1 00:00:02,002 --> 00:00:13,514 (タイピングの音) 2 00:00:13,514 --> 00:00:15,682 ハァ…。 (タイピングの音) 3 00:00:15,682 --> 00:00:22,189 (タイピングの音) 4 00:00:22,189 --> 00:00:24,191 あっ あ…。 5 00:00:24,191 --> 00:00:26,360 《デスクの模様。 6 00:00:26,360 --> 00:00:31,865 そんな どうでもいいものが 私にとっての最後の光景だった。 7 00:00:31,865 --> 00:00:35,369 やりたいことを 何一つやれなかった。 8 00:00:35,369 --> 00:00:39,873 もし 次の人生があったなら…》 9 00:02:20,841 --> 00:02:29,149 (足音) 10 00:02:37,691 --> 00:02:40,193 (ダリヤ)父さん? (カルロ)んっ? 11 00:02:42,195 --> 00:02:44,698 (カルロ)ん~ フッ。 12 00:02:44,698 --> 00:02:48,035 早起きだな ダリヤ。 13 00:02:48,035 --> 00:02:50,037 (ダリヤ)何してるの? 14 00:02:50,037 --> 00:02:52,539 んっ? ハハ… お仕事だ。 15 00:02:52,539 --> 00:02:54,641 お仕事…。 おいで。 16 00:02:59,546 --> 00:03:03,150 これは? これは 魔導具っていうんだ。 17 00:03:03,150 --> 00:03:06,486 まどーぐ? 魔導具っていうのは➡ 18 00:03:06,486 --> 00:03:09,156 魔法を使うことのできる道具だ。 19 00:03:09,156 --> 00:03:13,493 この国では み~んな それらを使って暮らしている。 20 00:03:13,493 --> 00:03:21,668 ♬~ 21 00:03:21,668 --> 00:03:24,838 (カルロ)魔導具は 人の生活を便利にする。 22 00:03:24,838 --> 00:03:28,508 部屋を涼しくするし 暖かくもする。 23 00:03:28,508 --> 00:03:33,847 例えば 火の魔石で ポッと 明かりをつけることもできるし➡ 24 00:03:33,847 --> 00:03:38,185 水の魔石で ドッと洗い流すこともできる。 25 00:03:38,185 --> 00:03:42,689 風の魔石を使えば 掃除だって パッと終わるんだ。 26 00:03:44,691 --> 00:03:46,693 いろいろな魔石とかを➡ 27 00:03:46,693 --> 00:03:50,097 上手に組み合わせて使うのが 魔導具だ。 28 00:03:54,367 --> 00:03:57,370 それ 魔法とは違うの? 29 00:03:57,370 --> 00:03:59,372 少し違う。 30 00:03:59,372 --> 00:04:02,309 魔法を上手に使える人は 限られている。 31 00:04:02,309 --> 00:04:05,312 でも 魔導具は誰でも使えるんだ。 32 00:04:05,312 --> 00:04:09,316 私でも? そうだ。 ダリヤだって使えるぞ。 33 00:04:09,316 --> 00:04:11,818 ダリヤ 手を貸してごらん。 34 00:04:14,321 --> 00:04:17,524 こう… そう そこをひねって…。 35 00:04:24,831 --> 00:04:27,167 わぁ… わぁ! 36 00:04:27,167 --> 00:04:29,503 ハハハ すごいだろう? 37 00:04:29,503 --> 00:04:32,339 ハハ ハハハッ これが魔導具!? 38 00:04:32,339 --> 00:04:35,509 こういう道具を作るのが魔導具師。 39 00:04:35,509 --> 00:04:38,011 父さんの仕事だ。 40 00:04:38,011 --> 00:04:41,181 ねぇ 父さん! 魔導具って私でも作れる!? 41 00:04:41,181 --> 00:04:45,352 もちろんだとも。 ダリヤが勉強…。 42 00:04:45,352 --> 00:04:49,189 いや いい子にしていればな。 43 00:04:49,189 --> 00:04:52,192 んっ。 44 00:04:52,192 --> 00:04:54,861 作りたい! そうか。 45 00:04:54,861 --> 00:04:57,864 じゃあ ダリヤは将来 魔導具師になるんだな! 46 00:04:57,864 --> 00:05:01,868 なる! 私 父さんと同じ魔導具師になる! 47 00:05:03,803 --> 00:05:06,473 あ… フフフ…。 48 00:05:06,473 --> 00:05:08,475 フフッ。 49 00:05:08,475 --> 00:05:11,812 (カルロ)なら これから学ぶことが 山ほどあるぞ。 50 00:05:11,812 --> 00:05:16,516 何から すればいい? そうだな まずは…。 51 00:05:21,822 --> 00:05:24,324 (イルマ)へ~ ダリヤスペース。 52 00:05:26,660 --> 00:05:29,162 すごいでしょ! 53 00:05:29,162 --> 00:05:31,164 すごいね! 54 00:05:31,164 --> 00:05:33,500 あれ 来てくれてたのか。 55 00:05:33,500 --> 00:05:37,003 あっ ごめんなさい お仕事中に。 56 00:05:37,003 --> 00:05:40,841 イルマおねえちゃんに ダリヤスペース 見せてたの! 57 00:05:40,841 --> 00:05:43,844 ハハハハハ… そうかそうか。 58 00:05:43,844 --> 00:05:47,514 でもなぁ今 父さんは仕事に集中したいから➡ 59 00:05:47,514 --> 00:05:49,516 外で遊んできてくれないか? 60 00:05:49,516 --> 00:05:54,020 え~ 一緒に魔物図鑑を読もうと 思ったんだけど…。 61 00:05:54,020 --> 00:05:56,523 あ~ ダリヤ 行こう! 62 00:05:56,523 --> 00:05:59,025 うん わかった! 63 00:05:59,025 --> 00:06:02,963 (カルロ)転ばないようにな! (ダリヤ/イルマ)は~い! フフフ…。 64 00:06:02,963 --> 00:06:11,137 ♬~ 65 00:06:11,137 --> 00:06:13,640 ふぅ…。 んっ? 66 00:06:16,476 --> 00:06:20,981 「ダリヤのまどーぐ」 ハハハ… 気が早いな。 67 00:06:25,318 --> 00:06:28,154 はっ…。 68 00:06:28,154 --> 00:06:30,824 (ソフィア)勝手に触ると 怒られますよ? うおっ!? 69 00:06:30,824 --> 00:06:32,826 ソフィアさん。 70 00:06:32,826 --> 00:06:36,997 ダリヤスペース とても大事にされて いるんですから。 71 00:06:36,997 --> 00:06:39,099 そうか。 72 00:06:44,671 --> 00:06:47,674 ダリヤ 本当に 魔導具師になりたいの? 73 00:06:47,674 --> 00:06:50,176 うん 絶対になる。 74 00:06:50,176 --> 00:06:52,679 決意が固いなぁ。 75 00:06:52,679 --> 00:06:56,850 イルマおねえちゃんは 何か欲しい魔導具とかある? 76 00:06:56,850 --> 00:07:00,787 欲しい魔導具… う~ん ないなぁ。 77 00:07:00,787 --> 00:07:02,956 冷蔵庫は欲しいけど。 78 00:07:02,956 --> 00:07:07,627 もうあるものじゃなくて まだないもので 何かない? 79 00:07:07,627 --> 00:07:10,130 そう言われてもねぇ…。 80 00:07:10,130 --> 00:07:12,632 じゃあ 不便なこととかない? 81 00:07:12,632 --> 00:07:15,135 不便… そうだね。 82 00:07:15,135 --> 00:07:19,306 あたし 将来 美容師に なりたいんだよね。 ほうほう。 83 00:07:19,306 --> 00:07:24,477 だから 自分の髪の毛を使って 練習したりしてるんだけどさ。 84 00:07:24,477 --> 00:07:26,980 長いから乾かすのが大変で…。 85 00:07:26,980 --> 00:07:30,817 乾かす… それ! 86 00:07:30,817 --> 00:07:32,819 ダリヤ!? 87 00:07:32,819 --> 00:07:34,821 う~ん…。 88 00:07:34,821 --> 00:07:37,157 父さん 父さ~ん! んっ! 89 00:07:37,157 --> 00:07:39,159 おいおい どうした? ダリヤ。 90 00:07:41,161 --> 00:07:44,497 魔導具! 思いついたの! 91 00:07:44,497 --> 00:07:46,499 あのね イルマおねえちゃん➡ 92 00:07:46,499 --> 00:07:49,336 将来は 美容師になりたいんだって! 93 00:07:49,336 --> 00:07:53,506 おっ おお そうか。 イルマは美容師志望なんだな。 94 00:07:53,506 --> 00:07:56,343 それで 髪を早く乾かしたいから➡ 95 00:07:56,343 --> 00:07:59,179 そういう魔導具があると いいなって。 96 00:07:59,179 --> 00:08:03,083 だから 火の魔石と風の魔石を使って…。 97 00:08:05,952 --> 00:08:07,954 ほうほう。 98 00:08:07,954 --> 00:08:11,291 温かい風があれば 髪は乾きやすいよね? 99 00:08:11,291 --> 00:08:14,094 だから こうして こうして…。 100 00:08:17,297 --> 00:08:19,466 父さん どう!? 101 00:08:19,466 --> 00:08:23,636 ああ ちょっと待ってくれよ。 ふむふむ。 102 00:08:23,636 --> 00:08:27,140 なるほど 温風か…。 103 00:08:27,140 --> 00:08:29,309 ドライヤーっていうの! 104 00:08:29,309 --> 00:08:32,812 もう名前も決めているのか? すごいな…。 105 00:08:32,812 --> 00:08:36,483 ねぇ 父さん これ作っていい!? 106 00:08:36,483 --> 00:08:40,320 ハハハ 今は まだ無理だよ。 そのうちにな。 107 00:08:40,320 --> 00:08:43,156 すぐ作りたいのに…。 108 00:08:43,156 --> 00:08:45,325 いいアイデアだと思うが➡ 109 00:08:45,325 --> 00:08:48,661 作るのは もうちょっと 経験を積んでからだな。 110 00:08:48,661 --> 00:08:51,664 ハハハハハ…。 もうやめて! 111 00:09:01,941 --> 00:09:03,943 お出かけですか? 112 00:09:03,943 --> 00:09:05,945 オルランドのところに少し。 113 00:09:05,945 --> 00:09:09,048 ダリヤのこと頼みます。 はい。 114 00:09:16,790 --> 00:09:20,126 (テオドーロ)それで? 115 00:09:20,126 --> 00:09:24,464 うちの娘が 世界一 かわいいってことだ! 116 00:09:24,464 --> 00:09:27,133 酒は入っていないんだがな。 117 00:09:27,133 --> 00:09:30,136 あと 天才かもしれない。 118 00:09:30,136 --> 00:09:32,639 親バカ ここに極まれりだ。 119 00:09:32,639 --> 00:09:36,643 まだ初等学院にも 入っていないのに 作業スペース? 120 00:09:36,643 --> 00:09:39,145 危ないだろ。 121 00:09:39,145 --> 00:09:42,482 (カルロ)大丈夫さ。 魔石を使うときは➡ 122 00:09:42,482 --> 00:09:45,318 俺と一緒じゃないと だめだと言ってある。 123 00:09:45,318 --> 00:09:47,987 (テオドーロ)経験則だが 大抵の子どもは➡ 124 00:09:47,987 --> 00:09:52,492 意外と注意を聞いていないし 予想外のことをやらかすぞ。 125 00:09:52,492 --> 00:09:55,495 (カルロ)子ども2人を育ててるヤツの 言うことは違うな。 126 00:09:55,495 --> 00:09:58,498 だが俺の子だ 問題ないさ。 127 00:09:58,498 --> 00:10:00,500 (テオドーロ)そんなお前の子が➡ 128 00:10:00,500 --> 00:10:03,670 魔導具師にならなくても ふてくされるんじゃないぞ。 129 00:10:03,670 --> 00:10:07,006 (カルロ)いやぁ ダリヤは絶対に 魔導具師になる。 130 00:10:07,006 --> 00:10:09,008 そういう目をしていた。 131 00:10:09,008 --> 00:10:12,011 (テオドーロ)なら将来 ダリヤちゃんが作った魔導具を➡ 132 00:10:12,011 --> 00:10:14,848 うちの店で扱える日も来るかもな。 133 00:10:14,848 --> 00:10:17,851 (カルロ)旧友だからって 値引きはしないからな。 134 00:10:17,851 --> 00:10:22,689 (テオドーロ)旧友だからって 高く買い取ると期待するなよ。 135 00:10:22,689 --> 00:10:33,032 ♬~ 136 00:10:33,032 --> 00:10:35,535 どうも 戻りました。 137 00:10:35,535 --> 00:10:38,204 あら 早かったですね。 138 00:10:38,204 --> 00:10:42,542 テオに 急な用事が 入ってしまいまして。 139 00:10:42,542 --> 00:10:45,712 ダリヤは どうしてますか? 140 00:10:45,712 --> 00:10:49,883 庭遊びのあとは ご自分の部屋で 遊んでいるようですよ。 141 00:10:49,883 --> 00:10:53,219 夕食は出来ていますので 早めにどうぞ。 142 00:10:53,219 --> 00:10:57,724 ありがとうございます。 それでは また明日。 143 00:11:06,833 --> 00:11:09,836 はぁ。 キャア~…! (物音) 144 00:11:09,836 --> 00:11:12,505 はっ… ダリ… ダリヤ! 145 00:11:12,505 --> 00:11:18,311 ハァ ハァ… うっ… うっ…。 146 00:11:20,513 --> 00:11:25,184 うっ… ハァ…。 147 00:11:25,184 --> 00:11:44,871 ♬~ 148 00:11:44,871 --> 00:11:48,041 ハァ… ハァ…。 149 00:11:48,041 --> 00:11:51,377 ダリヤ 大丈夫か? 痛くないか? 150 00:11:51,377 --> 00:11:54,380 うっ… うう…。 151 00:11:54,380 --> 00:12:01,654 (泣き声) 152 00:12:01,654 --> 00:12:03,656 魔石を使うなら➡ 153 00:12:03,656 --> 00:12:06,326 俺がいるときにしろと 言ったじゃないか。 154 00:12:06,326 --> 00:12:08,661 ご… ごめんなさい…。 155 00:12:08,661 --> 00:12:10,663 もういい…。 156 00:12:10,663 --> 00:12:13,833 なんで こんなことをしたんだ? 157 00:12:13,833 --> 00:12:18,171 ないしょで… 作りたかった…。 158 00:12:18,171 --> 00:12:20,840 なぜ? (泣き声) 159 00:12:20,840 --> 00:12:25,845 父さん驚いて いっぱい 褒めてもらえると思った…。 160 00:12:25,845 --> 00:12:29,182 う~ん…。 フッ。 161 00:12:29,182 --> 00:12:34,020 ドライヤーに魔石を入れたら 火が…。 162 00:12:34,020 --> 00:12:36,689 なるほど 機構は合っているが➡ 163 00:12:36,689 --> 00:12:39,859 これだと火と風が 全開で出てしまうな…。 164 00:12:39,859 --> 00:12:44,197 あぁ 魔石の出力計算と 混合回路のつなぎ方は➡ 165 00:12:44,197 --> 00:12:46,366 まだ教えていなかったから…。 166 00:12:46,366 --> 00:12:49,869 ごめんなさい…。 167 00:12:49,869 --> 00:12:51,871 気持ちはわかる。 168 00:12:51,871 --> 00:12:55,375 思いついたら やらずにはいられないよな。 169 00:12:55,375 --> 00:13:00,980 でもダリヤ 魔導具を作るときは 危ない作業もあるんだ。 170 00:13:00,980 --> 00:13:05,151 それにお前には まだ 教えていないことがたくさんある。 171 00:13:05,151 --> 00:13:09,155 わかるかい? うん…。 172 00:13:09,155 --> 00:13:11,824 だが 父さんがいる。 はっ! 173 00:13:11,824 --> 00:13:14,160 だから お前が一人前になるまでは➡ 174 00:13:14,160 --> 00:13:17,163 一緒に作っていこう なっ? うん…! 175 00:13:17,163 --> 00:13:20,333 わ~ん ごめんなさ~い。 フフ…。 176 00:13:20,333 --> 00:13:24,337 ごめんなさい… うう…。 177 00:13:31,344 --> 00:13:33,680 おお~。 178 00:13:33,680 --> 00:13:37,183 これは 髪を乾かすどころじゃないな。 179 00:13:37,183 --> 00:13:39,852 だが 仕組みは悪くない。 180 00:13:39,852 --> 00:13:44,357 魔導回路で魔力を制御すれば ほどよい温風になるはずだ。 181 00:13:44,357 --> 00:13:48,194 ホント!? それなら… それなら➡ 182 00:13:48,194 --> 00:13:51,698 冷たい風と温かい風 両方出したい! 183 00:13:51,698 --> 00:13:54,701 なるほど。 それなら火の魔石の回路を➡ 184 00:13:54,701 --> 00:13:57,370 切り替えられるようにして…。 185 00:13:57,370 --> 00:14:00,139 どうした? はぁ…。 186 00:14:00,139 --> 00:14:02,308 父さん すごい! 187 00:14:02,308 --> 00:14:05,478 ハハハ ダリヤの発想もすごいぞ。 188 00:14:05,478 --> 00:14:08,815 今からやる!? 思いついてしまったからな! 189 00:14:08,815 --> 00:14:11,317 筒の素材を もっと いいものにしよう。 190 00:14:11,317 --> 00:14:13,319 この辺ならいいか。 191 00:14:13,319 --> 00:14:16,656 温風を 弱いのと強いのとにしたいの。 192 00:14:16,656 --> 00:14:19,659 できるかな? もちろんだ! 193 00:14:19,659 --> 00:14:24,497 風の魔石の出力を調整すれば 難しくないはずだ。 194 00:14:24,497 --> 00:14:57,363 ♬~ 195 00:14:57,363 --> 00:14:59,565 わぁ…。 196 00:15:03,302 --> 00:15:06,806 父さん! おう! 197 00:15:09,809 --> 00:15:12,111 早く! 早く! 198 00:15:14,814 --> 00:15:17,483 わぁ! 熱くないよな? 199 00:15:17,483 --> 00:15:19,485 大丈夫! 気持ちいい! 200 00:15:19,485 --> 00:15:23,589 そうか そうか。 父さん ブラシ。 よしよし。 201 00:15:25,658 --> 00:15:28,161 痛っ! すまん 大丈夫か? 202 00:15:28,161 --> 00:15:32,064 もう ブラシ貸して。 お おお… そうか。 203 00:15:39,172 --> 00:15:43,176 フフッ。 乾いたか? うん! 204 00:15:43,176 --> 00:15:47,013 回路に異常なし 魔石も問題なし。 205 00:15:47,013 --> 00:15:49,015 つまり…。 206 00:15:51,350 --> 00:15:54,187 (ダリヤ/カルロ)完成! 207 00:15:54,187 --> 00:15:57,690 かんぱ~い! かんぱ~い! 208 00:15:59,959 --> 00:16:03,963 ぷは~っ! ぷは~っ! は~っ。 209 00:16:08,968 --> 00:16:11,637 んっ! (ドアの開く音) 210 00:16:11,637 --> 00:16:15,808 おはようございます。 お二人とも お早いですねぇ。 211 00:16:15,808 --> 00:16:18,311 ソフィアさん ソフィアさ~ん! 212 00:16:18,311 --> 00:16:21,981 あのね ドライヤーが出来上がった…。 213 00:16:21,981 --> 00:16:26,152 ダリヤさん!? あぁ 寝てしまったか。 214 00:16:26,152 --> 00:16:29,489 徹夜だったからなぁ。 徹夜? 215 00:16:29,489 --> 00:16:33,326 どういうことですか? カルロさん。 い… いや これはその…。 216 00:16:33,326 --> 00:16:36,996 こんな幼い子どもに 徹夜をさせるとは何事ですか! 217 00:16:36,996 --> 00:16:39,832 ご… 誤解! じゃないか…。 218 00:16:39,832 --> 00:16:43,002 2人で魔導具を作っていたら その…。 219 00:16:43,002 --> 00:16:48,007 はぁ… 昨日の夕食を 今 食べたんですね? 220 00:16:48,007 --> 00:16:53,012 まさか お風呂も…。 (カルロ)すみません まだです…。 221 00:16:53,012 --> 00:16:57,016 ともかく ダリヤさんを ベッドに運びましょう。 222 00:16:57,016 --> 00:16:59,519 そ… そうですね。 223 00:17:01,787 --> 00:17:06,459 よっこらせ ほい。 フッ…。 224 00:17:06,459 --> 00:17:09,462 まだ軽いなぁ。 225 00:17:13,299 --> 00:17:16,135 悪かったね ソフィアさん。 226 00:17:16,135 --> 00:17:18,971 ダリヤさんは まだ子どもなんですから。 227 00:17:18,971 --> 00:17:22,308 カルロさんがしっかりしなくて どうするんですか。 228 00:17:22,308 --> 00:17:24,977 ああ しっかりしないと。 229 00:17:24,977 --> 00:17:27,480 世界でいちばん いとしい娘だから。 230 00:17:27,480 --> 00:17:30,816 以前 私が ダリヤさんの髪の毛を褒めたら➡ 231 00:17:30,816 --> 00:17:35,488 「父さんと同じ色がよかった」って 言ってらっしゃいましたよ。 232 00:17:35,488 --> 00:17:38,991 そんなことを…。 233 00:17:38,991 --> 00:17:41,994 もう こんな魔導具を 作られるなんて…。 234 00:17:41,994 --> 00:17:43,996 ダリヤさんは すごいですね。 235 00:17:43,996 --> 00:17:46,666 ああ 才能の塊だ。 236 00:17:46,666 --> 00:17:50,002 もしかすると 俺よりもすごいかも。 237 00:17:50,002 --> 00:17:54,507 いつまでも ちっちゃなダリヤじゃあ ないんだな…。 238 00:17:54,507 --> 00:17:57,510 いつまでも カルロさんの娘であることは➡ 239 00:17:57,510 --> 00:18:00,947 変わりませんよ。 そうだな。 240 00:18:00,947 --> 00:18:05,952 父さん… 次は どんな魔導具を作ろっか…。 241 00:18:05,952 --> 00:18:09,956 ハハ… もう次の魔導具を 考えているのか。 242 00:18:09,956 --> 00:18:14,293 それではカルロさん 改めてお説教です。 243 00:18:14,293 --> 00:18:16,963 少し長くなりますからね。 244 00:18:16,963 --> 00:18:19,765 は… はい。 245 00:18:22,969 --> 00:18:44,824 ♬~ 246 00:18:44,824 --> 00:18:46,993 んっ。 んん…。 247 00:18:46,993 --> 00:18:48,995 ふわぁ…。 248 00:18:48,995 --> 00:18:50,997 いけない 寝ちゃってた。 249 00:18:52,999 --> 00:18:57,303 いつかは作ってみたいけど… まだ先かなぁ。 250 00:18:59,672 --> 00:19:02,274 父さん おかえり。 251 00:19:02,274 --> 00:19:06,612 なんだ うちの娘さんは また仕事場で寝たのか? 252 00:19:06,612 --> 00:19:08,614 しょうがないな。 253 00:19:08,614 --> 00:19:11,450 父さんこそ また飲んできたわけ? 254 00:19:11,450 --> 00:19:15,454 あ~ 昔なじみに会ってな 話が盛り上がって…。 255 00:19:15,454 --> 00:19:19,125 おっ ついに 妖精結晶のランタンに挑戦か? 256 00:19:19,125 --> 00:19:22,962 それは まだ全然。 作り方は理解できても➡ 257 00:19:22,962 --> 00:19:26,132 ここまで均一に 魔力を付与できないもの。 258 00:19:26,132 --> 00:19:28,634 一人前には程遠いか…。 259 00:19:28,634 --> 00:19:31,137 付与の練習を しっかりしていけば➡ 260 00:19:31,137 --> 00:19:34,473 ダリヤもそのうち 作れるようになるさ。 261 00:19:34,473 --> 00:19:37,643 本当に? 本当だ。 262 00:19:37,643 --> 00:19:40,312 何しろ 俺の娘だからな! 263 00:19:40,312 --> 00:19:42,314 フッ。 264 00:19:42,314 --> 00:19:45,151 わかった。 付与が もっとうまくなったら➡ 265 00:19:45,151 --> 00:19:47,153 改めて教えて。 266 00:19:47,153 --> 00:19:49,855 さっ 朝食にしましょう 父さん。 267 00:19:54,160 --> 00:19:57,329 しかし 突然 兄弟子ができるなんて➡ 268 00:19:57,329 --> 00:20:01,333 ダリヤは怒るかもしれないなぁ…。 269 00:20:01,333 --> 00:20:05,171 父さ~ん? 270 00:20:05,171 --> 00:20:08,174 おっと すまん 今行く。 271 00:20:12,845 --> 00:20:14,847 何? 272 00:20:14,847 --> 00:20:18,017 いや ダリヤも 野菜切るのがうまくなったな。 273 00:20:18,017 --> 00:20:21,353 昔は 見ちゃいられなかったからなぁ。 274 00:20:21,353 --> 00:20:24,023 またそういう昔の話を…。 275 00:20:24,023 --> 00:20:26,025 すまんすまん。 276 00:20:28,027 --> 00:20:31,197 今はもう 私のほうが 料理うまいんだから。 277 00:20:31,197 --> 00:20:33,199 わかっているさ。 278 00:20:33,199 --> 00:20:36,702 父さんこそ もう若くないんだから 深酒はやめてよね? 279 00:20:36,702 --> 00:20:40,106 はいはい 慎みます。 もう…! 280 00:20:43,709 --> 00:20:46,879 新しい魔導具を思いついたのか? 281 00:20:46,879 --> 00:20:49,548 思いついたのは たくさんあるけど➡ 282 00:20:49,548 --> 00:20:52,551 きちんとしたものに なりそうなのは…。 283 00:20:52,551 --> 00:20:54,887 う~ん 3つくらい? 284 00:20:54,887 --> 00:20:58,057 そりゃあ優秀だ。 さすが俺の娘。 285 00:20:58,057 --> 00:21:01,994 給湯器男爵 カルロ・ロセッティの娘ですから。 286 00:21:01,994 --> 00:21:07,666 お前も ダリヤ・ロセッティとして 王国に名を刻む魔導具師になるさ。 287 00:21:07,666 --> 00:21:10,669 想像がつかないなぁ…。 288 00:21:13,839 --> 00:21:17,510 よし と。 289 00:21:17,510 --> 00:21:19,678 今日は遅くなるんだったか? 290 00:21:19,678 --> 00:21:23,082 うん。 夕食はイルマたちと 一緒に食べるから。 291 00:21:25,351 --> 00:21:27,520 それじゃ いってきます。 292 00:21:27,520 --> 00:21:30,523 ああ いってらっしゃい。 293 00:21:30,523 --> 00:21:32,691 ハァ ハァ ハァ…。 294 00:21:32,691 --> 00:21:37,530 《一人前の魔導具師か 道のりは遠いなぁ…。 295 00:21:37,530 --> 00:21:40,366 付与の腕も まだまだだし。 296 00:21:40,366 --> 00:21:43,369 アイデアはあっても形にならないし。 297 00:21:43,369 --> 00:21:47,039 あのとき見た 妖精結晶みたいな素材を➡ 298 00:21:47,039 --> 00:21:50,376 うまく扱うこともできないし。 299 00:21:50,376 --> 00:21:54,547 でも いつか たどりついてみせる。 300 00:21:54,547 --> 00:21:58,217 父さんが見せてくれた あの輝きをきっと➡ 301 00:21:58,217 --> 00:22:00,619 私も作ってみせる》 302 00:22:04,990 --> 00:22:07,159 《父さんのような➡ 303 00:22:07,159 --> 00:22:10,329 誰かを幸せにする魔導具師になる。 304 00:22:10,329 --> 00:22:12,498 それが私の目標。 305 00:22:12,498 --> 00:22:15,501 魔導具師 ダリヤの夢だ》