1 00:00:01,735 --> 00:00:06,273 (祥子の母)5日ほど前に 娘の祥子が学校で倒れまして…。 2 00:00:06,273 --> 00:00:09,977 お医者様は どこも悪い所はないと…。 (祥子)ハァ ハァ…。 3 00:00:09,977 --> 00:00:15,315 でも 一度も 目を覚まさず ずっとうなされていて…。 4 00:00:15,315 --> 00:00:19,653 いや… 助けて…。 5 00:00:19,653 --> 00:00:21,588 <苦しそう…> 6 00:00:21,588 --> 00:00:23,590 祥子…。 7 00:00:23,590 --> 00:00:28,595 <これは… 憑き物ではないな。 呪いのたぐい…?> 8 00:00:37,938 --> 00:00:39,873 ハァ… うっ…。 9 00:00:39,873 --> 00:00:42,209 ぐっ…! 祥子!あ…。 10 00:00:42,209 --> 00:00:44,144 <えっ 起きた⁉> 11 00:00:44,144 --> 00:00:47,981 い 痛い… 熱い! 顔が…! 12 00:00:47,981 --> 00:00:52,252 (祥子)ああぁ…!あ あのっ…。 「場所」を確かめています。 13 00:00:52,252 --> 00:00:55,155 護符の灰が集まったところ…。 (祥子)ああっ うっ…➡ 14 00:00:55,155 --> 00:00:57,724 ううっ… う…。 15 00:01:02,396 --> 00:01:04,364 額になにかが…。 16 00:01:10,137 --> 00:01:12,039 針⁉ 17 00:01:12,039 --> 00:01:19,880 ♬~ 18 00:01:19,880 --> 00:01:27,287 ♬「永い暗闇は未来の光の影でしょうか」 19 00:01:27,287 --> 00:01:34,528 ♬「取り残した想いは 僕を離れ枯れるでしょうか」 20 00:01:34,528 --> 00:01:38,298 ♬「見えないものに塞がれては」 21 00:01:38,298 --> 00:01:42,135 ♬「目の前のあなたを見失いそう」 22 00:01:42,135 --> 00:01:49,309 ♬「古い傷跡は 優しさのためにあれば良いのに」 23 00:01:49,309 --> 00:01:56,883 ♬「もつれた因果の蒔いた種は 綺麗な花になれば良いのに」 24 00:01:56,883 --> 00:01:59,319 ♬「言葉は呪い」 25 00:01:59,319 --> 00:02:09,029 ♬「縛られてそれでも この世界を変えたいんだ」 26 00:02:09,029 --> 00:02:14,968 ♬「君の言葉で上書きして」 27 00:02:14,968 --> 00:02:24,277 ♬「(祈って強く) 氷みたいに冷めた心溶かして」 28 00:02:24,277 --> 00:02:29,716 ♬「わざわざ会いたくて胸騒ぎ」 29 00:02:29,716 --> 00:02:35,255 ♬「(笑ってくれたら) 壊れるほど信じてみるよ今夜」 30 00:02:35,255 --> 00:02:40,260 ♬~ 31 00:02:48,835 --> 00:02:51,171 はぁっ…。 32 00:02:51,171 --> 00:02:54,574 ずっとこわい夢を見ていたんですね? 33 00:02:54,574 --> 00:03:00,347 は はい…。 夢の中で 何度も殺されて…。 34 00:03:00,347 --> 00:03:04,618 なぜこうなったか 思い当たる事は? 35 00:03:04,618 --> 00:03:08,889 下級生に おかしな子がいて…➡ 36 00:03:08,889 --> 00:03:16,963 自分は人を呪える 嫌いな人がいたら呪ってあげる と…。 37 00:03:16,963 --> 00:03:22,169 下級生の中には そういう事に興味のある子もいて…➡ 38 00:03:22,169 --> 00:03:27,007 集まって 呪いの儀式みたいな遊びをしていて…➡ 39 00:03:27,007 --> 00:03:30,277 だから私 注意したんです…。 40 00:03:30,277 --> 00:03:36,016 呪いなんてあるはずがないし そんな事をしてはいけないって。 41 00:03:36,016 --> 00:03:41,488 <注意しただけで呪われた…? 逆になんかこわい> 42 00:03:41,488 --> 00:03:45,125 <実際 この子は呪詛を受けた。➡ 43 00:03:45,125 --> 00:03:47,427 これは… 捨て置けない> 44 00:03:49,029 --> 00:03:53,200 宝生さん ちょっといいかしら。 45 00:03:53,200 --> 00:03:55,368 よくてよ なあに? 46 00:04:00,674 --> 00:04:05,045 宝生さん あなた 桂木さんに なにをしたの? 47 00:04:05,045 --> 00:04:08,115 もう5日も学校を 休んでらっしゃるわ。 48 00:04:08,115 --> 00:04:11,818 桂木…さん…? どなたかしら? 49 00:04:11,818 --> 00:04:15,822 あなた 桂木祥子さんに 注意されたのでしょう? 50 00:04:15,822 --> 00:04:18,658 つまらない遊びはよしなさいって。 51 00:04:18,658 --> 00:04:20,694 ああ…。 52 00:04:20,694 --> 00:04:24,231 呪いなんてあるわけないでしょう。 53 00:04:24,231 --> 00:04:28,702 だって… 信じてくださらないから。 54 00:04:28,702 --> 00:04:31,404 なにかした事は認めるのね。 55 00:04:31,404 --> 00:04:33,406 気持ち悪い子だこと。 56 00:04:35,842 --> 00:04:38,311 しばらくここで反省なさい。 57 00:04:40,280 --> 00:04:42,382 (扉を閉めて閂をかける音) 58 00:04:44,951 --> 00:04:49,789 あきれた。 外から閂をかけたのね。 59 00:04:49,789 --> 00:04:53,193 なんて幼稚で 愚かなのかしら? 60 00:04:57,631 --> 00:05:01,601 お姉さまがた… お顔は覚えましたよ。 61 00:05:03,336 --> 00:05:05,572 ウッフフフ…。 62 00:05:05,572 --> 00:05:10,177 (女生徒) 上級生が二人 呪われたらしいわよ。 63 00:05:10,177 --> 00:05:12,813 宝生さんが呪ったって本当? 64 00:05:12,813 --> 00:05:18,785 ええ…その人たちが宝生さんをこらしめる って話していたのを 聞いた人がいて…。 65 00:05:20,487 --> 00:05:22,389 ふう…。 66 00:05:22,389 --> 00:05:24,825 まったく。 67 00:05:24,825 --> 00:05:29,596 菜花。 おまえが調べに行くのが 一番早道なんだ。 68 00:05:29,596 --> 00:05:34,301 呪われた桂木のお嬢様は こわくて学校に行けないと。 69 00:05:34,301 --> 00:05:37,237 おかげで制服も お借りできたし。 70 00:05:37,237 --> 00:05:40,407 終わったら みつまめでも ごちそうするよ。 71 00:05:40,407 --> 00:05:45,278 ちょっと! それと入学祝 一緒にする気じゃないでしょうね。 72 00:05:45,278 --> 00:05:48,048 結局今日まっすぐ帰って来たし…。 73 00:05:50,183 --> 00:05:54,854 <けどなんか… みんな 不安そうだな…> 74 00:05:56,890 --> 00:05:59,626 あ…。 75 00:05:59,626 --> 00:06:02,495 <えっ…⁉ あの子➡ 76 00:06:02,495 --> 00:06:05,799 確か 白眉と一緒にいた…> 77 00:06:05,799 --> 00:06:10,503 摩緒さま 菜花さん一人で大丈夫でしょうか。 78 00:06:10,503 --> 00:06:15,342 様子を見るだけで 深入りするなと言ってある。 79 00:06:15,342 --> 00:06:18,245 <あの子…➡ 80 00:06:18,245 --> 00:06:21,481 摩緒を猫鬼化させ操った針…。➡ 81 00:06:21,481 --> 00:06:25,485 白眉の命令で あの子が…。➡ 82 00:06:25,485 --> 00:06:30,924 そして今は 針を使って 学校の生徒たちを呪っている。➡ 83 00:06:30,924 --> 00:06:32,859 どうして⁉> 84 00:06:32,859 --> 00:06:35,495 (女生徒)お気の毒ね 衿子さん。➡ 85 00:06:35,495 --> 00:06:39,699 すっかり宝生かがりさんに 目をつけられてしまって。 86 00:06:39,699 --> 00:06:41,668 <かがり…?> 87 00:06:41,668 --> 00:06:48,541 上級生のお二人に頼まれて 宝生さんを 呼び出すのに協力したらしいの。➡ 88 00:06:48,541 --> 00:06:54,014 ところが お二人は 宝生さんの返り討ちにあって呪われて…。 89 00:06:54,014 --> 00:06:58,718 衿子さんは 嫌々宝生さんと 友達づきあいさせられてるのね。 90 00:07:00,320 --> 00:07:02,255 <衿子…➡ 91 00:07:02,255 --> 00:07:05,659 一緒に歩いてた おさげの子かな> 92 00:07:05,659 --> 00:07:09,229 でもどうして 衿子さんは呼び出し役を? 93 00:07:09,229 --> 00:07:14,467 それはほら 少し前に呪われた 桂木祥子さん…。 94 00:07:14,467 --> 00:07:17,370 <桂木祥子…。➡ 95 00:07:17,370 --> 00:07:20,273 摩緒が呪いを解いた あの人…> 96 00:07:20,273 --> 00:07:24,644 衿子さんは祥子さんの復讐を したかったのね…。 97 00:07:24,644 --> 00:07:27,681 だってあの二人 エスだったから…。 98 00:07:27,681 --> 00:07:30,016 あの エスって? (2人)ひっ。 99 00:07:30,016 --> 00:07:32,786 ごめんなさい 聞こえてました。 100 00:07:32,786 --> 00:07:36,289 ん… エスをご存じないの? 101 00:07:36,289 --> 00:07:39,159 常識よ。 不勉強で…。 102 00:07:39,159 --> 00:07:42,095 特別で神聖なお友達の事よ。 103 00:07:42,095 --> 00:07:46,299 二人は秘密に姉妹の契りを結ぶの。 104 00:07:46,299 --> 00:07:50,704 お手紙を渡し合ったり こっそり おそろいの小物を持ったりして➡ 105 00:07:50,704 --> 00:07:53,540 友情を育むのよ。 106 00:07:53,540 --> 00:07:55,475 はあ…。 107 00:07:55,475 --> 00:08:01,281 <つまり 衿子さんは 大好きな祥子さんを呪われて…➡ 108 00:08:01,281 --> 00:08:04,317 でも仕返しに失敗して➡ 109 00:08:04,317 --> 00:08:09,356 逆に かがりって子につきまとわれて… おびえてた…> 110 00:08:09,356 --> 00:08:12,225 (衿子)うっ… っ…。 (かがり)衿子さん 私ね…➡ 111 00:08:12,225 --> 00:08:17,397 ずっと前から あなたの事 かわいい方だなと思っていたの。 112 00:08:17,397 --> 00:08:21,267 ねえ 本当のお友達になりましょうよ。 (衿子)ひっ… うっ…。 113 00:08:21,267 --> 00:08:24,904 うっ… うっ… ひっ…。 114 00:08:24,904 --> 00:08:28,441 はあ~。 泣いてばかりで つまんなあい。 115 00:08:28,441 --> 00:08:31,344 はあ… もういいわ。 116 00:08:31,344 --> 00:08:35,348 あ…。 呪うのは勘弁してあげようと思ったけど。 117 00:08:35,348 --> 00:08:38,451 ひぃ…! 118 00:08:38,451 --> 00:08:40,420 やめなさい! っ⁉ 119 00:08:40,420 --> 00:08:42,789 あ…。 120 00:08:42,789 --> 00:08:46,192 あなた… 菜花さん…。 121 00:08:46,192 --> 00:08:48,161 っ! 菜花さんね⁉ 122 00:08:48,161 --> 00:08:51,064 <お… 覚えられてた…っ> 123 00:08:51,064 --> 00:08:53,600 どうしてあなたが この学校に? 124 00:08:53,600 --> 00:08:56,603 だってあなた 妖でしょ? っ…。 125 00:08:56,603 --> 00:09:02,342 あなたはどうして… どうしてこんな事するの⁉ 126 00:09:02,342 --> 00:09:05,512 まさかこれも… 白眉の命令⁉ 127 00:09:07,747 --> 00:09:10,817 あなた邪魔よ。 むこう行って。 あ えっ…。 128 00:09:13,453 --> 00:09:15,422 (指をはじく音) あっ…⁉ 129 00:09:17,457 --> 00:09:20,593 えっ…! なにを…。 130 00:09:20,593 --> 00:09:23,596 <な… 足が動かない⁉> 131 00:09:23,596 --> 00:09:28,301 影を縫ったわ。 あなたは動けない。 132 00:09:28,301 --> 00:09:31,204 あっ… くっ…。 133 00:09:31,204 --> 00:09:36,342 言っておくけど 学校での事は白眉さまはご存じないわ。 134 00:09:36,342 --> 00:09:38,278 じゃあどうして…。 135 00:09:38,278 --> 00:09:41,981 強いて言えば 家業の習練かしら。 136 00:09:41,981 --> 00:09:43,917 習練? 137 00:09:43,917 --> 00:09:48,188 私の家 宝生家は「呪い屋」なの。 138 00:09:48,188 --> 00:09:53,026 うちのご先祖さまは 家宝の呪具 傀儡の針をもとに➡ 139 00:09:53,026 --> 00:09:57,697 針を使った色々な呪いを 独自に編み出してきたの。 140 00:09:57,697 --> 00:10:03,636 ある時 父が軍に呼び出されて 青い顔をして帰ってきた。 141 00:10:03,636 --> 00:10:08,007 (かがりの父の声) 傀儡の針を お返しせねばならない…。 142 00:10:08,007 --> 00:10:12,846 (かがり)傀儡の針は もともと 御降家という家の呪具で➡ 143 00:10:12,846 --> 00:10:17,517 うちのご先祖さまは それを 「お預かり」していたらしいのね。 144 00:10:17,517 --> 00:10:21,054 あの時 白眉と一緒にいたのは…➡ 145 00:10:21,054 --> 00:10:24,824 あなたがいないと 傀儡の針を使えないから。 146 00:10:24,824 --> 00:10:29,162 そう! そうなのよ… わかってくださる⁉ 147 00:10:29,162 --> 00:10:34,934 長年 宝生家になじませた呪具だから 色々教えてあげないといけないの。 148 00:10:34,934 --> 00:10:39,139 私は家の代表として 白眉さまをお助けしてるのよ。 149 00:10:39,139 --> 00:10:42,742 はあっ はあっ… だ 誰か…。 150 00:10:42,742 --> 00:10:46,479 はあっ はあっ…。 摩緒さま あの人…。 151 00:10:46,479 --> 00:10:48,448 っ…! 152 00:10:50,783 --> 00:10:52,752 はあっ はあっ… ああっ! 153 00:10:52,752 --> 00:10:54,754 針を刺されたね。 154 00:10:54,754 --> 00:10:57,657 え…⁉ 155 00:10:57,657 --> 00:10:59,626 あ…。 156 00:11:02,996 --> 00:11:06,633 <出た> もう大丈夫だ。 157 00:11:06,633 --> 00:11:10,303 あ… あ あの 私を助けてくれた…➡ 158 00:11:10,303 --> 00:11:14,040 菜花…さんていう方が 宝生さんと一緒に…。 159 00:11:14,040 --> 00:11:15,975 菜花が⁉ 160 00:11:15,975 --> 00:11:19,913 <この子の助けがなければ…➡ 161 00:11:19,913 --> 00:11:23,416 白眉は傀儡の針を使えない> 162 00:11:23,416 --> 00:11:27,287 いいか菜花 様子を見るだけだ。 163 00:11:27,287 --> 00:11:29,289 深入りはするな。 164 00:11:29,289 --> 00:11:31,291 これを。 165 00:11:33,726 --> 00:11:36,062 ロケットペンダント…。 166 00:11:36,062 --> 00:11:40,533 お守りだ。 中に呪い返しの 護符の灰が入っている。 167 00:11:40,533 --> 00:11:42,936 ふーん。 168 00:11:42,936 --> 00:11:45,305 <呪い返し…> 169 00:11:47,207 --> 00:11:49,208 っ…! 170 00:11:51,077 --> 00:11:54,314 んっ…! <動ける!!> 171 00:11:54,314 --> 00:11:56,683 ふん… 生意気ね。 172 00:12:02,889 --> 00:12:06,226 <かがりの持っている本…➡ 173 00:12:06,226 --> 00:12:08,728 あれに針が仕込んである> 174 00:12:10,230 --> 00:12:12,198 くっ…! っ! 175 00:12:14,467 --> 00:12:17,136 っ…! んっ…! 176 00:12:17,136 --> 00:12:20,073 <針を奪う!> <かわされた⁉> 177 00:12:20,073 --> 00:12:22,008 あっ…! 178 00:12:22,008 --> 00:12:23,977 んっ! 179 00:12:23,977 --> 00:12:25,979 <手放した⁉> 180 00:12:28,214 --> 00:12:30,483 うっ! くっ! 181 00:12:30,483 --> 00:12:32,452 っ! くっ…。 182 00:12:32,452 --> 00:12:34,387 ふ…。 183 00:12:34,387 --> 00:12:36,356 菜花!! っ! 184 00:12:36,356 --> 00:12:38,358 菜花! 185 00:12:40,660 --> 00:12:42,595 針が…。 186 00:12:42,595 --> 00:12:46,032 菜花! っ! これは…。 187 00:12:46,032 --> 00:12:48,001 <待ち針…> 188 00:12:51,304 --> 00:12:53,873 ゲホッ ケホッ…。 大丈夫か⁉ 189 00:12:53,873 --> 00:12:56,743 息が つまった…。 190 00:12:56,743 --> 00:12:59,679 かがりは…? 191 00:12:59,679 --> 00:13:02,482 逃げた…? かがり…? 192 00:13:02,482 --> 00:13:06,052 摩緒を操った傀儡の針…。 193 00:13:06,052 --> 00:13:11,424 白眉に協力して 針を使っていたのは… かがりだったのよ。 194 00:13:13,293 --> 00:13:16,362 <そんな危険な相手だったのか…> 195 00:13:16,362 --> 00:13:19,132 すまなかった 菜花。 196 00:13:19,132 --> 00:13:22,702 まあ いつもの事なんで…。 197 00:13:22,702 --> 00:13:27,307 <でも滅茶苦茶 心配してるみたいだし… 許してあげるよ> 198 00:13:29,008 --> 00:13:31,411 うわあぁっ! ゴホッゴホッ…。 199 00:13:31,411 --> 00:13:34,380 我慢しなさい。 呪い返しの護符の灰だ。 200 00:13:34,380 --> 00:13:37,884 ゲホッゴホッ…。 針が残っていたら 大変だからね。 201 00:13:37,884 --> 00:13:41,788 なんか罰ゲームみたいなんだけど…。 202 00:13:41,788 --> 00:13:43,723 ここは痛くないか? 203 00:13:43,723 --> 00:13:45,992 ん? ああ…。 204 00:13:45,992 --> 00:13:50,663 待ち針の跡… 痛くはないかな。 205 00:13:50,663 --> 00:13:55,601 ならいいが… 何日か 令和で休んでいなさい。 206 00:13:55,601 --> 00:13:58,805 (街の喧騒) 207 00:14:02,709 --> 00:14:05,611 <だけど… かがりのこと➡ 208 00:14:05,611 --> 00:14:09,482 このまま放っといたら いけないんじゃ…。➡ 209 00:14:09,482 --> 00:14:15,154 傀儡の針がある限り いつまた摩緒が狙われるか わからないし> 210 00:14:18,691 --> 00:14:20,626 (女生徒)宝生かがりさん? 211 00:14:20,626 --> 00:14:23,996 はい。 お呼びいただけないでしょうか。 212 00:14:23,996 --> 00:14:26,699 あらっ かわいらしい小僧さんね。 213 00:14:26,699 --> 00:14:28,668 お使い? はい。 214 00:14:28,668 --> 00:14:30,670 でも おかしいわね…。 215 00:14:30,670 --> 00:14:34,474 宝生さん この学校おやめになったのよ。 216 00:14:34,474 --> 00:14:38,144 呪い遊びが 問題になったんじゃないかしら? 217 00:14:38,144 --> 00:14:40,913 あの方 ちょっとこわかったものね。 218 00:14:40,913 --> 00:14:43,916 そう! 実は私 ホッとしてるの。 219 00:14:45,485 --> 00:14:49,055 (百火)へえ… 白眉といたあいつが…。 220 00:14:49,055 --> 00:14:53,426 ただ今回の件は 白眉さまと関係はないそうです。 221 00:14:53,426 --> 00:14:55,361 ふうん…。 222 00:14:55,361 --> 00:14:58,865 百火さま 腕の傷はどうですか? 223 00:14:58,865 --> 00:15:02,368 もう大丈夫だっ…! このとおり。 224 00:15:04,670 --> 00:15:07,540 よかった。 なんかあったら知らせろよ。 225 00:15:10,143 --> 00:15:13,679 そうか やっぱり身を隠したか。 226 00:15:13,679 --> 00:15:20,419 摩緒さま。 菜花さんの話では かがりは「呪い屋」の娘という事でしたが。 227 00:15:20,419 --> 00:15:22,422 ああ。 228 00:15:24,323 --> 00:15:26,325 <気になる。➡ 229 00:15:26,325 --> 00:15:30,229 あの日以来 空に見え隠れする あの光は…> 230 00:15:32,031 --> 00:15:33,966 っ…⁉ 231 00:15:33,966 --> 00:15:37,370 <つながっていく…?➡ 232 00:15:37,370 --> 00:15:39,806 あの方向は…> 233 00:15:39,806 --> 00:15:42,241 っ! <え…。➡ 234 00:15:42,241 --> 00:15:45,812 どうしたんだろ… 大正に来た途端…➡ 235 00:15:45,812 --> 00:15:48,714 首が… 熱い…。➡ 236 00:15:48,714 --> 00:15:51,684 ここ かがりに針を刺された…> 237 00:15:53,519 --> 00:15:56,389 あっ…⁉ 238 00:15:56,389 --> 00:15:58,391 あっ… え…。 239 00:16:00,193 --> 00:16:03,062 (かがり)やっと見つけた…。 240 00:16:03,062 --> 00:16:05,031 菜花さん。 241 00:16:05,031 --> 00:16:07,600 っ! <かがり…> 242 00:16:07,600 --> 00:16:10,136 どこに行ってらしたの? 243 00:16:10,136 --> 00:16:13,372 空じゅうに針を飛ばして 捜してたんだから。 244 00:16:13,372 --> 00:16:17,109 <体が… いう事を きかない…> 245 00:16:17,109 --> 00:16:23,749 菜花さん あなたのせいで私 あの学校をやめる事になったのよ。 246 00:16:23,749 --> 00:16:27,653 まあ あんな所に未練はないんだけれど。 247 00:16:27,653 --> 00:16:32,158 でも これからの事を ある方に相談したら➡ 248 00:16:32,158 --> 00:16:35,428 あなたにぜひ お会いしたいって…。 249 00:16:37,597 --> 00:16:40,967 <ある方…?> 250 00:16:40,967 --> 00:16:44,270 んっ… あ…。 251 00:16:44,270 --> 00:16:47,840 <え…⁉ ここは…?> 252 00:16:51,644 --> 00:16:53,579 ⚟菜花さんを お連れしましたよ。 253 00:16:53,579 --> 00:16:56,482 ⚟ありがとう かがりさん。 あ…。 254 00:16:58,751 --> 00:17:01,621 ああ… 間違いないわ。 255 00:17:01,621 --> 00:17:05,524 あなた 摩緒と一緒にいた人ね。 256 00:17:05,524 --> 00:17:07,593 <ゆら子…⁉> 257 00:17:13,032 --> 00:17:15,701 菜花さんと お話ししたいの。 258 00:17:15,701 --> 00:17:18,704 かがりさん 針を抜いてあげて。 259 00:17:18,704 --> 00:17:20,806 はーい 幽羅子さま。 260 00:17:22,942 --> 00:17:25,845 ゴホッ ケホケホッ…。 <動ける…> 261 00:17:25,845 --> 00:17:30,683 ありがとう。 かがりさん もう帰っていいわ。 262 00:17:30,683 --> 00:17:34,186 あ… はい。 失礼します。 263 00:17:40,793 --> 00:17:42,728 ⚟(遠ざかっていく足音) 264 00:17:42,728 --> 00:17:44,697 ねえ 菜花さん。 265 00:17:48,267 --> 00:17:52,638 あなたいつも 摩緒のそばにいるのね。 266 00:17:52,638 --> 00:17:57,376 え… いや いつもって訳じゃ…。 267 00:17:57,376 --> 00:18:02,248 摩緒は 私の事… なにか言ってる? 268 00:18:02,248 --> 00:18:06,652 え…? 私を敵だと思ってる? 269 00:18:06,652 --> 00:18:10,856 敵じゃ…ないんですか? 270 00:18:10,856 --> 00:18:14,593 どうして摩緒を狙う不知火の側に…。 271 00:18:14,593 --> 00:18:19,065 そうね。 不知火は摩緒を憎んでる。 272 00:18:19,065 --> 00:18:22,935 きっと 最後は殺したいと思ってる。 273 00:18:22,935 --> 00:18:25,771 でも… 私は違うの。 274 00:18:25,771 --> 00:18:27,707 あ…。 275 00:18:27,707 --> 00:18:30,009 (雨音) 276 00:18:30,009 --> 00:18:32,979 (幽羅子)ずっとずっと会いたかった。➡ 277 00:18:32,979 --> 00:18:36,248 摩緒が御降家から姿を消して…。 278 00:18:36,248 --> 00:18:39,085 <御降家⁉> 279 00:18:39,085 --> 00:18:43,289 九百年… 長かったわ。 280 00:18:43,289 --> 00:18:45,591 それがやっと会えた。 281 00:18:45,591 --> 00:18:50,563 <え… つまりゆら子も 平安時代から生きてるって事…?> 282 00:18:52,264 --> 00:18:54,867 あなたは… 誰なんですか? 283 00:18:59,038 --> 00:19:03,275 紗那さまじゃ…ないんですよね? 284 00:19:03,275 --> 00:19:09,115 紗那さまは 邪気に心臓をつかみ出されて 殺されたと聞きました。 285 00:19:09,115 --> 00:19:14,687 あなたが何者で どうして 紗那さまと同じ顔をしているのか➡ 286 00:19:14,687 --> 00:19:17,923 摩緒は それを気にして…。 287 00:19:17,923 --> 00:19:21,794 気にして… そう…。 288 00:19:21,794 --> 00:19:25,231 嫌われてはいないのね。 289 00:19:25,231 --> 00:19:29,035 <こっちの質問には答えないし。➡ 290 00:19:29,035 --> 00:19:31,370 でもこの女…➡ 291 00:19:31,370 --> 00:19:35,274 ずっと摩緒の事… 好きなんだ…> 292 00:19:40,579 --> 00:19:44,216 はあ。 息がつまりそう。 293 00:19:44,216 --> 00:19:47,086 幽羅子さまも物好きねえ。 294 00:19:47,086 --> 00:19:50,556 あんな窓ひとつない地下の家で お暮らしになって。 295 00:19:52,258 --> 00:19:54,927 っ! 296 00:19:54,927 --> 00:19:57,697 摩緒…さん…? 297 00:19:57,697 --> 00:19:59,665 菜花はここにいるね? 298 00:19:59,665 --> 00:20:02,268 …どうして。 299 00:20:02,268 --> 00:20:05,705 きみが菜花の首に刺した待ち針。 300 00:20:05,705 --> 00:20:09,175 それ自体は害のあるものではなかった。 301 00:20:09,175 --> 00:20:15,748 しかし その後から空に無数の光… のようなものが飛び始めた。 302 00:20:15,748 --> 00:20:19,051 まるで何かを捜しているように。 303 00:20:19,051 --> 00:20:24,890 それが今日 つながって ある方向を目指して降りていった。 304 00:20:24,890 --> 00:20:29,628 そして つながらなかった光は この場に飛んできた。 305 00:20:29,628 --> 00:20:35,101 きみが菜花を捜し出し 連れ去るために放った針だね。 306 00:20:35,101 --> 00:20:37,837 あら 見えちゃいました? 307 00:20:37,837 --> 00:20:42,441 あらかじめ印をつけておいて 後から操る。 308 00:20:42,441 --> 00:20:47,379 きみは呪い屋の娘と聞いたが 実に鮮やかな手並みだった。 309 00:20:47,379 --> 00:20:49,548 んふ…。 310 00:20:49,548 --> 00:20:53,786 だが ずいぶん無頓着に痕跡を残して➡ 311 00:20:53,786 --> 00:20:56,255 いささか不注意だったね。 312 00:20:56,255 --> 00:21:00,593 ここに たどりついたのは ほめてさしあげますけど➡ 313 00:21:00,593 --> 00:21:03,229 お忘れになったのかしら⁉ 314 00:21:03,229 --> 00:21:08,734 私の針に操られて 獣の姿をさらした事を。 315 00:21:08,734 --> 00:21:11,137 また獣にしてさしあげましょうか! 316 00:21:13,105 --> 00:21:16,108 えっ…! (針が刺さる音)ハッ…! 317 00:21:16,108 --> 00:21:18,878 <はね返された⁉> 318 00:21:18,878 --> 00:21:23,415 言っただろう 痕跡を残し過ぎだと。 319 00:21:23,415 --> 00:21:27,019 きみが置き放していった針も 調べさせてもらった。 320 00:21:27,019 --> 00:21:29,722 <う… 動けない…> 321 00:21:29,722 --> 00:21:34,326 御降家の呪具… 傀儡の針に比べたら➡ 322 00:21:34,326 --> 00:21:38,030 私でも返せるほどの 精度の低い呪いだった。 323 00:21:38,030 --> 00:21:40,933 <精度が… 低いですって⁉> 324 00:21:40,933 --> 00:21:45,738 では 案内してもらおうか。 菜花のところへ。 325 00:21:45,738 --> 00:21:47,806 <だ 誰が…> 326 00:21:49,508 --> 00:21:51,443 う…あっ⁉ 327 00:21:51,443 --> 00:21:53,846 <体が… 勝手に…> 328 00:21:59,218 --> 00:22:06,492 菜花さん 私はね… 御降家でずっと摩緒を見つめていたの。 329 00:22:06,492 --> 00:22:09,295 好きで…? 330 00:22:09,295 --> 00:22:12,932 そうね。 とても…。 331 00:22:12,932 --> 00:22:16,502 <やっぱりこの女は紗那さまじゃない。➡ 332 00:22:16,502 --> 00:22:20,773 だって 紗那さまは 摩緒の兄弟子の大五さまと…> 333 00:22:22,374 --> 00:22:27,146 私の名前… 「幽羅子」…。 334 00:22:27,146 --> 00:22:33,319 「幽鬼」と「羅刹」 といったところかしら。 335 00:22:33,319 --> 00:22:35,287 <「幽羅子」…> 336 00:22:35,287 --> 00:22:37,790 まるで呪いね。 337 00:22:37,790 --> 00:22:42,628 この名前をつけたのは 御降家の主。 338 00:22:42,628 --> 00:22:46,065 摩緒の お師匠さまが…。 339 00:22:46,065 --> 00:22:50,736 摩緒は紗那だけを見つめていたわ。 340 00:22:50,736 --> 00:22:56,108 摩緒が私を気にかけているのは この顔のせい…? 341 00:22:56,108 --> 00:22:59,578 そう…だと思います。 342 00:22:59,578 --> 00:23:01,513 どうして紗那さまと同じ顔…。 343 00:23:01,513 --> 00:23:05,284 これは… 私の顔よ。 344 00:23:05,284 --> 00:23:07,720 え…? 345 00:23:07,720 --> 00:23:10,222 紗那なんかじゃない。 346 00:23:10,222 --> 00:23:12,858 私は 幽羅子…。 347 00:23:12,858 --> 00:23:15,628 (妖たちの声) 348 00:23:15,628 --> 00:23:17,696 っ…! 349 00:23:17,696 --> 00:23:19,832 あっ…! 350 00:23:19,832 --> 00:23:21,834 (妖たちの声) 351 00:23:21,834 --> 00:23:25,271 あ… あっ…! 352 00:23:25,271 --> 00:23:42,354 ♬~ 353 00:23:42,354 --> 00:23:53,832 ♬「瞑った目 その裏 浮かんだ藍の色が」 354 00:23:53,832 --> 00:23:59,672 ♬「束の間を照らしては」 355 00:23:59,672 --> 00:24:05,311 ♬「微笑みを連れてくるの」 356 00:24:05,311 --> 00:24:10,683 ♬「光は残像」 357 00:24:10,683 --> 00:24:19,425 ♬「けれど幽かな 望みがよすがとなって」 358 00:24:19,425 --> 00:24:31,036 ♬「ひたむきに想う程 胸に溶け残る熱が」 359 00:24:31,036 --> 00:24:37,276 ♬「昇っては揺蕩うように」 360 00:24:37,276 --> 00:24:41,480 ♬「私の余白に沁み入れば」 361 00:24:41,480 --> 00:24:52,791 ♬「もう戻れない 嗚呼」 362 00:24:55,194 --> 00:24:57,162 <次回「幽羅子の世界」>