1 00:00:03,670 --> 00:00:06,506 ⦅アルノルト:国力を失ったあの国に 価値はない。 2 00:00:06,506 --> 00:00:09,676 いずれ滅ぶのを待つだけの国に➡ 3 00:00:09,676 --> 00:00:12,512 どこがトドメを刺すか というだけの話だ。 4 00:00:12,512 --> 00:00:16,850 (リーシェ)お願いがあります カイル王子。 (カイル)あっ…。 5 00:00:16,850 --> 00:00:18,852 (リーシェ)どうか まずは➡ 6 00:00:18,852 --> 00:00:21,855 私と ささやかな同盟を 結んでいただけませんか?⦆ 7 00:00:21,855 --> 00:00:28,862 《コヨルが滅ぶ未来を避けるため 私は カイル王子と同盟を結んだ。 8 00:00:28,862 --> 00:00:31,198 けれど…》 9 00:00:31,198 --> 00:00:33,200 ⦅ミシェル:アルノルト・ハインなら➡ 10 00:00:33,200 --> 00:00:37,037 とても効果的に 使ってくれるような気がするよ。 11 00:00:37,037 --> 00:00:42,876 (ミシェル)私が作り出し 「火薬」と名付けた薬品を⦆ 12 00:00:42,876 --> 00:00:45,545 《ミシェル先生の目的は➡ 13 00:00:45,545 --> 00:00:49,716 火薬が世界に どれほどの影響を 与えるかを知ること。 14 00:00:49,716 --> 00:00:51,718 そのために先生は きっと➡ 15 00:00:51,718 --> 00:00:56,390 アルノルト殿下に火薬の力を 示そうとなさるはず。 16 00:00:56,390 --> 00:01:00,594 なんとしても先生の実験を 止めなくては》 17 00:01:08,502 --> 00:01:10,504 あっ…。 18 00:01:19,346 --> 00:01:21,548 わあ…。 19 00:03:02,482 --> 00:03:06,586 《レトホタルだわ。 なんてきれいなの!》 20 00:03:20,834 --> 00:03:23,170 (ドアの開く音) 21 00:03:23,170 --> 00:03:25,172 あっ。 22 00:03:34,181 --> 00:03:37,184 こ… こんばんは。 23 00:03:37,184 --> 00:03:39,186 ああ。 24 00:03:46,359 --> 00:03:49,863 これは なんだ? ホタルです。 25 00:03:49,863 --> 00:03:51,865 ホタル…。 26 00:03:53,867 --> 00:03:58,205 お前が駆除を望むなら そのように命令するが? 27 00:03:58,205 --> 00:04:00,140 えっ? なぜ!? 28 00:04:00,140 --> 00:04:04,478 ホタルというと つまりは虫だろう。 確かに虫ですが➡ 29 00:04:04,478 --> 00:04:06,980 むやみに駆除しては だめです! 30 00:04:06,980 --> 00:04:09,649 人間を含めたどんな生き物も➡ 31 00:04:09,649 --> 00:04:12,853 大きな循環の中にいるのですから。 32 00:04:15,822 --> 00:04:18,024 それに…。 33 00:04:20,160 --> 00:04:23,063 ねっ? とってもきれい。 34 00:04:28,001 --> 00:04:30,003 そうだな。 35 00:04:33,673 --> 00:04:35,842 《変な感じだわ。 36 00:04:35,842 --> 00:04:38,345 私が いろいろと悩んでいるのは➡ 37 00:04:38,345 --> 00:04:41,648 殿下に 起因するものばかりなのに…》 38 00:04:46,853 --> 00:04:50,357 なんだか 殿下のほうにばかり 飛んでいませんか? 39 00:04:50,357 --> 00:04:53,860 だったら こちらに来ればいい。 40 00:04:53,860 --> 00:04:56,029 そうですよね…。 41 00:04:56,029 --> 00:04:59,866 これくらいなら…。 うん? 42 00:04:59,866 --> 00:05:01,868 おい まさか…。 43 00:05:34,668 --> 00:05:37,671 アルノルト… 殿下。 44 00:05:37,671 --> 00:05:41,174 あ… あの…。 45 00:05:41,174 --> 00:05:45,011 驚かせてしまったのなら ごめんなさい。 46 00:05:45,011 --> 00:05:48,181 ですが その…。 47 00:05:48,181 --> 00:05:51,017 ご存じですよね? 48 00:05:51,017 --> 00:05:55,121 これくらいの距離なら 問題なく飛び移れることを。 49 00:05:57,190 --> 00:06:03,129 そうだな。 何せ 城のバルコニーから 地面に飛び降りるくらいだ。 50 00:06:03,129 --> 00:06:05,332 なら どうして…。 51 00:06:07,968 --> 00:06:10,303 わかっていても➡ 52 00:06:10,303 --> 00:06:14,140 反射的に動いてしまったのだから しかたない。 53 00:06:14,140 --> 00:06:16,142 あっ…。 54 00:06:35,495 --> 00:06:38,331 ありがとうございました。 55 00:06:38,331 --> 00:06:41,001 そもそも 一度廊下に出て➡ 56 00:06:41,001 --> 00:06:44,671 扉から入ってくれば よかっただろう。 57 00:06:44,671 --> 00:06:48,842 扉から? 扉から。 58 00:06:48,842 --> 00:06:51,011 確かに! ハッ。 59 00:06:51,011 --> 00:06:54,180 お前が最短を 突っ切ろうとするのは➡ 60 00:06:54,180 --> 00:06:57,884 あのときと同じだな。 なんのことだか…。 61 00:07:00,954 --> 00:07:05,292 ところで どうして剣をお持ちに? 62 00:07:05,292 --> 00:07:09,596 ホタルの光を 松明の明かりと錯覚した。 63 00:07:11,798 --> 00:07:16,503 《言われてみれば 戦場で見る松明に似ているわ》 64 00:07:19,806 --> 00:07:25,011 《戦争の記憶は この人の中に 色濃く根づいている》 65 00:07:43,330 --> 00:07:47,133 本当に きれいな瞳…。 66 00:07:52,172 --> 00:07:55,342 この目は 父親と同じ色だ。 67 00:07:55,342 --> 00:07:59,179 俺が父帝の血を引いている 証しでもある。 68 00:07:59,179 --> 00:08:01,114 子どもの頃は➡ 69 00:08:01,114 --> 00:08:04,284 いっそ両目とも えぐり出して しまいたいと思っていた。 70 00:08:04,284 --> 00:08:06,786 殿下…。 71 00:08:06,786 --> 00:08:13,126 これは お前に そんなまなざしを 向けられるようなものではない。 72 00:08:13,126 --> 00:08:16,463 《アルノルト殿下とお父君には➡ 73 00:08:16,463 --> 00:08:19,766 底知れないほどの深い確執が…》 74 00:08:21,968 --> 00:08:24,304 この城に来た日➡ 75 00:08:24,304 --> 00:08:28,475 お前は この国に憧れていたと 言っていたな。 76 00:08:28,475 --> 00:08:31,311 俺には お前が尊ぶものを➡ 77 00:08:31,311 --> 00:08:34,147 同じように感じることはできない。 78 00:08:34,147 --> 00:08:39,152 虫の光は戦火に見え ここから見下ろす都の景色は➡ 79 00:08:39,152 --> 00:08:41,821 いまいましいものに感じられる。 80 00:08:41,821 --> 00:08:47,660 父帝から受け継いだ瞳のせいか 性根のせいか…。 81 00:08:47,660 --> 00:08:51,564 いずれにせよ 醜悪なことに変わりないな。 82 00:08:55,168 --> 00:08:57,170 遠くに見える明かりが➡ 83 00:08:57,170 --> 00:09:01,274 戦火に見えるか ホタルの光に見えるのか➡ 84 00:09:01,274 --> 00:09:04,778 その価値観は 両親から受け継いだものでなく➡ 85 00:09:04,778 --> 00:09:09,783 ご自身が見聞きしたことによって 得られるものでしょう? 86 00:09:09,783 --> 00:09:12,452 ならば 知ればよいのです。 87 00:09:12,452 --> 00:09:17,290 この国の美しさや すばらしい生き物のことを。 88 00:09:17,290 --> 00:09:20,126 これから先の未来で いくらでも。 89 00:09:20,126 --> 00:09:23,463 ハッ… そんなものは必要ない。 90 00:09:23,463 --> 00:09:28,301 目的のために利用できるものさえ あればいい。 殿下…。 91 00:09:28,301 --> 00:09:32,972 大切に思っていた人間を この手で殺したこともある。 92 00:09:32,972 --> 00:09:36,976 お前のことも障害になるようなら 斬り捨てるぞ。 93 00:09:36,976 --> 00:09:42,816 コヨルの件で お前が 何を考えているかは知らないが➡ 94 00:09:42,816 --> 00:09:46,619 俺にお前を 排除させるなよ。 95 00:09:49,823 --> 00:09:53,993 お約束はできません。 あなたの妻になろうとも➡ 96 00:09:53,993 --> 00:09:57,163 私は私の目指すもののために 動きます。 97 00:09:57,163 --> 00:10:00,667 たとえ あなたから 斬り捨てられたとしても。 98 00:10:03,002 --> 00:10:08,341 ですが そのときは また ここに帰ってきます。 99 00:10:08,341 --> 00:10:11,678 何? あなたに斬り捨てられて➡ 100 00:10:11,678 --> 00:10:14,013 婚約破棄を告げられても➡ 101 00:10:14,013 --> 00:10:19,185 今度は侍女の面接を受けて お城に戻ってみせますよ。 102 00:10:19,185 --> 00:10:21,855 それがだめなら男装して騎士に。 103 00:10:21,855 --> 00:10:24,691 それでもだめなら薬師としてでも。 104 00:10:24,691 --> 00:10:28,027 このお城に潜り込めそうな 技術を習得して➡ 105 00:10:28,027 --> 00:10:30,530 何度だって あなたに会いに来ます。 106 00:10:30,530 --> 00:10:33,032 ですから ご安心を。 107 00:10:33,032 --> 00:10:37,537 私は おとなしく 殿下に排除されたりしません。 108 00:10:37,537 --> 00:10:39,539 あっ…。 109 00:10:45,211 --> 00:10:50,216 私にとって この瞳は アルノルト殿下の瞳なのです。 110 00:10:50,216 --> 00:10:53,219 あなた自身にとって 忌むべきものでも➡ 111 00:10:53,219 --> 00:10:57,724 何度でも繰り返して伝えたい。 112 00:10:57,724 --> 00:11:02,629 あなたの瞳は 世界でいちばん 美しいと思います。 113 00:11:10,336 --> 00:11:13,139 もう遅い。 今日は休め。 114 00:11:15,842 --> 00:11:19,045 (リーシェ)おやすみなさい。 (アルノルト)ああ。 115 00:11:26,686 --> 00:11:28,688 ⦅子どもの頃は➡ 116 00:11:28,688 --> 00:11:32,592 いっそ両目とも えぐり出して しまいたいと思っていた⦆ 117 00:11:39,365 --> 00:11:41,367 んっ…。 118 00:11:48,374 --> 00:12:07,694 ♬~ 119 00:12:11,664 --> 00:12:13,666 (カイル)こちらをお確かめください。 120 00:12:13,666 --> 00:12:15,668 あっ…。 121 00:12:15,668 --> 00:12:18,838 本当にコヨルの技術は すばらしいです。 122 00:12:18,838 --> 00:12:20,840 ありがとうございます。 123 00:12:20,840 --> 00:12:25,345 それと 追加で頼まれていた 金属の粉末も こちらに。 124 00:12:25,345 --> 00:12:27,847 正直 驚きました。 125 00:12:27,847 --> 00:12:30,350 これは 私がひいきにしている 商会でも➡ 126 00:12:30,350 --> 00:12:32,352 そろえにくいものですから。 127 00:12:32,352 --> 00:12:37,357 僕たちは同盟を結んでいますから 力を尽くすのは当然です。 128 00:12:37,357 --> 00:12:41,361 ありがとうございます。 《多くの商人と➡ 129 00:12:41,361 --> 00:12:46,199 誠実な関係を築いてきた カイル王子だからこそね》 130 00:12:46,199 --> 00:12:51,704 アルノルト殿下と もう一度だけ 会談のお約束を取り付けました。 131 00:12:51,704 --> 00:12:56,209 しかし これで本当に 説得できるでしょうか? 132 00:12:56,209 --> 00:12:58,878 わかりません。 ですが きっと➡ 133 00:12:58,878 --> 00:13:01,648 聞く耳を持ってくださるはずです。 134 00:13:01,648 --> 00:13:05,818 なぜ そう言い切れるのですか? それは もちろん➡ 135 00:13:05,818 --> 00:13:10,623 私は アルノルト殿下の未来の妻ですから! 136 00:13:14,494 --> 00:13:36,816 ♬~ 137 00:13:55,201 --> 00:13:57,203 うん? 138 00:14:00,973 --> 00:14:03,810 な… なんだ!? 139 00:14:03,810 --> 00:14:05,812 あれ…? 140 00:14:14,153 --> 00:14:17,990 本日は お時間を頂き ありがとうございます。 141 00:14:17,990 --> 00:14:22,995 あらかじめ言っておくが 同じ話を繰り返すつもりはない。 142 00:14:22,995 --> 00:14:28,334 コヨル国との盟約にも 依然として価値は感じない。 143 00:14:28,334 --> 00:14:31,504 承知しているつもりです。 しかし…。 144 00:14:31,504 --> 00:14:35,174 少しは まともな話が 聞けるんだろうな? 145 00:14:35,174 --> 00:14:37,677 もちろんです 殿下。 146 00:14:37,677 --> 00:14:43,182 《けおされては だめ。 これは商談。 戦いだわ》 147 00:14:43,182 --> 00:14:47,019 お前も座れ。 さっさと始めてもらおう。 148 00:14:47,019 --> 00:14:49,021 その前に殿下。 うん? 149 00:14:49,021 --> 00:14:53,693 今日の私は いつもと どこが違うか おわかりですか? 150 00:14:53,693 --> 00:14:57,363 はぁ…。 151 00:14:57,363 --> 00:15:01,801 耳飾りに腕輪 首飾り。 152 00:15:01,801 --> 00:15:03,803 どれも見慣れない。 153 00:15:03,803 --> 00:15:06,305 俺の前では つけたことのないものだろう。 154 00:15:06,305 --> 00:15:09,142 あっ…。 おっしゃるとおりです。 155 00:15:09,142 --> 00:15:13,312 これらは すべて コヨル国で作られた宝飾品です。 156 00:15:13,312 --> 00:15:17,150 我がコヨルは 金銀宝石が産出されるうえ➡ 157 00:15:17,150 --> 00:15:20,987 一年の半分以上が 雪に閉ざされています。 158 00:15:20,987 --> 00:15:23,656 そういった条件が重なり➡ 159 00:15:23,656 --> 00:15:29,996 室内でできる宝飾品工芸が発展し 優秀な職人が多く育ちました。 160 00:15:29,996 --> 00:15:34,834 他の国では加工が難しいものも 我が国の職人であれば➡ 161 00:15:34,834 --> 00:15:37,670 短時間で精巧に仕上げるでしょう。 162 00:15:37,670 --> 00:15:41,374 これは世界に誇る コヨルの宝です。 163 00:15:51,350 --> 00:15:53,352 (騎士たち)うん? 164 00:15:53,352 --> 00:15:55,354 (ミシェル)ここに宣言する。 165 00:15:55,354 --> 00:15:57,356 (騎士たち)うん? 166 00:16:13,306 --> 00:16:15,975 この品に見覚えがありますよね? 167 00:16:15,975 --> 00:16:20,146 俺のものだからな。 それがどうした? 168 00:16:20,146 --> 00:16:22,148 これは…。 待て。 169 00:16:22,148 --> 00:16:26,986 あっ。 まさか お気付きになるとは 思いませんでした。 170 00:16:26,986 --> 00:16:31,991 これは 殿下が私に 貸してくださったものではなく➡ 171 00:16:31,991 --> 00:16:35,661 その時計の複製品です。 172 00:16:35,661 --> 00:16:39,665 アルノルト殿下の時計は こちらに。 173 00:16:39,665 --> 00:16:42,001 宝石店の設備をお借りして➡ 174 00:16:42,001 --> 00:16:45,004 部品を鋳造することができました。 175 00:16:45,004 --> 00:16:48,307 複製したのは コヨルの宝飾職人です。 176 00:16:50,343 --> 00:16:54,514 (カイル)精巧な金属加工によって 作られた歯車やネジ。 177 00:16:54,514 --> 00:16:58,017 我が国の職人は このように正確に複製し➡ 178 00:16:58,017 --> 00:17:00,453 鋳造することができるのです。 179 00:17:00,453 --> 00:17:05,625 時計という品のすばらしさを アルノルト殿下は すでにご存じです。 180 00:17:05,625 --> 00:17:07,793 世界的にも希少な時計を➡ 181 00:17:07,793 --> 00:17:10,963 大量に所有したいと 思われたことは? 182 00:17:10,963 --> 00:17:13,466 あるいは その技術を応用し➡ 183 00:17:13,466 --> 00:17:17,637 他に転じられないかと 想像なさったことはありますか? 184 00:17:17,637 --> 00:17:22,808 歯車やゼンマイを使った技術の研究は すでに始まっています。 185 00:17:22,808 --> 00:17:27,647 馬がいなくとも動く馬車や 風がなくとも進む船。 186 00:17:27,647 --> 00:17:31,317 近い未来 そんな夢が 描けるかもしれません。 187 00:17:31,317 --> 00:17:33,319 けれど そのとき➡ 188 00:17:33,319 --> 00:17:38,324 それを実現する技術を持つ国は コヨルだけです。 189 00:17:38,324 --> 00:17:40,993 そして アルノルト殿下。 190 00:17:40,993 --> 00:17:43,829 あなたは きっと欲するはず。 191 00:17:43,829 --> 00:17:47,133 この技術力を ガルクハインへと! 192 00:17:51,837 --> 00:17:55,007 それで? あっ…。 あっ…。 193 00:17:55,007 --> 00:18:01,113 カイル・モーガン・クレヴァリー。 貴殿は いったい なんのつもりだ? 194 00:18:01,113 --> 00:18:03,616 貴殿の国が持つ技術が➡ 195 00:18:03,616 --> 00:18:06,619 優れたものであることは認めよう。 196 00:18:06,619 --> 00:18:09,522 確かに 我が国に欠けているものだ。 197 00:18:11,457 --> 00:18:15,795 であれば なおさら 貴殿の甘さには虫ずが走る。 198 00:18:15,795 --> 00:18:19,298 んっ…。 他国の技術を得るために➡ 199 00:18:19,298 --> 00:18:21,300 盟約など必要ない。 200 00:18:21,300 --> 00:18:25,137 武力ですべてを 奪ってしまえばよいのだからな。 201 00:18:25,137 --> 00:18:28,474 何も考えずに この場に来たのか? 202 00:18:28,474 --> 00:18:34,814 我が妻に言われるがまま お飾りの王族として。 203 00:18:34,814 --> 00:18:37,650 リーシェ お前も同様だ。 204 00:18:37,650 --> 00:18:40,486 俺が その技術とやらを 手にした末に➡ 205 00:18:40,486 --> 00:18:43,589 何に使うのかを 想像しなかったのか? 206 00:18:45,658 --> 00:18:49,662 金属加工の技術を交渉に使うこと。 207 00:18:49,662 --> 00:18:52,331 そのことを ご提案いただいたときは➡ 208 00:18:52,331 --> 00:18:55,501 お気に召さないのではないかと 思いました。 209 00:18:55,501 --> 00:18:59,171 しかし リーシェ殿は信じていらした。 210 00:18:59,171 --> 00:19:02,608 未来を よりすばらしいものに するための力を➡ 211 00:19:02,608 --> 00:19:07,113 アルノルト殿が 望まないはずがないのだと。 212 00:19:07,113 --> 00:19:11,784 僕自身も アルノルト殿を信じて この国に来ました。 213 00:19:11,784 --> 00:19:14,453 あなたは優れた統治者であり➡ 214 00:19:14,453 --> 00:19:19,125 戦時においては 敵国にすら ある種の敬意を払っている。 215 00:19:19,125 --> 00:19:22,962 現に こうして対話の形を 取ってくださっています。 216 00:19:22,962 --> 00:19:25,297 めでたい考え方だな。 217 00:19:25,297 --> 00:19:27,967 僕が愚かだったのは➡ 218 00:19:27,967 --> 00:19:31,971 頼り 守ってもらいたいと 考えてしまった点です。 219 00:19:31,971 --> 00:19:36,475 ですが あなたと盟約を結びたいと 考えた自分の判断は➡ 220 00:19:36,475 --> 00:19:38,978 間違っていたとは思わない。 221 00:19:40,980 --> 00:19:45,985 コヨルの持つ学者の知力と 金属加工の技術。 222 00:19:45,985 --> 00:19:49,655 この2つをもって 貴国と共に研究を進めれば➡ 223 00:19:49,655 --> 00:19:53,659 リーシェ殿がおっしゃったような 未来も 絵空事ではないでしょう。 224 00:19:55,661 --> 00:19:58,664 あなたに 信頼していただくために➡ 225 00:19:58,664 --> 00:20:01,167 僕は 一切を惜しみません。 226 00:20:04,670 --> 00:20:06,672 (ノック) 227 00:20:06,672 --> 00:20:09,175 あっ。 (オリヴァー)お話し中➡ 228 00:20:09,175 --> 00:20:12,011 大変失礼いたします。 アルノルト殿下。 229 00:20:12,011 --> 00:20:15,014 (テオドール)ご機嫌麗しゅう カイル殿下。 230 00:20:15,014 --> 00:20:18,684 お話し中にもかかわらず 非礼をおわびします。 231 00:20:18,684 --> 00:20:22,388 兄上 お邪魔をしてしまい 申し訳ございません。 232 00:20:25,024 --> 00:20:27,193 《緊急事態!?》 233 00:20:27,193 --> 00:20:29,195 (リーシェ)申し訳ございません。 234 00:20:29,195 --> 00:20:31,197 私は 一度 中座させていただきます。 235 00:20:31,197 --> 00:20:34,700 (カイル)リ… リーシェ殿? 本当にごめんなさい! 236 00:20:34,700 --> 00:20:36,702 それでは! あっ…。 237 00:20:39,371 --> 00:20:43,375 尾行の人間が 全員まかれた。 あっ…。 238 00:20:43,375 --> 00:20:48,714 最後に確認できたのは3時間前。 南の17区画の裏通り。 239 00:20:48,714 --> 00:20:51,050 見失ったときの状況は? 240 00:20:51,050 --> 00:20:53,052 (テオドール)甘い香りがしたらしい。 241 00:20:53,052 --> 00:20:56,722 目を覚ましたら 標的は消息不明。 242 00:20:56,722 --> 00:21:00,626 つまり ミシェル・エヴァンの監視は失敗だ。 243 00:21:03,996 --> 00:21:07,833 慌ただしいことだな。 俺からもわびよう。 244 00:21:07,833 --> 00:21:10,669 妻と弟が非礼を働いた。 245 00:21:10,669 --> 00:21:13,873 いえ それよりも続きを…。 オリヴァー。 あっ? 246 00:21:18,511 --> 00:21:20,513 (カイル)あっ…。 247 00:21:23,015 --> 00:21:26,619 アルノルト殿 これは いったい…。 248 00:21:33,192 --> 00:21:35,694 (リーシェ)テオドール殿下。 (テオドール)わかってる。 249 00:21:35,694 --> 00:21:40,366 義姉上の予想どおり あの男は 大きなカバンを持っていたらしい。 250 00:21:40,366 --> 00:21:45,204 すでに貧民街の連中を総動員で その中身も探させてる。 251 00:21:45,204 --> 00:21:47,206 ありがとうございます。 252 00:21:47,206 --> 00:21:50,543 だけど 一つだけ気になったことがある。 253 00:21:50,543 --> 00:21:53,212 アルノルト殿下ですね。 254 00:21:53,212 --> 00:21:57,049 (テオドール)うん。 いくら 第二皇子の僕だからって➡ 255 00:21:57,049 --> 00:21:59,885 兄上の会議に 乱入していい理由はない。 256 00:21:59,885 --> 00:22:03,088 (リーシェ)驚いたようなご様子も 見られませんでしたね。 257 00:22:05,324 --> 00:22:07,660 (テオドール)義姉上! うん? 258 00:22:07,660 --> 00:22:11,063 あの男の居場所が わかったよ。 はっ…。 259 00:22:19,839 --> 00:22:24,643 (リーシェ)ハァ ハァ ハァ… 先生! 260 00:22:28,347 --> 00:22:30,349 やあ リーシェ。