1 00:00:07,107 --> 00:00:09,109 (フジサワ)あっ。 2 00:00:13,297 --> 00:00:17,968 (ナオ)先生 私 宣戦布告します。 うっ!? 3 00:00:17,968 --> 00:00:21,138 ライアーゲームに本気で参戦します。 4 00:00:21,138 --> 00:00:26,677 そして 先生が私から奪った 一億円と〓 5 00:00:26,677 --> 00:00:29,146 先生が持ってる一億円〓 6 00:00:29,146 --> 00:00:32,332 絶対に 全額奪います。 7 00:02:19,806 --> 00:02:22,759 <私は戦う決意をした。 8 00:02:22,759 --> 00:02:25,262 泣いていても始まらないし〓 9 00:02:25,262 --> 00:02:29,416 何より 頼もしい人が 味方になってくれたから> 10 00:02:29,416 --> 00:02:31,435 〓アキヤマ:策はある 11 00:02:31,435 --> 00:02:36,623 < かつて 悪徳ネットワークビジネス集団を 破綻に追い込んだ天才詐欺師は〓 12 00:02:36,623 --> 00:02:40,127 自信満々に こう言ってのけた> 13 00:02:40,127 --> 00:02:43,613 〓策ってなんですか? 14 00:02:43,613 --> 00:02:46,566 やることは たった2つ。 15 00:02:46,566 --> 00:02:50,470 それだけでマネーは 奪い返すことができる。 16 00:02:50,470 --> 00:02:56,476 1つめ。 ライアーゲーム参戦の意志を 敵にはっきりと告げること。 17 00:02:56,476 --> 00:02:58,862 そして 2つめ。 18 00:02:58,862 --> 00:03:01,448 常に敵を監視すること。 19 00:03:01,448 --> 00:03:04,618 策って それだけですか? 20 00:03:04,618 --> 00:03:07,771 そう それだけ〓 21 00:03:07,771 --> 00:03:12,776 < だから私は 今日 フジサワ先生に宣戦布告し〓 22 00:03:12,776 --> 00:03:16,296 先生を監視しているのだ> 23 00:03:16,296 --> 00:03:21,401 《でも… これだけで本当に 二億円奪えるの?》 24 00:03:26,123 --> 00:03:29,126 あっ お前は…。 25 00:03:31,478 --> 00:03:35,265 どうも。 このたび カンザキさんの片腕として〓 26 00:03:35,265 --> 00:03:38,952 ライアーゲームに参加させて いただくことになりました。 27 00:03:38,952 --> 00:03:44,458 必ず あなたから二億円 奪いますんで よろしく。 28 00:03:44,458 --> 00:03:47,611 くっ… フンッ! 奪えるものか! 29 00:03:47,611 --> 00:03:53,533 奪えるさ。 なんせこちらには とっておきの秘策があるんでね。 30 00:03:53,533 --> 00:03:55,936 ひぃ~っ! 31 00:03:58,121 --> 00:04:01,124 (玄関の開閉音) 32 00:04:09,449 --> 00:04:12,269 もしもし 警察ですか? 33 00:04:12,269 --> 00:04:16,072 家の外に怪しい車が ずっといるんですけど。 34 00:04:20,894 --> 00:04:23,396 やだ! おまわりさん!? 35 00:04:28,285 --> 00:04:31,138 ハッハッハ! 警察が来たのか。 36 00:04:31,138 --> 00:04:34,641 笑いごとじゃありません。 悪い悪い。 37 00:04:40,447 --> 00:04:44,117 いつか こんなことになると思ってね。 38 00:04:44,117 --> 00:04:48,155 今日から この部屋を 1か月借りたんだ。 39 00:04:48,155 --> 00:04:50,841 外を見てみな。 40 00:04:53,126 --> 00:04:55,629 あっ 先生の家…。 41 00:04:55,629 --> 00:04:57,781 これで 明日から 警察に追われることなく〓 42 00:04:57,781 --> 00:05:01,918 監視ができるよ。 43 00:05:01,918 --> 00:05:05,789 アキヤマさんって いい人ですね。 44 00:05:05,789 --> 00:05:10,126 あっ? 最初は怖い人だと思ってたけど〓 45 00:05:10,126 --> 00:05:12,996 私がお父さんのところに 行けるように〓 46 00:05:12,996 --> 00:05:15,499 見張りの時間を組んでくれたり〓 47 00:05:15,499 --> 00:05:19,619 こんなふうに 部屋借りてくれたり。 48 00:05:19,619 --> 00:05:25,642 どうして 私に協力してくれる気に なったんですか? 49 00:05:25,642 --> 00:05:28,962 金のためさ。 50 00:05:28,962 --> 00:05:32,365 このご時世 前科者を 雇ってくれる物好きなど〓 51 00:05:32,365 --> 00:05:34,467 なかなかいなくてね。 52 00:05:34,467 --> 00:05:38,471 ゲームで二億円奪えたら 俺にも五千万入る。 53 00:05:38,471 --> 00:05:42,976 ひと月たらずで 五千万なんて 最高の仕事じゃねぇか。 54 00:05:50,467 --> 00:05:54,454 < でも それは マネーを奪えればの話。 55 00:05:54,454 --> 00:05:57,807 どこから来るんだろう? あの自信は…> 56 00:05:57,807 --> 00:06:00,110 交代の時間だぜ。 57 00:06:03,113 --> 00:06:05,448 何か気づいたことはあったかい? 58 00:06:05,448 --> 00:06:07,450 別に 何も。 59 00:06:07,450 --> 00:06:11,788 先生 最初はパチンコや買い物に 行ったりしてたけど〓 60 00:06:11,788 --> 00:06:15,625 ここ数日は ずっと家の中で じっとしてるだけで。 61 00:06:15,625 --> 00:06:17,644 なるほどな。 62 00:06:17,644 --> 00:06:24,200 あの… 説明してもらえますか? この作戦の意図…。 63 00:06:24,200 --> 00:06:28,622 この1週間 ただ先生の家を 監視するだけ。 64 00:06:28,622 --> 00:06:34,477 正直 私には 無意味なことにしか 思えないんです。 65 00:06:34,477 --> 00:06:37,797 詐欺師の常とう手段に〓 66 00:06:37,797 --> 00:06:42,452 相手を異常な心理状態にして だませってのがある。 67 00:06:42,452 --> 00:06:46,456 例えば 年寄り相手の 振り込め詐欺がそうだ。 68 00:06:46,456 --> 00:06:49,142 受話器の向こうで 身内らしき者の〓 69 00:06:49,142 --> 00:06:53,129 悲痛な声が聞こえると パニック状態に陥り〓 70 00:06:53,129 --> 00:06:56,316 まんまと金を だまし取られてしまう。 71 00:06:56,316 --> 00:07:00,804 どんな冷静な人間でも 一度 異常な心理状態にさせられると〓 72 00:07:00,804 --> 00:07:04,207 意外と もろいものなんだよ。 つまり〓 73 00:07:04,207 --> 00:07:10,113 今やってることは フジサワを 心理的に追い込む作業なのさ。 74 00:07:10,113 --> 00:07:12,999 フジサワの立場に立って考えてみな。 75 00:07:12,999 --> 00:07:15,452 「絶対に勝つ」と君に宣言され〓 76 00:07:15,452 --> 00:07:19,522 俺にも 「二億円奪う策がある」と 宣言された。 77 00:07:19,522 --> 00:07:23,143 そして 策とは何なのか わからないまま〓 78 00:07:23,143 --> 00:07:25,779 24時間 監視されている。 79 00:07:25,779 --> 00:07:28,081 見なよ。 80 00:07:31,267 --> 00:07:34,771 なんなんだ あいつら… ゲームに勝つって〓 81 00:07:34,771 --> 00:07:37,607 どうやって二億円を 奪うつもりだ? 82 00:07:37,607 --> 00:07:40,143 いや 奪えない 奪えるわけないだろ。 83 00:07:40,143 --> 00:07:42,796 俺の計画は完璧だ! 84 00:07:42,796 --> 00:07:44,798 (フジサワ)ひぃっ!? 85 00:07:46,800 --> 00:07:50,153 どう? 明らかに 落ち着きを失ってました。 86 00:07:50,153 --> 00:07:56,459 フフフ… 24時間 ただひたすら 見張り続けるだけのことだが〓 87 00:07:56,459 --> 00:08:02,932 フジサワが受ける心理的プレッシャーは ものすごいものなのさ。 88 00:08:02,932 --> 00:08:07,120 先生が 追い込まれてる っていうのはわかりました。 89 00:08:07,120 --> 00:08:11,274 でも… どうやって 二億円 奪うんですか!? 90 00:08:11,274 --> 00:08:13,943 二億円は 銀行の貸金庫にあります。 91 00:08:13,943 --> 00:08:17,113 終了間際の2日で どうにかするにしたって〓 92 00:08:17,113 --> 00:08:19,282 どこの銀行に預けてるかさえ〓 93 00:08:19,282 --> 00:08:22,469 突き止められて いないじゃないですか。 94 00:08:22,469 --> 00:08:26,840 フジサワがマネーを隠したのは 銀行とは限らないよ。 えっ? 95 00:08:26,840 --> 00:08:32,946 結論から言おう。 二億円のありかは… 家の中だ。 96 00:08:34,931 --> 00:08:38,485 それ 本当ですか? 考えてみなよ。 97 00:08:38,485 --> 00:08:41,521 仮に今 二億円を 持っているのが君で〓 98 00:08:41,521 --> 00:08:44,791 そのお金は 銀行の貸金庫にあるとする。 99 00:08:44,791 --> 00:08:47,277 そして自宅には 二億円を狙う敵が〓 100 00:08:47,277 --> 00:08:51,731 盗むチャンスをうかがって 24時間 君を監視している。 101 00:08:51,731 --> 00:08:53,783 どうする? 102 00:08:53,783 --> 00:08:57,971 家から逃げます。 できれば遠くに。 103 00:08:57,971 --> 00:08:59,973 どうして? 104 00:08:59,973 --> 00:09:03,376 監視されてるのは すごくヤな気分だし〓 105 00:09:03,376 --> 00:09:06,129 ストレスもたまると思うし。 106 00:09:06,129 --> 00:09:10,116 銀行なら安全だから 今はゲーム終盤に向けて〓 107 00:09:10,116 --> 00:09:12,135 英気を養っておきたい。 108 00:09:12,135 --> 00:09:17,607 なるほどね。 じゃあ 二億円の 隠し場所が銀行ではなく〓 109 00:09:17,607 --> 00:09:20,460 どこかのやぶの中とかだったら? 110 00:09:20,460 --> 00:09:23,296 あっ! それじゃあ なおさら 自宅にいられない! 111 00:09:23,296 --> 00:09:26,449 隠した場所が 常に 見張れる場所にいなくちゃ。 112 00:09:26,449 --> 00:09:29,853 ほう。 だって いつの間にか〓 113 00:09:29,853 --> 00:09:32,455 敵が気づいて 奪われてるかもしれないし〓 114 00:09:32,455 --> 00:09:35,942 もしかしたら ゲームに全然 関係ない人が〓 115 00:09:35,942 --> 00:09:38,645 たまたま 見つけちゃうかもしれない。 116 00:09:38,645 --> 00:09:42,782 だったらさ フジサワがずっと 自宅にこもっているの〓 117 00:09:42,782 --> 00:09:45,301 変じゃない? あっ! 118 00:09:45,301 --> 00:09:49,456 自宅は常に監視されていて ものすごいプレッシャーだ。 119 00:09:49,456 --> 00:09:52,776 なのに なぜ自宅に こもり続けるのか。 120 00:09:52,776 --> 00:09:56,129 理由は1つしかない。 121 00:09:56,129 --> 00:10:01,301 家の中に隠している二億円が 心配でしようがないからさ。 122 00:10:01,301 --> 00:10:04,788 そうか! 二億円を 家の中に隠してるのに〓 123 00:10:04,788 --> 00:10:07,190 四六時中 監視されてたんじゃ〓 124 00:10:07,190 --> 00:10:09,959 おちおち 外出なんかできるわけない。 125 00:10:09,959 --> 00:10:14,864 フフッ ここからは フジサワにより プレッシャーをかけることを意識して〓 126 00:10:14,864 --> 00:10:18,485 監視するんだ。 家の中に二億円があることは〓 127 00:10:18,485 --> 00:10:20,937 わかり切ってるって顔でな。 128 00:10:20,937 --> 00:10:23,139 はい! 129 00:10:25,525 --> 00:10:29,279 <プレッシャーが効いたのか 先生の焦りと疲労は〓 130 00:10:29,279 --> 00:10:31,281 目に見えて濃くなり〓 131 00:10:31,281 --> 00:10:36,302 家の中ですら ほとんど動かなくなった> 132 00:10:36,302 --> 00:10:40,623 今日も一日 あの位置から ほとんど動いてませんよ。 133 00:10:40,623 --> 00:10:44,327 ふ~ん。 場所は絞られてきたな。 134 00:10:48,615 --> 00:10:52,268 《どこに二億円を隠したか…。 135 00:10:52,268 --> 00:10:56,956 そうか 5か所くらいに分けて 隠した可能性もある。 136 00:10:56,956 --> 00:10:59,442 いやいや それどころか 一万円ずつ〓 137 00:10:59,442 --> 00:11:03,446 2万か所に隠してあるかも… う~ん…》 138 00:11:03,446 --> 00:11:05,632 どうした? 何かあったのか? 139 00:11:05,632 --> 00:11:08,451 えっ? ううん なんでもない。 140 00:11:08,451 --> 00:11:14,657 《お父さんのためにも 絶対 このゲーム勝たなくっちゃ》 141 00:11:22,649 --> 00:11:25,485 見ろよ あのやつれた顔。 142 00:11:25,485 --> 00:11:29,489 ちょっと イタズラしてやろうか。 143 00:11:50,076 --> 00:11:53,129 んっ!? なんか焦げ臭いぞ。 144 00:11:53,129 --> 00:11:56,132 なんだ!? この煙は。 145 00:11:56,132 --> 00:11:58,301 (爆発音) 146 00:11:58,301 --> 00:12:00,486 な なんだ なんだ!? 火事か!? 147 00:12:00,486 --> 00:12:03,156 煙の出所はどこだ!? 148 00:12:03,156 --> 00:12:07,310 コンロか? 風呂場か? 給湯器か? 149 00:12:07,310 --> 00:12:09,913 うぅ… ク クッソ! 150 00:12:15,285 --> 00:12:18,721 もしもし ああ 田中か? 151 00:12:18,721 --> 00:12:20,623 急いで来てもらえないか? 152 00:12:20,623 --> 00:12:23,293 なんか家のどこかから 煙が出てんだよ。 153 00:12:23,293 --> 00:12:25,795 火元探してくれよ。 154 00:12:25,795 --> 00:12:28,965 何? 消防車呼べって!? 155 00:12:28,965 --> 00:12:32,986 ハハハハ! 田中さんの言うとおりだ。 156 00:12:32,986 --> 00:12:37,156 火事なら消防呼ぶか 自分で火を消すかすべきだ。 157 00:12:37,156 --> 00:12:40,159 まっ 音の正体はこれだがな。 158 00:12:40,159 --> 00:12:46,165 そして 煙は 外の換気口から 強制的に送り込んだ。 159 00:12:46,165 --> 00:12:49,285 しかし あんた 行動が不可解だねぇ。 160 00:12:49,285 --> 00:12:54,007 ろくに火元も探さず 電話したのは 消防ではなく知り合い。 161 00:12:54,007 --> 00:12:57,160 まるで 命が危なくなるまで〓 162 00:12:57,160 --> 00:13:00,129 部屋から離れたくない みてぇじゃねぇか。 163 00:13:00,129 --> 00:13:02,315 くぅ…。 164 00:13:02,315 --> 00:13:06,653 あんた この和室に二億 隠してるだろ? 165 00:13:06,653 --> 00:13:08,671 なっ なっ!? 166 00:13:08,671 --> 00:13:11,307 家の中ってのは とっくにわかっていたさ。 167 00:13:11,307 --> 00:13:14,527 問題は 家のどこか だったが〓 168 00:13:14,527 --> 00:13:17,664 和室以外の部屋なら 札束が燃えてないか〓 169 00:13:17,664 --> 00:13:20,166 まず確かめに行くはずだからな。 170 00:13:22,302 --> 00:13:24,470 (フジサワ)ああ そうさ。 171 00:13:24,470 --> 00:13:28,458 お前の読みどおり 二億はこの部屋にある。 172 00:13:28,458 --> 00:13:31,627 ほう… あっさり自白したねぇ。 173 00:13:31,627 --> 00:13:35,465 ククク… なぜ白状したと思う? 174 00:13:35,465 --> 00:13:38,001 ククッ それはなぁ〓 175 00:13:38,001 --> 00:13:43,973 場所がわかったところで お前らには絶対奪えないからさ! 176 00:13:43,973 --> 00:13:47,010 これを見ろ! あっ。 177 00:13:47,010 --> 00:13:50,863 ヘヘヘ… 二億のマネーは この中だ。 178 00:13:50,863 --> 00:13:53,983 この金庫 型は古いが 頑丈で重い。 179 00:13:53,983 --> 00:13:57,120 バールなんかじゃ まず こじ開けられないし〓 180 00:13:57,120 --> 00:14:00,306 金庫ごと運び出そうにも ビクともしない。 181 00:14:00,306 --> 00:14:03,676 二億のありかを突き止める ところまではよかったが〓 182 00:14:03,676 --> 00:14:05,812 ここで ジ・エンド! 183 00:14:05,812 --> 00:14:12,318 お前らの負けだ~! ガ~ッハッハッハ! 184 00:14:12,318 --> 00:14:16,989 そんな… そんな…。 185 00:14:16,989 --> 00:14:21,394 わかったら 張り込みなどやめて とっとと帰りやがれ! 186 00:14:21,394 --> 00:14:25,648 帰って 一億返済の資金繰りを 考えることだ! 187 00:14:25,648 --> 00:14:27,817 (フジサワ)ガ~ッハッハッハ! 188 00:14:27,817 --> 00:14:31,954 フフッ それで勝ったつもりか? えっ? 189 00:14:31,954 --> 00:14:35,375 金庫を見せれば 俺たちが戦意喪失して〓 190 00:14:35,375 --> 00:14:37,994 ぐっすり眠れると思ったか? 191 00:14:37,994 --> 00:14:41,814 甘いな。 断言しよう。 192 00:14:41,814 --> 00:14:47,670 俺なら 簡単にその金庫から 二億を引っ張り出せる。 193 00:14:47,670 --> 00:14:50,323 えっ!? あっ…。 194 00:14:50,323 --> 00:14:54,660 はっ… き 金庫から二億円を 引っ張り出すだって? 195 00:14:54,660 --> 00:14:58,331 バカな! そんなこと できるわけない! 196 00:14:58,331 --> 00:15:01,834 フフッ それができるんだなぁ。 197 00:15:01,834 --> 00:15:04,704 いとも簡単に。 198 00:15:04,704 --> 00:15:10,893 くっ… うぅ…。 199 00:15:12,812 --> 00:15:15,164 見たか? フジサワの無様な格好。 200 00:15:15,164 --> 00:15:19,552 金庫を見せれば 俺たちが 諦めると思ったのだろうが〓 201 00:15:19,552 --> 00:15:22,138 俺がまったく たじろがなかったことで〓 202 00:15:22,138 --> 00:15:24,791 焦りが増大してしまっている。 203 00:15:24,791 --> 00:15:29,645 まさに 絵に描いたような 認知的不協和状態。 204 00:15:29,645 --> 00:15:34,484 なんですか? それ。 その認知… なんとかって。 205 00:15:34,484 --> 00:15:38,871 人間は 自分と周囲の環境に 不協和が生じていると〓 206 00:15:38,871 --> 00:15:43,810 不安を感じるんだ。 そして その不安を周囲と同調〓 207 00:15:43,810 --> 00:15:47,130 つまり 協和させることで 解消しようとする。 208 00:15:47,130 --> 00:15:52,218 フジサワは 金庫を見せれば 俺たちが落胆すると信じていた。 209 00:15:52,218 --> 00:15:56,305 ところが 俺は予想に反して 自信満々。 210 00:15:56,305 --> 00:16:01,310 フジサワは動揺する… 認知的不協和状態だ。 211 00:16:01,310 --> 00:16:06,048 そして意識は 自信満々の俺の態度に協和する。 212 00:16:06,048 --> 00:16:10,136 〓《この男 本当に 奥の手を持っている…》 213 00:16:10,136 --> 00:16:14,307 自信をくじかれた 人間というものはもろいからね。 214 00:16:14,307 --> 00:16:17,527 つまり ウソってことでしょ? 215 00:16:17,527 --> 00:16:20,980 あの金庫から二億取り出す 方法があるなんて〓 216 00:16:20,980 --> 00:16:23,466 ハッタリだったってことでしょ。 217 00:16:23,466 --> 00:16:25,468 信用ねえなぁ。 218 00:16:25,468 --> 00:16:28,638 ハッタリでもデマカセでもない〓 219 00:16:28,638 --> 00:16:33,309 金庫から二億を取り出す手は 確かにある。 220 00:16:33,309 --> 00:16:36,445 今はまだ言えないけどな。 221 00:16:36,445 --> 00:16:41,167 <私は アキヤマさんを 信じるしかなかった。 222 00:16:41,167 --> 00:16:46,289 確かに先生も 心理的に 限界に来ているのは明らか。 223 00:16:46,289 --> 00:16:51,310 時折 見せる異様な行動は 常軌を逸していた> 224 00:16:51,310 --> 00:16:55,314 《何なんだ!? この金庫を 開ける方法…。 225 00:16:55,314 --> 00:16:59,802 まさか この金庫のダイヤル番号を 知っているんじゃ…。 226 00:16:59,802 --> 00:17:03,639 いや それはない 知るすべがない。 227 00:17:03,639 --> 00:17:06,509 万に一つ知っていたとしても〓 228 00:17:06,509 --> 00:17:09,662 この金庫は ダイヤルだけでは開かない。 229 00:17:09,662 --> 00:17:13,499 俺が持ってる このキーが必要だ。 230 00:17:13,499 --> 00:17:16,302 どう考えても 開けるのは無理だ。 231 00:17:16,302 --> 00:17:19,455 力ずくで開けるほか…。 232 00:17:19,455 --> 00:17:22,875 まさか 力ずくで開ける気か!? 233 00:17:22,875 --> 00:17:26,178 こんな頑丈な金庫 壊しようがないだろ! 234 00:17:26,178 --> 00:17:28,631 開けようと思ったら それこそ〓 235 00:17:28,631 --> 00:17:32,151 バーナーで扉を焼き切るしか…。 236 00:17:32,151 --> 00:17:34,971 バーナー!? あり得る! 237 00:17:34,971 --> 00:17:37,156 俺が寝ている隙に家に侵入して〓 238 00:17:37,156 --> 00:17:40,977 この金庫の扉を バーナーで焼き切るつもりか! 239 00:17:40,977 --> 00:17:43,980 そうはさせるか!》 あっ…。 240 00:17:49,318 --> 00:17:51,487 《来るなら来てみろ そんときは〓 241 00:17:51,487 --> 00:17:54,957 包丁ぶん回して 追っ払ってやる!》 242 00:17:54,957 --> 00:17:58,127 ククク… なんだあれ。 243 00:17:58,127 --> 00:18:02,648 《待てよ。 強力なバーナーを 使ったとしても〓 244 00:18:02,648 --> 00:18:05,818 この金庫を焼き切るには 数十分はかかるぞ。 245 00:18:05,818 --> 00:18:07,820 そんなことするくらいなら〓 246 00:18:07,820 --> 00:18:12,625 いったん どこかに運び出して 壊す… それだ!》 247 00:18:14,644 --> 00:18:17,046 ハハッ あいつまた何か〓 248 00:18:17,046 --> 00:18:19,565 わけのわからないことを おっ始めたぞ。 249 00:18:19,565 --> 00:18:21,550 (フジサワ)うっ うっ! 250 00:18:21,550 --> 00:18:23,803 うっ うっ うっ! 251 00:18:23,803 --> 00:18:25,788 この音は 一体…。 252 00:18:25,788 --> 00:18:29,158 金庫丸ごと運び出されると 思ってんだろ。 253 00:18:29,158 --> 00:18:32,962 何したって無駄なのによ。 254 00:18:32,962 --> 00:18:37,984 《アキヤマさんの自信満々の顔が せめてもの救いだった。 255 00:18:37,984 --> 00:18:40,653 そうでなければ 私もとっくに〓 256 00:18:40,653 --> 00:18:44,323 先生のように 取り乱していたはずだ。 257 00:18:44,323 --> 00:18:49,128 ゲーム開始から すでに 25日が過ぎていた》 258 00:18:56,135 --> 00:18:58,137 あっ! 259 00:19:02,124 --> 00:19:05,561 《4日後の午後5時…。 260 00:19:05,561 --> 00:19:11,967 ヘヘ… あと90時間踏ん張れば 一億が手に入る》 261 00:19:11,967 --> 00:19:16,489 < その知らせは当然 私の元にも届いていました。 262 00:19:16,489 --> 00:19:19,859 4日後 5時…> 263 00:19:19,859 --> 00:19:23,496 あの 私 何をすれば…。 264 00:19:23,496 --> 00:19:26,148 今までどおりでいいさ。 265 00:19:26,148 --> 00:19:29,318 ずっとフジサワを見張って プレッシャーをかける。 266 00:19:29,318 --> 00:19:32,655 でも…。 大丈夫。 267 00:19:32,655 --> 00:19:35,458 あの金庫には 俺が魔法をかけてある。 268 00:19:35,458 --> 00:19:39,161 時間が来たら パカッと開くよ。 269 00:19:45,484 --> 00:19:48,337 《あと3日…。 270 00:19:48,337 --> 00:19:52,141 あと3日の辛抱だ》 271 00:20:06,122 --> 00:20:09,125 あと半日…。 272 00:20:09,125 --> 00:20:12,628 パカッと開くって 本当なの? 273 00:20:17,299 --> 00:20:20,636 もう少し… もう少しで…。 274 00:20:20,636 --> 00:20:24,323 一億は俺のものだ! 275 00:20:36,969 --> 00:20:41,424 このままじゃ 負けちゃう! 276 00:20:41,424 --> 00:20:44,176 助けて! アキヤマさん! 277 00:20:44,176 --> 00:20:47,146 私 どうしたらいいか わからない! 278 00:20:47,146 --> 00:20:50,633 金庫は… 金庫は開かないんですか!? 279 00:20:53,135 --> 00:20:55,321 イヒッ! 280 00:20:55,321 --> 00:20:58,441 ハ~ッハッハッハ! やっぱりそうか! 281 00:20:58,441 --> 00:21:02,044 金庫を開けられるなんて ハッタリだったんだな! 282 00:21:02,044 --> 00:21:04,497 せ 先生…。 283 00:21:04,497 --> 00:21:07,850 先生の家を見張り 続けていたことは謝ります。 284 00:21:07,850 --> 00:21:09,852 だから お願いです。 285 00:21:09,852 --> 00:21:12,905 私の分の一億円 返してください。 286 00:21:12,905 --> 00:21:15,291 先生 助けてください。 287 00:21:15,291 --> 00:21:20,963 私を… 私の… 私の家族を 助けてください! 288 00:21:20,963 --> 00:21:22,965 知るか~! 289 00:21:22,965 --> 00:21:25,651 キャ~! 先生! 290 00:21:25,651 --> 00:21:27,853 ヘッ! 291 00:21:30,990 --> 00:21:33,826 先生! 先生! 先生! 292 00:21:33,826 --> 00:21:36,495 お願いします! 助けてください! 293 00:21:36,495 --> 00:21:40,332 ククク… あと45分だ! 294 00:21:40,332 --> 00:21:42,485 先生! 開けて! 295 00:21:42,485 --> 00:21:44,887 お願いします! 296 00:21:47,173 --> 00:21:50,876 あと30分…。 297 00:21:58,133 --> 00:22:02,655 《10分…》 298 00:22:02,655 --> 00:22:08,494 先生! 先生 助けて…。 299 00:22:08,494 --> 00:22:11,497 《あと1分!》 300 00:22:14,817 --> 00:22:19,455 《フジサワ:8… 7… 6…。 301 00:22:19,455 --> 00:22:28,297 5… 4… 3… 2… 1…》 302 00:22:28,297 --> 00:22:31,634 やった~! 時間だ~! 303 00:22:31,634 --> 00:22:34,687 いや~っ! 304 00:22:34,687 --> 00:22:39,391 (玄関チャイム)