1 00:00:19,200 --> 00:00:23,220 (モガメット)魔導士主導の国を作る!→ 2 00:00:23,220 --> 00:00:25,800 欲望を抑えられん「非魔導士」は→ 3 00:00:25,800 --> 00:00:28,600 完璧に管理されねばならん。 4 00:00:32,090 --> 00:00:36,480 (モガメット)国を作ろうと決意した 我々 魔導士は→ 5 00:00:36,480 --> 00:00:39,030 パルテビアとの戦のあと→ 6 00:00:39,030 --> 00:00:43,320 「非魔導士」たちの欲望を 魔法で かなえてやった。→ 7 00:00:43,320 --> 00:00:48,720 貴族の下衆な享楽から 庶民の怠惰な願望までな。 8 00:00:48,720 --> 00:00:52,860 結果 国民の支持は 我々に傾き あとは→ 9 00:00:52,860 --> 00:00:56,520 権力欲に走った勢力に 手を貸すだけで→ 10 00:00:56,520 --> 00:01:00,950 内乱が起き 王は倒された。→ 11 00:01:00,950 --> 00:01:05,830 全て 欲に駆られた 「非魔導士」たちによる争いだ。→ 12 00:01:05,830 --> 00:01:08,090 醜いだろう? 13 00:01:08,090 --> 00:01:10,450 (心の声) ≪そういうことだったのか≫ 14 00:01:10,450 --> 00:01:13,080 ≪国中が 魔法に依存して→ 15 00:01:13,080 --> 00:01:16,980 ドゥニヤおねえさんは その争いに 巻き込まれたんだ≫ 16 00:01:18,420 --> 00:01:20,460 ≪争いを誘発したのは…≫ 17 00:02:02,940 --> 00:02:08,740 ♪♪~ 18 00:02:10,740 --> 00:03:03,650 ♪♪~ 19 00:03:03,650 --> 00:03:05,930 (ティトス) 醜い欲の権化は お前だろう?→ 20 00:03:05,930 --> 00:03:07,970 モガメット。 あっ。 21 00:03:07,970 --> 00:03:11,390 (ティトス)お前は 自分が 王に なりたかっただけだろ。 22 00:03:11,390 --> 00:03:13,680 (モガメット)いいや ティトス。 私は→ 23 00:03:13,680 --> 00:03:16,800 あくまでも 学院の長だ。→ 24 00:03:16,800 --> 00:03:21,420 無論 国家建設の暁に 国民の支持を受ければ→ 25 00:03:21,420 --> 00:03:23,870 王の責任も負うがね。 26 00:03:23,870 --> 00:03:26,210 支持なんて 誰もしない→ 27 00:03:26,210 --> 00:03:28,790 5等許可区の惨状を見れば…。 28 00:03:28,790 --> 00:03:30,780 (アラン)5等許可区? 29 00:03:30,780 --> 00:03:33,230 (ティトス) 人々は 地下で魔力を奪われ→ 30 00:03:33,230 --> 00:03:35,810 毎日を うつろに過ごしているんだ。 31 00:03:35,810 --> 00:03:39,590 そこに生まれた 5歳のマルガは 病気で弱った体から→ 32 00:03:39,590 --> 00:03:41,990 魔力を奪われ続けてる。→ 33 00:03:41,990 --> 00:03:44,420 あと1年しか生きられない。→ 34 00:03:44,420 --> 00:03:47,330 外に出るのが夢だって言ってた。 35 00:03:47,330 --> 00:03:51,410 あの子の目の前で 同じことが言えるのか!? 貴様は! 36 00:03:51,410 --> 00:03:54,830 では その子を 外へ出せばいい。 37 00:03:54,830 --> 00:03:56,870 あっ。 (モガメット)だが あそこには→ 38 00:03:56,870 --> 00:03:59,870 同じような若者が 何百人もいるよ。→ 39 00:03:59,870 --> 00:04:03,180 君は その子らを 全員育てるのかね? 40 00:04:03,180 --> 00:04:06,060 くっ…。 (モガメット)もし その子一人を→ 41 00:04:06,060 --> 00:04:08,510 助けたいなら→ 42 00:04:08,510 --> 00:04:13,620 それは 君の 何か個人的な傷を 癒やしたいだけの→ 43 00:04:13,620 --> 00:04:15,920 自己満足ではないのかね? 44 00:04:26,220 --> 00:04:28,680 (モガメット)何かね? アラジン。 45 00:04:28,680 --> 00:04:31,980 僕は 学長先生が間違ってると思う。 46 00:04:33,420 --> 00:04:37,860 僕も マルガちゃんを 出してあげたいと思ったよ。 47 00:04:37,860 --> 00:04:40,300 地上の快適な暮らしのために→ 48 00:04:40,300 --> 00:04:42,530 魔力切れで 死んでしまう運命の人が→ 49 00:04:42,530 --> 00:04:45,230 20万人もいるというの? 50 00:04:45,230 --> 00:04:47,750 そんなの変だよ。 51 00:04:47,750 --> 00:04:52,140 アラジン 5等許可区では ムスタシム王の時代より→ 52 00:04:52,140 --> 00:04:54,660 死亡率は 激減したよ。 53 00:04:54,660 --> 00:04:56,700 えっ? 54 00:04:56,700 --> 00:05:00,530 (モガメット)あそこには 寒さも 暑さも 飢えもない→ 55 00:05:00,530 --> 00:05:02,580 税も 天災もない。→ 56 00:05:02,580 --> 00:05:05,150 第一 魔法の恩恵を受け→ 57 00:05:05,150 --> 00:05:08,220 働かずに 暮らしたいというのは→ 58 00:05:08,220 --> 00:05:12,420 かつて 貧しい農民たち自身が 願ったことだよ。 59 00:05:15,250 --> 00:05:18,000 (アラン)しかし 私の両親は 「非魔導士」です。→ 60 00:05:18,000 --> 00:05:21,070 地下に閉じ込められるなど 納得できません! 61 00:05:21,070 --> 00:05:24,010 落ち着いて思い出しなさい。 62 00:05:24,010 --> 00:05:27,060 地上には 普通に働いて暮らす 「非魔導士」が→ 63 00:05:27,060 --> 00:05:30,000 たくさんいる。 (アラン)あっ。 64 00:05:30,000 --> 00:05:32,650 バン! (モガメット)よいかね!? 諸君! 65 00:05:32,650 --> 00:05:36,850 私は 「非魔導士」を 虐げたいわけではないのだ。 66 00:05:36,850 --> 00:05:40,690 多くの者が 幸せに生きられる国を作りたい。→ 67 00:05:40,690 --> 00:05:42,720 だが 何度も言うように→ 68 00:05:42,720 --> 00:05:46,330 魔導士と「非魔導士」は 違う種族なのだ。 69 00:05:46,330 --> 00:05:51,400 より 知性と理性を持つ種族が そうでない者たちを統制し→ 70 00:05:51,400 --> 00:05:54,500 より 高度な世界へと 導かねばならん! 71 00:05:55,800 --> 00:06:00,010 この憂える世界を 魔法で 正しく導くために→ 72 00:06:00,010 --> 00:06:04,210 私たち魔導士は 生まれてきたのだ! 73 00:06:04,210 --> 00:06:06,210 (一同)ああっ! 74 00:06:08,280 --> 00:06:12,190 なのにだ… 魔導士は→ 75 00:06:12,190 --> 00:06:16,390 不当な扱いを受けることが 多いだろう?→ 76 00:06:16,390 --> 00:06:19,390 私は それを なくしたいのだ。 77 00:06:23,720 --> 00:06:27,790 (スフィントス)俺の一族は 王族に利用されてた。→ 78 00:06:27,790 --> 00:06:30,570 魔法で 対抗勢力を病気にしたり→ 79 00:06:30,570 --> 00:06:32,710 殺したりしてな。→ 80 00:06:32,710 --> 00:06:37,450 嫌だって逆らったら 宮廷から 追放されちまった。→ 81 00:06:37,450 --> 00:06:42,370 もし 魔法を正しいことに 使える国に生まれていたら→ 82 00:06:42,370 --> 00:06:44,950 幸せになれたのかな。 83 00:06:44,950 --> 00:06:48,670 (リンリー)東方では 魔法の概念が未成熟だから→ 84 00:06:48,670 --> 00:06:53,030 両親でさえ 私の力を 気持ち悪がってたわ。→ 85 00:06:53,030 --> 00:06:57,620 魔法が使えるってだけで 泣いてる子は たくさんいる。→ 86 00:06:57,620 --> 00:07:01,520 私 マグノシュタットに来たとき 思ったもの→ 87 00:07:01,520 --> 00:07:04,820 そんな子たちに この国を 見せてあげたいって。 88 00:07:06,340 --> 00:07:08,480 (セレス)魔導士の国か…。 89 00:07:08,480 --> 00:07:10,930 (アラン)考えたこともなかったな。 90 00:07:10,930 --> 00:07:14,500 (生徒)でも 地下に暮らすのは やはり かわいそうじゃないか? 91 00:07:14,500 --> 00:07:17,120 (生徒) スラム街と どっちが ましだよ! 92 00:07:17,120 --> 00:07:19,870 (生徒) じゃあ 5等許可区の方が幸せ? 93 00:07:19,870 --> 00:07:21,870 (生徒)いや しかし…。 94 00:07:27,260 --> 00:07:29,180 ≫ねえ。 ん? 95 00:07:29,180 --> 00:07:32,230 みんな 5等許可区に行くんだって。 96 00:07:32,230 --> 00:07:35,300 「実際に行ってみないと 分からない」って。 97 00:07:35,300 --> 00:07:38,200 僕たちも マルガちゃんに 会いに行こうよ。 98 00:07:40,460 --> 00:07:42,740 どうしたんだい? 99 00:07:42,740 --> 00:07:44,780 もしかして→ 100 00:07:44,780 --> 00:07:47,380 僕は 自分の都合で マルガのことを…。 101 00:07:48,920 --> 00:07:51,400 ティトスくん…。 102 00:07:51,400 --> 00:07:54,810 (モガメット)アラジン ティトス。 103 00:07:54,810 --> 00:07:58,640 学長先生。 (モガメット)マルガという娘のもとへ→ 104 00:07:58,640 --> 00:08:01,880 私を案内しなさい。 (ティトス)えっ? 105 00:08:01,880 --> 00:08:05,900 その娘を 今すぐ 外へ出してもよい。 106 00:08:05,900 --> 00:08:10,640 なんなら ティトスと二人 ずっと 地上で暮らせばよい。 107 00:08:10,640 --> 00:08:14,960 ふざけるな。 急に マルガが 哀れになったとでもいうのか? 108 00:08:14,960 --> 00:08:17,730 (モガメット)違う。 哀れなのは→ 109 00:08:17,730 --> 00:08:21,200 お前だ ティトス。 (ティトス)何? 110 00:08:21,200 --> 00:08:26,000 (モガメット)マルガという少女に あれだけ肩入れするお前に→ 111 00:08:26,000 --> 00:08:29,470 お前自身が抱える 陰を見た。 112 00:08:29,470 --> 00:08:33,570 あっ…。 お前は 何を隠している? 113 00:08:35,000 --> 00:08:39,570 お前が シェヘラザードの 手の者だということは知っている。 114 00:08:39,570 --> 00:08:43,070 (ティトス)何!? くっ! 115 00:08:43,070 --> 00:08:46,140 大丈夫だよ。 この人は もう→ 116 00:08:46,140 --> 00:08:49,190 僕が ヤムさんと通じているのも 知ってる。 117 00:08:49,190 --> 00:08:52,830 アラジン…。 (モガメット)問題ない。→ 118 00:08:52,830 --> 00:08:55,170 ヤムライハも シェヘラザードも→ 119 00:08:55,170 --> 00:08:58,470 私にとっては 異国の地で 孤独に戦う→ 120 00:08:58,470 --> 00:09:02,240 哀れな魔法使いの少女にすぎん。 121 00:09:02,240 --> 00:09:04,940 哀れな? (モガメット)そうだ。→ 122 00:09:04,940 --> 00:09:08,610 彼女らは 国を丸ごと覆う結界を→ 123 00:09:08,610 --> 00:09:12,990 一人で張ることさえできる 特別な魔導士だ。 124 00:09:12,990 --> 00:09:15,150 だが そんなことをすれば→ 125 00:09:15,150 --> 00:09:17,750 間違いなく 若くして死ぬ。 126 00:09:19,560 --> 00:09:22,960 (ヤムライハ・回想)((シンドリアを守る 自慢の魔法結界なの)) 127 00:09:24,860 --> 00:09:28,730 (モガメット)当然だろう。 このマグノシュタットでは→ 128 00:09:28,730 --> 00:09:31,890 多くの魔導士と 魔法道具でしていることを→ 129 00:09:31,890 --> 00:09:35,490 個人の才に頼れば 犠牲は必然。 130 00:09:35,490 --> 00:09:38,290 だが 本当に それでいいのか? 131 00:09:40,460 --> 00:09:43,050 (モガメット) シェヘラザードとて同様だ。→ 132 00:09:43,050 --> 00:09:48,450 私は 彼女こそ 伝説の魔導士 マギではないかと見ている。 133 00:09:48,450 --> 00:09:51,810 だが マギかどうかは関係ない。 134 00:09:51,810 --> 00:09:55,330 関係ないだと? (モガメット)そうだ。→ 135 00:09:55,330 --> 00:09:58,530 己の特別な力に殉じ→ 136 00:09:58,530 --> 00:10:03,520 それが 使命や本望だとすら 思っているような魔導士の子らが→ 137 00:10:03,520 --> 00:10:05,670 哀れでならない。→ 138 00:10:05,670 --> 00:10:10,110 もどかしい… 助けてやりたい。 139 00:10:10,110 --> 00:10:13,900 世界中の そんな魔導士たちが 支え合いながら→ 140 00:10:13,900 --> 00:10:17,250 幸せに生きられる国を 作りたいのだ! 141 00:10:17,250 --> 00:10:21,390 (2人)あっ…。 (モガメット)それが 私の願いだ。 142 00:10:21,390 --> 00:10:23,390 学長先生…。 143 00:10:31,230 --> 00:10:34,180 ≪やっぱり 僕には分からない≫ 144 00:10:34,180 --> 00:10:37,840 ≪学長先生は 優しい人だと思うけど→ 145 00:10:37,840 --> 00:10:40,340 何かが 決定的に違う気がする≫ 146 00:10:55,840 --> 00:10:57,820 (マルガ)おにいちゃん。 147 00:10:57,820 --> 00:10:59,820 (ティトス)マルガ…。 148 00:11:01,540 --> 00:11:04,960 ん? ほかの子供たちのことや→ 149 00:11:04,960 --> 00:11:07,970 お前自身が これから どうしたいかは→ 150 00:11:07,970 --> 00:11:10,270 地上で しっかり考えなさい。 151 00:11:14,140 --> 00:11:18,340 外へ連れてってくれるの? 本当に? 152 00:11:18,340 --> 00:11:21,240 ああ… ああ! 153 00:11:23,870 --> 00:11:27,820 ふふっ そんなに気に入ったのか。 はははっ。 154 00:11:27,820 --> 00:11:29,860 ん? (モガメット)よかったなぁ ティトス。→ 155 00:11:29,860 --> 00:11:31,860 ははははっ。 156 00:11:33,760 --> 00:11:37,430 (モガメット)おお~ 風魔法は うまくなったかね? 157 00:11:37,430 --> 00:11:41,870 ≪この人は 魔導士を 本気で思いやってる≫ 158 00:11:41,870 --> 00:11:43,870 ≪でも…≫ 159 00:11:45,320 --> 00:11:47,560 僕も 外に行きたい。 160 00:11:47,560 --> 00:11:49,720 うわっ! あっ! 161 00:11:49,720 --> 00:11:51,710 しっ! しっ しっ! 162 00:11:51,710 --> 00:11:53,750 うぅ…。 163 00:11:53,750 --> 00:11:56,830 大丈夫? (モガメット)はははっ→ 164 00:11:56,830 --> 00:12:00,320 ティトスは そういうのが欲しかったのか。→ 165 00:12:00,320 --> 00:12:03,440 気に入ってよかったな。 はっ! 166 00:12:03,440 --> 00:12:06,440 ≪そっか 分かったよ≫ 167 00:12:06,440 --> 00:12:09,840 ≪ただ ただ もう この人にとっては…→ 168 00:12:11,230 --> 00:12:13,700 魔導士じゃない人たちが→ 169 00:12:13,700 --> 00:12:15,900 同じ人間に思えないんだね≫ 170 00:12:17,770 --> 00:12:20,160 ≪でも 僕は知ってる≫ 171 00:12:20,160 --> 00:12:23,360 ≪それじゃあ 世界が終わってしまう≫ 172 00:12:25,500 --> 00:12:28,270 (マルガ) はぁ はぁ はぁ… うわぁ~! 173 00:12:28,270 --> 00:12:31,800 わあ~! うふふっ ふふっ。→ 174 00:12:31,800 --> 00:12:34,510 うわぁ~! 175 00:12:34,510 --> 00:12:36,790 ニャー (マルガ)わあっ!→ 176 00:12:36,790 --> 00:12:39,480 ティトスおにいちゃん 「ニャー」って鳴いたよ→ 177 00:12:39,480 --> 00:12:43,980 「ニャー」って。 ああ。 「ニャー」と鳴いたな。 178 00:12:43,980 --> 00:12:47,520 ふふっ! ごほっ ごほっ…。 あっ。 179 00:12:47,520 --> 00:12:51,070 ごほっ ごほっ…。 大丈夫か? 180 00:12:51,070 --> 00:12:55,810 うん。 おにいちゃん あのね…→ 181 00:12:55,810 --> 00:12:58,710 外へ出してくれて ありがとう。 182 00:12:58,710 --> 00:13:00,770 すっごく うれしいよ。→ 183 00:13:00,770 --> 00:13:05,470 ティトスおにいちゃん 大好き。 あぁ…。 184 00:13:05,470 --> 00:13:08,470 (マルガ)ふふっ。 ニャー 185 00:13:11,530 --> 00:13:16,330 ところで スフィントスくんは 学長先生の意見に 賛成なのかい? 186 00:13:16,330 --> 00:13:20,470 (スフィントス)ああ。 「非魔導士」を 家畜だなんて思わねぇけどよ。→ 187 00:13:20,470 --> 00:13:24,670 魔導士が幸せになれる国を 作るべきだと思うぜ。 188 00:13:24,670 --> 00:13:28,030 ほかのヤツらも だいたい 同じ意見だ。 189 00:13:28,030 --> 00:13:31,630 いや~ 学長は すげぇ人だよな。 190 00:13:31,630 --> 00:13:33,730 アラジン お前も そう思う…。 191 00:13:35,120 --> 00:13:37,750 な… なんだよ? 192 00:13:37,750 --> 00:13:39,750 僕にも いろいろあるのさ。 193 00:13:41,960 --> 00:13:45,910 ♪♪~ 194 00:13:45,910 --> 00:13:48,080 (マルガ)ごほっ… ごほっごほっ…。 195 00:13:48,080 --> 00:13:50,230 ごほっ ごほっ…。 196 00:13:50,230 --> 00:13:52,520 (ティトス)大丈夫か? マルガ。 197 00:13:52,520 --> 00:13:54,620 (マルガ)うん。 あの…→ 198 00:13:54,620 --> 00:13:56,650 ティトスおにいちゃんこそ→ 199 00:13:56,650 --> 00:13:59,290 大丈夫? (ティトス)えっ? 200 00:13:59,290 --> 00:14:03,310 あのね 私のこと 迷惑になったら→ 201 00:14:03,310 --> 00:14:06,500 教えてほしいんだ。→ 202 00:14:06,500 --> 00:14:09,070 私は ここに連れ出してもらえて→ 203 00:14:09,070 --> 00:14:11,470 初めてのことばっかりで…。→ 204 00:14:11,470 --> 00:14:14,840 初めて会う人 初めて思うこと→ 205 00:14:14,840 --> 00:14:17,480 すごい楽しくて うれしくて→ 206 00:14:17,480 --> 00:14:21,380 ほかのこと 見えなくなっちゃいそうだから。 207 00:14:21,380 --> 00:14:23,530 そんなことないよ。→ 208 00:14:23,530 --> 00:14:28,100 明日も あさっても ここにいよう。 ほんと? 209 00:14:28,100 --> 00:14:31,490 ああ。 僕は ずっと ここにいる。 210 00:14:31,490 --> 00:14:33,530 マルガと一緒だよ。 211 00:14:33,530 --> 00:14:37,030 ふふっ。 ごほっごほっ! ごほっ! あっ! 212 00:14:38,410 --> 00:14:42,080 (マルガ)ごほっごほっ… ごほっ! 213 00:14:42,080 --> 00:14:44,080 ごほっ… ごほっ…。 214 00:14:45,920 --> 00:14:48,220 あれ? 苦しくなくなった。 215 00:14:49,820 --> 00:14:54,750 (モガメット)望みどおり マルガの命を 永らえさせてやったぞ。 216 00:14:54,750 --> 00:14:56,870 (ティトス)そんなことができるのか? 217 00:14:56,870 --> 00:14:59,820 できる。 たとえ治せずとて→ 218 00:14:59,820 --> 00:15:03,590 進行を 遅らせられる場合があるのだ。 219 00:15:03,590 --> 00:15:05,590 そうか…。 220 00:15:14,550 --> 00:15:17,090 僕には まだ知りたいことがある。 221 00:15:17,090 --> 00:15:20,810 5等許可区のことも やっぱり放っておけないし→ 222 00:15:20,810 --> 00:15:24,110 まだ この国で やるべきことは終わってない。 223 00:15:24,110 --> 00:15:27,110 ティトスくんも そうだよね? 224 00:15:27,110 --> 00:15:30,110 あっ ああ… そうだな。 225 00:15:30,110 --> 00:15:32,110 ん? 226 00:15:36,240 --> 00:15:39,360 (イレーヌ)皆さん 本日の授業は→ 227 00:15:39,360 --> 00:15:41,560 ルフの特性と変質。→ 228 00:15:43,010 --> 00:15:46,380 私が 担当のイレーヌです。 229 00:15:46,380 --> 00:15:48,580 すごく聞きたかった授業なんだ。 230 00:15:49,970 --> 00:15:52,020 よろしくね おねいさん。 231 00:15:52,020 --> 00:15:55,370 パシッ! うっ! 何をするんだい!? 232 00:15:55,370 --> 00:15:59,190 失礼。 私… ぜいたく者が嫌いでして。 233 00:15:59,190 --> 00:16:02,880 ぜいたく者? 僕がかい? 234 00:16:02,880 --> 00:16:06,900 モ… モモモ… モモモモ… モガメット様と 二人きりで→ 235 00:16:06,900 --> 00:16:10,510 お茶しただなんて そんな夢のような…→ 236 00:16:10,510 --> 00:16:12,960 夢のような…。 237 00:16:12,960 --> 00:16:16,960 ふふふっ。 はははっ。 (イレーヌ)うふっ! 238 00:16:19,600 --> 00:16:21,600 はっ! 239 00:16:22,920 --> 00:16:25,120 では 研究室へ行きましょう。 240 00:16:28,370 --> 00:16:30,430 あっ! 241 00:16:30,430 --> 00:16:34,500 ♪♪~ 242 00:16:34,500 --> 00:16:37,080 (イレーヌ)黒いルフは 初めてですか? 243 00:16:37,080 --> 00:16:40,080 黒いルフ? 一体 これは? 244 00:16:40,080 --> 00:16:44,590 (イレーヌ)これこそ 私の授業で扱う 最たるものです。 245 00:16:44,590 --> 00:16:46,620 ≪どういうこと!?≫ 246 00:16:46,620 --> 00:16:49,860 ♪♪~ 247 00:16:49,860 --> 00:16:52,750 (イレーヌ)白いルフに とある働きかけをすると→ 248 00:16:52,750 --> 00:16:55,300 黒く転じさせられる。→ 249 00:16:55,300 --> 00:16:59,470 それが 12年ほど前の報告で 判明しました。 250 00:16:59,470 --> 00:17:01,620 ≪12年前の報告?≫ 251 00:17:01,620 --> 00:17:04,330 (イレーヌ)今までは ルフを 支配下に置くことなど→ 252 00:17:04,330 --> 00:17:09,250 できないと考えられてきましたが 黒いルフは 例外です。 253 00:17:09,250 --> 00:17:13,020 白いルフでは起こせなかった 奇跡が起こせる。 254 00:17:13,020 --> 00:17:16,020 奇跡? なんですか? それ。 255 00:17:16,020 --> 00:17:18,020 (イレーヌ)例えば これです。 256 00:17:19,390 --> 00:17:21,430 なんだ? (イレーヌ)これは→ 257 00:17:21,430 --> 00:17:25,000 黒いルフから作られた 人工生命体です。  258 00:17:25,000 --> 00:17:27,600 あっ…。 (生徒)人工生命体!? 259 00:17:27,600 --> 00:17:30,490 魔法の中でも 究極のもの。 260 00:17:30,490 --> 00:17:33,610 ルフに愛されし 伝説の魔法使いにしか→ 261 00:17:33,610 --> 00:17:35,710 起こせぬ奇跡。→ 262 00:17:35,710 --> 00:17:39,510 しかし 我々は 見つけ出したのです→ 263 00:17:39,510 --> 00:17:43,510 黒いルフによる 我々だけの練成術を。 264 00:17:44,880 --> 00:17:47,350 ≪ジンだ≫ 265 00:17:47,350 --> 00:17:49,920 ふっ。 アラジン→ 266 00:17:49,920 --> 00:17:53,170 あなたには やはり 注意が必要ね。 267 00:17:53,170 --> 00:17:55,770 モガメット様が おっしゃっていたとおり。 268 00:17:58,000 --> 00:18:01,080 黒いルフと 人工生命体の話を聞いても→ 269 00:18:01,080 --> 00:18:03,080 驚きもしない。 270 00:18:04,500 --> 00:18:07,600 あなたは 一体 何を知っているのかしら? 271 00:18:09,610 --> 00:18:12,490 イレーヌ先生こそ なぜ知っているんだい? 272 00:18:12,490 --> 00:18:16,330 ん? 12年ほど前の報告か。 273 00:18:16,330 --> 00:18:19,750 その少し前から 世界の異変を 起こしている人たちに→ 274 00:18:19,750 --> 00:18:21,750 教えてもらったんじゃないかい? 275 00:18:23,200 --> 00:18:27,790 マグノシュタットは とある組織と つながりがあるんだね。 276 00:18:27,790 --> 00:18:31,390 はあ? なんのことか分かりませんね。→ 277 00:18:32,900 --> 00:18:35,600 今日は ここまで。 解散。 278 00:18:35,600 --> 00:18:39,200 ♪♪~ 279 00:18:41,570 --> 00:18:44,630 (シェヘラザード・通信)どういうこと? マグノシュタットと組織に→ 280 00:18:44,630 --> 00:18:49,730 つながりがあるのなら とうに 煌帝国と 手を組んでいるはずよ。 281 00:18:49,730 --> 00:18:52,820 シェヘラザード様 組織とは? 282 00:18:52,820 --> 00:18:56,420 (シェヘラザード・通信) なんでもない。 報告を続けて。 283 00:18:56,420 --> 00:19:00,980 やはり マグノシュタットでは 魔法道具を生産しています。 284 00:19:00,980 --> 00:19:04,760 詳細は お送りした資料のとおりです。 285 00:19:04,760 --> 00:19:07,700 (シェヘラザード) ええ。 マグノシュタットが→ 286 00:19:07,700 --> 00:19:11,300 魔法道具を使って レームを 脅かそうとしているならば→ 287 00:19:12,740 --> 00:19:15,220 私は 黙っていません。 288 00:19:15,220 --> 00:19:18,440 あっ。 (シェヘラザード・通信)確証を探りなさい。 289 00:19:18,440 --> 00:19:20,480 ティトスおにいちゃ~ん! 290 00:19:20,480 --> 00:19:23,880 あっ… しぃ~! あっ。 291 00:19:25,630 --> 00:19:27,800 (シェヘラザード・通信)何? 今のは。 292 00:19:27,800 --> 00:19:30,670 (ティトス)例の一件のマルガです。 293 00:19:30,670 --> 00:19:34,160 おとといから 二人で暮らしているんです。→ 294 00:19:34,160 --> 00:19:38,060 学長が用意してくれた すてきな家で。→ 295 00:19:38,060 --> 00:19:40,700 窓からは 街が見渡せて→ 296 00:19:40,700 --> 00:19:44,120 僕とマルガは いつでも 二人で買い物に…。 297 00:19:44,120 --> 00:19:46,550 (シェヘラザード・通信)ティトス。 あっ…。 298 00:19:46,550 --> 00:19:50,450 5等許可区の件 私は まだ許してないわ。 299 00:19:52,680 --> 00:19:55,280 申し訳ありません。 300 00:19:55,280 --> 00:19:59,080 はぁ… その子と暮らして どうするの? 301 00:20:00,500 --> 00:20:02,970 (シェヘラザード) ((楽しければ楽しいほど→ 302 00:20:02,970 --> 00:20:05,960 後悔するのは あなた。→ 303 00:20:05,960 --> 00:20:08,480 ティトス 忘れたの?→ 304 00:20:08,480 --> 00:20:11,250 あなたは 自分が何者か。→ 305 00:20:11,250 --> 00:20:13,830 あなたには 時間がないのよ)) 306 00:20:13,830 --> 00:20:17,790 ♪♪~ 307 00:20:17,790 --> 00:20:20,000 (マルガ)はぁ はぁ はぁ… ふふっ うふふふっ! 308 00:20:20,000 --> 00:20:22,290 こっち こっち! はぁ はぁ はぁ はぁ…。 309 00:20:22,290 --> 00:20:25,230 (マルガ)それ~! わあ~ マルガちゃん 速い! 310 00:20:25,230 --> 00:20:28,580 スフィントスくんも頑張って~! 311 00:20:28,580 --> 00:20:31,580 (シェヘラザード) ((ティトス あなたの役目は→ 312 00:20:31,580 --> 00:20:36,020 レームを脅かす 東の脅威を 突き止めること。→ 313 00:20:36,020 --> 00:20:40,410 そのあとは任せて)) (ティトス)((はい…)) 314 00:20:40,410 --> 00:20:44,310 (シェヘラザード)((ティトス あなたは よくやったわ。→ 315 00:20:44,310 --> 00:20:47,250 あなたでなければ これほどの情報を→ 316 00:20:47,250 --> 00:20:51,200 学院から引き出すことは できなかったでしょう。→ 317 00:20:51,200 --> 00:20:53,250 帰っておいで。→ 318 00:20:53,250 --> 00:20:57,330 残った時間に できるだけのことはしてあげる。→ 319 00:20:57,330 --> 00:21:00,750 ほかの子たちも そうしてきたのよ)) 320 00:21:00,750 --> 00:21:03,380 (ティトス)((シェヘラザード様…。→ 321 00:21:03,380 --> 00:21:07,200 でも 僕は… 僕は…)) 322 00:21:07,200 --> 00:21:10,900 (シェヘラザード)((どうしたの? 何か言いたいことがあるの?)) 323 00:21:12,460 --> 00:21:15,260 (ティトス) ((いえ… なんでもありません)) 324 00:21:18,430 --> 00:21:23,520 そうか もう夜も苦しくないか。 うん。 325 00:21:23,520 --> 00:21:28,110 あのね ティトスおにいちゃん 待っててくれる? 326 00:21:28,110 --> 00:21:31,180 待つ? (マルガ)私が大きくなるまで→ 327 00:21:31,180 --> 00:21:34,230 待っててくれる? えっ? 328 00:21:34,230 --> 00:21:38,500 (マルガ)私が死なないのは ティトスおにいちゃんのおかげ。 329 00:21:38,500 --> 00:21:42,040 でも 今は 私が 何か返せることって→ 330 00:21:42,040 --> 00:21:46,060 あんまりないから…。 食器も洗うよ。→ 331 00:21:46,060 --> 00:21:49,060 お掃除もする。 でも いつか→ 332 00:21:49,060 --> 00:21:52,600 もっと… もっと おっきくなったら→ 333 00:21:52,600 --> 00:21:55,650 私 いっぱい恩返しがしたいんだ。 334 00:21:55,650 --> 00:21:59,220 だから 5年後 10年後→ 335 00:21:59,220 --> 00:22:02,320 私が おっきくなるまで ずっと一緒に…。 336 00:22:03,810 --> 00:22:06,210 どうしたの? 337 00:22:06,210 --> 00:22:08,760 (ティトス)ああ… 分かったよ。→ 338 00:22:08,760 --> 00:22:10,780 待っていよう。→ 339 00:22:10,780 --> 00:22:15,150 5年でも 10年でも 僕は…。 340 00:22:15,150 --> 00:22:21,580 ♪♪~ 341 00:22:21,580 --> 00:22:23,580 ≫ガチャ(扉の音) ん? 342 00:22:26,910 --> 00:22:30,010 こんな夜更けに どうしたのだ? ティトス。 343 00:22:31,500 --> 00:22:33,750 (ティトス)僕は…→ 344 00:22:33,750 --> 00:22:35,750 僕は…。 345 00:22:39,680 --> 00:22:43,580 まだ… 死にたくありません!