1
00:00:01,543 --> 00:00:06,548
{\an8}♪~
2
00:01:26,628 --> 00:01:30,507
{\an8}~♪
3
00:01:45,563 --> 00:01:47,273
(風明(フォンミン))玉葉(ギョクヨウ)妃からの文(ふみ)?
4
00:01:47,357 --> 00:01:50,443
(猫猫(マオマオ))ええ
直接 お届けするようにと
5
00:01:50,527 --> 00:01:53,404
(風明)
阿多(アードゥオ)様は茶会に出ているのだけど
6
00:01:53,488 --> 00:01:54,531
(文箱(ふばこ)を開ける音)
7
00:01:57,408 --> 00:02:00,620
(猫猫)風明様に
お話ししたいことがあります
8
00:02:01,538 --> 00:02:02,956
分かったわ
9
00:02:12,382 --> 00:02:14,384
(猫猫)荷物が整理されている
10
00:02:14,884 --> 00:02:16,177
ということは やっぱり…
11
00:02:16,261 --> 00:02:17,929
(風明)どうぞ
12
00:02:18,012 --> 00:02:19,556
(置く音)
13
00:02:23,560 --> 00:02:26,771
それで 今日は一体 どうしたの?
14
00:02:26,855 --> 00:02:29,149
大掃除は もう十分よ
15
00:02:29,232 --> 00:02:30,942
(猫猫)
いつ 引っ越されるのですか?
16
00:02:33,987 --> 00:02:35,655
察しがいいのね
17
00:02:35,738 --> 00:02:39,158
(猫猫)
大掃除は表向きの理由ですね
18
00:02:39,242 --> 00:02:43,788
新年の挨拶とともに
新しい上級妃を迎えるために
19
00:02:43,872 --> 00:02:47,125
阿多妃は
この宮を去らねばならない
20
00:02:48,918 --> 00:02:51,713
阿多妃は
もう子を産めないのですね
21
00:02:53,756 --> 00:02:56,551
出産時に何があったのですか?
22
00:02:56,634 --> 00:02:59,929
(風明)あなたには
関係のない話じゃなくて?
23
00:03:01,097 --> 00:03:02,849
(猫猫)
関係ない話ではないです
24
00:03:04,934 --> 00:03:08,730
出産の場にいたのは
私の義父(ちち)なので
25
00:03:08,813 --> 00:03:10,315
(風明)ハッ…
26
00:03:11,107 --> 00:03:12,108
(猫猫)不幸なのは
27
00:03:12,192 --> 00:03:15,278
その頃 東宮妃だった
阿多妃の出産が
28
00:03:15,361 --> 00:03:19,699
時の皇后の出産と
時期が重なったことでしょうか
29
00:03:21,200 --> 00:03:26,205
(阿多妃のいきむ声)
30
00:03:28,249 --> 00:03:30,251
(風明)
医官は まだ戻ってこれないの?
31
00:03:30,335 --> 00:03:31,920
(侍女)まだ 皇后様のところに
32
00:03:32,003 --> 00:03:32,879
阿多様
33
00:03:32,962 --> 00:03:34,923
阿多様 大丈夫です
34
00:03:35,006 --> 00:03:36,633
風明が おそばにおります
35
00:03:36,716 --> 00:03:39,093
(猫猫)
皇后と てんびんにかけた結果
36
00:03:39,177 --> 00:03:41,888
阿多妃の出産は後回しにされた
37
00:03:43,056 --> 00:03:48,269
(産声)
38
00:03:48,353 --> 00:03:49,771
阿多様
39
00:03:50,897 --> 00:03:54,651
(猫猫)その時ですね
阿多妃が子宮を失ったのは
40
00:03:55,985 --> 00:03:59,113
その後
阿多妃のもとに生まれた子は
41
00:03:59,197 --> 00:04:01,032
幼くして亡くなってしまった
42
00:04:02,450 --> 00:04:06,454
風明様は 責任を
感じているのではないですか?
43
00:04:06,537 --> 00:04:10,291
当時 出産後の体調が
芳しくない阿多妃に代わって
44
00:04:10,375 --> 00:04:13,503
赤子のお世話をしていたのは
あなたのはずです
45
00:04:16,255 --> 00:04:18,841
(風明)何もかも知ってるのね
46
00:04:18,925 --> 00:04:22,512
阿多様を助けることもできなかった
ヤブの娘なのに
47
00:04:24,847 --> 00:04:26,224
(猫猫)そうですね
48
00:04:29,060 --> 00:04:30,812
赤子の死因は
49
00:04:30,895 --> 00:04:34,482
この間の毒おしろい事件と
同じだと思われていますが
50
00:04:35,608 --> 00:04:37,068
それは違いますよね
51
00:04:39,028 --> 00:04:41,072
あなたの言う そのやぶ医者は
52
00:04:41,155 --> 00:04:43,783
おしろいを使うのを
禁じてたはずです
53
00:04:43,866 --> 00:04:45,702
聡明(そうめい)な あなたが
54
00:04:45,785 --> 00:04:48,788
それによって
赤子を死なせることはない
55
00:04:48,871 --> 00:04:50,498
本当の死因は…
56
00:04:51,332 --> 00:04:52,583
これです
57
00:04:53,835 --> 00:04:57,171
花の中には毒のあるものも多い
58
00:04:57,255 --> 00:04:59,757
鳥兜(トリカブト)や 蓮華躑躅(レンゲツツジ)のように
59
00:04:59,841 --> 00:05:02,051
その蜜にも毒性がある
60
00:05:03,094 --> 00:05:04,554
(風明)知っているわ
61
00:05:04,637 --> 00:05:06,556
でも あなたは…
62
00:05:07,181 --> 00:05:08,266
知らなかった
63
00:05:08,349 --> 00:05:11,269
毒を含まない ただの蜂蜜が
64
00:05:11,853 --> 00:05:14,605
滋養にいいと与えていた薬が
65
00:05:15,732 --> 00:05:17,984
赤子にとって 毒になること
66
00:05:21,863 --> 00:05:24,532
(阿多妃)いつもすまない 風明
67
00:05:24,615 --> 00:05:27,660
(風明)いいえ
阿多様は お体を休めて
68
00:05:27,744 --> 00:05:29,746
早く お元気になってくださいませ
69
00:05:29,829 --> 00:05:32,248
(赤ん坊のはしゃぎ声)
70
00:05:32,331 --> 00:05:33,750
(風明)フフフッ
71
00:05:34,292 --> 00:05:37,545
(猫猫)
そして 阿多妃の子は息絶える
72
00:05:39,589 --> 00:05:41,716
死因は謎として
73
00:05:41,799 --> 00:05:44,802
当時 医官だった私の義父 羅門(ルォメン)は
74
00:05:44,886 --> 00:05:48,765
出産時の処置も含め
たび重なる失態により
75
00:05:48,848 --> 00:05:50,683
後宮を追放されました
76
00:05:51,559 --> 00:05:53,770
それから あなたは偶然にも
77
00:05:53,853 --> 00:05:56,773
阿多妃の子の
死因を知ることとなる
78
00:05:58,566 --> 00:05:59,776
ある人物が
79
00:05:59,859 --> 00:06:02,987
蜂蜜は 赤子にとっては
毒になると教えたんですね
80
00:06:05,198 --> 00:06:08,159
阿多妃だけには
知られたくなかった
81
00:06:08,242 --> 00:06:11,245
自分が唯一の子を殺した原因だと
82
00:06:12,372 --> 00:06:15,249
だから 消そうと考えた
83
00:06:16,125 --> 00:06:17,502
その人物こそが
84
00:06:19,796 --> 00:06:21,464
里樹(リーシュ)妃です
85
00:06:23,341 --> 00:06:25,927
先帝の時代 里樹妃は
86
00:06:26,010 --> 00:06:29,347
年上の嫁である阿多妃に
懐いていた
87
00:06:29,430 --> 00:06:32,016
阿多妃も 里樹妃のことを
かわいがっていた
88
00:06:32,642 --> 00:06:35,269
親元から離れた幼い娘と
89
00:06:36,020 --> 00:06:39,273
もう子供を持つことの
できない女性
90
00:06:40,024 --> 00:06:43,528
一種の共依存が
生まれていたのかもしれない
91
00:06:43,611 --> 00:06:45,905
そのうちに あなたは里樹妃から
92
00:06:45,988 --> 00:06:49,033
赤子の頃に蜂蜜を食べて
死にかけたと知らされる
93
00:06:50,618 --> 00:06:53,413
阿多妃に それを聞かせないために
94
00:06:53,496 --> 00:06:56,791
里樹妃を
柘榴(ザクロ)宮から追い返すようになった
95
00:06:57,542 --> 00:07:00,378
やがて 先帝が崩御して
96
00:07:00,461 --> 00:07:03,089
里樹妃は追い返された理由も
分からぬまま
97
00:07:03,714 --> 00:07:04,590
出家してしまう
98
00:07:07,135 --> 00:07:10,179
風明様は安堵(あんど)されたでしょうね
99
00:07:10,263 --> 00:07:13,766
しかし 二度と会うことはないと
思われた 里樹妃は
100
00:07:14,350 --> 00:07:16,018
再び後宮に現れる
101
00:07:17,353 --> 00:07:19,480
同じ上級妃として
102
00:07:19,564 --> 00:07:22,275
阿多妃を追いやる立場として
103
00:07:23,109 --> 00:07:25,278
ずうずうしくも その小娘は
104
00:07:25,361 --> 00:07:27,071
母親を求めるように
105
00:07:27,155 --> 00:07:29,323
何度も 阿多妃に
会いに来ようとする
106
00:07:30,867 --> 00:07:33,786
子を産めない
阿多妃の立場を守るため
107
00:07:33,870 --> 00:07:37,290
そして 蜂蜜の件を隠すために
108
00:07:37,373 --> 00:07:40,835
あなたは
里樹妃のスープに毒を入れた
109
00:07:44,922 --> 00:07:46,549
欲しいものは何?
110
00:07:47,341 --> 00:07:48,885
そんなものはありません
111
00:07:51,179 --> 00:07:53,097
何でもいいのよ
112
00:07:56,851 --> 00:07:57,894
うっ…
113
00:07:58,769 --> 00:07:59,604
フゥ…
114
00:08:00,188 --> 00:08:03,608
そんなの意味がないことを
ご自分で分かっているでしょ
115
00:08:16,454 --> 00:08:17,538
(風明)フゥ…
116
00:08:23,002 --> 00:08:24,295
ねえ
117
00:08:24,378 --> 00:08:27,089
あなたは一番 大切な人の
118
00:08:27,173 --> 00:08:29,634
一番 大切なものって分かる?
119
00:08:31,802 --> 00:08:34,931
阿多様に初めてお会いした時から
120
00:08:35,014 --> 00:08:38,601
この方以外に 仕えるべき人は
いないと感じていたわ
121
00:08:39,268 --> 00:08:42,313
女でありながら
しっかりした意思を持ち
122
00:08:42,396 --> 00:08:44,315
東宮と同じ目線で話せる
123
00:08:45,316 --> 00:08:48,069
阿多様を心から尊敬していた
124
00:08:48,152 --> 00:08:50,196
親の言うことを聞き
125
00:08:50,279 --> 00:08:53,241
言われるがままに
侍女になった私と比べて
126
00:08:53,324 --> 00:08:55,785
どれほど 衝撃を受けたことか
127
00:08:57,328 --> 00:08:59,163
なのに 私は…
128
00:08:59,956 --> 00:09:02,124
阿多様の一番 大切なものを…
129
00:09:02,833 --> 00:09:04,627
この手で…
130
00:09:04,710 --> 00:09:06,546
奪ってしまったのよ!
131
00:09:06,629 --> 00:09:09,966
阿多様が玉のように
大切にしてきた赤子を!
132
00:09:11,384 --> 00:09:12,426
この手で…
133
00:09:13,219 --> 00:09:14,387
あの時…
134
00:09:15,263 --> 00:09:17,390
阿多様は私たちに こう言ったの
135
00:09:18,099 --> 00:09:20,768
(阿多妃)
皆が気に病む必要はない
136
00:09:20,851 --> 00:09:23,604
子供は七つになるまで
分からないものだ
137
00:09:24,188 --> 00:09:27,149
少しの病気で
ころりと死んでしまう
138
00:09:27,650 --> 00:09:31,404
子は 天の命に従ったのだ
139
00:09:32,196 --> 00:09:35,616
(泣き声)
140
00:09:36,867 --> 00:09:41,289
阿多様が 毎夜(まいや)
泣き明かしていることを 私は…
141
00:09:41,372 --> 00:09:43,499
知っていたのに
142
00:09:43,582 --> 00:09:46,794
(泣き声)
143
00:09:46,877 --> 00:09:51,299
(泣き続ける声)
144
00:09:51,382 --> 00:09:53,467
(猫猫)この16年間
145
00:09:53,551 --> 00:09:55,886
どのような思いで
仕えていたのだろう
146
00:09:57,096 --> 00:09:58,889
伴侶を持つこともなく
147
00:09:58,973 --> 00:10:01,934
ひたすら 阿多妃のために
148
00:10:02,643 --> 00:10:05,313
分からない 私には
149
00:10:05,855 --> 00:10:08,899
そこまで
他人を大切に思える心がない
150
00:10:10,401 --> 00:10:15,448
私の話を聞けば
壬氏(ジンシ)様は 風明を必ず捕まえる
151
00:10:15,531 --> 00:10:18,993
何があろうと 極刑は逃れられない
152
00:10:19,076 --> 00:10:22,955
賢い彼女には
すべてが分かっているはずだ
153
00:10:25,416 --> 00:10:27,501
私に提案があります
154
00:10:31,088 --> 00:10:32,590
私にできるのは
155
00:10:32,673 --> 00:10:35,801
二つあった動機を
一つにすることだけです
156
00:10:36,635 --> 00:10:38,346
結果は変わりません
157
00:10:38,888 --> 00:10:42,391
それでもよろしければ
受け入れてください
158
00:10:54,320 --> 00:10:55,780
疲れた…
159
00:10:56,655 --> 00:10:59,784
湯あみ… はできないし
160
00:10:59,867 --> 00:11:01,369
せめて着替えるか
161
00:11:03,454 --> 00:11:07,208
もしものために
油紙を重ねて固定していたが
162
00:11:07,291 --> 00:11:09,085
必要なくてよかった
163
00:11:09,668 --> 00:11:11,837
切られたら 痛いからな
164
00:11:13,923 --> 00:11:14,757
(壬氏)フゥ…
165
00:11:14,840 --> 00:11:18,928
というわけで
風明が自首してきたのだが
166
00:11:19,011 --> 00:11:20,012
何か知らないか?
167
00:11:20,096 --> 00:11:21,889
何のことでしょう
168
00:11:21,972 --> 00:11:24,975
高順(ガオシュン)に
書き物を集めさせていたようだが
169
00:11:25,059 --> 00:11:27,770
(猫猫)ええ
何か分かるかと思いましたが
170
00:11:27,853 --> 00:11:29,730
ムダになってしまいました
171
00:11:30,231 --> 00:11:31,107
ハァ…
172
00:11:31,190 --> 00:11:35,444
風明の動機は
お前の言ったとおり 阿多妃のため
173
00:11:35,528 --> 00:11:38,823
四夫人の座に とどまれるように
するためだったそうだ
174
00:11:39,365 --> 00:11:40,449
そうですか
175
00:11:40,533 --> 00:11:45,246
しかし 阿多妃は
上級妃を降りることが決定している
176
00:11:45,329 --> 00:11:48,958
後宮を出たあと
南の離宮に住まうことになった
177
00:11:49,667 --> 00:11:52,294
今回の件が原因でしょうか?
178
00:11:52,378 --> 00:11:54,463
(壬氏)
いや もともと決まっていた
179
00:11:55,256 --> 00:11:57,466
皇帝の判断だそうだ
180
00:11:57,550 --> 00:11:58,467
(猫猫)そうですか
181
00:12:00,261 --> 00:12:01,095
この花…
182
00:12:02,221 --> 00:12:04,515
(壬氏)
さっき 紅娘(ホンニャン)が飾っていたぞ
183
00:12:06,475 --> 00:12:09,228
ええ 狂い咲きですね
184
00:12:09,311 --> 00:12:10,271
(吸う音)
185
00:12:12,857 --> 00:12:14,316
(壬氏)ん?
186
00:12:17,862 --> 00:12:19,572
んっ 甘いな
187
00:12:19,655 --> 00:12:20,531
毒ですけどね
188
00:12:20,614 --> 00:12:21,782
(壬氏)ぶっ!
(高順)ああっ…
189
00:12:21,866 --> 00:12:22,700
(壬氏)ぷっ!
190
00:12:22,783 --> 00:12:25,327
死ぬことはないので大丈夫ですよ
191
00:12:27,455 --> 00:12:29,999
(猫猫)あの時の 風明への提案
192
00:12:31,625 --> 00:12:33,711
里樹妃の毒殺
193
00:12:33,794 --> 00:12:35,754
赤子の死の原因
194
00:12:35,838 --> 00:12:37,965
二つの動機を 一つにすれば
195
00:12:38,048 --> 00:12:42,845
赤子の死の原因を 阿多妃に
知られないようにすることはできる
196
00:12:43,429 --> 00:12:45,973
自身の死は免れなくても
197
00:12:46,056 --> 00:12:50,019
それが 何の権力もない
小娘にできる⸺
198
00:12:50,102 --> 00:12:51,437
最大限だった
199
00:13:05,326 --> 00:13:06,494
(猫猫)眠れない…
200
00:13:08,537 --> 00:13:10,456
散歩でもするか
201
00:13:19,465 --> 00:13:20,299
(猫猫)フゥ…
202
00:13:20,382 --> 00:13:22,802
んっ んん…
203
00:13:31,894 --> 00:13:34,563
(猫猫)風明の処刑は終わった
204
00:13:34,647 --> 00:13:37,983
明日には
阿多妃が後宮を去るという
205
00:13:38,692 --> 00:13:40,528
(阿多妃)おや 先客かい?
206
00:13:43,656 --> 00:13:47,284
この間 手伝いに来ていた侍女だな
207
00:13:47,368 --> 00:13:49,203
すぐに帰りますので
208
00:13:49,286 --> 00:13:50,120
(阿多妃)いや
209
00:13:50,746 --> 00:13:52,289
1杯 つきあわないか?
210
00:13:52,373 --> 00:13:53,207
(猫猫)え…
211
00:13:53,290 --> 00:13:55,167
おおっ 酒!
212
00:13:55,251 --> 00:13:56,502
(阿多妃)フッ
213
00:13:56,585 --> 00:13:58,337
(猫猫)ありがとうございます
214
00:14:00,506 --> 00:14:01,799
イヒヒヒッ
215
00:14:01,882 --> 00:14:03,717
ん? あ…
216
00:14:07,012 --> 00:14:09,849
(阿多妃)
フッ 男のようであろう?
217
00:14:09,932 --> 00:14:12,560
(猫猫)そのように
振る舞っているように見えます
218
00:14:12,643 --> 00:14:13,686
(阿多妃)ハハッ
219
00:14:14,478 --> 00:14:16,188
正直者だな
220
00:14:17,731 --> 00:14:20,818
息子が この手から
いなくなってから ずっと
221
00:14:20,901 --> 00:14:25,281
私は妃(きさき)ではなく
皇帝の友人だったんだ
222
00:14:25,781 --> 00:14:29,285
いや 友人に“戻った”のかな
223
00:14:30,995 --> 00:14:34,206
まさか 妃になるなんて
思わなかった
224
00:14:35,124 --> 00:14:38,961
お情けで
飾りの妃をやっていただけ
225
00:14:39,461 --> 00:14:42,256
早く誰かに受け渡したかった
226
00:14:43,716 --> 00:14:46,302
どうして
すがりついていたのだろう
227
00:14:47,052 --> 00:14:49,805
(猫猫)きっと
ここにいたのが誰であっても
228
00:14:49,889 --> 00:14:52,725
同じ話をしたのだろうな
229
00:14:57,897 --> 00:15:00,774
(阿多妃)
水の中は寒かっただろうな
230
00:15:02,026 --> 00:15:03,944
苦しかっただろうな
231
00:15:08,782 --> 00:15:09,867
そうですね
232
00:15:10,951 --> 00:15:12,453
バカだよな
233
00:15:14,288 --> 00:15:16,081
(猫猫)そうかもしれません
234
00:15:17,666 --> 00:15:19,543
(阿多妃)みんな バカだ
235
00:15:26,425 --> 00:15:28,260
{\an8}(猫猫)
そうかもしれません
236
00:15:37,645 --> 00:15:39,647
(猫猫)何となく分かった
237
00:15:41,106 --> 00:15:44,610
やはり あの下女は自殺だったのだ
238
00:15:45,110 --> 00:15:47,571
阿多妃は それに気づいていた
239
00:15:48,155 --> 00:15:51,909
風明は 自殺に
加担していたのかもしれない
240
00:15:52,743 --> 00:15:55,329
阿多妃に
嫌疑が かからぬようにと
241
00:15:55,412 --> 00:15:58,123
冷たい水の中に沈んだ下女
242
00:15:58,624 --> 00:16:00,876
知られたくない秘密を守り
243
00:16:00,960 --> 00:16:03,837
自ら絞首台に上がった風明
244
00:16:05,172 --> 00:16:07,633
阿多妃の意思にかかわらず
245
00:16:07,716 --> 00:16:11,387
彼女のために
命を懸ける者たちがいる
246
00:16:11,470 --> 00:16:12,888
(風の音)
247
00:16:12,971 --> 00:16:15,140
(猫猫)私も そろそろ下りよう
248
00:16:18,936 --> 00:16:20,145
(壬氏)何をしている
(猫猫)えっ
249
00:16:20,229 --> 00:16:22,648
(猫猫)うわっ
(落下音)
250
00:16:23,190 --> 00:16:24,650
ああっ イテテ…
251
00:16:24,733 --> 00:16:26,318
誰だよ いきなり
252
00:16:26,402 --> 00:16:27,611
(壬氏)悪かったな
253
00:16:27,695 --> 00:16:28,946
(猫猫)え…
254
00:16:29,029 --> 00:16:29,863
うわっ
255
00:16:29,947 --> 00:16:31,824
壬氏様 なぜ ここに?
256
00:16:31,907 --> 00:16:34,284
それは俺のほうが聞きたい
257
00:16:34,368 --> 00:16:36,286
(猫猫)すみません 今 どきま…
258
00:16:36,370 --> 00:16:37,287
(抱きつく音)
259
00:16:38,789 --> 00:16:40,958
(猫猫)離していただけますか?
260
00:16:41,458 --> 00:16:43,210
離してください
261
00:16:44,044 --> 00:16:45,796
(猫猫)んっ…
(壬氏)寒いから やだ
262
00:16:46,588 --> 00:16:49,091
上着もなしでは
風邪をひきますから
263
00:16:49,174 --> 00:16:50,342
部屋に戻ってください
264
00:16:51,176 --> 00:16:53,345
お酒を飲んでいるのですか
265
00:16:53,429 --> 00:16:55,556
つきあいだ しかたない
266
00:16:55,639 --> 00:16:57,683
(猫猫)つきあいねえ…
267
00:16:58,183 --> 00:17:00,436
(壬氏)家主は俺を先に誘って
268
00:17:00,519 --> 00:17:04,857
飲ませるだけ飲ませたあげく
どこかへ出かけてしまった
269
00:17:04,940 --> 00:17:07,359
戻ってきたと思ったら
270
00:17:07,443 --> 00:17:11,113
{\an8}すっきりしたから帰れと
追い出された
271
00:17:11,196 --> 00:17:14,575
(猫猫)このお方を
そんなふうに扱える人間が
272
00:17:14,658 --> 00:17:16,827
この後宮にも いるのだな
273
00:17:16,910 --> 00:17:20,080
でも それとこれとは関係ない
274
00:17:20,164 --> 00:17:23,250
ベタベタひっつく酔っぱらいに
つきあっていられない
275
00:17:23,834 --> 00:17:26,170
いや よく考えると
276
00:17:26,253 --> 00:17:29,548
もとは私が落ちてきて
受け止めてもらったんだから
277
00:17:29,631 --> 00:17:32,468
礼も言わず
さっさと離せというのは
278
00:17:32,551 --> 00:17:33,969
失礼かもしれない
279
00:17:34,636 --> 00:17:36,138
壬氏様…
280
00:17:36,805 --> 00:17:37,681
あっ…
281
00:17:46,231 --> 00:17:47,900
(壬氏)もう少しだけだ
282
00:17:48,609 --> 00:17:51,820
少しだけ 温めてくれ
283
00:17:53,530 --> 00:17:54,615
(猫猫)ハァ…
284
00:17:56,575 --> 00:17:57,868
フゥ…
285
00:18:08,712 --> 00:18:12,007
(猫猫)2人とも
二日酔いの心配はなさそうだな
286
00:18:12,090 --> 00:18:16,553
阿多妃は後宮を出るため
淑妃(しゅくひ)の証しである冠を返す
287
00:18:17,554 --> 00:18:19,723
あの冠は しばらくののち
288
00:18:19,807 --> 00:18:23,393
入内(じゅだい)してくる娘に
渡されることが決まっている
289
00:18:29,441 --> 00:18:31,318
ああ そうか
290
00:18:31,401 --> 00:18:33,403
誰かに似ていると思ったが
291
00:18:34,196 --> 00:18:36,448
壬氏様のことだったようだ
292
00:18:37,950 --> 00:18:41,411
あの2人 服装を
入れ替えたほうが よっぽど…
293
00:18:42,287 --> 00:18:43,413
入れ替える?
294
00:18:44,456 --> 00:18:47,501
息子が この手から
いなくなってから ずっと
295
00:18:47,584 --> 00:18:49,670
(猫猫)“いなくなってから”?
296
00:18:49,753 --> 00:18:51,505
死んでからではなく?
297
00:18:52,256 --> 00:18:55,467
まるで まだ生きているようにも
捉えられる言い方だ
298
00:18:55,551 --> 00:18:58,303
同時に生まれた阿多妃の子供と
299
00:18:58,387 --> 00:19:00,138
当時の皇后の子供
300
00:19:00,222 --> 00:19:03,725
2人が もし
取り替えられていたとしたら…
301
00:19:04,309 --> 00:19:08,188
出産の際に 阿多妃は
身にしみて分かっただろう
302
00:19:08,272 --> 00:19:10,983
(羅門)何をする!
まだ 阿多様が…
303
00:19:11,066 --> 00:19:12,651
(宦官(かんがん))皇后様が優先だ
304
00:19:12,734 --> 00:19:14,570
(風明)そ… そんな!
305
00:19:14,653 --> 00:19:16,488
(猫猫)所詮は乳母の娘
306
00:19:16,572 --> 00:19:19,533
乳姉妹(ちきょうだい)である妃にすぎない
自分のもとより
307
00:19:19,616 --> 00:19:22,703
当時の皇后のもとに
生まれた赤子のほうが
308
00:19:22,786 --> 00:19:24,955
庇護(ひご)を受けるということを
309
00:19:25,998 --> 00:19:27,666
何が正しいのか
310
00:19:27,749 --> 00:19:30,210
判断など
できなかったかもしれない
311
00:19:30,794 --> 00:19:34,131
だが その結果
己の息子が助かったのであれば
312
00:19:35,007 --> 00:19:38,218
それは 阿多妃の本望だっただろう
313
00:19:38,802 --> 00:19:42,723
後日 赤子が取り替えられたのが
バレたとする
314
00:19:42,806 --> 00:19:45,392
もし それが
赤子が死んだあとであれば
315
00:19:45,475 --> 00:19:49,688
気づかなかった おやじが
肉刑まで受けたことにも
316
00:19:49,771 --> 00:19:51,481
納得がいく
317
00:19:52,774 --> 00:19:57,905
もし そうなら 皇帝の弟が
今 微妙な立場にあることも
318
00:19:57,988 --> 00:20:01,241
潔いはずの阿多妃が後宮を去らず
319
00:20:01,325 --> 00:20:04,161
とどまり続けた理由も分かるが…
320
00:20:04,995 --> 00:20:06,413
フゥ…
321
00:20:07,164 --> 00:20:08,415
実に くだらない
322
00:20:08,498 --> 00:20:10,584
バカバカしいくらいの妄想だ
323
00:20:10,667 --> 00:20:11,793
(里樹妃)お待ちください!
324
00:20:11,877 --> 00:20:13,128
(河南(カナン))里樹様!
325
00:20:16,924 --> 00:20:18,675
(猫猫)相変わらずですな
326
00:20:20,010 --> 00:20:24,431
孤独な妃に
信頼のできる侍女がいるということ
327
00:20:25,098 --> 00:20:28,185
それは
どれほどの救いになるだろうか
328
00:20:28,852 --> 00:20:29,686
(里樹妃)ああっ
329
00:20:30,312 --> 00:20:31,188
里樹様
330
00:20:35,609 --> 00:20:36,693
(里樹妃)あ…
331
00:20:37,361 --> 00:20:38,195
{\an8}あっ…
332
00:20:39,321 --> 00:20:43,825
(猫猫)その時 青年のような
凛々(りり)しい妃の顔が
333
00:20:43,909 --> 00:20:46,203
母親の顔に見えた
334
00:20:52,042 --> 00:20:53,669
(雨音)
335
00:20:53,752 --> 00:20:56,713
(高順)風明の一族と
関係者の名簿です
336
00:20:56,797 --> 00:20:57,631
(壬氏)ハァ…
337
00:20:58,382 --> 00:21:01,760
さらわれて 売り飛ばされたと
聞いていたが…
338
00:21:06,515 --> 00:21:11,520
{\an8}♪~
339
00:22:30,974 --> 00:22:35,979
{\an8}~♪