1 00:00:02,002 --> 00:00:04,671 (リーシェ)ありがとうございます。 (テオドール)うん? 2 00:00:04,671 --> 00:00:08,508 (リーシェ)カミルさんとエルゼのこと おとがめは なかったと。 3 00:00:08,508 --> 00:00:12,012 お礼を 言われるようなことじゃないよ。 4 00:00:12,012 --> 00:00:15,349 そういえば 貧民街のための政策を➡ 5 00:00:15,349 --> 00:00:19,052 テオドール殿下の主導で 進めることになったそうですね。 6 00:00:21,021 --> 00:00:25,192 兄上が 僕にどうかって…。 それは つまり➡ 7 00:00:25,192 --> 00:00:28,362 お二人でご公務をされる ということですか? 8 00:00:28,362 --> 00:00:32,532 まあ… そうなるかな。 9 00:00:32,532 --> 00:00:36,536 んで? わざわざ そんなことを 言いに来たわけじゃないよね? 10 00:00:36,536 --> 00:00:40,140 実は 一つお願いがあるのです。 11 00:00:42,876 --> 00:00:45,045 はっ? これは➡ 12 00:00:45,045 --> 00:00:48,215 兄君のためにも 必要なことなのです。 13 00:00:48,215 --> 00:00:53,220 どうしよう。 義理の姉が 何を言っているのかわからない。 14 00:00:53,220 --> 00:00:56,223 お願いします テオドール殿下! 15 00:02:30,350 --> 00:02:32,352 (ディアナ)準備が整いました。 16 00:02:34,354 --> 00:02:36,690 じゃあ 行ってくるわね。 17 00:02:36,690 --> 00:02:38,692 (侍女たち)はい! 18 00:02:41,862 --> 00:02:45,065 (オリヴァー)コヨル国より 親書が届いております。 19 00:02:54,374 --> 00:02:57,711 (アルノルト)はぁ…。 (ノック) 20 00:02:57,711 --> 00:02:59,880 入れ。 (ドアの開く音) 21 00:02:59,880 --> 00:03:03,650 ごきげんよう アルノルト殿下。 22 00:03:03,650 --> 00:03:07,821 ご多忙にもかかわらず お時間を頂き お礼申し上げます。 23 00:03:07,821 --> 00:03:09,990 いったい どんな用件だ? 24 00:03:09,990 --> 00:03:12,492 婚約者の顔を 見にきただけにしては➡ 25 00:03:12,492 --> 00:03:15,328 緊張しているようだが。 26 00:03:15,328 --> 00:03:18,532 スー… ハー。 27 00:03:20,500 --> 00:03:23,837 離宮に 殿下のお部屋のご用意が できました。 28 00:03:23,837 --> 00:03:27,174 何? もしよろしければ これから➡ 29 00:03:27,174 --> 00:03:29,176 案内させていただけませんか? 30 00:03:29,176 --> 00:03:32,345 その用件で なぜ緊張しているんだ? 31 00:03:32,345 --> 00:03:36,016 私の侍女たちが 懸命に頑張ってきたのですよ? 32 00:03:36,016 --> 00:03:39,352 卒業試験のようなものでは ありませんか。 33 00:03:39,352 --> 00:03:42,022 ですが すてきなお部屋に 仕上がったと➡ 34 00:03:42,022 --> 00:03:44,357 自信を持って断言いたします。 35 00:03:44,357 --> 00:03:46,359 お前は➡ 36 00:03:46,359 --> 00:03:49,863 あの離宮に 一人で過ごすのが 望みだと思っていたが。 37 00:03:49,863 --> 00:03:52,699 まさか! 私は あの場所で➡ 38 00:03:52,699 --> 00:03:55,202 アルノルト殿下と 一緒に暮らしたいのです。 39 00:03:55,202 --> 00:03:58,205 なるほどな。 40 00:03:58,205 --> 00:04:01,308 また愉快なことを たくらんでいるらしい。 41 00:04:01,308 --> 00:04:05,145 ひ… 人聞きの悪い…。 まあ いい。 42 00:04:05,145 --> 00:04:09,649 そのたくらみに乗ってやろう。 お前のおかげで機嫌が直った。 43 00:04:09,649 --> 00:04:12,486 あぁ… 機嫌とは? 44 00:04:12,486 --> 00:04:14,488 行くぞ。 45 00:04:16,990 --> 00:04:18,992 あっ…。 46 00:04:18,992 --> 00:04:21,161 (オリヴァー)ありがとうございました。 47 00:04:21,161 --> 00:04:23,163 あぁ…。 48 00:04:25,165 --> 00:04:27,834 (リーシェ)こちらが殿下の寝室です。 49 00:04:27,834 --> 00:04:30,837 どうです? すばらしいお部屋でしょう? 50 00:04:30,837 --> 00:04:33,006 (アルノルト)大したものだ。 51 00:04:33,006 --> 00:04:36,843 この離宮は 長年 放置されてきた場所。 52 00:04:36,843 --> 00:04:40,680 お前が来て僅か3週間で ここまで仕上げるとはな。 53 00:04:40,680 --> 00:04:44,684 ありがとうございます。 新人を 一から教育したのだろう? 54 00:04:44,684 --> 00:04:48,855 はい。 手に職をつければ どこでも生きていけますから。 55 00:04:48,855 --> 00:04:52,192 得られるものは他にもある。 えっ? 56 00:04:52,192 --> 00:04:54,194 誇りだ。 57 00:04:54,194 --> 00:04:57,364 仕事を成し遂げ 他人に認められたのだという➡ 58 00:04:57,364 --> 00:04:59,366 誇りが生まれる。 59 00:04:59,366 --> 00:05:02,469 その誇りが 人を生かすこともあるだろう。 60 00:05:02,469 --> 00:05:06,640 お前には 他人に矜持を与える才があるな。 61 00:05:06,640 --> 00:05:08,642 あっ…。 62 00:05:08,642 --> 00:05:12,646 フン。 俺が褒めると そういう顔をするのか。 63 00:05:12,646 --> 00:05:16,983 えっ…。 私を からかおうとしましたね? 64 00:05:16,983 --> 00:05:19,486 これでも心から褒めたんだが。 65 00:05:19,486 --> 00:05:22,822 残念でした。 たとえ偽りでも➡ 66 00:05:22,822 --> 00:05:25,825 あなたに褒めていただけるのは うれしいですよ。 67 00:05:28,495 --> 00:05:32,499 ここは離宮内で いちばん 日当たりがいいお部屋なんです。 68 00:05:37,671 --> 00:05:43,009 窓を開けると風が気持ちいいし お昼寝にも ぴったりでしょう? 69 00:05:43,009 --> 00:05:48,181 日中 寝室に戻ることはない。 ここは お前の部屋の隣だろう。 70 00:05:48,181 --> 00:05:52,519 はい。 警護の方々も そのほうが やりやすいでしょうから。 71 00:05:52,519 --> 00:05:54,521 俺もだ。 えっ? 72 00:05:54,521 --> 00:05:57,524 お前のむちゃが 事前に察知できるからな。 73 00:05:57,524 --> 00:06:01,461 今後 ゴロゴロする予定なので そんなことはしません。 74 00:06:01,461 --> 00:06:04,464 ちょっとしか…。 75 00:06:04,464 --> 00:06:07,467 バカ…。 自由にしてもいいが➡ 76 00:06:07,467 --> 00:06:10,136 先日のようなむちゃは もうするな。 77 00:06:10,136 --> 00:06:12,472 ごめんなさい…。 78 00:06:12,472 --> 00:06:15,141 そういえば夜会でのお話➡ 79 00:06:15,141 --> 00:06:17,811 覚えていらっしゃいますか? 何だ? 80 00:06:17,811 --> 00:06:21,314 お手合わせをしていただきたい という件です。 81 00:06:23,316 --> 00:06:26,987 ⦅いずれ お前と手合わせして みても いいかもしれないな。 82 00:06:26,987 --> 00:06:29,489 それは ぜひ お願いしたいです!⦆ 83 00:06:29,489 --> 00:06:31,992 そんな話をしたな。 84 00:06:31,992 --> 00:06:35,662 一度だけでいいので ご指導いただけませんか? 85 00:06:35,662 --> 00:06:40,333 殿下や近衛騎士の方々の 特別な訓練方法で。 86 00:06:40,333 --> 00:06:43,670 なぜ 特別だと? 87 00:06:43,670 --> 00:06:48,675 (リーシェ)このお城に来て 何度か訓練を拝見しましたが➡ 88 00:06:48,675 --> 00:06:53,380 殿下の近衛騎士だけ 明らかに動きが違いましたから。 89 00:06:56,516 --> 00:07:00,453 わかった。 えっ? よろしいのですか? 90 00:07:00,453 --> 00:07:05,125 お前が望むことは なんでも してやると約束したしな。 91 00:07:05,125 --> 00:07:08,628 ええっと… ありがとうございます。 92 00:07:08,628 --> 00:07:10,797 うれしいです とても。 93 00:07:10,797 --> 00:07:12,799 うれしい? 94 00:07:12,799 --> 00:07:18,638 私が知るかぎり あなたの剣術が 世界中で最も美しく➡ 95 00:07:18,638 --> 00:07:20,807 最も強いですから。 96 00:07:20,807 --> 00:07:24,477 世界中か…。 97 00:07:24,477 --> 00:07:27,147 も… もちろん 例え話ですよ! 98 00:07:27,147 --> 00:07:32,652 人間を殺すだけの技術に 美しいも何もないだろう。 99 00:07:32,652 --> 00:07:34,654 殿下…。 100 00:07:34,654 --> 00:07:39,659 (アルノルト)先に訓練場へ向かう。 動ける服に着替えてこい。 101 00:07:43,163 --> 00:07:46,499 いつも この方法で 訓練をなさるのですか? 102 00:07:46,499 --> 00:07:48,501 そうともかぎらない。 103 00:07:48,501 --> 00:07:52,172 妙な癖をつけては 元も子もないからな。 104 00:07:52,172 --> 00:07:56,843 手足を封じるのは 条件を より戦場に近づけるため➡ 105 00:07:56,843 --> 00:07:59,679 体の一部を失っても戦い続ける。 106 00:07:59,679 --> 00:08:02,282 そのための訓練ですね。 107 00:08:02,282 --> 00:08:06,286 ハッ…。 いつもながら 大層な観察眼だ。 108 00:08:06,286 --> 00:08:09,289 腕がちぎれても剣を振るう。 109 00:08:09,289 --> 00:08:12,125 足を砕かれても前進する。 110 00:08:12,125 --> 00:08:17,630 たとえ両目が潰れても 最後まで敵に斬り込む道を探す。 111 00:08:17,630 --> 00:08:21,801 そうすることが 生き延びる道につながる。 112 00:08:21,801 --> 00:08:25,138 騎士道には 気高さと美しさが 求められると➡ 113 00:08:25,138 --> 00:08:27,140 聞いたことがあります。 114 00:08:27,140 --> 00:08:31,144 ですが どんなに醜くあがいてでも 生き延びる。 115 00:08:31,144 --> 00:08:36,983 そのために敵を殺す。 それが殿下のお考えなのですね。 116 00:08:36,983 --> 00:08:40,487 《かなわなかったはずだわ》 117 00:08:40,487 --> 00:08:44,157 安心しろ。 婚姻の儀を控えた相手に➡ 118 00:08:44,157 --> 00:08:46,993 けがの一つも 負わせるつもりはない。 119 00:08:46,993 --> 00:08:49,329 あっ…。 120 00:08:49,329 --> 00:08:54,167 私が勝ったら なんでも一つ 質問に答えていただけますか? 121 00:08:54,167 --> 00:08:57,337 うん? そのかわり 私が負けたら➡ 122 00:08:57,337 --> 00:09:01,441 殿下のお望みを なんでも一つ 叶えてさしあげます。 123 00:09:01,441 --> 00:09:03,943 フッ。 いいだろう。 124 00:09:03,943 --> 00:09:07,447 では よろしくお願いします! 125 00:09:07,447 --> 00:09:09,449 (カミル)始め! 126 00:09:09,449 --> 00:09:11,451 (風の音) 127 00:09:11,451 --> 00:09:13,953 《打ち合いが長引くほど 不利だわ》 128 00:09:16,623 --> 00:09:18,625 フゥ…。 129 00:09:18,625 --> 00:09:21,628 《正攻法》 130 00:09:26,633 --> 00:09:29,969 どうした? そんなものか? 131 00:09:29,969 --> 00:09:32,639 《重心が ブレている。 132 00:09:32,639 --> 00:09:36,309 左手が使えるときの感覚に 引きずられてるわ。 133 00:09:36,309 --> 00:09:40,814 重心を修正すると間合いが変わる。 134 00:09:40,814 --> 00:09:43,116 もっと踏み込まないと!》 135 00:09:45,652 --> 00:09:47,821 動きが鈍い。 力で挑むな。 136 00:09:47,821 --> 00:09:49,989 足が おろそかになっている。 137 00:09:49,989 --> 00:09:52,158 お前の身軽さを利用しろ。 138 00:09:52,158 --> 00:09:54,160 もっと踏み込め。 139 00:09:54,160 --> 00:09:57,163 もう一歩。 まだ。 そら! 140 00:09:59,999 --> 00:10:03,503 《さすがだわ。 短い打ち合いの中で➡ 141 00:10:03,503 --> 00:10:06,606 改善すべき点を 的確に言い当てている》 142 00:10:09,843 --> 00:10:14,681 (カミル)なぁ リーシェ様は殿下と 少し剣を交えただけなのに…。 143 00:10:14,681 --> 00:10:18,184 (デニス)ああ。 瞬く間に 動きがよくなっている。 144 00:10:22,021 --> 00:10:24,023 あっ。 145 00:10:26,025 --> 00:10:28,027 《次は上から!》 146 00:10:34,534 --> 00:10:37,871 《あのときの殿下と同じ動き。 147 00:10:37,871 --> 00:10:42,876 だけど頭でわかっていても 体が追いつかない》 148 00:10:42,876 --> 00:10:47,714 先ほど 俺の剣が最も強いと 言っていたな。 149 00:10:47,714 --> 00:10:52,719 だが今のは 俺よりも強い人間を 知っている者の動きだ。 150 00:10:52,719 --> 00:10:55,555 俺と剣を交えながら➡ 151 00:10:55,555 --> 00:10:59,058 そいつのことを 考えていたのだろう? 152 00:10:59,058 --> 00:11:02,495 やけるな。 153 00:11:02,495 --> 00:11:05,498 悋気を抱いてしまいそうだ。 154 00:11:05,498 --> 00:11:07,834 お戯れを。 155 00:11:07,834 --> 00:11:14,674 申し上げたとおり 私が知る中で 最もお強いのは アルノルト殿下です。 156 00:11:14,674 --> 00:11:18,344 《そう 5年後の殿下は➡ 157 00:11:18,344 --> 00:11:22,549 今よりも更に強く 残酷で圧倒的だった》 158 00:11:25,018 --> 00:11:27,187 来いよ。 159 00:11:27,187 --> 00:11:29,389 もう少し 俺に構え。 160 00:11:34,027 --> 00:11:36,029 フゥ…。 161 00:11:47,040 --> 00:11:49,142 んっ… まだ! 162 00:11:59,719 --> 00:12:01,654 おっ。 163 00:12:01,654 --> 00:12:04,157 うっ…。 ハァ ハァ…。 164 00:12:04,157 --> 00:12:08,995 大したものだ。 一歩も 動かないつもりだったんだがな。 165 00:12:08,995 --> 00:12:14,167 ハァ… ずいぶんと 制約をつけてくださったようで。 166 00:12:14,167 --> 00:12:17,670 どうやらお前を 見くびりすぎていたらしい。 167 00:12:17,670 --> 00:12:22,175 ご指導ありがとうございました。 168 00:12:22,175 --> 00:12:26,346 なんでも一つ 俺の言うことを聞くのだったか? 169 00:12:26,346 --> 00:12:30,350 ええ。 なんなりと どうぞ。 二言はありません。 170 00:12:30,350 --> 00:12:36,022 では 2日後の午後を空けておけ。 城下に出るぞ。 171 00:12:36,022 --> 00:12:39,525 城下に? 何をなさるのですか? 172 00:12:39,525 --> 00:12:41,527 そのときに話す。 173 00:12:43,863 --> 00:12:46,199 どうした? そろそろ立て。 174 00:12:46,199 --> 00:12:50,036 うっ…。 うん? 175 00:12:50,036 --> 00:12:54,874 えっと… 私は もうしばらく ここにいますので➡ 176 00:12:54,874 --> 00:12:57,377 どうぞ 先にお戻りください。 177 00:12:57,377 --> 00:12:59,379 なぜ? 178 00:12:59,379 --> 00:13:02,148 実はですね➡ 179 00:13:02,148 --> 00:13:05,818 今の手合わせで 手足がプルップル振るえてまして…。 180 00:13:05,818 --> 00:13:10,156 何? 体がついてこなかったみたいです。 181 00:13:10,156 --> 00:13:13,826 なので しばらく休息を…。 182 00:13:13,826 --> 00:13:16,996 あっ…。 殿下? 183 00:13:16,996 --> 00:13:20,833 手袋越しに触れるのだから 問題はないな? 184 00:13:20,833 --> 00:13:23,636 えっ? えっ? ちょっと殿下! 185 00:13:27,340 --> 00:13:31,010 ひっ… ひぎゃあああ~! 186 00:13:31,010 --> 00:13:33,346 暴れるな 落ちるぞ。 あの… いえ➡ 187 00:13:33,346 --> 00:13:35,348 だって これは…。 立てないのだろう? 188 00:13:35,348 --> 00:13:38,518 立てます 立ちます! 下ろしてください! 189 00:13:38,518 --> 00:13:40,687 婚約者を放置して 戻れるはずがないだろう。 190 00:13:40,687 --> 00:13:43,589 そ… そうかもしれませんが~! 191 00:13:45,525 --> 00:13:48,528 そういえば 俺に何を聞きたかったんだ? 192 00:13:48,528 --> 00:13:50,863 えっ? お前が勝ったら➡ 193 00:13:50,863 --> 00:13:54,033 なんでも一つ質問に答えろと 言っていただろう? 194 00:13:54,033 --> 00:13:56,202 この状況で聞けると思います!? 195 00:13:56,202 --> 00:13:58,204 フッ。 笑った! 196 00:13:58,204 --> 00:14:01,974 やっぱり私の反応を見て 楽しんでいらっしゃるんでしょ! 197 00:14:01,974 --> 00:14:05,812 さあな。 では お誕生日はいつですか? 198 00:14:05,812 --> 00:14:09,482 12の月の28日。 冬生まれですね! 199 00:14:09,482 --> 00:14:11,984 続いて ご趣味は? 特にないな。 200 00:14:11,984 --> 00:14:14,153 殿下のお好きなものは なんですか? 201 00:14:14,153 --> 00:14:16,155 あまり考えたことがない。 202 00:14:16,155 --> 00:14:19,992 お好みの女性のタイプは? お前が それを聞いてどうする? 203 00:14:19,992 --> 00:14:21,994 うぐっ! 204 00:14:29,001 --> 00:14:31,003 あっ。 205 00:14:31,003 --> 00:14:33,840 オリヴァー様。 206 00:14:33,840 --> 00:14:38,010 これはリーシェ様。 執務室のお引っ越しですか? 207 00:14:38,010 --> 00:14:41,180 はい。 殿下のために すばらしいお部屋を➡ 208 00:14:41,180 --> 00:14:43,182 ありがとうございます。 209 00:14:43,182 --> 00:14:46,519 いいえ。 ところで殿下は…。 210 00:14:46,519 --> 00:14:50,690 実は昨晩 緊急で夜警を指揮なさったため➡ 211 00:14:50,690 --> 00:14:53,025 寝ていらっしゃらず…。 えっ? 212 00:14:53,025 --> 00:14:57,029 仮眠をと お願いしていますが 執務をなさっていて➡ 213 00:14:57,029 --> 00:15:00,299 お休みになる気配もないのです。 214 00:15:00,299 --> 00:15:02,969 あぁ…。 215 00:15:02,969 --> 00:15:06,305 (リーシェ)お休みになってください 殿下。 216 00:15:06,305 --> 00:15:08,808 オリヴァーが余計なことを言ったな。 217 00:15:08,808 --> 00:15:11,144 徹夜は お体に障ります。 218 00:15:11,144 --> 00:15:13,312 どうせ寝つけはしない。 219 00:15:13,312 --> 00:15:18,484 日中は 城内に さまざまな人間の 気配があるからな。 220 00:15:18,484 --> 00:15:21,654 あぁ…。 わかりました。 221 00:15:21,654 --> 00:15:23,656 うん? 222 00:15:23,656 --> 00:15:28,327 私がアルノルト殿下の寝かしつけを させていただきます。 223 00:15:28,327 --> 00:15:30,329 はっ? 224 00:15:36,836 --> 00:15:40,006 それでは 私が おそばについていますから➡ 225 00:15:40,006 --> 00:15:44,010 心おきなくお休みください。 はぁ…。 226 00:15:44,010 --> 00:15:47,680 お前は時々 訳がわからないことを 言い始める。 227 00:15:47,680 --> 00:15:49,682 私が ここにいれば➡ 228 00:15:49,682 --> 00:15:53,352 遠くの気配に気を取られることも ないと思うのですが。 229 00:15:53,352 --> 00:15:57,857 確かにな。 では このままお休みください。 230 00:15:57,857 --> 00:16:19,979 ♬~ 231 00:16:19,979 --> 00:16:22,315 はぁ…。 232 00:16:22,315 --> 00:16:26,152 だめそうですね。 233 00:16:26,152 --> 00:16:28,654 う~ん。 あっ。 234 00:16:28,654 --> 00:16:30,656 おそばに行っても? 235 00:16:33,492 --> 00:16:35,495 フフッ。 236 00:16:35,495 --> 00:16:38,831 はぁ…。 237 00:16:38,831 --> 00:16:41,000 失礼します。 238 00:16:41,000 --> 00:16:53,513 ♬~ 239 00:16:53,513 --> 00:16:56,849 これは いったい なんだ? 240 00:16:56,849 --> 00:17:01,554 疑似的な心音を作り出し 心を落ち着かせる技法です。 241 00:17:03,456 --> 00:17:08,794 《侍女の人生でも よくお嬢様に こうしてさしあげたわ》 242 00:17:08,794 --> 00:17:12,965 幼子に こうすると よく寝ついてくれるんですよ。 243 00:17:12,965 --> 00:17:14,967 幼子…。 244 00:17:14,967 --> 00:17:17,803 あっ。 ハッ。 245 00:17:17,803 --> 00:17:21,474 俺を そんなふうに扱うのは お前くらいだろうな。 246 00:17:21,474 --> 00:17:23,476 あぁ…。 247 00:17:44,163 --> 00:17:47,166 気になるなら好きにしろ。 あっ…。 248 00:17:56,008 --> 00:17:58,010 あぁ…。 249 00:18:02,281 --> 00:18:04,283 こら。 あっ。 250 00:18:04,283 --> 00:18:07,119 お前な。 も… 申し訳ありません。 251 00:18:07,119 --> 00:18:09,121 くすぐったかったですよね? 252 00:18:11,123 --> 00:18:13,793 どうせなら 手袋をしておくべきだったか。 253 00:18:13,793 --> 00:18:16,128 うん? そうであれば➡ 254 00:18:16,128 --> 00:18:20,466 俺も報復してやれたんだが。 て… 手袋や布越しであれば➡ 255 00:18:20,466 --> 00:18:23,469 触っても大丈夫というわけでは ないですから! 256 00:18:23,469 --> 00:18:25,471 ハッ… 冗談だ。 257 00:18:32,311 --> 00:18:37,650 《殿下は誠実というか 妙に律儀だわ。 258 00:18:37,650 --> 00:18:41,153 それに引き換え 私は…》 259 00:18:46,492 --> 00:18:49,662 どうぞ。 260 00:18:49,662 --> 00:18:51,664 何をだ? 261 00:18:51,664 --> 00:18:53,833 不公平かと…。 262 00:18:53,833 --> 00:18:58,170 殿下のお気が済むようでしたら 私にも触れて➡ 263 00:18:58,170 --> 00:19:00,106 仕返しなさってくださ…。 264 00:19:00,106 --> 00:19:02,274 お前 もしかして わざとやっているのか? 265 00:19:02,274 --> 00:19:04,276 もう 殿下! 266 00:19:04,276 --> 00:19:06,779 あっ… あっ。 267 00:19:06,779 --> 00:19:12,284 フッ… 仕返しとやらは お前のその顔で勘弁してやる。 268 00:19:12,284 --> 00:19:14,286 なっ…。 269 00:19:14,286 --> 00:19:18,457 妙なヤツだ。 共寝をするのは平気なくせに➡ 270 00:19:18,457 --> 00:19:21,060 間近で目が合うことには 動揺するのか。 271 00:19:23,129 --> 00:19:26,632 おまじないをかけたくて…。 まじない? 272 00:19:26,632 --> 00:19:31,303 このお城は戦場などではなく 殿下のおうちでしょう? 273 00:19:31,303 --> 00:19:37,143 だからこそ 少しでもあなたが 安心して眠れますようにと。 274 00:19:37,143 --> 00:19:41,981 なら 俺が寝つくまで ずっと ここにいろ。 275 00:19:41,981 --> 00:19:45,785 誰もいない部屋より よほど心地いい。 276 00:19:47,987 --> 00:19:49,989 わかりました。 277 00:20:02,168 --> 00:20:04,503 うっ… うん…。 278 00:20:04,503 --> 00:20:07,306 目が覚めたか? あっ…。 279 00:20:11,343 --> 00:20:13,345 殿下…。 280 00:20:13,345 --> 00:20:15,347 あっ。 281 00:20:15,347 --> 00:20:19,018 ひえぇぇぇぇぇっ!? な… なんでアルノルト殿下が!? 282 00:20:19,018 --> 00:20:22,521 自分から寝台に上がっておいて 覚えていないのか? 283 00:20:22,521 --> 00:20:26,358 あっ! ね… 眠れましたか? 284 00:20:26,358 --> 00:20:30,196 真っ先に確認するのが そこか? うっ…。 285 00:20:30,196 --> 00:20:32,364 と… ともあれ失礼しました。 286 00:20:32,364 --> 00:20:34,867 すぐにお部屋を出ますから ご安心を…。 待て。 287 00:20:34,867 --> 00:20:36,869 えっ? なっ…。 288 00:20:36,869 --> 00:20:38,871 (リーシェ)あっ。 (ノック) 289 00:20:38,871 --> 00:20:40,873 (オリヴァー)失礼します 殿下。 290 00:20:40,873 --> 00:20:43,676 少しの間 静かにしていろ。 291 00:20:46,879 --> 00:20:49,381 入れ。 292 00:20:49,381 --> 00:20:51,717 どうした? 293 00:20:51,717 --> 00:20:56,222 報告事項があったのですが 仮眠中でしたか。 294 00:20:56,222 --> 00:20:59,058 リーシェ様が お話ししてくださったのですね。 295 00:20:59,058 --> 00:21:04,330 新しい寝室で 心地よく過ごして おられるようで 何よりです。 296 00:21:04,330 --> 00:21:07,666 手短に済ませろ。 このまま聞く。 297 00:21:07,666 --> 00:21:09,668 仰せのとおりに。 298 00:21:12,838 --> 00:21:17,009 では 自分は戻ります。 しっかりとご静養くださいね。 299 00:21:17,009 --> 00:21:20,179 小うるさいな。 わかったから さっさと行け。 300 00:21:20,179 --> 00:21:23,582 はいはい。 それでは おやすみなさい。 301 00:21:25,518 --> 00:21:29,355 (ドアの開閉音) 302 00:21:29,355 --> 00:21:33,526 もういいぞ。 わ… わかってます。 303 00:21:33,526 --> 00:21:36,529 わかってますけど~。 304 00:21:36,529 --> 00:21:38,531 フッ。 305 00:21:41,700 --> 00:21:44,537 はぁ…。 306 00:21:44,537 --> 00:21:47,206 (エルゼ)おかえりなさいませ リーシェ様。 307 00:21:47,206 --> 00:21:49,208 ただいま エルゼ。 308 00:21:49,208 --> 00:21:52,545 アリア商会からのお荷物が 届いてます。 309 00:21:52,545 --> 00:21:54,547 ありがとう。 310 00:22:01,821 --> 00:22:04,623 《明日から忙しくなるわ!》 311 00:22:07,493 --> 00:22:10,329 (騎士長)以上が 騎士候補生である 諸君らの➡ 312 00:22:10,329 --> 00:22:12,331 10日間の訓練日程だ。 313 00:22:12,331 --> 00:22:15,167 諸君らの成長に期待する! 314 00:22:15,167 --> 00:22:17,169 (候補生たち)はい!