1 00:00:09,000 --> 00:00:11,900 んっ… 急げ! もたもたするな! 2 00:00:12,099 --> 00:00:14,299 うっ… ああ… 3 00:00:17,350 --> 00:00:18,550 (バナザ) ご苦労さまです。 4 00:00:18,725 --> 00:00:21,025 バナザよ。 この荷物で しまいか? 5 00:00:21,800 --> 00:00:23,300 その予定でしたが 6 00:00:23,600 --> 00:00:26,200 このあとの商談しだいで追加になるかもしりません 7 00:00:26,637 --> 00:00:29,737 皆さんと 食事でもしながら お待ちいただけますか? 8 00:00:30,900 --> 00:00:33,600 おい あいつ 亜人に金 渡してるぞ。 9 00:00:33,940 --> 00:00:35,600 変わったやつだ。 10 00:00:36,065 --> 00:00:37,465 んっ?  ハァ… 11 00:00:37,700 --> 00:00:41,800 気持ちは ありがたいのじゃが わしらは亜人種族じゃて…。 12 00:00:42,200 --> 00:00:43,700 それが どうかしましたか? 13 00:00:44,400 --> 00:00:46,300 僕の都合で待っていただくのですから 14 00:00:46,500 --> 00:00:48,500 これくらいはさせていただかないと。 15 00:00:50,000 --> 00:00:52,400 (クイン) バナザは一度 言いだしたら聞かないから。 16 00:00:53,380 --> 00:00:54,280 クイン 17 00:00:54,490 --> 00:00:57,190 おとなしくみんなと食事でもしてきなさいな。 18 00:00:57,500 --> 00:01:00,500 ああ… そうか? じゃあ 遠慮なく。 19 00:01:00,800 --> 00:01:02,700 おい 飯に行くぞ! (亜人たち)んっ? 20 00:01:03,109 --> 00:01:07,209 バナザさんに礼を言ってからついてこい! (亜人たち)お〜! 21 00:01:07,300 --> 00:01:10,000 ありがとうございます バナザさん。 22 00:01:10,157 --> 00:01:13,857 ごちそうになります。 いつもありがとうございます。 23 00:01:13,900 --> 00:01:15,600 いえいえ いってらしゃい! 24 00:01:15,800 --> 00:01:17,200 偽善者が。 んっ? 25 00:01:18,700 --> 00:01:19,900 フン。 けっ! 26 00:01:20,700 --> 00:01:24,600 ハァ… 人だからとか 亜人種族だからとか 27 00:01:24,700 --> 00:01:27,000 そんなの関係なく 仲よくすることって 28 00:01:27,058 --> 00:01:30,058 できないものかな? そうね…。 29 00:01:30,300 --> 00:01:33,800 でも そんなふうに考える王都の人間は少ないわ。 30 00:01:33,881 --> 00:01:36,781 あっ…。 んっ? 31 00:01:39,554 --> 00:01:43,033 えっ? なっ… なんだ!?んっ? 32 00:01:43,057 --> 00:01:47,871 どうかしたの? あっ… バナザ? 33 00:01:47,895 --> 00:01:50,040 <バナザ:どうして僕が選ばれたのか➡ 34 00:01:50,064 --> 00:01:53,210 その理由は わからない。 35 00:01:53,234 --> 00:01:56,534 とにかく 僕はこっちの世界に やって来た> 36 00:01:59,350 --> 00:02:02,830 198人目の勇者候補の召喚に➡ 37 00:02:02,854 --> 00:02:04,854 成功しました。あっ…。 38 00:02:09,193 --> 00:02:11,193 ここは? 39 00:02:13,364 --> 00:02:16,844 クライロード魔法国へようこそ おいでくださいました。 40 00:02:16,868 --> 00:02:19,013 勇者候補様。 41 00:02:19,037 --> 00:02:22,850 はい? なっ… なんなんですか?これは 一体。 42 00:02:22,874 --> 00:02:26,854 それに 勇者候補って何かの間違いでは? 43 00:02:26,878 --> 00:02:29,857 僕は ただの商人でバナザと申します。 44 00:02:29,881 --> 00:02:34,194 長らく続く魔王軍との戦いのため➡ 45 00:02:34,218 --> 00:02:36,864 我らは いにしえの伝承に従い➡ 46 00:02:36,888 --> 00:02:40,367 異世界から勇者足りうる人物を召喚し➡ 47 00:02:40,391 --> 00:02:43,537 魔王軍に対抗しようとしているのです。 48 00:02:43,561 --> 00:02:47,761 魔王軍?それでは 能力を測定します。 49 00:02:51,502 --> 00:02:53,981 こちらに 手を かざしてください。 50 00:02:54,005 --> 00:02:57,318 えっ? あっ ああ…。 51 00:02:57,342 --> 00:02:59,486 さあ。 52 00:02:59,510 --> 00:03:01,488 おお…。 53 00:03:01,512 --> 00:03:04,992 異世界から召喚された者は➡ 54 00:03:05,016 --> 00:03:09,663 レベルが 1になる代わりに神より 加護が与えられるのです。 55 00:03:09,687 --> 00:03:13,000 普通の人種族がいくら鍛錬しても➡ 56 00:03:13,024 --> 00:03:16,837 到達することができないほどの能力…。 57 00:03:16,861 --> 00:03:19,761 それが 神の天啓。 58 00:03:21,699 --> 00:03:24,345 《バナザ:この世界の文字かな? 59 00:03:24,369 --> 00:03:26,847 でも 普通に読める》 60 00:03:26,871 --> 00:03:29,350 ハッ… そんな!んっ? 61 00:03:29,374 --> 00:03:32,353 神の天啓が 皆無! 62 00:03:32,377 --> 00:03:36,857 ごく一般的な成人男性の能力値です。 63 00:03:36,881 --> 00:03:40,194 そりゃあ…だから 言ったじゃないですか➡ 64 00:03:40,218 --> 00:03:44,198 僕は ただの商人だって。神の天啓がないなんて…。 65 00:03:44,222 --> 00:03:48,369 また 失敗か。しかし あまりにも ひどい。 66 00:03:48,393 --> 00:03:50,971 そんな がっかりされても…。 67 00:03:50,995 --> 00:03:54,141 ていうか だったら僕を元の世界に戻して…。 68 00:03:54,165 --> 00:03:56,310 (一同)お〜! 69 00:03:56,334 --> 00:03:58,812 ああ すばらしい! 70 00:03:58,836 --> 00:04:03,317 伝説の勇者様に匹敵する力をお持ちの方が➡ 71 00:04:03,341 --> 00:04:06,320 現れました!(一同)お〜! 72 00:04:06,344 --> 00:04:08,822 まあ! アハッ!おお…。 ちょっと! 73 00:04:08,846 --> 00:04:12,659 (金髪勇者)んっ? 74 00:04:12,683 --> 00:04:17,831 そうか… 私がこの世界を救う勇者に選ばれた➡ 75 00:04:17,855 --> 00:04:20,167 ということなのだな。 76 00:04:20,191 --> 00:04:22,836 おっしゃるとおりです 勇者様! 77 00:04:22,860 --> 00:04:24,838 我らを お救いください! 78 00:04:24,862 --> 00:04:27,841 国王陛下に報告を。はい! 79 00:04:27,865 --> 00:04:32,346 あっ… あの…ちょっと すみません! 80 00:04:32,370 --> 00:04:34,681 あの! すみません! 81 00:04:34,705 --> 00:04:38,352 よくぞ この世界を救いに来てくださった! 82 00:04:38,376 --> 00:04:42,189 わしは 金髪の騎士殿を勇者に任命する! 83 00:04:42,213 --> 00:04:46,360 (歓声) 84 00:04:46,384 --> 00:04:50,784 ハァー… 誰も 話を聞いてくれない。 85 00:04:52,990 --> 00:04:55,636 《バナザ:クライロード魔法国か。 86 00:04:55,660 --> 00:05:00,474 聞いたことはないけど ここはほんとに異世界なのか?》 87 00:05:00,498 --> 00:05:05,498 とにかく 元の世界に帰してもらわないとな。 88 00:05:07,839 --> 00:05:09,817 乗れ。 89 00:05:09,841 --> 00:05:12,841 んっ…。うわっ! ちょっと! 90 00:05:15,012 --> 00:05:17,825 おっ おお… おっ うわっ! 91 00:05:17,849 --> 00:05:19,827 痛え。 92 00:05:19,851 --> 00:05:22,663 なんで 僕が こんな目に…。 93 00:05:22,687 --> 00:05:26,834 ⦅貴殿の召喚に使用したゲートは閉じてしまった。 94 00:05:26,858 --> 00:05:29,837 もう一度 開くことは 不可能だ。 95 00:05:29,861 --> 00:05:33,340 そっ… そんな!それじゃあ 僕は…。 96 00:05:33,364 --> 00:05:36,844 貴殿を 元の世界へ送還できなかったことは➡ 97 00:05:36,868 --> 00:05:39,847 すべて 我が国の失態である。 98 00:05:39,871 --> 00:05:44,184 ついては 北方にあるデラベザの森に居を構え➡ 99 00:05:44,208 --> 00:05:48,021 この世界で暮らすことを特別に許可する。 100 00:05:48,045 --> 00:05:53,245 ただし 今回の一件を口外することは 堅く禁ずる⦆ 101 00:05:55,152 --> 00:05:57,130 あの… ちょっと いいですか?んっ? 102 00:05:57,154 --> 00:05:59,132 申し訳ないが あんたとは➡ 103 00:05:59,156 --> 00:06:01,468 話をしないように言われてるんで。 104 00:06:01,492 --> 00:06:06,139 そう言わないでくださいよ。遠い国から来たので➡ 105 00:06:06,163 --> 00:06:08,642 この国のことをよく知らないんです。 106 00:06:08,666 --> 00:06:11,144 いろいろ聞かせていただけたらなって。 107 00:06:11,168 --> 00:06:14,815 あなたは 王様と奴隷契約を結んでいるんですか? 108 00:06:14,839 --> 00:06:16,817 奴隷契約? 109 00:06:16,841 --> 00:06:20,153 僕のいた世界では人種族と亜人種族は➡ 110 00:06:20,177 --> 00:06:22,990 そういう契約を結んでいることが多かったので。 111 00:06:23,014 --> 00:06:27,327 アハハッ! あんた ずいぶんひでえとこから来たんだな。 112 00:06:27,351 --> 00:06:30,497 えっ?確かに賃金は安いかもしれねえが➡ 113 00:06:30,521 --> 00:06:33,000 俺たちは 奴隷なんかじゃねえよ。 114 00:06:33,024 --> 00:06:37,170 この国じゃ 人種族も 亜人種族も関係ねえからな。 115 00:06:37,194 --> 00:06:40,340 (バナザ)ああ… それは失礼しました! 116 00:06:40,364 --> 00:06:44,678 ところで これから行くデラベザの森というのは…。 117 00:06:44,702 --> 00:06:47,180 おしゃべりは終わりだ。 118 00:06:47,204 --> 00:06:50,784 ここには 僕たちしかいないですしちょっとくらい…。 119 00:06:50,808 --> 00:06:53,508 あっ… わかりました。 120 00:06:56,314 --> 00:06:58,314 ハァー。 121 00:07:03,154 --> 00:07:05,966 《魔王が どうとか言ってたけど➡ 122 00:07:05,990 --> 00:07:08,969 この世界はそんなに悪くないのかも》 123 00:07:08,993 --> 00:07:21,193 ♬〜 124 00:07:23,341 --> 00:07:26,741 着いたぞ。よっと。この先が デラベザの森だ。 125 00:07:34,018 --> 00:07:37,164 これは 国王からだ。 126 00:07:37,188 --> 00:07:41,168 これって 魔法袋ですよね?そうだ。 127 00:07:41,192 --> 00:07:45,292 当分の間 生きていけるだけの金や食料が入ってるらしい。 128 00:07:47,365 --> 00:07:50,277 この辺りには魔王軍がいるって うわさだ。 129 00:07:50,301 --> 00:07:53,113 えっ?悪いことは言わねえ。 130 00:07:53,137 --> 00:07:57,117 死にたくなければ早く ここから逃げろ。 いいな? 131 00:07:57,141 --> 00:08:01,788 送っていただきありがとうございました! 132 00:08:01,812 --> 00:08:04,458 ただ 逃げろって言われてもな…。 133 00:08:04,482 --> 00:08:07,282 どこに逃げればいいかもわからないよ。 134 00:08:10,655 --> 00:08:14,134 よかった。元の世界にあった魔法袋と➡ 135 00:08:14,158 --> 00:08:16,470 使い方は変わらないみたいだ。 136 00:08:16,494 --> 00:08:19,794 今 必要なのは…。 137 00:08:27,171 --> 00:08:29,483 (バナザ)見た目だけの粗悪品だな。 138 00:08:29,507 --> 00:08:32,319 んっ…。(物音) 139 00:08:32,343 --> 00:08:34,988 (バナザ)なんだ スライムか。 140 00:08:35,012 --> 00:08:37,824 《この世界にもいるんだな。 141 00:08:37,848 --> 00:08:41,048 凶暴じゃないから襲ってはこないと思うけど》 142 00:08:43,187 --> 00:08:45,332 えっ!? んっ! 143 00:08:45,356 --> 00:08:48,001 うわっ! やっ! 144 00:08:48,025 --> 00:08:50,025 あっ…。 145 00:08:54,131 --> 00:08:58,111 ハァ… って もう 欠けてるし! 146 00:08:58,135 --> 00:09:01,635 んっ?〓(ファンファーレ) 147 00:09:03,641 --> 00:09:06,453 (バナザ)レベル2か。魔物を倒したから➡ 148 00:09:06,477 --> 00:09:08,622 レベルが上がったのかな? 149 00:09:08,646 --> 00:09:11,625 なんだろう? このマーク。 150 00:09:11,649 --> 00:09:14,127 んっ? 151 00:09:14,151 --> 00:09:17,130 「音声での案内が可能です」。 152 00:09:17,154 --> 00:09:19,800 ちょうど話し相手が欲しかったんだ。 153 00:09:19,824 --> 00:09:22,135 〓音声案内を開始します。 154 00:09:22,159 --> 00:09:26,807 〓レベルの上昇に伴い 以下の魔法が使用可能になりました。 155 00:09:26,831 --> 00:09:30,310 〓ウインドウの操作をすることなく発動します。 156 00:09:30,334 --> 00:09:32,479 おっ… うわ〜! 157 00:09:32,503 --> 00:09:34,815 こっ… こんなに一気に出されても…。 158 00:09:34,839 --> 00:09:37,984 〓魔法袋に居場所探知 魔物誘因➡ 159 00:09:38,008 --> 00:09:40,821 強制回収の魔法が付与されています。 160 00:09:40,845 --> 00:09:42,823 えっ!? 161 00:09:42,847 --> 00:09:46,827 《さっき スライムが襲ってきたのはあれが原因か。 162 00:09:46,851 --> 00:09:50,664 武器は使い物にならないしつまり…》 163 00:09:50,688 --> 00:09:53,500 とっとと死んでくれってことか。 164 00:09:53,524 --> 00:09:56,670 〓付与された魔法を強制解除しますか? 165 00:09:56,694 --> 00:09:58,672 できるの?〓可能です。 166 00:09:58,696 --> 00:10:00,696 じゃあ お願い。 167 00:10:03,200 --> 00:10:05,345 〓強制解除されました。 168 00:10:05,369 --> 00:10:08,348 こんなに簡単に解ける魔法なんて…。 169 00:10:08,372 --> 00:10:10,851 何がしたかったんだろう? 170 00:10:10,875 --> 00:10:13,019 考えるだけ 無駄か。 171 00:10:13,043 --> 00:10:16,690 今は 身を守れる安全な場所を見つけないとな。 172 00:10:16,714 --> 00:10:18,859 〓警告。今度は 何? 173 00:10:18,883 --> 00:10:21,528 〓デラベザの森は高濃度の魔素によって➡ 174 00:10:21,552 --> 00:10:24,865 汚染されています。魔素? 175 00:10:24,889 --> 00:10:28,368 〓魔素とは魔族により 生成 散布された➡ 176 00:10:28,392 --> 00:10:31,037 液体 気体などの総称。 177 00:10:31,061 --> 00:10:34,040 〓人種族に深刻な被害を与えます。 178 00:10:34,064 --> 00:10:36,042 〓浄化しますか? 179 00:10:36,066 --> 00:10:39,045 そりゃあ… できるならしといたほうがいいよね。 180 00:10:39,069 --> 00:10:41,715 ここに住めって言われてんだし。 181 00:10:41,739 --> 00:10:46,720 〓この魔法は あなたの魔力総量の3分の1を消費します。 182 00:10:46,744 --> 00:10:49,723 僕の魔力総量なんてたかが知れてるだろうから➡ 183 00:10:49,747 --> 00:10:51,658 別に かまわないよ。 184 00:10:51,682 --> 00:10:55,662 〓了解しました。 発動します。 185 00:10:55,686 --> 00:10:57,664 えっ? えっ…。 186 00:10:57,688 --> 00:10:59,788 うわ〜! 187 00:11:08,032 --> 00:11:12,179 へっ? ものすごい光だったけど。 188 00:11:12,203 --> 00:11:14,681 特に変わった気もしないな。 189 00:11:14,705 --> 00:11:16,850 〓レベルが上昇しました。 190 00:11:16,874 --> 00:11:20,687 〓レベルが上昇しました。レベルが… レベルが…。 191 00:11:20,711 --> 00:11:25,011 えっ? ちょちょちょ ちょちょ…。えっ えっ… え〜!? 192 00:11:27,051 --> 00:11:30,697 (第一王女)お父様いくらなんでも ひどすぎます。 193 00:11:30,721 --> 00:11:34,534 何が ひどいというのだ?第一王女よ。 194 00:11:34,558 --> 00:11:39,039 私たちの手違いで 元の世界に戻れなくなった 勇者候補様を➡ 195 00:11:39,063 --> 00:11:42,209 デラベザの森へ追いやったそうではないですか。 196 00:11:42,233 --> 00:11:45,879 あの森は 魔王軍の前線基地が設営されていると➡ 197 00:11:45,903 --> 00:11:47,881 うわさされているのに。 198 00:11:47,905 --> 00:11:51,484 フン!勇者になれなかった くずなど…。 199 00:11:51,508 --> 00:11:54,487 失礼いたします!何事だ? 200 00:11:54,511 --> 00:11:57,490 先ほど 最上位の神聖魔法である➡ 201 00:11:57,514 --> 00:12:01,828 浄化魔法が発動された痕跡が確認されました。お〜! 202 00:12:01,852 --> 00:12:06,833 魔王討伐に旅立たれた金髪の勇者殿が放ったのか! 203 00:12:06,857 --> 00:12:10,670 こんなに早く 最上位魔法を使用できるようになるとは➡ 204 00:12:10,694 --> 00:12:13,173 さすが 100年に一度の逸材。 205 00:12:13,197 --> 00:12:15,842 わしが任命しただけのことはある。 206 00:12:15,866 --> 00:12:19,846 あっ それが浄化魔法が放たれたのは➡ 207 00:12:19,870 --> 00:12:22,349 勇者様が向かわれた南方ではなく➡ 208 00:12:22,373 --> 00:12:25,685 はるか北方の森でして…。んっ?えっ? 209 00:12:25,709 --> 00:12:29,189 〓レベルが上昇しました。〓(ファンファーレ) 210 00:12:29,213 --> 00:12:31,191 すっ… すごい。 211 00:12:31,215 --> 00:12:33,526 魔物を倒したわけじゃないのに➡ 212 00:12:33,550 --> 00:12:36,529 なんで いきなりこんなに レベルアップを…。 213 00:12:36,553 --> 00:12:41,534 この世界じゃ 魔法を使うだけでレベルアップするのかな? 214 00:12:41,558 --> 00:12:44,204 意味のわからない記号は変わらないし➡ 215 00:12:44,228 --> 00:12:46,873 どうなってるんだ? 216 00:12:46,897 --> 00:12:50,810 よくわからないから レベルアップのお知らせは 切っちゃおう。 217 00:12:50,834 --> 00:12:52,979 〓了解しました。 218 00:12:53,003 --> 00:12:55,982 そうだ。 魔力の残りは…。 219 00:12:56,006 --> 00:12:58,006 んっ? 220 00:13:00,010 --> 00:13:02,322 すぐに全回復って…。 221 00:13:02,346 --> 00:13:05,659 やっぱり 僕の魔力は大したことないんだな。 222 00:13:05,683 --> 00:13:08,328 それより これから どうしよう? 223 00:13:08,352 --> 00:13:12,666 僕の魔法程度じゃどれだけ浄化できたか不安だし。 224 00:13:12,690 --> 00:13:16,336 とはいえ 街で暮らすことは禁止されてるし。 225 00:13:16,360 --> 00:13:20,507 すがた〓推奨 姿形変換魔法。使用しますか? 226 00:13:20,531 --> 00:13:23,677 そうか! 僕だと気付かれなければいいのか。 227 00:13:23,701 --> 00:13:25,679 うん お願い。 228 00:13:25,703 --> 00:13:29,703 〓性別を選択してください。じゃあ…。 229 00:13:37,214 --> 00:13:40,514 んっ… おっ… お〜。 230 00:13:45,556 --> 00:13:47,701 んっ… だめだ。 231 00:13:47,725 --> 00:13:50,470 これからこの姿で生活するんだから➡ 232 00:13:50,494 --> 00:13:52,494 真面目にやろう。 233 00:13:58,335 --> 00:14:01,314 うん。これなら 街に出入りしても➡ 234 00:14:01,338 --> 00:14:03,650 僕が バナザだとは わからないよね。 235 00:14:03,674 --> 00:14:05,819 〓推奨 転移魔法。 236 00:14:05,843 --> 00:14:08,822 〓城下町まで移動できます。 237 00:14:08,846 --> 00:14:10,824 そんなこともできるんだ。 238 00:14:10,848 --> 00:14:13,348 〓使用しますか?もちろん! 239 00:14:22,192 --> 00:14:24,671 うわ〜 ほんとに 街にいる! 240 00:14:24,695 --> 00:14:27,841 元の世界ではすごい魔法使いだけが使える➡ 241 00:14:27,865 --> 00:14:30,176 魔法だったんだけど…。 242 00:14:30,200 --> 00:14:32,679 こっちじゃ 違うみたいだな。 243 00:14:32,703 --> 00:14:35,181 あっ…。 244 00:14:35,205 --> 00:14:38,305 転移魔法 元いた世界へ! 245 00:14:42,046 --> 00:14:44,024 さすがに無理か。 246 00:14:44,048 --> 00:14:47,027 ハァ… さてと➡ 247 00:14:47,051 --> 00:14:50,964 この世界で暮らしていくためには稼ぎが必要だ。 248 00:14:50,988 --> 00:14:53,800 この世界にもギルドってあるのかな? 249 00:14:53,824 --> 00:14:56,302 商人のギルドがあっても➡ 250 00:14:56,326 --> 00:14:59,973 知り合いもいない僕じゃ登録は難しいだろうし。 251 00:14:59,997 --> 00:15:02,976 害獣駆除とか運搬の仕事を請け負える➡ 252 00:15:03,000 --> 00:15:05,645 冒険者ギルドがあればいいんだけど。 253 00:15:05,669 --> 00:15:08,815 〓クライロード城下町。あっ…。〓冒険者ギルド。 254 00:15:08,839 --> 00:15:10,984 〓このまま しばらく直進。 255 00:15:11,008 --> 00:15:13,653 ほんとに便利だな これ。 256 00:15:13,677 --> 00:15:16,156 冒険者の方には 実績に応じて➡ 257 00:15:16,180 --> 00:15:18,324 ランクを付けさせていただいております。 258 00:15:18,348 --> 00:15:21,327 ランクが上昇すればより 高報酬➡ 259 00:15:21,351 --> 00:15:23,830 高難易度の仕事が請けられる仕組みです。 260 00:15:23,854 --> 00:15:26,833 ギルドに登録すれば準備金の支給や➡ 261 00:15:26,857 --> 00:15:30,170 補償を受けることもできますがどうされますか? 262 00:15:30,194 --> 00:15:34,174 《ギルドの仕組みは元の世界と大差なさそうだな》 263 00:15:34,198 --> 00:15:37,177 はい お願いします。わかりました。 264 00:15:37,201 --> 00:15:41,014 登録名は どうされますか?バナ… あっ! えっと…。 265 00:15:41,038 --> 00:15:44,350 じゃあ フリオで。フリオ様ですね。 266 00:15:44,374 --> 00:15:46,352 《とっさに 昔の飼い犬の名前で➡ 267 00:15:46,376 --> 00:15:48,521 答えてしまった…》これで 登録は完了です。 268 00:15:48,545 --> 00:15:51,958 こちらに 登録情報が記録されていますので➡ 269 00:15:51,982 --> 00:15:54,627 お持ちください。(フリオ)ありがとう。 270 00:15:54,651 --> 00:15:57,297 《手っ取り早く 稼ぎたいけど➡ 271 00:15:57,321 --> 00:16:00,633 僕の力じゃ高報酬の仕事は無理だよな》 272 00:16:00,657 --> 00:16:03,303 あの… お願いします。んっ? 273 00:16:03,327 --> 00:16:06,806 デラベザの森まで 私の警護をお願いできませんか? 274 00:16:06,830 --> 00:16:08,808 んっ…。 275 00:16:08,832 --> 00:16:11,478 どうか 警護を お願いします! 276 00:16:11,502 --> 00:16:13,980 報酬は お支払いしますから。 277 00:16:14,004 --> 00:16:17,650 あの森には 魔王軍の前線基地があるって うわさだ。 278 00:16:17,674 --> 00:16:20,153 大金 積まれたって お断りだね。 279 00:16:20,177 --> 00:16:24,157 近々 討伐軍が派遣される。それまで待つんだな。 280 00:16:24,181 --> 00:16:26,493 それはいつ 派遣されるのですか? 281 00:16:26,517 --> 00:16:30,497 デラベザの森の近くに 家族がいるので助けに行きたいんです。 282 00:16:30,521 --> 00:16:33,666 しつこいぞ。 どけ!あっ! んっ…。 283 00:16:33,690 --> 00:16:37,170 あっ…。 284 00:16:37,194 --> 00:16:40,507 お嬢さん僕でよければ お連れしますよ。 285 00:16:40,531 --> 00:16:43,676 んっ? 286 00:16:43,700 --> 00:16:45,678 うわ〜。 287 00:16:45,702 --> 00:16:50,016 報酬は それほど ありませんけどそれでもいいのですか? 288 00:16:50,040 --> 00:16:54,120 はい。 幸い 僕は デラベザの森へ行ったことがありますし➡ 289 00:16:54,144 --> 00:16:56,122 行くだけなら転移魔法で すぐですから。 290 00:16:56,146 --> 00:16:58,124 (ざわめき) 291 00:16:58,148 --> 00:17:00,793 転移魔法って あの若造が? 292 00:17:00,817 --> 00:17:03,630 うそに決まってるだろ。使えるわけがねえ。 293 00:17:03,654 --> 00:17:07,300 《転移魔法って初歩の魔法じゃなかったのか? 294 00:17:07,324 --> 00:17:11,304 でも 魔力の消費も大したことなさそうだったし…》 295 00:17:11,328 --> 00:17:13,306 (バリロッサ)そのお嬢さんから離れろ!うっ… うわっ! 296 00:17:13,330 --> 00:17:16,476 私は クライロード騎士団のバリロッサだ。 297 00:17:16,500 --> 00:17:18,978 転移魔法を使えると言っていたが➡ 298 00:17:19,002 --> 00:17:22,315 貴殿が そんな高等魔法を使える優秀な魔法使いには➡ 299 00:17:22,339 --> 00:17:26,152 とても見えない。 何が目的だ? 300 00:17:26,176 --> 00:17:29,656 (ベラノ)誘拐 奴隷化 人身売買。 301 00:17:29,680 --> 00:17:32,325 (ビレリー)それとも ロリコンさんとか? 302 00:17:32,349 --> 00:17:35,749 (ブロッサム)さっさと答えなよ 兄さん。 303 00:17:39,690 --> 00:17:43,503 《城の関係者に目を付けられるのは まずいな。 304 00:17:43,527 --> 00:17:46,005 疑いを晴らしておかないと…》 305 00:17:46,029 --> 00:17:50,443 僕は 怪しい者じゃありません。冒険者のフリオといいます。 306 00:17:50,467 --> 00:17:52,946 よかったら皆さんも ご一緒しませんか? 307 00:17:52,970 --> 00:17:55,114 (ブロッサム/バリロッサ/ベラノ/ビレリー)あっ…。んっ…。 308 00:17:55,138 --> 00:17:57,450 (バリロッサ)ここなら 人目に付かない。 309 00:17:57,474 --> 00:17:59,452 やってみせろ。はい。 310 00:17:59,476 --> 00:18:01,788 不穏な動きがあれば➡ 311 00:18:01,812 --> 00:18:04,290 相応の対応をさせてもらうぞ。 312 00:18:04,314 --> 00:18:07,314 わっ… わかりました。 じゃあ。 313 00:18:09,319 --> 00:18:12,219 転移魔法!(バリロッサたち)あっ…。 314 00:18:15,492 --> 00:18:18,805 (バリロッサ)あっ…。これは驚いた。 315 00:18:18,829 --> 00:18:22,976 確かにデラベザの森で 間違いないです。 316 00:18:23,000 --> 00:18:26,312 こんな長距離の転移魔法…。 317 00:18:26,336 --> 00:18:29,315 あなた 最上位クラスの大魔導士? 318 00:18:29,339 --> 00:18:32,986 えっ? あっ いや…ちょっと 魔法が使える程度の➡ 319 00:18:33,010 --> 00:18:34,988 駆け出しの冒険者ですよ。 320 00:18:35,012 --> 00:18:36,990 (バリロッサ)フリオ殿。あっ… あっ はい。 321 00:18:37,014 --> 00:18:40,827 先ほどは 大変 失礼なことを…。 322 00:18:40,851 --> 00:18:43,162 心より 謝罪いたします。 323 00:18:43,186 --> 00:18:46,666 疑いが晴れたのならそれでいいです。 324 00:18:46,690 --> 00:18:50,103 どっ… どうして?どうかしましたか? 325 00:18:50,127 --> 00:18:53,106 あっ…森の魔素が なくなってるんです。 326 00:18:53,130 --> 00:18:57,777 確か この森は 濃い魔素で覆われていたはずなのですが…。 327 00:18:57,801 --> 00:19:00,613 魔獣の気配もしないなんて…。(バリロッサ/ブロッサム/ビレリー/ベラノ)んっ…。 328 00:19:00,637 --> 00:19:02,615 ああ それなら 僕が…。 329 00:19:02,639 --> 00:19:07,620 〓注意。 浄化魔法の使用を魔族に伝えるのは危険です。 330 00:19:07,644 --> 00:19:09,622 《んっ? 魔族って…》 331 00:19:09,646 --> 00:19:13,626 フリオ殿 巻き込む形になってしまい申し訳ない。 332 00:19:13,650 --> 00:19:15,750 えっ?離れてください。 333 00:19:18,488 --> 00:19:20,967 あっ…。 334 00:19:20,991 --> 00:19:23,691 フッ。んっ…。 335 00:19:28,832 --> 00:19:30,810 皆さん? 336 00:19:30,834 --> 00:19:35,481 そろそろ 正体を明かしてくれてもいいんじゃないかな? お嬢さん。 337 00:19:35,505 --> 00:19:37,483 どういうことなんです? 338 00:19:37,507 --> 00:19:39,819 ギルドから 通報があったのですよ。 339 00:19:39,843 --> 00:19:43,656 数日前から デラベザの森への同行者を募っている➡ 340 00:19:43,680 --> 00:19:47,493 怪しい少女がいると。 341 00:19:47,517 --> 00:19:50,163 魔王軍がいる森に行きたがるなんて➡ 342 00:19:50,187 --> 00:19:52,832 怪しいですって言ってるようなものなんですよ。 343 00:19:52,856 --> 00:19:55,056 あっ… んっ…。 344 00:19:58,862 --> 00:20:02,262 あっ… うぅ…。 345 00:20:06,870 --> 00:20:10,683 フン… 城のお抱え騎士ごときが。 346 00:20:10,707 --> 00:20:14,307 ずいぶんと なめた口を利いてくれるじゃないの。 347 00:20:16,880 --> 00:20:19,080 (2人)あっ…。 348 00:20:23,053 --> 00:20:25,053 (2人)あっ…。 349 00:20:28,058 --> 00:20:30,036 あっ…。 350 00:20:30,060 --> 00:20:34,540 (フェンリース)魔王軍四天王 フェンガリルが妹…。 351 00:20:34,564 --> 00:20:38,544 このフェンリース様に かみ砕かれて後悔なさい! 352 00:20:38,568 --> 00:20:40,546 がろうまさか 牙狼族!? 353 00:20:40,570 --> 00:20:46,052 敵の視察と 餌の調達をするよう兄上に頼まれたのに…。 354 00:20:46,076 --> 00:20:49,222 お前たちには 死んでもらうわ! 355 00:20:49,246 --> 00:20:51,157 (2人)うっ…。 356 00:20:51,181 --> 00:20:53,659 うっ… うぅ…。ぐっ…。 357 00:20:53,683 --> 00:20:57,163 斥候程度の小物を予想していたが➡ 358 00:20:57,187 --> 00:20:59,832 四天王クラスの大物だったとは…。 359 00:20:59,856 --> 00:21:01,834 ぐっ…。一体 何が!? 360 00:21:01,858 --> 00:21:06,672 へぇ〜 1人だけ魔素が効いてないようね。 361 00:21:06,696 --> 00:21:09,675 お前は 少し 骨がありそうだ。 362 00:21:09,699 --> 00:21:14,180 こいつらを始末したら相手をしてあげるわ! 363 00:21:14,204 --> 00:21:17,517 んっ…。 364 00:21:17,541 --> 00:21:19,852 ぐっ…。危なっ…。 365 00:21:19,876 --> 00:21:21,854 グルルルル…。 366 00:21:21,878 --> 00:21:25,525 我ら 牙狼族は狙った獲物を逃がさない! 367 00:21:25,549 --> 00:21:29,862 《4人を かばいながら逃げるのは無理だ。 ここは…》 368 00:21:29,886 --> 00:21:34,086 転移魔法! バリロッサさんたち4人をクライロード城下町へ! 369 00:21:37,227 --> 00:21:39,372 んっ! 370 00:21:39,396 --> 00:21:41,541 《よかった! 成功だ!》 371 00:21:41,565 --> 00:21:46,045 くっ…。 1人だけ残るなんてなんのつもり? 372 00:21:46,069 --> 00:21:49,715 自分から 餌になりたいのかしら?んっ…。 373 00:21:49,739 --> 00:21:53,820 《どうして 僕が選ばれたのかその理由は わからない。 374 00:21:53,844 --> 00:21:57,156 だけど このまま 何もしないで殺されるなんて➡ 375 00:21:57,180 --> 00:21:59,659 絶対に嫌だ! だから…》 376 00:21:59,683 --> 00:22:02,783 使える魔法を 片っ端から試す!