1 00:00:05,505 --> 00:00:08,842 (話し声) 2 00:00:08,842 --> 00:00:12,179 んっ… 急げ! もたもたするな! 3 00:00:12,179 --> 00:00:14,848 うっ… ああ…。 4 00:00:14,848 --> 00:00:18,518 (クロ)よっ…。 (バナザ)ご苦労さまです。 5 00:00:18,518 --> 00:00:21,355 バナザよ。 この荷物で しまいか? 6 00:00:21,355 --> 00:00:23,357 その予定でしたが➡ 7 00:00:23,357 --> 00:00:26,193 このあとの商談しだいで 追加になるかもしれません。 8 00:00:26,193 --> 00:00:29,696 皆さんと 食事でもしながら お待ちいただけますか? 9 00:00:29,696 --> 00:00:33,867 おい あいつ 亜人に 金 渡してるぞ。 10 00:00:33,867 --> 00:00:37,371 変わったやつだ。 んっ? ハァ…。 11 00:00:37,371 --> 00:00:41,875 気持ちは ありがたいのじゃが わしらは亜人種族じゃて…。 12 00:00:41,875 --> 00:00:44,044 それが どうかしましたか? 13 00:00:44,044 --> 00:00:46,380 僕の都合で 待っていただくのですから➡ 14 00:00:46,380 --> 00:00:48,882 これくらいは させていただかないと。 15 00:00:48,882 --> 00:00:54,221 (クイン)バナザは 一度 言いだしたら 聞かないから。 クイン。 16 00:00:54,221 --> 00:00:57,224 おとなしく みんなと 食事でもしてきなさいな。 17 00:00:57,224 --> 00:01:00,661 ああ… そうか? じゃあ 遠慮なく。 18 00:01:00,661 --> 00:01:02,829 おい 飯に行くぞ! (亜人たち)んっ? 19 00:01:02,829 --> 00:01:07,000 バナザさんに礼を言ってから ついてこい! (亜人たち)お~! 20 00:01:07,000 --> 00:01:10,003 ありがとうございます バナザさん。 21 00:01:10,003 --> 00:01:13,507 ごちそうになります。 いつも ありがとうございます。 22 00:01:13,507 --> 00:01:15,509 いえいえ いってらっしゃい! 23 00:01:15,509 --> 00:01:18,178 偽善者が。 んっ? 24 00:01:18,178 --> 00:01:20,347 フン。 けっ! 25 00:01:20,347 --> 00:01:24,685 ハァ… 人だからとか 亜人種族だからとか➡ 26 00:01:24,685 --> 00:01:26,687 そんなの関係なく 仲よくすることって➡ 27 00:01:26,687 --> 00:01:30,023 できないものかな? そうね…。 28 00:01:30,023 --> 00:01:33,694 でも そんなふうに考える 王都の人間は少ないわ。 29 00:01:33,694 --> 00:01:36,597 あっ…。 んっ? 30 00:01:39,366 --> 00:01:42,869 えっ? なっ… なんだ!? んっ? 31 00:01:42,869 --> 00:01:47,708 どうかしたの? あっ… バナザ? 32 00:01:47,708 --> 00:01:49,876 <バナザ:どうして 僕が選ばれたのか➡ 33 00:01:49,876 --> 00:01:53,046 その理由は わからない。 34 00:01:53,046 --> 00:01:56,350 とにかく 僕は こっちの世界に やって来た> 35 00:02:09,162 --> 00:02:12,666 198人目の勇者候補の召喚に➡ 36 00:02:12,666 --> 00:02:14,668 成功しました。 あっ…。 37 00:02:19,006 --> 00:02:21,008 ここは? 38 00:02:23,176 --> 00:02:26,680 クライロード魔法国へ ようこそ おいでくださいました。 39 00:02:26,680 --> 00:02:28,849 勇者候補様。 40 00:02:28,849 --> 00:02:32,686 はい? なっ… なんなんですか? これは 一体。 41 00:02:32,686 --> 00:02:36,690 それに 勇者候補って 何かの間違いでは? 42 00:02:36,690 --> 00:02:39,693 僕は ただの商人で バナザと申します。 43 00:02:39,693 --> 00:02:44,031 長らく続く 魔王軍との戦いのため➡ 44 00:02:44,031 --> 00:02:46,700 我らは いにしえの伝承に従い➡ 45 00:02:46,700 --> 00:02:50,203 異世界から 勇者足りうる人物を召喚し➡ 46 00:02:50,203 --> 00:02:53,373 魔王軍に 対抗しようとしているのです。 47 00:02:53,373 --> 00:02:57,577 魔王軍? それでは 能力を測定します。 48 00:03:01,314 --> 00:03:03,817 こちらに 手を かざしてください。 49 00:03:03,817 --> 00:03:07,154 えっ? あっ ああ…。 50 00:03:07,154 --> 00:03:09,322 さあ。 51 00:03:09,322 --> 00:03:11,324 おお…。 52 00:03:11,324 --> 00:03:14,828 異世界から召喚された者は➡ 53 00:03:14,828 --> 00:03:19,499 レベルが 1になる代わりに 神より 加護が与えられるのです。 54 00:03:19,499 --> 00:03:22,836 普通の人種族が いくら鍛錬しても➡ 55 00:03:22,836 --> 00:03:26,673 到達することができないほどの 能力…。 56 00:03:26,673 --> 00:03:29,576 それが 神の天啓。 57 00:03:31,511 --> 00:03:34,181 《バナザ:この世界の文字かな? 58 00:03:34,181 --> 00:03:36,683 でも 普通に読める》 59 00:03:36,683 --> 00:03:39,186 ハッ… そんな! んっ? 60 00:03:39,186 --> 00:03:42,189 神の天啓が 皆無! 61 00:03:42,189 --> 00:03:46,693 ごく一般的な成人男性の 能力値です。 62 00:03:46,693 --> 00:03:50,030 そりゃあ… だから 言ったじゃないですか➡ 63 00:03:50,030 --> 00:03:54,034 僕は ただの商人だって。 神の天啓がないなんて…。 64 00:03:54,034 --> 00:03:58,205 また 失敗か。 しかし あまりにも ひどい。 65 00:03:58,205 --> 00:04:00,807 そんな がっかりされても…。 66 00:04:00,807 --> 00:04:03,977 ていうか だったら 僕を元の世界に戻して…。 67 00:04:03,977 --> 00:04:06,146 (一同)お~! 68 00:04:06,146 --> 00:04:08,648 ああ すばらしい! 69 00:04:08,648 --> 00:04:13,153 伝説の勇者様に匹敵する力を お持ちの方が➡ 70 00:04:13,153 --> 00:04:16,156 現れました! (一同)お~! 71 00:04:16,156 --> 00:04:18,658 まあ! アハッ! おお…。 ちょっと! 72 00:04:18,658 --> 00:04:22,496 (金髪勇者)んっ? 73 00:04:22,496 --> 00:04:27,667 そうか… 私が この世界を救う勇者に選ばれた➡ 74 00:04:27,667 --> 00:04:30,003 ということなのだな。 75 00:04:30,003 --> 00:04:32,672 おっしゃるとおりです 勇者様! 76 00:04:32,672 --> 00:04:34,674 我らを お救いください! 77 00:04:34,674 --> 00:04:37,677 国王陛下に報告を。 はい! 78 00:04:37,677 --> 00:04:42,182 あっ… あの… ちょっと すみません! 79 00:04:42,182 --> 00:04:44,518 あの! すみません! 80 00:04:44,518 --> 00:04:48,188 よくぞ この世界を 救いに来てくださった! 81 00:04:48,188 --> 00:04:52,025 わしは 金髪の騎士殿を 勇者に任命する! 82 00:04:52,025 --> 00:04:56,196 (歓声) 83 00:04:56,196 --> 00:05:00,600 ハァー… 誰も 話を聞いてくれない。 84 00:05:02,803 --> 00:05:05,472 《バナザ:クライロード魔法国か。 85 00:05:05,472 --> 00:05:10,310 聞いたことはないけど ここは ほんとに異世界なのか?》 86 00:05:10,310 --> 00:05:15,315 とにかく 元の世界に 帰してもらわないとな。 87 00:05:17,651 --> 00:05:19,653 乗れ。 88 00:05:19,653 --> 00:05:22,656 んっ…。 うわっ! ちょっと! 89 00:05:24,825 --> 00:05:27,661 おっ おお… おっ うわっ! 90 00:05:27,661 --> 00:05:29,663 痛え。 91 00:05:29,663 --> 00:05:32,499 なんで 僕が こんな目に…。 92 00:05:32,499 --> 00:05:36,670 ⦅貴殿の召喚に使用したゲートは 閉じてしまった。 93 00:05:36,670 --> 00:05:39,673 もう一度 開くことは 不可能だ。 94 00:05:39,673 --> 00:05:43,176 そっ… そんな! それじゃあ 僕は…。 95 00:05:43,176 --> 00:05:46,680 貴殿を 元の世界へ 送還できなかったことは➡ 96 00:05:46,680 --> 00:05:49,683 すべて 我が国の失態である。 97 00:05:49,683 --> 00:05:54,020 ついては 北方にある デラベザの森に居を構え➡ 98 00:05:54,020 --> 00:05:57,858 この世界で暮らすことを 特別に許可する。 99 00:05:57,858 --> 00:06:03,063 ただし 今回の一件を 口外することは 堅く禁ずる⦆ 100 00:06:04,965 --> 00:06:06,967 あの… ちょっと いいですか? んっ? 101 00:06:06,967 --> 00:06:08,969 申し訳ないが あんたとは➡ 102 00:06:08,969 --> 00:06:11,304 話をしないように言われてるんで。 103 00:06:11,304 --> 00:06:15,976 そう言わないでくださいよ。 遠い国から来たので➡ 104 00:06:15,976 --> 00:06:18,478 この国のことを よく知らないんです。 105 00:06:18,478 --> 00:06:20,981 いろいろ 聞かせていただけたらなって。 106 00:06:20,981 --> 00:06:24,651 あなたは 王様と 奴隷契約を結んでいるんですか? 107 00:06:24,651 --> 00:06:26,653 奴隷契約? 108 00:06:26,653 --> 00:06:29,990 僕のいた世界では 人種族と亜人種族は➡ 109 00:06:29,990 --> 00:06:32,826 そういう契約を結んでいることが 多かったので。 110 00:06:32,826 --> 00:06:37,163 アハハッ! あんた ずいぶん ひでえとこから来たんだな。 111 00:06:37,163 --> 00:06:40,333 えっ? 確かに 賃金は安いかもしれねえが➡ 112 00:06:40,333 --> 00:06:42,836 俺たちは 奴隷なんかじゃねえよ。 113 00:06:42,836 --> 00:06:47,007 この国じゃ 人種族も 亜人種族も 関係ねえからな。 114 00:06:47,007 --> 00:06:50,176 (バナザ) ああ… それは失礼しました! 115 00:06:50,176 --> 00:06:54,514 ところで これから行く デラベザの森というのは…。 116 00:06:54,514 --> 00:06:57,017 おしゃべりは終わりだ。 117 00:06:57,017 --> 00:07:00,620 ここには 僕たちしかいないですし ちょっとくらい…。 118 00:07:00,620 --> 00:07:03,323 あっ… わかりました。 119 00:07:06,126 --> 00:07:08,128 ハァー。 120 00:07:12,966 --> 00:07:15,802 《魔王が どうとか言ってたけど➡ 121 00:07:15,802 --> 00:07:18,805 この世界は そんなに悪くないのかも》 122 00:07:18,805 --> 00:07:31,017 ♬~ 123 00:07:33,153 --> 00:07:36,556 着いたぞ。 よっと。 この先が デラベザの森だ。 124 00:07:43,830 --> 00:07:46,100 これは 国王からだ。 125 00:07:46,100 --> 00:07:51,004 これって 魔法袋ですよね? そうだ。 126 00:07:51,004 --> 00:07:55,108 当分の間 生きていけるだけの 金や食料が入ってるらしい。 127 00:07:57,177 --> 00:08:00,113 この辺りには 魔王軍がいるって うわさだ。 128 00:08:00,113 --> 00:08:02,949 えっ? 悪いことは言わねえ。 129 00:08:02,949 --> 00:08:06,953 死にたくなければ 早く ここから逃げろ。 いいな? 130 00:08:06,953 --> 00:08:11,624 送っていただき ありがとうございました! 131 00:08:11,624 --> 00:08:14,294 ただ 逃げろって言われてもな…。 132 00:08:14,294 --> 00:08:17,097 どこに逃げればいいかも わからないよ。 133 00:08:20,467 --> 00:08:23,970 よかった。 元の世界にあった魔法袋と➡ 134 00:08:23,970 --> 00:08:26,306 使い方は変わらないみたいだ。 135 00:08:26,306 --> 00:08:29,609 今 必要なのは…。 136 00:08:36,983 --> 00:08:39,319 (バナザ)見た目だけの粗悪品だな。 137 00:08:39,319 --> 00:08:42,155 んっ…。 (物音) 138 00:08:42,155 --> 00:08:44,824 (バナザ)なんだ スライムか。 139 00:08:44,824 --> 00:08:47,660 《この世界にもいるんだな。 140 00:08:47,660 --> 00:08:50,864 凶暴じゃないから 襲ってはこないと思うけど》 141 00:08:52,999 --> 00:08:55,168 えっ!? んっ! 142 00:08:55,168 --> 00:08:57,837 うわっ! やっ! 143 00:08:57,837 --> 00:08:59,839 あっ…。 144 00:09:03,943 --> 00:09:07,947 ハァ… って もう 欠けてるし! 145 00:09:07,947 --> 00:09:11,451 んっ? 🔊(ファンファーレ) 146 00:09:13,453 --> 00:09:16,289 (バナザ)レベル2か。 魔物を倒したから➡ 147 00:09:16,289 --> 00:09:18,458 レベルが上がったのかな? 148 00:09:18,458 --> 00:09:21,461 なんだろう? このマーク。 149 00:09:21,461 --> 00:09:23,963 んっ? 150 00:09:23,963 --> 00:09:26,966 「音声での案内が可能です」。 151 00:09:26,966 --> 00:09:29,636 ちょうど 話し相手が欲しかったんだ。 152 00:09:29,636 --> 00:09:31,971 🔊音声案内を開始します。 153 00:09:31,971 --> 00:09:36,643 🔊レベルの上昇に伴い 以下の魔法が 使用可能になりました。 154 00:09:36,643 --> 00:09:40,146 🔊ウインドウの操作をすることなく 発動します。 155 00:09:40,146 --> 00:09:42,315 おっ… うわ~! 156 00:09:42,315 --> 00:09:44,651 こっ… こんなに 一気に出されても…。 157 00:09:44,651 --> 00:09:47,821 🔊魔法袋に 居場所探知 魔物誘因➡ 158 00:09:47,821 --> 00:09:50,657 強制回収の魔法が 付与されています。 159 00:09:50,657 --> 00:09:52,659 えっ!? 160 00:09:52,659 --> 00:09:56,663 《さっき スライムが襲ってきたのは あれが原因か。 161 00:09:56,663 --> 00:10:00,500 武器は使い物にならないし つまり…》 162 00:10:00,500 --> 00:10:03,336 とっとと死んでくれってことか。 163 00:10:03,336 --> 00:10:06,506 🔊付与された魔法を 強制解除しますか? 164 00:10:06,506 --> 00:10:08,508 できるの? 🔊可能です。 165 00:10:08,508 --> 00:10:10,510 じゃあ お願い。 166 00:10:13,012 --> 00:10:15,181 🔊強制解除されました。 167 00:10:15,181 --> 00:10:18,184 こんなに簡単に 解ける魔法なんて…。 168 00:10:18,184 --> 00:10:20,687 何がしたかったんだろう? 169 00:10:20,687 --> 00:10:22,856 考えるだけ 無駄か。 170 00:10:22,856 --> 00:10:26,526 今は 身を守れる 安全な場所を見つけないとな。 171 00:10:26,526 --> 00:10:28,695 🔊警告。 今度は 何? 172 00:10:28,695 --> 00:10:31,364 🔊デラベザの森は 高濃度の魔素によって➡ 173 00:10:31,364 --> 00:10:34,701 汚染されています。 魔素? 174 00:10:34,701 --> 00:10:38,204 🔊魔素とは 魔族により 生成 散布された➡ 175 00:10:38,204 --> 00:10:40,874 液体 気体などの総称。 176 00:10:40,874 --> 00:10:43,877 🔊人種族に 深刻な被害を与えます。 177 00:10:43,877 --> 00:10:45,879 🔊浄化しますか? 178 00:10:45,879 --> 00:10:48,882 そりゃあ… できるなら しといたほうがいいよね。 179 00:10:48,882 --> 00:10:51,551 ここに住めって言われてんだし。 180 00:10:51,551 --> 00:10:56,556 🔊この魔法は あなたの魔力総量の 3分の1を消費します。 181 00:10:56,556 --> 00:10:59,559 僕の魔力総量なんて たかが知れてるだろうから➡ 182 00:10:59,559 --> 00:11:01,494 別に かまわないよ。 183 00:11:01,494 --> 00:11:05,498 🔊了解しました。 発動します。 184 00:11:05,498 --> 00:11:07,500 えっ? えっ…。 185 00:11:07,500 --> 00:11:09,602 うわ~! 186 00:11:17,844 --> 00:11:22,015 へっ? ものすごい光だったけど。 187 00:11:22,015 --> 00:11:24,517 特に変わった気もしないな。 188 00:11:24,517 --> 00:11:26,686 🔊レベルが上昇しました。 189 00:11:26,686 --> 00:11:30,523 🔊レベルが上昇しました。 レベルが… レベルが…。 190 00:11:30,523 --> 00:11:34,827 えっ? ちょちょちょ ちょちょ…。 えっ えっ… え~!? 191 00:11:36,863 --> 00:11:40,533 (第一王女)お父様 いくらなんでも ひどすぎます。 192 00:11:40,533 --> 00:11:44,370 何が ひどいというのだ? 第一王女よ。 193 00:11:44,370 --> 00:11:48,875 私たちの手違いで 元の世界に 戻れなくなった 勇者候補様を➡ 194 00:11:48,875 --> 00:11:52,045 デラベザの森へ 追いやったそうではないですか。 195 00:11:52,045 --> 00:11:55,715 あの森は 魔王軍の前線基地が 設営されていると➡ 196 00:11:55,715 --> 00:11:57,717 うわさされているのに。 197 00:11:57,717 --> 00:12:01,321 フン! 勇者になれなかった くずなど…。 198 00:12:01,321 --> 00:12:04,324 失礼いたします! 何事だ? 199 00:12:04,324 --> 00:12:07,327 先ほど 最上位の神聖魔法である➡ 200 00:12:07,327 --> 00:12:11,664 浄化魔法が発動された痕跡が 確認されました。 お~! 201 00:12:11,664 --> 00:12:16,669 魔王討伐に旅立たれた 金髪の勇者殿が放ったのか! 202 00:12:16,669 --> 00:12:20,506 こんなに早く 最上位魔法を 使用できるようになるとは➡ 203 00:12:20,506 --> 00:12:23,009 さすが 100年に一度の逸材。 204 00:12:23,009 --> 00:12:25,678 わしが任命しただけのことはある。 205 00:12:25,678 --> 00:12:29,682 あっ それが 浄化魔法が放たれたのは➡ 206 00:12:29,682 --> 00:12:32,185 勇者様が向かわれた 南方ではなく➡ 207 00:12:32,185 --> 00:12:35,521 はるか北方の森でして…。 んっ? えっ? 208 00:12:35,521 --> 00:12:39,025 🔊レベルが上昇しました。 🔊(ファンファーレ) 209 00:12:39,025 --> 00:12:41,027 すっ… すごい。 210 00:12:41,027 --> 00:12:43,363 魔物を倒したわけじゃないのに➡ 211 00:12:43,363 --> 00:12:46,366 なんで いきなり こんなに レベルアップを…。 212 00:12:46,366 --> 00:12:51,371 この世界じゃ 魔法を使うだけで レベルアップするのかな? 213 00:12:51,371 --> 00:12:54,040 意味のわからない記号は 変わらないし➡ 214 00:12:54,040 --> 00:12:56,709 どうなってるんだ? 215 00:12:56,709 --> 00:13:00,647 よくわからないから レベルアップの お知らせは 切っちゃおう。 216 00:13:00,647 --> 00:13:02,815 🔊了解しました。 217 00:13:02,815 --> 00:13:05,818 そうだ。 魔力の残りは…。 218 00:13:05,818 --> 00:13:07,820 んっ? 219 00:13:09,822 --> 00:13:12,158 すぐに全回復って…。 220 00:13:12,158 --> 00:13:15,495 やっぱり 僕の魔力は 大したことないんだな。 221 00:13:15,495 --> 00:13:18,164 それより これから どうしよう? 222 00:13:18,164 --> 00:13:22,502 僕の魔法程度じゃ どれだけ浄化できたか不安だし。 223 00:13:22,502 --> 00:13:26,172 とはいえ 街で暮らすことは 禁止されてるし。 224 00:13:26,172 --> 00:13:30,343 🔊推奨 姿形変換魔法。 使用しますか? 225 00:13:30,343 --> 00:13:33,513 そうか! 僕だと 気付かれなければいいのか。 226 00:13:33,513 --> 00:13:35,515 うん お願い。 227 00:13:35,515 --> 00:13:39,519 🔊性別を選択してください。 じゃあ…。 228 00:13:47,026 --> 00:13:50,330 んっ… おっ… お~。 229 00:13:55,368 --> 00:13:57,537 んっ… だめだ。 230 00:13:57,537 --> 00:14:00,306 これから この姿で生活するんだから➡ 231 00:14:00,306 --> 00:14:02,308 真面目にやろう。 232 00:14:08,147 --> 00:14:11,150 うん。 これなら 街に出入りしても➡ 233 00:14:11,150 --> 00:14:13,486 僕が バナザだとは わからないよね。 234 00:14:13,486 --> 00:14:15,655 🔊推奨 転移魔法。 235 00:14:15,655 --> 00:14:18,658 🔊城下町まで移動できます。 236 00:14:18,658 --> 00:14:20,660 そんなこともできるんだ。 237 00:14:20,660 --> 00:14:23,162 🔊使用しますか? もちろん! 238 00:14:32,004 --> 00:14:34,507 うわ~ ほんとに 街にいる! 239 00:14:34,507 --> 00:14:37,677 元の世界では すごい魔法使いだけが使える➡ 240 00:14:37,677 --> 00:14:40,012 魔法だったんだけど…。 241 00:14:40,012 --> 00:14:42,515 こっちじゃ 違うみたいだな。 242 00:14:42,515 --> 00:14:45,017 あっ…。 243 00:14:45,017 --> 00:14:48,121 転移魔法 元いた世界へ! 244 00:14:51,858 --> 00:14:53,860 さすがに無理か。 245 00:14:53,860 --> 00:14:56,863 ハァ… さてと➡ 246 00:14:56,863 --> 00:15:00,800 この世界で暮らしていくためには 稼ぎが必要だ。 247 00:15:00,800 --> 00:15:03,636 この世界にも ギルドってあるのかな? 248 00:15:03,636 --> 00:15:06,139 商人のギルドがあっても➡ 249 00:15:06,139 --> 00:15:09,809 知り合いもいない僕じゃ 登録は難しいだろうし。 250 00:15:09,809 --> 00:15:12,812 害獣駆除とか 運搬の仕事を請け負える➡ 251 00:15:12,812 --> 00:15:15,481 冒険者ギルドがあればいいんだけど。 252 00:15:15,481 --> 00:15:18,651 🔊クライロード城下町。 あっ…。 🔊冒険者ギルド。 253 00:15:18,651 --> 00:15:20,820 🔊このまま しばらく直進。 254 00:15:20,820 --> 00:15:23,489 ほんとに便利だな これ。 255 00:15:23,489 --> 00:15:25,992 冒険者の方には 実績に応じて➡ 256 00:15:25,992 --> 00:15:28,161 ランクを 付けさせていただいております。 257 00:15:28,161 --> 00:15:31,164 ランクが上昇すれば より 高報酬➡ 258 00:15:31,164 --> 00:15:33,666 高難易度の仕事が 請けられる仕組みです。 259 00:15:33,666 --> 00:15:36,669 ギルドに登録すれば 準備金の支給や➡ 260 00:15:36,669 --> 00:15:40,006 補償を受けることもできますが どうされますか? 261 00:15:40,006 --> 00:15:44,010 《ギルドの仕組みは 元の世界と大差なさそうだな》 262 00:15:44,010 --> 00:15:47,013 はい お願いします。 わかりました。 263 00:15:47,013 --> 00:15:50,850 登録名は どうされますか? バナ… あっ! えっと…。 264 00:15:50,850 --> 00:15:54,187 じゃあ フリオで。 フリオ様ですね。 265 00:15:54,187 --> 00:15:56,189 《とっさに 昔の飼い犬の名前で➡ 266 00:15:56,189 --> 00:15:58,357 答えてしまった…》 これで 登録は完了です。 267 00:15:58,357 --> 00:16:01,794 こちらに 登録情報が 記録されていますので➡ 268 00:16:01,794 --> 00:16:04,463 お持ちください。 (フリオ)ありがとう。 269 00:16:04,463 --> 00:16:07,133 《手っ取り早く 稼ぎたいけど➡ 270 00:16:07,133 --> 00:16:10,470 僕の力じゃ 高報酬の仕事は無理だよな》 271 00:16:10,470 --> 00:16:13,139 あの… お願いします。 んっ? 272 00:16:13,139 --> 00:16:16,642 デラベザの森まで 私の警護を お願いできませんか? 273 00:16:16,642 --> 00:16:18,644 んっ…。 274 00:16:18,644 --> 00:16:21,314 どうか 警護を お願いします! 275 00:16:21,314 --> 00:16:23,816 報酬は お支払いしますから。 276 00:16:23,816 --> 00:16:27,486 あの森には 魔王軍の 前線基地があるって うわさだ。 277 00:16:27,486 --> 00:16:29,989 大金 積まれたって お断りだね。 278 00:16:29,989 --> 00:16:33,993 近々 討伐軍が派遣される。 それまで待つんだな。 279 00:16:33,993 --> 00:16:36,329 それは いつ 派遣されるのですか? 280 00:16:36,329 --> 00:16:40,333 デラベザの森の近くに 家族がいるので 助けに行きたいんです。 281 00:16:40,333 --> 00:16:43,503 しつこいぞ。 どけ! あっ! んっ…。 282 00:16:43,503 --> 00:16:47,006 あっ…。 283 00:16:47,006 --> 00:16:50,343 お嬢さん 僕でよければ お連れしますよ。 284 00:16:50,343 --> 00:16:53,513 んっ? 285 00:16:53,513 --> 00:16:55,514 うわ~。 286 00:16:55,514 --> 00:16:59,852 報酬は それほど ありませんけど それでもいいのですか? 287 00:16:59,852 --> 00:17:03,956 はい。 幸い 僕は デラベザの森へ 行ったことがありますし➡ 288 00:17:03,956 --> 00:17:05,958 行くだけなら 転移魔法で すぐですから。 289 00:17:05,958 --> 00:17:07,960 (ざわめき) 290 00:17:07,960 --> 00:17:10,630 転移魔法って あの若造が? 291 00:17:10,630 --> 00:17:13,466 うそに決まってるだろ。 使えるわけがねえ。 292 00:17:13,466 --> 00:17:17,136 《転移魔法って 初歩の魔法じゃなかったのか? 293 00:17:17,136 --> 00:17:21,140 でも 魔力の消費も 大したことなさそうだったし…》 294 00:17:21,140 --> 00:17:23,142 (バリロッサ)そのお嬢さんから離れろ! うっ… うわっ! 295 00:17:23,142 --> 00:17:26,312 私は クライロード騎士団のバリロッサだ。 296 00:17:26,312 --> 00:17:28,814 転移魔法を使えると 言っていたが➡ 297 00:17:28,814 --> 00:17:32,151 貴殿が そんな高等魔法を使える 優秀な魔法使いには➡ 298 00:17:32,151 --> 00:17:35,988 とても見えない。 何が目的だ? 299 00:17:35,988 --> 00:17:39,492 (ベラノ)誘拐 奴隷化 人身売買。 300 00:17:39,492 --> 00:17:42,161 (ビレリー)それとも ロリコンさんとか? 301 00:17:42,161 --> 00:17:45,564 (ブロッサム)さっさと答えなよ 兄さん。 302 00:17:49,502 --> 00:17:53,339 《城の関係者に 目を付けられるのは まずいな。 303 00:17:53,339 --> 00:17:55,841 疑いを晴らしておかないと…》 304 00:17:55,841 --> 00:18:00,279 僕は 怪しい者じゃありません。 冒険者のフリオといいます。 305 00:18:00,279 --> 00:18:02,782 よかったら 皆さんも ご一緒しませんか? 306 00:18:02,782 --> 00:18:04,951 (ブロッサム/バリロッサ/ベラノ/ビレリー)あっ…。 んっ…。 307 00:18:04,951 --> 00:18:07,286 (バリロッサ)ここなら 人目に付かない。 308 00:18:07,286 --> 00:18:09,288 やってみせろ。 はい。 309 00:18:09,288 --> 00:18:11,624 不穏な動きがあれば➡ 310 00:18:11,624 --> 00:18:14,126 相応の対応をさせてもらうぞ。 311 00:18:14,126 --> 00:18:17,129 わっ… わかりました。 じゃあ。 312 00:18:19,131 --> 00:18:22,034 転移魔法! (バリロッサたち)あっ…。 313 00:18:25,304 --> 00:18:28,641 (バリロッサ)あっ…。 これは驚いた。 314 00:18:28,641 --> 00:18:32,812 確かに デラベザの森で 間違いないです。 315 00:18:32,812 --> 00:18:36,148 こんな長距離の転移魔法…。 316 00:18:36,148 --> 00:18:39,151 あなた 最上位クラスの大魔導士? 317 00:18:39,151 --> 00:18:42,822 えっ? あっ いや… ちょっと 魔法が使える程度の➡ 318 00:18:42,822 --> 00:18:44,824 駆け出しの冒険者ですよ。 319 00:18:44,824 --> 00:18:46,826 (バリロッサ)フリオ殿。 あっ… あっ はい。 320 00:18:46,826 --> 00:18:50,663 先ほどは 大変 失礼なことを…。 321 00:18:50,663 --> 00:18:52,999 心より 謝罪いたします。 322 00:18:52,999 --> 00:18:56,502 疑いが晴れたのなら それでいいです。 323 00:18:56,502 --> 00:18:59,939 どっ… どうして? どうかしましたか? 324 00:18:59,939 --> 00:19:02,942 あっ… 森の魔素が なくなってるんです。 325 00:19:02,942 --> 00:19:07,613 確か この森は 濃い魔素で 覆われていたはずなのですが…。 326 00:19:07,613 --> 00:19:10,449 魔獣の気配もしないなんて…。 (バリロッサ/ブロッサム/ビレリー/ベラノ)んっ…。 327 00:19:10,449 --> 00:19:12,451 ああ それなら 僕が…。 328 00:19:12,451 --> 00:19:17,456 🔊注意。 浄化魔法の使用を 魔族に伝えるのは危険です。 329 00:19:17,456 --> 00:19:19,458 《んっ? 魔族って…》 330 00:19:19,458 --> 00:19:23,462 フリオ殿 巻き込む形になってしまい 申し訳ない。 331 00:19:23,462 --> 00:19:25,564 えっ? 離れてください。 332 00:19:28,300 --> 00:19:30,803 あっ…。 333 00:19:30,803 --> 00:19:33,506 フッ。 んっ…。 334 00:19:38,644 --> 00:19:40,646 皆さん? 335 00:19:40,646 --> 00:19:45,317 そろそろ 正体を明かしてくれても いいんじゃないかな? お嬢さん。 336 00:19:45,317 --> 00:19:47,319 どういうことなんです? 337 00:19:47,319 --> 00:19:49,655 ギルドから 通報があったのですよ。 338 00:19:49,655 --> 00:19:53,492 数日前から デラベザの森への同行者を 募っている➡ 339 00:19:53,492 --> 00:19:57,329 怪しい少女がいると。 340 00:19:57,329 --> 00:19:59,999 魔王軍がいる森に 行きたがるなんて➡ 341 00:19:59,999 --> 00:20:02,668 怪しいですって 言ってるようなものなんですよ。 342 00:20:02,668 --> 00:20:04,870 あっ… んっ…。 343 00:20:08,674 --> 00:20:12,078 あっ… うぅ…。 344 00:20:16,682 --> 00:20:20,519 フン… 城のお抱え騎士ごときが。 345 00:20:20,519 --> 00:20:24,123 ずいぶんと なめた口を 利いてくれるじゃないの。 346 00:20:26,692 --> 00:20:28,894 (2人)あっ…。 347 00:20:32,865 --> 00:20:34,867 (2人)あっ…。 348 00:20:37,870 --> 00:20:39,872 あっ…。 349 00:20:39,872 --> 00:20:44,376 (フェンリース) 魔王軍四天王 フェンガリルが妹…。 350 00:20:44,376 --> 00:20:48,380 このフェンリース様に かみ砕かれて 後悔なさい! 351 00:20:48,380 --> 00:20:50,382 まさか 牙狼族!? 352 00:20:50,382 --> 00:20:55,888 敵の視察と 餌の調達をするよう 兄上に頼まれたのに…。 353 00:20:55,888 --> 00:20:59,058 お前たちには 死んでもらうわ! 354 00:20:59,058 --> 00:21:00,993 (2人)うっ…。 355 00:21:00,993 --> 00:21:03,496 うっ… うぅ…。 ぐっ…。 356 00:21:03,496 --> 00:21:06,999 斥候程度の小物を 予想していたが➡ 357 00:21:06,999 --> 00:21:09,668 四天王クラスの大物だったとは…。 358 00:21:09,668 --> 00:21:11,670 ぐっ…。 一体 何が!? 359 00:21:11,670 --> 00:21:16,509 へぇ~ 1人だけ 魔素が効いてないようね。 360 00:21:16,509 --> 00:21:19,512 お前は 少し 骨がありそうだ。 361 00:21:19,512 --> 00:21:24,016 こいつらを始末したら 相手をしてあげるわ! 362 00:21:24,016 --> 00:21:27,353 んっ…。 363 00:21:27,353 --> 00:21:29,688 ぐっ…。 危なっ…。 364 00:21:29,688 --> 00:21:31,690 グルルルル…。 365 00:21:31,690 --> 00:21:35,361 我ら 牙狼族は 狙った獲物を逃がさない! 366 00:21:35,361 --> 00:21:39,698 《4人を かばいながら 逃げるのは無理だ。 ここは…》 367 00:21:39,698 --> 00:21:43,903 転移魔法! バリロッサさんたち4人を クライロード城下町へ! 368 00:21:47,039 --> 00:21:49,208 んっ! 369 00:21:49,208 --> 00:21:51,377 《よかった! 成功だ!》 370 00:21:51,377 --> 00:21:55,881 くっ…。 1人だけ残るなんて なんのつもり? 371 00:21:55,881 --> 00:21:59,552 自分から 餌になりたいのかしら? んっ…。 372 00:21:59,552 --> 00:22:03,656 《どうして 僕が選ばれたのか その理由は わからない。 373 00:22:03,656 --> 00:22:06,992 だけど このまま 何もしないで 殺されるなんて➡ 374 00:22:06,992 --> 00:22:09,495 絶対に嫌だ! だから…》 375 00:22:09,495 --> 00:22:12,598 使える魔法を 片っ端から試す!