1 00:00:01,068 --> 00:00:21,121 ♬~ 2 00:00:21,121 --> 00:00:41,074 ♬~ 3 00:00:41,074 --> 00:01:01,128 ♬~ 4 00:01:01,128 --> 00:01:21,081 ♬~ 5 00:01:21,081 --> 00:01:28,588 ♬~ 6 00:01:40,534 --> 00:01:48,041 (人々の話し声) 7 00:01:48,041 --> 00:01:53,080 (人々の話し声) 8 00:01:53,080 --> 00:01:54,581 (割れた音) 9 00:01:54,581 --> 00:01:57,150 (浩然) 酒だ! 酒を持ってこい…。 10 00:01:57,150 --> 00:02:00,053 (官僚) 随分と変わっちまって。 11 00:02:00,053 --> 00:02:03,557 しかし あの顔を見ていると 酒がまずくなる。 12 00:02:03,557 --> 00:02:05,559 それは同感だ。 13 00:02:05,559 --> 00:02:09,029 (3人) ハハハ…! 14 00:02:09,029 --> 00:02:11,031 (足音) 15 00:02:11,031 --> 00:02:14,067 (酒瓶を置く音) (浩然) ん? ん…。 16 00:02:14,067 --> 00:02:16,036 (浩然) 悪いな…。 17 00:02:19,606 --> 00:02:21,608 (浩然) ん~…。 18 00:02:24,544 --> 00:02:27,014 (高順) いつまで いじけているのですか? 19 00:02:27,014 --> 00:02:29,016 (壬氏) いじけてない。 20 00:02:29,016 --> 00:02:31,518 仕事中だということを 忘れないでください。 21 00:02:31,518 --> 00:02:33,553 分かってるよ。 22 00:02:33,553 --> 00:02:36,523 ハァ…。 《分かってない》 23 00:02:36,523 --> 00:02:41,628 《壬氏という人物は そのような 子供みたいな返事はしない》 24 00:02:41,628 --> 00:02:46,566 《壬氏という人物は おもちゃに深く執着しない》 25 00:02:46,566 --> 00:02:50,070 新しい仕事です。 うっ…。 26 00:02:53,573 --> 00:02:58,645 《あの日 笑い転げる玉葉妃から 事の詳細を聞くのに苦労した》 27 00:02:58,645 --> 00:03:00,647 (玉葉妃)⦅アッハハハ…!⦆ 28 00:03:00,647 --> 00:03:03,116 ⦅勘… 違い?⦆ 29 00:03:03,116 --> 00:03:07,554 《身元引受の見返りとは スターとの面会だったという》 30 00:03:07,554 --> 00:03:10,057 《娘に そんなつてがあったとは》 31 00:03:10,057 --> 00:03:13,560 《そして 主は どんな想像をしたことやら》 32 00:03:13,560 --> 00:03:17,030 《ハァ… 若いって恐ろしい》 33 00:03:18,565 --> 00:03:22,669 《まぁ でも あれだけ急いで 仕事を終わらせて➡ 34 00:03:22,669 --> 00:03:25,105 いざ会いに行ってみれば…》 ⦅♪~ フンフ フフ~ン⦆ 35 00:03:25,105 --> 00:03:29,176 《知らぬ男と 里帰りしているなんて➡ 36 00:03:29,176 --> 00:03:32,546 青天のへきれきには 違いあるまい》 37 00:03:34,047 --> 00:03:36,049 フゥ…。 38 00:03:39,553 --> 00:03:43,056 もう少し 頭をひねればよいものを…。 39 00:03:43,056 --> 00:03:48,095 《多くの官僚は 自分の利益に つながる法案を通そうとする》 40 00:03:48,095 --> 00:03:53,066 《そんなくだらない法案のために 仕事が増えるのは哀れに思う》 41 00:03:58,038 --> 00:03:59,539 (下官) ハァハァハァ…! 42 00:03:59,539 --> 00:04:01,541 (扉が勢いよく開く音) (下官) 壬氏さま! 43 00:04:01,541 --> 00:04:04,044 もう時間外だ 後にしてくれないか? 44 00:04:04,044 --> 00:04:08,515 いえ 仕事のことではなく… それが…。 45 00:04:13,086 --> 00:04:14,554 浩然殿が⁉ 46 00:04:14,554 --> 00:04:16,556 壬氏さま。 行くぞ。 47 00:04:20,160 --> 00:04:23,029 それは大変なことね。 48 00:04:23,029 --> 00:04:26,032 (猫猫)《お偉いさんが 死んじまいましたとさ》 49 00:04:26,032 --> 00:04:28,034 《冷たいようだが➡ 50 00:04:28,034 --> 00:04:32,539 顔も名前も知らぬ人間に 同情できるほど感傷深くない》 51 00:04:32,539 --> 00:04:37,043 《年齢は五十路を過ぎ 死因といえば酒の飲み過ぎ》 52 00:04:37,043 --> 00:04:39,513 《完全に自業自得だ》 53 00:04:41,548 --> 00:04:44,117 《このご仁が わざわざ侍女頭を➡ 54 00:04:44,117 --> 00:04:47,053 別の用事で 外させたということは…》 55 00:04:47,053 --> 00:04:51,024 薬屋 本当に死因は酒だと思うか? 56 00:04:51,024 --> 00:04:53,026 《やっぱり聞いてきた》 57 00:04:54,528 --> 00:04:59,533 酒好きの人間なら飲み過ぎは 毒であると分かっているはずです。 58 00:04:59,533 --> 00:05:03,036 慢性的に飲み続ければ 臓腑を病ませ➡ 59 00:05:03,036 --> 00:05:06,606 一度に大量摂取すれば 死に至る場合もあります。 60 00:05:06,606 --> 00:05:10,544 仲間内の宴席で 大量の酒を あおったと聞いている。 61 00:05:10,544 --> 00:05:12,546 それなら死にますね。 62 00:05:12,546 --> 00:05:18,018 だが浩然殿は酒に強い 飲み過ぎで死んだとは思えん。 63 00:05:20,554 --> 00:05:23,523 《死んだ男の名は浩然》 64 00:05:23,523 --> 00:05:26,560 《酒を かめごと飲み干す 豪快な武人で➡ 65 00:05:26,560 --> 00:05:28,595 人柄も良かったという》 66 00:05:28,595 --> 00:05:31,131 高順。 はい。 67 00:05:31,131 --> 00:05:34,134 (酒をつぐ音) 宴席で飲まれていた酒の残りだ。 68 00:05:36,036 --> 00:05:38,038 《おぉ 酒!》 69 00:05:38,038 --> 00:05:40,040 浩然殿が飲んでいたものは➡ 70 00:05:40,040 --> 00:05:43,510 かめが ひっくり返って 全部流れてしまった。 71 00:05:44,544 --> 00:05:49,015 では そのかめに毒が入っていたら 分かりませんね。 72 00:05:49,015 --> 00:05:51,051 その通りだ。 73 00:05:51,051 --> 00:05:55,655 《しおらしい むちゃなことを 言っているのは承知の上か》 74 00:05:55,655 --> 00:05:59,526 《いつも通り 無駄に キラキラしてればいいのに》 75 00:05:59,526 --> 00:06:02,062 《ここ最近の壬氏さまは 以前よりも ずっと➡ 76 00:06:02,062 --> 00:06:04,564 子供のように見えて仕方ない》 77 00:06:04,564 --> 00:06:06,066 (嗅ぐ音) 78 00:06:07,567 --> 00:06:09,536 《ん…?》 79 00:06:09,536 --> 00:06:12,505 《甘さと しょっぱさが 混在している》 80 00:06:12,505 --> 00:06:16,576 《元々 甘みのある酒に 塩味を付けているような…》 81 00:06:16,576 --> 00:06:20,146 どうした? 変わったお味ですね。 82 00:06:20,146 --> 00:06:24,551 ああ 甘いだろう? 浩然殿の好みなんだ。 83 00:06:24,551 --> 00:06:29,055 大の甘党で いくら上等の 燻製肉や岩塩を用意しても➡ 84 00:06:29,055 --> 00:06:32,058 手を付けない人だった。 へぇ…。 85 00:06:32,058 --> 00:06:34,527 昔は辛いもの好きだったが➡ 86 00:06:34,527 --> 00:06:37,530 ある日 突然 甘党になったと言っていた。 87 00:06:37,530 --> 00:06:40,567 食事も ほとんど甘味にするくらいに。 88 00:06:40,567 --> 00:06:42,602 糖尿になりますね。 89 00:06:42,602 --> 00:06:45,038 思い出話を現実に戻すな。 ♪~ フッフ~ン 90 00:06:45,038 --> 00:06:47,040 まだ飲む気か? 91 00:06:47,040 --> 00:06:50,510 《辛いもの好きが甘党にね…》 92 00:06:50,510 --> 00:06:53,046 宴の肴に塩は出ましたか? 93 00:06:53,046 --> 00:06:58,518 ああ 岩塩と月餅と 干し肉が出たそうだ。 94 00:06:58,518 --> 00:07:01,054 同じものを用意するか? 95 00:07:01,054 --> 00:07:03,590 いいえ その前に飲み終わりますので。 96 00:07:03,590 --> 00:07:06,126 いや そういう意味じゃ…。 97 00:07:06,126 --> 00:07:09,029 浩然さまの飲んでいたかめは 手に入りますか? 98 00:07:09,029 --> 00:07:14,034 割れて破片になっているが。 構わないです。 99 00:07:14,034 --> 00:07:15,568 あ…。 うわぁ…。 100 00:07:15,568 --> 00:07:17,070 プハ~。 101 00:07:19,572 --> 00:07:25,078 それと 一つ 調べてもらいたいことがあります。 102 00:07:28,114 --> 00:07:30,583 (扉の開閉音) 失礼します。 103 00:07:34,087 --> 00:07:38,058 報告書です。 ありがとうございます。 104 00:07:42,562 --> 00:07:44,064 やっぱり…。 105 00:07:45,565 --> 00:07:47,067 酒瓶だ。 106 00:07:53,640 --> 00:07:56,176 な… なめて平気なのか? 107 00:07:56,176 --> 00:07:58,678 これに毒はありません。 108 00:08:04,050 --> 00:08:05,518 塩か? 109 00:08:05,518 --> 00:08:09,022 そうです 壬氏さま 言いましたよね? 110 00:08:09,022 --> 00:08:12,525 浩然さまは ある日 突然甘党になり➡ 111 00:08:12,525 --> 00:08:16,529 以来 甘味しか口にしなかったと。 ああ。 112 00:08:16,529 --> 00:08:20,100 しかし 酒瓶には 乾いて粒が残るほどの➡ 113 00:08:20,100 --> 00:08:23,636 たくさんの塩が含まれていた。 114 00:08:23,636 --> 00:08:28,508 塩は人体に不可欠なものですが 取り過ぎると毒になります。 115 00:08:28,508 --> 00:08:31,044 つまり 死因は…。 116 00:08:31,044 --> 00:08:35,548 飲んだ酒の量と 溶け込んだ塩の量を考えれば➡ 117 00:08:35,548 --> 00:08:38,551 これが原因であっても おかしくはないでしょう。 118 00:08:38,551 --> 00:08:41,521 いや だが それだけ塩辛いものを飲んだら➡ 119 00:08:41,521 --> 00:08:44,524 普通は味で…。 気付かなかったんです。 120 00:08:44,524 --> 00:08:47,127 これを見てください。 121 00:08:47,127 --> 00:08:52,065 浩然さまの生活習慣について 書かれています。 122 00:08:52,065 --> 00:08:55,068 それを読む限り 恐らく浩然さまは➡ 123 00:08:55,068 --> 00:08:58,071 塩味だけが 分からなくなっていたかと。 124 00:08:58,071 --> 00:08:59,539 まさか…。 125 00:08:59,539 --> 00:09:04,077 《浩然という男は 真面目で有能な官僚で➡ 126 00:09:04,077 --> 00:09:07,047 ストイックな性格だったようだ》 127 00:09:10,650 --> 00:09:16,056 《そして 随分前に 妻と子を流行病で亡くした》 128 00:09:16,056 --> 00:09:18,558 《それからは仕事一筋》 129 00:09:18,558 --> 00:09:23,063 《唯一の楽しみが 酒と甘いものだった》 130 00:09:24,063 --> 00:09:26,566 味覚がなくなる病があります。 131 00:09:26,566 --> 00:09:30,069 原因は食の偏りやストレス。 132 00:09:30,069 --> 00:09:35,141 真面目な人間ほど 心を抑制し その負荷は病へ変わってしまう。 133 00:09:35,141 --> 00:09:40,046 では 一体誰が 酒瓶に塩を入れたのだ? 134 00:09:40,046 --> 00:09:44,050 それを調べるのは 私の仕事ではありません。 135 00:09:44,050 --> 00:09:49,556 ただ 昨日いただいた酒にも 塩は含まれていました。 136 00:09:49,556 --> 00:09:55,562 甘口の酒が口に合わない人間が 肴に出た塩を入れたか➡ 137 00:09:55,562 --> 00:10:00,133 あるいは… 真面目な人間を 毛嫌いする者は多いです。 138 00:10:00,133 --> 00:10:03,570 酒の席の ちょっとした 嫌がらせのつもりで➡ 139 00:10:03,570 --> 00:10:08,041 気に入らない人間の酒瓶に イタズラを仕掛けたのかも。 140 00:10:08,041 --> 00:10:11,578 なのに相手が 平気な顔で飲み続けるので➡ 141 00:10:11,578 --> 00:10:15,048 気付くまで加えてやろうと 思うかもしれない。 142 00:10:17,050 --> 00:10:20,086 高順。 はい。 143 00:10:20,086 --> 00:10:21,554 御意。 144 00:10:23,089 --> 00:10:25,158 《卑怯だよな》 145 00:10:25,158 --> 00:10:31,064 《ここまで きっかけを与えたなら 犯人を教えたも同然なのに》 146 00:10:31,064 --> 00:10:36,069 《私は 誰かが罰せられる 直接の原因になりたくない》 147 00:10:36,069 --> 00:10:40,573 すまなかったな 助かった。 いえ。 148 00:10:40,573 --> 00:10:43,576 《黒曜石の房飾り…》 149 00:10:43,576 --> 00:10:46,112 《喪に服しているのか》 150 00:10:46,112 --> 00:10:49,149 そんなに 立派な方だったのですか? 151 00:10:49,149 --> 00:10:52,619 ああ 小さい頃 世話になった。 152 00:10:56,556 --> 00:11:00,059 《普通の青年のようだ》 153 00:11:00,059 --> 00:11:03,563 《この人も一応 人間なんだな》 154 00:11:05,565 --> 00:11:07,066 そうだ! 155 00:11:07,066 --> 00:11:08,535 え? 156 00:11:10,069 --> 00:11:11,571 礼だ。 157 00:11:11,571 --> 00:11:15,074 瓢箪? ああ 昨日のものとは違うが。 158 00:11:15,074 --> 00:11:17,610 あっ 酒! 159 00:11:17,610 --> 00:11:20,547 ばれないように飲めよ。 はい! 160 00:11:20,547 --> 00:11:22,549 ありがとうございます! 161 00:11:22,549 --> 00:11:24,551 (足音) 162 00:11:24,551 --> 00:11:27,520 ん? ヒッ! フフ。 163 00:11:27,520 --> 00:11:32,025 感謝している顔に見えないが。 そうでしょうか? 164 00:11:32,025 --> 00:11:35,061 それよりも 真面目に お仕事なさってください。 165 00:11:35,061 --> 00:11:38,631 うっ…。 《この反応は さぼってるな》 166 00:11:38,631 --> 00:11:41,034 ため込まないうちに 終わらせては? 167 00:11:41,034 --> 00:11:44,037 真面目に仕事はしている…。 どのような? 168 00:11:44,037 --> 00:11:48,041 あぁ そういえば こんな法案があったな。 169 00:11:48,041 --> 00:11:51,044 年若い者が 酒に溺れるのを防ぐために➡ 170 00:11:51,044 --> 00:11:55,048 年齢制限をつけるべきだと。 へっ? 171 00:11:55,048 --> 00:11:59,652 「酒は二十歳になるまで 禁止せよ」と フフっ。 172 00:11:59,652 --> 00:12:01,621 《えぇ~⁉》 173 00:12:03,556 --> 00:12:06,526 壬氏さま…。 ん? 174 00:12:06,526 --> 00:12:09,529 それ 絶対に通さないでください! 175 00:12:09,529 --> 00:12:11,030 フッフ…。 176 00:12:11,030 --> 00:12:13,032 《うぅ…》 177 00:12:13,032 --> 00:12:16,035 さぁ? 私の一存では何もできない。 178 00:12:16,035 --> 00:12:18,037 じ… 壬氏さま! 179 00:12:24,644 --> 00:12:27,080 フッ…。 180 00:12:27,080 --> 00:12:29,549 (何かが水に落ちた音) 181 00:12:48,034 --> 00:12:49,535 (宦官) ハァハァ…! 182 00:12:49,535 --> 00:12:51,537 (扉が勢いよく開く音) (宦官) 太医! 183 00:12:54,507 --> 00:12:56,009 (宦官) こちらです! 184 00:13:00,046 --> 00:13:03,549 (やぶ医者) で… 出た~! ハァ…。 185 00:13:03,549 --> 00:13:06,019 (ざわめき) 186 00:13:07,086 --> 00:13:12,025 冬場でよかったですね 水死体の割にはキレイな姿です。 187 00:13:12,025 --> 00:13:14,027 よく直視できるねぇ…。 188 00:13:14,027 --> 00:13:16,029 どこで見つかったんですか? 189 00:13:16,029 --> 00:13:18,031 外の堀に浮いていた。 190 00:13:18,031 --> 00:13:21,034 格好から後宮の下女に 間違いないだろう。 191 00:13:21,034 --> 00:13:24,037 《なるほど それでおっちゃんに》 192 00:13:24,037 --> 00:13:26,539 うぅ…。 《検視すべき医者が これとは➡ 193 00:13:26,539 --> 00:13:28,574 全くもって やぶである》 194 00:13:28,574 --> 00:13:30,610 嬢ちゃん 代わりに みてくれないかい? 195 00:13:30,610 --> 00:13:32,545 ダメです。 (やぶ医者) えっ…。 196 00:13:32,545 --> 00:13:35,548 死体には触るなと 言われているので。 197 00:13:35,548 --> 00:13:38,518 それは意外なことだな。 (やぶ医者) 壬氏さま! 198 00:13:38,518 --> 00:13:41,521 ごきげんよう 壬氏さま。 199 00:13:41,521 --> 00:13:43,523 死体は見慣れているようだが? 200 00:13:43,523 --> 00:13:46,025 慣れた光景です。 201 00:13:46,025 --> 00:13:49,595 花街は 一歩裏に入れば無法地帯ですから。 202 00:13:49,595 --> 00:13:51,631 死体に触れられないのは なぜだ? 203 00:13:51,631 --> 00:13:54,534 薬の師匠に言われているからです。 204 00:13:54,534 --> 00:13:56,536 忌みを嫌うからか? 205 00:13:56,536 --> 00:13:58,037 いえ…。 206 00:13:58,037 --> 00:14:01,641 人間も薬の材料になるからです。 207 00:14:01,641 --> 00:14:04,143 (羅漢) ⦅好奇心旺盛なお前のことだ⦆ 208 00:14:04,143 --> 00:14:07,714 ⦅一度でも手を出したら 墓荒らしくらいするだろう⦆ 209 00:14:07,714 --> 00:14:11,617 ⦅絶対に一線を越えるな⦆ ⦅は… はい…⦆ 210 00:14:11,617 --> 00:14:13,519 なるほど。 211 00:14:13,519 --> 00:14:15,521 《失礼な反応だ》 212 00:14:15,521 --> 00:14:19,025 老師 ちゃんと みてもらえないだろうか? 213 00:14:19,025 --> 00:14:21,027 分かりました…。 214 00:14:23,029 --> 00:14:24,530 (やぶ医者) ヒョエ~! 215 00:14:24,530 --> 00:14:26,032 やれやれ…。 216 00:14:28,034 --> 00:14:32,038 《背が高い 堅い木の靴➡ 217 00:14:32,038 --> 00:14:37,610 片足には包帯 指先は真っ赤…》 218 00:14:37,610 --> 00:14:42,081 《水の中は 冷たかっただろうな》 219 00:14:47,019 --> 00:14:51,524 娘は尚職の下女で 昨日まで普通に働いていた。 220 00:14:51,524 --> 00:14:56,529 衛兵の見解では 昨夜 塀に登り 堀に身を投げた。 221 00:14:56,529 --> 00:14:58,998 いわゆる投身自殺だろうと。 222 00:14:58,998 --> 00:15:01,534 投身自殺…。 223 00:15:01,534 --> 00:15:03,035 どう思う? 224 00:15:03,035 --> 00:15:05,571 自殺か どうかは分かりませんが➡ 225 00:15:05,571 --> 00:15:08,508 少なくとも 1人では無理だと思います。 226 00:15:08,508 --> 00:15:10,009 どういうことだ? 227 00:15:10,009 --> 00:15:12,044 (猫猫の声) 壁にハシゴはなく➡ 228 00:15:12,044 --> 00:15:15,515 傍らに登るための道具も なかったからです。 229 00:15:15,515 --> 00:15:19,018 後宮の城壁は 私の身長の4倍ほどあります。 230 00:15:19,018 --> 00:15:22,021 道具がないと無理というわけか。 231 00:15:22,021 --> 00:15:25,057 大抵の場合は。 ん? 232 00:15:25,057 --> 00:15:29,662 厳密に言うと 道具を使わずとも 登ることはできます。 233 00:15:29,662 --> 00:15:33,032 以前あった 幽霊騒ぎは覚えていますか? 234 00:15:33,032 --> 00:15:35,501 芙蓉妃の件か? はい。 235 00:15:35,501 --> 00:15:39,038 どうやって芙蓉妃が 外壁に登ったのか疑問で➡ 236 00:15:39,038 --> 00:15:42,542 城壁を丹念に調べて回りました。 237 00:15:42,542 --> 00:15:49,048 そこで 職人が利用したと思われる 突起を見つけたのです。 238 00:15:49,048 --> 00:15:52,585 ですが 大抵の女性は難しいでしょう。 239 00:15:52,585 --> 00:15:56,022 ましてや あの下女のような てん足の者は。 240 00:15:56,022 --> 00:16:01,527 《てん足とは 足が小さいほど 美しいとされる風習だ》 241 00:16:01,527 --> 00:16:05,031 《全ての女性に 行われるわけではないが➡ 242 00:16:05,031 --> 00:16:09,035 後宮でも特有の歩き方を たまに見かける》 243 00:16:09,035 --> 00:16:13,573 自殺でないなら 他殺だというのか? 244 00:16:13,573 --> 00:16:15,608 それは分かりません。 245 00:16:15,608 --> 00:16:20,513 ただ 生きたまま堀の中に 落ちたのは確かだと思います。 246 00:16:20,513 --> 00:16:24,517 はい上がるために 何度も堀をかいたのでしょう。 247 00:16:24,517 --> 00:16:28,020 死体の指先が 赤く血に染まっていました。 248 00:16:29,522 --> 00:16:31,524 うむ…。 249 00:16:31,524 --> 00:16:35,027 自殺か他殺か…。 250 00:16:43,135 --> 00:16:48,040 《私なら自分から命を絶とうとは 絶対に思わない》 251 00:16:48,040 --> 00:16:51,510 《他人から殺されるのも まっぴらだ》 252 00:16:51,510 --> 00:16:55,514 《死んでしまえば 薬も毒も試せない》 253 00:16:58,050 --> 00:17:03,022 《でも もし自分が死ぬとするなら…》 254 00:17:03,022 --> 00:17:05,091 何を考えている? 255 00:17:05,091 --> 00:17:08,127 死ぬなら どんな毒にしようかと。 256 00:17:08,127 --> 00:17:09,528 死ぬ気か? 257 00:17:09,528 --> 00:17:11,531 めっそうもありません。 258 00:17:11,531 --> 00:17:16,002 ですが 人は いつ死ぬか分かりません。 259 00:17:16,002 --> 00:17:20,039 たとえ望まなくとも 他人の悪意が加わることで➡ 260 00:17:20,039 --> 00:17:23,009 不本意な死を 遂げることがあります。 261 00:17:23,009 --> 00:17:25,511 浩然さまのように。 262 00:17:27,580 --> 00:17:31,050 《それが いつ訪れるのか 誰にも分からない》 263 00:17:31,050 --> 00:17:35,021 《運命には あらがうことはできない》 264 00:17:38,024 --> 00:17:58,010 ♬~ 265 00:17:58,010 --> 00:18:18,064 ♬~ 266 00:18:18,064 --> 00:18:38,017 ♬~ 267 00:18:38,017 --> 00:18:47,026 ♬~ 268 00:18:47,026 --> 00:18:52,031 壬氏さま。 ん? 何だ? 269 00:18:52,031 --> 00:18:57,603 もし 私を処刑する場合 毒殺にしていただけませんか? 270 00:18:57,603 --> 00:18:59,538 何でそうなる⁉ 271 00:18:59,538 --> 00:19:02,041 もし 私が何か粗相をした場合➡ 272 00:19:02,041 --> 00:19:05,511 処分を下すのは 壬氏さまでしょうから。 273 00:19:05,511 --> 00:19:14,520 ♬~ 274 00:19:14,520 --> 00:19:18,591 《早速 粗相をしてしまったのか?》 275 00:19:18,591 --> 00:19:21,527 すみません 調子に乗りました。 276 00:19:21,527 --> 00:19:24,530 縛り首でも斬首でも 文句は言いません。 277 00:19:24,530 --> 00:19:28,034 いや だから何でそうなる⁉ 278 00:19:28,034 --> 00:19:30,536 私が平民だからです。 279 00:19:30,536 --> 00:19:33,039 些細な失敗で 簡単に吹き飛ぶ命です。 280 00:19:33,039 --> 00:19:35,007 そんなことは しない。 281 00:19:35,007 --> 00:19:39,011 する しないではなく できる できないですから。 282 00:19:40,613 --> 00:19:44,517 《面倒なことを 言ったみたいだな》 283 00:19:44,517 --> 00:19:48,020 ご用が済んだのなら失礼します。 284 00:19:48,020 --> 00:19:57,530 ♬~ 285 00:19:57,530 --> 00:20:00,933 (扉の開閉音) 286 00:20:05,071 --> 00:20:09,141 《その後 風の噂に聞いたのは➡ 287 00:20:09,141 --> 00:20:14,046 死んだ下女が 園遊会の 毒殺騒ぎの場にいたことだった》 288 00:20:14,046 --> 00:20:16,549 《それらしい遺書も見つかり➡ 289 00:20:16,549 --> 00:20:20,019 自殺ということで 事件は幕を閉じた》 290 00:20:27,026 --> 00:20:30,062 先日の報告が ようやく届きました。 291 00:20:30,062 --> 00:20:34,633 腕にヤケドを負った者を捜せと 言ってから ふた月もたっている。 292 00:20:34,633 --> 00:20:36,535 時間のかけ過ぎだ。 293 00:20:36,535 --> 00:20:40,539 申し訳ありません。 で 一体誰だ? 294 00:20:40,539 --> 00:20:44,543 はい 意外と大物でした。 295 00:20:44,543 --> 00:20:47,513 柘榴宮 風明。 296 00:20:52,551 --> 00:20:56,055 淑妃・阿多妃の侍女頭です。 297 00:20:57,623 --> 00:20:59,625 そうか…。 298 00:20:59,625 --> 00:21:02,027 下がってよい。 299 00:21:07,032 --> 00:21:09,034 阿多妃…。 300 00:21:10,002 --> 00:21:30,022 ♬~ 301 00:21:30,022 --> 00:21:50,042 ♬~ 302 00:21:50,042 --> 00:22:10,029 ♬~ 303 00:22:10,029 --> 00:22:30,082 ♬~ 304 00:22:30,082 --> 00:22:39,091 ♬~