1 00:00:02,595 --> 00:00:07,600 (人々の悲鳴) 2 00:00:09,185 --> 00:00:11,729 (練白瑛(れん はくえい)) ザガンの力は すさまじかった 3 00:00:11,854 --> 00:00:17,568 抵抗を続ける異民族の兵たちを たった3日で屈服させてしまった 4 00:00:18,861 --> 00:00:23,157 (白瑛) 白龍 なんてことをしたのです こんなやり方は… 5 00:00:23,908 --> 00:00:25,075 (敵兵)うわあっ 6 00:00:29,538 --> 00:00:30,790 (練白龍(はくりゅう))姉上 7 00:00:31,916 --> 00:00:34,418 俺たちは もっと力が必要になるんです 8 00:00:35,211 --> 00:00:37,922 今は ただ 俺に従ってください 9 00:00:39,632 --> 00:00:44,303 (白瑛) 白龍 あなた 何を考えているの? 10 00:00:56,106 --> 00:00:56,899 (練紅炎(こうえん))フッ 11 00:00:58,359 --> 00:01:02,863 片腕を失いながらも 迷宮(ダンジョン)を攻略したと聞いた 12 00:01:05,407 --> 00:01:06,867 よくやった 13 00:01:09,370 --> 00:01:12,498 (紅炎) 陛下の元へは きょうだいがそろってから赴こう 14 00:01:12,665 --> 00:01:13,999 (練紅明(こうめい))紅覇(こうは)が戻るまで— 15 00:01:14,124 --> 00:01:16,001 あと半日ほどかかるかと 16 00:01:16,252 --> 00:01:18,963 (紅炎)では それまで待て (紅明)はっ 17 00:01:22,007 --> 00:01:23,008 (練紅玉(こうぎょく))ハッ 18 00:01:23,217 --> 00:01:25,886 ああっ う… 19 00:01:26,804 --> 00:01:32,768 (風の音) 20 00:01:33,394 --> 00:01:39,400 ♪~ 21 00:02:55,684 --> 00:03:01,690 ~♪ 22 00:03:07,029 --> 00:03:11,909 (紅玉) きっと 紅炎お兄様が 次の皇帝陛下になられるわ 23 00:03:12,034 --> 00:03:13,118 そしたら… 24 00:03:13,827 --> 00:03:17,039 (ジュダル) 煌帝国(こうていこく)がシンドリアを滅ぼすのさ 25 00:03:17,956 --> 00:03:21,293 (紅玉) 言わなきゃ そんなの間違ってるって 26 00:03:21,585 --> 00:03:24,546 ジュダルちゃんには いくら言ってもダメだった 27 00:03:25,172 --> 00:03:28,550 でも お兄様なら きっと… 28 00:03:32,888 --> 00:03:34,973 (護衛) どうしたんだろうな 姫 29 00:03:35,099 --> 00:03:37,768 (護衛) 帰国してから ずっとあの調子だ 30 00:03:39,895 --> 00:03:45,234 (夏黄文(か こうぶん)) 私の名は夏黄文 25歳 紅玉姫の従者である 31 00:03:46,568 --> 00:03:50,322 私が紅玉姫と出会ったのは 17歳の頃だった 32 00:03:51,407 --> 00:03:53,242 名も知れぬ卑しい遊女と— 33 00:03:53,367 --> 00:03:56,203 病みがちな 愚鈍な皇帝の 間の娘といえど— 34 00:03:56,328 --> 00:04:00,374 仮にも皇族の護衛の一員に 抜擢(ばってき)された— 35 00:04:00,499 --> 00:04:04,086 などと浮かれていた 私の心は… 36 00:04:04,503 --> 00:04:06,588 あっ 紅玉姫 うっ 37 00:04:06,714 --> 00:04:08,340 (黄文)すぐに消沈した 38 00:04:13,679 --> 00:04:15,681 こ… 紅玉姫? 39 00:04:17,141 --> 00:04:18,517 (護衛たち)あ… 40 00:04:20,936 --> 00:04:22,855 うわさ以上だな 41 00:04:22,980 --> 00:04:26,650 今まで 宮中で ほとんど 忘れ去られて育った結果だ 42 00:04:27,067 --> 00:04:30,529 (護衛) これじゃあ皇女として 何の役目も果たせないだろう 43 00:04:30,654 --> 00:04:33,198 俺たちの先行きも暗いな 44 00:04:33,323 --> 00:04:35,909 いいや 俺は諦めないぞ 45 00:04:38,037 --> 00:04:39,872 紅玉姫 46 00:04:43,751 --> 00:04:44,960 (幼い紅玉)ハッ 47 00:04:46,712 --> 00:04:48,255 出てきてください 48 00:04:48,380 --> 00:04:51,842 私(わたくし)どもの未来は あなたに かかっているのであります 49 00:04:52,551 --> 00:04:53,510 (幼い紅玉)ああっ 50 00:04:53,635 --> 00:04:54,636 いいですか? 51 00:04:54,762 --> 00:04:56,555 ここ数年で この国もあなたも— 52 00:04:56,680 --> 00:04:59,141 状況が大きく 変わったのであります 53 00:04:59,475 --> 00:05:03,479 煌は天華の小国から 3国の主(あるじ)たる大帝国へ 54 00:05:03,604 --> 00:05:05,773 そしてさらに… 55 00:05:07,316 --> 00:05:09,443 白徳(はくとく)大帝が お亡くなりになり— 56 00:05:09,568 --> 00:05:13,363 あなたの父上である 弟の紅徳(こうとく)様が皇位を継がれた 57 00:05:13,489 --> 00:05:17,785 これにより あなたの身分も 一気に跳ね上がったのであります 58 00:05:19,411 --> 00:05:21,038 ただ残念なことに— 59 00:05:21,455 --> 00:05:26,668 紅徳様は 白徳大帝の后(きさき)だった 玉艶(ぎょくえん)様を後妻に迎え入れ— 60 00:05:27,294 --> 00:05:30,172 第一皇女は白徳大帝の忘れ形見 61 00:05:30,297 --> 00:05:32,674 白瑛様となってしまいました 62 00:05:33,092 --> 00:05:35,928 だが しかし それでもあなたは第八皇女 63 00:05:36,053 --> 00:05:37,513 第七位はかなわぬとも— 64 00:05:37,638 --> 00:05:40,057 それでも立派な 第八位なのであります 65 00:05:40,432 --> 00:05:43,894 立場など あっという間に ひっくり返るご時世であります 66 00:05:44,019 --> 00:05:48,232 あなたも努力次第で きっと この国の表舞台に立てるはずだ 67 00:05:50,275 --> 00:05:51,485 “努力” 68 00:05:51,610 --> 00:05:53,111 そうであります 69 00:05:53,237 --> 00:05:55,155 私が ここに来るまで 一体どれだけ— 70 00:05:55,280 --> 00:05:58,951 あまたの高貴なクソ野郎どもの 靴をなめ ケツをなめたことを… 71 00:05:59,076 --> 00:06:00,619 じゃなかった 72 00:06:00,744 --> 00:06:03,997 私も日々 人事を尽くして いるのであります 73 00:06:04,122 --> 00:06:07,417 だから 今日から一緒に 頑張りましょう 74 00:06:07,543 --> 00:06:10,212 あなたは もう 1人じゃありません 75 00:06:13,048 --> 00:06:15,759 1人じゃ ない 76 00:06:24,560 --> 00:06:25,644 ん… 77 00:06:25,894 --> 00:06:28,605 そして この小娘を利用して 78 00:06:28,730 --> 00:06:31,859 俺こそが権力の頂点に 上りつめるのだ 79 00:06:31,984 --> 00:06:33,443 アッハハハ アハハハッ 80 00:06:34,403 --> 00:06:38,949 あいつ 口には出してないけど だだ漏れなんだよな 81 00:06:39,074 --> 00:06:41,493 絶対 出世できねえな 82 00:06:42,452 --> 00:06:46,206 (黄文) …と 知略を巡らせてきた この私でありますが 83 00:06:46,832 --> 00:06:51,086 皇帝陛下がお亡くなりになられ ついに訪れた この最大のチャンス 84 00:06:51,753 --> 00:06:55,799 次期皇帝たる 紅炎様と 紅玉姫をくっつけ… 85 00:06:55,924 --> 00:06:58,594 いや さすがに きょうだいはマズいか 86 00:06:58,719 --> 00:07:02,306 なら 私が紅炎様の靴をなめ ケツをなめ… 87 00:07:02,431 --> 00:07:06,101 いやいや とにかく 特技の人心掌握で— 88 00:07:06,226 --> 00:07:09,229 今度こそ 権力の頂点に 上りつめるのだ 89 00:07:09,354 --> 00:07:10,606 イヤーハハハッ 90 00:07:11,481 --> 00:07:14,443 相変わらず だだ漏れなんだよな 91 00:07:14,568 --> 00:07:16,778 絶対 出世できねえな 92 00:07:25,871 --> 00:07:27,372 (練紅覇)あーあ 93 00:07:32,920 --> 00:07:33,587 あっ 94 00:07:37,299 --> 00:07:38,342 あ… 95 00:07:38,592 --> 00:07:39,718 (白瑛)フフッ 96 00:07:40,344 --> 00:07:45,349 あなたに そういう姿は あまり似合いませんね 紅炎殿 97 00:07:46,600 --> 00:07:48,227 自分でも そう思う 98 00:07:48,435 --> 00:07:53,148 (紅玉) なっ なんであの女がお兄様と? しかもあんな親しげに 99 00:07:53,273 --> 00:07:55,734 (紅炎) お前と少し 話がしたかったんだ 100 00:07:57,361 --> 00:07:58,695 白龍 101 00:07:59,154 --> 00:08:03,575 (紅玉) なんだ 白龍ちゃんに 用があるのね 何かしら? 102 00:08:05,118 --> 00:08:08,330 白龍 お前 皇帝になりたいか? 103 00:08:08,580 --> 00:08:09,623 あっ 104 00:08:10,290 --> 00:08:11,416 ハッ 105 00:08:13,418 --> 00:08:15,420 (白龍) なぜ そのようなことを? 106 00:08:16,630 --> 00:08:20,175 (紅炎) 俺は 血を分けたきょうだいと 争いたくない 107 00:08:21,134 --> 00:08:23,679 だが 王は 1人でなくてはならない 108 00:08:25,305 --> 00:08:28,350 いいや 一国に限らず 109 00:08:28,475 --> 00:08:31,436 世界には ただ1人の王が必要だ 110 00:08:32,020 --> 00:08:34,439 (紅玉)ただ1人の王 111 00:08:35,065 --> 00:08:40,946 (紅炎) “王の器”とは何なのか 俺は ずっと考えていた 112 00:08:41,446 --> 00:08:44,324 (白瑛)これは トラン語? 113 00:08:44,700 --> 00:08:47,828 (紅炎) かつて マギに選ばれた者が 王となり— 114 00:08:48,245 --> 00:08:51,498 俺たちも今 それと同様に 大きな力をふるって— 115 00:08:51,623 --> 00:08:54,209 歴史を作ろうとしている 116 00:08:54,334 --> 00:08:57,587 誰が作ったかも分からない 金属器の力で 117 00:08:58,588 --> 00:09:02,342 それは ソロモン王が 作ったものだとジンたちは言った 118 00:09:02,592 --> 00:09:06,096 では ソロモン王とは何者か? 119 00:09:06,972 --> 00:09:08,974 トランの碑文によれば— 120 00:09:09,099 --> 00:09:11,435 その昔 どこかに世界があり 121 00:09:11,560 --> 00:09:14,771 そこで人々は 多種多様な言語を話し— 122 00:09:14,896 --> 00:09:17,065 散り散りに暮らしていた 123 00:09:17,190 --> 00:09:18,817 だが それが原因で— 124 00:09:18,942 --> 00:09:21,028 異なる信仰や思想が生まれ 125 00:09:21,153 --> 00:09:24,114 それぞれが 無数の王を立て 争い— 126 00:09:24,239 --> 00:09:26,533 やがて滅びてしまった 127 00:09:27,701 --> 00:09:30,037 それは いつ どこの? 128 00:09:30,162 --> 00:09:31,413 (紅炎)分からない 129 00:09:31,747 --> 00:09:33,040 碑文にある世界は— 130 00:09:33,165 --> 00:09:36,501 俺たちの世界と 完全に 断絶されているように思える 131 00:09:36,918 --> 00:09:40,130 しかしトラン語はある 世界中に 132 00:09:40,255 --> 00:09:43,300 そして迷宮(ダンジョン)の中にも 133 00:09:43,425 --> 00:09:45,510 ここからは 俺の意見だが… 134 00:09:46,511 --> 00:09:50,223 俺たちは なぜ1つの言語を 有しているのか— 135 00:09:50,349 --> 00:09:52,684 世界が交差する以前から 俺たちは— 136 00:09:52,809 --> 00:09:55,562 たった1つの 言葉を持って生まれた 137 00:09:55,687 --> 00:09:57,022 なぜか 138 00:09:57,439 --> 00:09:59,775 それは滅びぬために 139 00:10:00,067 --> 00:10:02,152 通じ合えず 分断され 140 00:10:02,277 --> 00:10:04,696 争いの末に死に絶えぬように 141 00:10:04,821 --> 00:10:09,117 かつての世界と違う 世界をひとつにするために 142 00:10:11,370 --> 00:10:15,415 それを成すためには1人の王が 世界を統(す)べねばならない 143 00:10:16,291 --> 00:10:19,169 この志が正しいかは まだ分からない 144 00:10:19,544 --> 00:10:21,922 しかし謎を解き明かし— 145 00:10:22,047 --> 00:10:25,425 お前たちを“ただひとつの世界”の 高みへと連れていきたい 146 00:10:26,218 --> 00:10:28,887 そのために力を貸してほしい 147 00:10:31,807 --> 00:10:33,058 え… 148 00:10:33,725 --> 00:10:35,394 (紅炎)で 紅玉 149 00:10:35,894 --> 00:10:37,813 き… 気づいていらしたの? 150 00:10:37,938 --> 00:10:41,358 お前もヴィネアの主(あるじ)だろう ちゃんと聞いていたのか? 151 00:10:41,483 --> 00:10:42,359 はっ はい 152 00:10:42,734 --> 00:10:44,361 難しいお話だったけれど 153 00:10:44,486 --> 00:10:46,822 やっぱりお兄様は すごいお方ですわあ 154 00:10:46,947 --> 00:10:48,365 フフフフフ… 155 00:10:48,490 --> 00:10:50,492 さては分かってないな 156 00:10:50,659 --> 00:10:51,576 エヘヘ… 157 00:10:51,701 --> 00:10:54,913 しまった 言い出しそびれたわ 158 00:10:55,038 --> 00:10:59,126 こんなお話のあとに 私(わたくし)などが 何と説得すればいいの? 159 00:11:02,129 --> 00:11:03,004 あっ 160 00:11:04,172 --> 00:11:07,676 まただわ 近頃 耳鳴りがするのよね 161 00:11:07,801 --> 00:11:09,719 (紅炎)紅玉 (紅玉)何なのかしら 162 00:11:09,845 --> 00:11:11,012 (紅炎)紅玉 163 00:11:11,721 --> 00:11:12,472 紅玉 164 00:11:12,597 --> 00:11:13,640 はっ はい 165 00:11:13,765 --> 00:11:15,308 紅覇が戻った 166 00:11:15,475 --> 00:11:17,060 だが 行くのは明日にしよう 167 00:11:17,185 --> 00:11:18,395 ど… どこへ? 168 00:11:18,520 --> 00:11:20,021 決まっているだろ 169 00:11:21,106 --> 00:11:23,525 父上と母上の元へだ 170 00:11:36,454 --> 00:11:38,206 (白瑛)父上も…・ 171 00:11:38,540 --> 00:11:42,544 先帝も 紅炎殿と同じようなことを おっしゃっていた 172 00:11:42,794 --> 00:11:47,382 分断され 争い滅びようとしていた 天華の民を救うため 173 00:11:47,507 --> 00:11:49,467 3国の統一をと 174 00:11:50,093 --> 00:11:53,972 父上は苛烈すぎて敗残兵に 殺されてしまったけれど— 175 00:11:54,639 --> 00:11:56,308 紅炎殿ならば 176 00:11:58,185 --> 00:12:01,062 姉上 あとでお話があります 177 00:12:01,813 --> 00:12:03,607 この謁見が終わったら 178 00:12:21,875 --> 00:12:23,251 (練玉艶)おかえりなさい 179 00:12:23,877 --> 00:12:26,004 愛する息子たちよ 180 00:12:33,386 --> 00:12:36,056 どうしたの? こっちへいらっしゃい 181 00:12:36,556 --> 00:12:39,935 陛下もきっと お喜びになられるでしょう 182 00:12:40,227 --> 00:12:41,019 ハッ 183 00:12:41,144 --> 00:12:42,979 お… お父様 184 00:12:50,028 --> 00:12:51,821 (紅炎)陛下は病で? 185 00:12:51,947 --> 00:12:54,699 (玉艶) ええ ずっと患って おられたけど 186 00:12:54,824 --> 00:12:56,368 急変なさって 187 00:12:57,035 --> 00:13:00,121 さあ 父上にお別れを言って 188 00:13:03,500 --> 00:13:05,043 (玉艶)紅炎 (紅炎)ん? 189 00:13:07,671 --> 00:13:10,298 もう 私には あなたしかおりません 190 00:13:10,632 --> 00:13:14,302 支えてくれますよね? 最愛の息子よ 191 00:13:14,552 --> 00:13:15,553 あ… 192 00:13:15,887 --> 00:13:16,805 ハッ 193 00:13:18,974 --> 00:13:20,058 オエッ 194 00:13:20,267 --> 00:13:21,268 (紅覇)あのババア 195 00:13:21,393 --> 00:13:24,562 いよいよ親父(おやじ)から 炎兄(えんにい)に乗り換える気だな 196 00:13:27,732 --> 00:13:30,819 (神官) では 陛下の遺言状を 読み上げます 197 00:13:31,486 --> 00:13:33,905 次の皇帝は炎兄でしょう? 198 00:13:34,030 --> 00:13:35,949 こら 前を向きなさい 199 00:13:36,616 --> 00:13:39,452 (紅覇) 継承権者はすべて統率下 200 00:13:39,577 --> 00:13:41,079 例外があるとすれば… 201 00:13:43,081 --> 00:13:46,584 煌帝国 第3代皇帝は— 202 00:13:48,003 --> 00:13:49,796 練玉艶 203 00:13:50,338 --> 00:13:54,884 並びに帝国神官一同 これを助けよ 204 00:13:55,010 --> 00:13:56,344 国事を任す 205 00:13:57,971 --> 00:13:58,847 はあ!? 206 00:13:59,139 --> 00:14:00,307 あっ 207 00:14:01,349 --> 00:14:01,975 あっ 208 00:14:03,977 --> 00:14:05,729 (楽禁(がくきん))ふざけたことを 209 00:14:06,730 --> 00:14:08,732 (玉艶)やむを得ぬ措置なのです 210 00:14:09,316 --> 00:14:12,110 本来 皇位を継ぐべきは 紅炎 211 00:14:12,235 --> 00:14:16,948 しかし 彼は今 征西大総督という 大任を拝命する身 212 00:14:17,615 --> 00:14:22,704 これを解くは 陛下の志を半ばで 踏みにじる愚行 ゆえに— 213 00:14:22,829 --> 00:14:27,459 この私が 大陸平定までの間 臨時の皇帝の座に着くのです 214 00:14:29,502 --> 00:14:32,213 これが 陛下のご遺志です 215 00:14:32,547 --> 00:14:34,090 ほざくな メギツネ 216 00:14:53,526 --> 00:14:56,488 (白瑛) いけない これでは宮中が割れる 217 00:14:58,448 --> 00:15:01,368 は… 母上 どうかご再考を 218 00:15:01,493 --> 00:15:03,286 陛下のご遺志とはいえ これでは… 219 00:15:03,411 --> 00:15:04,704 (白龍)皇太后陛下 220 00:15:06,998 --> 00:15:08,667 玉座にお着きください 221 00:15:09,626 --> 00:15:11,378 あなたの他にはおりませぬ 222 00:15:11,836 --> 00:15:12,504 なっ 223 00:15:15,382 --> 00:15:18,927 玉座にお着きください 皇太后陛下 224 00:15:19,678 --> 00:15:24,015 あなたの他にはおりませぬ 皇太后陛下 225 00:15:24,474 --> 00:15:28,603 皇太后陛下 玉座にお着きください 226 00:15:28,728 --> 00:15:30,689 皇太后陛下 227 00:15:34,234 --> 00:15:37,278 (白瑛) 白龍 待ちなさい なぜ あのようなことを 228 00:15:38,530 --> 00:15:40,031 (白龍)今が時なのです 229 00:15:40,156 --> 00:15:40,990 (白瑛)えっ? 230 00:15:41,116 --> 00:15:43,284 (白龍) 紅炎とあの女の結託に亀裂が 231 00:15:44,244 --> 00:15:46,287 俺も力を手に入れた 232 00:15:46,621 --> 00:15:48,456 今なら姉上を守れます 233 00:15:48,832 --> 00:15:50,375 な… 何を言って 234 00:15:50,500 --> 00:15:53,461 父上と兄上たちを 殺したのは 母上です 235 00:15:54,671 --> 00:15:55,463 えっ? 236 00:15:56,256 --> 00:16:00,343 (白龍) 姉上も気づいておられたはずだ 母上が変わったことに 237 00:16:00,802 --> 00:16:05,765 その背後にいる神官集団こそ この国を操る アル・サーメン 238 00:16:06,766 --> 00:16:10,937 やつらを滅ぼすんです 俺と姉上で 239 00:16:11,771 --> 00:16:14,149 そして 正常な国を取り戻す 240 00:16:14,274 --> 00:16:15,191 いっ 241 00:16:16,526 --> 00:16:19,487 そのためだけに 俺は今日まで生きてきました 242 00:16:19,904 --> 00:16:20,739 あっ 243 00:16:20,989 --> 00:16:26,244 (遠雷と雨音) 244 00:16:29,664 --> 00:16:30,749 無理よ 245 00:16:32,208 --> 00:16:35,211 昨日の紅炎殿の話を 聞いていなかったの? 246 00:16:35,336 --> 00:16:39,716 “分裂は滅びを招く”と 内乱などもってのほか 247 00:16:39,841 --> 00:16:43,470 たとえ身の内に 何を飼っていようとも 煌帝国は… 248 00:16:44,637 --> 00:16:46,473 世界は ひとつです 249 00:16:48,016 --> 00:16:51,019 (白龍)世界が ひとつ? 250 00:16:51,811 --> 00:16:55,482 そんなこと 無理に決まってるじゃないですか 251 00:16:56,316 --> 00:16:58,860 家族でも こんなにバラバラなのに 252 00:16:58,985 --> 00:17:02,739 紅炎 あいつのきれいごとは 矛盾していますよ 253 00:17:02,864 --> 00:17:07,118 あいつのやっていることは結局 力による他国の侵略じゃないですか 254 00:17:07,243 --> 00:17:07,952 それは違う 255 00:17:08,077 --> 00:17:11,247 (白龍) バルバッドや 黄牙(こうが)の民に死者は? 256 00:17:11,456 --> 00:17:15,794 その家族がヘラヘラ笑って 全部 忘れて暮らせるとでも? 257 00:17:16,503 --> 00:17:20,006 姉上だって 黄牙の村を 力ずくで占領したじゃないですか 258 00:17:20,131 --> 00:17:21,674 違う 彼らは— 259 00:17:21,925 --> 00:17:25,178 私の志に納得して 過去の恨みを消し去って… 260 00:17:25,470 --> 00:17:26,888 そんなこと不可能だ 261 00:17:27,013 --> 00:17:27,680 ハッ 262 00:17:27,847 --> 00:17:29,349 恨みは消えない 263 00:17:29,474 --> 00:17:33,186 恨んだ相手は 消すしかないんです 264 00:17:42,195 --> 00:17:45,698 (白瑛) あなたを 信じないわけじゃない 265 00:17:45,990 --> 00:17:49,702 けど今は 少し時間をちょうだい 266 00:17:50,954 --> 00:17:53,623 ごめんなさい 白龍 267 00:17:56,125 --> 00:17:57,126 (白龍)あっ 268 00:18:05,051 --> 00:18:06,219 (ジュダル)話がある 269 00:18:06,803 --> 00:18:08,304 話すことなどない 270 00:18:08,429 --> 00:18:11,474 お前は あの女と 組織のコマだから 271 00:18:11,933 --> 00:18:13,434 昔からずっと 272 00:18:13,977 --> 00:18:15,979 それは お前もだろ 273 00:18:17,355 --> 00:18:21,150 お前は自分の意志で 母親に逆らってるつもりだろうが 274 00:18:21,276 --> 00:18:24,487 恨むのも復讐(ふくしゅう)も 全部 振り回されてる 275 00:18:25,071 --> 00:18:27,740 母親に 生き方を支配されてる 276 00:18:28,157 --> 00:18:29,450 クッ 違う! 277 00:18:29,576 --> 00:18:31,995 (雷の音) 278 00:18:35,874 --> 00:18:38,126 でも 俺は買ってるんだぜ 279 00:18:38,251 --> 00:18:39,711 お前は強くなった 280 00:18:39,836 --> 00:18:42,797 それを どうしても 見せたい人がいるんだ 281 00:18:43,172 --> 00:18:43,882 あっ 282 00:18:46,885 --> 00:18:47,510 ああっ 283 00:18:53,600 --> 00:18:54,809 ああ… 284 00:18:56,060 --> 00:18:57,270 白龍 285 00:18:57,937 --> 00:19:00,773 あなたと話してみたくなって 来たのよ 286 00:19:00,899 --> 00:19:03,526 ジュダルがあまりに あなたを褒めるものだから 287 00:19:04,277 --> 00:19:08,698 さあ 顔をよく見せて 大きくなって 288 00:19:08,823 --> 00:19:10,867 母上に触れさせてちょうだい 289 00:19:11,576 --> 00:19:12,243 ハッ 290 00:19:16,664 --> 00:19:19,584 フフッ いい目を するようになったのね 291 00:19:19,709 --> 00:19:22,545 やっと 白雄(はくゆう)や白蓮(はくれん)と 同じくらいには 292 00:19:22,921 --> 00:19:24,005 何? 293 00:19:24,130 --> 00:19:29,052 あの時は あなたと白瑛など どちらでもよいと思ってたけれど 294 00:19:29,177 --> 00:19:31,054 白瑛も同じように— 295 00:19:32,096 --> 00:19:34,057 殺してしまおうかしら 296 00:19:34,182 --> 00:19:36,559 (雷が落ちる音) 297 00:19:43,024 --> 00:19:45,401 ああああっ ああっ 298 00:19:50,073 --> 00:19:51,115 ううっ 299 00:19:59,499 --> 00:20:01,876 うっ ううっ 300 00:20:03,836 --> 00:20:04,921 ハハッ 301 00:20:10,385 --> 00:20:11,386 もう いいわ 302 00:20:12,929 --> 00:20:13,721 カハッ 303 00:20:24,774 --> 00:20:30,780 (近づく足音) 304 00:20:33,241 --> 00:20:34,659 あなたは一生— 305 00:20:34,784 --> 00:20:37,704 私のかわいい 白龍でいればいいのよ 306 00:20:52,677 --> 00:20:55,722 (紅明) 組織は やり方を 変えてきましたね 307 00:20:56,264 --> 00:21:01,060 彼らが表舞台に立とうとするなど 歴史上なかったことですよ 308 00:21:01,477 --> 00:21:03,479 マグノシュタットも 想定外でした 309 00:21:03,938 --> 00:21:07,066 交渉の際 玉艶の存在を ちらつかせても— 310 00:21:07,191 --> 00:21:09,360 学院長は協力を拒みました 311 00:21:09,736 --> 00:21:10,903 うん 312 00:21:11,029 --> 00:21:13,364 魔法道具の不自然な量産 313 00:21:13,489 --> 00:21:16,784 急激な発展 軍事力の増強— 314 00:21:16,909 --> 00:21:19,370 数年前の我々と似すぎている 315 00:21:20,038 --> 00:21:23,666 背後に組織が 巣くっているものと見てましたが 316 00:21:24,333 --> 00:21:25,877 人の業(わざ)なら 317 00:21:26,210 --> 00:21:27,128 (紅覇)え? 318 00:21:27,462 --> 00:21:29,547 もし魔導士たちだけで— 319 00:21:29,672 --> 00:21:34,135 あれほど力を膨れ上がらせ 立ち向かってくるというのなら 320 00:21:35,011 --> 00:21:36,888 恐ろしい国だな 321 00:21:37,221 --> 00:21:38,264 フッ 322 00:21:38,473 --> 00:21:42,560 (紅炎) 俺たちの行く道には 正体の知れぬ敵が— 323 00:21:42,685 --> 00:21:45,897 まだ数多く 潜んでいるのかもしれない 324 00:21:59,786 --> 00:22:03,998 (ジュダル) やはり母親を恨むだけの 器なのか 325 00:22:04,123 --> 00:22:08,294 だが もしもお前が 運命を恨むなら— 326 00:22:09,545 --> 00:22:11,881 俺が腕をつかんでやる 327 00:22:13,091 --> 00:22:18,805 (遠ざかる足音) 328 00:22:28,272 --> 00:22:34,278 ♪~ 329 00:22:57,385 --> 00:23:00,471 (試験官) これより 第3期 編入1学年の— 330 00:23:00,596 --> 00:23:02,640 修了試験を始める 331 00:23:04,392 --> 00:23:06,060 (ネロ)いよいよ出番だ 332 00:23:06,894 --> 00:23:08,229 (才凛(さいりん))頑張って 333 00:23:11,315 --> 00:23:13,025 (アラジン) 水鏡の蜃気楼(シャラール・サラブ)! 334 00:23:16,404 --> 00:23:22,410 (観客のどよめき) 335 00:23:24,078 --> 00:23:25,371 (学生)すげえ! 336 00:23:26,497 --> 00:23:27,999 なんと大がかりな 337 00:23:28,124 --> 00:23:30,418 熱魔法と 水魔法の統合だ 338 00:23:30,585 --> 00:23:31,836 すばらしい 339 00:23:32,211 --> 00:23:35,590 今年の1学年主席は 彼で決まりですな 340 00:23:41,304 --> 00:23:42,889 (ネロ・才凛)アラジン! 341 00:23:51,772 --> 00:23:57,778 ~♪ 342 00:24:02,408 --> 00:24:07,413 (アラジン) 僕らがそれぞれに旅立ってから もうどれくらいになるんだろう 343 00:24:07,538 --> 00:24:10,166 2年生に 進級することになった僕は— 344 00:24:10,291 --> 00:24:13,085 レームから来た 魔導士の少年と出会う 345 00:24:14,086 --> 00:24:15,379 次回 「マギ」 346 00:24:15,504 --> 00:24:17,590 “ティトス・アレキウス” 347 00:24:18,215 --> 00:24:22,303 ねえ ティトスくん 君は一体 何者なんだい? 348 00:24:22,428 --> 00:24:25,640 もしかしたら 君も 僕と同じように…