1 00:00:01,850 --> 00:00:04,560 決して立ち止まらなかった者たちがいる 2 00:00:05,860 --> 00:00:09,930  彼らは時として 自らの信念と同化し 3 00:00:10,260 --> 00:00:12,490 業そのものに変わってしまう 4 00:00:13,820 --> 00:00:17,570 人でありつつ 人を越えてしまった者たちは 5 00:00:18,220 --> 00:00:22,850 人の目ならざる眼差しで すべてを見つめ続ける 6 00:00:42,740 --> 00:00:49,250 誰もが逆らえずに潜っていく 7 00:00:49,660 --> 00:00:55,330 その目を灯火より輝かせて 8 00:00:57,140 --> 00:01:03,810 目指す先は深く まっすぐに迷い込む 9 00:01:03,900 --> 00:01:13,970 口開けた奈落の罠 真実の跡を追いかけよう 10 00:01:14,220 --> 00:01:21,370 今答えが 見つかるなら 全部失くしてもいい 11 00:01:21,400 --> 00:01:28,890 その声を 離さないように 木霊がまだ響いてる 12 00:01:29,040 --> 00:01:37,130 羅針盤はずっと 闇を指したまま逃げ場のない 方へ 13 00:01:37,180 --> 00:01:43,170 それが呪いでも 鼓動は本物 14 00:01:44,180 --> 00:01:50,410 二度と憧れは 止まらない 15 00:02:04,270 --> 00:02:07,060 探窟家の最高峰 白笛 16 00:02:08,310 --> 00:02:11,940 彼らは自らが発掘した奈落の遺物で武装し 17 00:02:13,230 --> 00:02:16,180 それぞれを体現した異名で呼ばれている 18 00:02:17,430 --> 00:02:20,260 その中でも無双の怪力を持つのが 19 00:02:20,590 --> 00:02:23,540 「不動卿」動かざるオーゼンだ 20 00:02:24,990 --> 00:02:28,540 じゃあ 30人乗ったゴンドラを引き上げたとか 21 00:02:28,590 --> 00:02:32,260 10メートルもある岩を支えたってのも 本当ですか 22 00:02:32,810 --> 00:02:34,900 あくまで噂だぜ 噂 23 00:02:35,430 --> 00:02:37,980 ただ 一つ確かな事は 24 00:02:37,990 --> 00:02:41,580 そういった噂は50年も前から囁かれているんだ 25 00:02:42,150 --> 00:02:43,300 50年 26 00:02:44,670 --> 00:02:45,300 ってことは 27 00:02:45,630 --> 00:02:48,340 50も前から 白笛だったってこと 28 00:02:49,030 --> 00:02:52,700 まさに「不動卿」だな すごい人だよ 29 00:02:53,810 --> 00:02:54,740 ただなぁ 30 00:02:55,870 --> 00:02:56,820 なあ ハボさん 31 00:02:57,630 --> 00:02:59,420 オーゼンの武装ってどんな遺物 32 00:03:00,030 --> 00:03:01,380 それは言えんわ 33 00:03:03,270 --> 00:03:05,060 そんな顔するなよ 34 00:03:06,150 --> 00:03:08,580 白笛は 穴の街の切り札だ 35 00:03:09,230 --> 00:03:12,220 笛が帰らない限り 公にはされないんだぜ 36 00:03:15,710 --> 00:03:16,380 オーゼン 37 00:03:17,270 --> 00:03:20,060 まさか「籠」の事は言わないと思うが 38 00:03:21,110 --> 00:03:22,020 不安だ 39 00:03:22,790 --> 00:03:26,060 やはり 無理にでもついて行くべきだったか 40 00:03:26,870 --> 00:03:27,940 頼んだぞレグ 41 00:03:28,230 --> 00:03:31,580 もしもの時 守ってやれるのはお前だけだ 42 00:03:47,230 --> 00:03:49,620 なんだ この四角いのは 43 00:03:50,830 --> 00:03:54,900 すごく複雑な模様 二級以上の遺物 44 00:03:55,990 --> 00:03:58,220 けど 遺物録にこんなのは 45 00:03:58,590 --> 00:04:00,620 そう 載ってないよ 46 00:04:00,950 --> 00:04:04,740 競売にかけられる前に ライザが買い取ったものさ 47 00:04:05,470 --> 00:04:07,540 ここに運んだのは私だが 48 00:04:08,870 --> 00:04:11,900 もしかして 呪い除けの籠 49 00:04:12,470 --> 00:04:13,780 半分当たり 50 00:04:25,230 --> 00:04:26,860 詛い除けの籠 51 00:04:27,590 --> 00:04:33,160 深層から上へ渡りができない生き物をこれに入れて引き上げると 52 00:04:33,170 --> 00:04:35,500 上昇負荷を受けずに死ななかったから 53 00:04:35,550 --> 00:04:37,020 そう呼ばれてた 54 00:04:37,830 --> 00:04:40,220 けど 実は違ったんだよ 55 00:04:41,310 --> 00:04:44,300 実際は詛いも受けるし 死にもする 56 00:04:46,150 --> 00:04:48,740 ただ 動き出すんだよ 57 00:04:53,390 --> 00:04:56,020 それが分かったのは 君のおかげさ 58 00:04:57,710 --> 00:05:00,140 君 死産だったんだよ 59 00:05:01,390 --> 00:05:05,220 ライザから取り上げた時 もう死んでたんだ 60 00:05:06,110 --> 00:05:09,900 それが 邪魔臭いからこの中に突っ込んだら 61 00:05:10,350 --> 00:05:12,660 なんと動き出したのさ 62 00:05:15,470 --> 00:05:17,260 昨日 懐かしくなって 63 00:05:17,310 --> 00:05:21,220 試しに晩飯に使う肉を入れてみたんだけどさ 64 00:05:22,950 --> 00:05:25,620 それが走り回って逃げるんだ 65 00:05:26,170 --> 00:05:28,580 しばらくしたら動かなくなってさ 66 00:05:29,430 --> 00:05:32,180 半身の方はまだ動いたとはねえ 67 00:05:33,470 --> 00:05:38,860 ねえ 君はいつまでもつのかな 68 00:05:40,170 --> 00:05:41,220 それとさ 69 00:05:41,390 --> 00:05:43,500 あの時 動いた君も 70 00:05:43,670 --> 00:05:45,340 昨日入れた肉も 71 00:05:45,910 --> 00:05:49,220 何故かアビスの中心に向かおうとしたんだよね 72 00:05:50,270 --> 00:05:51,700 ねぇ なんで 73 00:05:52,310 --> 00:05:54,460 君なら知ってるんじゃないかな 74 00:05:55,550 --> 00:05:58,700 君もあの肉と同じなんだろう 75 00:05:59,470 --> 00:06:01,620 お師様 やめて 76 00:06:02,270 --> 00:06:04,500 どうして そんなこと 77 00:06:05,730 --> 00:06:08,420 そろそろ分かってくれたまえ 78 00:06:09,390 --> 00:06:12,140 私は君が嫌いなんだよ 79 00:06:15,630 --> 00:06:16,700 何だね 80 00:06:16,790 --> 00:06:18,740 「奈落の至宝」の少年 81 00:06:19,230 --> 00:06:21,860 あんたの話はとても興味深いが 82 00:06:22,030 --> 00:06:24,260 これ以上リコを傷つけないでくれ 83 00:06:25,150 --> 00:06:27,660 いくらなんでも大人げないぞ オーゼン 84 00:06:29,990 --> 00:06:32,300 それ よく言われたよ 85 00:06:32,950 --> 00:06:35,740 ねぇ君 神様って知ってる 86 00:06:37,510 --> 00:06:39,140 急に何を言い出すんだ 87 00:06:39,310 --> 00:06:44,540 ここの人たちはねぇ あまり神樣を信じないのさ 88 00:06:46,310 --> 00:06:49,660 代わりに何を信じてるのか 分かる 89 00:06:50,390 --> 00:06:53,860 それはここ このアビスそのものさ 90 00:06:55,070 --> 00:06:59,340 奈落の底は未知だからこそ 畏怖れられるからこそ 91 00:06:59,390 --> 00:07:00,700 神たりえるんだ 92 00:07:01,270 --> 00:07:03,820 簡単に言って帰って来れたら 93 00:07:03,870 --> 00:07:06,700 遺物の価値も アビスの信仰も 94 00:07:06,790 --> 00:07:09,340 足下から揺らぎかねないのさ 95 00:07:13,310 --> 00:07:16,180 「奈落の至宝」が目録に載っていないのはね 96 00:07:16,510 --> 00:07:18,460 見つかっていないからじゃない 97 00:07:19,150 --> 00:07:21,460 存在しちゃいけないからさ 98 00:07:25,550 --> 00:07:27,980 なんだ あの怪力は 99 00:07:29,270 --> 00:07:31,100 腕が 軋んだ 100 00:07:32,670 --> 00:07:35,820 君 記憶をなくしてるんだってね 101 00:07:36,910 --> 00:07:39,180 いやぁ 本当によかった 102 00:07:39,550 --> 00:07:42,740 思い出す前に 処分しておかないとな 103 00:07:47,110 --> 00:07:50,180 ぽ 僕 望遠鏡確認してきます 104 00:07:50,230 --> 00:07:51,140 マルルク 105 00:07:51,950 --> 00:07:53,020 動くな 106 00:07:56,950 --> 00:07:58,620 じょ 冗談じゃない 107 00:08:00,670 --> 00:08:02,580 こんなところで終わってたまるか 108 00:08:02,910 --> 00:08:04,860 力尽くでも行かせてもらうぞ 109 00:08:05,990 --> 00:08:07,780 行かせてあげるよ 110 00:08:08,110 --> 00:08:10,300 動かなくなった後でね 111 00:08:11,750 --> 00:08:13,340 全て止められない 112 00:08:13,790 --> 00:08:15,420 何なんだ あいつは 113 00:08:15,990 --> 00:08:18,580 千切りもせず 細かくもならない 114 00:08:18,630 --> 00:08:22,140 同じ領域に何重にも束ねてあるのかな 115 00:08:23,590 --> 00:08:24,580 まあいいや 返すよ 116 00:08:24,590 --> 00:08:25,700 まあいいや 返すよ 117 00:08:34,270 --> 00:08:36,860 あれ 思ったより軽いな 118 00:08:37,150 --> 00:08:39,380 頑丈さが売りなんだって 119 00:08:39,790 --> 00:08:41,340 試してみようかな 120 00:08:53,570 --> 00:08:56,500 まずった 床をやってしまった 121 00:08:57,510 --> 00:08:58,980 い いたた 122 00:08:59,450 --> 00:09:01,620 よくも やったなぁ 123 00:09:03,270 --> 00:09:05,340 床よりよっぽど頑丈だね 124 00:09:05,990 --> 00:09:07,980 あと何回行けるかなぁ 125 00:09:09,310 --> 00:09:09,980 やめて 126 00:09:10,550 --> 00:09:12,980 レグが レグが壊れちゃう 127 00:09:13,390 --> 00:09:14,260 邪魔だよ 128 00:09:27,750 --> 00:09:29,300 リコ リコ 129 00:09:32,990 --> 00:09:34,020 こんなに血が 130 00:09:37,390 --> 00:09:38,780 すまない マルルク 131 00:09:39,790 --> 00:09:41,100 躡躇できる相手じゃない 132 00:09:42,430 --> 00:09:44,780 本気で行かねば やられる 133 00:09:48,990 --> 00:09:51,460 何を見せてくれるんだね 134 00:09:56,070 --> 00:09:59,180 あのまま出せばシーカーキャンプごとを焼きかねない 135 00:10:00,310 --> 00:10:01,100 落ち着け 136 00:10:01,910 --> 00:10:04,700 絞れ 細く 鋭く 137 00:10:08,550 --> 00:10:13,020 君 機械人形のくせに呼吸も瞬きもするね 138 00:10:13,870 --> 00:10:16,420 そんなんじゃ獣にも狩られるだろうに 139 00:10:16,990 --> 00:10:20,340 ねえ これ 当たったらどうなるのさ 140 00:10:20,990 --> 00:10:22,820 試してみよう 141 00:10:35,030 --> 00:10:36,660 すごいね 142 00:10:37,510 --> 00:10:38,820 消し飛ぶんだ 143 00:10:39,270 --> 00:10:42,020 こんな火砲 お目にかかった事がない 144 00:10:43,450 --> 00:10:44,140 度し難い 145 00:10:45,450 --> 00:10:47,180 度し難いぞ オーゼン 146 00:11:02,550 --> 00:11:04,780 な なんだその腕は 147 00:11:05,390 --> 00:11:07,060 何か埋めてあるのか 148 00:11:08,150 --> 00:11:09,620 これかい 149 00:11:10,190 --> 00:11:12,220 「千人楔」と言ってね 150 00:11:12,790 --> 00:11:15,260 全身で120ヶ所入れたかな 151 00:11:15,750 --> 00:11:17,860 健康の秘訣だよ 152 00:11:19,110 --> 00:11:21,300 人のことをやかく言う割に 153 00:11:21,350 --> 00:11:24,260 よっぽど人間離れしているぞオーゼン 154 00:11:29,030 --> 00:11:33,660 色々と気を遺うのさ 歳だからね 155 00:11:51,550 --> 00:11:53,380 レ レグ 156 00:11:59,990 --> 00:12:01,820 レ レグ 157 00:12:06,030 --> 00:12:07,380 煩いなぁ 158 00:12:08,230 --> 00:12:12,140 そんなに大事ならしまっておけば良かったのに 159 00:12:12,950 --> 00:12:15,380 何だか急にぐったりしちゃったけど 160 00:12:16,030 --> 00:12:17,220 いいじゃないか 161 00:12:17,750 --> 00:12:21,380 君も遅かれ早かれ肉に戻るんだ 162 00:12:24,710 --> 00:12:26,860 わ 私 163 00:12:27,830 --> 00:12:30,260 長生きしたくてアビスに潜ったんじゃない 164 00:12:32,550 --> 00:12:33,940 あとちょっとでもいい 165 00:12:34,550 --> 00:12:40,060 でもレグと レグと一緒じゃなきゃ嫌だ 166 00:12:40,390 --> 00:12:43,900 お願いレグ 負けないで 167 00:12:48,710 --> 00:12:49,380 リコ 168 00:12:57,390 --> 00:12:58,660 ダメだね 169 00:12:59,710 --> 00:13:01,540 君らは不適格だ 170 00:13:16,350 --> 00:13:18,580 ほら ちゃんと嵌ったろ 171 00:13:20,270 --> 00:13:21,180 起きた 172 00:13:21,230 --> 00:13:22,460 起きたの 173 00:13:26,790 --> 00:13:27,620 リ リコ 174 00:13:28,030 --> 00:13:29,700 レグ レグ 175 00:13:30,070 --> 00:13:31,260 ごめんねレグ 176 00:13:31,570 --> 00:13:33,260 うご 動いたぁ 177 00:13:34,570 --> 00:13:37,980 ごめ いなくなっちゃヤだぁ 178 00:13:40,450 --> 00:13:43,900 リコを残したまま 倒れていたのか 179 00:13:44,550 --> 00:13:46,340 レグ リコを 180 00:13:47,230 --> 00:13:48,900 リコを頼んだぞ 181 00:13:51,910 --> 00:13:52,700 くそ 182 00:13:56,230 --> 00:13:57,380 こっちも泣いちゃったよ 183 00:13:58,070 --> 00:14:00,380 オーゼンさん また泣かしたのぉ 184 00:14:01,350 --> 00:14:02,660 かわいそうに 185 00:14:03,270 --> 00:14:07,660 あ あんたたちは 何 何なんだ 186 00:14:09,070 --> 00:14:09,900 俺たちかい 187 00:14:10,710 --> 00:14:13,900 「地臥せり」 オーゼンさんの探窟隊さ 188 00:14:14,550 --> 00:14:18,100 地上に帰る場所のない ろくでなし共だよ 189 00:14:18,630 --> 00:14:20,580 引っ込んでるよう言ったんだけど 190 00:14:20,670 --> 00:14:22,580 マルルクに呼ばれちまったのさ 191 00:14:23,350 --> 00:14:25,740 あ あの 僕 192 00:14:26,910 --> 00:14:29,780 泣いて騒ぐしかできなかった小娘に 193 00:14:29,830 --> 00:14:35,140 撃って昏倒したことがある火砲を考えなしに放つ機械人形 194 00:14:36,070 --> 00:14:39,500 彼らが何一つ正しく判断できない中で 195 00:14:39,590 --> 00:14:43,100 友人を助ける為 最良の行動をしたね 196 00:14:43,670 --> 00:14:45,780 さすが私の弟子だ 197 00:14:46,670 --> 00:14:50,540 命令に背いた罰として 後で裸吊りだよ 198 00:14:56,190 --> 00:15:00,580 坊主たちがいる間は隠れてろって オーゼンさんに言われてたがよ 199 00:15:00,670 --> 00:15:02,780 何度も地響きはするし 200 00:15:02,870 --> 00:15:05,780 この子も べそべそになって飛んでくるしの 201 00:15:06,430 --> 00:15:08,060 そ そうだったのか 202 00:15:08,870 --> 00:15:11,740 マルルク すまなかった 203 00:15:11,830 --> 00:15:14,620 ライザさんの子を試すって言ってもよ 204 00:15:14,870 --> 00:15:16,100 やりすぎだよな 205 00:15:16,790 --> 00:15:18,300 ど どういうことだ 206 00:15:19,190 --> 00:15:20,900 そのまんまの意味さ 207 00:15:22,150 --> 00:15:25,580 今までのあれが え 演技だとでも 208 00:15:26,270 --> 00:15:30,220 本気さ 本気でやらなきゃ伝わらないだろ 209 00:15:30,830 --> 00:15:33,940 私は子供騙しが嫌いなんだ 210 00:15:34,310 --> 00:15:35,540 じゃ じゃあ 211 00:15:35,870 --> 00:15:37,580 「奈落の至宝」は処分するとかは 212 00:15:38,030 --> 00:15:40,340 もちろんそんな気はなかったさぁ 213 00:15:40,630 --> 00:15:45,820 ただ君が頑丈過ぎてさ いくら叩いても潰れないから 214 00:15:45,910 --> 00:15:48,700 だんだん興奮してきちゃってねぇ 215 00:15:51,550 --> 00:15:54,340 アビスの深部に住む原生生物は 216 00:15:54,390 --> 00:15:57,540 私より遥かに狡猾で強かだ 217 00:15:57,990 --> 00:16:00,380 君のその娘は守れないよ 218 00:16:00,950 --> 00:16:03,980 マルルク 少年を介抱してやりたまえ 219 00:16:04,830 --> 00:16:09,100 ヒトの食物で腹が膨れるならヒトの効も聞くだろう 220 00:16:09,390 --> 00:16:11,860 効かなきゃ多めに食わせときな 221 00:16:12,510 --> 00:16:13,540 は はい 222 00:16:14,070 --> 00:16:15,740 今日のレッスンは終わりだよ 223 00:16:15,990 --> 00:16:18,100 私は片付けがあるからね 224 00:16:18,830 --> 00:16:21,860 ほら せっかく集まったんだ 手伝っていきな 225 00:16:21,990 --> 00:16:22,700 へーい 226 00:16:23,590 --> 00:16:28,540 今の君らがこの先へ言ってもせいぜいなれるのは食いでの悪い餌か 227 00:16:28,550 --> 00:16:30,020 小さめの苗床 228 00:16:30,310 --> 00:16:33,220 あとは地面や壁の染みぐらいさ 229 00:16:33,910 --> 00:16:39,060 もっとも 私が叩き直す途中でそうならないとも限らないが 230 00:16:41,350 --> 00:16:42,380 ああ そうだ 231 00:16:42,430 --> 00:16:44,820 一つだけ騙していたことがあった 232 00:16:45,550 --> 00:16:47,060 例の墓だけどね 233 00:16:48,070 --> 00:16:49,940 誰も埋まっていなかったよ 234 00:16:51,070 --> 00:16:52,460 本当さ 235 00:16:52,630 --> 00:16:55,100 暴いて確かめない訳ないだろ 236 00:16:55,750 --> 00:16:57,660 ライザは待ってくれているさ 237 00:16:58,150 --> 00:16:59,900 せいぜいやってみることだね 238 00:17:06,390 --> 00:17:06,980 リコ 239 00:17:15,470 --> 00:17:15,980 オーゼン 240 00:17:16,670 --> 00:17:17,260 オーゼン 241 00:17:18,870 --> 00:17:19,460 オーゼン 242 00:17:20,870 --> 00:17:23,300 その髪は 一体どうなっているんだ 243 00:17:23,950 --> 00:17:25,300 また君かね 244 00:17:25,670 --> 00:17:28,300 二度とも蹴られたのに懲りないね 245 00:17:28,750 --> 00:17:30,740 珍しいのがいたもんだ 246 00:17:30,950 --> 00:17:33,140 なあ どうなってるんだ 247 00:17:34,150 --> 00:17:35,380 こいつはね 248 00:17:35,390 --> 00:17:37,380 傷を取り繕っているのさ 249 00:17:38,070 --> 00:17:41,060 アビスの深層で心をやられるとね 250 00:17:41,150 --> 00:17:43,540 徐々に身体にも出ちまうんだ 251 00:17:44,150 --> 00:17:47,460 六層の「詛い」ほどすぐには現れないけどね 252 00:17:47,870 --> 00:17:51,460 潜る度に死線や正気の境をふらつけば 253 00:17:51,470 --> 00:17:53,980 頭の皮だって捻くれてくるもんさ 254 00:17:54,910 --> 00:17:58,500 こいつは上手く整えて 誤魔化してあるだけだよ 255 00:17:58,710 --> 00:18:00,100 かっこいいな 256 00:18:00,870 --> 00:18:03,780 あまり適当なこと言うと また蹴るよ 257 00:18:03,790 --> 00:18:05,700 いいや かっこいい 258 00:18:06,390 --> 00:18:09,980 その傷は 心圻れようと奈落に挑み続けた 259 00:18:10,010 --> 00:18:11,220 不屈な証だ 260 00:18:11,550 --> 00:18:14,620 動かざるオーゼン 本物の白笛だ 261 00:18:15,350 --> 00:18:18,300 なあ あんた 私の師匠にならないか 262 00:18:20,390 --> 00:18:22,300 オーゼン 見ろオーゼン 263 00:18:23,150 --> 00:18:27,100 ついに黒笛だ もうじきあんたに追いつくぞ 264 00:18:28,010 --> 00:18:32,260 昨晩私に叩かれて泣いてたくせに よく言うよ 265 00:18:32,750 --> 00:18:36,300 まあいいさ ならば早速行こうかね 266 00:18:36,790 --> 00:18:38,700 明日からは 四層の負荷で 267 00:18:38,710 --> 00:18:40,540 流すのは血涙さ 268 00:18:40,990 --> 00:18:42,220 楽しみだね 269 00:18:42,990 --> 00:18:44,340 望むところだ 270 00:18:45,950 --> 00:18:48,940 オーゼン あんた性格は度し難いが 271 00:18:48,990 --> 00:18:50,540 最高の師匠だよ 272 00:19:10,350 --> 00:19:11,620 具合はどうだい 273 00:19:12,010 --> 00:19:13,140 もう大丈夫だ 274 00:19:16,510 --> 00:19:20,140 次の大規模探窟隊が来るまでの三週間 275 00:19:20,190 --> 00:19:22,340 ものになろうがならなかろうが 276 00:19:22,350 --> 00:19:24,820 君らを叩き直すのはそこまでだ 277 00:19:26,190 --> 00:19:27,620 どこに向かっているんだ 278 00:19:28,190 --> 00:19:30,620 シーカーキャンプのさらに奥さ 279 00:19:31,310 --> 00:19:33,660 言ってみりゃ アビスの端だね 280 00:19:34,430 --> 00:19:37,860 そこなら他の探窟隊どもに見つかる心配も 281 00:19:37,870 --> 00:19:39,900 助けがくる心配もない 282 00:19:40,250 --> 00:19:42,420 訓練にはもってこいなのさ 283 00:19:42,670 --> 00:19:43,300 訓練 284 00:19:44,110 --> 00:19:48,020 最初の課題は 「生存訓練」だ 285 00:20:11,010 --> 00:20:16,700 ここは 力場の光も届かないせいか 生物も大人しい奴が殆どさ 286 00:20:17,230 --> 00:20:19,660 それでも夜目の効く奴ばかりだから 287 00:20:19,710 --> 00:20:21,540 油断しないことだね 288 00:20:22,630 --> 00:20:26,300 その装備で十日間 生き延びてみせな 289 00:20:27,470 --> 00:20:30,820 あの「はしらの木」から向こうへは行かないように 290 00:20:31,350 --> 00:20:33,380 逃げたとみなすからね 291 00:20:35,350 --> 00:20:37,260 それじゃ 私は帰るよ 292 00:20:38,790 --> 00:20:43,060 この子を死体に戻さないよう せいぜい守ってやるんだね 293 00:20:43,670 --> 00:20:44,220 それと 294 00:20:44,830 --> 00:20:47,100 そいつを10日間 使うのはなしだ 295 00:20:49,250 --> 00:20:50,340 火葬砲を 296 00:20:50,870 --> 00:20:53,780 リコを死なせたいなら 使ってもいいよ 297 00:20:53,950 --> 00:20:54,900 どういうこと 298 00:20:55,590 --> 00:20:56,980 撃ったが最後 299 00:20:57,010 --> 00:21:00,580 君はどんなに気張っても10分程度で昏倒 300 00:21:00,590 --> 00:21:03,420 目覚めるまで たっぷり二時間かかる 301 00:21:03,470 --> 00:21:09,020 その間は私が殴ろうが 床に叩きつけようが水に沈めようが 302 00:21:09,070 --> 00:21:11,020 起き上がりやしなかった 303 00:21:11,830 --> 00:21:15,740 深層で二時間無力な子供を放置して見なよ 304 00:21:15,790 --> 00:21:18,740 どんな風に食い散らかされるかねえ 305 00:21:19,710 --> 00:21:22,700 ま それでおまえやらなきゃいけない時は 306 00:21:22,710 --> 00:21:26,580 後腐れが残らないように徹底てきになるんだね 307 00:21:27,430 --> 00:21:30,620 相手が誰であろうと周りに何があろうと 308 00:21:30,710 --> 00:21:33,860 その時が来たら躡躇も容赦も無しだ 309 00:21:34,550 --> 00:21:38,820 さもなきゃ 君らの冒険が終わるのなんて あっという間さ 310 00:22:10,470 --> 00:22:20,820 空に浮かんでる光る波を束ねて虹の橋をかけよう 311 00:22:20,870 --> 00:22:26,060 危うい足場 滑るスロープ 312 00:22:26,070 --> 00:22:30,820 過去と未来の道標 313 00:22:31,350 --> 00:22:36,020 君の左手 僕の右手を 314 00:22:36,390 --> 00:22:41,260 繫いで繫げてはじめよう 315 00:22:41,870 --> 00:22:43,900 いつも そばに いるよ 316 00:22:44,550 --> 00:22:46,660 過去も 今も 未来も 317 00:22:46,870 --> 00:22:54,460 だから迷わずに歩いていこう 318 00:22:55,070 --> 00:23:01,260 色とりどりの夢 重ねて 319 00:23:01,710 --> 00:23:05,580 明日はどこに向かう 320 00:23:05,630 --> 00:23:15,780 君と一緒にいれたら 世界は輝きだすよ 321 00:23:16,150 --> 00:23:23,740 最果ての地に咲く花を探そう