1 00:00:03,337 --> 00:00:06,006 (フリオ)んっ… あっ…。 2 00:00:06,006 --> 00:00:08,842 (フェンリース) おはようございます 旦那様。 3 00:00:08,842 --> 00:00:12,846 えっ! うわっ! なっ… なんで ここに リースが!? 4 00:00:12,846 --> 00:00:17,684 なんでって… 夫婦ですから 当然ですわ。 5 00:00:17,684 --> 00:00:19,887 《そっ… そうだった》 6 00:00:22,022 --> 00:00:26,526 ⦅本日より よろしくお願いしますわ 旦那様。 7 00:00:26,526 --> 00:00:29,029 さあ どうぞ こちらへ。 8 00:00:29,029 --> 00:00:31,031 へっ? このフェンリース➡ 9 00:00:31,031 --> 00:00:34,368 身も心も 旦那様にささげる 覚悟でございますわ! 10 00:00:34,368 --> 00:00:37,204 だっ… だめ だめ だめ! それは だめだって。 11 00:00:37,204 --> 00:00:41,541 えっ! まさか 旦那様は 私を お嫌いに? 12 00:00:41,541 --> 00:00:44,711 そうじゃなくて。 こっ… こういうことには➡ 13 00:00:44,711 --> 00:00:47,381 順序とか 手続きとか 気持ちの整理とか➡ 14 00:00:47,381 --> 00:00:49,383 いろいろ あるんだよ! 15 00:00:49,383 --> 00:00:53,220 人種族の婚姻関係は 面倒ですわね。 16 00:00:53,220 --> 00:00:56,390 とにかく だめなものは だめなの! 17 00:00:56,390 --> 00:00:58,392 僕は 廊下で寝るから。 18 00:00:58,392 --> 00:01:00,661 バリロッサたちに見られたら➡ 19 00:01:00,661 --> 00:01:03,497 私たちの関係を 疑われてしまいますわ。 20 00:01:03,497 --> 00:01:05,499 うっ! あっ…⦆ 21 00:01:07,501 --> 00:01:10,671 《これから ずっと 同じ部屋で寝るのか》 22 00:01:10,671 --> 00:01:13,340 さあ 旦那様 お着替えを。 23 00:01:13,340 --> 00:01:16,343 手伝いますわ。 えっ? いやいや… いいよ! 24 00:01:16,343 --> 00:01:18,845 遠慮なさらず。 ちょっ… ちょっと! 25 00:01:18,845 --> 00:01:20,847 (ノック) 26 00:01:20,847 --> 00:01:24,017 (バリロッサ) フリオ殿 今日の特訓のことだが…。 27 00:01:24,017 --> 00:01:29,022 (フリオ/フェンリース)あっ…。 しっ… 失礼した! 28 00:01:29,022 --> 00:01:32,826 絶対 誤解されたよね? フフッ。 29 00:03:13,160 --> 00:03:16,663 んっ…。 グルルルル…。 30 00:03:16,663 --> 00:03:18,832 グルルルル…。 31 00:03:18,832 --> 00:03:22,335 我こそは クライロード騎士団の バリロッサである! 32 00:03:22,335 --> 00:03:25,172 いざ 勝…。 ガー! うわ~! 33 00:03:25,172 --> 00:03:29,176 すべてを言い終わらぬうちに。 うっ… ひっ… ひきょうだぞ~! 34 00:03:29,176 --> 00:03:32,179 (ブロッサム)お~りゃ! 35 00:03:32,179 --> 00:03:35,849 んっ… ハァ。 ハッ! ガー! 36 00:03:35,849 --> 00:03:37,851 あっ…。 ベラノ 魔法を。 37 00:03:37,851 --> 00:03:40,020 (ベラノ)あっ… 防御魔法 展開。 38 00:03:40,020 --> 00:03:42,856 ガー! うっ…。 今だ ビレリー! 39 00:03:42,856 --> 00:03:44,858 (ビレリー)はっ… はい! 40 00:03:46,860 --> 00:03:48,862 ガッ? あっ! 41 00:03:48,862 --> 00:03:52,032 うぅ… 魔力切れ…。 えっ? 42 00:03:52,032 --> 00:03:54,034 うぅ… 気持ち悪…。 43 00:03:54,034 --> 00:03:57,204 あっ…。 ウゥ… ガー。 44 00:03:57,204 --> 00:04:00,974 ガー! (ブロッサム/バリロッサ/ベラノ/ビレリー)うわ~! 45 00:04:00,974 --> 00:04:03,477 うわ~! ガー! 46 00:04:03,477 --> 00:04:07,147 戦闘の指導をしてくれって 頼まれたけど…。 47 00:04:07,147 --> 00:04:10,484 これは なかなか大変そうだね。 フゥ…。 48 00:04:10,484 --> 00:04:13,987 (フェンリース/フリオ)ハァ…。 (逃げ惑う声) 49 00:04:13,987 --> 00:04:16,156 (ベラノ)うわ~。 50 00:04:16,156 --> 00:04:19,993 とっても すてきな お部屋です。 うんうん。 51 00:04:19,993 --> 00:04:23,330 アッハハ! ベッドも ふかふかだ! ハハッ。 52 00:04:23,330 --> 00:04:26,333 本当に 私たちが使っても よいのですか? 53 00:04:26,333 --> 00:04:30,003 はい。 サイコベアを討伐した 報酬も入ったので➡ 54 00:04:30,003 --> 00:04:32,839 この家を 安く 譲ってもらうことにしたんです。 55 00:04:32,839 --> 00:04:35,675 みんなの訓練に 時間がかかりそうだし➡ 56 00:04:35,675 --> 00:04:39,012 その間 床で寝てもらうわけには いきませんから。 57 00:04:39,012 --> 00:04:41,681 かたじけない。 感謝。 58 00:04:41,681 --> 00:04:43,683 旦那様。 んっ? 59 00:04:43,683 --> 00:04:47,521 食事の用意が出来ましたわ! 60 00:04:47,521 --> 00:04:50,190 こっ… これは…。 61 00:04:50,190 --> 00:04:53,860 先ほど 狩った マウントボアの新鮮な生肉ですわ! 62 00:04:53,860 --> 00:04:56,029 新居を構えた お祝いに➡ 63 00:04:56,029 --> 00:04:58,865 一人一人に ぜいたくに切り分けましたの! 64 00:04:58,865 --> 00:05:00,800 さあ どうぞ 召し上がれ! 65 00:05:00,800 --> 00:05:04,471 あの… リース? できたら 僕たちは➡ 66 00:05:04,471 --> 00:05:07,140 調理した肉のほうが うれしいかな~。 67 00:05:07,140 --> 00:05:10,143 まあ。 では 焼いてまいりましょうか? 68 00:05:10,143 --> 00:05:13,980 あ~ うん。 僕がやるから リースは座っててよ。 69 00:05:13,980 --> 00:05:16,483 私も お手伝いします! 70 00:05:16,483 --> 00:05:19,319 (サベア)フンス フン…。 う~ん… 新鮮な肉は 生で食べるのが➡ 71 00:05:19,319 --> 00:05:22,489 いちばんですのに。 ねえ? サベア。 72 00:05:22,489 --> 00:05:24,491 フンス フンス! 73 00:05:24,491 --> 00:05:28,662 (フリオ)お待たせ。 口に合うといいんだけど。 74 00:05:28,662 --> 00:05:30,830 お~! おいしそうです。 75 00:05:30,830 --> 00:05:33,667 うん。 これ 魔法で作ったのか? 76 00:05:33,667 --> 00:05:36,169 いや 魔法は使っていません。 77 00:05:36,169 --> 00:05:39,673 料理は好きだし バリロッサさんが 手伝ってくれましたから。 78 00:05:39,673 --> 00:05:43,009 すごく手際がよくて 驚きました。 むっ…。 79 00:05:43,009 --> 00:05:46,846 実は 剣より 料理のほうが得意なのです。 80 00:05:46,846 --> 00:05:49,349 恥ずかしながら 貴族とは 名ばかりの➡ 81 00:05:49,349 --> 00:05:53,353 没落した家の出身で 料理人を雇うこともできず➡ 82 00:05:53,353 --> 00:05:56,690 食事は 自分で作っていましたから。 83 00:05:56,690 --> 00:05:59,526 それじゃあ 頂こう。 うん。 84 00:05:59,526 --> 00:06:03,463 これは うまい! ほっぺたが落っこちそうです。 85 00:06:03,463 --> 00:06:05,966 (フェンリース) おいしいはずがありませんわ。 86 00:06:05,966 --> 00:06:08,468 こんな葉っぱなんて 獲物を狩れない➡ 87 00:06:08,468 --> 00:06:10,971 弱小動物の食べ物です! 88 00:06:10,971 --> 00:06:14,975 でも 栄養があるよ。 そのサラダは 僕が作ったんだ。 89 00:06:14,975 --> 00:06:17,644 うぅ…。 食べないなら もらうぞ。 90 00:06:17,644 --> 00:06:21,648 だっ… だめですわ! 旦那様が作った物でしたら➡ 91 00:06:21,648 --> 00:06:24,985 はっ… 葉っぱだろうが なんだろうが…。 92 00:06:24,985 --> 00:06:28,321 んっ! おいしい。 93 00:06:28,321 --> 00:06:32,993 よかった。 お肉も食べてみてよ。 94 00:06:32,993 --> 00:06:35,328 《なっ… なんですの? これは! 95 00:06:35,328 --> 00:06:38,498 外は カリッと 中は ジューシー。 96 00:06:38,498 --> 00:06:41,167 あふれ出る肉汁は うまみが凝縮されて➡ 97 00:06:41,167 --> 00:06:44,337 蜜のように濃厚。 ただ 焼いただけでは➡ 98 00:06:44,337 --> 00:06:48,008 これだけ 複雑な味には ならないですわ!》 99 00:06:48,008 --> 00:06:51,177 それは バリロッサさんが 焼いてくれたんだよ。 なっ! 100 00:06:51,177 --> 00:06:55,181 どうなさった? リース殿。 もしや 焼き過ぎだったか? 101 00:06:55,181 --> 00:06:59,352 いっ… いいえ まあまあの焼き加減でしたわ。 102 00:06:59,352 --> 00:07:03,123 今度は 私が皆さんに 手料理を 振る舞って差し上げます。 103 00:07:03,123 --> 00:07:07,127 それは ありがたい。 楽しみにしてるね。 104 00:07:07,127 --> 00:07:10,297 マウントボアが こんなに…。 105 00:07:10,297 --> 00:07:14,301 これだけの数を 毎度毎度 どうやって 狩猟してるんだ? 106 00:07:14,301 --> 00:07:17,637 あっ…。 (話し声) 107 00:07:17,637 --> 00:07:19,973 ちょっと やり過ぎたかな? 108 00:07:19,973 --> 00:07:22,475 あの… 旦那様。 んっ? 109 00:07:22,475 --> 00:07:24,644 査定が終わるまでの間➡ 110 00:07:24,644 --> 00:07:27,314 少し 街を回ってきても よいでしょうか? 111 00:07:27,314 --> 00:07:30,650 それは かまわないけど。 一緒に行こうか? 112 00:07:30,650 --> 00:07:32,652 いえ その…。 113 00:07:32,652 --> 00:07:36,656 個人的な用事がありますので。 そうなんだ。 114 00:07:36,656 --> 00:07:38,658 (リウリス)フリオ様。 はい。 んっ? 115 00:07:38,658 --> 00:07:42,662 私は 冒険者ギルドの リウリスと申します。 116 00:07:42,662 --> 00:07:45,999 少し お話しさせて いただけますでしょうか。 117 00:07:45,999 --> 00:07:49,336 いいですよ。 それじゃあ 査定が終わったら➡ 118 00:07:49,336 --> 00:07:51,538 ここで待ってるね。 はい! 119 00:07:58,845 --> 00:08:01,614 さあ 頑張らねば! 120 00:08:01,614 --> 00:08:04,284 (リウリス)フリオ様のご活躍は➡ 121 00:08:04,284 --> 00:08:07,954 ギルドだけでなく 街じゅうの うわさになっています。 122 00:08:07,954 --> 00:08:10,623 《やっぱり やり過ぎたか…》 123 00:08:10,623 --> 00:08:13,793 実は フリオ様のことを聞きつけて➡ 124 00:08:13,793 --> 00:08:16,796 勇者様の下で 力を振るってはくれないかとの➡ 125 00:08:16,796 --> 00:08:18,798 誘いが来ているのです。 126 00:08:18,798 --> 00:08:20,800 応じてもらえるなら➡ 127 00:08:20,800 --> 00:08:23,803 名誉騎士にすると 国王が仰せです。 128 00:08:23,803 --> 00:08:27,140 僕を 名誉騎士に…。 129 00:08:27,140 --> 00:08:30,143 Aランクの魔獣を 一度に あれほど…。 130 00:08:30,143 --> 00:08:33,146 それも たった2人で 狩ることのできる者など➡ 131 00:08:33,146 --> 00:08:35,148 今まで 見たことがありません。 132 00:08:35,148 --> 00:08:39,652 冒険者ギルドとしては フリオ様を 手放したくはないのですが➡ 133 00:08:39,652 --> 00:08:44,157 世界のために お力を 貸していただけるのでしたら➡ 134 00:08:44,157 --> 00:08:47,660 フリオ様にとっても またとない機会かと…。 135 00:08:47,660 --> 00:08:53,333 《この世界の住人にとっては これ以上ない話なんだろうな。 136 00:08:53,333 --> 00:08:55,335 でも…。 137 00:08:55,335 --> 00:09:01,107 別の世界から来た 僕にとって 魔族と争う理由は 1つもない》 138 00:09:01,107 --> 00:09:03,610 すみませんが そのお話…。 あっ…。 139 00:09:03,610 --> 00:09:06,312 (フリオ)僕は 興味がありません。 なっ…。 140 00:09:08,782 --> 00:09:11,117 だっ… 旦那様…。 んっ? 141 00:09:11,117 --> 00:09:15,121 お待たせしました~。 (フリオ)リース!? 142 00:09:15,121 --> 00:09:18,458 どっ… どうしたの? 魔獣にでも遭遇した? 143 00:09:18,458 --> 00:09:22,462 アッハハ… いえ。 そうではございませんわ。 144 00:09:22,462 --> 00:09:25,632 《まっ… まさか 料理というものが➡ 145 00:09:25,632 --> 00:09:27,967 あんなに 手ごわいものだったとは…》 146 00:09:27,967 --> 00:09:31,805 ⦅ミレーノ:皆さん 殿方の胃袋を がっちり つかんで➡ 147 00:09:31,805 --> 00:09:34,474 愛の勝者となりましょう。 148 00:09:34,474 --> 00:09:38,978 愛の勝者? (ミレーノ)さあ まずは皮むきですわ。 149 00:09:38,978 --> 00:09:41,648 んっ… んっ! 150 00:09:41,648 --> 00:09:43,650 んっ…。 151 00:09:43,650 --> 00:09:46,486 お粉を ぱらぱらっと振りかけて。 152 00:09:46,486 --> 00:09:50,490 んっ んっ… あっ! 153 00:09:50,490 --> 00:09:53,493 弱火で ゆっくり煮込みますわよ。 154 00:09:53,493 --> 00:09:55,595 そんなの面倒ですわ⦆ 155 00:10:02,836 --> 00:10:04,838 《愛の勝者となるため! 156 00:10:04,838 --> 00:10:09,142 このフェンリース 人種族の料理などに 屈しませんわ!》 157 00:10:12,178 --> 00:10:16,182 (金髪勇者)ほう? 冒険者ギルドに そんな猛者が。 158 00:10:16,182 --> 00:10:20,019 (ツーヤ)なんでも 2人で 信じられない数の魔獣を➡ 159 00:10:20,019 --> 00:10:22,856 狩猟しているそうですよ~。 160 00:10:22,856 --> 00:10:25,525 王様も その2人がいれば➡ 161 00:10:25,525 --> 00:10:29,195 勇者様が 魔王討伐を再開してくれるって➡ 162 00:10:29,195 --> 00:10:32,532 大喜びでしたよ 勇者様。 163 00:10:32,532 --> 00:10:35,368 フン! ならば 早く連れてこい。 164 00:10:35,368 --> 00:10:40,173 私の手足として 存分に 働いてもらおうじゃないか。 165 00:10:42,542 --> 00:10:44,878 (フリオ)何度 来られても 同じです。 166 00:10:44,878 --> 00:10:47,881 城からの要請に 応えるつもりはありません。 167 00:10:47,881 --> 00:10:50,717 どうぞ お帰りください。 168 00:10:50,717 --> 00:10:55,722 この ひとつきの間に 何度も何度も しつこいですわね。 169 00:10:55,722 --> 00:10:59,225 二度と来ないよう 脅しておきましょうか? 170 00:10:59,225 --> 00:11:04,330 まあまあ… あの人たちも 仕事で来ているだけだからさ。 171 00:11:04,330 --> 00:11:07,667 それより みんなの訓練に つきあわないと。 172 00:11:07,667 --> 00:11:10,670 んっ! すごいな! 173 00:11:10,670 --> 00:11:12,672 すっかり 畑が生き返ったね。 んっ! 174 00:11:12,672 --> 00:11:16,509 んっ… ただで 世話になるわけにもいかないし➡ 175 00:11:16,509 --> 00:11:19,512 これくらいは しないとね。 フンス フンス。 176 00:11:19,512 --> 00:11:23,016 サベアも 手伝ってくれたんだよな。 フンス! 177 00:11:23,016 --> 00:11:26,352 畑仕事は 私ら2人に お任せさ! 178 00:11:26,352 --> 00:11:28,354 なあ? フンス! 179 00:11:28,354 --> 00:11:33,026 《その分 剣の訓練には 身が入ってない気がするけど》 180 00:11:33,026 --> 00:11:36,696 (ビレリー)わっ… 私には 無理です! 181 00:11:36,696 --> 00:11:39,365 いつまでも 木の的ばかり狙っていては➡ 182 00:11:39,365 --> 00:11:41,367 訓練にならないでしょう。 183 00:11:41,367 --> 00:11:45,371 でも かわいすぎて かわいそうで➡ 184 00:11:45,371 --> 00:11:48,541 とても あの子たちに 矢を放てません! 185 00:11:48,541 --> 00:11:52,212 (フェンリース)複眼鳥の肉は 軟らかくて おいしいですのよ。 186 00:11:52,212 --> 00:11:56,049 リースさんは すぐ 食欲に訴えようとする。 187 00:11:56,049 --> 00:11:59,052 無理なものは 無理なんです! 188 00:11:59,052 --> 00:12:01,487 ハァ…。 ベラノ。 189 00:12:01,487 --> 00:12:04,657 魔力を付与した指輪を 作ってみたんだ。 190 00:12:04,657 --> 00:12:08,995 ちょっと はめてみて。 これで 魔力が上がるはずだよ。 191 00:12:08,995 --> 00:12:12,832 んっ…。 今日1日 試して 様子を見よう。 192 00:12:12,832 --> 00:12:15,501 はい。 うん。 193 00:12:15,501 --> 00:12:17,503 あっ…。 194 00:12:20,340 --> 00:12:27,013 薬指は 許しませんわよ。 薬指は。 ハッ… あ~! 195 00:12:27,013 --> 00:12:32,352 うわ~! フッ… フリオ殿! バリロッサさん!? 196 00:12:32,352 --> 00:12:34,854 あっ…。 197 00:12:34,854 --> 00:12:39,359 かまととぶるのは およしなさいな バリロッサ。 198 00:12:39,359 --> 00:12:44,197 Cランクの魔獣など もう 余裕で倒せるはずですよ? 199 00:12:44,197 --> 00:12:46,699 リッ… リース殿…。 200 00:12:46,699 --> 00:12:50,370 非力なふりをして 旦那様に アピールしようだなんて➡ 201 00:12:50,370 --> 00:12:54,540 あざとすぎますわ。 なっ… なんのことです? 202 00:12:54,540 --> 00:12:57,043 んっ? (草木の揺れる音) 203 00:12:59,545 --> 00:13:02,649 (フェンリース)皆さん どうぞ 召し上がれ! (フリオ)お~! 204 00:13:02,649 --> 00:13:06,152 ちゃんと お料理です。 おいしい。 205 00:13:06,152 --> 00:13:10,823 生肉から 進化したな~! ええ。 これは驚きですね。 206 00:13:10,823 --> 00:13:15,828 すごいね リース。 いつの間に こんなに作れるようになったの? 207 00:13:15,828 --> 00:13:21,167 実は 旦那様と ギルドに行くとき 料理教室に通っていましたの。 208 00:13:21,167 --> 00:13:24,504 初めは 料理なんて面倒なだけ。 209 00:13:24,504 --> 00:13:29,175 魔法を使って ちゃちゃっと 作ればいいのにと思いましたわ。 210 00:13:29,175 --> 00:13:31,177 ですが…。 211 00:13:34,180 --> 00:13:36,182 不思議ですわね。 212 00:13:36,182 --> 00:13:38,685 武力が すべてだった私が➡ 213 00:13:38,685 --> 00:13:42,021 今は 少しずつ できることが増えていくのが➡ 214 00:13:42,021 --> 00:13:44,857 強くなることよりも うれしいのです。 215 00:13:44,857 --> 00:13:47,360 (一同)フッ…。 あっ そうだ! 216 00:13:47,360 --> 00:13:50,196 旦那様のために作った 一品がありますわ。 217 00:13:50,196 --> 00:13:52,365 どうぞ 召し上がってください。 218 00:13:52,365 --> 00:13:56,536 ⦅殿方のハートを射止めるには カレーが お薦めですわ。 219 00:13:56,536 --> 00:13:58,538 愛という名のスパイスを➡ 220 00:13:58,538 --> 00:14:02,975 たっぷり入れて 煮込みましょう!⦆ 221 00:14:02,975 --> 00:14:05,812 どっ… どうですか? 旦那様。 222 00:14:05,812 --> 00:14:08,314 うん! すごく おいしいよ。 223 00:14:08,314 --> 00:14:11,818 いくらでも お代わりできそう。 うれしいですわ~! 224 00:14:11,818 --> 00:14:14,153 ハハッ! フフフ! (フリオ)アハハハ! 225 00:14:14,153 --> 00:14:17,156 (ウリミナス) やっぱり… あれは フェンリースニャ! 226 00:14:22,161 --> 00:14:25,665 魔王軍随一の 勇猛な女戦士と恐れられていた➡ 227 00:14:25,665 --> 00:14:27,667 あのフェンリースが…。 228 00:14:27,667 --> 00:14:31,003 人種族に囲まれて 何をしているニャ? 229 00:14:31,003 --> 00:14:35,608 あなたこそ ここで 何をしているの? ウリミナス。 ハッ! 230 00:14:38,845 --> 00:14:41,347 どうぞ お茶です。 231 00:14:41,347 --> 00:14:44,350 いっ… いただきますニャ。 232 00:14:44,350 --> 00:14:47,854 熱い! (フェンリース) それで どんな用件ですの? 233 00:14:47,854 --> 00:14:50,022 魔王の側近である あなたが➡ 234 00:14:50,022 --> 00:14:53,860 遊びに来たとは思えませんわ。 魔王の側近!? 235 00:14:53,860 --> 00:14:56,529 この辺りの調査に来たニャ。 236 00:14:56,529 --> 00:14:59,365 そしたら 偶然 フェンリースを見かけて…。 237 00:14:59,365 --> 00:15:01,968 今は ここで暮らしてるんですわ。 238 00:15:01,968 --> 00:15:04,637 夫と 一緒に。 夫!? 239 00:15:04,637 --> 00:15:07,473 ええ 結婚しましたのよ。 240 00:15:07,473 --> 00:15:10,309 まさか 邪魔するつもりじゃ ないですわよね? 241 00:15:10,309 --> 00:15:13,146 もっ… もちろんニャ。 242 00:15:13,146 --> 00:15:16,816 熱っ! 大丈夫? 熱すぎたかな? 243 00:15:16,816 --> 00:15:20,486 そんなことありませんわ。 ちょうどいい温度ですし➡ 244 00:15:20,486 --> 00:15:23,656 とっても おいしいですわ。 それならいいけど。 245 00:15:23,656 --> 00:15:26,826 フゥー フゥー。 んっ…。 246 00:15:26,826 --> 00:15:30,163 《ウリミナス:魔王軍にいたときとは 別人のようニャ。 247 00:15:30,163 --> 00:15:34,333 それに この男 魔族がいるのに なぜ 平気でいられるのニャ? 248 00:15:34,333 --> 00:15:36,335 何より…。 249 00:15:36,335 --> 00:15:39,505 私の得意な 能力測定魔法をもってしても➡ 250 00:15:39,505 --> 00:15:42,341 能力値が 全く読めないニャ。 251 00:15:42,341 --> 00:15:46,345 こんなこと 魔王様相手でも なかったニャ》 252 00:15:46,345 --> 00:15:50,516 しっ… しかし この辺りも えらく 様変わりしてたニャ。 253 00:15:50,516 --> 00:15:54,687 特に デラベザの森は 魔獣の1匹も 見当たらなかったニャ。 254 00:15:54,687 --> 00:15:57,190 ああ… あの森ですか。 255 00:15:57,190 --> 00:15:59,525 魔獣がいないってことは➡ 256 00:15:59,525 --> 00:16:03,462 あのとき使った 浄化魔法は 本当に 効果があったんですね。 257 00:16:03,462 --> 00:16:07,466 んっ… ブハッ! ちょちょ… ちょっと待つニャ! 258 00:16:07,466 --> 00:16:11,804 浄化魔法を使った? お前がかニャ? はっ… はい。 259 00:16:11,804 --> 00:16:14,640 フェンリース! あんたは知ってるのニャ? 260 00:16:14,640 --> 00:16:17,143 この男が あんたの兄 フェンガリルと➡ 261 00:16:17,143 --> 00:16:20,480 その一軍を壊滅させた 張本人だってこと! 262 00:16:20,480 --> 00:16:23,316 えっ…。 あの森に陣を張っていた➡ 263 00:16:23,316 --> 00:16:26,486 フェンガリルとの連絡は 途絶えたままニャ! 264 00:16:26,486 --> 00:16:30,990 間違いなく あんたの兄は…。 黙りなさい ウリミナス。 265 00:16:30,990 --> 00:16:33,659 今の話 本当なの? 266 00:16:33,659 --> 00:16:37,830 僕が リースのお兄さんを… 君は知ってたのかい? 267 00:16:37,830 --> 00:16:42,668 浄化魔法を使える人種族は 限られておりますから。 268 00:16:42,668 --> 00:16:45,671 なんとなくは。 それじゃあ…。 269 00:16:45,671 --> 00:16:48,174 兄は 牙狼族の戦士です。 270 00:16:48,174 --> 00:16:52,345 その死に 情けをかけられることを 何より 嫌うでしょう。 271 00:16:52,345 --> 00:16:56,349 それに 魔王軍四天王の1人と 呼ばれておきながら➡ 272 00:16:56,349 --> 00:16:58,851 何もできなかった兄も 悪いのです! 273 00:16:58,851 --> 00:17:01,621 まあ… それは そうだニャ。 274 00:17:01,621 --> 00:17:04,957 私は 旦那様の力に ほれ込んで➡ 275 00:17:04,957 --> 00:17:08,294 あるじとすることに決めたのです。 何があろうとも➡ 276 00:17:08,294 --> 00:17:11,130 気持ちが変わることはありません。 んっ…。 277 00:17:11,130 --> 00:17:13,132 あっ…。 (物音) 278 00:17:13,132 --> 00:17:17,637 申し訳ない。 盗み聞きを するつもりは なかったのだが…。 279 00:17:17,637 --> 00:17:19,805 なんか 聞こえちゃって。 280 00:17:19,805 --> 00:17:22,141 まっ… まさか リースさんが➡ 281 00:17:22,141 --> 00:17:26,646 あの フェンリースだったなんて。 うっ! うっ…。 282 00:17:26,646 --> 00:17:28,648 だっ… 大丈夫? 283 00:17:28,648 --> 00:17:31,317 《この男は 魔王軍の脅威ニャ。 284 00:17:31,317 --> 00:17:33,319 ということは フェンリースも➡ 285 00:17:33,319 --> 00:17:36,322 魔王軍の敵になった ということニャ!》 286 00:17:36,322 --> 00:17:40,826 ところで ご主人 模擬戦の相手を していただけますかニャ? 287 00:17:40,826 --> 00:17:43,829 このウリミナス フェンリースが ほれ込んだ 腕前に➡ 288 00:17:43,829 --> 00:17:47,833 興味がありますニャ。 別に 腕前なんてものは…。 289 00:17:47,833 --> 00:17:50,670 《2人とも まとめて 始末してやるニャ!》 290 00:17:50,670 --> 00:17:53,005 (フェンリース)いけません 旦那様! ニャ!? 291 00:17:53,005 --> 00:17:55,007 この女 模擬戦と偽って➡ 292 00:17:55,007 --> 00:17:58,678 旦那様と くんずほぐれつする気に 違いありませんわ! 293 00:17:58,678 --> 00:18:01,781 そっ… そんなわけあるかニャー! ガルルルルル! 294 00:18:01,781 --> 00:18:04,617 ルールは 簡単ニャ。 295 00:18:04,617 --> 00:18:06,619 魔法は 使用可。 296 00:18:06,619 --> 00:18:09,288 どちらかが降参するまで 一騎打ちニャ。 297 00:18:09,288 --> 00:18:13,125 わかりました。 僕のほうは いつでもいいですよ。 298 00:18:13,125 --> 00:18:15,828 では… 行きますニャ! 299 00:18:19,298 --> 00:18:22,134 猫毒爪! 300 00:18:22,134 --> 00:18:24,637 《注意を引き付けておいて…。 301 00:18:24,637 --> 00:18:26,973 地下からの同時攻撃ニャ!》 302 00:18:26,973 --> 00:18:29,775 んっ… 強制解除。 303 00:18:34,647 --> 00:18:37,650 はぁ? 2つの魔法が 一瞬で!? 304 00:18:37,650 --> 00:18:43,155 磔魔法。 うっ… ぐっ! かか… 体が! 305 00:18:43,155 --> 00:18:48,494 模擬戦の相手は 僕だ。 リースまで狙うことは 許さないよ。 306 00:18:48,494 --> 00:18:50,496 くっ… くぅ~! 307 00:18:50,496 --> 00:18:54,166 こっ… 降参ニャ…。 308 00:18:54,166 --> 00:18:57,336 (フリオ)ずっと黙ってて ごめん。 309 00:18:57,336 --> 00:19:00,272 みんなに リースの正体を知られたら➡ 310 00:19:00,272 --> 00:19:02,942 いろいろ 面倒なことになると思ったんだ。 311 00:19:02,942 --> 00:19:07,780 僕たちのことを 城に報告するなら それでも かまわないよ。 312 00:19:07,780 --> 00:19:11,951 ですが これだけは言っておきますわ。 313 00:19:11,951 --> 00:19:15,287 私は 旦那様に忠誠を誓いました。 314 00:19:15,287 --> 00:19:18,457 もう 魔王軍の一味ではありません。 315 00:19:18,457 --> 00:19:22,128 フリオ殿の言うとおり 騎士団としては➡ 316 00:19:22,128 --> 00:19:25,297 城に報告しなければ ならないのでしょう。 317 00:19:25,297 --> 00:19:29,468 ですが 敵対する意思のない者まで 報告する必要はありません。 318 00:19:29,468 --> 00:19:31,971 んっ… バリロッサさん。 319 00:19:31,971 --> 00:19:34,140 (ブロッサム)4人で 話をしたんだ。 320 00:19:34,140 --> 00:19:38,978 この ひとつき リースさんは 戦闘の訓練に つきあってくれた。 321 00:19:38,978 --> 00:19:41,647 私たちにとっちゃ 恩人だって。 322 00:19:41,647 --> 00:19:44,483 いくら だめだめな私たちでも➡ 323 00:19:44,483 --> 00:19:48,654 恩人を売るようなことは できませんから。 同意。 324 00:19:48,654 --> 00:19:53,159 ありがとう みんな…。 フッ…。 325 00:19:53,159 --> 00:19:55,828 あっ…。 んっ? 326 00:19:55,828 --> 00:19:57,830 あれは…。 327 00:19:59,999 --> 00:20:02,001 (鳴き声) 328 00:20:02,001 --> 00:20:07,006 (フェンリース)ウリミナス! 昨夜の大層なもてなし感謝するニャ。 329 00:20:07,006 --> 00:20:09,008 魔王軍きっての精鋭部隊➡ 330 00:20:09,008 --> 00:20:12,344 龍軍の力をもって お返しさせていただくニャ! 331 00:20:12,344 --> 00:20:14,847 龍軍? 過去に 何度も➡ 332 00:20:14,847 --> 00:20:18,017 人種族の軍隊を 壊滅させてきた部隊です! 333 00:20:18,017 --> 00:20:23,022 降参して 魔王様の配下になると 誓うなら 許してやっても…。 334 00:20:23,022 --> 00:20:27,026 へぇ~ これが龍なんだ! 初めて見たよ! ニャ!? 335 00:20:27,026 --> 00:20:30,696 以前 お住まいだった世界には いなかったのですか? 336 00:20:30,696 --> 00:20:33,699 いたけど 見たことはなかったな。 337 00:20:33,699 --> 00:20:37,203 まれに 龍のうろこを使った商品を 扱うくらいで…。 338 00:20:37,203 --> 00:20:39,872 なっ… 何を のんきに! 339 00:20:39,872 --> 00:20:42,374 死ぬがいいニャ! 340 00:20:42,374 --> 00:20:47,079 神聖魔法 天の鉄槌! 341 00:20:49,048 --> 00:20:51,217 (鳴き声) 342 00:20:51,217 --> 00:20:53,219 なっ!? 343 00:20:58,724 --> 00:21:00,826 ばっ… ばかニャ。 344 00:21:00,826 --> 00:21:04,663 魔王軍 最強の龍たちが 一瞬で…。 345 00:21:04,663 --> 00:21:08,501 ニャ? わっ… 私を置いていくニャー! 346 00:21:08,501 --> 00:21:11,504 (ブロッサム/バリロッサ)あっ…。 全く… 旦那様に牙をむくなんて➡ 347 00:21:11,504 --> 00:21:14,340 命知らずですわ。 すげえや! 348 00:21:14,340 --> 00:21:17,343 私も どさくさに紛れて 農具でも放っとくんだった。 349 00:21:17,343 --> 00:21:20,179 うまくいきゃ ドラゴンスレイヤーの称号がもらえて➡ 350 00:21:20,179 --> 00:21:22,515 レベルアップしたかもな~! 351 00:21:22,515 --> 00:21:24,517 やってみようか? んっ? 352 00:21:24,517 --> 00:21:27,353 それ 投げてみて。 おっ… おう。 353 00:21:27,353 --> 00:21:31,023 せ~の… それ! 354 00:21:31,023 --> 00:21:34,627 付加魔法! 加速 貫通 神聖化! 355 00:21:37,196 --> 00:21:39,198 グエー! えっ!? 356 00:21:39,198 --> 00:21:43,035 ほんとに ドラゴンスレイヤーの称号が付いてるぞ! 357 00:21:43,035 --> 00:21:46,372 (ビレリー/バリロッサ/ベラノ)えっ? フリオ殿 私も お願いしたい! 358 00:21:46,372 --> 00:21:48,707 私も。 私もです! 359 00:21:48,707 --> 00:21:51,377 えっ? もう 龍は逃げてしまったし➡ 360 00:21:51,377 --> 00:21:54,380 さすがに 姿が見えてないと無理だよ。 361 00:21:54,380 --> 00:22:00,319 そうですか… そうですか。 362 00:22:00,319 --> 00:22:03,489 そうですか~! 363 00:22:03,489 --> 00:22:06,825 (ゴウル) 勇者でもない ただの冒険者が➡ 364 00:22:06,825 --> 00:22:09,829 このような魔法を使えるとはな。 365 00:22:11,831 --> 00:22:13,832 (スレイプ)ゴウル様! 366 00:22:13,832 --> 00:22:16,835 次の一手を打つ。