1 00:00:00,000 --> 00:01:25,080 ♬~ 2 00:01:32,620 --> 00:01:34,630 (人々の話し声) 3 00:01:34,630 --> 00:01:38,100 (壬氏) 妓女の価値を下げるには どうすればいい? 4 00:01:38,100 --> 00:01:42,600 (猫猫) 子をはらませれば 価値などないに等しくなります。 5 00:01:49,110 --> 00:01:50,680 あ…。 6 00:01:50,680 --> 00:01:53,210 目的の店は あれではないでしょうか。 7 00:01:53,210 --> 00:01:54,710 ハッ…。 8 00:01:58,120 --> 00:02:01,120 それでは私は失礼します。 9 00:02:07,130 --> 00:02:09,130 ここでか? 10 00:02:09,130 --> 00:02:14,130 せっかく変装したのに 私が中に入ってはダメでしょう。 11 00:02:14,130 --> 00:02:16,170 あぁ…。 12 00:02:16,170 --> 00:02:17,640 では。 13 00:02:24,640 --> 00:02:26,650 《大丈夫》 14 00:02:26,650 --> 00:02:30,020 《何の感慨もなく 言ってのけたはずだ》 15 00:02:38,120 --> 00:02:41,630 今宵は お楽しみくださいませ。 16 00:02:49,200 --> 00:02:55,670 ⦅赤子の泣き声⦆ 17 00:02:58,610 --> 00:03:02,650 ハッ! ハァ ハァ ハァ…。 18 00:03:02,650 --> 00:03:05,180 ハァ ハァ…。 19 00:03:05,180 --> 00:03:09,690 《昔の夢… いや 赤子の頃の夢か》 20 00:03:13,090 --> 00:03:16,090 ハァ…。 《あんなこと話したせいかな》 21 00:03:16,090 --> 00:03:19,100 (羅門) おはよう。 あ…。 22 00:03:19,100 --> 00:03:22,100 おはよう おやじ。 23 00:03:24,100 --> 00:03:27,610 今日は どうするんだい? 別に。 24 00:03:27,610 --> 00:03:32,680 特に用がないんだったら 緑青館に行ってくれないかい? 25 00:03:32,680 --> 00:03:34,650 いいけど。 26 00:03:38,120 --> 00:03:42,120 (扉の開閉音) (右叫) ん? よう 猫猫。 27 00:03:42,120 --> 00:03:44,160 お勤めはいいのか? 28 00:03:44,160 --> 00:03:46,630 休みもらえたから。 29 00:03:48,630 --> 00:03:52,130 (右叫) 休みなのに 結局 薬屋に来てんだな。 30 00:03:52,130 --> 00:03:55,670 ついでにね… それで来たわけじゃないけど。 31 00:03:55,670 --> 00:03:57,700 (やり手婆) ⚟待ちな 白鈴!⚞ (2人) ん? 32 00:03:57,700 --> 00:04:00,140 (白鈴) その話は もういいじゃない。 33 00:04:00,140 --> 00:04:02,640 あら? 猫猫! 34 00:04:02,640 --> 00:04:04,110 ウッフフ。 35 00:04:06,610 --> 00:04:09,620 アッハハ~ おかえり~。 36 00:04:09,620 --> 00:04:11,620 暑いよ 白鈴小姐。 37 00:04:11,620 --> 00:04:14,650 私は寒いわ おばばの小言ばっかりで。 38 00:04:14,650 --> 00:04:16,690 (やり手婆) 話は まだ終わってないよ! 39 00:04:16,690 --> 00:04:19,630 さぁ どっちにするんだい⁉ え~。 40 00:04:19,630 --> 00:04:24,600 《よく分からないけど 白鈴小姐も大変そうだな》 41 00:04:24,600 --> 00:04:26,630 大体 お前が いつまでも居座るから➡ 42 00:04:26,630 --> 00:04:28,630 こっちが 話を取り持ってやってんだろ! 43 00:04:28,630 --> 00:04:31,640 頼んでません~! おばばは いつも勝手なのよ! 44 00:04:31,640 --> 00:04:34,640 (やり手婆) は~ 勝手とは何だい 勝手とは! さささ…。 45 00:04:34,640 --> 00:04:37,680 ん? 猫猫 来てたのかい? 46 00:04:37,680 --> 00:04:39,710 さっきから いましたよ。 47 00:04:39,710 --> 00:04:42,150 離れに行くのかしら? 48 00:04:42,150 --> 00:04:44,620 (やり手婆) フゥ…。 49 00:04:58,160 --> 00:04:59,630 おはよう。 50 00:05:01,700 --> 00:05:05,100 《昔は毛嫌いされて 追い出されたけど➡ 51 00:05:05,100 --> 00:05:08,140 もう そんな元気もないか》 52 00:05:08,140 --> 00:05:12,610 《それとも とうに言葉も忘れたか》 53 00:05:12,610 --> 00:05:17,620 《病が進んで 記憶も ずたずたに引き裂かれてる》 54 00:05:23,660 --> 00:05:26,730 《おやじの薬は よく効くけど➡ 55 00:05:26,730 --> 00:05:29,630 こうなっては 気休めにもならない》 56 00:05:29,630 --> 00:05:34,630 《それでも 与えるしか 治療法が分からない》 57 00:05:34,630 --> 00:05:37,640 (ノック) (扉が開く音) 58 00:05:37,640 --> 00:05:42,610 あの客 また来てますよ。 (やり手婆) ハァ…。 59 00:05:42,610 --> 00:05:47,610 全く 鼻が利くねぇ… 梅梅を呼びな。 60 00:05:49,180 --> 00:05:53,120 《緑青館は 今でこそ格式ある妓楼だが➡ 61 00:05:53,120 --> 00:05:58,120 十数年前 泥のかかった看板を かけていた時期がある》 62 00:05:58,120 --> 00:06:01,130 《この妓女は その数年間に客を取り➡ 63 00:06:01,130 --> 00:06:04,100 不幸にも梅毒をうつされた》 64 00:06:08,130 --> 00:06:11,200 《おやじが緑青館を訪れた頃は➡ 65 00:06:11,200 --> 00:06:14,110 ちょうど病が 潜伏期間に入っていたらしい》 66 00:06:14,110 --> 00:06:17,640 《病状を伝えていれば 対処もできただろうが➡ 67 00:06:17,640 --> 00:06:21,150 突然現れた元宦官の男を➡ 68 00:06:21,150 --> 00:06:25,120 皆が素直に 信じるはずがなかった》 69 00:06:27,120 --> 00:06:29,620 《客を取らねば食うていけない》 70 00:06:29,620 --> 00:06:32,660 《それが妓楼の掟だ》 71 00:06:32,660 --> 00:06:36,190 《数年後 再び発疹が出始めると➡ 72 00:06:36,190 --> 00:06:39,700 腫瘍は瞬く間に広がった》 73 00:06:42,630 --> 00:06:44,600 《以来 女は➡ 74 00:06:44,600 --> 00:06:49,610 客の目の届かぬ この離れに 押し込められている》 75 00:06:49,610 --> 00:06:52,140 《使い物にならなくなった 妓女が➡ 76 00:06:52,140 --> 00:06:55,610 ドブに投げ出されなかっただけ 寛容だ》 77 00:06:55,610 --> 00:06:57,120 ハァ…。 78 00:06:59,180 --> 00:07:01,690 《だいぶ においがこもってるな》 79 00:07:01,690 --> 00:07:03,690 《香も少したくか》 80 00:07:07,630 --> 00:07:11,630 (鳳仙:か細い声で) ♪~ フン フンフンフン… 81 00:07:11,630 --> 00:07:18,600 ♪~ フン フ~ンフフフ… 82 00:07:18,600 --> 00:07:21,640 (扉が開く音) ん? 83 00:07:21,640 --> 00:07:25,710 どうした? 小姐さんに言われて…。 84 00:07:25,710 --> 00:07:28,150 あの変な眼鏡の人がいるから➡ 85 00:07:28,150 --> 00:07:30,620 こっちには 戻らない方がいいって。 86 00:07:30,620 --> 00:07:33,620 そうか 分かった。 87 00:07:43,660 --> 00:07:47,700 《ここにいれば あの客が来ることはない》 88 00:07:47,700 --> 00:07:52,140 《緑青館の顧客で 古いなじみの あの男…》 89 00:07:52,140 --> 00:07:54,110 (小石を取り出す音) ん…。 90 00:07:54,110 --> 00:08:10,190 ♬~ 91 00:08:10,190 --> 00:08:14,230 ばかな女…。 92 00:08:14,230 --> 00:08:21,230 ♬~ 93 00:08:22,600 --> 00:08:24,640 (扉が開く音) 94 00:08:24,640 --> 00:08:28,140 (梅梅) お疲れ~ あのお客さん もう帰ったよ。 95 00:08:28,140 --> 00:08:31,140 梅梅小姐が相手してたの? (扉が閉まる音) 96 00:08:31,140 --> 00:08:33,140 他にいないでしょ。 97 00:08:33,140 --> 00:08:37,620 よかった… 大姐 今日は具合良さそうね。 98 00:08:37,620 --> 00:08:40,690 猫猫に また あの話が来たわ。 99 00:08:40,690 --> 00:08:43,220 えっ…。 100 00:08:43,220 --> 00:08:47,130 小姐 よく付き合えるね。 (梅梅) そう? 101 00:08:47,130 --> 00:08:50,600 おばばも金払いさえ良ければ 何も言わないし。 102 00:08:50,600 --> 00:08:55,130 婆が私を妓女にしたがるのは そういうことだろうね。 103 00:08:55,130 --> 00:08:59,100 雇われてなければ 今頃 売り飛ばされてたかも。 104 00:08:59,100 --> 00:09:02,140 他から見たら またとないご縁だわよ。 105 00:09:02,140 --> 00:09:07,210 望み望まれを願って かなう妓女が どんだけ少ないか分かる? 106 00:09:07,210 --> 00:09:11,120 婆なら銀の重みで そんなもん 蹴り飛ばすからね。 107 00:09:11,120 --> 00:09:12,620 フッフフフ…。 108 00:09:12,620 --> 00:09:17,120 極楽行きの船賃を ため込んでるから 仕方ないわよ。 109 00:09:20,130 --> 00:09:24,130 私も そろそろ いい年だし ちゃんと考えないとね。 110 00:09:24,130 --> 00:09:26,130 《まだ三十路前だけど➡ 111 00:09:26,130 --> 00:09:30,200 妓女としては 引退の年齢だもんな》 112 00:09:30,200 --> 00:09:32,740 独立すれば? ハハっ。 113 00:09:32,740 --> 00:09:35,740 もう少しだけ。 114 00:09:41,110 --> 00:09:46,120 もう少しだけ この仕事続けるわ。 115 00:09:46,120 --> 00:09:51,120 《梅梅小姐の感情は 私には よく分からない》 116 00:09:51,120 --> 00:09:54,130 《深く考えたくもない》 117 00:09:54,130 --> 00:09:57,660 《もし それが 恋というものだとしたら》 118 00:09:57,660 --> 00:10:06,140 ♬~ 119 00:10:06,140 --> 00:10:08,640 《そんな感情は きっと➡ 120 00:10:08,640 --> 00:10:13,140 私を産んだ女の体内に 置いてきてしまった》 121 00:10:13,140 --> 00:10:15,110 (立ち上がる音) 122 00:10:15,110 --> 00:10:17,620 久しぶりに背中流そうか? 123 00:10:17,620 --> 00:10:19,620 えっ? いいよ…。 124 00:10:19,620 --> 00:10:22,690 いいから いいから。 あっ…。 125 00:10:22,690 --> 00:10:25,590 (白鈴) ウッフフ 流しっこなんて懐かしい。 126 00:10:25,590 --> 00:10:27,590 (女華) やってもらいな。 127 00:10:27,590 --> 00:10:30,630 あしたから またしばらく 帰ってこれないだろ。 128 00:10:30,630 --> 00:10:32,600 え~…。 129 00:10:32,600 --> 00:10:36,600 サービスするんだから 上客の件も忘れないでよ? 130 00:10:38,100 --> 00:10:40,070 フフっ。 131 00:10:43,140 --> 00:10:46,140 (白鈴) フ~ フフフ…。 (女華) フッ。 132 00:10:50,550 --> 00:10:52,520 ハァ…。 133 00:10:52,520 --> 00:10:54,550 《まさか 待ち合わせの店が➡ 134 00:10:54,550 --> 00:10:57,520 花街のような接待を していたとは…》 135 00:10:57,520 --> 00:11:01,030 《そんなものを 買いに行ったわけじゃないのに》 136 00:11:05,030 --> 00:11:09,030 (深呼吸する音) 137 00:11:14,510 --> 00:11:17,040 薬屋 少しいいか? 138 00:11:17,040 --> 00:11:19,040 はい。 139 00:11:19,040 --> 00:11:23,010 水蓮と飲んでくれ 変人からの土産だ。 140 00:11:24,520 --> 00:11:26,550 変人からですか? 141 00:11:26,550 --> 00:11:29,050 ありがとうございます。 ああ。 142 00:11:29,050 --> 00:11:32,020 それでは仕事に戻りますので。 143 00:11:40,530 --> 00:11:43,030 (水蓮) あらあら。 144 00:11:45,070 --> 00:11:47,570 今夜は精進料理だから➡ 145 00:11:47,570 --> 00:11:51,540 小猫も 肉や魚をつままないようにね。 146 00:11:53,550 --> 00:11:57,580 休憩中だからって お留守になり過ぎちゃダメよ。 147 00:11:57,580 --> 00:12:00,620 ハッ… 精進料理ですよね。 148 00:12:00,620 --> 00:12:02,650 《しまった 仕事してれば➡ 149 00:12:02,650 --> 00:12:07,060 すぐに頭から離れると 思ったんだけど》 150 00:12:07,060 --> 00:12:08,560 ハァ…。 151 00:12:08,560 --> 00:12:11,560 それと…。 ん? 152 00:12:11,560 --> 00:12:14,530 変な草を物置に隠すのもダメよ。 153 00:12:14,530 --> 00:12:18,040 うっ! 《ん… 気が抜けない》 154 00:12:18,040 --> 00:12:21,070 置き場所がないなら 壬氏さまにお願いして➡ 155 00:12:21,070 --> 00:12:24,110 余ってる部屋を 使わせてもらったら? 156 00:12:24,110 --> 00:12:29,050 いえ 貴人の住まう場所を 薬棚扱いはできません。 157 00:12:29,050 --> 00:12:32,050 小猫は 気にしてないように見えて➡ 158 00:12:32,050 --> 00:12:35,050 結構 区切りをつけているわよね。 159 00:12:35,050 --> 00:12:38,060 私は卑しい生まれの娘ですから。 160 00:12:38,060 --> 00:12:41,060 ここにいるのも 本当に不思議な縁です。 161 00:12:41,060 --> 00:12:43,030 そうね…。 162 00:12:43,030 --> 00:12:46,600 でも 貴い生まれだからといって➡ 163 00:12:46,600 --> 00:12:50,540 最初から別のものだと思わないで。 164 00:12:50,540 --> 00:12:52,540 何が どう転がって➡ 165 00:12:52,540 --> 00:12:55,540 人生どうなるかなんて 分からないもの。 166 00:12:55,540 --> 00:13:00,040 身分だけで何でも分けるのは もったいないわ。 167 00:13:00,040 --> 00:13:02,050 そうですか? 168 00:13:02,050 --> 00:13:04,050 ええ そうよ。 169 00:13:04,050 --> 00:13:08,590 さて お仕事よ お使いを頼めるかしら? 170 00:13:08,590 --> 00:13:12,660 失礼します 薬を頂きに参りました! 171 00:13:12,660 --> 00:13:15,060 (医官) あぁ 少し待っていろ。 172 00:13:15,060 --> 00:13:18,060 ハァ~ ハァ~。 173 00:13:18,060 --> 00:13:21,070 フ~ン… アハ アハハ…。 174 00:13:21,070 --> 00:13:25,540 《やぶ医者が管理する 後宮の医局とは大違いだ》 175 00:13:25,540 --> 00:13:29,540 《ここは軍部が近くて ケガ人も多いから》 176 00:13:29,540 --> 00:13:31,080 (空気を吸う音) 177 00:13:31,080 --> 00:13:35,150 《あぁ この苦みが 口の中に広がるにおい…》 178 00:13:35,150 --> 00:13:38,550 《薬棚には 何が入ってるんだろう》 179 00:13:38,550 --> 00:13:42,550 《医局中をあさりたい ウフフ~》 180 00:13:42,550 --> 00:13:45,060 《いや ダメだ こらえろ~》 181 00:13:45,060 --> 00:13:47,530 (翠苓) ⚟何やってるの?⚞ ハッ! 182 00:13:50,060 --> 00:13:53,600 《あの時の…》 183 00:13:53,600 --> 00:13:57,640 ただ 薬を待っていただけですが。 184 00:13:57,640 --> 00:13:59,570 (医官) ⚟翠苓!⚞ 185 00:13:59,570 --> 00:14:02,540 ハァ ハァ… 来ていたのか。 186 00:14:02,540 --> 00:14:06,540 (翠苓) 詰め所の常備薬を頂きに。 (医官) ああ。 187 00:14:10,080 --> 00:14:12,580 《詰め所?》 188 00:14:12,580 --> 00:14:17,120 《そういえば 以前会ったのも 軍部の近くだったな》 189 00:14:17,120 --> 00:14:22,090 《薬草のにおいがしたのは 軍部に勤めているからか》 190 00:14:25,060 --> 00:14:28,570 《妙に毛嫌いされてるような》 191 00:14:28,570 --> 00:14:32,570 他に要る物はないか? 特にありません。 192 00:14:34,570 --> 00:14:38,580 本来なら官女なんて やらなくていいのに。 193 00:14:38,580 --> 00:14:42,550 な… 何でもない それより薬だろ⁉ 194 00:14:48,150 --> 00:14:50,620 《何の薬だろう》 195 00:14:54,560 --> 00:14:56,560 ペロリ。 196 00:14:56,560 --> 00:15:01,570 《芋の粉か? 壬氏さまの薬だよな?》 197 00:15:01,570 --> 00:15:05,570 《考えてみたら 壬氏さまは不可解な点が多い》 198 00:15:05,570 --> 00:15:11,080 《半月に1度ほど 定期的に 回ってくる仕事もそうだけど➡ 199 00:15:11,080 --> 00:15:16,050 前日から ゆっくり湯あみをして 香をたいて出かけて…》 200 00:15:16,050 --> 00:15:20,050 《精進料理も そう まるで禊ぎだ》 201 00:15:20,050 --> 00:15:23,550 《宦官も祭祀を やれるのだろうか》 202 00:15:23,550 --> 00:15:27,060 《高貴な人物であれば おかしくないけど➡ 203 00:15:27,060 --> 00:15:30,030 それほどの男が なぜ宦官に?》 204 00:15:30,030 --> 00:15:34,600 《壬氏さまも 先の皇太后 女帝の一存で➡ 205 00:15:34,600 --> 00:15:37,540 宦官に されてしまったのだろうか》 206 00:15:37,540 --> 00:15:40,540 《おやじのように》 207 00:15:40,540 --> 00:15:45,040 あの娘の養父は 元宦官で医官だそうだ。 208 00:15:45,040 --> 00:15:49,580 (高順) 元医官に教えを受けたなら あの知識は納得がいきますが➡ 209 00:15:49,580 --> 00:15:53,080 元宦官ですか? そうだ。 210 00:15:53,080 --> 00:15:58,460 そんな優秀な医官が 宦官の中にいたでしょうか。 211 00:16:01,560 --> 00:16:04,060 (ノック) ん? 212 00:16:04,060 --> 00:16:06,560 (羅漢) 失礼するよ。 213 00:16:08,570 --> 00:16:12,540 先日の話の続きをしましょうか? 214 00:16:14,070 --> 00:16:16,070 (椅子に座る音) 215 00:16:19,580 --> 00:16:24,050 本当に 随分あくどいことを されたようですね。 216 00:16:24,050 --> 00:16:28,520 失礼な… トンビには 言われたくないですな。 217 00:16:28,520 --> 00:16:33,520 10年以上かけて ようやく やり手婆を説得したのに。 218 00:16:33,520 --> 00:16:37,530 横から かっさらわれた身にも なるといい。 219 00:16:37,530 --> 00:16:40,030 油揚げを返せと? 220 00:16:40,030 --> 00:16:43,600 いいや いくらでも出しましょう。 221 00:16:43,600 --> 00:16:47,540 昔と同じ轍は踏みたくないのでね。 222 00:16:47,540 --> 00:16:49,540 嫌だと言ったら? 223 00:16:49,540 --> 00:16:53,510 そう言われると何も言えませんな。 224 00:16:53,510 --> 00:17:00,020 あなたさまに逆らえる者など 片手の指ほども存在しない。 225 00:17:00,020 --> 00:17:03,590 《やはり 俺の正体に気付いている》 226 00:17:03,590 --> 00:17:09,090 ただ 娘が どう思うかなのですけど。 227 00:17:10,530 --> 00:17:16,530 《あぁ 嫌だ つまり そういうことだ》 228 00:17:16,530 --> 00:17:19,540 《認めたくないが➡ 229 00:17:19,540 --> 00:17:24,510 羅漢は 猫猫の実の父親だ》 230 00:17:32,080 --> 00:17:37,020 娘に そのうち会いに行くと 伝えていただけますか? 231 00:17:37,020 --> 00:17:39,520 では。 232 00:17:39,520 --> 00:17:42,990 (扉が閉まる音) 233 00:17:46,560 --> 00:17:50,570 んっ… 薬屋。 はい。 234 00:17:50,570 --> 00:17:54,570 今度 お前に会いたいという 官がいるのだが。 235 00:17:54,570 --> 00:17:57,140 どんな方ですか? 236 00:17:57,140 --> 00:18:02,110 前から話している変人だ 名は羅漢という…。 237 00:18:05,550 --> 00:18:07,550 あ…。 238 00:18:07,550 --> 00:18:10,050 どうにか断っておく。 239 00:18:10,050 --> 00:18:12,060 ありがとうございます。 240 00:18:12,060 --> 00:18:15,560 では 仕事に戻りますので。 241 00:18:18,560 --> 00:18:22,130 あんな顔は初めて見た。 242 00:18:22,130 --> 00:18:26,540 もう二度と見たくない。 243 00:18:26,540 --> 00:18:30,040 《ハァ~ やっぱり 気付かれてたか》 244 00:18:45,090 --> 00:18:48,160 (嗅ぐ音) このにおい…。 245 00:18:48,160 --> 00:18:50,060 薬草畑だ! 246 00:18:50,060 --> 00:18:53,030 ここにも! そこにも! あそこにも~! 247 00:18:53,030 --> 00:18:54,570 ハァ~ アハ…。 248 00:18:54,570 --> 00:18:58,070 (翠苓) また あなたなの? おっ! 249 00:18:58,070 --> 00:19:01,040 あ… あぁ…。 250 00:19:01,040 --> 00:19:05,080 《いかん これは どう見ても怪し過ぎる》 251 00:19:05,080 --> 00:19:08,110 安心してください まだ何も採ってません。 252 00:19:08,110 --> 00:19:09,650 その手の汚れ➡ 253 00:19:09,650 --> 00:19:13,550 今から採ろうとしてたと 認識していいかしら? 254 00:19:13,550 --> 00:19:15,590 ヒィ~! 255 00:19:15,590 --> 00:19:17,020 あぁ…。 256 00:19:17,020 --> 00:19:22,560 別に とがめないわよ ここは非公式な畑だし。 257 00:19:22,560 --> 00:19:28,570 ただ 医官も知っている場所だから あまり出入りしない方がいいわ。 258 00:19:28,570 --> 00:19:32,640 この場を任されているんですか? さぁね。 259 00:19:32,640 --> 00:19:36,540 私も好きなものを 植えさせてもらっているだけ。 260 00:19:36,540 --> 00:19:40,040 《雑草だけを選んで抜いている》 261 00:19:40,040 --> 00:19:43,550 《確か 翠苓と呼ばれていたな》 262 00:19:43,550 --> 00:19:46,050 《人のことは言えないが➡ 263 00:19:46,050 --> 00:19:50,050 あまり活力のあふれる性格では なさそうだ》 264 00:19:50,050 --> 00:19:52,560 何を植えているのですか? 265 00:19:54,090 --> 00:19:57,660 (風の音) 266 00:19:57,660 --> 00:20:00,030 蘇りの薬。 267 00:20:00,030 --> 00:20:02,030 ハッ それは…。 268 00:20:02,030 --> 00:20:05,070 《死者が蘇ることのできる薬》 269 00:20:05,070 --> 00:20:11,040 《そんなものが実在するなら 喉から手が出るほど欲しい!》 270 00:20:11,040 --> 00:20:13,510 冗談よ。 271 00:20:13,510 --> 00:20:15,050 冗談…。 272 00:20:15,050 --> 00:20:18,150 あなた 薬師って聞いたけど➡ 273 00:20:18,150 --> 00:20:22,050 どれほどの腕前なのかしら。 274 00:20:22,050 --> 00:20:24,060 さぁ。 275 00:20:28,560 --> 00:20:34,070 もう少し先の話だけど ここにアサガオを植えるわ。 276 00:20:34,070 --> 00:20:42,640 ♬~ 277 00:20:42,640 --> 00:20:45,040 それじゃあ。 278 00:20:45,040 --> 00:21:03,930 ♬~ 279 00:21:06,630 --> 00:22:35,590 ♬~