1 00:00:28,328 --> 00:00:31,131 (シオン)あと10秒…。 2 00:00:38,171 --> 00:00:44,011 5 4 3 2 1…。 3 00:00:44,011 --> 00:00:48,015 きたきたきた~! ついにきたぞ! (アラーム音) 4 00:00:48,015 --> 00:00:51,018 30歳 おめでとう 僕! 5 00:00:51,018 --> 00:00:55,355 童貞のまま30歳を迎えた男は 魔法使いになれる…。 6 00:00:55,355 --> 00:00:58,692 ついに これを実証する時が来た! 7 00:00:58,692 --> 00:01:00,894 ファイアーボール! 8 00:01:09,036 --> 00:01:11,038 サンダーボルト! 9 00:01:17,044 --> 00:01:19,546 ウインドブラスト! 10 00:01:26,820 --> 00:01:29,323 アイスストーム! 11 00:01:37,998 --> 00:01:42,336 ハァ… ハァ… ハァ…。 12 00:01:42,336 --> 00:01:44,338 ハァ…。 13 00:01:52,012 --> 00:01:59,019 深淵より来たり 闇と光の混交せし 異形なるもの 顕現せよ! 14 00:02:05,859 --> 00:02:07,861 くっ… だったら! 15 00:02:07,861 --> 00:02:10,864 ヒッ! ご ごめんなさい! (叩く音) 16 00:02:14,701 --> 00:02:17,371 ダメ… なのか…。 17 00:02:17,371 --> 00:02:20,040 魔法なんてない… 魔法なんてない…。 18 00:02:20,040 --> 00:02:22,142 この世は普通だ。 19 00:02:26,647 --> 00:02:28,649 つまらないな。 20 00:02:31,151 --> 00:02:34,488 寝るか。 明日も会社だ。 21 00:02:34,488 --> 00:02:36,490 (鼓動) 22 00:02:36,490 --> 00:02:42,662 がっ… あっ… がっ!? 23 00:02:42,662 --> 00:02:47,501 あ… あっ あっ あぁ…。 24 00:02:47,501 --> 00:02:51,171 あっ…。 25 00:02:51,171 --> 00:02:54,374 イヤだ… 死にたく…。 26 00:02:57,844 --> 00:03:01,681 《世界には情報があふれている。 27 00:03:01,681 --> 00:03:04,518 知らないことでも 調べれば すぐわかる。 28 00:03:04,518 --> 00:03:09,356 でも それは 心躍るようなものじゃない。 29 00:03:09,356 --> 00:03:12,359 うだつの上がらない人生を 送っていた> 30 00:03:12,359 --> 00:03:14,861 僕を支えてくれたのは> 31 00:03:14,861 --> 00:03:21,034 想像するだけで心躍るような 「わからないこと」だった。 32 00:03:21,034 --> 00:03:27,641 童貞のまま30歳を迎えた男は 魔法使いになれる。 33 00:03:27,641 --> 00:03:31,645 あぁ わかっていたさ。 34 00:03:31,645 --> 00:03:35,549 そんなの現実では ありえないってこと》 35 00:03:43,156 --> 00:03:48,161 《でも やってみなくちゃ わからないじゃないか》 36 00:05:32,632 --> 00:05:37,637 《それから3年間 僕は必死だった。 37 00:05:37,637 --> 00:05:43,810 勉強した 行動した それは 執着だったと思う。 38 00:05:43,810 --> 00:05:46,313 諦められなかったんだ。 39 00:05:46,313 --> 00:05:52,986 魔法がないなんて 思いたくなかったんだ。 40 00:05:52,986 --> 00:05:57,657 でも 調べれば調べるほど この世界に魔法がないことを> 41 00:05:57,657 --> 00:05:59,659 思い知らされた》 42 00:05:59,659 --> 00:06:04,164 ((ま… 魔法は? 魔法はあるの? 43 00:06:04,164 --> 00:06:08,668 そう 魔法。 火とか水とか 風とか光とか> 44 00:06:08,668 --> 00:06:12,172 何もないところから いろんなものを出したりする。 45 00:06:12,172 --> 00:06:14,841 (ガウェイン)ないな。 ない? 46 00:06:14,841 --> 00:06:18,178 (ガウェイン)魔法という言葉も 聞いたことがない。 47 00:06:18,178 --> 00:06:20,180 そ… それは 父さんが> 48 00:06:20,180 --> 00:06:23,116 聞いたことがない ということではなく? 49 00:06:23,116 --> 00:06:26,119 私が知らないこともあるだろう。 50 00:06:26,119 --> 00:06:28,955 だが 私にも それなりに教養がある。 51 00:06:28,955 --> 00:06:35,462 シオン 魔物や妖精 その魔法とやらを どこで知ったんだ?)) 52 00:06:37,964 --> 00:06:44,137 《第2の人生で 僕は6歳にして 生きる目標を見失いかけていた。 53 00:06:44,137 --> 00:06:47,540 ほんのちょっと前までは…》 54 00:06:49,476 --> 00:06:51,978 ファイアーボール! 55 00:06:56,149 --> 00:07:01,821 うん わかってた。 やっぱりそうだよね。 56 00:07:01,821 --> 00:07:04,491 《きちんと足元を見よう。 57 00:07:04,491 --> 00:07:08,995 魔法があるかどうかも まだわからない。 58 00:07:08,995 --> 00:07:13,500 でも 近しい何かは発見したんだ》 59 00:07:13,500 --> 00:07:17,170 (マリー)シオン いる? 60 00:07:17,170 --> 00:07:19,172 いた! 61 00:07:19,172 --> 00:07:21,341 姉さん ノックしようよ。 62 00:07:21,341 --> 00:07:24,277 何よ! 恥じるようなことがあるの? 63 00:07:24,277 --> 00:07:26,446 ないけど…。 64 00:07:26,446 --> 00:07:29,449 《それなりの年齢になったら あるんだよ…》 65 00:07:29,449 --> 00:07:33,119 ちょうどよかった。 姉さん ここに座って。 66 00:07:33,119 --> 00:07:37,624 お菓子の時間って言いに 来たんだけど… まあ いいわ。 67 00:07:43,964 --> 00:07:48,635 な… 何? じっと見て…。 68 00:07:48,635 --> 00:07:53,974 姉さん 僕は 姉さんが好きだよ。 69 00:07:53,974 --> 00:07:57,310 えっ!? なな… なっ なに? 70 00:07:57,310 --> 00:07:59,312 何を… いい いきなり…。 71 00:07:59,312 --> 00:08:01,314 あっ! 72 00:08:01,314 --> 00:08:05,819 ああ やっぱり。 告白すると 魔力が放出されるんだ。 73 00:08:09,322 --> 00:08:11,658 どういうことなんだろう。 74 00:08:11,658 --> 00:08:14,995 まさか 毎回 告白しないと反応しないとか? 75 00:08:14,995 --> 00:08:19,165 あ いやいや それは さすがに荒唐無稽だよね。 76 00:08:19,165 --> 00:08:22,602 ってことは…。 ねぇ シオン。 77 00:08:22,602 --> 00:08:25,105 ん~。 78 00:08:25,105 --> 00:08:27,273 な… 何でしょう お姉様。 79 00:08:27,273 --> 00:08:29,609 アンタ 私をオモチャにしたわよね? 80 00:08:29,609 --> 00:08:32,278 し… しし してません! 81 00:08:32,278 --> 00:08:36,282 ほら 前に求愛行動をしたら 魔力が発現したから…。 82 00:08:36,282 --> 00:08:39,285 それで ウソをついたの? ねぇ? 83 00:08:39,285 --> 00:08:41,788 いや ウソじゃないよ 本当だから。 84 00:08:41,788 --> 00:08:43,790 本音だから! 85 00:08:43,790 --> 00:08:47,961 う… ほ 本当 なの? 86 00:08:47,961 --> 00:08:51,297 《あ… この姉 チョロい》 87 00:08:51,297 --> 00:08:54,134 うん 本当だよ。 88 00:08:54,134 --> 00:08:56,636 そ… そそ そっかぁ。 89 00:08:56,636 --> 00:08:59,806 じゃあ 許してあげよっかなぁ。 エヘヘヘ。 90 00:08:59,806 --> 00:09:04,644 それで 何か わかったの? う~ん…。 91 00:09:04,644 --> 00:09:08,481 告白すると魔力が 放出されてるみたいなんだけど> 92 00:09:08,481 --> 00:09:14,154 たぶん 告白に限定して放出される わけじゃないと思うんだよね。 93 00:09:14,154 --> 00:09:17,490 どういうこと? ちょっとやってみる。 94 00:09:17,490 --> 00:09:22,262 ま… また告白するの!? ま 待って… その 心の準備が…。 95 00:09:22,262 --> 00:09:26,266 あぁ いや それはしないよ。 しないのね。 96 00:09:26,266 --> 00:09:28,935 《告白は 思いを伝える際> 97 00:09:28,935 --> 00:09:31,604 自分も また その思いを自覚する。 98 00:09:31,604 --> 00:09:35,775 つまり 強い感情を 抱いているということ。 99 00:09:35,775 --> 00:09:43,283 楽しい 期待 ワクワク うれしい そんな感情を込めてみよう》 100 00:09:43,283 --> 00:09:46,619 わぁ… あっ! 光ってる! 101 00:09:46,619 --> 00:09:50,957 あっ で… できた! 102 00:09:50,957 --> 00:09:54,794 意識して できたのよね? うん できた! 103 00:09:54,794 --> 00:09:56,796 フフッ! 104 00:09:56,796 --> 00:09:58,965 ただ光っただけだけどね。 105 00:09:58,965 --> 00:10:02,969 それでも すごいじゃない! 光っただけだけれど。 106 00:10:02,969 --> 00:10:05,805 《そう 体が光っただけ。 107 00:10:05,805 --> 00:10:08,975 何の利便性もない 役にも立たない。 108 00:10:08,975 --> 00:10:14,314 だけど それは 常識的には考えられない現象だ。 109 00:10:14,314 --> 00:10:18,017 魔力の存在は ここに確立されたんだ!》 110 00:10:20,820 --> 00:10:24,824 この現象は デンキウナギに近いのかもしれない。 111 00:10:24,824 --> 00:10:28,495 彼らは 電気受容感覚というものを 持っていて> 112 00:10:28,495 --> 00:10:31,664 電場を感じ取ることが できるんだよね。 113 00:10:31,664 --> 00:10:34,834 そして 体内に特殊な発電器官があり> 114 00:10:34,834 --> 00:10:38,838 その器官を利用して 電気を発生しているとか。 115 00:10:38,838 --> 00:10:44,010 この世界の人間の体には それに似た魔力を感じ取ったり> 116 00:10:44,010 --> 00:10:47,347 魔力を発生させたりする器官が あるのかもしれない。 117 00:10:47,347 --> 00:10:49,516 ((2人:おぉ~)) 118 00:10:49,516 --> 00:10:52,185 とりあえず 現時点での魔力放出の状況を> 119 00:10:52,185 --> 00:10:55,855 「帯魔状態」と 名づけることにしよう。 120 00:10:55,855 --> 00:10:58,691 ウヘ… ウヘヘヘヘ。 121 00:10:58,691 --> 00:11:00,860 魔法が使えたぁ~。 122 00:11:00,860 --> 00:11:04,364 ウヘッ ウヘヘヘ…。 すごい顔になってるわね。 123 00:11:04,364 --> 00:11:07,700 ウヘヘヘ…。 フッ 変な笑い方。 124 00:11:07,700 --> 00:11:12,372 でも そんなに うれしそうにしてるシオン> 125 00:11:12,372 --> 00:11:15,208 初めて見たわ。 よかったわね。 126 00:11:15,208 --> 00:11:18,711 うん! ヘヘヘッ うれしいよ! 127 00:11:18,711 --> 00:11:21,548 ヘッ ヘヘヘヘ! ウフフフ! 128 00:11:21,548 --> 00:11:24,651 フフフフ ハハハハ! ウフフフフ! 129 00:11:26,986 --> 00:11:29,656 <帯魔状態になってから1か月。 130 00:11:29,656 --> 00:11:33,993 この間に わかったことは いくつかあった。 131 00:11:33,993 --> 00:11:40,667 1つ 帯魔状態になるには ある程度 強い感情が必要。 132 00:11:40,667 --> 00:11:45,338 そして その感情を維持することは 非常に困難だということ。 133 00:11:45,338 --> 00:11:49,676 2つ 1日に帯魔状態になれる回数は> 134 00:11:49,676 --> 00:11:51,844 限界があるということ。 135 00:11:51,844 --> 00:11:54,180 魔力を放出し切っちゃうと> 136 00:11:54,180 --> 00:11:58,017 一気に無気力になって 何もしたくなくなる。 137 00:11:58,017 --> 00:12:01,854 3つ 魔力を限界近くまで放出すると> 138 00:12:01,854 --> 00:12:06,192 次は 魔力量が少し増えるということ。 139 00:12:06,192 --> 00:12:09,696 4つ 帯魔状態は 光の玉同様> 140 00:12:09,696 --> 00:12:13,366 魔力の素質がない人間には 見えなかった。 141 00:12:13,366 --> 00:12:16,369 素質のある人間には見えるし> 142 00:12:16,369 --> 00:12:19,872 触れば 温かさを感じることも わかった。 143 00:12:19,872 --> 00:12:24,811 そして 5つ これが最大の問題> 144 00:12:24,811 --> 00:12:29,315 あぁ~! 光の玉が出ない~! 145 00:12:29,315 --> 00:12:33,987 う~ん… もしかして 魔力を出せる量には> 146 00:12:33,987 --> 00:12:36,489 限界があるのかなぁ…。 147 00:12:36,489 --> 00:12:43,496 僕が出せる魔力の量は体を 光らせる程度ってことなのかも…。 148 00:12:43,496 --> 00:12:47,333 え? 魚以下の魔力放出量ってこと? 149 00:12:47,333 --> 00:12:52,005 ハハハハハ… ご冗談を。 150 00:12:52,005 --> 00:12:54,007 いわゆるマジックポイントみたいなものだ。 151 00:12:54,007 --> 00:12:56,009 上限を増やしても> 152 00:12:56,009 --> 00:12:59,512 一度に消費できるマックスの数値が 変わらないとしたら…。 153 00:13:02,515 --> 00:13:07,020 あれ? 詰んだ? 詰んでる? これ…。 154 00:13:07,020 --> 00:13:11,357 いやいやいやいや 待て待て。 まだ諦めるのは早いって! 155 00:13:11,357 --> 00:13:15,528 《ここまできて 実は魔法は 使えませんでした なんて> 156 00:13:15,528 --> 00:13:17,864 認めてたまるか! 157 00:13:17,864 --> 00:13:21,567 トラウトは 体を発光させて 光の玉を出していた…》 158 00:13:23,469 --> 00:13:25,972 あっ そうか! 159 00:13:31,477 --> 00:13:35,481 《このまま 腕に 魔力が行くように…》 160 00:13:38,151 --> 00:13:40,987 難しすぎるよ これ…。 161 00:13:40,987 --> 00:13:45,658 《喜びの感情を 思い起こす感情的な思考と> 162 00:13:45,658 --> 00:13:49,829 右手に意識を集中する 理性的な思考…。 163 00:13:49,829 --> 00:13:53,100 相反する思考を 同時に行うのは困難だ》 164 00:13:53,100 --> 00:13:56,002 ((うわ…)) 165 00:13:56,002 --> 00:14:00,173 いや 違うな… 順番が逆なんだ。 166 00:14:00,173 --> 00:14:04,077 《右手に魔力が集まれば うれしい…》 167 00:14:08,848 --> 00:14:11,050 あっ! 168 00:14:13,186 --> 00:14:15,688 うっ おぉ~! 169 00:14:15,688 --> 00:14:20,893 ウヘヘッ 僕の右手が光ってる! ヘヘヘ! 170 00:14:22,962 --> 00:14:25,798 うりゃ! 171 00:14:25,798 --> 00:14:28,801 イ… イッタ~! 172 00:14:28,801 --> 00:14:31,804 た ただの光じゃないか。 173 00:14:31,804 --> 00:14:35,808 なんか破壊する力があるかと 思ったのに…。 174 00:14:35,808 --> 00:14:38,978 ふぅ~ ま いっか。 175 00:14:38,978 --> 00:14:41,481 ヘヘッ 強い光は出せたし。 176 00:14:41,481 --> 00:14:44,484 ウヘッ ヘヘヘヘ! 177 00:14:44,484 --> 00:14:50,590 帯魔状態から魔力を移動させ 特定箇所に集めることを「集魔」。 178 00:14:52,658 --> 00:14:56,662 集めた状態を 「集魔状態」と名づけよう。 179 00:14:56,662 --> 00:15:01,000 ウヘヘ… 一歩前進したぞ~ エヘヘヘ! 180 00:15:01,000 --> 00:15:05,304 よ~し 魔力が枯渇するまで 集魔の練習を続けるぞ! 181 00:15:09,008 --> 00:15:11,344 (2人)今日は よろしくお願いします! 182 00:15:11,344 --> 00:15:13,346 お願いします…。 183 00:15:13,346 --> 00:15:18,184 よし。 では 今日から シオンとローズを加えた3人での> 184 00:15:18,184 --> 00:15:20,186 剣術鍛錬を始める。 185 00:15:20,186 --> 00:15:22,789 ふざけたり 気を抜いたりしないように。 186 00:15:22,789 --> 00:15:26,292 木剣でも人は死ぬからな。 187 00:15:26,292 --> 00:15:28,294 わかったか? 188 00:15:28,294 --> 00:15:30,296 あっ! (2人)はい! 189 00:15:30,296 --> 00:15:32,298 あの…。 (3人)ん? 190 00:15:32,298 --> 00:15:37,303 僕は 誰かと戦うつもりはないので 剣術を習う意味は ないんじゃ…。 191 00:15:37,303 --> 00:15:40,807 そんなことはないぞ。 剣を振るう相手は> 192 00:15:40,807 --> 00:15:42,975 なにも人間ばかりではない。 193 00:15:42,975 --> 00:15:47,313 一歩 村を出れば 魔物がウロウロしているのだからな。 194 00:15:47,313 --> 00:15:49,482 (ローズ)わたくしも護身のために 剣術を習いたいと> 195 00:15:49,482 --> 00:15:51,651 お願いしましたの。 シオン! 196 00:15:51,651 --> 00:15:54,487 うおっ! お姉ちゃんと一緒に頑張ろう! 197 00:15:54,487 --> 00:15:56,489 うん…。 198 00:15:56,489 --> 00:15:58,491 ハァ…。 199 00:15:58,491 --> 00:16:01,594 《あ~ やだ やだ こんなことより 集魔の練習をしたい…》 200 00:16:03,663 --> 00:16:05,665 (倒れる音) 201 00:16:05,665 --> 00:16:08,334 ハァ… ハァ…。 202 00:16:08,334 --> 00:16:12,171 まさか これほどまでに 剣術の資質がないとは…。 203 00:16:12,171 --> 00:16:17,844 ぼ 僕も ここまでとは お 思わなかったよ…。 204 00:16:17,844 --> 00:16:20,346 (ガウェイン)ローズは なかなか筋がいいな。 205 00:16:20,346 --> 00:16:23,616 このまま鍛錬を積めば よい剣士になりそうだ。 206 00:16:23,616 --> 00:16:26,953 お褒めにあずかり光栄ですわ。 207 00:16:26,953 --> 00:16:31,557 では 最後にマリー。 どれくらい 成長したか見てあげよう。 208 00:16:36,462 --> 00:16:38,464 お願いします! 209 00:16:38,464 --> 00:16:52,979 /~ 210 00:16:52,979 --> 00:16:55,147 えいっ! 速い! 211 00:16:55,147 --> 00:16:57,817 ふわっ! 212 00:16:57,817 --> 00:17:00,152 でや~っ! 213 00:17:00,152 --> 00:17:02,655 ハッ! フッ。 214 00:17:02,655 --> 00:17:04,991 フッ! うっ… うあっ? 215 00:17:04,991 --> 00:17:07,660 うえっ…。 216 00:17:07,660 --> 00:17:10,162 私の勝ちだ。 217 00:17:12,331 --> 00:17:15,167 ありがとうございました。 218 00:17:15,167 --> 00:17:20,172 うむ 悪くない。 ただ動きが大きい。 219 00:17:20,172 --> 00:17:24,110 しかし 相手の虚を突こうと するところは よかったな。 220 00:17:24,110 --> 00:17:26,112 ハッ あっ! 221 00:17:26,112 --> 00:17:28,114 これからも精進しなさい。 222 00:17:28,114 --> 00:17:31,784 マリーなら数年で かなりの腕前になるだろう。 223 00:17:31,784 --> 00:17:35,988 うん 頑張る! もっと強くなれるように。 224 00:17:47,967 --> 00:17:53,072 《右手に集まった魔力を 体外へ放出できれば うれしい》 225 00:17:59,979 --> 00:18:04,984 う~ん やり方が違うのかな。 226 00:18:04,984 --> 00:18:09,322 《最初は数回で限界だった 帯魔状態の維持も> 227 00:18:09,322 --> 00:18:12,491 20回程度まで可能になっている。 228 00:18:12,491 --> 00:18:17,296 ただ最初に比べると回数の上昇は 停滞気味だ…》 229 00:18:19,332 --> 00:18:22,601 一度 立ち止まって 考え直したほうがいいかも。 230 00:18:22,601 --> 00:18:24,603 (ノック) 231 00:18:24,603 --> 00:18:26,939 あっ どうぞ。 232 00:18:26,939 --> 00:18:29,108 勉強中だったか? 233 00:18:29,108 --> 00:18:32,111 ううん 大丈夫。 どうしたの? 234 00:18:32,111 --> 00:18:36,949 うむ。 実は これから イストリアへ行こうかと思っていてな。 235 00:18:36,949 --> 00:18:39,285 シオンも行くか? 236 00:18:39,285 --> 00:18:41,620 えっ… いいの? 237 00:18:41,620 --> 00:18:47,460 <イストリア それは僕たちが住む エッテン地方にある都市のこと。 238 00:18:47,460 --> 00:18:50,763 家から最も近い中規模の都市だ> 239 00:18:56,636 --> 00:18:58,638 着いたぞ。 240 00:18:58,638 --> 00:19:01,807 イタタ…。 お尻が割れるかと思った。 241 00:19:01,807 --> 00:19:06,646 (エマ)あらあら 2人には まだ 遠出は早かったかしら? 242 00:19:06,646 --> 00:19:10,983 まずは買い出しだ。 それから鍛冶屋に寄って帰宅する。 243 00:19:10,983 --> 00:19:15,821 はぐれたら迷子になるから絶対に 私たちから離れないように。 244 00:19:15,821 --> 00:19:17,823 (2人)は~い。 245 00:19:17,823 --> 00:19:20,493 《ハァ… 子どもだから当然か…。 246 00:19:20,493 --> 00:19:24,263 せっかく魔法の手がかりを 探せると思ったのに…。 247 00:19:24,263 --> 00:19:26,932 おっ! まあいいさ。 248 00:19:26,932 --> 00:19:29,101 まだ子どもだから 見回れないけど> 249 00:19:29,101 --> 00:19:33,439 ある程度 成長すれば 自分で街へ来られるだろう。 250 00:19:33,439 --> 00:19:37,243 そのときのことを考えて 目星をつけておこう》 251 00:19:44,116 --> 00:19:47,453 フフフフフ。 どうかしたの? 姉さん。 252 00:19:47,453 --> 00:19:51,290 え? ううん 別に何もないわよ? 253 00:19:51,290 --> 00:19:54,126 そう? 落ち着かない様子だけど。 254 00:19:54,126 --> 00:19:56,295 ふ… 普通よ。 255 00:19:56,295 --> 00:20:00,800 よし 買い出しは これで終わりだ。 次は 鍛冶屋に行くぞ。 256 00:20:00,800 --> 00:20:03,002 (2人)あっ! ハハハッ! 257 00:20:04,970 --> 00:20:09,975 (グラスト)あ~ いらっしゃ…。 あんだよ ガウェインか。 258 00:20:09,975 --> 00:20:12,078 おぉ…。 259 00:20:14,980 --> 00:20:17,650 (ガウェイン)あんだとは たいした言いぐさだな。 260 00:20:17,650 --> 00:20:19,985 グラスト お得意様だろう。 261 00:20:19,985 --> 00:20:23,489 ああ ああ そうだな。 悪い悪い。 262 00:20:23,489 --> 00:20:26,992 あれだな 注文の品を取りに来たんだろ? 263 00:20:26,992 --> 00:20:29,662 ああ。 できているな? 264 00:20:29,662 --> 00:20:33,332 上等なの作ってやったぜ。 嬢ちゃんの剣だしな。 265 00:20:33,332 --> 00:20:36,335 あっ! (グラスト)おっと 自己紹介が遅れたな。 266 00:20:36,335 --> 00:20:38,337 俺は グラスト。 267 00:20:38,337 --> 00:20:42,842 コイツ… あぁ お前たちの父さんの 友達みたいなもんだ。 268 00:20:42,842 --> 00:20:45,845 こ こんにちは。 マリアンヌです。 269 00:20:45,845 --> 00:20:48,681 こんにちは。 僕は シオンです。 270 00:20:48,681 --> 00:20:52,351 お前の子どもとは思えないくらい 礼儀正しいな おい。 271 00:20:52,351 --> 00:20:54,353 殴るぞ。 やめろ! 272 00:20:54,353 --> 00:20:56,689 お前の拳は マジで痛いから! 273 00:20:56,689 --> 00:20:59,191 (グラスト)っと ちょっと剣取ってくらぁ! 274 00:20:59,191 --> 00:21:02,695 待っててくれ! 275 00:21:02,695 --> 00:21:05,531 (グラスト)ほらよ。 子ども用に刀身を短くして> 276 00:21:05,531 --> 00:21:09,869 重量も軽くしてある。 扱いやすいと思うぜ。 277 00:21:09,869 --> 00:21:12,538 あぁ…。 278 00:21:12,538 --> 00:21:16,542 (グラスト)さやには 装飾を施して あるから かなりオシャレなはずだ。 279 00:21:16,542 --> 00:21:19,345 わっ! うむ。 280 00:21:22,314 --> 00:21:24,517 わぁ~! 281 00:21:27,987 --> 00:21:29,989 わぁ…。 282 00:21:36,328 --> 00:21:40,166 シオンは 何ももらえないのに 私だけがもらうから> 283 00:21:40,166 --> 00:21:42,668 ちょっと悪いなって思ってたのよ。 284 00:21:42,668 --> 00:21:46,005 誕生日の品なんでしょ? それに僕は弟だし> 285 00:21:46,005 --> 00:21:48,507 剣が欲しいとは思わないし。 286 00:21:48,507 --> 00:21:51,844 別に姉さんが 気にする必要はないのに。 287 00:21:51,844 --> 00:21:55,347 シオンは もうちょっと わがままになっていいと思うわ。 288 00:21:55,347 --> 00:21:57,349 わがままだよ? 289 00:21:57,349 --> 00:22:00,019 姉さんに いろいろと つきあってもらってるでしょ。 290 00:22:00,019 --> 00:22:04,023 ん~ そういうのじゃないのよね。 291 00:22:04,023 --> 00:22:06,625 う~ん… あっ! 292 00:22:09,361 --> 00:22:11,363 父さん あの店って! 293 00:22:11,363 --> 00:22:14,033 あっ! 294 00:22:14,033 --> 00:22:17,836 あそこは シオンが知らなくていい場所だ。 295 00:22:19,872 --> 00:22:22,141 ごめん なんか気になっただけだから> 296 00:22:22,141 --> 00:22:24,543 気にしなくていいよ。 297 00:22:26,979 --> 00:22:31,584 《あの看板には 確かに こう書かれていた…》 298 00:22:35,654 --> 00:22:38,157 《「妖精屋」と…》