1 00:00:10,763 --> 00:00:13,575 《リーシェ:ローヴァイン閣下に正体がバレないよう➡ 2 00:00:13,599 --> 00:00:16,578 夜会は なんとか乗り切らないと。 3 00:00:16,602 --> 00:00:18,580 それに➡ 4 00:00:18,604 --> 00:00:22,250 どうにかしてカイル王子に薬を飲んでいただきたい。 5 00:00:22,274 --> 00:00:24,586 治療しなければ近い将来➡ 6 00:00:24,610 --> 00:00:28,924 病床から立ち上がることすらできなくなるんだもの》 7 00:00:28,948 --> 00:00:30,926 あっ…。 8 00:00:30,950 --> 00:00:32,950 (デニス/カミル)あっ…。 9 00:00:37,456 --> 00:00:40,435 驚いたな。あっ。 10 00:00:40,459 --> 00:00:43,605 こんな薬草畑を管理しているのは➡ 11 00:00:43,629 --> 00:00:47,829 私と似た職業の人間だろうと思ったのだけれど。 12 00:00:49,969 --> 00:00:54,569 こんばんは。 私の同類らしき人。 13 00:00:57,810 --> 00:01:00,110 《ミシェル先生!》 14 00:02:32,438 --> 00:02:48,096 ♬〜 15 00:02:48,120 --> 00:02:52,600 ⦅ミシェル:どう? オーロラ。研究のヒントになったかい? 16 00:02:52,624 --> 00:02:56,771 はい とっても!それはよかった。 17 00:02:56,795 --> 00:03:00,875 ごめんなさい 先生。わざわざ遠出をしていただいて。 18 00:03:00,899 --> 00:03:05,713 どうして謝るの?君は私の教え子なんだから➡ 19 00:03:05,737 --> 00:03:09,717 君が見たいものはなんでも見せてあげるよ。 20 00:03:09,741 --> 00:03:13,054 知らないことがあるならば教えてあげる。 21 00:03:13,078 --> 00:03:15,390 君が自力でたどりつきたいときは➡ 22 00:03:15,414 --> 00:03:17,714 邪魔しないけれど⦆ 23 00:03:21,587 --> 00:03:25,587 《3度目の人生で私の先生だった人》 24 00:03:27,593 --> 00:03:31,239 (カミル)失礼ですが お名前をお聞かせ願えますでしょうか? 25 00:03:31,263 --> 00:03:36,244 (ミシェル)うん? ああ驚かせたのなら すまないね。 26 00:03:36,268 --> 00:03:41,082 私は ミシェル・エヴァン。コヨルから来た者だよ。 27 00:03:41,106 --> 00:03:45,086 迷われたようでしたら お部屋までご案内いたしましょう。 28 00:03:45,110 --> 00:03:49,090 優しいね。 でも私は迷子じゃない。 29 00:03:49,114 --> 00:03:53,261 そこの女の子に興味があるんだ。この方は我が国の…。 30 00:03:53,285 --> 00:03:55,585 かまいませんわ。(デニス/カミル)あっ…。 31 00:03:58,290 --> 00:04:01,536 リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナーと申します。 32 00:04:01,560 --> 00:04:03,872 エヴァン様は学者の方でしょうか? 33 00:04:03,896 --> 00:04:08,196 学者か。その言い方が最もシンプルかな。 34 00:04:10,235 --> 00:04:14,215 その爪 ジェルウッドの樹液だよね? 35 00:04:14,239 --> 00:04:16,885 染料で着色しているみたいだけど。 36 00:04:16,909 --> 00:04:19,220 あっ…。硬化には➡ 37 00:04:19,244 --> 00:04:23,558 どんな方法を使ったの?リッシ草にジビーの花蜜➡ 38 00:04:23,582 --> 00:04:27,395 ラベド草を加え膠と一緒に調合しました。 39 00:04:27,419 --> 00:04:31,065 キリス草を使わないのは気泡を防ぐためかい? 40 00:04:31,089 --> 00:04:33,401 すべて お見通しなのですね。 41 00:04:33,425 --> 00:04:37,238 理論上の計算にすぎないけどね。 42 00:04:37,262 --> 00:04:40,408 エストマの樹液を混ぜたらどうなると思う? 43 00:04:40,432 --> 00:04:45,079 ああ… もっと強力に固まるかと。 44 00:04:45,103 --> 00:04:47,582 ですが あくまで仮説です。 45 00:04:47,606 --> 00:04:50,752 結果がどうなるかは検証しなくては。 46 00:04:50,776 --> 00:04:52,921 君は とってもいい子だね。 47 00:04:52,945 --> 00:04:56,758 叶うことならば私の教え子にしたいくらいだ。 48 00:04:56,782 --> 00:04:58,760 あっ…。 49 00:04:58,784 --> 00:05:01,529 よろしければ滞在なさっている間だけでも➡ 50 00:05:01,553 --> 00:05:04,032 いろいろとご教授いただけないでしょうか。 51 00:05:04,056 --> 00:05:06,201 ああ かまわないよ。 52 00:05:06,225 --> 00:05:11,372 ありがとうございます!では エヴァン様は私の先生ですね! 53 00:05:11,396 --> 00:05:15,696 先生か。フフフ なんだか おもしろいな。 54 00:05:17,736 --> 00:05:22,936 《まさか この人のことを また先生と呼べる日がくるなんて》 55 00:05:24,910 --> 00:05:26,888 (ミシェル)フー。 56 00:05:26,912 --> 00:05:30,058 ところで 我が教え子➡ 57 00:05:30,082 --> 00:05:34,729 この畑の薬草は 私の専門分野とは少し外れているようなので➡ 58 00:05:34,753 --> 00:05:37,565 あくまで推測だけれど➡ 59 00:05:37,589 --> 00:05:42,737 ひょっとして君はカイルに一服盛るつもりかな? 60 00:05:42,761 --> 00:05:44,761 (3人)んっ…。 61 00:05:47,933 --> 00:05:50,912 (カイル)リーシェ殿一日に2度もお目にかかる➡ 62 00:05:50,936 --> 00:05:52,914 幸運が訪れようとは。 63 00:05:52,938 --> 00:05:56,751 どうか お気遣いなく。お心のままに。 64 00:05:56,775 --> 00:06:00,688 では お言葉に甘えて。 65 00:06:00,712 --> 00:06:04,192 ミシェル お前はいったい何をしているんだ。 66 00:06:04,216 --> 00:06:08,363 すごい子を見つけたんだよ。カイルも会いたいかなって。 67 00:06:08,387 --> 00:06:12,033 このお方は皇太子殿下の婚約者殿だぞ。 68 00:06:12,057 --> 00:06:14,535 あれ? そうだったの? 69 00:06:14,559 --> 00:06:17,705 でも この子私の教え子になったんだよ。 70 00:06:17,729 --> 00:06:19,707 えっ?アハ…。 71 00:06:19,731 --> 00:06:23,711 彼女の調薬したものがカイルに効きそうなんだ。 72 00:06:23,735 --> 00:06:27,548 調薬?私の専門外だったけど➡ 73 00:06:27,572 --> 00:06:30,718 これはカイルで実験するべきだと思ってね。 74 00:06:30,742 --> 00:06:35,056 先生 一国の王子殿下をお相手に「実験」は だめです! 75 00:06:35,080 --> 00:06:40,561 あれ? 失敗したかなぁ。常識というのは難しいね。 76 00:06:40,585 --> 00:06:43,064 でも 私は心の底から➡ 77 00:06:43,088 --> 00:06:46,734 カイルに治ってほしいと思っているよ。 78 00:06:46,758 --> 00:06:49,737 わかった。よろしいのですか? 79 00:06:49,761 --> 00:06:53,908 我が国随一の学者が試したいと言っている薬。 80 00:06:53,932 --> 00:07:00,682 もとより 病を克服するためならあらゆる手段を尽くす覚悟です。 81 00:07:00,706 --> 00:07:05,406 あぁ…。では 早速 準備いたします。 82 00:07:11,049 --> 00:07:13,861 こちらです。 83 00:07:13,885 --> 00:07:17,699 実は この薬には一つだけ問題がありまして…。 84 00:07:17,723 --> 00:07:20,223 うん?お聞かせください。 85 00:07:22,227 --> 00:07:25,540 この薬は…。 86 00:07:25,564 --> 00:07:28,042 お味が とてもまずいのです。 87 00:07:28,066 --> 00:07:31,379 お味が とてもまずい? 88 00:07:31,403 --> 00:07:35,717 なんだ そんなことか。カイルなら大丈夫だよ。 89 00:07:35,741 --> 00:07:41,055 何しろ とても強い子だし真面目で努力家だし。 ねっ? 90 00:07:41,079 --> 00:07:46,561 リーシェ殿 これが僕に与えられた試練だというのであれば➡ 91 00:07:46,585 --> 00:07:51,065 全身全霊をもって挑むだけです。ううん…。 92 00:07:51,089 --> 00:07:53,568 そうだ 私が飲ませてあげよう。 93 00:07:53,592 --> 00:07:55,570 あっ 先生 だめです! 94 00:07:55,594 --> 00:07:57,572 せめてお水を用意してから…。はい あ〜ん。待て うっ…。 95 00:07:57,596 --> 00:08:01,008 あっ!うっ… うっ… うっ…。 96 00:08:01,032 --> 00:08:03,010 うっ。 97 00:08:03,034 --> 00:08:05,513 大丈夫… ですか? 98 00:08:05,537 --> 00:08:10,017 だ… 大丈夫です。 99 00:08:10,041 --> 00:08:14,021 ねぇねぇ カイル どんな味?どんな味がする? 100 00:08:14,045 --> 00:08:17,692 に… 苦みと酸味の入り交じった中に➡ 101 00:08:17,716 --> 00:08:21,529 まるで馬小屋のような独特の臭いが襲いくる。 102 00:08:21,553 --> 00:08:25,366 さ… 更に飲み干したあとの妙な甘みが➡ 103 00:08:25,390 --> 00:08:27,535 舌に絡みついてヌルヌルと…。 104 00:08:27,559 --> 00:08:29,537 うっ…。実況は大丈夫ですから!すみません! 105 00:08:29,561 --> 00:08:31,539 お水を。は… はい!もうちょっと味わってみようか。 106 00:08:31,563 --> 00:08:33,541 (リーシェ)あっ!ほら もう一口。 107 00:08:33,565 --> 00:08:35,565 先生!うっ… あぁ…。 108 00:08:41,907 --> 00:08:43,885 ところで 我が教え子➡ 109 00:08:43,909 --> 00:08:48,009 お迎えが来るまでの間これでも見るかい?うん? 110 00:08:53,752 --> 00:08:56,063 あっ 先生 これは…。 111 00:08:56,087 --> 00:08:58,733 私の研究記録だよ。 112 00:08:58,757 --> 00:09:02,170 カイルには 難しすぎて誰にも理解できないって➡ 113 00:09:02,194 --> 00:09:06,507 言われてしまったけど。わあ〜! 114 00:09:06,531 --> 00:09:11,031 フフッ やっぱりとても興味深い子だなぁ。 115 00:09:17,876 --> 00:09:21,689 ⦅ミシェル:リーシェは本当にこの薬品が嫌いだねぇ⦆ 116 00:09:21,713 --> 00:09:23,713 あっ。 117 00:09:26,051 --> 00:09:28,362 ⦅ミシェル:お前は賢い子だ。 118 00:09:28,386 --> 00:09:32,700 欠点を挙げるとすればその知識や技術を➡ 119 00:09:32,724 --> 00:09:37,538 人を幸せにすることにしか使いたがらないという点かもね。 120 00:09:37,562 --> 00:09:40,708 私は 他人の幸せをお前が決めるのは➡ 121 00:09:40,732 --> 00:09:43,044 間違っていると思うよ。 122 00:09:43,068 --> 00:09:46,881 毒薬として生まれたものの存在意義は➡ 123 00:09:46,905 --> 00:09:50,885 役目どおりに 人を不幸にすることじゃないかな? 124 00:09:50,909 --> 00:09:55,723 毒薬には 本当に誰かを幸せにすることは➡ 125 00:09:55,747 --> 00:09:58,226 できないのですか?うん? 126 00:09:58,250 --> 00:10:01,395 誰かを不幸にするために生まれたなんて➡ 127 00:10:01,419 --> 00:10:04,565 その決めつけこそが先生らしくありません。 128 00:10:04,589 --> 00:10:09,403 心配しなくてもこの薬品は まだ完成しないよ。 129 00:10:09,427 --> 00:10:12,073 うん?出来上がってはいるけど➡ 130 00:10:12,097 --> 00:10:14,909 実証に必要な人材が手に入らない。 131 00:10:14,933 --> 00:10:18,746 この薬品を私が望んだとおりに使ってくれる➡ 132 00:10:18,770 --> 00:10:21,070 そんな人間がいないんだ⦆ 133 00:10:23,608 --> 00:10:25,753 《私と先生は➡ 134 00:10:25,777 --> 00:10:30,925 あの薬品のことでどうしても分かり合えなかった。 135 00:10:30,949 --> 00:10:35,263 先生は 探していたような人に出会えたのかしら…》 136 00:10:35,287 --> 00:10:37,265 (ノック) 137 00:10:37,289 --> 00:10:39,767 (デニス)し… 失礼いたします。 138 00:10:39,791 --> 00:10:42,103 リーシェ様 お迎えが…。(カミル)あっ。 139 00:10:42,127 --> 00:10:44,105 えっ!? 140 00:10:44,129 --> 00:10:47,775 (アルノルト)リーシェ 帰るぞ。(リーシェ)アルノルト殿下! 141 00:10:47,799 --> 00:10:49,999 なぜ殿下が こちらに? 142 00:10:53,638 --> 00:10:55,616 フフッ。 143 00:10:55,640 --> 00:10:58,953 あっ…。こちらは ミシェル・エヴァン先生です。 144 00:10:58,977 --> 00:11:01,889 とても博識なお方で 滞在中に➡ 145 00:11:01,913 --> 00:11:04,725 いろいろと教えていただけることになりました。 146 00:11:04,749 --> 00:11:08,396 フフッ ご紹介にあずかり光栄だなぁ。 147 00:11:08,420 --> 00:11:12,020 私も ここはひとつよそ行きの顔をしておこうか。 148 00:11:14,092 --> 00:11:18,573 こんばんは。 あなたがこの国の皇太子様かな? 149 00:11:18,597 --> 00:11:21,075 私たちが国立図書館に立ち入るのを➡ 150 00:11:21,099 --> 00:11:24,579 許してくれたそうでどうもありがとう。 151 00:11:24,603 --> 00:11:28,749 貴殿が知識を妻と共有するうえで必要なものがあれば➡ 152 00:11:28,773 --> 00:11:32,587 こちらから提供する。なんなりと言うがいい。 153 00:11:32,611 --> 00:11:37,511 アハッ では遠慮せずにいろいろお願いさせてもらおう。 154 00:11:39,951 --> 00:11:43,598 どうして急にお迎えに?帰るついでだ。 155 00:11:43,622 --> 00:11:46,767 いつも こんな時間まで動き回っているのか? 156 00:11:46,791 --> 00:11:51,772 作業に夢中になってしまうとつい時間を忘れてしまって…。 157 00:11:51,796 --> 00:11:55,276 あっ ですが昼まで寝ているのでご心配なく。 158 00:11:55,300 --> 00:11:57,278 うん? 159 00:11:57,302 --> 00:11:59,302 ほら。 160 00:12:02,073 --> 00:12:04,552 えっ? ああっ! 161 00:12:04,576 --> 00:12:07,888 それでも使え。えっ!? 懐中時計なんて➡ 162 00:12:07,912 --> 00:12:10,558 貴重なものを…。かまわない。 163 00:12:10,582 --> 00:12:12,560 持ち運びも容易なおかげで➡ 164 00:12:12,584 --> 00:12:15,062 戦場では重宝した。 165 00:12:15,086 --> 00:12:19,066 「戦場で」とは作戦上のお話でしょうか? 166 00:12:19,090 --> 00:12:23,404 ああ。 歴史が浅いというだけで疑う者も多いが➡ 167 00:12:23,428 --> 00:12:26,073 正確に時を刻む道具だ。 168 00:12:26,097 --> 00:12:30,097 《殿下は新しい技術を柔軟に取り入れている》 169 00:12:32,103 --> 00:12:35,750 ⦅この薬品を私が望んだとおりに使ってくれる➡ 170 00:12:35,774 --> 00:12:38,586 そんな人間がいないんだ⦆ 171 00:12:38,610 --> 00:12:40,588 あっ…。 172 00:12:40,612 --> 00:12:44,091 なんだ? 173 00:12:44,115 --> 00:12:46,093 ああ… いえ。 174 00:12:46,117 --> 00:12:49,096 それでは お言葉に甘えてお借りします。 175 00:12:49,120 --> 00:12:52,600 そういえば私の薬学の師だった方も➡ 176 00:12:52,624 --> 00:12:55,936 重宝なさってました。お前の師? 177 00:12:55,960 --> 00:13:00,541 はい。 レンファ出身の本当にすごい薬師でした。 178 00:13:00,565 --> 00:13:03,544 あの男は お前の師と比べてどうなんだ? 179 00:13:03,568 --> 00:13:07,048 ミシェル先生は薬師ではないのですよ。 180 00:13:07,072 --> 00:13:10,718 研究に薬品を使うので知識もお持ちですけど。 181 00:13:10,742 --> 00:13:13,054 では いったい何者なんだ? 182 00:13:13,078 --> 00:13:16,390 この世界のさまざまな物質を研究して➡ 183 00:13:16,414 --> 00:13:20,728 新しい物質を生み出すそんな学者の方です。 184 00:13:20,752 --> 00:13:23,397 新しい物質を生み出すだと? 185 00:13:23,421 --> 00:13:25,399 ミシェル先生の場合➡ 186 00:13:25,423 --> 00:13:28,736 黄金を生み出すことが目的ではないそうですが➡ 187 00:13:28,760 --> 00:13:32,960 最も近い名称で言うとこんな呼び方になります。 188 00:13:34,933 --> 00:13:37,433 「錬金術師」と。 189 00:13:46,111 --> 00:13:51,092 《今夜の夜会 ローヴァイン閣下に私がルーシャスだとバレないよう➡ 190 00:13:51,116 --> 00:13:54,762 うまく立ち回らないと…》 191 00:13:54,786 --> 00:13:59,286 (エルゼ)リーシェ様 お手紙が届きました。ありがとう。 192 00:14:02,227 --> 00:14:04,427 《ミヒャエラ様》 193 00:14:07,565 --> 00:14:10,878 《ミヒャエラ:「完成は1か月後とお伝えいたしましたが➡ 194 00:14:10,902 --> 00:14:14,882 ガルクハインに来ているコヨルの職人に依頼できましたので➡ 195 00:14:14,906 --> 00:14:18,219 大幅に納期を短縮できるでしょう」》 196 00:14:18,243 --> 00:14:21,743 《職人が代わるだけでそんなに差が出るなんて》 197 00:14:23,748 --> 00:14:25,748 わあ…。 198 00:14:27,752 --> 00:14:29,752 きれ〜い。 199 00:14:31,756 --> 00:14:50,417 ♬〜 200 00:14:50,441 --> 00:14:53,420 殿下うんざりしていらっしゃるのが➡ 201 00:14:53,444 --> 00:14:56,423 お顔に出てますよ。出しているんだ。 202 00:14:56,447 --> 00:14:58,425 問題ない。 203 00:14:58,449 --> 00:15:00,449 アルノルト殿下。 204 00:15:02,387 --> 00:15:05,366 私のためにこのような場を設けていただき➡ 205 00:15:05,390 --> 00:15:07,368 もったいないかぎりです。 206 00:15:07,392 --> 00:15:11,539 リーシェ殿 今宵のあなたもなんとお美しいことか。 207 00:15:11,563 --> 00:15:16,210 ありがとうございます。その後 体調はいかがですか? 208 00:15:16,234 --> 00:15:19,213 おかげさまでだいぶ楽になりました。 209 00:15:19,237 --> 00:15:21,215 それは何よりです。 210 00:15:21,239 --> 00:15:26,220 アルノルト殿下 私はご婦人方とお話をしてまいります。 211 00:15:26,244 --> 00:15:29,544 では カイル殿下楽しんでくださいね。 212 00:15:35,420 --> 00:15:40,401 《ご挨拶は終わったし最低限の責務は果たしたわね。 213 00:15:40,425 --> 00:15:42,425 あとは…》 214 00:15:46,264 --> 00:15:48,742 《さて 集中しましょう》 215 00:15:48,766 --> 00:15:51,745 フゥ…。 216 00:15:51,769 --> 00:15:53,747 ハァ…。 217 00:15:53,771 --> 00:16:16,704 ♬〜 218 00:16:16,728 --> 00:16:19,039 《見つけた。 219 00:16:19,063 --> 00:16:22,042 久しぶりだけど うまくできたわ。 220 00:16:22,066 --> 00:16:26,766 5度目の人生での経験がこんなところで役に立つなんて》 221 00:16:33,912 --> 00:16:37,558 《このまま集中を切らさずに➡ 222 00:16:37,582 --> 00:16:42,563 ローヴァイン閣下から逃げてることを誰にも悟られないように》 223 00:16:42,587 --> 00:16:44,565 ごきげんよう。 224 00:16:44,589 --> 00:16:47,735 (ヴェールマン)お目にかかれて光栄ですリーシェ様。 225 00:16:47,759 --> 00:16:53,240 こちらこそ ご挨拶できましたことうれしく思います ヴェールマン様。 226 00:16:53,264 --> 00:16:55,242 (ヴェールマン)母から話を聞き➡ 227 00:16:55,266 --> 00:16:57,912 お会いできるのを楽しみにしておりました。 228 00:16:57,936 --> 00:17:00,347 お母様… といいますと? 229 00:17:00,371 --> 00:17:04,852 先日 母の店のお客様になってくださったそうで。 230 00:17:04,876 --> 00:17:07,187 まさか あの気難しい店主から? 231 00:17:07,211 --> 00:17:10,357 皇后陛下ですら客にはなりえなかったのに。 232 00:17:10,381 --> 00:17:12,860 あっ… もしかして…。 233 00:17:12,884 --> 00:17:18,198 ⦅わたくしは この店の店主ミヒャエラ・ローレ・ヴェールマンと申します⦆ 234 00:17:18,222 --> 00:17:21,035 私は石を選んだだけで➡ 235 00:17:21,059 --> 00:17:24,204 お買い求めになったのはアルノルト殿下ですよ。 236 00:17:24,228 --> 00:17:28,042 まあ!アルノルト殿下が女性に宝石を!? 237 00:17:28,066 --> 00:17:31,045 《私もビックリしたわ》 238 00:17:31,069 --> 00:17:36,050 そういえば 指輪の納期が大幅に短縮されると伺いました。 239 00:17:36,074 --> 00:17:38,218 なんでも コヨルの職人に➡ 240 00:17:38,242 --> 00:17:40,554 お願いできたからとのことでしたが➡ 241 00:17:40,578 --> 00:17:42,890 そこまで変わるものなのですか? 242 00:17:42,914 --> 00:17:47,561 コヨルの宝飾職人は 卓越した技術を持っていますからね。 243 00:17:47,585 --> 00:17:50,731 繊細な細工を施す速度が違うのです。 244 00:17:50,755 --> 00:17:55,255 まあ さすがは宝石や金銀の産出国ですね。 245 00:17:58,096 --> 00:18:01,675 《ローヴァイン閣下は立ち止まってるわね》 246 00:18:01,699 --> 00:18:03,699 うん? 247 00:18:08,539 --> 00:18:10,517 (カイル)アルノルト殿下。 248 00:18:10,541 --> 00:18:14,855 どうか 我がコヨルに力を貸していただけませんか? 249 00:18:14,879 --> 00:18:18,025 金銭や医療等の支援ではなく➡ 250 00:18:18,049 --> 00:18:22,363 軍事のうえでガルクハインにご支援いただきたい。 251 00:18:22,387 --> 00:18:27,534 ご存じのとおり コヨルに軍事力は ほとんどありません。 252 00:18:27,558 --> 00:18:31,038 我が国は宝石や金銀を提供することで➡ 253 00:18:31,062 --> 00:18:34,541 存在することを許されています。 254 00:18:34,565 --> 00:18:37,378 周辺国からは その気になれば➡ 255 00:18:37,402 --> 00:18:40,381 いつでも滅ぼせると脅されながら。 256 00:18:40,405 --> 00:18:43,050 私は その境遇から抜け出し➡ 257 00:18:43,074 --> 00:18:47,221 民を守る手段を手に入れたいのです。 258 00:18:47,245 --> 00:18:51,725 つまり コヨルはガルクハインと盟約を結びたいと? 259 00:18:51,749 --> 00:18:53,749 おっしゃるとおりです。 260 00:18:56,587 --> 00:19:01,502 何を言いだすのかと思えば…。病弱な体をおして➡ 261 00:19:01,526 --> 00:19:04,726 遠路はるばる訪ねてきた目的がそれか…。 262 00:19:06,697 --> 00:19:11,345 平和ボケした王族に存在価値があるのかは疑問だな。 263 00:19:11,369 --> 00:19:13,347 んっ…。 264 00:19:13,371 --> 00:19:15,682 仮に話を進めるとして➡ 265 00:19:15,706 --> 00:19:19,186 コヨルは我が国に何をもたらすつもりだ? 266 00:19:19,210 --> 00:19:24,024 宝石と金銀を最優先で輸出するとお約束しましょう。 267 00:19:24,048 --> 00:19:27,194 我が国の採算を度外視してでも。 268 00:19:27,218 --> 00:19:30,364 んっ…。《だめです カイル王子。 269 00:19:30,388 --> 00:19:33,700 あなたは ウソをつくのには向いていない》 270 00:19:33,724 --> 00:19:37,538 笑わせるな。俺が貴様の立場なら➡ 271 00:19:37,562 --> 00:19:41,041 その条件には必ず適用期間を設ける。 272 00:19:41,065 --> 00:19:43,710 最大の財源である宝石を➡ 273 00:19:43,734 --> 00:19:47,381 利益を無視して提供し続けるなど不可能だからな。 274 00:19:47,405 --> 00:19:49,383 それは…。 275 00:19:49,407 --> 00:19:54,221 貴様が そんな提案をしてきた理由は明白だ。 276 00:19:54,245 --> 00:19:59,560 コヨルの鉱物資源は もはや枯れようとしているのだろう? 277 00:19:59,584 --> 00:20:01,562 あっ…。 278 00:20:01,586 --> 00:20:03,986 《そう… だったのね》 279 00:20:06,757 --> 00:20:09,069 しかし げせないな。 280 00:20:09,093 --> 00:20:12,493 お前の行動は愚行という他にない。 281 00:20:15,933 --> 00:20:22,249 私の命は きっとそれほど長くないでしょう。 282 00:20:22,273 --> 00:20:27,087 我が王家には新しい命が生まれてくる。 283 00:20:27,111 --> 00:20:31,592 その子の未来のためにもそして 自国民のためにも➡ 284 00:20:31,616 --> 00:20:35,762 今 私にできることをしなくてはならない。 285 00:20:35,786 --> 00:20:40,267 私が調べたところアルノルト殿下は民に配慮し➡ 286 00:20:40,291 --> 00:20:43,770 手を差し伸べる政治を行っておられます。 287 00:20:43,794 --> 00:20:45,939 貴殿であれば…。フン。 288 00:20:45,963 --> 00:20:49,776 話にならないな。あっ…。 お待ちください! 289 00:20:49,800 --> 00:20:53,500 お願いします!アルノルト殿下 どうか コヨルを! 290 00:20:55,473 --> 00:20:58,619 何か思い違いをしているようだが…。 291 00:20:58,643 --> 00:21:00,554 あっ…。 292 00:21:00,578 --> 00:21:06,059 他国と手を結ぶよりも侵略して支配下に置くほうが➡ 293 00:21:06,083 --> 00:21:08,583 俺の性には合っている。 294 00:21:16,427 --> 00:21:18,572 《今から5年後➡ 295 00:21:18,596 --> 00:21:22,743 皇帝となったアルノルト殿下が世界に戦争を仕掛け➡ 296 00:21:22,767 --> 00:21:25,967 コヨルはガルクハインと戦うことになる》 297 00:21:29,941 --> 00:21:33,041 《そして 多くの命が…》 298 00:21:36,113 --> 00:21:41,929 《でも カイル王子がアルノルト殿下に対し同盟を提案した。 299 00:21:41,953 --> 00:21:45,953 これは 未来を変える歴史の分岐点になるわ》 300 00:21:47,959 --> 00:21:51,939 ⦅カイル:ヴェルツナー僕は この国を守りたい。 301 00:21:51,963 --> 00:21:56,109 そのためならば手段は選ばないつもりだ。 302 00:21:56,133 --> 00:22:01,882 それが 死に損なって生まれてきた僕に課せられた➡ 303 00:22:01,906 --> 00:22:04,406 最大の責務だろう⦆ 304 00:22:08,079 --> 00:22:11,391 《カイル王子は同盟を結ぶためなら➡ 305 00:22:11,415 --> 00:22:15,062 ガルクハインの属国になる覚悟なのかもしれない。 306 00:22:15,086 --> 00:22:17,064 だけど…。 307 00:22:17,088 --> 00:22:20,234 それでは 支配者が代わるだけ。 308 00:22:20,258 --> 00:22:23,558 対等な関係を築けなければ…》 309 00:22:25,930 --> 00:22:29,230 《でも そんな方法…》