1 00:00:01,335 --> 00:00:05,939 (ざわめき) 2 00:00:05,939 --> 00:00:08,208 (女)また通り魔? 3 00:00:08,208 --> 00:00:12,145 こりゃひどい。 ズタズタだ…。 4 00:00:12,145 --> 00:00:15,816 でも 本当に人の仕業なのかね? 5 00:00:15,816 --> 00:00:20,721 今までの被害者も まるで獣に 引き裂かれたみたいだったって。 6 00:00:20,721 --> 00:00:24,591 ⚟(女)それじゃ野犬とか? 7 00:00:24,591 --> 00:00:26,560 ⚟加神くん。 8 00:00:26,560 --> 00:00:30,330 きみのお兄さんは警察官なんだろう? ああ…。 9 00:00:30,330 --> 00:00:35,936 捜査は進んでいるのかい? 兄さんは なんて言ってるの? 10 00:00:35,936 --> 00:00:37,838 実はね➡ 11 00:00:37,838 --> 00:00:41,575 兄は今 体の具合が悪くてね➡ 12 00:00:41,575 --> 00:00:44,444 警察官を続けられないかもしれないんだ。 13 00:00:44,444 --> 00:00:48,015 (2人)ええ⁉ それは… 大変だね。 14 00:00:51,551 --> 00:00:54,121 今は家で療養しているよ。 15 00:00:58,959 --> 00:01:06,099 ♬~ 16 00:01:06,099 --> 00:01:13,407 ♬「永い暗闇は未来の光の影でしょうか」 17 00:01:13,407 --> 00:01:20,647 ♬「取り残した想いは 僕を離れ枯れるでしょうか」 18 00:01:20,647 --> 00:01:24,418 ♬「見えないものに塞がれては」 19 00:01:24,418 --> 00:01:28,255 ♬「目の前のあなたを見失いそう」 20 00:01:28,255 --> 00:01:35,329 ♬「古い傷跡は 優しさのためにあれば良いのに」 21 00:01:35,329 --> 00:01:42,936 ♬「もつれた因果の蒔いた種は 綺麗な花になれば良いのに」 22 00:01:42,936 --> 00:01:45,439 ♬「言葉は呪い」 23 00:01:45,439 --> 00:01:55,182 ♬「縛られてそれでも この世界を変えたいんだ」 24 00:01:55,182 --> 00:02:01,021 ♬「君の言葉で上書きして」 25 00:02:01,021 --> 00:02:10,397 ♬「(祈って強く) 氷みたいに冷めた心溶かして」 26 00:02:10,397 --> 00:02:15,802 ♬「わざわざ会いたくて胸騒ぎ」 27 00:02:15,802 --> 00:02:21,341 ♬「(笑ってくれたら) 壊れるほど信じてみるよ今夜」 28 00:02:21,341 --> 00:02:26,313 ♬~ 29 00:02:35,389 --> 00:02:37,891 (三馬)お帰りなさい 双馬兄さま。 30 00:02:37,891 --> 00:02:39,860 お帰りなさい。 31 00:02:39,860 --> 00:02:43,430 ああ ただいま。 三馬 四津馬。 32 00:02:43,430 --> 00:02:45,766 兄上のお加減はどうだい? 33 00:02:45,766 --> 00:02:47,734 それが…。 34 00:02:49,636 --> 00:02:52,005 兄上 ただいま帰りました。 35 00:02:54,107 --> 00:02:59,746 コー… コーー… コーー…。 36 00:02:59,746 --> 00:03:04,084 (三馬)朝からずっと 床に伏したまま なんです。 37 00:03:04,084 --> 00:03:07,254 (双馬)そうか… 心配だな。 38 00:03:09,790 --> 00:03:13,160 そうだ。 おばあさまが双馬兄さまに➡ 39 00:03:13,160 --> 00:03:17,330 「帰ったら すぐ部屋に 来るように」って。うん。 40 00:03:22,836 --> 00:03:25,639 おばあさま ただいま帰りました。 41 00:03:25,639 --> 00:03:28,875 ああ。 入りなさい 双馬。 42 00:03:28,875 --> 00:03:31,478 大切な話があります。 43 00:03:31,478 --> 00:03:33,547 失礼します。 44 00:03:33,547 --> 00:03:38,185 (ふすまを開けて入る音) 45 00:03:38,185 --> 00:03:41,988 あれは… もうダメなようだ。 46 00:03:41,988 --> 00:03:47,494 え…? それは… 兄上…の事ですか? 47 00:03:49,763 --> 00:03:51,865 では…。 48 00:03:54,401 --> 00:03:58,305 ぼくが 兄上のかわりを務めてもいいのですね? 49 00:03:58,305 --> 00:04:04,010 双馬 おまえは… 覚悟があるのですか? 50 00:04:04,010 --> 00:04:08,181 だって ぼくに話って そういう事でしょう? 51 00:04:10,450 --> 00:04:12,719 ねえ おばあさま。 52 00:04:12,719 --> 00:04:17,858 最近 巷を騒がせている あの通り魔…。 53 00:04:17,858 --> 00:04:21,228 あれ 兄上の仕業ですよね? 54 00:04:21,228 --> 00:04:23,230 あっ…! 55 00:04:25,699 --> 00:04:28,468 あの子の体は…➡ 56 00:04:28,468 --> 00:04:32,372 この加神家の因果を 受けきれなかったようだ。 57 00:04:32,372 --> 00:04:35,742 コーー… コーー…。 58 00:04:38,712 --> 00:04:41,181 ぼくなら もっとうまくやります。 59 00:04:48,121 --> 00:04:50,223 あっ! (祖母)ならば…。 60 00:04:53,293 --> 00:04:55,762 これで兄を斬れるか? 61 00:04:58,064 --> 00:05:01,268 そして 兄の跡を継ぐ覚…。 62 00:05:01,268 --> 00:05:04,171 (鋭い音) 63 00:05:04,171 --> 00:05:06,239 っ…! 64 00:05:09,676 --> 00:05:12,379 (首が落ちる音) っ! 65 00:05:12,379 --> 00:05:15,115 くっ… あっ…! 66 00:05:15,115 --> 00:05:17,083 …っ⁉ 67 00:05:19,953 --> 00:05:22,422 双馬。 68 00:05:22,422 --> 00:05:24,791 あ… 兄上…。 69 00:05:26,626 --> 00:05:30,330 おれはまだ… 大丈夫だよ…。 70 00:05:32,165 --> 00:05:34,768 <話を… 聞かれた…?> 71 00:05:36,503 --> 00:05:39,773 じゃ… 行ってきます。 72 00:05:45,879 --> 00:05:49,182 あははっ…。 あっ 一馬兄さま。 73 00:05:49,182 --> 00:05:52,085 お体は もういいんですか? 74 00:05:52,085 --> 00:05:54,387 うん…。 75 00:05:54,387 --> 00:05:56,890 警らに行ってくるよ。 76 00:06:03,563 --> 00:06:06,566 今朝は ここで死体が見つかったそうです。 77 00:06:06,566 --> 00:06:12,272 ああ… いずれの死体も この 界隈で発見されているようだ。 78 00:06:12,272 --> 00:06:15,208 犯人は近くにいるって事? 79 00:06:15,208 --> 00:06:19,012 ねえ 摩緒が調べてるって事は➡ 80 00:06:19,012 --> 00:06:22,082 これ 普通の通り魔じゃない? 81 00:06:22,082 --> 00:06:24,684 おそらくね。 82 00:06:24,684 --> 00:06:27,120 だから 菜花。 ん…? 83 00:06:27,120 --> 00:06:30,824 私のそばから離れないように。 はっ! 84 00:06:30,824 --> 00:06:34,327 <優しい> うんっ。 85 00:06:34,327 --> 00:06:36,596 ただし…。 ん? 86 00:06:36,596 --> 00:06:40,166 こういう場の雰囲気や臭いを 覚えておくように。 87 00:06:40,166 --> 00:06:42,068 何事も場数だよ。 88 00:06:42,068 --> 00:06:46,273 えっ… ああ… うん。 89 00:06:46,273 --> 00:06:48,575 <実習かあ~> 90 00:06:50,110 --> 00:06:54,314 はっ はっ はっ はっ はっ…。 91 00:06:54,314 --> 00:06:56,283 はっ… っ…。 92 00:06:56,283 --> 00:07:01,788  回想 (祖母)加神家の当主は代々 体に獣を納めている。 93 00:07:01,788 --> 00:07:07,027 それを使って この家は栄えてきた。 94 00:07:07,027 --> 00:07:10,597 おまえの兄は その獣を制御できず➡ 95 00:07:10,597 --> 00:07:14,267 意味なく人を殺して回っている。 96 00:07:14,267 --> 00:07:19,239 <なんのためらいもなく おばあさまを殺した。➡ 97 00:07:19,239 --> 00:07:23,843 あれはもう 獣に心を喰われた…> 98 00:07:23,843 --> 00:07:27,380 っ…! (咀嚼音) 99 00:07:27,380 --> 00:07:33,019 (咀嚼音) 100 00:07:33,019 --> 00:07:35,088 あ あ…。 101 00:07:40,393 --> 00:07:43,596 <もはや… 兄ではない> 102 00:07:48,735 --> 00:07:51,604 っ…! 103 00:07:51,604 --> 00:07:53,873 <獣!> 104 00:07:53,873 --> 00:07:58,211 っくくく… 双…馬…。っ…! 105 00:07:58,211 --> 00:08:02,048 この兄を… 斬るか…。 106 00:08:02,048 --> 00:08:10,223 宿主を斬れば この獣は双馬… おまえに乗り換える。 107 00:08:10,223 --> 00:08:13,126 だが… やめておけ。 108 00:08:13,126 --> 00:08:17,931 これは… おまえごときに扱えるものでは…。 109 00:08:17,931 --> 00:08:21,868 やってみなければ… わからないでしょう。 110 00:08:21,868 --> 00:08:24,371 は…。 111 00:08:24,371 --> 00:08:26,272 っ…。 112 00:08:26,272 --> 00:08:29,109 逃げろ! っ⁉ 113 00:08:29,109 --> 00:08:31,778 っ! 危ない!! え⁉ 114 00:08:34,080 --> 00:08:36,616 うっ! 115 00:08:36,616 --> 00:08:38,985 …っかは。 116 00:08:38,985 --> 00:08:40,987 あ…! 117 00:08:45,158 --> 00:08:47,594 くっ! 118 00:08:47,594 --> 00:08:49,596 フッ! 119 00:08:52,165 --> 00:08:54,267 っ…! 120 00:08:57,937 --> 00:09:00,540 <っ…! これは> 121 00:09:00,540 --> 00:09:03,043 <えっ…?➡ 122 00:09:03,043 --> 00:09:05,044 この妖…> 123 00:09:07,280 --> 00:09:11,651 <ゆら子と同じ邪気… どういう事だ⁉> 124 00:09:13,086 --> 00:09:15,121 <獣が…> 125 00:09:15,121 --> 00:09:18,658 くっ…。 大丈夫ですか⁉ 126 00:09:18,658 --> 00:09:21,261 あの妖はいったい…。 127 00:09:21,261 --> 00:09:25,131 ぼくの… 兄だ…。 ええっ⁉ 128 00:09:25,131 --> 00:09:28,001 ぐっ… がはっ! あ! 129 00:09:29,803 --> 00:09:32,739 ぐぅ…。 っ! ちょっと 大丈夫? 130 00:09:32,739 --> 00:09:35,442 摩緒 この人 ケガがひどい! 131 00:09:38,478 --> 00:09:40,580 っ… !! 132 00:09:46,886 --> 00:09:48,988 摩緒 早く! 133 00:09:54,661 --> 00:09:57,230 触手で貫かれているな。 134 00:10:03,136 --> 00:10:05,138 う うっ…。 135 00:10:06,806 --> 00:10:09,109 残っている。 え…? 136 00:10:14,547 --> 00:10:16,549 っ…! 137 00:10:18,952 --> 00:10:20,954 あ…! 138 00:10:24,557 --> 00:10:26,960 ねえ 摩緒…。 139 00:10:26,960 --> 00:10:31,297 さっきの触手が 体に入りこんでいたの? 140 00:10:31,297 --> 00:10:36,102 ああ。 危なく融合するところだった。 141 00:10:36,102 --> 00:10:39,739 <ゆら子と同じ邪気の妖…。➡ 142 00:10:39,739 --> 00:10:44,544 この人 御降家となにか関係あるのかな…> 143 00:10:47,514 --> 00:10:50,083 (男)また死体が出たって? 144 00:10:50,083 --> 00:10:54,654 仏さんの あの制服 警察官じゃないか? 145 00:10:54,654 --> 00:10:57,357 (男)ああ… ひどいな。 146 00:10:57,357 --> 00:11:00,260 失礼します。 あっ…。 147 00:11:00,260 --> 00:11:04,697 <あれは きのうの…> 148 00:11:04,697 --> 00:11:06,599 死んでいた? 149 00:11:06,599 --> 00:11:11,471 はい おそらく逃げた先で力尽きて。 150 00:11:11,471 --> 00:11:15,975 ですが 妖の吹き出していた半身が なくなっていました。 151 00:11:15,975 --> 00:11:18,244 っ⁉ 152 00:11:18,244 --> 00:11:20,547 半身が…。 153 00:11:20,547 --> 00:11:23,783 妖が抜け出したのでしょうか。 154 00:11:23,783 --> 00:11:25,685 兄が…? 155 00:11:25,685 --> 00:11:28,221 あ… 気がついた。 156 00:11:28,221 --> 00:11:31,658 兄上…。 157 00:11:31,658 --> 00:11:36,329 話をできるかい? きみの身に起こった事…。 158 00:11:36,329 --> 00:11:38,898 あの あなたは…? 159 00:11:38,898 --> 00:11:43,202 力になってくれるかもよ。 摩緒は陰陽師だし。 160 00:11:43,202 --> 00:11:45,672 陰陽師…。 161 00:11:50,944 --> 00:11:53,546 あの獣は…➡ 162 00:11:53,546 --> 00:11:59,085 ぼくの家 加神家に 代々引き継がれてきたもので。 163 00:11:59,085 --> 00:12:03,256 <獣って… あの妖の事?> 164 00:12:03,256 --> 00:12:09,963 でも兄は 獣を制することができず 人をたくさん殺して…。 165 00:12:09,963 --> 00:12:14,467 通り魔は きみの兄上だった…? 166 00:12:14,467 --> 00:12:20,006 はい。 ですから 兄は死んで良かったのかもしれない。 167 00:12:20,006 --> 00:12:21,975 (すすり泣く声) 168 00:12:21,975 --> 00:12:25,845 きみは 兄上に刀を向けていたね。 169 00:12:25,845 --> 00:12:28,014 犯行を止めようと? 170 00:12:32,285 --> 00:12:34,921  回想 (一馬)宿主を斬れば➡ 171 00:12:34,921 --> 00:12:39,759 この獣は双馬… おまえに乗り換える。 172 00:12:39,759 --> 00:12:44,030 獣も… 死んだのでしょうか? 173 00:12:44,030 --> 00:12:47,867 それは わからない。 174 00:12:47,867 --> 00:12:53,006 きみの体に入りこんでいた触手は 私が取り除いておいたが…。 175 00:12:53,006 --> 00:12:56,743 えっ。 <入りこんでいた…?> 176 00:12:56,743 --> 00:13:03,283 あの その獣って… どういう訳で あなたの家に伝わってたの? 177 00:13:03,283 --> 00:13:06,152 それは わからない。 178 00:13:06,152 --> 00:13:10,189 遠い先祖が手に入れた としか…。 179 00:13:10,189 --> 00:13:17,430 <その遠いご先祖が 御降家と関わっていた なんて事が… あるのかな> 180 00:13:17,430 --> 00:13:19,932 あの…。 っ⁉ 181 00:13:19,932 --> 00:13:22,702 摩緒…さん…。 182 00:13:22,702 --> 00:13:26,105 強いんですね。 え?え…。 183 00:13:26,105 --> 00:13:30,710 ぼく… 気絶しかけていたけど 見てました。 184 00:13:30,710 --> 00:13:34,313 あなたは あの獣を一刀両断に。 185 00:13:34,313 --> 00:13:36,316 すごいなあ。 186 00:13:36,316 --> 00:13:38,918 <すごい?> 187 00:13:38,918 --> 00:13:41,821 ぼくも あなたくらい強ければ…。 188 00:13:41,821 --> 00:13:43,923 強ければ…? 189 00:13:46,993 --> 00:13:50,330 獣をうまく操れるかもしれないですよね。 190 00:13:50,330 --> 00:13:52,231 まだ獣が生きているなら。 191 00:13:52,231 --> 00:13:54,200 (2人)っ! 192 00:13:54,200 --> 00:13:59,539 <この人… お兄さんが死んだっていうのに…> 193 00:13:59,539 --> 00:14:03,242 双馬くん…といったね。 194 00:14:03,242 --> 00:14:08,147 はい。 獣…というのは邪気の塊だ。 195 00:14:08,147 --> 00:14:11,617 普通の人間が扱えるものではないし➡ 196 00:14:11,617 --> 00:14:16,089 今後 絶対関わっては いけないよ。 197 00:14:16,089 --> 00:14:19,025 はあ…。 198 00:14:19,025 --> 00:14:21,994 <でも あの獣は ぼくの…> 199 00:14:28,634 --> 00:14:30,536 双馬を見ていてくれ。 200 00:14:30,536 --> 00:14:34,040 摩緒は? 獣を捜す。 201 00:14:34,040 --> 00:14:40,012 獣が生きていて 次の宿主を 求めているとしたら 双馬が危ない。 202 00:14:43,683 --> 00:14:46,652 (男)通り魔は まだつかまらないのかね。 203 00:14:46,652 --> 00:14:50,757 なんだか 兵隊さんまで 見回りを始めたってよ。 204 00:14:54,327 --> 00:14:59,766 <ここか… 双馬の兄が こと切れていたのは。➡ 205 00:14:59,766 --> 00:15:02,535 獣の名残があれば…> 206 00:15:08,107 --> 00:15:10,109 っ!! 207 00:15:12,378 --> 00:15:15,782 <追跡の呪符が…。➡ 208 00:15:15,782 --> 00:15:19,585 何者かが獣を守っている…?> 209 00:15:19,585 --> 00:15:21,554 (風の音) 210 00:15:21,554 --> 00:15:23,923 (ドアが震える音) 211 00:15:23,923 --> 00:15:26,793 あっ… なんだろ。 212 00:15:26,793 --> 00:15:30,463 なにかが来ているのかもしれません。 え…。 213 00:15:30,463 --> 00:15:35,101 摩緒さまが結界を張っていかれましたから ここは安全です。 214 00:15:35,101 --> 00:15:37,003 ⚟(ドアを叩く音) あっ…⁉ 215 00:15:37,003 --> 00:15:39,472 ⚟(ドアを叩く音) 216 00:15:39,472 --> 00:15:42,408 ⚟開けてくれ… お~い。 217 00:15:42,408 --> 00:15:45,044 ⚟(ドアを叩く音) 218 00:15:45,044 --> 00:15:47,480 やだ… なに…? 219 00:15:47,480 --> 00:15:49,916 ⚟お~~い! ⚟(ドアを叩く音) 220 00:15:49,916 --> 00:15:52,251 あ… 双馬くん? 221 00:15:52,251 --> 00:15:54,620 ⚟(ドアを叩く音) 222 00:15:54,620 --> 00:15:57,256 ⚟(ドアを叩く音) ⚟お~~い! 223 00:15:57,256 --> 00:16:00,860 ⚟(ドアを叩く音)この声… 兄上…。 224 00:16:00,860 --> 00:16:03,696 ⚟(ドアを叩く音) <え…⁉ お兄さん 死んだんじゃ?> 225 00:16:03,696 --> 00:16:05,665 あっ 双馬くん。 226 00:16:07,633 --> 00:16:09,936 ちょっ ちょっと。 227 00:16:09,936 --> 00:16:11,871 双馬くん 待って。 228 00:16:11,871 --> 00:16:14,507 あっ! う…。 229 00:16:14,507 --> 00:16:17,243 大丈夫ですか 菜花さん。 うん…。 230 00:16:17,243 --> 00:16:20,246 ⚟(ドアを叩く音) ⚟お~~い! 231 00:16:20,246 --> 00:16:22,215 あっ! 232 00:16:26,953 --> 00:16:29,188 開けちゃダメ! 233 00:16:29,188 --> 00:16:31,691 きゃっ!! おっと! 234 00:16:31,691 --> 00:16:38,431 ♬~ 235 00:16:38,431 --> 00:16:41,133 双馬くん! くっ…。 236 00:16:41,133 --> 00:16:53,679 ♬~ 237 00:16:53,679 --> 00:16:55,882 消えた…。 238 00:17:07,260 --> 00:17:10,763 え… 加神家…? 239 00:17:10,763 --> 00:17:13,132 <どういう事だ…?> 240 00:17:17,403 --> 00:17:20,172 っ!! 241 00:17:20,172 --> 00:17:25,878 (足音) 242 00:17:29,482 --> 00:17:31,884 三馬。 243 00:17:31,884 --> 00:17:34,720 四津馬。 244 00:17:34,720 --> 00:17:37,690 誰もいないのか…? 245 00:17:37,690 --> 00:17:40,860 <弟たちは どこに…> 246 00:17:43,896 --> 00:17:46,198 <そうだ おばあさま…> 247 00:17:49,335 --> 00:17:51,537 <兄上に殺された…> 248 00:17:59,879 --> 00:18:01,847 え…⁉ 249 00:18:01,847 --> 00:18:04,116 <ない…> 250 00:18:07,687 --> 00:18:11,023 <おばあさまの遺体が…。➡ 251 00:18:11,023 --> 00:18:13,292 あれは…➡ 252 00:18:13,292 --> 00:18:16,996 あれは夢なんかじゃない…。➡ 253 00:18:16,996 --> 00:18:19,031 誰かが家に入った⁉> 254 00:18:19,031 --> 00:18:21,834 っ…! 255 00:18:21,834 --> 00:18:23,936 (畳に落ちる音) 256 00:18:26,639 --> 00:18:28,608 <ない!> 257 00:18:28,608 --> 00:18:30,776 そんな…! どうしてっ…! 258 00:18:32,778 --> 00:18:34,747 (白眉)捜し物はこれか? 259 00:18:34,747 --> 00:18:36,916 っ! え…⁉ 260 00:18:38,651 --> 00:18:41,187 <獣の巻物!> 261 00:18:41,187 --> 00:18:45,992 だ… 誰ですか⁉ それは加神家の家宝…。 262 00:18:45,992 --> 00:18:50,896 これはおれの… いや ある家のものだよ。 263 00:18:50,896 --> 00:18:53,432 え? 264 00:18:53,432 --> 00:18:58,104 (白眉)昔 その家の宝物殿が燃えて➡ 265 00:18:58,104 --> 00:19:03,676 おれは何人かの弟弟子に命じて 宝物を運び出させた。 266 00:19:03,676 --> 00:19:06,045 ところが…➡ 267 00:19:06,045 --> 00:19:10,883 持ち出した宝物をくすねて 持ち逃げした輩がいた。 268 00:19:10,883 --> 00:19:13,486 その盗っ人のひとりが➡ 269 00:19:13,486 --> 00:19:17,957 きみのご先祖様だったという訳だ。 え…⁉ 270 00:19:17,957 --> 00:19:23,763 しかし この呪具を使いながら よく今日まで家が続いたものだな。 271 00:19:23,763 --> 00:19:29,969 たいがいの人間は 巻物の邪気に 喰い滅ぼされるところだが…➡ 272 00:19:29,969 --> 00:19:34,240 きみの家系には この邪気に耐えられる者がいるらしいな。 273 00:19:36,876 --> 00:19:40,179 <兄上は 耐えられなかった…> 274 00:19:40,179 --> 00:19:43,716 きみはどうなんだ? 双馬。 275 00:19:43,716 --> 00:19:45,685 え? 276 00:19:47,586 --> 00:19:50,089 …っ! 277 00:19:50,089 --> 00:19:53,292 くっ… ハッ…! 278 00:19:53,292 --> 00:19:55,294 フ…。 279 00:20:00,733 --> 00:20:05,938 <獣の気配を隠して 守っている者が近くにいる。➡ 280 00:20:05,938 --> 00:20:08,741 獣は まだ生きている…⁉> 281 00:20:08,741 --> 00:20:10,676 っ! 282 00:20:10,676 --> 00:20:12,978 双馬⁉ 283 00:20:12,978 --> 00:20:16,282 はぁ… はぁ… く くっ…! 284 00:20:16,282 --> 00:20:18,384 あっ…! 285 00:20:21,153 --> 00:20:24,023 くっ… あっ く くうっ…! 286 00:20:24,023 --> 00:20:26,525 グアァァ…。くっ うあっ…! 287 00:20:28,227 --> 00:20:30,629 た… 助けて…! 288 00:20:30,629 --> 00:20:33,132 っ…! 289 00:20:33,132 --> 00:20:35,201 グオォォ…!破邪! 290 00:20:36,869 --> 00:20:39,405 グオォォォ…! 291 00:20:39,405 --> 00:20:41,373 ぐっ…! 292 00:20:41,373 --> 00:20:44,076 ぐあぁぁあっ! ぐっ…! 293 00:20:48,147 --> 00:20:50,516 グルルル… グォ…。 294 00:20:50,516 --> 00:20:54,053 うっ… かはっ…。 295 00:20:54,053 --> 00:20:56,655 っ…! 双馬! 296 00:20:59,558 --> 00:21:01,494 (ドアが開く音) 297 00:21:01,494 --> 00:21:04,396 双馬くん! 摩緒さま。 298 00:21:04,396 --> 00:21:09,235 菜花 乙弥。 二人は無事だったか。 299 00:21:09,235 --> 00:21:12,104 双馬くん その顔…。 300 00:21:15,174 --> 00:21:20,446 兄上の時と違って 獣の侵食は浅かったようだ。 301 00:21:20,446 --> 00:21:23,349 だから なんとか追い出せたのかもしれないが➡ 302 00:21:23,349 --> 00:21:26,552 それでも この有様だ。 フ…。 303 00:21:26,552 --> 00:21:30,723 この邪気の残滓を完全に取り去るまで ここにいなさい。 304 00:21:30,723 --> 00:21:33,626 ありがとうございます。 305 00:21:33,626 --> 00:21:37,196 ぼく… もう行く所がなくて…。 306 00:21:37,196 --> 00:21:41,100 ねえ… なにがあったの? 307 00:21:41,100 --> 00:21:44,970 あの後 あなたはどこに…? 308 00:21:44,970 --> 00:21:49,074 それが… よく 覚えてなくて。 309 00:21:52,444 --> 00:21:58,551 ねえ 摩緒。 双馬くんを連れ去った 結界…みたいなもの…➡ 310 00:21:58,551 --> 00:22:02,288 似てるのよ。 似ている…? 311 00:22:02,288 --> 00:22:07,960 前に 金の式神に襲われて 摩緒が連れ去られた時の…➡ 312 00:22:07,960 --> 00:22:10,229 白眉の結界と…。 313 00:22:10,229 --> 00:22:14,633 っ…! そうか…。 314 00:22:14,633 --> 00:22:18,604 白眉さまは ゆら子とも通じているようだし。 315 00:22:18,604 --> 00:22:22,841 双馬の獣と ゆら子の邪気が似ている以上➡ 316 00:22:22,841 --> 00:22:26,812 白眉さまが関わっている 可能性は おおいにあるね。 317 00:22:26,812 --> 00:22:30,516 じゃあ… 摩緒も危ないかも。 318 00:22:30,516 --> 00:22:36,488 その上で私は 双馬と獣の因縁を 断ち切ってやらねばと思っている。 319 00:22:43,062 --> 00:22:45,664  回想 (白眉)双馬。 320 00:22:45,664 --> 00:22:51,370 きみが真実 獣の使い手たる資格があるのか…➡ 321 00:22:51,370 --> 00:22:53,973 試してみないか?➡ 322 00:22:53,973 --> 00:22:55,975 摩緒を使って。 323 00:22:57,643 --> 00:23:00,379 っ…。 324 00:23:00,379 --> 00:23:17,396 ♬~ 325 00:23:17,396 --> 00:23:28,941 ♬「瞑った目 その裏 浮かんだ藍の色が」 326 00:23:28,941 --> 00:23:34,780 ♬「束の間を照らしては」 327 00:23:34,780 --> 00:23:40,352 ♬「微笑みを連れてくるの」 328 00:23:40,352 --> 00:23:45,858 ♬「光は残像」 329 00:23:45,858 --> 00:23:54,566 ♬「けれど幽かな 望みがよすがとなって」 330 00:23:54,566 --> 00:24:06,111 ♬「ひたむきに想う程 胸に溶け残る熱が」 331 00:24:06,111 --> 00:24:12,318 ♬「昇っては揺蕩うように」 332 00:24:12,318 --> 00:24:16,622 ♬「私の余白に沁み入れば」 333 00:24:16,622 --> 00:24:27,900 ♬「もう戻れない 嗚呼」 334 00:24:30,869 --> 00:24:36,542 双馬くん 獣の呪いを 本気でいやがってないっていうか➡ 335 00:24:36,542 --> 00:24:39,411 むしろ憧れてる…? みたいな。 336 00:24:39,411 --> 00:24:42,314 お使いなさいって 白眉さまが。 337 00:24:42,314 --> 00:24:44,917 弟たちの居場所が わかったんです! 338 00:24:44,917 --> 00:24:47,820 獣が二匹…か。 339 00:24:47,820 --> 00:24:52,524 すまない 菜花さん。 きみを殺さなければならない。 340 00:24:52,524 --> 00:24:55,294 許さない! 絶対許さない! 341 00:24:55,294 --> 00:24:57,296 <次回「捨て身」>