1 00:00:01,268 --> 00:00:06,440 僕は疑ってるんだ。 夏野は本当に…➡ 2 00:00:06,440 --> 00:00:08,942 五色堂に呼ばれたんだろうか。 3 00:00:08,942 --> 00:00:11,511 え…? 4 00:00:11,511 --> 00:00:15,382 (華紋の声)御降家が滅びて 一年ほどして僕はーー➡ 5 00:00:15,382 --> 00:00:20,220 夏野がいるという噂の悲田院を訪ねた。 6 00:00:20,220 --> 00:00:23,290 ⚟(悲田院の女性) 夏野さま 夏野さま しっかり。 7 00:00:25,492 --> 00:00:29,496 (華紋の声)僕が訪ねた時には… 夏野は➡ 8 00:00:29,496 --> 00:00:32,266 重い病で死にかけていた。 9 00:00:32,266 --> 00:00:35,869 毎晩… 夏野さまの枕元に➡ 10 00:00:35,869 --> 00:00:38,538 なにかが うずくまっていて…➡ 11 00:00:38,538 --> 00:00:42,709 夏野さまをつれて行こうとしている 疫神ではないかと心配で…。 12 00:00:44,444 --> 00:00:49,116 (華紋の声)それで僕は… 夏野を結界で守り 疫神を待った。 13 00:00:54,554 --> 00:00:58,292 (華紋)青龍・白虎・朱雀・玄武・勾陳・帝台➡ 14 00:00:58,292 --> 00:01:00,794 文王・三台・玉女… 破邪。 15 00:01:07,434 --> 00:01:10,504 (砕ける音) 16 00:01:19,379 --> 00:01:21,815 夏野⁉ …あ! 17 00:01:21,815 --> 00:01:23,984 うっ! …っ! 18 00:01:33,427 --> 00:01:35,395 夏野…。 19 00:01:35,395 --> 00:01:40,167 夏野さまはなぜ 結界を破るような真似を…。 20 00:01:40,167 --> 00:01:46,006 わからない。 操られたのか 自らの意思だったのか…。 21 00:01:46,006 --> 00:01:49,876 華紋さま 目の傷はその時に? 22 00:01:49,876 --> 00:01:53,380 ああ… 消えないね。 23 00:01:53,380 --> 00:01:59,786 あの… 五色堂に呼ばれた人が 病気で弱っていくって なんか…。 24 00:01:59,786 --> 00:02:02,656 ああ なんだかおかしいね。 25 00:02:05,058 --> 00:02:09,496 でも実際 夏野さまは生きている。 26 00:02:09,496 --> 00:02:13,233 <五色堂の呪い…だけではない。➡ 27 00:02:13,233 --> 00:02:17,704 他の力が夏野さまを 生かしている…?> 28 00:02:19,806 --> 00:02:27,080 ♬~ 29 00:02:27,080 --> 00:02:34,388 ♬「永い暗闇は未来の光の影でしょうか」 30 00:02:34,388 --> 00:02:41,661 ♬「取り残した想いは 僕を離れ枯れるでしょうか」 31 00:02:41,661 --> 00:02:45,432 ♬「見えないものに塞がれては」 32 00:02:45,432 --> 00:02:49,269 ♬「目の前のあなたを見失いそう」 33 00:02:49,269 --> 00:02:56,343 ♬「古い傷跡は 優しさのためにあれば良いのに」 34 00:02:56,343 --> 00:03:03,917 ♬「もつれた因果の蒔いた種は 綺麗な花になれば良いのに」 35 00:03:03,917 --> 00:03:06,386 ♬「言葉は呪い」 36 00:03:06,386 --> 00:03:16,163 ♬「縛られてそれでも この世界を変えたいんだ」 37 00:03:16,163 --> 00:03:22,169 ♬「君の言葉で上書きして」 38 00:03:22,169 --> 00:03:31,411 ♬「(祈って強く) 氷みたいに冷めた心溶かして」 39 00:03:31,411 --> 00:03:36,817 ♬「わざわざ会いたくて胸騒ぎ」 40 00:03:36,817 --> 00:03:42,355 ♬「(笑ってくれたら) 壊れるほど信じてみるよ今夜」 41 00:03:42,355 --> 00:03:47,360 ♬~ 42 00:03:54,901 --> 00:03:59,005 (汽笛 汽車の走る音) 43 00:04:17,057 --> 00:04:19,025 ひどいな。 44 00:04:31,671 --> 00:04:35,442 (土砂が盛り上がる音) 45 00:04:45,819 --> 00:04:49,422 なんだあれは…。 まるでミイラ…。 46 00:04:56,196 --> 00:04:58,198 ンガ…。 47 00:05:02,302 --> 00:05:04,671 ア゙ア゙ア゙ア゙…。 48 00:05:04,671 --> 00:05:08,241 ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙…。 49 00:05:09,609 --> 00:05:12,312 こいつらの仕業…か? 50 00:05:18,451 --> 00:05:20,420 シャアアアアッ! 51 00:05:26,593 --> 00:05:28,528 (妹)うわあ きれい! 52 00:05:28,528 --> 00:05:32,132 朽縄さまは 花を育てるのがお上手ねえ。 53 00:05:32,132 --> 00:05:34,201 好きなんですよ。 54 00:05:36,837 --> 00:05:39,706 風が冷たくなってきました。 55 00:05:39,706 --> 00:05:42,676 お嬢様がた おうちの中に…。 56 00:05:42,676 --> 00:05:44,844 はあい。 57 00:05:44,844 --> 00:05:47,547 じゃ またお夕食の時に。 58 00:05:52,118 --> 00:05:54,020 さて…。 59 00:05:54,020 --> 00:05:58,225 まさか おまえの方から訪ねてくるとはね。 60 00:05:58,225 --> 00:06:00,694 夏野。 61 00:06:00,694 --> 00:06:03,563 なんだ? ボロボロじゃないか。 62 00:06:03,563 --> 00:06:06,466 多勢に無勢ってやつでね。 63 00:06:06,466 --> 00:06:09,469 ちょっとお力を借りに。 64 00:06:09,469 --> 00:06:13,607 華紋さまには 貸しがありますしね。 65 00:06:13,607 --> 00:06:18,678 ああ…。 不知火の社の件では世話になったね。 66 00:06:21,114 --> 00:06:24,351 (夏野)気になる噂を耳にしましてね。 67 00:06:24,351 --> 00:06:27,921 村芝居の一座の話なんですが。 68 00:06:27,921 --> 00:06:32,626 村芝居? ええ その一座は➡ 69 00:06:32,626 --> 00:06:39,966 特に人里離れた辺ぴな村ばかり選んで訪れ 興行を打つというんですが➡ 70 00:06:39,966 --> 00:06:44,638 一座が去った後 村は消滅するという…。 71 00:06:44,638 --> 00:06:49,476 なんだい それは。 人がいなくなるという事かい? 72 00:06:49,476 --> 00:06:52,379 まあ…。 それを確かめようと➡ 73 00:06:52,379 --> 00:06:57,550 一座が立ち寄ったという噂の村に 行ってみたところ➡ 74 00:06:57,550 --> 00:07:02,422 人がいないどころか 土砂崩れで埋まっていました。➡ 75 00:07:02,422 --> 00:07:07,227 その辺りは ここ最近 大雨が降ったわけでもなくーー。 76 00:07:11,698 --> 00:07:17,170 (夏野)まるで山肌が 大きな手で えぐり取られたみたいな跡が…。 77 00:07:20,006 --> 00:07:24,778 興味深い話ではあるけど… 夏野➡ 78 00:07:24,778 --> 00:07:29,416 おまえ なんでその一座を追ってるんだい? 79 00:07:29,416 --> 00:07:34,020 祈祷所の出来事と 関係があるのですか?夏野さま。 80 00:07:34,020 --> 00:07:37,257 こんばんは。 お連れしました。 81 00:07:37,257 --> 00:07:40,593 ああ ありがとう 紅子。 82 00:07:40,593 --> 00:07:44,230 摩緒…。 ごめん。 呼んじゃった。 83 00:07:44,230 --> 00:07:46,232 なんで摩緒まで…。 84 00:07:47,967 --> 00:07:50,737 (華紋)夏野 僕たちはね➡ 85 00:07:50,737 --> 00:07:56,409 おまえの背後に誰か… 術者がいるんじゃないかと思ってる。 86 00:07:56,409 --> 00:07:58,912 術者…。 87 00:07:58,912 --> 00:08:02,215 その誰かに呼び寄せられ 行った祈祷所で➡ 88 00:08:02,215 --> 00:08:06,119 夏野さまは土を浴びせられた。 89 00:08:06,119 --> 00:08:09,990 私も一緒に浴びたが なにも感じなかった。 90 00:08:09,990 --> 00:08:14,461 しかし 夏野さまは気を失って倒れた。 91 00:08:20,467 --> 00:08:23,336 その後 それ以上調べないで➡ 92 00:08:23,336 --> 00:08:25,338 行っちゃいましたけど…。 93 00:08:25,338 --> 00:08:30,143 夏野さま 本当は誰の放った術か➡ 94 00:08:30,143 --> 00:08:33,813 わかっていたのではありませんか? 95 00:08:33,813 --> 00:08:36,316 ついでに あやまっとくけど➡ 96 00:08:36,316 --> 00:08:39,185 悲田院での一件も摩緒に話しといた。 97 00:08:39,185 --> 00:08:42,689 悪いと思っていませんね。 98 00:08:42,689 --> 00:08:45,425 (華紋)あの時の土人形…➡ 99 00:08:45,425 --> 00:08:48,294 あれは誰が操ってたんだい? 100 00:08:51,164 --> 00:08:53,967 <まさか… 同じ術者?> 101 00:08:55,635 --> 00:08:59,239 それは… 私にもわかりません。 102 00:09:07,914 --> 00:09:12,819 (夏野の声)最初は 小さな人形でした。 103 00:09:12,819 --> 00:09:19,325 それは 重い病で伏せっていた 私の枕元にやって来てーー➡ 104 00:09:19,325 --> 00:09:23,329 生きたいか…と。➡ 105 00:09:23,329 --> 00:09:27,767 私は生きたいと答えました。 106 00:09:27,767 --> 00:09:34,207 それで 私は土人形と契約… みたいなものを交わしました。 107 00:09:34,207 --> 00:09:36,476 契約…。 108 00:09:36,476 --> 00:09:39,479 土人形は私を生かす。 109 00:09:39,479 --> 00:09:44,784 かわりに私は 土人形の欲しいものを捜す…。 110 00:09:44,784 --> 00:09:47,420 あ あの 夏野さん➡ 111 00:09:47,420 --> 00:09:53,593 その土人形との契約で生きてるとしたら 五色堂に呼ばれたっていうのは…。 112 00:09:55,128 --> 00:09:58,498 記憶はあるんだけどね。 113 00:09:58,498 --> 00:10:02,469 それが本当に自分の記憶なのか わからない…。 114 00:10:05,839 --> 00:10:12,178 夏野。 五色堂に呼ばれた者は 死なない体になってるんだ。 115 00:10:12,178 --> 00:10:16,916 それなのに おまえは病で死にかけていた。 116 00:10:16,916 --> 00:10:19,853 理屈に合わないんだよ。 117 00:10:19,853 --> 00:10:23,723 まあ… そうかもしれませんね。 118 00:10:23,723 --> 00:10:28,528 なにしろ 百年ごとに使いが現れて➡ 119 00:10:28,528 --> 00:10:33,233 新しい土の施術で 私は命をながらえている。 120 00:10:35,068 --> 00:10:39,839 では 今回はその 使者の祈祷師が殺されてしまったために➡ 121 00:10:39,839 --> 00:10:42,742 あんなやり方で…。 122 00:10:42,742 --> 00:10:48,081 ただね… 私は土人形との契約…➡ 123 00:10:48,081 --> 00:10:53,253 いや 約束は守りたいと思っている。 124 00:10:53,253 --> 00:10:59,359 村を消滅させながら漂流する 村芝居の一座…。 125 00:10:59,359 --> 00:11:05,632 そいつらが土人形の欲しがっているものを 持っているかもしれない。 126 00:11:18,711 --> 00:11:22,582 (村人)おおー 芝居なんて初めて見るなあ。 127 00:11:22,582 --> 00:11:25,318 こんな山奥まで来てくれてなあ。 128 00:11:25,318 --> 00:11:27,720 ありがたや ありがたや。 129 00:11:27,720 --> 00:11:31,591 やいやい! このお嬢さんは渡せねえなあ! 130 00:11:31,591 --> 00:11:35,862 なにおう! こちとら覚悟してきてんだあ! 131 00:11:35,862 --> 00:11:38,665 でいやあ! ふん! (打ち合いの音) 132 00:11:38,665 --> 00:11:41,134 (座員)座長 平佐が戻って来やした。 133 00:11:41,134 --> 00:11:46,539 なんでい おまえ 一人かい? 他の連中はどうした? 134 00:11:46,539 --> 00:11:50,076 へいっ。 村の始末をしていたところに➡ 135 00:11:50,076 --> 00:11:53,546 おかしな女行者が現れまして…。 136 00:11:53,546 --> 00:11:55,515 シャアアアアッ! 137 00:11:57,250 --> 00:12:00,787 (平佐)片づけようとしたのですが…。 138 00:12:00,787 --> 00:12:02,755 ギアァ! 139 00:12:02,755 --> 00:12:05,725 (平佐)すばしっこく逃げ回りやがって。 140 00:12:08,561 --> 00:12:13,366 (平佐)返り討ちにあいやして わっしだけ命からがら…。 141 00:12:13,366 --> 00:12:17,103 やい平佐! てめえ つけられやがったな! 142 00:12:17,103 --> 00:12:19,105 え え へ…? 143 00:12:22,709 --> 00:12:25,612 ちくしょうっ! 負けちまったぜ…。 144 00:12:25,612 --> 00:12:29,616 殺すなら とっとと殺しやがれい! 145 00:12:29,616 --> 00:12:33,052 んっ… ふはぁ~。 146 00:12:33,052 --> 00:12:35,321 なんか つまんねえなあ。 147 00:12:38,758 --> 00:12:40,727 うっ⁉ (吸いこむ音) 148 00:12:43,563 --> 00:12:45,965 かっ… が が… か…。 149 00:12:47,767 --> 00:12:49,702 ん? 150 00:12:49,702 --> 00:12:55,908 おうおう 安心しな! 今すぐ引導を渡してやらあ。 151 00:12:55,908 --> 00:12:59,746 ここにいる村人と共になあ。➡ 152 00:12:59,746 --> 00:13:03,950 さあ 阿鼻叫喚の悲鳴を轟かせろお!! 153 00:13:05,585 --> 00:13:07,553 え⁉ (子供)なんだあ⁉ 154 00:13:09,522 --> 00:13:11,624 妖⁉ 155 00:13:14,127 --> 00:13:16,095 ギィイイイイ! 156 00:13:17,964 --> 00:13:19,932 ギィイイイイッ! 157 00:13:19,932 --> 00:13:22,502 (斬撃音) ギハァッ! 158 00:13:22,502 --> 00:13:24,937 ギァアアアア! 159 00:13:24,937 --> 00:13:26,906 ギァッ! ギイィ! 160 00:13:26,906 --> 00:13:29,642 くっ…! 161 00:13:29,642 --> 00:13:32,111 なっ…! これも芝居か⁉ 162 00:13:34,080 --> 00:13:38,051 ア゙ア゙ア゙ア゙…。 163 00:13:38,051 --> 00:13:41,321 ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙… ヴォッ! 164 00:13:41,321 --> 00:13:45,158 (村人たち)おおーー…。 165 00:13:45,158 --> 00:13:50,930 村芝居で村人を集めて精を吸う…か。 166 00:13:50,930 --> 00:13:53,766 なんか低級な妖っぽいけど。 167 00:13:53,766 --> 00:13:58,604 そうは言っても 一座を組むくらいの大人数ですからね。 168 00:13:58,604 --> 00:14:02,408 じゃ摩緒 菜花 華紋さま。 169 00:14:02,408 --> 00:14:04,310 雑魚はまかせましたよ。 170 00:14:04,310 --> 00:14:06,779 え? ちょっ ちょっと…。 171 00:14:06,779 --> 00:14:09,048 夏野さま。 172 00:14:09,048 --> 00:14:12,085 ア゙ア゙ア゙ア゙…。 きゃっ いっぱい出てきた! 173 00:14:12,085 --> 00:14:16,689 菜花 おまえは村の人のそばに。 う うん。 174 00:14:16,689 --> 00:14:18,758 菜花さん これを。 175 00:14:18,758 --> 00:14:22,195 えっ? 乙弥くん その刀…。 176 00:14:22,195 --> 00:14:24,397 妖から拝借しました。 177 00:14:26,432 --> 00:14:31,270 重っ。 真剣⁉ 芝居の小道具なのに。 178 00:14:31,270 --> 00:14:35,174 菜花さんは術より そっちの方がお得意のようなので。 179 00:14:35,174 --> 00:14:37,777 うんっ 心強い。 180 00:14:37,777 --> 00:14:41,380 (打ち合う音) 181 00:14:41,380 --> 00:14:43,349 ヅアアッ! っ! 182 00:14:43,349 --> 00:14:45,318 フッ! グエ! 183 00:14:47,854 --> 00:14:50,757 (暴れる音) 184 00:14:50,757 --> 00:14:54,127 この舌… まるでヒルだな。 185 00:14:54,127 --> 00:14:57,196 いやだっ 怖え! みんな逃げろお! 186 00:14:57,196 --> 00:14:59,866 ダメ! 散り散りになったら かえって…。 187 00:15:01,901 --> 00:15:04,404 ひいいっ! あっ…! 188 00:15:04,404 --> 00:15:06,372 ええーーい!! 189 00:15:09,075 --> 00:15:11,177 すごい 菜花さん。 190 00:15:12,912 --> 00:15:14,814 あ…⁉ 191 00:15:14,814 --> 00:15:17,750 いやーっ! 血を吸ってるーっ! 192 00:15:17,750 --> 00:15:19,752 菜花! 193 00:15:22,955 --> 00:15:24,891 (溶けていく音) 194 00:15:24,891 --> 00:15:27,193 へえ。 195 00:15:27,193 --> 00:15:30,596 菜花さんの猫鬼の血で溶けたんですね。 196 00:15:30,596 --> 00:15:32,532 無事か 菜花。 197 00:15:32,532 --> 00:15:34,834 見て見てこれっ。 198 00:15:34,834 --> 00:15:39,505 歯形つけられた! 病気にならないかなー…。 199 00:15:51,017 --> 00:15:52,985 っ⁉ 200 00:16:01,194 --> 00:16:04,463 せっかくの芝居を邪魔しやがって。 201 00:16:04,463 --> 00:16:08,334 野暮なやつらだねえ。 202 00:16:08,334 --> 00:16:12,238 妖の親玉…か。 203 00:16:12,238 --> 00:16:17,677 野暮のついでに その右手… 見せてもらいましょうか。 204 00:16:17,677 --> 00:16:19,679 (2人)<右手⁉> 205 00:16:23,850 --> 00:16:26,319 なんなんだい てめえ…。 206 00:16:28,654 --> 00:16:32,959 <土人形との契約で 夏野さまが捜しているのは…➡ 207 00:16:32,959 --> 00:16:35,495 こいつの右手⁉> 208 00:16:35,495 --> 00:16:39,999 おいらの右手… 望みとあらば見せてやろう。 209 00:16:39,999 --> 00:16:42,935 ただし…➡ 210 00:16:42,935 --> 00:16:45,738 てめえの命と引きかえだぜ!! 211 00:16:45,738 --> 00:16:48,040 ばっ化け物! 212 00:16:48,040 --> 00:16:50,209 フッ… 死ねええーっ!! 213 00:17:06,325 --> 00:17:08,828 なっ⁉ ぐっ… くっ! 214 00:17:12,698 --> 00:17:14,634 (村人たちのどよめき) 摩緒 つかまえて! 215 00:17:14,634 --> 00:17:17,503 つかまえる…⁉ 斬るなという事ですか⁉ 216 00:17:17,503 --> 00:17:20,506 (夏野)ああ ちゃんと調べたいからね。 217 00:17:24,644 --> 00:17:27,213 ちくしょう! …うっ⁉ 218 00:17:27,213 --> 00:17:31,984 ふうん あれはおまえの手じゃないのか。➡ 219 00:17:31,984 --> 00:17:35,821 今までも手下を使って村々を襲い➡ 220 00:17:35,821 --> 00:17:41,827 吸いとった人の血や精を 右手に注いでいたってわけか。 221 00:17:41,827 --> 00:17:44,563 それがどうしたあ゙あ゙! 222 00:17:44,563 --> 00:17:46,966 ま どうでもいいけどね。 223 00:17:46,966 --> 00:17:49,201 あ゙あ゙? 224 00:17:49,201 --> 00:17:51,704 グアッ! 225 00:17:51,704 --> 00:17:53,706 (倒れる音) 226 00:17:58,344 --> 00:18:01,747 大ビル? 死んだべかあ? 227 00:18:01,747 --> 00:18:09,755 (結界にぶつかる音) 228 00:18:24,971 --> 00:18:26,939 えっ⁉ なにこれ。 229 00:18:26,939 --> 00:18:29,141 ふう…。 230 00:18:29,141 --> 00:18:31,177 鬼ダニか。 231 00:18:31,177 --> 00:18:33,546 摩緒 斬って。 232 00:18:33,546 --> 00:18:36,983 (突き刺す音 溶ける音) 233 00:18:36,983 --> 00:18:41,887 この妖がヒルの妖に 寄生していたという事ですか。 234 00:18:41,887 --> 00:18:46,659 ああ…。 なんにしても とんだ無駄骨だったね。 235 00:18:46,659 --> 00:18:49,495 つまらない妖だった。 236 00:18:49,495 --> 00:18:51,764 ですが夏野さま。 237 00:18:51,764 --> 00:18:57,136 この一座に当たりをつけたという事は お捜しの右手もこうして➡ 238 00:18:57,136 --> 00:19:01,340 人の精を吸いながら存在している という事ですか? 239 00:19:01,340 --> 00:19:07,079 そりゃあ… 精を吸わなきゃ 右手だけじゃ生きられないもの。 240 00:19:07,079 --> 00:19:11,450 もっとも こんなひどいやり方は 今までなかったから➡ 241 00:19:11,450 --> 00:19:13,753 違っていて良かったよ。 242 00:19:13,753 --> 00:19:16,155 <今まで?> 243 00:19:16,155 --> 00:19:18,624 どうも引っかかるね…。 244 00:19:18,624 --> 00:19:23,129 それは何度か 右手にたどりついたという事かい? 245 00:19:23,129 --> 00:19:25,998 それとも…。 246 00:19:25,998 --> 00:19:29,902 ええ…。 右手だけじゃありません。 247 00:19:29,902 --> 00:19:31,837 え…。 248 00:19:31,837 --> 00:19:33,873 この九百年で…➡ 249 00:19:33,873 --> 00:19:36,475 色々集めましたよ。 250 00:19:36,475 --> 00:19:40,246 体の部分… 左手や脚…➡ 251 00:19:40,246 --> 00:19:44,083 背骨や はらわたなんかもね。 252 00:19:44,083 --> 00:19:46,719 今までのそれは➡ 253 00:19:46,719 --> 00:19:49,955 森の動物や木に寄生したり➡ 254 00:19:49,955 --> 00:19:54,326 おとなしい妖と 共生していた事もありました。 255 00:19:57,763 --> 00:20:02,068 それを集めて いったいなにを…。 256 00:20:02,068 --> 00:20:06,405 <なんか 人間を作ろうと しているみたい…> 257 00:20:06,405 --> 00:20:10,810 (夏野) ただね それにたどりついて獲って…➡ 258 00:20:10,810 --> 00:20:14,613 その前後が よくわからない。 259 00:20:14,613 --> 00:20:17,817 獲った部分は いつの間にか消えていて➡ 260 00:20:17,817 --> 00:20:23,255 ただ 次はなにを捜すべきか… わかる。 261 00:20:23,255 --> 00:20:28,127 それは 記憶を操作されてるって事じゃ…。 262 00:20:28,127 --> 00:20:33,766 まあ そうなんだろうね。 また右手を捜さなくちゃ。 263 00:20:33,766 --> 00:20:35,735 夏野さま。 264 00:20:38,571 --> 00:20:42,441 契約を交わした土人形の術者…➡ 265 00:20:42,441 --> 00:20:45,711 誰だかわからないと言っていましたが…。 266 00:20:48,180 --> 00:20:50,983 いずれわかるだろう。 267 00:20:50,983 --> 00:20:55,788 右手を捜し出せば… 全部揃うから。 268 00:21:02,595 --> 00:21:19,512 ♬~ 269 00:21:19,512 --> 00:21:31,056 ♬「瞑った目 その裏 浮かんだ藍の色が」 270 00:21:31,056 --> 00:21:36,896 ♬「束の間を照らしては」 271 00:21:36,896 --> 00:21:42,468 ♬「微笑みを連れてくるの」 272 00:21:42,468 --> 00:21:47,940 ♬「光は残像」 273 00:21:47,940 --> 00:21:56,682 ♬「けれど幽かな 望みがよすがとなって」 274 00:21:56,682 --> 00:22:08,227 ♬「ひたむきに想う程 胸に溶け残る熱が」 275 00:22:08,227 --> 00:22:14,400 ♬「昇っては揺蕩うように」 276 00:22:14,400 --> 00:22:18,737 ♬「私の余白に沁み入れば」 277 00:22:18,737 --> 00:22:30,015 ♬「もう戻れない 嗚呼」 278 00:22:32,284 --> 00:22:39,592 (生徒たちの声) 279 00:22:44,563 --> 00:22:50,336 <摩緒や乙弥くんたちと過ごしていたら あっという間に時が過ぎてしまった…> 280 00:22:50,336 --> 00:22:53,239 (結)菜花ーっ! っ⁉ 281 00:22:53,239 --> 00:22:56,141 一緒に帰ろ。 うん! 282 00:22:56,141 --> 00:23:00,446 おお~。 新しい制服も似合ってる~! 283 00:23:00,446 --> 00:23:04,917 もしまた入院する時は ノートとってフォローするからさ。 284 00:23:04,917 --> 00:23:07,853 安心して私たちに任せて! 285 00:23:07,853 --> 00:23:11,757 と いうことで これからもよろしく 菜花! 286 00:23:11,757 --> 00:23:15,461 っ…! うん! ありがとう! 287 00:23:15,461 --> 00:23:19,798 <助かるぅ~… やっぱり持つべきものは友!> 288 00:23:19,798 --> 00:23:31,443 ♬~ 289 00:23:31,443 --> 00:23:35,714 えーと 一応報告しておくけど…➡ 290 00:23:35,714 --> 00:23:37,917 高校生になりました。 291 00:23:40,085 --> 00:23:42,955 ええっ リアクション薄っ。 292 00:23:42,955 --> 00:23:47,893 ええと つまり菜花は 高等女学校に入学したのか。 293 00:23:47,893 --> 00:23:52,631 女学校…? ううん 共学。 294 00:23:52,631 --> 00:23:56,101 うち 中高一貫のエスカレーター式だし。 295 00:23:56,101 --> 00:23:58,470 …うん。 296 00:23:58,470 --> 00:24:01,006 ふう。 まあいいや。 297 00:24:01,006 --> 00:24:03,742 菜花 お祓いについておいで。 298 00:24:03,742 --> 00:24:07,479 帰りになにか食べて 好きな物を買ってあげるよ。 299 00:24:07,479 --> 00:24:10,883 えっ もしかすると それ…。 300 00:24:10,883 --> 00:24:14,553 お祝いだよ。 とにかく進学したんだろう? 301 00:24:16,689 --> 00:24:20,959 やったー ありがとう 楽しみー。 302 00:24:20,959 --> 00:24:23,896 <喜んでくれるのか。➡ 303 00:24:23,896 --> 00:24:27,066 菜花は本当にかわいいな…> 304 00:24:31,303 --> 00:24:34,907 5日ほど前に 娘の祥子が 学校で倒れまして…。 305 00:24:34,907 --> 00:24:38,811 痛い… 熱い! 顔が…! 306 00:24:38,811 --> 00:24:42,114 (祥子)下級生に おかしな子がいて…。 307 00:24:42,114 --> 00:24:44,616 終わったら みつまめでも ごちそうするよ。 308 00:24:44,616 --> 00:24:47,953 ねえ 本当のお友達になりましょうよ。 309 00:24:47,953 --> 00:24:50,322 あなたは… 誰なんですか? 310 00:24:50,322 --> 00:24:55,194 気になる… あの日以来 空に見え隠れする あの光は…。 311 00:24:55,194 --> 00:24:57,162 <次回「幽鬼と羅刹」>