1 00:00:02,035 --> 00:00:04,938 あ~。どんどん。 どんどん。 2 00:00:04,938 --> 00:00:09,376 ということで今夜はデビュー30年を迎えた PUFFYの特集を お送りいたしましたが➡ 3 00:00:09,376 --> 00:00:12,045 いかがでしたか? 4 00:00:12,045 --> 00:00:16,383 いや~ 改めて PUFFYってすごい。 最高の2人だね。う~ん。 5 00:00:16,383 --> 00:00:20,254 いや~ うれしい。 俺は PUFFYと同じ時代で。 6 00:00:20,254 --> 00:00:24,258 かわいいし 今なお自然体というか。 そう。 7 00:00:24,258 --> 00:00:28,962 ほんとに 何かもう 男のさまぁ~ず 女のPUFFYというかさ。 8 00:00:28,962 --> 00:00:31,732 確かに それはあるよね。 9 00:00:31,732 --> 00:00:35,602 俺らが 結構 理想とする50代は その辺かもしれない。 10 00:00:35,602 --> 00:00:40,741 やっぱ そっちがいいかな。 改めて 何か力の抜けた感じが 何かね。 11 00:00:40,741 --> 00:00:44,611 今 何か よくないよ。 みんな けんけんしててさ。そうよ。 12 00:00:44,611 --> 00:00:47,614 ほんとね PUFFYの精神 PUFFYの精神で。 13 00:00:47,614 --> 00:00:49,750 PUFFYよ みんなに足らんのは。 そうそう。 14 00:00:49,750 --> 00:00:54,421 ということで この番組は NHK ONEで 1週間 何度でも見られます。 15 00:00:54,421 --> 00:00:56,356 是非 ご覧ください。 16 00:00:56,356 --> 00:00:58,358 それでは 次回も「ザ・グレイテスト・ヒッツ」で お会いしましょう。 さようなら! 17 00:01:06,533 --> 00:01:11,171 じゃあ 魚住さん 学校に欠席の 連絡お願いね。 18 00:01:11,171 --> 00:01:15,409 はい 菜花お嬢さま。 お気をつけて。 19 00:01:15,409 --> 00:01:20,948 (靴音) 20 00:01:20,948 --> 00:01:23,750 あっ。 21 00:01:23,750 --> 00:01:26,520  回想 菜花。 22 00:01:26,520 --> 00:01:30,624 <猫鬼に会った事 摩緒に伝えないと> 23 00:01:33,293 --> 00:01:38,865 ♬~ 24 00:01:38,865 --> 00:01:42,436 ♬「Oh」 25 00:01:42,436 --> 00:01:46,273 ♬「I don’t wanna know why,」 26 00:01:46,273 --> 00:01:48,375 ♬「I don’t wanna know why」 27 00:01:50,477 --> 00:01:54,414 ♬「(Hey hey) 暗闇から聞こえる My name」 28 00:01:54,414 --> 00:01:58,251 ♬「(Hey hey)不安が胸を蝕む寸前」 29 00:01:58,251 --> 00:02:02,089 ♬「渦巻いた欲望が 息苦しいほど」 30 00:02:02,089 --> 00:02:05,392 ♬「まとわりついて進めない」 31 00:02:05,392 --> 00:02:10,230 ♬「強くなれたら痛みは消えるなんて」 32 00:02:10,230 --> 00:02:12,632 ♬「やけに出来の悪い迷信」 33 00:02:12,632 --> 00:02:17,170 ♬「粉々に今 破り捨てたら」 34 00:02:17,170 --> 00:02:20,674 ♬「君の声は届くだろうか」 35 00:02:22,809 --> 00:02:25,112 ♬「言の葉ははらはら」 36 00:02:25,112 --> 00:02:27,114 ♬「Can you hear my HEARTLOUD HEARTLOUD?」 37 00:02:27,114 --> 00:02:30,550 ♬「何度も傷つき救われる」 38 00:02:30,550 --> 00:02:32,619 ♬「雨がはらはら」 39 00:02:32,619 --> 00:02:34,855 ♬「Can you hear my HEARTLOUD HEARTLOUD?」 40 00:02:34,855 --> 00:02:40,260 ♬「どうして 心震えてしまうのだろう」 41 00:02:42,596 --> 00:02:45,699 ♬「HEARTLOUD HEARTLOUD, HEARTLOUD HEARTLOUD」 42 00:02:49,369 --> 00:02:53,874 ♬「HEARTLOUD HEARTLOUD, HEARTLOUD HEARTLOUD」 43 00:02:53,874 --> 00:03:01,381 ♬~ 44 00:03:08,388 --> 00:03:14,161 (鳥の鳴き声) 45 00:03:14,161 --> 00:03:16,897 摩緒! っ…! 46 00:03:16,897 --> 00:03:19,633 あぁ まだ眠い…。 47 00:03:19,633 --> 00:03:23,503 百火… お茶。 はい。 48 00:03:23,503 --> 00:03:26,039 え… 華紋⁉ 49 00:03:26,039 --> 00:03:28,508 菜花 どうした朝から。 50 00:03:28,508 --> 00:03:31,511 いや なんで あの人がここに? 51 00:03:31,511 --> 00:03:34,848 ああ 前に会った時…。 52 00:03:34,848 --> 00:03:37,751  回想 獣の妖に塗ってやって。 53 00:03:37,751 --> 00:03:42,589 渡された薬に 追跡用の匂い薬が仕込んであったそうだ。 54 00:03:42,589 --> 00:03:45,158 でも 傷には良く効いただろう? 55 00:03:45,158 --> 00:03:50,864 あ 貂子さんには使っていません。 私も薬の調合はできますし。 56 00:03:50,864 --> 00:03:54,468 ええ~? 信用してなかったのかい…。 57 00:03:54,468 --> 00:03:56,403 僕は おまえを信じて➡ 58 00:03:56,403 --> 00:03:58,405 一晩ぐっすり 眠ったってのに。 59 00:03:58,405 --> 00:04:01,108 はい。 では そろそろ➡ 60 00:04:01,108 --> 00:04:04,377 見張りの式神を ひっこめてください。 61 00:04:04,377 --> 00:04:07,347 お茶です。 毒は盛ってませんから。 62 00:04:07,347 --> 00:04:11,151 大丈夫だ。 毒消しを持ってるからね。 63 00:04:11,151 --> 00:04:14,888 <な なんなんだろう この人間関係。➡ 64 00:04:14,888 --> 00:04:18,225 お互い全然信用してない?> 65 00:04:18,225 --> 00:04:22,095 それで華紋さま。 京に行っておられたと。 66 00:04:22,095 --> 00:04:26,900 うん 僕は帝都でも 金持ちん家を渡り歩いてるからね。 67 00:04:28,502 --> 00:04:32,005 (華紋) その連中の間で噂になってたのさ。➡ 68 00:04:32,005 --> 00:04:35,909 寿命をつなぐ陰陽師の事が。 69 00:04:35,909 --> 00:04:38,378 そいつは御降家を名乗って➡ 70 00:04:38,378 --> 00:04:41,882 延命とは名ばかりの インチキ商売をしていたよ。 71 00:04:44,751 --> 00:04:51,525  回想 摩緒さま。 教えてください。 泰山府君の秘法を。 72 00:04:51,525 --> 00:04:56,863 それは 水の術者でしたか? ああ。 73 00:04:56,863 --> 00:05:01,234  回想  殺し合いはまだ 終わってへんのやぞ。 74 00:05:01,234 --> 00:05:03,904 (華紋)まさか不知火だったとは。 75 00:05:03,904 --> 00:05:06,139 (2人)不知火⁉ 76 00:05:06,139 --> 00:05:08,475 意外だろ? はい。 77 00:05:08,475 --> 00:05:13,213 不知火… さまは 水の術者の中でも なんと言うか…。 78 00:05:13,213 --> 00:05:18,118  回想 きさまには 才がない。 やめてしまえ! 79 00:05:18,118 --> 00:05:22,956 お許しください お師匠さま…。 80 00:05:22,956 --> 00:05:26,760 常にお師匠さまに きつく当たられていた。 81 00:05:26,760 --> 00:05:32,566 私は お師匠さまのお供をしていたので そんな姿を何度も見ました。 82 00:05:32,566 --> 00:05:36,036 でも その不知火が 今も生きてるって事は➡ 83 00:05:36,036 --> 00:05:38,805 実力者の真砂さまをさしおいて➡ 84 00:05:38,805 --> 00:05:41,374 五色堂に呼ばれたって事か⁉ 85 00:05:41,374 --> 00:05:44,144 そこだよ…。 なにしろ➡ 86 00:05:44,144 --> 00:05:47,747 五色堂は 5つの壁のそれぞれの入り口から➡ 87 00:05:47,747 --> 00:05:51,418 顔を合わせず一人ずつ入っていく造り。➡ 88 00:05:51,418 --> 00:05:55,622 他に誰が呼ばれたか わからないよう仕組まれていた。 89 00:05:55,622 --> 00:05:58,625  回想 ここに呼ばれた5人の中で➡ 90 00:05:58,625 --> 00:06:03,163 最後に生きていた者が真の後継者。 91 00:06:03,163 --> 00:06:08,101 (華紋)つまり 五色堂に呼ばれた事を 悟られたら➡ 92 00:06:08,101 --> 00:06:11,905 他の4人に呪殺されるかもしれない。➡ 93 00:06:11,905 --> 00:06:15,909 だから みんな 何事もなかったように 振るまっていた。 94 00:06:18,044 --> 00:06:23,683 (華紋)それでも その頃から 屋敷の中で怪死する者が出はじめた。➡ 95 00:06:23,683 --> 00:06:29,322 いずれも木火土金水 それぞれの 術の実力者と目された兄弟子達だった。 96 00:06:29,322 --> 00:06:33,727 ああ。 確かにあの頃 たて続けに。 97 00:06:35,262 --> 00:06:39,299 堂々と呪っていいのは➡ 98 00:06:39,299 --> 00:06:42,702 生贄の摩緒だけ。➡ 99 00:06:42,702 --> 00:06:45,605 あとは誰が敵だかわからなかったし➡ 100 00:06:45,605 --> 00:06:48,508 間違って呪殺されちゃったんだろうな。 101 00:06:48,508 --> 00:06:51,411 <なにそれ こわい。➡ 102 00:06:51,411 --> 00:06:54,314 ていうか いっつもこうだ。➡ 103 00:06:54,314 --> 00:06:56,850 猫鬼の事 言いに来たのに➡ 104 00:06:56,850 --> 00:06:59,753 こっちはこっちで なにか起こってて➡ 105 00:06:59,753 --> 00:07:02,956 大切な事が話せない> 106 00:07:02,956 --> 00:07:05,859 確かな事はひとつ。 107 00:07:05,859 --> 00:07:10,230 不知火さまは泰山府君の秘術を会得して➡ 108 00:07:10,230 --> 00:07:14,467 御降家の 真の後継者になろうとしているという事。 109 00:07:14,467 --> 00:07:17,971 はあ~あ まっ黒だね あいつ。 110 00:07:17,971 --> 00:07:20,874 で なんで直接来ないんですかね。 111 00:07:20,874 --> 00:07:25,779 地元の延命商売が忙しいのか。 いや そんな事で? 112 00:07:25,779 --> 00:07:31,318 ただ あいつの足 痛くしてやったのに…➡ 113 00:07:31,318 --> 00:07:34,788 なにも感じてないみたいだったね。 114 00:07:34,788 --> 00:07:36,723 足。 115 00:07:36,723 --> 00:07:40,060 (カラスの鳴き声) 116 00:07:40,060 --> 00:07:42,495 だいたいの話はわかった。 117 00:07:42,495 --> 00:07:45,465 またね 摩緒。 <また?> 118 00:07:45,465 --> 00:07:49,235 おれも帰るわ。 はあ。 119 00:07:49,235 --> 00:07:54,240 <あ~ 久しぶりに嫌な事 色々思い出しちまった> 120 00:07:57,310 --> 00:08:02,549 <百火さまも 華紋さまも殺し合いを 望んでいるようには見えない。➡ 121 00:08:02,549 --> 00:08:09,255 だが不知火だけは いまだに 殺し合いを続けようとしている> 122 00:08:10,890 --> 00:08:12,892 あの。 っ…⁉ 123 00:08:12,892 --> 00:08:19,165 そろそろいいかな? うん…。 なにか話したい事があるのか? 124 00:08:19,165 --> 00:08:23,136 だから 令和で 猫鬼に見つかっちゃったんだけど。 125 00:08:23,136 --> 00:08:25,305 っ…! 126 00:08:25,305 --> 00:08:28,041 それ 早く言わないとダメじゃないか。 127 00:08:28,041 --> 00:08:31,911 だって 3人で大切な話してたし。 128 00:08:31,911 --> 00:08:35,382 菜花… それでなにかされたのか⁉ 129 00:08:35,382 --> 00:08:40,286 追っかけられて… それから猫鬼に言われたんだ。 130 00:08:40,286 --> 00:08:44,157  回想 引き返すなら… 今だ。➡ 131 00:08:44,157 --> 00:08:48,828 これ以上 摩緒に与え続ければ…➡ 132 00:08:48,828 --> 00:08:51,064 おまえは。 133 00:08:51,064 --> 00:08:53,666 どういう事 かな。 134 00:08:55,602 --> 00:09:01,007 <猫鬼は 菜花の血が 私の命をつないだ事を知っている⁉> 135 00:09:03,276 --> 00:09:06,146 <私に血を与えた菜花は気絶し➡ 136 00:09:06,146 --> 00:09:10,350 私は力を取り戻した。 それは…➡ 137 00:09:10,350 --> 00:09:15,054 私が菜花の命を削ったという事なのか⁉> 138 00:09:19,759 --> 00:09:24,464 やっぱり 血の話なんだ。 ああ。 139 00:09:24,464 --> 00:09:29,302 なんか あの時は 吸い込まれるというか…➡ 140 00:09:29,302 --> 00:09:32,505 吸い取られるような感じだった。 141 00:09:32,505 --> 00:09:37,377 私は あれ以来 恐ろしいくらい調子がいいんだ。 142 00:09:37,377 --> 00:09:39,913 それ 悪い事なの? 143 00:09:39,913 --> 00:09:42,715 おまえは こわくないのか? 144 00:09:42,715 --> 00:09:46,386 私に… 力を奪い取られる事が。 145 00:09:46,386 --> 00:09:50,924 別に。 摩緒が元気出たなら それでいいじゃない。 146 00:09:50,924 --> 00:09:55,395 猫鬼は どうして菜花さんに 警告しに出てきたんでしょうか。 147 00:09:55,395 --> 00:09:59,699 それは 摩緒に長生きされちゃ 困るからでしょ? 148 00:09:59,699 --> 00:10:05,205 摩緒が生きてる間は 猫鬼は自分の体を取り戻せないんだし。 149 00:10:05,205 --> 00:10:10,043 だから 摩緒がまたケガをしたら 私の血をあげるよ。 150 00:10:10,043 --> 00:10:15,782 菜花。 そんな事 軽く言ってはいけないよ。 151 00:10:15,782 --> 00:10:18,151 <ええ~⁉ 意外> 152 00:10:18,151 --> 00:10:21,688 だって 摩緒も その方が都合いいでしょ? 153 00:10:21,688 --> 00:10:24,157 蠱毒の壺も割れちゃったし。 154 00:10:24,157 --> 00:10:26,092 それでもだ。 155 00:10:26,092 --> 00:10:29,796 おまえは 自分の体をもっと大切にしなさい。 156 00:10:29,796 --> 00:10:34,200 ええ~⁉ 今まで さんざん雑に扱ってきたのに? 157 00:10:34,200 --> 00:10:36,236 そんなつもりはないが? 158 00:10:36,236 --> 00:10:39,906 自覚ないんだ? なんの? 159 00:10:39,906 --> 00:10:42,775 まあ いいや。 160 00:10:42,775 --> 00:10:46,746 魚住さん… 摩緒がむこうに飛ばした式神から➡ 161 00:10:46,746 --> 00:10:49,149 手紙あずかってきた。 162 00:11:01,694 --> 00:11:05,698 乙弥 盃を。 はい 摩緒さま。 163 00:11:07,500 --> 00:11:09,502 どうぞ。 164 00:11:12,839 --> 00:11:15,742 (シュワという音) 165 00:11:15,742 --> 00:11:20,046 菜花 飲みなさい。 なにこれ? 166 00:11:20,046 --> 00:11:22,649 護身の護符を溶け込ませた水だ。 167 00:11:22,649 --> 00:11:27,053 これで猫鬼は おまえに手を出せない。 へえー。 168 00:11:30,123 --> 00:11:34,861 これはフナに渡して。フナ? 式神の名だ。 169 00:11:34,861 --> 00:11:38,731 ああ…。 しっくりくる。 170 00:11:38,731 --> 00:11:42,835 彼女が おまえを守るための護符と呪具だ。 171 00:11:47,941 --> 00:11:52,212 じゃあ 帰るね。 172 00:11:52,212 --> 00:11:54,414 菜花さん 気をつけて。 173 00:11:57,784 --> 00:12:01,287 <猫鬼に狙われてる事もだけど> 174 00:12:01,287 --> 00:12:06,092  回想 おまえは 自分の体を もっと大切にしなさい。 175 00:12:06,092 --> 00:12:10,597 <あれは 私の体を心配してるんだよね。➡ 176 00:12:10,597 --> 00:12:14,167 気のせいかな なんか➡ 177 00:12:14,167 --> 00:12:18,571 いや 確実に前より優しくなってる> 178 00:12:24,344 --> 00:12:27,847 ただいま! (おじいちゃん)おかえり 菜花。 179 00:12:30,917 --> 00:12:32,919 おじいちゃん? 180 00:12:34,721 --> 00:12:37,223 (鳴き声) 181 00:12:37,223 --> 00:12:40,927 っ…!! 182 00:12:40,927 --> 00:12:43,129 <猫鬼!> 183 00:12:48,968 --> 00:12:50,970 (鳴き声) 184 00:12:53,906 --> 00:12:59,579 <猫鬼! お おじいちゃん 逃げて> 185 00:12:59,579 --> 00:13:02,482 う 魚住さん えっ! 186 00:13:04,384 --> 00:13:07,220 <かっ 固まってる⁉> 187 00:13:07,220 --> 00:13:10,623 (猫鬼) 摩緒から護符を飲まされたようだな。 188 00:13:10,623 --> 00:13:12,558 っ…! 189 00:13:12,558 --> 00:13:15,461 だが菜花 わしは もとより➡ 190 00:13:15,461 --> 00:13:18,498 おまえを 傷つける つもりはない。 191 00:13:18,498 --> 00:13:22,268 えっ? (猫鬼)摩緒に伝えろ。➡ 192 00:13:22,268 --> 00:13:26,105 いずれ わしが必要になる。 193 00:13:26,105 --> 00:13:29,642 「すべて」を知りたいのなら。 194 00:13:29,642 --> 00:13:34,380 <すべて? すべてって なに…?➡ 195 00:13:34,380 --> 00:13:37,283 摩緒の九百年前の話?> 196 00:13:37,283 --> 00:13:40,553  回想 私は お師匠さまの娘を➡ 197 00:13:40,553 --> 00:13:42,955 紗那さまを殺したかもしれないんだよ。 198 00:13:42,955 --> 00:13:47,794 (猫鬼)菜花 わしに会いたくなったら➡ 199 00:13:47,794 --> 00:13:51,331 いつでも呼べ。 200 00:13:51,331 --> 00:13:53,266 (点灯) 201 00:13:53,266 --> 00:13:57,070 あっ! いない。 202 00:13:57,070 --> 00:13:59,072 どうした? 菜花。 203 00:13:59,072 --> 00:14:02,508 おじいちゃん 大丈夫だった? うん? 204 00:14:02,508 --> 00:14:05,478 いや 猫…。 ああ。 205 00:14:05,478 --> 00:14:10,583 無念です。 家にまで入って来るとは。 魚住さん。 206 00:14:10,583 --> 00:14:13,586 魚住さんは猫が嫌いだからねぇ。 207 00:14:15,888 --> 00:14:19,759  回想 いずれ わしが必要になる。 208 00:14:19,759 --> 00:14:24,397 わしに会いたくなったら いつでも呼べ。 209 00:14:24,397 --> 00:14:29,802 <絶対呼ばない。 けど 猫鬼 なにがしたいの?> 210 00:14:34,006 --> 00:14:36,609 (貂子)いらっしゃいませ。 211 00:14:36,609 --> 00:14:39,145 あら 摩緒先生。 212 00:14:39,145 --> 00:14:41,080 お呼びたてしてしまって。 213 00:14:41,080 --> 00:14:46,586 いや 大地震の後 ミルクホールのことも 気になっていたからね。 214 00:14:51,157 --> 00:14:53,226 こちら 柴里先生。 215 00:14:53,226 --> 00:14:56,429 偉いお医者さまなんですよ。 216 00:14:56,429 --> 00:15:03,236 もう医者はやめたんだ。 地震の時 手を痛めてしまってね。➡ 217 00:15:03,236 --> 00:15:10,376 それまで… 私は さる華族の病弱な ご子息のかかりつけ医だったんだが➡ 218 00:15:10,376 --> 00:15:14,914 地震の後は その家からも遠ざかっていてね。 219 00:15:14,914 --> 00:15:20,720 ところが つい最近 その子息から電話があった。 220 00:15:20,720 --> 00:15:22,688 ☎先生…。 221 00:15:22,688 --> 00:15:26,192 若さま 芳房さま⁉ 222 00:15:26,192 --> 00:15:29,595 ☎助けて… ください…。 223 00:15:32,698 --> 00:15:37,503 (柴里) 私は屋敷を訪ねてみた。 ところが…。 224 00:15:40,473 --> 00:15:43,342 (扉を開ける音) はっ…? 225 00:15:43,342 --> 00:15:47,280 (柴里) そこには 見知らぬ一家が住んでいて➡ 226 00:15:47,280 --> 00:15:51,617 やんわり追い返された。➡ 227 00:15:51,617 --> 00:15:54,620 だが…。 228 00:15:54,620 --> 00:15:56,756 はっ! 229 00:15:56,756 --> 00:16:03,162 (柴里)一瞬 ご子息の芳房さまの姿が 窓から のぞいたような気がして…。 230 00:16:03,162 --> 00:16:07,900 いったい あの屋敷で なにが起こっているのか。 231 00:16:07,900 --> 00:16:11,304 元の 屋敷の主達は? 232 00:16:11,304 --> 00:16:14,574 出先で地震の火事に巻き込まれて➡ 233 00:16:14,574 --> 00:16:18,411 行方不明だという噂だったんだがね。 234 00:16:18,411 --> 00:16:23,015 <家が乗っ取られている?> 235 00:16:32,425 --> 00:16:35,728 気味が悪い…。 は…。 236 00:16:35,728 --> 00:16:40,433 <いったい あの人達は誰なんだ?> 237 00:16:47,907 --> 00:16:53,179 はぁ… はぁ… はぁ… はぁ… はぁ…➡ 238 00:16:53,179 --> 00:16:59,051 はぁ… はぁ… はぁ… あぁ… あっ…。 239 00:16:59,051 --> 00:17:01,454 (倒れる音) (通行人)おお⁉ 240 00:17:01,454 --> 00:17:04,156 おいおいおい。 ちょっと大丈夫かい⁉ 241 00:17:05,791 --> 00:17:09,962 (柴里) 私を尋ねて 歩き続けて来たというんだ。 242 00:17:09,962 --> 00:17:15,468 芳房さま お体が弱いのに。 まあ…。 243 00:17:15,468 --> 00:17:18,371 それは 柴里先生。 244 00:17:18,371 --> 00:17:23,809 その 芳房さまは お屋敷から逃れて来たという事ですか? 245 00:17:23,809 --> 00:17:29,682 うん…。 まあ そういう事なんだが ちょっと違ったみたいなんだ。 246 00:17:29,682 --> 00:17:32,151 違うとは? 247 00:17:32,151 --> 00:17:39,959 芳房さまが うちに かつぎこまれた直後に 親戚の女性が訪ねてきてね。 248 00:17:39,959 --> 00:17:43,696  回想  見知らぬ人達に家を乗っ取られた…? 249 00:17:43,696 --> 00:17:46,699 まあ 芳房さまが そんな事を…。 250 00:17:46,699 --> 00:17:49,902 親戚の女性の話によると➡ 251 00:17:49,902 --> 00:17:56,609 屋敷の殿さまと奥さまは はやり 大地震の 火事で亡くなられていて➡ 252 00:17:56,609 --> 00:18:00,279 病弱な芳房さまをお支えするために➡ 253 00:18:00,279 --> 00:18:05,484 亡くなった殿さまの親戚が 家に入ったというんだが。 254 00:18:05,484 --> 00:18:09,355  回想 幼い頃から 何度もお会いしているはずなのに➡ 255 00:18:09,355 --> 00:18:12,358 すっかり おびえてしまわれて…。 256 00:18:12,358 --> 00:18:18,130 芳房さまは 「もともと」気持ちが不安定な方でしたし。 257 00:18:18,130 --> 00:18:22,768 ああ 「もともと」 そうだったね。 258 00:18:22,768 --> 00:18:26,505 それで… 些少ではございますが。 259 00:18:26,505 --> 00:18:34,146 大金を渡されて しばらく うちで 芳房さまの看病をしてもらえないかと…。 260 00:18:34,146 --> 00:18:39,785 医者をやめたとはいえ 私も芳房さまの事は心配だったしね。 261 00:18:39,785 --> 00:18:42,688 まあ そうでしたの。 262 00:18:48,260 --> 00:18:52,865 なんだか 拍子抜けして しまいましたね。 ああ。 263 00:18:54,900 --> 00:18:59,538 柴里先生が納得されていたようだから いいんだが。 264 00:18:59,538 --> 00:19:04,343 <怪異でなければ 私にできる事はない> 265 00:19:06,078 --> 00:19:11,784 (人力車が走る音) 266 00:19:13,586 --> 00:19:15,788 はっ! 267 00:19:19,458 --> 00:19:21,660 あっ…! 268 00:19:24,764 --> 00:19:26,699 (幽羅子)<摩緒――➡ 269 00:19:26,699 --> 00:19:30,603 ああ… どうしよう こんなに早く> 270 00:19:33,039 --> 00:19:37,576 <まだ 会う訳にはいかないのに。➡ 271 00:19:37,576 --> 00:19:42,982 ああ でも。 帝都に来てよかった…> 272 00:19:46,118 --> 00:19:49,155 なんだよ 菜花。 また来たのか。 273 00:19:49,155 --> 00:19:52,491 いや それ こっちのセリフなんだけど。 274 00:19:52,491 --> 00:19:56,495 百火さまが いずれ棲みつくのではと 手前は心配です。 275 00:19:56,495 --> 00:20:00,232 棲むか! ひと休みしに来ただけだ。 276 00:20:00,232 --> 00:20:02,468 ふーん。 277 00:20:02,468 --> 00:20:06,072  回想 なんで紗那さままで殺したんだ⁉ それだけは許せねえ! 278 00:20:06,072 --> 00:20:11,043 <…て言ってたわりに なにかと摩緒のとこに寄ってくるし> 279 00:20:11,043 --> 00:20:16,348  回想 摩緒に伝えろ。 いずれ わしが必要になる。 280 00:20:16,348 --> 00:20:20,252 「すべて」を知りたいのなら。 281 00:20:20,252 --> 00:20:23,122 <きっと 摩緒が一番知りたいのは➡ 282 00:20:23,122 --> 00:20:26,992 本当に自分が紗那さまを殺したのか。➡ 283 00:20:26,992 --> 00:20:34,500 摩緒が悩んでるのは やっぱり 紗那さまの事が好きだったから> 284 00:20:34,500 --> 00:20:36,435 (たたく音) ねえ。 285 00:20:36,435 --> 00:20:39,038 ああ⁉ 286 00:20:39,038 --> 00:20:43,676 紗那さまって どんな女だったの? 287 00:20:43,676 --> 00:20:47,913 どんなって そりゃあ 綺麗でやさしくて➡ 288 00:20:47,913 --> 00:20:52,685 賢くて 穢れがなくて お師匠さまの娘なのに➡ 289 00:20:52,685 --> 00:20:56,055 おれ達 弟子にも気さくに話してくれて。 290 00:20:56,055 --> 00:20:58,524 <なにそれ パーフェクト⁉> 291 00:20:58,524 --> 00:21:00,593 御降家の後継者は➡ 292 00:21:00,593 --> 00:21:04,296 紗那さまと夫婦になるはずだった という話でしたよね。 293 00:21:04,296 --> 00:21:10,202 あー 摩緒も一度は後継者に指名されて さぞ 嬉しかっただろうなあ。 294 00:21:10,202 --> 00:21:14,707 あいつ 紗那さまにベタ惚れだったからな。 295 00:21:14,707 --> 00:21:17,409 <忘れられないのかな。➡ 296 00:21:17,409 --> 00:21:21,614 ずっとずっと昔に亡くなった女なのに> 297 00:21:26,652 --> 00:21:28,954 帰る。 298 00:21:28,954 --> 00:21:30,890 菜花が来ていたのか。 299 00:21:30,890 --> 00:21:35,427 はい 別に御用はなかったようで。 そうか。 300 00:21:35,427 --> 00:21:40,766 <ならば菜花の世界で 悪い事は起こっていないという事か。➡ 301 00:21:40,766 --> 00:21:42,868 よかった> 302 00:21:47,940 --> 00:21:50,576 あー バッカみたい。 303 00:21:50,576 --> 00:21:54,079 もーいいじゃん 九百年も前の事➡ 304 00:21:54,079 --> 00:21:56,882 忘れちゃえばいいのに。 305 00:21:56,882 --> 00:22:01,086 あっ 猫鬼の事 言うの忘れた。 306 00:22:02,688 --> 00:22:06,559 <でも それから猫鬼は現れなかった。➡ 307 00:22:06,559 --> 00:22:11,397 魚住さんが家の周りに 結界を張ってくれたからかもしれない。➡ 308 00:22:11,397 --> 00:22:15,701 摩緒の方も新たな刺客が来る事はなく> 309 00:22:19,138 --> 00:22:21,407 (猫鬼)わしに会いたくなったら➡ 310 00:22:21,407 --> 00:22:23,609 いつでも呼べ。 311 00:22:25,277 --> 00:22:29,148 <呼ばなきゃ来ないって事だよね。 うん。> 312 00:22:29,148 --> 00:22:33,118 摩緒。 菜花 どうした。 313 00:22:33,118 --> 00:22:37,857 はい これ。 メリークリスマス。 314 00:22:37,857 --> 00:22:41,393 じゃ 一応お世話になってるお礼だから。 315 00:22:41,393 --> 00:22:45,264 待ちなさい 菜花。 私も おまえに渡すものがある。 316 00:22:45,264 --> 00:22:47,199 えっ。 317 00:22:47,199 --> 00:22:56,208 ♬~ 318 00:22:56,208 --> 00:23:00,079  回想  おまえのために用意しておいたものだ。 319 00:23:00,079 --> 00:23:05,184 <お返しなんて期待してなかったけど 嬉しい!> 320 00:23:09,889 --> 00:23:12,191 ん? 321 00:23:16,161 --> 00:23:19,098 「呪文と印の結び方」! 322 00:23:19,098 --> 00:23:23,402 宿題ー⁉ うっ ははは…。 323 00:23:26,805 --> 00:23:29,408 チキンが焼けましたよ。 324 00:23:31,610 --> 00:23:35,915 毛糸の首まきか。 あったかいですよ。 325 00:23:39,018 --> 00:23:44,323 <そして 年は明け 大正十三年> 326 00:23:48,360 --> 00:23:50,296 (鋭い金属音) (斬りつける音) 327 00:23:50,296 --> 00:23:54,934 (叫び声) (金属音) 328 00:23:54,934 --> 00:23:58,938 <再び 事件は動き出した> 329 00:24:02,241 --> 00:24:08,914 ♬「弱り目 祟り目 噫 悪い夢 覚めやせん」 330 00:24:08,914 --> 00:24:15,287 ♬「生温い宵風 窓辺の猫が唸った」 331 00:24:15,287 --> 00:24:20,125 ♬「常しえの翳り 混ざらぬ月 あなた」 332 00:24:20,125 --> 00:24:28,267 ♬「濁世会わなければ この胸は孤独なんて 知らずに居れたのに」 333 00:24:28,267 --> 00:24:37,943 ♬「なんて奇麗 あなたがくれた 呪縛」 334 00:24:37,943 --> 00:24:45,718 ♬~ 335 00:24:45,718 --> 00:24:52,458 ♬「滴る 交わる」 336 00:24:52,458 --> 00:24:59,131 ♬「赤い契り 目指す旅の涯 諸行の無情」 337 00:24:59,131 --> 00:25:05,070 ♬「生きている 生きていく」 338 00:25:05,070 --> 00:25:09,842 ♬「絶望がふたりを繋いでゆく」 339 00:25:09,842 --> 00:25:12,978 ♬「愛を語る おまじない」 340 00:25:12,978 --> 00:25:16,482 ♬「それはまるで呪いのよう」 341 00:25:16,482 --> 00:25:19,385 ♬「愛に揺れる紛い物」 342 00:25:19,385 --> 00:25:25,224 ♬「燃える骨の髄まで 呪って」 343 00:25:25,224 --> 00:25:28,727 ♬~ 344 00:25:31,397 --> 00:25:37,002 当日 この辺りには夥しい血と 軍服や銃剣が散らばっていて➡ 345 00:25:37,002 --> 00:25:41,306 一緒に無数の銀の固まりのようなものが 転がっていたそうです。 346 00:25:41,306 --> 00:25:43,242 (幽羅子)お会いできて嬉しいわ。➡ 347 00:25:43,242 --> 00:25:48,914 白洲大尉 いえ 白眉さま と呼んだ方が いいかしら。 348 00:25:48,914 --> 00:25:51,383 <術者? どんな女なんだ⁉> 349 00:25:51,383 --> 00:25:54,286 (百火)摩緒を生け捕ろうとしてたのは 不知火だけじゃねえのか⁉ 350 00:25:54,286 --> 00:25:56,288 (百火)これは…。 (華紋)金の気⁉ 351 00:25:56,288 --> 00:25:58,290 <次回「鉄仮面」>