1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (第一王女) ある冒険者を捜しているのです。 2 00:00:04,004 --> 00:00:06,506 1人で 一度に 何体もの魔獣を倒せるほどの➡ 3 00:00:06,506 --> 00:00:08,675 力を お持ちなのですが➡ 4 00:00:08,675 --> 00:00:11,011 心当たりは ありませんでしょうか? 5 00:00:11,011 --> 00:00:14,181 さあ… 聞いたことがないね。 6 00:00:14,181 --> 00:00:16,183 (第一王女)お邪魔しました。 (ドアの開く音) 7 00:00:20,687 --> 00:00:24,091 《一体 どこにいるのですか? フリオ様》 8 00:00:26,026 --> 00:00:29,529 (バリロッサ/ブロッサム/ベラノ/ビレリー)うわ~! (バリロッサ)おいしそうだな。 9 00:00:29,529 --> 00:00:31,698 (バリロッサ/ブロッサム/ベラノ/ビレリー) いただきま~す! 10 00:00:31,698 --> 00:00:34,034 (ブロッサム)う~ん! これは うまい! 11 00:00:34,034 --> 00:00:36,370 (ビレリー)スープも絶品です! (ベラノ)うんうん。 12 00:00:36,370 --> 00:00:38,372 (フェンリース)よかったですわ。 13 00:00:38,372 --> 00:00:41,541 ヒヤが 料理を 手伝ってくれましたのよ。 えっ? 14 00:00:41,541 --> 00:00:44,711 (ヒヤ)全部 魔法で作ることも できたのですが➡ 15 00:00:44,711 --> 00:00:47,214 それはさせないと 奥方様が。 16 00:00:47,214 --> 00:00:49,883 旦那様率いる 群れの食事を作るのは➡ 17 00:00:49,883 --> 00:00:52,052 私の役目ですもの! 18 00:00:52,052 --> 00:00:55,556 手伝ってくれるなら 掃除や洗濯を お願いしますわ。 19 00:00:55,556 --> 00:00:57,557 かしこまりました。 20 00:00:57,557 --> 00:01:00,994 家じゅうを 一瞬で きれいにして差し上げましょう。 21 00:01:00,994 --> 00:01:03,330 《どっ… どうしよう?》 《もともと 料理は➡ 22 00:01:03,330 --> 00:01:06,500 リース様の担当では ありましたけど…》 23 00:01:06,500 --> 00:01:08,835 《その他の家事雑事を手伝って➡ 24 00:01:08,835 --> 00:01:12,339 居候としての体裁を 保っていたつもりだったが…》 25 00:01:12,339 --> 00:01:15,008 《その役目を奪われたら 私たちって…》 26 00:01:15,008 --> 00:01:17,010 《一同:ただの穀潰し!》 27 00:01:17,010 --> 00:01:19,680 こちらも どうぞ 至高なるお方。 28 00:01:19,680 --> 00:01:21,682 (フリオ)あっ… ありがとう。 29 00:01:21,682 --> 00:01:24,851 あのさ その 至高なるお方って呼び方➡ 30 00:01:24,851 --> 00:01:28,021 どうにかならない? 恥ずかしいんだけど。 31 00:01:28,021 --> 00:01:30,023 何を おっしゃいますか。 32 00:01:30,023 --> 00:01:32,526 至高なるお方は 至高なるお方ですので。 33 00:01:32,526 --> 00:01:34,528 アハハハ…。 34 00:01:34,528 --> 00:01:37,698 どうしたの? みんな。 食べないの? 35 00:01:37,698 --> 00:01:39,700 んっ? 36 00:03:20,667 --> 00:03:24,504 んっ… フッ! んっ… フッ! 37 00:03:24,504 --> 00:03:27,507 畑は… 畑の仕事だけは➡ 38 00:03:27,507 --> 00:03:31,511 魔人にだって 負けねえからな! (サベア)フンス フンス! 39 00:03:31,511 --> 00:03:33,513 フーンス。 40 00:03:33,513 --> 00:03:35,515 フンス フンス フンス! 41 00:03:35,515 --> 00:03:39,119 おりゃ おりゃ おりゃ おりゃ! フンス フンス フンス フンス フンス フンス フンス! 42 00:03:42,522 --> 00:03:45,358 少しでも 家計の足しになればと思って➡ 43 00:03:45,358 --> 00:03:49,029 馬車の仕事をしようと 思ってましたけど。 44 00:03:49,029 --> 00:03:51,364 今のところ お馬さんを飼育するだけで➡ 45 00:03:51,364 --> 00:03:53,533 精いっぱいなんですよね。 46 00:03:53,533 --> 00:03:55,535 ハァー…。 47 00:03:55,535 --> 00:03:57,871 ひゃっ! ちょ… ちょっと! 48 00:03:57,871 --> 00:03:59,873 ひゃ~! 49 00:03:59,873 --> 00:04:02,642 なめるのは ほっぺただけにしてください! 50 00:04:02,642 --> 00:04:05,645 ひっ… ひぃ~! 51 00:04:05,645 --> 00:04:07,981 んっ…。 52 00:04:07,981 --> 00:04:13,153 お父さん お兄ちゃん あのね…。 53 00:04:13,153 --> 00:04:17,491 私 2人みたいな お城の魔導士になる前に➡ 54 00:04:17,491 --> 00:04:19,659 騎士団 抜けちゃった。 55 00:04:19,659 --> 00:04:24,564 もう 無理に強くなる必要はない。 だけど…。 56 00:04:27,501 --> 00:04:30,337 ⦅じゃあ 今 教えたとおりに やってみて。 57 00:04:30,337 --> 00:04:34,141 うん。 炎の槍。 58 00:04:36,676 --> 00:04:39,679 うわ~。 できたじゃないか! 59 00:04:39,679 --> 00:04:42,582 やったね ベラノ。 うん⦆ 60 00:04:44,518 --> 00:04:47,354 フリオ様が 私みたいな落ちこぼれに➡ 61 00:04:47,354 --> 00:04:51,691 根気強く 教え続けてくれたこと 無駄にしたくない。 62 00:04:51,691 --> 00:04:54,694 もっと いろんな魔法を 使えるようになりたい。 63 00:04:54,694 --> 00:04:57,697 (ブロッサム)とっ… 止まれ~! んっ? えっ? 64 00:04:57,697 --> 00:05:01,301 (ブロッサム) うわ~ やめて! やめてよ~! 65 00:05:01,301 --> 00:05:03,637 あっ あっ… あ~! (2人)あっ。 66 00:05:03,637 --> 00:05:07,474 私の畑が…。 フンス…。 67 00:05:07,474 --> 00:05:09,810 馬? …の魔獣さん!? 68 00:05:09,810 --> 00:05:11,978 フンフン フンフン! (2人)ひっ! 69 00:05:11,978 --> 00:05:14,481 危ない! んっ…。 70 00:05:14,481 --> 00:05:17,150 (いななき) 71 00:05:17,150 --> 00:05:21,154 (ベラノ/ビレリー)フゥー。 2人とも けがは ないか? 72 00:05:21,154 --> 00:05:24,324 大丈夫なのです。 すまない。 73 00:05:24,324 --> 00:05:26,993 魔獣なのに 暴れる様子がなかったので➡ 74 00:05:26,993 --> 00:05:30,163 殺すのは忍びないと思って 連れてきたが➡ 75 00:05:30,163 --> 00:05:33,166 人に襲いかかるようなら…。 76 00:05:33,166 --> 00:05:35,168 まっ… 待ってなのです! 77 00:05:35,168 --> 00:05:37,504 あの子は 急に暴れだしたんですか? 78 00:05:37,504 --> 00:05:40,006 ああ そうだ。 あっ…。 んっ…。 79 00:05:40,006 --> 00:05:43,677 あ~! やめてよ! フンス。 80 00:05:43,677 --> 00:05:45,679 あっ… わかりました。 81 00:05:45,679 --> 00:05:48,849 サベアさん! ホーンラビットさんになってください! 82 00:05:48,849 --> 00:05:52,018 フンス! フンス。 83 00:05:52,018 --> 00:05:54,521 んっ…。 フン? 84 00:05:54,521 --> 00:05:58,191 はぁ~! フン…。 85 00:05:58,191 --> 00:06:02,629 うっ… んっ…。 フッ! ほっ! 86 00:06:02,629 --> 00:06:05,131 どうどうどう… どうどう。 87 00:06:05,131 --> 00:06:07,133 どうどうどう… ハァ…。 88 00:06:07,133 --> 00:06:09,135 さっすがだな ビレリー! フンス フンス! 89 00:06:09,135 --> 00:06:12,305 ああ… 魔獣相手でも 手なずけるか。 90 00:06:12,305 --> 00:06:16,610 相変わらず 馬の扱いが見事だな。 いえいえ。 91 00:06:23,483 --> 00:06:26,987 ねえ バリロッサ この辺りの広い土地って➡ 92 00:06:26,987 --> 00:06:29,155 使うことはできるのでしょうか? 93 00:06:29,155 --> 00:06:32,492 この辺りは 街の領主の土地だからな。 94 00:06:32,492 --> 00:06:34,995 フリオ殿のように 領主から土地を買えば➡ 95 00:06:34,995 --> 00:06:36,997 自由に使えると思うが…。 96 00:06:36,997 --> 00:06:39,833 フッ… そうですか! だったら…。 97 00:06:39,833 --> 00:06:41,835 (ブロッサム/バリロッサ/ベラノ)んっ? フンス? 98 00:06:41,835 --> 00:06:45,171 (フェンリース)やっと 2人きりに なれましたわね 旦那様! 99 00:06:45,171 --> 00:06:47,674 デートみたいで うれしいですわ。 100 00:06:47,674 --> 00:06:51,344 防具を売りに行くだけだから デートとは言えないけどね。 101 00:06:51,344 --> 00:06:53,513 それでも かまいませんわ。 102 00:06:53,513 --> 00:06:56,182 旦那様と 本当の夫婦になれたんですから➡ 103 00:06:56,182 --> 00:06:58,685 思う存分 いちゃいちゃできますのに➡ 104 00:06:58,685 --> 00:07:01,454 家では 邪魔が 入ってばかりなんですもの。 105 00:07:01,454 --> 00:07:03,957 うっ… うん。 でも 僕は➡ 106 00:07:03,957 --> 00:07:06,960 リースと一緒にいられるだけで その…。 107 00:07:06,960 --> 00:07:09,796 あっ… フフッ。 108 00:07:09,796 --> 00:07:13,967 私も幸せですわ 旦那様! 109 00:07:13,967 --> 00:07:17,804 ほう… サラマンダーの皮で出来ているのか。 110 00:07:17,804 --> 00:07:22,475 これは いい仕上がりだ。 ありがとうございます! ご主人。 111 00:07:22,475 --> 00:07:25,478 軽量だから ご婦人に向いてるかもな。 112 00:07:25,478 --> 00:07:28,648 だとしたら 少し 装飾があってもいい。 113 00:07:28,648 --> 00:07:33,153 魔石を付けてみるかい? はい! 114 00:07:33,153 --> 00:07:35,155 きれいな石ですね。 115 00:07:35,155 --> 00:07:37,991 それは 輝煌石という魔石だ。 116 00:07:37,991 --> 00:07:40,994 希少だから とんでもなく 値が張るけどな。 117 00:07:40,994 --> 00:07:43,163 へぇ~。 118 00:07:43,163 --> 00:07:48,168 フフー! 仕事中の真剣なお顔も すてきですわ。 119 00:07:48,168 --> 00:07:50,670 旦那様~! ウフッ。 120 00:07:50,670 --> 00:07:52,672 んっ? 121 00:07:58,678 --> 00:08:01,448 どうでしたか? それが 何も…。 122 00:08:01,448 --> 00:08:04,617 そうですか。 (ざわめき) 123 00:08:04,617 --> 00:08:07,620 あれは? 124 00:08:07,620 --> 00:08:10,457 (咆哮) 125 00:08:10,457 --> 00:08:12,792 なんだ? あの怪物は! 126 00:08:12,792 --> 00:08:14,794 (悲鳴) 127 00:08:14,794 --> 00:08:17,630 リース! あっ… 旦那様! 128 00:08:17,630 --> 00:08:21,134 あの怪物が 急に 空から現れて…。 129 00:08:21,134 --> 00:08:24,471 街の人たちが危ない。 行こう。 はい! 130 00:08:24,471 --> 00:08:27,474 (咆哮) 131 00:08:27,474 --> 00:08:31,478 まっ… 街が…。 (ダマリナッセ)見~つけた。 132 00:08:31,478 --> 00:08:33,646 第一王女様に近づくな! (兵士たち)くっ…。 133 00:08:33,646 --> 00:08:37,817 雑魚は どいててもらえるかしら? フフッ…。 134 00:08:37,817 --> 00:08:39,986 (兵士たち)うわ~! うっ! 135 00:08:39,986 --> 00:08:42,322 ヒヤ! 136 00:08:42,322 --> 00:08:46,326 どうして ここに? 邪悪な波動を感じましたゆえ➡ 137 00:08:46,326 --> 00:08:49,829 家から 急ぎ はせ参じたしだいでございます。 138 00:08:49,829 --> 00:08:52,665 あの怪物は 人種族です。 (フリオ/フェンリース)あっ…。 139 00:08:52,665 --> 00:08:56,336 一緒にいる魔女の魔法で あのような姿に…。 140 00:08:56,336 --> 00:08:58,338 魔女? (ヒヤ)ええ。 141 00:08:58,338 --> 00:09:02,609 暗黒大魔導士 ダマリナッセ・ザ・アプリコット。 142 00:09:02,609 --> 00:09:07,280 かつて クライロード魔法国 最強の魔導士として君臨し➡ 143 00:09:07,280 --> 00:09:12,285 人の身には禁じられた 暗黒魔法に手を染めた女…。 144 00:09:12,285 --> 00:09:15,789 当時の勇者の活躍により 討伐された彼女は➡ 145 00:09:15,789 --> 00:09:18,792 体の消滅後も 思念体が残ってしまい➡ 146 00:09:18,792 --> 00:09:23,797 私が封印されていた剣の台座に 封じられていたのですが➡ 147 00:09:23,797 --> 00:09:25,965 私が 封印を解かせたとき➡ 148 00:09:25,965 --> 00:09:28,802 ついでに 復活してしまったようですね。 149 00:09:28,802 --> 00:09:31,971 大体 あなたのせい ってことじゃない? それ。 150 00:09:31,971 --> 00:09:36,643 そう… 私を封印する 剣の力を利用しなければ➡ 151 00:09:36,643 --> 00:09:40,313 彼女を封じられなかった 人種族の ぜい弱さと➡ 152 00:09:40,313 --> 00:09:43,650 私の封印を解いた 愚か者の次くらいには➡ 153 00:09:43,650 --> 00:09:45,652 私のせいですね。 154 00:09:45,652 --> 00:09:50,323 軽口 たたいてる場合じゃないよ。 至高なるお方➡ 155 00:09:50,323 --> 00:09:54,828 この街を荒らす不届き者を 排除してまいりたいのですが➡ 156 00:09:54,828 --> 00:09:58,998 ご許可いただけますでしょうか? わかった。 157 00:09:58,998 --> 00:10:02,168 でも 街にいる人たちの命を 優先してほしい。 158 00:10:02,168 --> 00:10:04,337 仰せのままに。 159 00:10:04,337 --> 00:10:08,007 僕たちは 住民の避難と救助を。 はい! 160 00:10:08,007 --> 00:10:11,678 さあ どうする? 第一王女様。 161 00:10:11,678 --> 00:10:15,682 あんたを守ってくれる木偶も 残りは そこの1人だけ。 162 00:10:15,682 --> 00:10:18,685 絶体絶命ってやつだね。 163 00:10:18,685 --> 00:10:23,189 復活してしまったのですね 暗黒大魔導士 ダマリナッセ。 164 00:10:23,189 --> 00:10:26,192 ウフッ… いい顔じゃない。 165 00:10:26,192 --> 00:10:30,196 ずっと見ていたいけど 残念だね。 166 00:10:30,196 --> 00:10:34,200 お前の命を頂くよ! 167 00:10:34,200 --> 00:10:36,536 (叫び声) 168 00:10:36,536 --> 00:10:39,205 んっ? 169 00:10:39,205 --> 00:10:41,374 光と闇の魔人 ヒヤ。 170 00:10:41,374 --> 00:10:45,211 なんだって あんたが この私の邪魔をするってんだ! 171 00:10:45,211 --> 00:10:47,547 邪魔かどうかは知りませんが➡ 172 00:10:47,547 --> 00:10:52,552 私がお仕えする 至高なるお方の 生活圏を荒らす者は 排除します。 173 00:10:52,552 --> 00:10:56,356 チッ。 願いをかなえるのに失敗した 魔人が 偉そうに! 174 00:11:01,327 --> 00:11:04,831 なっ!? この私の魔法を 腕1本で? 175 00:11:04,831 --> 00:11:09,002 私に対しては この世界の いかなる魔法も効果はありません。 176 00:11:09,002 --> 00:11:11,504 故に この世界の住人である あなたは➡ 177 00:11:11,504 --> 00:11:14,507 どう あがいても 私には かなわないでしょう。 178 00:11:14,507 --> 00:11:20,179 ああ そう。 だったら これなら どうかしら!? 179 00:11:20,179 --> 00:11:23,349 魔法が だめなら 力押しですか。 浅はかな! 180 00:11:23,349 --> 00:11:25,518 フフッ… まさか! 181 00:11:25,518 --> 00:11:29,856 暗黒魔法 黒炎の槍! 182 00:11:29,856 --> 00:11:33,860 (叫び声) 183 00:11:33,860 --> 00:11:38,364 くそっ… 魔法と直接攻撃 同時でも だめかい。 184 00:11:38,364 --> 00:11:42,368 ふざけやがって。 たとえ 魔人様が相手だろうと➡ 185 00:11:42,368 --> 00:11:46,172 この ダマリナッセ様が 負けるはずがないんだよ~! 186 00:11:48,541 --> 00:11:51,044 地の底に眠る深淵よ。 187 00:11:51,044 --> 00:11:53,546 その解き放つは 暴悪の黒。 188 00:11:53,546 --> 00:11:55,882 彼の扉を開き 染めあげろ! 189 00:11:55,882 --> 00:12:00,086 (咆哮) 190 00:12:01,988 --> 00:12:03,990 (第一王女)そっ… そんな…。 191 00:12:03,990 --> 00:12:06,793 あんな巨体が暴れたら 街どころか…。 192 00:12:15,501 --> 00:12:17,503 フッ… フフッ。 193 00:12:20,173 --> 00:12:23,343 えっ? あっ… はぁ!? 194 00:12:23,343 --> 00:12:27,513 これは… あっ 至高なるお方。 あっ…。 195 00:12:27,513 --> 00:12:29,682 あの大きさは まずいと思って➡ 196 00:12:29,682 --> 00:12:32,518 解除魔法を使ったけど 大丈夫だった? 197 00:12:32,518 --> 00:12:34,687 もっ… 申し訳ございません! 198 00:12:34,687 --> 00:12:38,024 至高なるお方の お手を煩わせてしまうなど…。 199 00:12:38,024 --> 00:12:42,028 いかようにも処罰を。 ちょ… やめてよ そんなこと。 200 00:12:42,028 --> 00:12:47,033 ならば せめて 最後の始末は このヒヤに お任せください。 201 00:12:47,033 --> 00:12:50,870 えっ! 202 00:12:50,870 --> 00:12:55,875 あっ… ありえない。 私の魔法を ただの人種族が…。 203 00:12:55,875 --> 00:12:58,378 滅せよ。 204 00:12:58,378 --> 00:13:00,313 うわっ! 205 00:13:00,313 --> 00:13:03,816 ギャー! 206 00:13:12,492 --> 00:13:14,494 光栄に思いなさい。 207 00:13:14,494 --> 00:13:18,831 この私の中で 悠久の時を過ごせることを。 208 00:13:18,831 --> 00:13:21,000 えっ? 209 00:13:21,000 --> 00:13:25,171 飲み込んでしまって 大丈夫なの? ええ。 210 00:13:25,171 --> 00:13:28,675 この者が ひょう依していた 女の体から引き剥がし➡ 211 00:13:28,675 --> 00:13:31,511 私の精神世界に封じました。 212 00:13:31,511 --> 00:13:34,847 かつての最強魔導士としての力➡ 213 00:13:34,847 --> 00:13:37,016 至高なるお方のためにあるよう➡ 214 00:13:37,016 --> 00:13:39,852 この ヒヤが しかと しつけましょう。 215 00:13:39,852 --> 00:13:42,355 あなた なかなか わかってるじゃない。 216 00:13:42,355 --> 00:13:44,524 恐れ入ります 奥方様。 217 00:13:44,524 --> 00:13:46,526 (フェンリース/ヒヤ)ウフフフ…。 んっ? 218 00:13:46,526 --> 00:13:50,530 それにしても 人騒がせな勇者ですわね。 219 00:13:50,530 --> 00:13:54,867 気を失ってるだけだから あとは お城の兵士に任せよう。 220 00:13:54,867 --> 00:13:57,537 あなたは フリオ様ですね? 221 00:13:57,537 --> 00:14:01,474 そうですけど。 やっと お会いできました。 222 00:14:01,474 --> 00:14:04,143 初めまして フリオ様。 223 00:14:04,143 --> 00:14:07,313 私は クライロード魔法国の第一王女➡ 224 00:14:07,313 --> 00:14:10,983 エリザベート・クライロードと申します。 えっ? 225 00:14:10,983 --> 00:14:13,986 この度は この国の危機を お救いくださり➡ 226 00:14:13,986 --> 00:14:15,988 本当に ありがとうございました。 227 00:14:15,988 --> 00:14:19,659 そして 国王や 前任の勇者による➡ 228 00:14:19,659 --> 00:14:23,830 これまでの ご無礼の数々を 心より謝罪いたします。 229 00:14:23,830 --> 00:14:27,500 そっ… そんな…。 頭を上げてください。 230 00:14:27,500 --> 00:14:29,502 あっ… 前任の勇者? んっ? 231 00:14:29,502 --> 00:14:33,506 はい。 先日 度重なる問題行動により➡ 232 00:14:33,506 --> 00:14:36,008 あの方は 解任しました。 233 00:14:36,008 --> 00:14:41,180 実は 私たちは フリオ様を捜して この街まで やって来たのです。 234 00:14:41,180 --> 00:14:45,351 どうか真の勇者として 城へ お越しいただけないでしょうか? 235 00:14:45,351 --> 00:14:47,353 えっ? 236 00:14:47,353 --> 00:14:50,690 (第一王女)民の希望となる存在が いなくなってしまった今➡ 237 00:14:50,690 --> 00:14:53,192 この地で あなた様に お会いできたのは➡ 238 00:14:53,192 --> 00:14:56,529 神のお導きでしょう。 どうか…。 239 00:14:56,529 --> 00:14:58,698 (フリオ)申し訳ありません。 あっ…。 240 00:14:58,698 --> 00:15:01,968 そんな大役は ちゃんと 人種族のために➡ 241 00:15:01,968 --> 00:15:05,805 迷わず 力を振るえる者を 据えるべきですよ。 242 00:15:05,805 --> 00:15:08,808 僕には それができません。 あっ…。 243 00:15:08,808 --> 00:15:12,311 それに 今の暮らしが いちばん 性に合っているんです。 244 00:15:12,311 --> 00:15:14,814 あっ…。 僕の願いは➡ 245 00:15:14,814 --> 00:15:17,650 妻と 楽しく 平穏に暮らしていくこと。 246 00:15:17,650 --> 00:15:22,155 ただ それだけですから。 旦那様。 247 00:15:22,155 --> 00:15:26,159 (フリオ)ただいま。 おかえりなさ~い。 248 00:15:26,159 --> 00:15:28,494 相談に乗っていただきたいことが あって➡ 249 00:15:28,494 --> 00:15:31,164 待ってたんですよ。 相談って? 250 00:15:31,164 --> 00:15:34,167 (ビレリー)フリオ様さえ よろしければなんですけど➡ 251 00:15:34,167 --> 00:15:38,171 土地を広げたいと思ってるんです。 土地を? 252 00:15:38,171 --> 00:15:42,008 魔獣のお馬さんを捕まえて 飼育したいと思ってるんです。 253 00:15:42,008 --> 00:15:45,678 そのためには もっと 広い土地が欲しいなって。 254 00:15:45,678 --> 00:15:48,181 畑の面積だって増やせるから➡ 255 00:15:48,181 --> 00:15:51,350 もっと たくさんの野菜を 育てることもできる! 256 00:15:51,350 --> 00:15:55,521 収穫した野菜は 魔獣の馬車で運びますから➡ 257 00:15:55,521 --> 00:15:58,024 フリオ様のお手を煩わせません! 258 00:15:58,024 --> 00:16:02,462 旦那様のように 圧倒的な力が あるのなら ともかく➡ 259 00:16:02,462 --> 00:16:06,966 魔獣が 力の弱い人種族に従うとは 考えづらいですし➡ 260 00:16:06,966 --> 00:16:09,468 普通の馬にしたほうが よいのでは? 261 00:16:09,468 --> 00:16:12,471 お馬さんを買うのも 安くはないですし➡ 262 00:16:12,471 --> 00:16:16,142 魔獣のお馬さんも 広い場所で 伸び伸び育ててあげたら➡ 263 00:16:16,142 --> 00:16:19,812 穏やかな子に育つんじゃないかな って思うんです。 264 00:16:19,812 --> 00:16:23,316 わかった。 それじゃあ 領主に交渉してみるよ。 265 00:16:23,316 --> 00:16:25,485 ありがとうございます! 266 00:16:25,485 --> 00:16:27,820 でも 交渉や 土地を買うお金は➡ 267 00:16:27,820 --> 00:16:30,156 自分たちでと…。 (ブロッサム/バリロッサ)うんうん。 268 00:16:30,156 --> 00:16:33,326 えっ… 結構するけど 大丈夫? 269 00:16:33,326 --> 00:16:36,996 この家の土地を買ったときの 値段を考えると…。 270 00:16:36,996 --> 00:16:39,165 これくらいは すると思うけど。 271 00:16:39,165 --> 00:16:41,834 (ブロッサム/ビレリー/バリロッサ)ひえ~! 王都から離れてるのに➡ 272 00:16:41,834 --> 00:16:44,003 そんなにするんですか? 273 00:16:44,003 --> 00:16:46,839 広さがあるから それなりにするよ。 274 00:16:46,839 --> 00:16:49,342 この辺りには 魔族の侵攻がないから➡ 275 00:16:49,342 --> 00:16:51,510 土地が値上がりしてるみたいだし。 276 00:16:51,510 --> 00:16:55,348 騎士団にいたころの貯金だけでは 足りないな。 277 00:16:55,348 --> 00:16:58,184 手持ちの武具を売れば なんとか…。 278 00:16:58,184 --> 00:17:00,620 (フリオ)お金は 僕が出すから 心配しないでいいよ。 279 00:17:00,620 --> 00:17:03,956 (ブロッサム/ビレリー/バリロッサ)えっ? この家の敷地になるんだし➡ 280 00:17:03,956 --> 00:17:07,293 広げた土地の管理を してくれるなら 助かるしね。 281 00:17:07,293 --> 00:17:09,462 しかし それでは…。 282 00:17:09,462 --> 00:17:12,131 (フリオ)納得できない? (3人)うんうん。 283 00:17:12,131 --> 00:17:14,133 じゃあ 3割。 284 00:17:14,133 --> 00:17:17,136 広げた土地を利用して得た 利益の3割は➡ 285 00:17:17,136 --> 00:17:19,639 土地の使用料として 支払ってもらう。 286 00:17:19,639 --> 00:17:22,475 それなら どうかな? (2人)うわ~。 287 00:17:22,475 --> 00:17:24,810 うんうん。 そうと決まれば…。 288 00:17:24,810 --> 00:17:26,812 耕せ~! 289 00:17:26,812 --> 00:17:29,315 耕せ~! 耕せ~! 290 00:17:29,315 --> 00:17:31,651 耕せ~! 全く…。 291 00:17:31,651 --> 00:17:35,154 戦闘訓練のときよりも よっぽど 楽しそうですね。 292 00:17:35,154 --> 00:17:38,157 ほんとにね。 あっ…。 (ブロッサム/フェンリース)んっ? 293 00:17:38,157 --> 00:17:42,662 ねえ 野菜を売ることを 前提で考えるなら➡ 294 00:17:42,662 --> 00:17:44,830 この辺りの土地では 育てづらい物を➡ 295 00:17:44,830 --> 00:17:49,001 育ててみるのは どうかな? 育てづらい物? 296 00:17:49,001 --> 00:17:53,673 うん。 魔法を使えば 多少の温度調節ならできるし➡ 297 00:17:53,673 --> 00:17:57,176 工夫しだいで 栽培条件を 整えられると思うんだよね。 298 00:17:57,176 --> 00:17:59,345 いやいや! それじゃあ 管理を➡ 299 00:17:59,345 --> 00:18:02,114 旦那さんの魔法に 頼ることんなっちまう。 300 00:18:02,114 --> 00:18:05,618 ただ 世話んなってるだけじゃ だめだと思って 始めたんだ。 301 00:18:05,618 --> 00:18:08,120 畑は 私に任せてくれ。 302 00:18:08,120 --> 00:18:10,957 (ヒヤ)ならば 私では いかがです? (一同)んっ? 303 00:18:10,957 --> 00:18:14,126 旦那様の従者である 私の魔法であれば➡ 304 00:18:14,126 --> 00:18:16,128 問題ないのでは? 305 00:18:16,128 --> 00:18:18,631 野菜は ちゃんと お天道様の下で➡ 306 00:18:18,631 --> 00:18:21,300 大事に育ててこそ おいしくなるんだ。 307 00:18:21,300 --> 00:18:25,304 なんでもかんでも 魔法に頼れば いいってもんじゃない。 308 00:18:25,304 --> 00:18:27,640 しかし 農業というものは➡ 309 00:18:27,640 --> 00:18:31,811 気候変動に左右される 非効率的なものでしょう? 310 00:18:31,811 --> 00:18:33,980 それを 魔法で管理できるなら…。 311 00:18:33,980 --> 00:18:35,982 だっ… だめなもんは だめだ! 312 00:18:35,982 --> 00:18:38,985 でも 私 見てみたい。 ベラノ! 313 00:18:38,985 --> 00:18:43,322 ヒヤさんが 魔法 どんなふうに使うのか。 んっ…。 314 00:18:43,322 --> 00:18:45,658 その格好 どうしたんだ? 315 00:18:45,658 --> 00:18:49,495 ホウタウの街にある 魔法学校に行くことにしたの。 316 00:18:49,495 --> 00:18:53,666 これから 研修。 魔法を学び直すとかですか? 317 00:18:53,666 --> 00:18:56,669 そう思って 願書を出しに行ったんだけど➡ 318 00:18:56,669 --> 00:18:59,338 生徒じゃなくて せっ… 先生として➡ 319 00:18:59,338 --> 00:19:01,440 採用してもいいって。 320 00:19:01,440 --> 00:19:04,944 まあ! ベラノが 先生!? すごいじゃないか! 321 00:19:04,944 --> 00:19:09,281 フリオ様が 魔力量の少ない私でも 使える魔法を➡ 322 00:19:09,281 --> 00:19:11,951 いろいろと教えてくれたおかげ。 323 00:19:11,951 --> 00:19:15,955 その魔法を使えるように 努力したのは ベラノだよ。 324 00:19:15,955 --> 00:19:19,625 就職 おめでとう。 ありがとう。 325 00:19:19,625 --> 00:19:23,629 今 いろんな教本や魔法書に 目を通してて…。 326 00:19:23,629 --> 00:19:28,634 でね 戦うためにあるんだって 思ってた 魔法が➡ 327 00:19:28,634 --> 00:19:30,636 ふだんの生活の 意外なことに➡ 328 00:19:30,636 --> 00:19:33,305 役立ったりするんだって わかったの。 329 00:19:33,305 --> 00:19:36,142 ブロッサム… だめ? 330 00:19:36,142 --> 00:19:38,477 うぅっ…。 それじゃあ➡ 331 00:19:38,477 --> 00:19:42,815 1区画だけ 魔法を使って 栽培してみるのは どうかな? 332 00:19:42,815 --> 00:19:45,985 育ちや味が 自然に育てた物より 劣っていると➡ 333 00:19:45,985 --> 00:19:48,154 ブロッサムが判断した場合は➡ 334 00:19:48,154 --> 00:19:51,991 納得いく物が出来るまで 売りに出さなければいいからさ。 335 00:19:51,991 --> 00:19:54,160 んっ… ハァ…。 336 00:19:54,160 --> 00:19:57,163 旦那に ここまで言わせちゃあ 断れねえな。 337 00:19:57,163 --> 00:20:00,332 一部とはいえ 大事な畑を任せるんだ。 338 00:20:00,332 --> 00:20:03,335 いいかげんな扱いしたら 許さねえからな。 339 00:20:03,335 --> 00:20:05,337 心しておきましょう。 340 00:20:14,513 --> 00:20:16,849 んっ…。 341 00:20:16,849 --> 00:20:21,353 みんな 自分のしたいことを ちゃんと見つけて すごいよね。 342 00:20:21,353 --> 00:20:24,190 ええ。 みんなが楽しそうにしていると➡ 343 00:20:24,190 --> 00:20:27,026 なんだか 私も うれしいですわ。 344 00:20:27,026 --> 00:20:32,198 実はさ 僕も見つけたんだ やりたいこと。 えっ? 345 00:20:32,198 --> 00:20:35,868 それは なんですの? いつか この世界で➡ 346 00:20:35,868 --> 00:20:39,371 自分の店を出せたらなって 思ってるんだ。 まあ! 347 00:20:39,371 --> 00:20:43,542 旦那様のお店なら 絶対に 繁盛するに決まっていますわ。 348 00:20:43,542 --> 00:20:46,545 そうかな? もちろんですわ! 349 00:20:46,545 --> 00:20:50,216 私も 知り合いに声をかけて 店に来させますわよ。 350 00:20:50,216 --> 00:20:53,886 でも リースの知り合いって 魔族なんじゃ…。 351 00:20:53,886 --> 00:20:57,556 僕は いいけど 街が 大混乱になるんじゃないかな? 352 00:20:57,556 --> 00:21:00,826 ちゃんと 人種族に化けて 来るよう 言っておきますので➡ 353 00:21:00,826 --> 00:21:03,329 ご心配には及びませんわ。 354 00:21:05,831 --> 00:21:09,835 旦那様… 私 旦那様のためでしたら➡ 355 00:21:09,835 --> 00:21:13,672 なんでも させていただきます。 ですから 遠慮なさらず➡ 356 00:21:13,672 --> 00:21:16,008 なんなりと お申しつけくださいね。 357 00:21:16,008 --> 00:21:18,844 ありがとう リース。 358 00:21:18,844 --> 00:21:23,516 それと… これ。 んっ… んっ? 359 00:21:23,516 --> 00:21:28,187 すごく きれいな石を見つけたから 指輪を作ったんだ。 360 00:21:28,187 --> 00:21:31,190 よかったら もらってくれないかな? 361 00:21:31,190 --> 00:21:33,359 これって もしかして…。 362 00:21:33,359 --> 00:21:37,363 結婚指輪だよ。 ほら おそろい。 363 00:21:37,363 --> 00:21:39,365 あっ…。 364 00:21:42,201 --> 00:21:44,537 あっ…。 365 00:21:44,537 --> 00:21:47,206 フッ…。 366 00:21:47,206 --> 00:21:51,377 だっ… 旦那様 リースは… リースは…。 367 00:21:51,377 --> 00:21:55,181 うわっ! とっても 幸せ者ですわ! 368 00:21:59,051 --> 00:22:02,154 (金髪勇者)なぜだ? なぜだ? 369 00:22:02,154 --> 00:22:06,325 なぜ 私が こんな目に…。 (ツーヤ)勇者様! 370 00:22:06,325 --> 00:22:09,829 このままだと 私たち 死刑になっちゃいますよ。 371 00:22:09,829 --> 00:22:12,498 くっ… こんな所で 死んでたまるか! 372 00:22:12,498 --> 00:22:15,000 ふぁい! 今すぐ ここから出せ! 373 00:22:15,000 --> 00:22:19,805 この私に こんなことをして ただで済むと思うなよ~!