1 00:00:05,205 --> 00:00:08,108 かっこいいな。 サカナクション いいね。 2 00:00:08,108 --> 00:00:10,544 俺 サカナクションの ファンになろうかな。 3 00:00:10,544 --> 00:00:12,479 おお! きたね。 かっこよくない? 4 00:00:12,479 --> 00:00:15,883 かっこよかった めっちゃ。 かっけぇわ。 5 00:00:15,883 --> 00:00:20,220 これ サッカーの曲なんや。 忘れてたわ サッカー特集ってこと。 6 00:00:20,220 --> 00:00:22,890 かっこよかった。 魅せられてたわ 普通に。 7 00:00:22,890 --> 00:00:25,559 サカナクションの このライブ かっこよかったね。 8 00:00:25,559 --> 00:00:28,462 かっこよかった。 何なん このセット。ねえ。 9 00:00:28,462 --> 00:00:31,899 また サカナクションの曲 いろいろ聴きたいと思うような➡ 10 00:00:31,899 --> 00:00:33,834 1曲で思わされました。 11 00:00:33,834 --> 00:00:38,572 ということで今夜は FIFAワールドカップ2026 開幕目前企画として➡ 12 00:00:38,572 --> 00:00:41,241 「サッカー・ソング特集」を お送りいたしましたが➡ 13 00:00:41,241 --> 00:00:43,911 ちょっと よりね 日本代表 頑張っていただきたいと。 14 00:00:43,911 --> 00:00:47,247 いや ちょっと皆さんもね ワールドカップ見て 応援しましょう。 15 00:00:47,247 --> 00:00:49,182 皆さん 是非 もうすぐ ワールドカップでございますので➡ 16 00:00:49,182 --> 00:00:51,118 盛り上がっていきましょう。 17 00:00:51,118 --> 00:00:56,256 この番組は NHK ONE 1週間に何度でも ご覧になれます。 是非見てください。 18 00:00:56,256 --> 00:00:59,559 それでは 次回も「ザ・グレイテスト・ヒッツ」で お会いしましょう。(2人)さようなら。 19 00:01:03,530 --> 00:01:10,437 (カラスの鳴き声) (足音) 20 00:01:10,437 --> 00:01:12,573 (乙弥)それでは菜花さん。 21 00:01:12,573 --> 00:01:16,109 向こうで摩緒さまの 飛ばした式神に会えたんですね。 22 00:01:16,109 --> 00:01:18,579 うん。 23 00:01:18,579 --> 00:01:24,918 いろいろ… 気持ちの整理もついたしね。 24 00:01:24,918 --> 00:01:27,454 ねえ 摩緒。 どこに行くの? 25 00:01:27,454 --> 00:01:31,224 凌雲閣… 浅草十二階だよ。 26 00:01:31,224 --> 00:01:33,160 凌雲閣? 27 00:01:33,160 --> 00:01:36,797 ああ 帝都に着いた時に通りかかった➡ 28 00:01:36,797 --> 00:01:40,434 立派な建物でしたねぇ。 29 00:01:40,434 --> 00:01:46,039 (カラスの鳴き声) 30 00:01:46,039 --> 00:01:49,910 ああ…。 これが凌雲閣。 31 00:01:49,910 --> 00:01:53,714 無残だね。 32 00:01:53,714 --> 00:01:59,119 (足音) 33 00:02:02,522 --> 00:02:05,659 っ…! 乙弥。 はいっ。 34 00:02:05,659 --> 00:02:11,465 (掘る音) 35 00:02:13,100 --> 00:02:15,502 ん? 光? 36 00:02:17,270 --> 00:02:19,373 摩緒さま。 あっ…。 37 00:02:23,076 --> 00:02:26,713 妖を呼び込む蠱物だ。 38 00:02:26,713 --> 00:02:28,649 (火が飛び出す音) 39 00:02:28,649 --> 00:02:30,650 え⁉ 40 00:02:32,419 --> 00:02:34,721 あれは!! あの時の…!! 41 00:02:34,721 --> 00:02:36,656 うわっ! あ~~! 42 00:02:36,656 --> 00:02:45,465 ♬~ 43 00:02:45,465 --> 00:02:48,335 乙弥! 44 00:02:48,335 --> 00:02:52,139 これは。 ⚟やっぱり殺しに来やがったな! 45 00:02:52,139 --> 00:02:57,344 ♬~ 46 00:02:57,344 --> 00:02:59,312 へへっ。 っ…! 47 00:02:59,312 --> 00:03:04,551 誰が来ようと 返り討ちだ! フンッ! 48 00:03:04,551 --> 00:03:10,057 ♬~ 49 00:03:10,057 --> 00:03:13,660 ♬「Oh」 50 00:03:13,660 --> 00:03:17,097 ♬「I don’t wanna know why,」 51 00:03:17,097 --> 00:03:19,700 ♬「I don’t wanna know why」 52 00:03:21,902 --> 00:03:25,706 ♬「(Hey hey) 暗闇から聞こえる My name」 53 00:03:25,706 --> 00:03:29,509 ♬「(Hey hey)不安が胸を蝕む寸前」 54 00:03:29,509 --> 00:03:33,213 ♬「渦巻いた欲望が 息苦しいほど」 55 00:03:33,213 --> 00:03:36,516 ♬「まとわりついて進めない」 56 00:03:36,516 --> 00:03:41,388 ♬「強くなれたら痛みは消えるなんて」 57 00:03:41,388 --> 00:03:43,790 ♬「やけに出来の悪い迷信」 58 00:03:43,790 --> 00:03:47,661 ♬「粉々に今 破り捨てたら」 59 00:03:47,661 --> 00:03:51,865 ♬「君の声は届くだろうか」 60 00:03:53,934 --> 00:03:56,403 ♬「言の葉ははらはら」 61 00:03:56,403 --> 00:03:58,338 ♬「Can you hear my HEARTLOUD HEARTLOUD?」 62 00:03:58,338 --> 00:04:01,742 ♬「何度も傷つき救われる」 63 00:04:01,742 --> 00:04:03,677 ♬「雨がはらはら」 64 00:04:03,677 --> 00:04:05,645 ♬「Can you hear my HEARTLOUD HEARTLOUD?」 65 00:04:05,645 --> 00:04:10,450 ♬「どうして 心震えてしまうのだろう」 66 00:04:13,754 --> 00:04:17,357 ♬「HEARTLOUD HEARTLOUD, HEARTLOUD HEARTLOUD」 67 00:04:21,194 --> 00:04:24,664 ♬「HEARTLOUD HEARTLOUD, HEARTLOUD HEARTLOUD」 68 00:04:24,664 --> 00:04:32,873 ♬~ 69 00:04:40,013 --> 00:04:45,218 まさか… とは思ったが あなたは➡ 70 00:04:45,218 --> 00:04:47,154 百火 さま? 71 00:04:47,154 --> 00:04:51,992 んん? なんか見た目が 変わっちまってるけど おまえ…➡ 72 00:04:51,992 --> 00:04:54,895 裏切り者の摩緒かぁっ! 73 00:04:54,895 --> 00:04:57,230 <裏切り者⁉> 74 00:04:57,230 --> 00:05:01,101 おまえのせいで おれたちは…。 き きたぁぁ⁉ っ…! 75 00:05:01,101 --> 00:05:04,337 (打ち払う音) 76 00:05:04,337 --> 00:05:06,373 (打ち払う音) 77 00:05:06,373 --> 00:05:09,976 ちっ!百火さま 話をお聞かせください。 78 00:05:09,976 --> 00:05:12,045 くっ…! 79 00:05:12,045 --> 00:05:16,416 その刃 破軍星の太刀… か。 80 00:05:16,416 --> 00:05:21,822 いかにも 私がお師匠さまから授かったものです。 81 00:05:26,660 --> 00:05:28,595  回想  この太刀は➡ 82 00:05:28,595 --> 00:05:31,531 わしの 後継者たる しるし。➡ 83 00:05:31,531 --> 00:05:39,773 摩緒 おまえに代々伝わる秘伝書すべてを託す。 84 00:05:39,773 --> 00:05:43,543 <私が 後継者…?➡ 85 00:05:43,543 --> 00:05:46,646 だが この太刀は> 86 00:05:51,418 --> 00:05:55,589 (紗那) 摩緒 その太刀をもらって嬉しいの? 87 00:05:55,589 --> 00:05:58,491 紗那さま。 (鳴き声) 88 00:05:58,491 --> 00:06:02,929 いえ おまえは それほど バカではないわね。 89 00:06:02,929 --> 00:06:05,532 わかっております。 90 00:06:05,532 --> 00:06:12,239 <破軍星の太刀は 言祝ぎとは程遠い。 「不吉の刀」> 91 00:06:12,239 --> 00:06:14,474 (百火)知らなかったぜ。➡ 92 00:06:14,474 --> 00:06:19,312 破軍星の太刀ってのは そんなに すげぇ刀だったのかい。 93 00:06:19,312 --> 00:06:23,183 この百火さまの術をはね返すとはな。 94 00:06:23,183 --> 00:06:27,554 うわ~。 自分に「さま」づけする人 初めて見た。 95 00:06:27,554 --> 00:06:31,892 手前も長く この世におりますが 滅多に出会いません。 96 00:06:31,892 --> 00:06:36,763 そんな妖刀 おまえには もったいないぜ! 97 00:06:36,763 --> 00:06:40,600 まだまだ!➡ 98 00:06:40,600 --> 00:06:42,569 つかまえたぜ! っ…! 99 00:06:42,569 --> 00:06:44,771 へっ! あっ!! 100 00:06:44,771 --> 00:06:47,574 (刀が回転する音) 101 00:06:47,574 --> 00:06:50,377 百火さま! その刀に触れてはいけない! 102 00:06:50,377 --> 00:06:53,280 ああ⁉ 103 00:06:53,280 --> 00:06:55,215 うっ! 104 00:06:55,215 --> 00:06:57,284 がはぁ!! 105 00:06:57,284 --> 00:07:02,622 <あっ! そういえば あの刀 摩緒と私以外の人が持つと➡ 106 00:07:02,622 --> 00:07:06,493 猫鬼の血の毒が流れ込んで…> 107 00:07:06,493 --> 00:07:08,595 百火さま! 108 00:07:12,065 --> 00:07:15,769 死んでいる。 ええ⁉ 死んじゃったの⁉ 109 00:07:19,739 --> 00:07:22,242  回想 (百火)摩緒 ちょっと来い。 110 00:07:24,044 --> 00:07:27,914 まっすぐ来い。 はい 百火さま。 111 00:07:27,914 --> 00:07:29,849 ん? 112 00:07:29,849 --> 00:07:33,353 <ああ… 雑に掘り返した跡➡ 113 00:07:33,353 --> 00:07:35,355 なにか蠱物が埋めてあるな> 114 00:07:35,355 --> 00:07:39,159 (百火)どうした。 いいから まっすぐ来い。 115 00:07:39,159 --> 00:07:42,128 <踏めということか> 116 00:07:42,128 --> 00:07:44,130 はい すぐ参ります。 117 00:07:44,130 --> 00:07:48,034 (足音) 118 00:07:52,238 --> 00:07:56,242 おお~。 どうだぁ! すげぇだろ 摩緒! 119 00:07:56,242 --> 00:07:58,678 さすがです 百火さま。 120 00:07:58,678 --> 00:08:00,747 だな。 さすが おれだな。 121 00:08:00,747 --> 00:08:04,184 (陰陽師)おお 大変だぁ! (陰陽師)火を消せぇ!!ん? 122 00:08:04,184 --> 00:08:06,252 うっ… ふん… ふん…。 あ… あ…。 123 00:08:06,252 --> 00:08:08,855 (陰陽師)百火! この愚か者が! 124 00:08:08,855 --> 00:08:11,858 (百火)いてっ! <これは怒られるだろう…> 125 00:08:13,493 --> 00:08:17,063 摩緒の兄弟子さん だった人? 126 00:08:17,063 --> 00:08:20,934 ああ 姿は少し変わってしまっているが➡ 127 00:08:20,934 --> 00:08:24,938 雰囲気も術式も あのころのまま…➡ 128 00:08:24,938 --> 00:08:30,577 百火さまだ。 <なぜこの時代に生きていたのか> 129 00:08:30,577 --> 00:08:32,545 本当に死んじゃったの? 130 00:08:32,545 --> 00:08:36,082 ああ… 完全に息絶えている。 131 00:08:36,082 --> 00:08:41,388 聞きたいことが山ほどあったのだが 残念だ。 132 00:08:41,388 --> 00:08:44,858 摩緒さま 亡骸どうします? 埋めますか? 133 00:08:44,858 --> 00:08:48,094 ええ⁉ 乙弥くん それ死体遺棄。 134 00:08:48,094 --> 00:08:50,029 シタイイキですか? 135 00:08:50,029 --> 00:08:53,299 そう! そんなことしちゃ絶対にダメだからね。 136 00:08:53,299 --> 00:08:55,869 (大きく息を吸う音) 137 00:08:55,869 --> 00:09:01,741 死ぬかと思った! (荒い息遣い) 138 00:09:01,741 --> 00:09:08,415 (井戸から水が出る音) 139 00:09:08,415 --> 00:09:11,818 タオル使う? おう。 140 00:09:11,818 --> 00:09:15,021 <なんか態度でかいけど> 141 00:09:19,592 --> 00:09:22,262 <小さいし> んん? 142 00:09:22,262 --> 00:09:27,634 兄弟子っていうけど… あなた もしかして摩緒より年下? 143 00:09:27,634 --> 00:09:29,602 それがどうした? 144 00:09:29,602 --> 00:09:33,506 百火さまは 私より十日早くお屋敷に入ったからね。 145 00:09:33,506 --> 00:09:36,409 だから おれの方が偉いんだよ。 146 00:09:36,409 --> 00:09:42,282 ああ お笑いで一日でも早く入った人が 兄さん みたいな。 147 00:09:42,282 --> 00:09:45,418 <また菜花さんが謎の解釈を> 148 00:09:45,418 --> 00:09:51,057 それで… あなたも摩緒と同じように ずっと生きてるの? 149 00:09:51,057 --> 00:09:57,831 ふっ…。 何度も死にかけたがな。 こうして生きているぜ。 150 00:09:57,831 --> 00:10:01,201 なぜ… 死ねないのです? 151 00:10:01,201 --> 00:10:05,405 <いや… さっき破軍星の太刀に触れた時➡ 152 00:10:05,405 --> 00:10:08,308 百火さまは確かに死んでいた。➡ 153 00:10:08,308 --> 00:10:13,313 猫鬼の体と融合して生き続ける私と なにかが違っている> 154 00:10:15,482 --> 00:10:17,417 摩緒 おまえさ➡ 155 00:10:17,417 --> 00:10:21,955 お師匠さまに気に入られてたと 思ってんだろ?は…? 156 00:10:21,955 --> 00:10:28,962 おまえ お師匠さまの顔 見たことあったか?顔? 157 00:10:32,265 --> 00:10:37,437 <お師匠さまの右顔は 常に面で隠されていた➡ 158 00:10:37,437 --> 00:10:40,840 ケガなのか 病の跡なのか➡ 159 00:10:40,840 --> 00:10:44,511 決して面を外そうとなさらなかった> 160 00:10:44,511 --> 00:10:47,080 おれは見たぜ。➡ 161 00:10:47,080 --> 00:10:50,083 摩緒が後継者とされてから間もなく➡ 162 00:10:50,083 --> 00:10:54,254 お師匠さまに おれと何人かの兄弟子が➡ 163 00:10:54,254 --> 00:10:58,124 屋敷外れの「五色堂」に呼びつけられた。➡ 164 00:10:58,124 --> 00:11:02,795 五色堂には五つの壁に それぞれ入り口があって…➡ 165 00:11:02,795 --> 00:11:07,634 顔を合わせず 一人ずつ入っていく造りだ。➡ 166 00:11:07,634 --> 00:11:10,537 他に誰が呼ばれたのかわからない…➡ 167 00:11:10,537 --> 00:11:15,108 中も壁で仕切られていてな。 168 00:11:15,108 --> 00:11:18,044 (師匠)おまえたちも知っておろうが…➡ 169 00:11:18,044 --> 00:11:21,881 この「御降家」に伝わる秘伝の数々は➡ 170 00:11:21,881 --> 00:11:28,555 呪禁道の流れを汲む 平安の世では禁じられた呪術。➡ 171 00:11:28,555 --> 00:11:34,360 呪殺法のみならず 死せる魂を呼び戻す反魂法…➡ 172 00:11:34,360 --> 00:11:39,198 さらに 人の寿命をほしいままに操る秘法。➡ 173 00:11:39,198 --> 00:11:43,636 そのすべてを摩緒に授ける事とした。➡ 174 00:11:43,636 --> 00:11:47,574 不服な者はいるか? 175 00:11:47,574 --> 00:11:52,345 ど どうして…。 176 00:11:52,345 --> 00:11:56,149 どうして摩緒なのですか。 177 00:11:56,149 --> 00:11:58,084 優秀だったからじゃないの? 178 00:11:58,084 --> 00:12:01,554 けっ。 こいつは すげー 不真面目だった。 179 00:12:01,554 --> 00:12:04,757 呪法のひとつも ろくに使えなかったんだぜ。 180 00:12:04,757 --> 00:12:06,759 へえ…。 181 00:12:06,759 --> 00:12:11,264 <私は呪いなど 好きではなかった> 182 00:12:11,264 --> 00:12:16,069  回想 (師匠)自分こそが 秘伝を継ぐべきと思う者は…。 183 00:12:18,004 --> 00:12:21,774 (師匠)摩緒を呪い殺せ。 っ…⁉ 184 00:12:21,774 --> 00:12:26,412 ここに呼ばれた五人の中で 奪い合うことだ。 185 00:12:26,412 --> 00:12:30,583 最後に生きていた者が真の後継者…➡ 186 00:12:30,583 --> 00:12:33,253 それが出来ぬというなら…。 187 00:12:33,253 --> 00:12:35,788 あっ…!! 188 00:12:35,788 --> 00:12:38,258 (師匠)ここで死ね。 189 00:12:38,258 --> 00:12:42,629 呪禁の秘法は こうやって代々受け継がれてきた。 190 00:12:42,629 --> 00:12:48,534 わしもまた 呪殺の闘いを勝ち抜き 生き残った者。 191 00:12:50,203 --> 00:12:55,608 摩緒は おまえたちのための生贄だ。 192 00:13:02,815 --> 00:13:06,619 摩緒は おまえたちのための生贄だ。 193 00:13:09,489 --> 00:13:12,759 私が生贄。 194 00:13:12,759 --> 00:13:15,528 五人の兄弟子たちが摩緒を呪って➡ 195 00:13:15,528 --> 00:13:20,299 先に呪い殺した人が優勝ってこと⁉ ひどい…。 196 00:13:20,299 --> 00:13:23,770 私は… 大勢の弟子の中でも末席で➡ 197 00:13:23,770 --> 00:13:26,572 修行した日数も浅かった。 198 00:13:26,572 --> 00:13:31,110 でも お師匠さまは 妙に おまえを かわいがってたよな。 199 00:13:31,110 --> 00:13:33,513 ろくに呪術を使えないのによ。 200 00:13:35,682 --> 00:13:41,421  回想 摩緒 おまえに 代々伝わる秘伝書すべてを託す。 201 00:13:41,421 --> 00:13:44,991 (兄弟子)なんで摩緒が…。 (兄弟子)ふさわしくない。 202 00:13:44,991 --> 00:13:50,129 嫉妬や不満。 負の感情が渦巻いていた。 203 00:13:50,129 --> 00:13:52,899 お師匠さまが言ってたぜ。 204 00:13:52,899 --> 00:13:56,302  回想  呪いの秘術の数々を継承するには➡ 205 00:13:56,302 --> 00:14:02,442 暗い感情の「気」もまた 必要欠くべからざるもの。 206 00:14:02,442 --> 00:14:08,081 最初っからお師匠さまは おまえを 生贄にするつもりだったんだろうぜ。 207 00:14:08,081 --> 00:14:10,783 おまえは知らなかっただろうけどな。 208 00:14:10,783 --> 00:14:16,189 お師匠さまが私に この「破軍星の太刀」を授けたのは➡ 209 00:14:16,189 --> 00:14:18,858 そういう意味だったのか。 210 00:14:18,858 --> 00:14:20,860 どういう意味? 211 00:14:20,860 --> 00:14:24,330 百火さまは もちろんご存じでしょうが。 あ⁉ 212 00:14:24,330 --> 00:14:28,668 破軍星は北斗七星の第七星。 213 00:14:28,668 --> 00:14:30,603 この星の指し示す方角は➡ 214 00:14:30,603 --> 00:14:33,906 万事に凶という 不吉の星。 215 00:14:33,906 --> 00:14:35,842 へえ…。 216 00:14:35,842 --> 00:14:39,112 だからこそ この太刀を授けられた時には➡ 217 00:14:39,112 --> 00:14:43,616 なぜ こんな縁起の悪いものを と思いました。 218 00:14:43,616 --> 00:14:48,221 へー…。 うん 破軍星な。 知ってたよ。 219 00:14:48,221 --> 00:14:51,124 <こいつ 知らなかったな> 220 00:14:51,124 --> 00:14:55,595 ん⁉ それでか⁉ おまえ 呪いに気付いて➡ 221 00:14:55,595 --> 00:14:57,663 おれたちに呪い殺される前に➡ 222 00:14:57,663 --> 00:15:00,433 猫鬼と手を組んだのか⁉ 223 00:15:00,433 --> 00:15:03,336 手を組んだって はあ⁉ 224 00:15:03,336 --> 00:15:06,873 それは 誤解です。 225 00:15:06,873 --> 00:15:10,743  回想 (猫鬼)摩緒 きさまも知らんのか。 226 00:15:10,743 --> 00:15:16,449 はめられたのさ… わしも きさまも。 227 00:15:16,449 --> 00:15:20,319 フンッ! 百火さま。 228 00:15:20,319 --> 00:15:23,689 摩緒 おれはな…➡ 229 00:15:23,689 --> 00:15:26,993 あのイカれたお師匠さまが死んだことも➡ 230 00:15:26,993 --> 00:15:31,464 屋敷が滅びたことも どうでもいいんだ…。 231 00:15:31,464 --> 00:15:33,399 でも。 232 00:15:33,399 --> 00:15:36,002 なんで紗那さままで殺したんだ⁉ っ…!! 233 00:15:36,002 --> 00:15:38,905 それだけは許せねぇ! 234 00:15:38,905 --> 00:15:42,775 <紗那さま> 235 00:15:42,775 --> 00:15:46,579 <え… さなさま? 誰?> 236 00:15:46,579 --> 00:15:48,815 摩緒さまが殺したと? 237 00:15:48,815 --> 00:15:51,217 兄弟子たちが言ってた。 238 00:15:51,217 --> 00:15:54,921 もうおまえの顔なんか見たくねぇ。 じゃあなっ。 239 00:16:00,560 --> 00:16:04,063 <私が 紗那さまを?> 240 00:16:04,063 --> 00:16:09,468 あの さなさまって 誰…? 241 00:16:09,468 --> 00:16:13,339 お師匠さまの娘だった人だ。 242 00:16:13,339 --> 00:16:16,776 <女の人 その人を➡ 243 00:16:16,776 --> 00:16:21,414 その女の人を 摩緒が殺した?> 244 00:16:21,414 --> 00:16:27,987 あの時 自分がなにをしたのか…➡ 245 00:16:27,987 --> 00:16:31,357 覚えていないんだ。 246 00:16:31,357 --> 00:16:33,359 <摩緒> 247 00:16:34,994 --> 00:16:37,897 (被災者) また若い娘が姿を消したらしいぞ。 248 00:16:37,897 --> 00:16:40,800 (被災者) 別の避難所に移ったんじゃないのか? 249 00:16:40,800 --> 00:16:43,703 いや… それがさ…➡ 250 00:16:43,703 --> 00:16:46,172 この敷地を開放してくださっている➡ 251 00:16:46,172 --> 00:16:50,042 茨木さまのご子息がさ… やってんじゃねぇかと。 252 00:16:50,042 --> 00:16:52,078 (被災者)おれも 聞いた事がある…。➡ 253 00:16:52,078 --> 00:16:57,483 地震の前から なんやかんややらかしては もみ消してたって噂だし。 254 00:16:59,719 --> 00:17:03,723 ふう…。 255 00:17:03,723 --> 00:17:05,958 朽縄。 256 00:17:05,958 --> 00:17:09,462 あらら… 種彦坊ちゃま。 257 00:17:11,364 --> 00:17:13,733 またやっちゃいましたか。 258 00:17:13,733 --> 00:17:16,202 噂になってますよ…。 259 00:17:16,202 --> 00:17:19,639 いくら大地震のドサクサでもねぇ。 260 00:17:19,639 --> 00:17:22,542 (種彦)心配しなさんな。 261 00:17:22,542 --> 00:17:26,512 ちゃ~んと身寄りのない女を選んでるし。 262 00:17:26,512 --> 00:17:32,652 その娘 白いご飯をおなかいっぱい 食べたのは 生まれて初めてだって➡ 263 00:17:32,652 --> 00:17:35,254 そりゃあ 喜んでたよ。➡ 264 00:17:35,254 --> 00:17:38,658 さぞ満足して逝ったんじゃないかな。 265 00:17:38,658 --> 00:17:41,260 それに朽縄。➡ 266 00:17:41,260 --> 00:17:45,097 おまえが片づけてくれるから僕は安心だ。 267 00:17:45,097 --> 00:17:47,800 はい 種彦坊ちゃま。 268 00:17:54,774 --> 00:17:57,109 (倒れる音) (朽縄)大地震の前➡ 269 00:17:57,109 --> 00:18:00,913 ここは立派な温室だったんだよ。 270 00:18:00,913 --> 00:18:04,550 (ツルが伸びる音) 271 00:18:04,550 --> 00:18:07,353 (ツルが巻きつく音) 272 00:18:07,353 --> 00:18:13,059 (朽縄)ごめんね。 もっと… 美しい場所で 送ってあげたかったけど。 273 00:18:16,529 --> 00:18:20,399 魚住さんは知らないの? 紗那さまのこととか。 274 00:18:20,399 --> 00:18:24,070 (魚住) 私が作られたのは ずっと後ですから…。 275 00:18:24,070 --> 00:18:26,672 摩緒さまが お若い頃のことは➡ 276 00:18:26,672 --> 00:18:30,076 存じません。 ふぅん…。 277 00:18:32,078 --> 00:18:34,013 お待たせ 白羽くん。 278 00:18:34,013 --> 00:18:37,883 あ うん。 レトロでかわいい部屋だね~。 279 00:18:37,883 --> 00:18:40,786 あ~ あ あ…。 そお? ありがとう。 280 00:18:40,786 --> 00:18:43,456 で じゅごんどうのことなんだけど。 281 00:18:43,456 --> 00:18:47,460 うん 呪禁道ね。 ざっくりなんだけど…。➡ 282 00:18:47,460 --> 00:18:53,566 呪術によって 病の素になる邪気から 身を守る 医術の一種だね。 283 00:18:53,566 --> 00:18:55,501 医術。 284 00:18:55,501 --> 00:18:58,537 (白羽)奈良時代 律令制の国家機関に➡ 285 00:18:58,537 --> 00:19:02,108 典薬寮という医薬を扱う役所があって➡ 286 00:19:02,108 --> 00:19:06,012 呪禁師は ここに属する官人だったみたい。➡ 287 00:19:06,012 --> 00:19:08,881 病気治療の呪術を使う一方で➡ 288 00:19:08,881 --> 00:19:11,817 毒を持った生き物を使う蠱毒や➡ 289 00:19:11,817 --> 00:19:15,655 人形を使う魘魅で呪殺も行っていた。 290 00:19:15,655 --> 00:19:17,590 陰陽師との関係は? 291 00:19:17,590 --> 00:19:20,960 典薬寮と別に陰陽寮があって➡ 292 00:19:20,960 --> 00:19:25,631 こっちは元々 天文や暦の技術機関だった。➡ 293 00:19:25,631 --> 00:19:28,067 それが平安時代になると➡ 294 00:19:28,067 --> 00:19:32,905 怨霊や鬼による祟りの信仰… 御霊信仰が広まって➡ 295 00:19:32,905 --> 00:19:37,743 除災や悪霊封じの陰陽術が 生まれたんだって。➡ 296 00:19:37,743 --> 00:19:43,549 一方の呪禁道は 魘魅蠱毒事件が 頻発したことで危険視されていたため➡ 297 00:19:43,549 --> 00:19:47,553 「典薬寮」は「陰陽寮」に吸収合併され➡ 298 00:19:47,553 --> 00:19:50,856 呪禁の制度自体が 廃止された。 299 00:19:50,856 --> 00:19:54,226 「陰陽寮」に吸収…。 300 00:19:54,226 --> 00:19:57,229 で 黄葉さんが言っていた 「御降家」なんだけど➡ 301 00:19:57,229 --> 00:20:00,966 いくら捜しても出てこなかった。 302 00:20:00,966 --> 00:20:05,404 <でも… 今 摩緒には なんか聞きにくいしな> 303 00:20:05,404 --> 00:20:07,907 なんで 紗那さままで殺したんだ⁉ 304 00:20:09,608 --> 00:20:13,612 <摩緒にしては 珍しくショックを受けてたみたいだし➡ 305 00:20:13,612 --> 00:20:18,250 紗那さまって どんな女だったんだろう…> 306 00:20:18,250 --> 00:20:22,855 <おれは いったい なにを調べさせられているんだろう…。➡ 307 00:20:22,855 --> 00:20:28,461 あぁ… でも 黄葉さんの部屋 なんか いい匂い> 308 00:20:32,398 --> 00:20:35,267  回想 (紗那)灰丸。 309 00:20:35,267 --> 00:20:37,203 (鳴き声) 310 00:20:37,203 --> 00:20:40,673 降りておいで。(百火)紗那さま。 あっ。 311 00:20:40,673 --> 00:20:43,876 おれが降ろしてやるよ。 百火…。 312 00:20:45,978 --> 00:20:47,947 (百火)灰丸 来い。 ニャッ! 313 00:20:47,947 --> 00:20:51,684 ニャーーー! (百火)おい! こら! 灰丸! おまえ…。 314 00:20:51,684 --> 00:20:54,587 (ひっかく音) (百火)やめろ! いやあああ! 315 00:20:54,587 --> 00:20:56,522 (落ちる音)ああ…。 316 00:20:56,522 --> 00:20:58,924 私が。 317 00:21:02,995 --> 00:21:07,199 (甘えた鳴き声)おいで。 318 00:21:07,199 --> 00:21:09,135 まあ! 319 00:21:09,135 --> 00:21:14,807 灰丸は 私以外の者に触られるのを嫌がるのに。 320 00:21:14,807 --> 00:21:19,578 灰丸 おまえ 摩緒が好きなの? (鳴き声) 321 00:21:19,578 --> 00:21:21,647 うふふ。 322 00:21:21,647 --> 00:21:25,818 <紗那さま> 323 00:21:25,818 --> 00:21:32,258 <思えば最初から 私は狙われていたのか> 324 00:21:32,258 --> 00:21:37,096 (人々の声) 325 00:21:37,096 --> 00:21:39,999 お… 少し片づいてる。 326 00:21:42,902 --> 00:21:45,604 診療所は焼け残ってる。 327 00:21:48,274 --> 00:21:51,143 あっ 菜花さん。 328 00:21:51,143 --> 00:21:54,613 (セメントを塗る音) 329 00:21:54,613 --> 00:21:58,617 うわー。 皆さん 協力的で。 330 00:22:01,487 --> 00:22:05,991 <やっぱり なんか話しかけにくい> 331 00:22:05,991 --> 00:22:09,562 菜花。 え…。 332 00:22:09,562 --> 00:22:13,532 私が こわくないのか? こわい? 333 00:22:13,532 --> 00:22:19,238 記憶がないとはいえ 私は お師匠さまの娘を…➡ 334 00:22:19,238 --> 00:22:22,274 紗那さまを殺したかもしれないんだよ。 335 00:22:22,274 --> 00:22:28,380 ん~。 そう言われると こわいといえば こわいんだけど…。 336 00:22:28,380 --> 00:22:31,417 ねえっ。 なんだい? 337 00:22:31,417 --> 00:22:34,553 二人 つきあってたの⁉ 338 00:22:34,553 --> 00:22:36,789 えっ…。 339 00:22:36,789 --> 00:22:40,626  回想 (紗那)秘伝書のすべてを 受け継ぐという事は➡ 340 00:22:40,626 --> 00:22:44,196 摩緒が私の夫になるという事ね。 341 00:22:44,196 --> 00:22:49,034 紗那さまは それでよろしいのですか? 342 00:22:49,034 --> 00:22:52,738 私は父に従います。 343 00:22:55,608 --> 00:22:58,210 <でも 紗那さまは> 344 00:23:00,412 --> 00:23:05,251 <なんか… まずいこと 聞いちゃったかな?> 345 00:23:05,251 --> 00:23:11,190 (車の走行音) 346 00:23:11,190 --> 00:23:14,793 ん! 347 00:23:14,793 --> 00:23:16,996 ん? 348 00:23:18,764 --> 00:23:24,470 (種彦)お嬢さん こんなさびしい所で 一人歩きは危ないよ。 乗っていきなさい。 349 00:23:24,470 --> 00:23:27,673 いえ 結構ですわ。 350 00:23:27,673 --> 00:23:30,009 人捜しをしているんです。➡ 351 00:23:30,009 --> 00:23:34,213 女給仲間が この近くの親戚の安否を 確かめに行ったきり➡ 352 00:23:34,213 --> 00:23:37,082 帰ってこないもんですから。 353 00:23:37,082 --> 00:23:43,255 噂では この辺りで何人も若い娘が 行方知れずになっているっていうし➡ 354 00:23:43,255 --> 00:23:45,691 心配になってしまって。 355 00:23:45,691 --> 00:23:48,460 へえ~。 (エンジンをかける音) 356 00:23:48,460 --> 00:23:50,396 (走行音) ハッ…! 357 00:23:50,396 --> 00:23:53,299 (衝突音) 358 00:23:53,299 --> 00:23:57,102 (種彦)こりゃあ いい女だ。 359 00:23:57,102 --> 00:24:00,806 遠出して徳したなぁ。 ふん…。 360 00:24:03,642 --> 00:24:10,082 ♬「弱り目 祟り目 噫 悪い夢 覚めやせん」 361 00:24:10,082 --> 00:24:16,455 ♬「生温い宵風 窓辺の猫が唸った」 362 00:24:16,455 --> 00:24:21,160 ♬「常しえの翳り 混ざらぬ月 あなた」 363 00:24:21,160 --> 00:24:29,401 ♬「濁世会わなければ この胸は孤独なんて 知らずに居れたのに」 364 00:24:29,401 --> 00:24:39,078 ♬「なんて奇麗 あなたがくれた 呪縛」 365 00:24:39,078 --> 00:24:46,885 ♬~ 366 00:24:46,885 --> 00:24:53,492 ♬「滴る 交わる」 367 00:24:53,492 --> 00:25:00,265 ♬「赤い契り 目指す旅の涯 諸行の無情」 368 00:25:00,265 --> 00:25:06,372 ♬「生きている 生きていく」 369 00:25:06,372 --> 00:25:11,143 ♬「絶望がふたりを繋いでゆく」 370 00:25:11,143 --> 00:25:14,046 ♬「愛を語る おまじない」 371 00:25:14,046 --> 00:25:17,649 ♬「それはまるで呪いのよう」 372 00:25:17,649 --> 00:25:20,452 ♬「愛に揺れる紛い物」 373 00:25:20,452 --> 00:25:27,326 ♬「燃える骨の髄まで 呪って」 374 00:25:27,326 --> 00:25:30,429 ♬~ 375 00:25:32,698 --> 00:25:36,435 (貂子)何人も若い女が 行方知れずになっているんです。➡ 376 00:25:36,435 --> 00:25:38,904 あの男の仕業に違いありませんわ。 377 00:25:38,904 --> 00:25:42,107 (朽縄)おまえ 僕を殺しに来たのか? 378 00:25:42,107 --> 00:25:44,076 (百火)<摩緒が生きてたって事は…➡ 379 00:25:44,076 --> 00:25:46,078 きっと他の兄弟子たちも…> 380 00:25:46,078 --> 00:25:49,782 菜花。 ちょっとこっちにおいで。 なんで? 381 00:25:49,782 --> 00:25:53,419 蛙でかいし ヘソないし 棒短いし! こわいし! 382 00:25:53,419 --> 00:25:57,589 気持ち悪いし! むりむりむり 無理ーーーー!! 383 00:25:57,589 --> 00:25:59,591 <次回「華紋」>