1 00:00:07,473 --> 00:00:10,285 ⦅アルノルト:国力を失ったあの国に価値はない。 2 00:00:10,309 --> 00:00:13,455 いずれ滅ぶのを待つだけの国に➡ 3 00:00:13,479 --> 00:00:16,291 どこがトドメを刺すかというだけの話だ。 4 00:00:16,315 --> 00:00:20,629 (リーシェ)お願いがあります カイル王子。(カイル)あっ…。 5 00:00:20,653 --> 00:00:22,631 (リーシェ)どうか まずは➡ 6 00:00:22,655 --> 00:00:25,634 私と ささやかな同盟を結んでいただけませんか?⦆ 7 00:00:25,658 --> 00:00:32,641 《コヨルが滅ぶ未来を避けるため私は カイル王子と同盟を結んだ。 8 00:00:32,665 --> 00:00:34,977 けれど…》 9 00:00:35,001 --> 00:00:36,979 ⦅ミシェル:アルノルト・ハインなら➡ 10 00:00:37,003 --> 00:00:40,816 とても効果的に使ってくれるような気がするよ。 11 00:00:40,840 --> 00:00:46,655 (ミシェル)私が作り出し「火薬」と名付けた薬品を⦆ 12 00:00:46,679 --> 00:00:49,324 《ミシェル先生の目的は➡ 13 00:00:49,348 --> 00:00:53,495 火薬が世界に どれほどの影響を与えるかを知ること。 14 00:00:53,519 --> 00:00:55,497 そのために先生は きっと➡ 15 00:00:55,521 --> 00:01:00,169 アルノルト殿下に火薬の力を示そうとなさるはず。 16 00:01:00,193 --> 00:01:04,393 なんとしても先生の実験を止めなくては》 17 00:01:12,305 --> 00:01:14,305 あっ…。 18 00:01:23,149 --> 00:01:25,349 わあ…。 19 00:03:06,285 --> 00:03:10,385 《レトホタルだわ。なんてきれいなの!》 20 00:03:24,637 --> 00:03:26,949 (ドアの開く音) 21 00:03:26,973 --> 00:03:28,973 あっ。 22 00:03:37,984 --> 00:03:40,963 こ… こんばんは。 23 00:03:40,987 --> 00:03:42,987 ああ。 24 00:03:50,162 --> 00:03:53,642 これは なんだ?ホタルです。 25 00:03:53,666 --> 00:03:55,666 ホタル…。 26 00:03:57,670 --> 00:04:01,984 お前が駆除を望むならそのように命令するが? 27 00:04:02,008 --> 00:04:03,919 えっ? なぜ!? 28 00:04:03,943 --> 00:04:08,257 ホタルというと つまりは虫だろう。確かに虫ですが➡ 29 00:04:08,281 --> 00:04:10,759 むやみに駆除しては だめです! 30 00:04:10,783 --> 00:04:13,428 人間を含めたどんな生き物も➡ 31 00:04:13,452 --> 00:04:16,652 大きな循環の中にいるのですから。 32 00:04:19,625 --> 00:04:21,825 それに…。 33 00:04:23,963 --> 00:04:26,863 ねっ? とってもきれい。 34 00:04:31,804 --> 00:04:33,804 そうだな。 35 00:04:37,476 --> 00:04:39,621 《変な感じだわ。 36 00:04:39,645 --> 00:04:42,124 私が いろいろと悩んでいるのは➡ 37 00:04:42,148 --> 00:04:45,448 殿下に起因するものばかりなのに…》 38 00:04:50,656 --> 00:04:54,136 なんだか 殿下のほうにばかり飛んでいませんか? 39 00:04:54,160 --> 00:04:57,639 だったら こちらに来ればいい。 40 00:04:57,663 --> 00:04:59,808 そうですよね…。 41 00:04:59,832 --> 00:05:03,645 これくらいなら…。うん? 42 00:05:03,669 --> 00:05:05,669 おい まさか…。 43 00:05:38,471 --> 00:05:41,450 アルノルト… 殿下。 44 00:05:41,474 --> 00:05:44,953 あ… あの…。 45 00:05:44,977 --> 00:05:48,790 驚かせてしまったのならごめんなさい。 46 00:05:48,814 --> 00:05:51,960 ですが その…。 47 00:05:51,984 --> 00:05:54,796 ご存じですよね? 48 00:05:54,820 --> 00:05:58,920 これくらいの距離なら問題なく飛び移れることを。 49 00:06:00,993 --> 00:06:06,908 そうだな。 何せ 城のバルコニーから地面に飛び降りるくらいだ。 50 00:06:06,932 --> 00:06:09,132 なら どうして…。 51 00:06:11,771 --> 00:06:14,082 わかっていても➡ 52 00:06:14,106 --> 00:06:17,919 反射的に動いてしまったのだからしかたない。 53 00:06:17,943 --> 00:06:19,943 あっ…。 54 00:06:39,298 --> 00:06:42,110 ありがとうございました。 55 00:06:42,134 --> 00:06:44,780 そもそも 一度廊下に出て➡ 56 00:06:44,804 --> 00:06:48,450 扉から入ってくればよかっただろう。 57 00:06:48,474 --> 00:06:52,621 扉から?扉から。 58 00:06:52,645 --> 00:06:54,790 確かに!ハッ。 59 00:06:54,814 --> 00:06:57,959 お前が最短を突っ切ろうとするのは➡ 60 00:06:57,983 --> 00:07:01,683 あのときと同じだな。なんのことだか…。 61 00:07:04,757 --> 00:07:09,071 ところで どうして剣をお持ちに? 62 00:07:09,095 --> 00:07:13,395 ホタルの光を松明の明かりと錯覚した。 63 00:07:15,601 --> 00:07:20,301 《言われてみれば戦場で見る松明に似ているわ》 64 00:07:23,609 --> 00:07:28,809 《戦争の記憶は この人の中に色濃く根づいている》 65 00:07:47,133 --> 00:07:50,933 本当に きれいな瞳…。 66 00:07:55,975 --> 00:07:59,121 この目は 父親と同じ色だ。 67 00:07:59,145 --> 00:08:02,958 俺が父帝の血を引いている証しでもある。 68 00:08:02,982 --> 00:08:04,893 子どもの頃は➡ 69 00:08:04,917 --> 00:08:08,063 いっそ両目とも えぐり出してしまいたいと思っていた。 70 00:08:08,087 --> 00:08:10,565 殿下…。 71 00:08:10,589 --> 00:08:16,905 これは お前に そんなまなざしを向けられるようなものではない。 72 00:08:16,929 --> 00:08:20,242 《アルノルト殿下とお父君には➡ 73 00:08:20,266 --> 00:08:23,566 底知れないほどの深い確執が…》 74 00:08:25,771 --> 00:08:28,083 この城に来た日➡ 75 00:08:28,107 --> 00:08:32,254 お前は この国に憧れていたと言っていたな。 76 00:08:32,278 --> 00:08:35,090 俺には お前が尊ぶものを➡ 77 00:08:35,114 --> 00:08:37,926 同じように感じることはできない。 78 00:08:37,950 --> 00:08:42,931 虫の光は戦火に見えここから見下ろす都の景色は➡ 79 00:08:42,955 --> 00:08:45,600 いまいましいものに感じられる。 80 00:08:45,624 --> 00:08:51,439 父帝から受け継いだ瞳のせいか性根のせいか…。 81 00:08:51,463 --> 00:08:55,363 いずれにせよ醜悪なことに変わりないな。 82 00:08:58,971 --> 00:09:00,949 遠くに見える明かりが➡ 83 00:09:00,973 --> 00:09:05,053 戦火に見えるかホタルの光に見えるのか➡ 84 00:09:05,077 --> 00:09:08,557 その価値観は両親から受け継いだものでなく➡ 85 00:09:08,581 --> 00:09:13,562 ご自身が見聞きしたことによって得られるものでしょう? 86 00:09:13,586 --> 00:09:16,231 ならば 知ればよいのです。 87 00:09:16,255 --> 00:09:21,069 この国の美しさやすばらしい生き物のことを。 88 00:09:21,093 --> 00:09:23,905 これから先の未来で いくらでも。 89 00:09:23,929 --> 00:09:27,242 ハッ… そんなものは必要ない。 90 00:09:27,266 --> 00:09:32,080 目的のために利用できるものさえあればいい。殿下…。 91 00:09:32,104 --> 00:09:36,751 大切に思っていた人間をこの手で殺したこともある。 92 00:09:36,775 --> 00:09:40,755 お前のことも障害になるようなら斬り捨てるぞ。 93 00:09:40,779 --> 00:09:46,595 コヨルの件で お前が何を考えているかは知らないが➡ 94 00:09:46,619 --> 00:09:50,419 俺にお前を 排除させるなよ。 95 00:09:53,626 --> 00:09:57,772 お約束はできません。あなたの妻になろうとも➡ 96 00:09:57,796 --> 00:10:00,942 私は私の目指すもののために動きます。 97 00:10:00,966 --> 00:10:04,466 たとえ あなたから斬り捨てられたとしても。 98 00:10:06,805 --> 00:10:12,120 ですが そのときはまた ここに帰ってきます。 99 00:10:12,144 --> 00:10:15,457 何?あなたに斬り捨てられて➡ 100 00:10:15,481 --> 00:10:17,792 婚約破棄を告げられても➡ 101 00:10:17,816 --> 00:10:22,964 今度は侍女の面接を受けてお城に戻ってみせますよ。 102 00:10:22,988 --> 00:10:25,634 それがだめなら男装して騎士に。 103 00:10:25,658 --> 00:10:28,470 それでもだめなら薬師としてでも。 104 00:10:28,494 --> 00:10:31,806 このお城に潜り込めそうな技術を習得して➡ 105 00:10:31,830 --> 00:10:34,309 何度だってあなたに会いに来ます。 106 00:10:34,333 --> 00:10:36,811 ですから ご安心を。 107 00:10:36,835 --> 00:10:41,316 私は おとなしく殿下に排除されたりしません。 108 00:10:41,340 --> 00:10:43,340 あっ…。 109 00:10:49,014 --> 00:10:53,995 私にとって この瞳はアルノルト殿下の瞳なのです。 110 00:10:54,019 --> 00:10:56,998 あなた自身にとって忌むべきものでも➡ 111 00:10:57,022 --> 00:11:01,503 何度でも繰り返して伝えたい。 112 00:11:01,527 --> 00:11:06,427 あなたの瞳は 世界でいちばん美しいと思います。 113 00:11:14,139 --> 00:11:16,939 もう遅い。 今日は休め。 114 00:11:19,645 --> 00:11:22,845 (リーシェ)おやすみなさい。(アルノルト)ああ。 115 00:11:30,489 --> 00:11:32,467 ⦅子どもの頃は➡ 116 00:11:32,491 --> 00:11:36,391 いっそ両目とも えぐり出してしまいたいと思っていた⦆ 117 00:11:43,168 --> 00:11:45,168 んっ…。 118 00:11:52,177 --> 00:12:11,477 ♬〜 119 00:12:15,467 --> 00:12:17,445 (カイル)こちらをお確かめください。 120 00:12:17,469 --> 00:12:19,447 あっ…。 121 00:12:19,471 --> 00:12:22,617 本当にコヨルの技術はすばらしいです。 122 00:12:22,641 --> 00:12:24,619 ありがとうございます。 123 00:12:24,643 --> 00:12:29,124 それと 追加で頼まれていた金属の粉末も こちらに。 124 00:12:29,148 --> 00:12:31,626 正直 驚きました。 125 00:12:31,650 --> 00:12:34,129 これは 私がひいきにしている商会でも➡ 126 00:12:34,153 --> 00:12:36,131 そろえにくいものですから。 127 00:12:36,155 --> 00:12:41,136 僕たちは同盟を結んでいますから力を尽くすのは当然です。 128 00:12:41,160 --> 00:12:45,140 ありがとうございます。《多くの商人と➡ 129 00:12:45,164 --> 00:12:49,978 誠実な関係を築いてきたカイル王子だからこそね》 130 00:12:50,002 --> 00:12:55,483 アルノルト殿下と もう一度だけ会談のお約束を取り付けました。 131 00:12:55,507 --> 00:12:59,988 しかし これで本当に説得できるでしょうか? 132 00:13:00,012 --> 00:13:02,657 わかりません。 ですが きっと➡ 133 00:13:02,681 --> 00:13:05,427 聞く耳を持ってくださるはずです。 134 00:13:05,451 --> 00:13:09,597 なぜ そう言い切れるのですか?それは もちろん➡ 135 00:13:09,621 --> 00:13:14,421 私はアルノルト殿下の未来の妻ですから! 136 00:13:18,297 --> 00:13:40,597 ♬〜 137 00:13:59,004 --> 00:14:01,004 うん? 138 00:14:04,776 --> 00:14:07,589 な… なんだ!? 139 00:14:07,613 --> 00:14:09,613 あれ…? 140 00:14:17,956 --> 00:14:21,769 本日は お時間を頂きありがとうございます。 141 00:14:21,793 --> 00:14:26,774 あらかじめ言っておくが同じ話を繰り返すつもりはない。 142 00:14:26,798 --> 00:14:32,113 コヨル国との盟約にも依然として価値は感じない。 143 00:14:32,137 --> 00:14:35,283 承知しているつもりです。しかし…。 144 00:14:35,307 --> 00:14:38,953 少しは まともな話が聞けるんだろうな? 145 00:14:38,977 --> 00:14:41,456 もちろんです 殿下。 146 00:14:41,480 --> 00:14:46,961 《けおされては だめ。これは商談。 戦いだわ》 147 00:14:46,985 --> 00:14:50,798 お前も座れ。さっさと始めてもらおう。 148 00:14:50,822 --> 00:14:52,800 その前に殿下。うん? 149 00:14:52,824 --> 00:14:57,472 今日の私は いつもとどこが違うか おわかりですか? 150 00:14:57,496 --> 00:15:01,142 はぁ…。 151 00:15:01,166 --> 00:15:05,580 耳飾りに腕輪 首飾り。 152 00:15:05,604 --> 00:15:07,582 どれも見慣れない。 153 00:15:07,606 --> 00:15:10,084 俺の前ではつけたことのないものだろう。 154 00:15:10,108 --> 00:15:12,921 あっ…。 おっしゃるとおりです。 155 00:15:12,945 --> 00:15:17,091 これらは すべてコヨル国で作られた宝飾品です。 156 00:15:17,115 --> 00:15:20,929 我がコヨルは金銀宝石が産出されるうえ➡ 157 00:15:20,953 --> 00:15:24,766 一年の半分以上が雪に閉ざされています。 158 00:15:24,790 --> 00:15:27,435 そういった条件が重なり➡ 159 00:15:27,459 --> 00:15:33,775 室内でできる宝飾品工芸が発展し優秀な職人が多く育ちました。 160 00:15:33,799 --> 00:15:38,613 他の国では加工が難しいものも我が国の職人であれば➡ 161 00:15:38,637 --> 00:15:41,449 短時間で精巧に仕上げるでしょう。 162 00:15:41,473 --> 00:15:45,173 これは世界に誇る コヨルの宝です。 163 00:15:55,153 --> 00:15:57,131 (騎士たち)うん? 164 00:15:57,155 --> 00:15:59,133 (ミシェル)ここに宣言する。 165 00:15:59,157 --> 00:16:01,157 (騎士たち)うん? 166 00:16:17,109 --> 00:16:19,754 この品に見覚えがありますよね? 167 00:16:19,778 --> 00:16:23,925 俺のものだからな。それがどうした? 168 00:16:23,949 --> 00:16:25,927 これは…。待て。 169 00:16:25,951 --> 00:16:30,765 あっ。 まさか お気付きになるとは思いませんでした。 170 00:16:30,789 --> 00:16:35,770 これは 殿下が私に貸してくださったものではなく➡ 171 00:16:35,794 --> 00:16:39,440 その時計の複製品です。 172 00:16:39,464 --> 00:16:43,444 アルノルト殿下の時計は こちらに。 173 00:16:43,468 --> 00:16:45,780 宝石店の設備をお借りして➡ 174 00:16:45,804 --> 00:16:48,783 部品を鋳造することができました。 175 00:16:48,807 --> 00:16:52,107 複製したのは コヨルの宝飾職人です。 176 00:16:54,146 --> 00:16:58,292 (カイル)精巧な金属加工によって作られた歯車やネジ。 177 00:16:58,316 --> 00:17:01,796 我が国の職人はこのように正確に複製し➡ 178 00:17:01,820 --> 00:17:04,232 鋳造することができるのです。 179 00:17:04,256 --> 00:17:09,404 時計という品のすばらしさをアルノルト殿下は すでにご存じです。 180 00:17:09,428 --> 00:17:11,572 世界的にも希少な時計を➡ 181 00:17:11,596 --> 00:17:14,742 大量に所有したいと思われたことは? 182 00:17:14,766 --> 00:17:17,245 あるいは その技術を応用し➡ 183 00:17:17,269 --> 00:17:21,416 他に転じられないかと想像なさったことはありますか? 184 00:17:21,440 --> 00:17:26,587 歯車やゼンマイを使った技術の研究はすでに始まっています。 185 00:17:26,611 --> 00:17:31,426 馬がいなくとも動く馬車や風がなくとも進む船。 186 00:17:31,450 --> 00:17:35,096 近い未来 そんな夢が描けるかもしれません。 187 00:17:35,120 --> 00:17:37,098 けれど そのとき➡ 188 00:17:37,122 --> 00:17:42,103 それを実現する技術を持つ国はコヨルだけです。 189 00:17:42,127 --> 00:17:44,772 そして アルノルト殿下。 190 00:17:44,796 --> 00:17:47,608 あなたは きっと欲するはず。 191 00:17:47,632 --> 00:17:50,932 この技術力を ガルクハインへと! 192 00:17:55,640 --> 00:17:58,786 それで?あっ…。あっ…。 193 00:17:58,810 --> 00:18:04,892 カイル・モーガン・クレヴァリー。 貴殿はいったい なんのつもりだ? 194 00:18:04,916 --> 00:18:07,395 貴殿の国が持つ技術が➡ 195 00:18:07,419 --> 00:18:10,398 優れたものであることは認めよう。 196 00:18:10,422 --> 00:18:13,322 確かに我が国に欠けているものだ。 197 00:18:15,260 --> 00:18:19,574 であれば なおさら貴殿の甘さには虫ずが走る。 198 00:18:19,598 --> 00:18:23,077 んっ…。他国の技術を得るために➡ 199 00:18:23,101 --> 00:18:25,079 盟約など必要ない。 200 00:18:25,103 --> 00:18:28,916 武力ですべてを奪ってしまえばよいのだからな。 201 00:18:28,940 --> 00:18:32,253 何も考えずに この場に来たのか? 202 00:18:32,277 --> 00:18:38,593 我が妻に言われるがままお飾りの王族として。 203 00:18:38,617 --> 00:18:41,429 リーシェ お前も同様だ。 204 00:18:41,453 --> 00:18:44,265 俺が その技術とやらを手にした末に➡ 205 00:18:44,289 --> 00:18:47,389 何に使うのかを想像しなかったのか? 206 00:18:49,461 --> 00:18:53,441 金属加工の技術を交渉に使うこと。 207 00:18:53,465 --> 00:18:56,110 そのことをご提案いただいたときは➡ 208 00:18:56,134 --> 00:18:59,280 お気に召さないのではないかと思いました。 209 00:18:59,304 --> 00:19:02,950 しかし リーシェ殿は信じていらした。 210 00:19:02,974 --> 00:19:06,387 未来を よりすばらしいものにするための力を➡ 211 00:19:06,411 --> 00:19:10,892 アルノルト殿が望まないはずがないのだと。 212 00:19:10,916 --> 00:19:15,563 僕自身も アルノルト殿を信じてこの国に来ました。 213 00:19:15,587 --> 00:19:18,232 あなたは優れた統治者であり➡ 214 00:19:18,256 --> 00:19:22,904 戦時においては 敵国にすらある種の敬意を払っている。 215 00:19:22,928 --> 00:19:26,741 現に こうして対話の形を取ってくださっています。 216 00:19:26,765 --> 00:19:29,076 めでたい考え方だな。 217 00:19:29,100 --> 00:19:31,746 僕が愚かだったのは➡ 218 00:19:31,770 --> 00:19:35,750 頼り 守ってもらいたいと考えてしまった点です。 219 00:19:35,774 --> 00:19:40,254 ですが あなたと盟約を結びたいと考えた自分の判断は➡ 220 00:19:40,278 --> 00:19:42,778 間違っていたとは思わない。 221 00:19:44,783 --> 00:19:49,764 コヨルの持つ学者の知力と金属加工の技術。 222 00:19:49,788 --> 00:19:53,434 この2つをもって貴国と共に研究を進めれば➡ 223 00:19:53,458 --> 00:19:57,458 リーシェ殿がおっしゃったような未来も 絵空事ではないでしょう。 224 00:19:59,464 --> 00:20:02,443 あなたに信頼していただくために➡ 225 00:20:02,467 --> 00:20:04,967 僕は 一切を惜しみません。 226 00:20:08,473 --> 00:20:10,451 (ノック) 227 00:20:10,475 --> 00:20:12,954 あっ。(オリヴァー)お話し中➡ 228 00:20:12,978 --> 00:20:15,790 大変失礼いたします。 アルノルト殿下。 229 00:20:15,814 --> 00:20:18,793 (テオドール)ご機嫌麗しゅう カイル殿下。 230 00:20:18,817 --> 00:20:22,463 お話し中にもかかわらず非礼をおわびします。 231 00:20:22,487 --> 00:20:26,187 兄上 お邪魔をしてしまい申し訳ございません。 232 00:20:28,827 --> 00:20:30,972 《緊急事態!?》 233 00:20:30,996 --> 00:20:32,974 (リーシェ)申し訳ございません。 234 00:20:32,998 --> 00:20:34,976 私は 一度中座させていただきます。 235 00:20:35,000 --> 00:20:38,479 (カイル)リ… リーシェ殿?本当にごめんなさい! 236 00:20:38,503 --> 00:20:40,503 それでは!あっ…。 237 00:20:43,174 --> 00:20:47,154 尾行の人間が 全員まかれた。あっ…。 238 00:20:47,178 --> 00:20:52,493 最後に確認できたのは3時間前。南の17区画の裏通り。 239 00:20:52,517 --> 00:20:54,829 見失ったときの状況は? 240 00:20:54,853 --> 00:20:56,831 (テオドール)甘い香りがしたらしい。 241 00:20:56,855 --> 00:21:00,501 目を覚ましたら 標的は消息不明。 242 00:21:00,525 --> 00:21:04,425 つまり ミシェル・エヴァンの監視は失敗だ。 243 00:21:07,799 --> 00:21:11,612 慌ただしいことだな。俺からもわびよう。 244 00:21:11,636 --> 00:21:14,448 妻と弟が非礼を働いた。 245 00:21:14,472 --> 00:21:17,672 いえ それよりも続きを…。オリヴァー。あっ? 246 00:21:22,314 --> 00:21:24,314 (カイル)あっ…。 247 00:21:26,818 --> 00:21:30,418 アルノルト殿 これは いったい…。 248 00:21:36,995 --> 00:21:39,473 (リーシェ)テオドール殿下。(テオドール)わかってる。 249 00:21:39,497 --> 00:21:44,145 義姉上の予想どおり あの男は大きなカバンを持っていたらしい。 250 00:21:44,169 --> 00:21:48,983 すでに貧民街の連中を総動員でその中身も探させてる。 251 00:21:49,007 --> 00:21:50,985 ありがとうございます。 252 00:21:51,009 --> 00:21:54,322 だけど一つだけ気になったことがある。 253 00:21:54,346 --> 00:21:56,991 アルノルト殿下ですね。 254 00:21:57,015 --> 00:22:00,828 (テオドール)うん。 いくら第二皇子の僕だからって➡ 255 00:22:00,852 --> 00:22:03,664 兄上の会議に乱入していい理由はない。 256 00:22:03,688 --> 00:22:06,888 (リーシェ)驚いたようなご様子も見られませんでしたね。 257 00:22:09,127 --> 00:22:11,439 (テオドール)義姉上!うん? 258 00:22:11,463 --> 00:22:14,863 あの男の居場所が わかったよ。はっ…。 259 00:22:23,641 --> 00:22:28,441 (リーシェ)ハァ ハァ ハァ… 先生! 260 00:22:32,150 --> 00:22:34,150 やあ リーシェ。