1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (騎士)城を守れ! (剣げき音) 2 00:00:04,004 --> 00:00:06,006 (剣げき音) 3 00:00:06,006 --> 00:00:08,008 (雷鳴) 4 00:00:08,008 --> 00:00:20,020 (剣げき音) 5 00:00:20,020 --> 00:00:23,523 ハァ ハァ ハァ。 6 00:00:23,523 --> 00:00:34,701 (剣げき音) 7 00:00:34,701 --> 00:00:36,703 ぐわっ! 8 00:00:38,705 --> 00:00:41,041 ぐわっ! 9 00:00:41,041 --> 00:00:51,385 (剣げき音) 10 00:00:51,385 --> 00:00:53,387 (雷鳴) 11 00:00:53,387 --> 00:01:00,327 (剣げき音) 12 00:01:00,327 --> 00:01:02,629 ぐわ~っ! (斬られる音) 13 00:01:06,333 --> 00:01:11,338 (雷鳴) 14 00:01:11,338 --> 00:01:13,674 王太子殿下の脱出は まだか! 15 00:01:13,674 --> 00:01:17,077 幼い王子たちの足じゃ そう簡単には…。 16 00:01:20,681 --> 00:01:24,685 (ヨエル)とにかく ここを死守するよ。 合図の鐘が鳴るまで! 17 00:01:24,685 --> 00:01:28,021 (雷鳴) 18 00:01:28,021 --> 00:01:31,692 (足音) 19 00:01:31,692 --> 00:01:33,694 あっ。 んっ…。 20 00:01:37,197 --> 00:01:40,701 (足音) 21 00:01:40,701 --> 00:01:42,703 (雷鳴) 22 00:01:42,703 --> 00:01:47,374 《リーシェ:この戦争を引き起こした 張本人➡ 23 00:01:47,374 --> 00:01:52,079 ガルクハイン国皇帝 アルノルト・ハイン》 24 00:01:54,047 --> 00:01:56,049 んっ…。 25 00:02:03,991 --> 00:02:05,993 んっ…。 26 00:02:05,993 --> 00:02:08,295 (ヨエル)いくぞ! (みんな)オーッ! 27 00:02:20,007 --> 00:02:22,009 ぐわっ! 28 00:02:25,012 --> 00:02:27,347 フッ! 29 00:02:27,347 --> 00:02:29,349 うっ…。 30 00:02:29,349 --> 00:02:47,701 ♬~ 31 00:02:47,701 --> 00:02:49,703 (ヨエル)んっ! あっ…。 32 00:02:58,712 --> 00:03:00,714 んっ! 33 00:03:03,316 --> 00:03:09,322 (鐘の音) 34 00:03:09,322 --> 00:03:22,002 ♬~ 35 00:03:22,002 --> 00:03:25,338 あっ…。 36 00:03:25,338 --> 00:03:29,042 (雷鳴) 37 00:03:31,011 --> 00:03:35,348 ゲホッ。 うっ…。 ううっ…。 38 00:03:35,348 --> 00:03:37,350 ハァ ハァ…。 39 00:03:37,350 --> 00:03:41,054 《この人生も 精いっぱい生きた…》 40 00:03:45,025 --> 00:03:51,031 《だけど 今度こそ… 今度こそは…》 41 00:03:56,369 --> 00:04:01,074 (時計の針が回る音) 42 00:04:04,644 --> 00:04:09,049 (時計の針が回る音) 43 00:04:11,318 --> 00:04:13,320 (リーシェ)あっ。 44 00:04:15,989 --> 00:04:18,658 (ディートリヒ)リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナー! 45 00:04:18,658 --> 00:04:22,329 (ディートリヒ)王太子の婚約者に あるまじき陰湿な女め。 46 00:04:22,329 --> 00:04:26,666 今日 このときをもって 僕は 貴様との婚約を破棄する! 47 00:04:26,666 --> 00:04:28,668 (ざわめき) 48 00:04:28,668 --> 00:04:30,670 はい。 わかりました。 49 00:04:30,670 --> 00:04:33,673 えっ? いや 待て。 婚約破棄だぞ? 50 00:04:33,673 --> 00:04:36,676 このあと自分がどうなるのか 気になるはずだろう? 51 00:04:36,676 --> 00:04:40,680 いえ 全然。 はあ? 52 00:04:40,680 --> 00:04:44,351 失礼いたします。 はっ? お… おい リーシェ! 53 00:04:44,351 --> 00:04:46,353 どこへ行く! 話を聞け! 54 00:04:46,353 --> 00:04:49,356 《やっぱり戻ってきたわね》 お前の罪状を読み上げる台本を➡ 55 00:04:49,356 --> 00:04:53,360 1週間 考えたんだぞ! 聞け! お~い! こら! 56 00:04:53,360 --> 00:04:56,363 《このあとの処遇なら もう知っているわ。 57 00:04:56,363 --> 00:04:59,366 だって➡ 58 00:04:59,366 --> 00:05:03,370 やり直しの人生も これで7回目なんだもの》 59 00:05:12,312 --> 00:05:15,315 《今でも はっきりと思い出せる。 60 00:05:15,315 --> 00:05:17,651 1度目の人生のことは》 61 00:05:17,651 --> 00:05:20,654 (ディートリヒ)リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナー! 62 00:05:20,654 --> 00:05:24,324 王太子の婚約者にあるまじき 陰湿な女め。 63 00:05:24,324 --> 00:05:28,662 今日 このときをもって 僕は 貴様との婚約を破棄する! 64 00:05:28,662 --> 00:05:31,665 えっ…。 こ… 婚約破棄!? 65 00:05:31,665 --> 00:05:33,667 そんな… どうして…。 66 00:05:33,667 --> 00:05:36,336 さらに お前を国外追放とする! 67 00:05:36,336 --> 00:05:40,006 ディートリヒ殿下… 本気で おっしゃっているのですか? 68 00:05:40,006 --> 00:05:43,343 今から お前の罪状を 読み上げてやろう。 69 00:05:43,343 --> 00:05:45,345 罪状!? 70 00:05:45,345 --> 00:05:50,016 (リーシェの父)我が公爵家は 王家に忠誠を誓った身。 71 00:05:50,016 --> 00:05:53,019 (リーシェの父)一人娘のお前が それを裏切るとは…。 72 00:05:53,019 --> 00:05:55,689 (リーシェの母)恥を知りなさい リーシェ。 73 00:05:55,689 --> 00:05:58,358 えん罪なのです! どうか聞いてください! 74 00:05:58,358 --> 00:06:00,660 お父様! お母様! 75 00:06:02,963 --> 00:06:06,967 《婚約を破棄され 家族にも見放され➡ 76 00:06:06,967 --> 00:06:10,971 着の身着のまま あてもなく さまよった》 77 00:06:10,971 --> 00:06:21,314 ♬~ 78 00:06:21,314 --> 00:06:24,317 《これから どうすれば…》 79 00:06:27,988 --> 00:06:31,658 (タリー)地面なんか眺めて 楽しいかい? お嬢ちゃん。 80 00:06:31,658 --> 00:06:34,327 うん? 《そんなときだ。 81 00:06:34,327 --> 00:06:38,331 行商の一行に出会ったのは》 82 00:06:38,331 --> 00:06:40,667 (タリー)なんだか訳ありのようだな。 83 00:06:40,667 --> 00:06:43,670 隣の国まで行く馬車だが 乗ってくか? 84 00:06:43,670 --> 00:06:45,672 (チェスター)大丈夫か? 会長。 85 00:06:45,672 --> 00:06:48,675 美人相手だと コロッとだまされるからな。 86 00:06:48,675 --> 00:06:52,679 (みんな)アハハハ…。 《この人たち 商人?》 87 00:06:52,679 --> 00:06:54,681 (タリー)バ~カ。 俺の人を見る目を➡ 88 00:06:54,681 --> 00:06:56,683 侮るなって。 (みんな)アハハハ。 89 00:06:59,019 --> 00:07:03,623 (タリー)月明かりだけで これだけ見事な艶の出るシルク。 90 00:07:03,623 --> 00:07:06,960 (タリー)ヴィシクルハ産だな? あっ…。 91 00:07:06,960 --> 00:07:11,298 王族 あるいは 公爵家のご令嬢ってとこか? 92 00:07:11,298 --> 00:07:13,300 そんなお姫様が こんな夜更け…。 93 00:07:13,300 --> 00:07:15,302 あの! 94 00:07:15,302 --> 00:07:18,305 この指輪 買い取ってくださいませんか? 95 00:07:18,305 --> 00:07:20,307 (2人)えっ? 96 00:07:20,307 --> 00:07:22,309 フッ。 97 00:07:24,811 --> 00:07:29,983 プハ~。 俺たちは ただ 物を売り買いするんじゃねえ。 98 00:07:29,983 --> 00:07:34,321 自分たちの心が湧き立ち 熱くなるような品物を➡ 99 00:07:34,321 --> 00:07:37,324 同じ熱意で共有できる人間に売る。 100 00:07:37,324 --> 00:07:43,330 売る側も買う側も その品物を愛し その売買で利益を生む。 101 00:07:43,330 --> 00:07:46,100 それが俺たち アリア商会の信条だ。 102 00:07:46,100 --> 00:07:49,002 あっ…。 103 00:07:49,002 --> 00:07:52,505 その顔 楽しそうだって 思ったんだろ? 104 00:07:52,505 --> 00:07:54,507 そ… それは…。 105 00:07:54,507 --> 00:07:57,844 これからの人生 なんにも決まってねえんだよな? 106 00:07:57,844 --> 00:08:02,115 せっかくだ。 これから商人を 目指しちゃどうだい? 107 00:08:02,115 --> 00:08:06,619 私がですか? 考えたこともなかったのですが…。 108 00:08:06,619 --> 00:08:11,291 (タリー)窮屈な王太子妃の運命から 晴れて解放されたんだ。 109 00:08:11,291 --> 00:08:14,627 あんたは これから どこにだって行ける。 110 00:08:14,627 --> 00:08:16,830 自由気ままにな。 111 00:08:20,133 --> 00:08:24,471 自由… 気ままに…。 112 00:08:24,471 --> 00:08:26,973 あんたには見る目がある。 113 00:08:26,973 --> 00:08:31,478 それに こんな気のいい隊商に たまたま出会えるような➡ 114 00:08:31,478 --> 00:08:33,980 最高の運も持ってるときた。 115 00:08:33,980 --> 00:08:38,151 あんたが商人になれば なかなか おもしろそうだな。 116 00:08:38,151 --> 00:08:41,154 アハッ。 117 00:08:41,154 --> 00:08:43,656 (タリー)一緒に来るか? (リーシェ)お願いします! 118 00:08:43,656 --> 00:08:46,826 私に商いを教えてください! 119 00:08:46,826 --> 00:08:49,496 《1度目の人生。 120 00:08:49,496 --> 00:08:53,500 私は タリー会長のもとで 商いを学んだ。 121 00:08:53,500 --> 00:08:56,336 そして 商人として独立し➡ 122 00:08:56,336 --> 00:08:58,338 世界中を巡り➡ 123 00:08:58,338 --> 00:09:01,775 すべての国を旅する という夢もできた。 124 00:09:01,775 --> 00:09:07,614 残す国も あと一つとなったとき やがて起きた戦争に巻き込まれ➡ 125 00:09:07,614 --> 00:09:10,617 私は命を落としてしまった…》 126 00:09:16,122 --> 00:09:20,527 (時計の針が回る音) 127 00:09:24,297 --> 00:09:28,301 (時計の針が回る音) 128 00:09:30,303 --> 00:09:32,305 あっ。 129 00:09:32,305 --> 00:09:34,974 えっ? (ディートリヒ)リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナー! 130 00:09:34,974 --> 00:09:38,812 王太子の婚約者にあるまじき 陰湿な女め。 131 00:09:38,812 --> 00:09:43,149 今日 このときをもって 僕は 貴様との婚約を破棄する! 132 00:09:43,149 --> 00:09:45,852 ディートリヒ… 殿下? 133 00:09:47,821 --> 00:09:50,156 《どういうこと? 134 00:09:50,156 --> 00:09:53,660 ドレスも指輪も あのときのまま。 135 00:09:53,660 --> 00:09:56,663 これは… 夢?》 136 00:09:56,663 --> 00:09:59,365 更に お前を国外追放とする! 137 00:10:02,335 --> 00:10:04,671 痛い…。 アハハ。 138 00:10:04,671 --> 00:10:07,507 僕との婚約破棄が そんなに悲しいか。 139 00:10:07,507 --> 00:10:10,844 《夢じゃない…。 だとしたら急がなきゃ! 140 00:10:10,844 --> 00:10:13,680 屋敷に入れなくなってしまうわ》 141 00:10:13,680 --> 00:10:15,849 失礼いたします。 うん? 142 00:10:15,849 --> 00:10:18,852 お… おい。 リーシェ? どこへ行く! 話を聞け! 143 00:10:18,852 --> 00:10:22,522 《ありがとうございます 神様! よくわからないけど➡ 144 00:10:22,522 --> 00:10:25,692 もう一度 人生をやり直せる!》 戻ってこ~い! 145 00:10:25,692 --> 00:10:28,027 《この夜の唯一の後悔は➡ 146 00:10:28,027 --> 00:10:31,030 自分の私財を 持ち出せなかったこと。 147 00:10:31,030 --> 00:10:36,035 商売の元手があれば もっと早く事業を拡大できた。 148 00:10:36,035 --> 00:10:41,708 アリア商会のみんなに タリー会長に もう一度会って…。 149 00:10:41,708 --> 00:10:47,714 しかし すでに商会の馬車は 行ってしまったあとだった。 150 00:10:47,714 --> 00:10:52,118 うそ…。 家に戻って 荷物を取っていたせい?》 151 00:10:56,055 --> 00:10:58,057 あっ。 152 00:10:58,057 --> 00:11:02,328 おばあ様から頂いた 「異国の薬草図鑑」…。 153 00:11:02,328 --> 00:11:05,498 《前と違って元手はある。 154 00:11:05,498 --> 00:11:09,502 だったら 何をするかよね! 155 00:11:09,502 --> 00:11:14,507 2度目の人生では 私財を売ったお金で海を渡り➡ 156 00:11:14,507 --> 00:11:17,177 薬学を学ぶことにした。 157 00:11:17,177 --> 00:11:22,515 薬草の流通に関する情報や 疫病の流行の時期など➡ 158 00:11:22,515 --> 00:11:28,021 1度目の人生で経験したことが 大いに役に立った。 159 00:11:28,021 --> 00:11:30,523 あるときには北の国に行き➡ 160 00:11:30,523 --> 00:11:33,860 病弱な王子を 救ったこともあった》 161 00:11:33,860 --> 00:11:37,030 (ミシェル)ずいぶん顔色が よくなったね カイル。 162 00:11:37,030 --> 00:11:39,198 (カイル)ありがとう ヴェルツナー。 163 00:11:39,198 --> 00:11:44,203 今日は自分でも驚くほど 調子がいい。 君の薬のおかげだ。 164 00:11:44,203 --> 00:11:46,206 よかったです。 165 00:11:46,206 --> 00:11:51,211 《薬師としての人生も充実し とても やりがいがあった。 166 00:11:51,211 --> 00:11:55,048 けれど 1度目と同じように 2度目もまた➡ 167 00:11:55,048 --> 00:11:58,351 戦争に巻き込まれて 死ぬことになった》 168 00:12:00,486 --> 00:12:05,658 (時計の針が回る音) 169 00:12:05,658 --> 00:12:07,660 あっ。 170 00:12:07,660 --> 00:12:10,163 あっ…。 (ディートリヒ)リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナー! 171 00:12:10,163 --> 00:12:14,167 王太子の婚約者にあるまじき 陰湿な女め。 172 00:12:14,167 --> 00:12:17,670 今日 このときをもって 僕は 貴様との婚約を…。 173 00:12:17,670 --> 00:12:20,840 承知しました。 何をだ!? 174 00:12:20,840 --> 00:12:23,509 《3度目の人生で目指したのは➡ 175 00:12:23,509 --> 00:12:28,514 前回の人生で知った ある特別な学問の道。 176 00:12:28,514 --> 00:12:32,018 そして その道の天才学者。 177 00:12:32,018 --> 00:12:36,856 私にとっては 2度目の人生で 面識のある懐かしい顔。 178 00:12:36,856 --> 00:12:39,525 ミシェル・エヴァン先生》 179 00:12:39,525 --> 00:12:42,362 (ミシェル)いくら理論が 完璧に思えても➡ 180 00:12:42,362 --> 00:12:44,697 必ず繰り返し実験をして➡ 181 00:12:44,697 --> 00:12:48,868 その上で結論を出さないと いけないよ。 はい 先生! 182 00:12:48,868 --> 00:12:52,038 (ミシェル)君は 本当に楽しそうに研究するね。 183 00:12:52,038 --> 00:12:55,375 新しいことを学ぶのは とてもワクワクします。 184 00:12:55,375 --> 00:12:58,544 世界が広がって 昨日までの景色すら➡ 185 00:12:58,544 --> 00:13:01,648 違って見えますから! フッ。 186 00:13:01,648 --> 00:13:06,653 《その後 先生と別れ 一人 研究を続けていた私は➡ 187 00:13:06,653 --> 00:13:12,325 またしても 戦争に巻き込まれて 死んでしまった…。 188 00:13:12,325 --> 00:13:16,996 侍女として公爵家に仕えた 4度目の人生も➡ 189 00:13:16,996 --> 00:13:20,833 男装して騎士となり 戦った6度目も➡ 190 00:13:20,833 --> 00:13:26,506 どの人生も充実していたし とても楽しかった。 でも…》 191 00:13:26,506 --> 00:13:29,175 (刺される音) 192 00:13:29,175 --> 00:13:34,681 《新しい人生から5年たつと 私は必ず死んでしまう…。 193 00:13:34,681 --> 00:13:38,184 たとえ戦争に巻き込まれて 死んでなくても➡ 194 00:13:38,184 --> 00:13:41,354 過労死寸前の多忙な生活だったわ。 195 00:13:41,354 --> 00:13:44,190 繰り返しも もう7度目。 196 00:13:44,190 --> 00:13:48,361 今回は のんびり だらだら人生を満喫したい。 197 00:13:48,361 --> 00:13:50,697 そして何より➡ 198 00:13:50,697 --> 00:13:54,701 今度こそ長生きしてみせる! 199 00:13:54,701 --> 00:13:59,105 そういえば 今まで正面口から出てたけど…》 200 00:14:01,474 --> 00:14:04,811 《今の私なら こっちのほうが早い!》 201 00:14:04,811 --> 00:14:07,647 うっ。 ああ…。 202 00:14:07,647 --> 00:14:13,352 あっ…。 も… 申し訳ありま… せん。 203 00:14:17,657 --> 00:14:19,659 あっ…。 204 00:14:21,661 --> 00:14:23,663 (アルノルト)ずいぶんな勢いで 突っ込んで…。 205 00:14:23,663 --> 00:14:26,499 あ~っ! 206 00:14:26,499 --> 00:14:28,835 皇帝 アルノルト・ハイン! 207 00:14:28,835 --> 00:14:33,673 (アルノルト)俺を知っているのか? この国に来たのは初めてだが。 208 00:14:33,673 --> 00:14:35,675 んっ…。 209 00:14:35,675 --> 00:14:40,680 わたくし リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナーと申します。 210 00:14:40,680 --> 00:14:45,685 お目にかかるのは初めてですが あなた様のおうわさは かねがね。 211 00:14:45,685 --> 00:14:48,855 先ほど 俺のことを 「皇帝」と呼んだな。 212 00:14:48,855 --> 00:14:52,525 うっ…。 父帝は存命であり➡ 213 00:14:52,525 --> 00:14:55,361 俺は まだ皇太子の身の上だが? 214 00:14:55,361 --> 00:14:57,363 え~っと…。 215 00:14:59,365 --> 00:15:03,469 ふぅ…。 申し訳ありません 皇太子殿下。 216 00:15:03,469 --> 00:15:05,471 慌てていたとはいえ➡ 217 00:15:05,471 --> 00:15:07,974 たいへん失礼な言い間違いを いたしました。 218 00:15:07,974 --> 00:15:12,145 ですが わたくし 婚約破棄されて大忙しですので➡ 219 00:15:12,145 --> 00:15:14,547 これにて失礼いたします。 220 00:15:16,482 --> 00:15:18,484 婚約破棄? 221 00:15:27,326 --> 00:15:29,328 ふぅ…。 222 00:15:29,328 --> 00:15:31,330 えいっ! 223 00:15:31,330 --> 00:15:33,332 あっ…。 おい。 224 00:15:33,332 --> 00:15:53,019 ♬~ 225 00:15:53,019 --> 00:15:55,021 ふぅ…。 226 00:16:00,960 --> 00:16:02,962 よし! 227 00:16:09,135 --> 00:16:11,471 フッ… クッ…。 228 00:16:11,471 --> 00:16:14,307 (オリヴァー)何かあったのですか? 229 00:16:14,307 --> 00:16:18,144 オリヴァー 馬を用意しろ。 承知しました。 230 00:16:18,144 --> 00:16:20,346 何をなさるおつもりで? 231 00:16:29,989 --> 00:16:33,492 ハァ ハァ ハァ…。 232 00:16:33,492 --> 00:16:36,829 この体は持久力がなさすぎるわ。 233 00:16:36,829 --> 00:16:40,500 今回も鍛えなくちゃ。 うん? 234 00:16:40,500 --> 00:16:42,501 えっ? 235 00:16:42,501 --> 00:16:46,839 (ディートリヒ)僕が1週間考えた 傑作だぞ! 236 00:16:46,839 --> 00:16:49,008 (騎士)ディートリヒ殿下! リーシェ様です! (リーシェの母)リーシェ あなた! 237 00:16:49,008 --> 00:16:53,012 (ディートリヒ)何!? どけ! おい 僕を通せ! 238 00:16:53,012 --> 00:16:56,849 遅かったな リーシェ。 これ以上 愛する僕の口から➡ 239 00:16:56,849 --> 00:17:00,119 断罪の言葉を聞きたくない 気持ちは よくわかる。 240 00:17:00,119 --> 00:17:02,121 しかし そうはいかないぞ。 241 00:17:02,121 --> 00:17:06,292 悪女に対する正義の鉄ついを 下すのも 次期国王たる…。 242 00:17:06,292 --> 00:17:08,294 間に合わなかった上に➡ 243 00:17:08,294 --> 00:17:11,464 今まででの人生でも 最悪のタイミングだわ。 244 00:17:11,464 --> 00:17:16,636 いっそ 1度目くらい遅く…。 はあ? 何をブツブツ言っているんだ? 245 00:17:16,636 --> 00:17:19,138 フンッ やはりな。 うん? 246 00:17:19,138 --> 00:17:21,641 夜会では平気そうに 振る舞っていたが➡ 247 00:17:21,641 --> 00:17:25,144 内心では相当悲しんでいると 見える。 はい? 248 00:17:25,144 --> 00:17:28,147 僕に婚約破棄されたことが 悲しくて悲しくて➡ 249 00:17:28,147 --> 00:17:30,816 しかたないんだろう。 傷心のまま➡ 250 00:17:30,816 --> 00:17:35,154 さまよい歩いていたことくらい 僕ともなれば 一目でわかるさ。 251 00:17:35,154 --> 00:17:38,658 ドレスは泥だらけで 満身創痍ではないか。 252 00:17:38,658 --> 00:17:41,827 僕に婚約破棄された悲しみで このようなありさまに…。 253 00:17:41,827 --> 00:17:43,829 バカじゃないですか? なっ! 254 00:17:43,829 --> 00:17:47,500 悲しみでドレスは汚れません。 何より私は➡ 255 00:17:47,500 --> 00:17:50,836 あなたから婚約破棄されても 悲しくありません。 256 00:17:50,836 --> 00:17:52,838 な… なに~っ!? 257 00:17:52,838 --> 00:17:56,175 王太子様は リーシェお嬢様に フラれちまったのかね。 258 00:17:56,175 --> 00:18:00,112 でも リーシェ様のほうが婚約破棄 されたって話してないか? 259 00:18:00,112 --> 00:18:04,283 そのわりには 王太子様のほうが 傷ついてるように見えるけどね。 260 00:18:04,283 --> 00:18:07,787 ハハッ 確かに。 クククク… き… 貴様ら 失敬だぞ! 261 00:18:07,787 --> 00:18:09,789 平民風情が! 262 00:18:09,789 --> 00:18:14,794 《ホント この人と結婚する人生を 送らなくてよかったわ》 263 00:18:14,794 --> 00:18:16,963 殿下。 うん? 国民は➡ 264 00:18:16,963 --> 00:18:19,632 あなたが守り 慈しむべき存在です。 265 00:18:19,632 --> 00:18:24,303 そのようなお言葉はなりません。 態度を改めるのは お前のほうだ。 266 00:18:24,303 --> 00:18:26,973 許してくださいと わびる気はないのか? 267 00:18:26,973 --> 00:18:29,976 いえ まったく。 むしろ 婚約破棄していただいた➡ 268 00:18:29,976 --> 00:18:32,812 感謝の気持ちでいっぱいで。 なに~っ!? 269 00:18:32,812 --> 00:18:36,148 (2人)ブッ。 ぼ… 僕を笑いものにするな! 270 00:18:36,148 --> 00:18:38,651 (マリー)そうです! ひどいですわ リーシェ様。 271 00:18:38,651 --> 00:18:41,821 (マリー)どうか わたくしの大切な ディートリヒ殿下を➡ 272 00:18:41,821 --> 00:18:45,491 これ以上 傷つけないでください! (リーシェ)マリー様。 273 00:18:45,491 --> 00:18:49,662 リーシェ。 お前は僕のかわいいマリーを いじめて泣かせたな? 274 00:18:49,662 --> 00:18:52,164 すべて聞いているぞ。 お前のような➡ 275 00:18:52,164 --> 00:18:56,669 性格のねじ曲がった女が 王妃になどなれると思ったのか? 276 00:18:58,671 --> 00:19:01,273 どうか ご安心くださいませ。 277 00:19:01,273 --> 00:19:04,777 婚約破棄の命 しかと承ります。 278 00:19:04,777 --> 00:19:09,281 金輪際 あなた様の前に 私が姿を現すことはございません。 279 00:19:09,281 --> 00:19:12,618 何!? 子どもの頃から➡ 280 00:19:12,618 --> 00:19:18,124 王太子の婚約者という立場だけが 私の価値だと思っていました。 281 00:19:18,124 --> 00:19:22,962 けれど それは間違いで 自分の価値は自分で見つけられる。 282 00:19:22,962 --> 00:19:25,464 それがわかったから もういいのです。 283 00:19:25,464 --> 00:19:28,067 はっ? いったい何を言っているんだ? 284 00:19:30,970 --> 00:19:35,307 私の人生に あなたの存在は必要ない。 285 00:19:35,307 --> 00:19:37,810 んなっ…。 あっ あっ…。 あ~。 286 00:19:37,810 --> 00:19:41,814 ディートリヒ様! ひどいです リーシェ様! 287 00:19:41,814 --> 00:19:46,152 マリー様。 どんなうそで 私を陥れようとも➡ 288 00:19:46,152 --> 00:19:49,155 あなたへの怒りはありません。 えっ…。 289 00:19:49,155 --> 00:19:52,658 殿下との結婚は ご家族のためなのでしょう? 290 00:19:52,658 --> 00:19:54,994 なぜ そのことを…。 291 00:19:54,994 --> 00:19:56,996 ですが忘れないで。 292 00:19:56,996 --> 00:20:01,333 未来は あなた自身が望むもので なくては意味がありません。 293 00:20:01,333 --> 00:20:04,503 わたくしの… 望み? 294 00:20:04,503 --> 00:20:09,508 ご家族を幸せにすることと あなた自身が幸せになることは➡ 295 00:20:09,508 --> 00:20:11,510 両立できるはずです。 296 00:20:11,510 --> 00:20:16,849 ご家族もマリー様も笑っていられる そんな人生を歩んでください。 297 00:20:16,849 --> 00:20:18,851 あっ…。 298 00:20:21,520 --> 00:20:24,523 さて それでは邪魔者は消えますので。 299 00:20:24,523 --> 00:20:26,525 あっ リーシェ様! あっ! 300 00:20:26,525 --> 00:20:30,196 《最初の人生のときと同じ 着の身着のまま➡ 301 00:20:30,196 --> 00:20:33,032 さて これからどうしようかしら》 302 00:20:33,032 --> 00:20:35,868 あの リーシェ様! あっ…。 いま少し➡ 303 00:20:35,868 --> 00:20:37,870 お時間を…。 304 00:20:46,712 --> 00:20:50,382 フン。 やはり 相当な使い手のようだな。 305 00:20:50,382 --> 00:20:53,886 その剣術 いったい どこで身につけた? 306 00:20:53,886 --> 00:20:56,388 《アルノルト・ハイン》 307 00:20:56,388 --> 00:20:59,058 秘密です。 それに➡ 308 00:20:59,058 --> 00:21:02,161 あなたに褒めていただくほどでは ありません。 309 00:21:02,161 --> 00:21:06,332 今の一撃だって 明らかに 手を抜いていらしたでしょう。 310 00:21:06,332 --> 00:21:08,334 ハッ。 んっ…。 311 00:21:08,334 --> 00:21:11,337 おい お前 何者だ! リーシェから離れろ! 312 00:21:11,337 --> 00:21:15,341 皆様は そのままで。 ガルクハイン国の皇太子殿下と➡ 313 00:21:15,341 --> 00:21:17,843 事を構えさせるわけには いきません。 314 00:21:17,843 --> 00:21:20,513 ガルクハイン国の皇太子!? えっ…。 315 00:21:20,513 --> 00:21:23,849 たった一人で 敵の騎士団を 全滅させたっていう➡ 316 00:21:23,849 --> 00:21:28,187 化け物皇太子だ! やめな。 あんたも殺されちまうよ。 317 00:21:28,187 --> 00:21:32,525 アルノルト殿下 御用向きをお伺いしても? 318 00:21:32,525 --> 00:21:35,528 ただの戯れで 剣を 抜かれたわけではないですよね。 319 00:21:35,528 --> 00:21:37,530 ああ。 320 00:21:37,530 --> 00:21:42,201 《6度目の人生の私を殺した男。 321 00:21:42,201 --> 00:21:46,372 いずれ この人が 世界中を巻き込んだ戦争を起こす。 322 00:21:46,372 --> 00:21:50,176 私が命を落とす原因となった 戦争を…》 323 00:21:52,545 --> 00:21:54,547 うん? 324 00:21:56,715 --> 00:21:58,717 えっ? 325 00:21:58,717 --> 00:22:01,220 な… 何をなさっているのです!? 326 00:22:03,656 --> 00:22:07,493 貴殿への突然の無礼をわびよう。 327 00:22:07,493 --> 00:22:09,495 そして願わくは➡ 328 00:22:09,495 --> 00:22:12,498 どうか➡ 329 00:22:12,498 --> 00:22:17,169 どうか 俺の妻になってほしい。 330 00:22:17,169 --> 00:22:19,371 はっ?