1 00:00:04,471 --> 00:00:06,473 (ローズ)はぁ~。 2 00:00:06,473 --> 00:00:10,143 (マリー)フフ~。 (シオン)ハハハ…。 3 00:00:10,143 --> 00:00:12,479 《あの日➡ 4 00:00:12,479 --> 00:00:15,782 お互いの思いを打ち明けて 仲直りしてから➡ 5 00:00:15,782 --> 00:00:19,119 姉さんは ずっと この調子だ》 6 00:00:19,119 --> 00:00:24,958 あ… あのね 姉さん…。 ん~? なあに? 7 00:00:24,958 --> 00:00:28,629 ごめん 少し 離れてほしいんだけど…。 8 00:00:28,629 --> 00:00:30,631 どして? 9 00:00:30,631 --> 00:00:34,301 今から ほら 魔法の実験するからさ。 10 00:00:34,301 --> 00:00:37,471 近いと危ないし… ねっ。 11 00:00:37,471 --> 00:00:39,773 私 邪魔なの? 12 00:00:39,773 --> 00:00:42,476 邪魔じゃないよ! 13 00:00:42,476 --> 00:00:45,379 でも ほら 離れてくれたほうが➡ 14 00:00:45,379 --> 00:00:47,614 魔法の研究がしやすいし。 15 00:00:47,614 --> 00:00:50,117 むぅ わかったわよ。 16 00:00:50,117 --> 00:00:52,786 え~ コホン。 17 00:00:52,786 --> 00:00:56,189 さて 今日の研究を始めよう! 18 00:02:41,128 --> 00:02:44,965 <今日に至るまで 僕は いくつかの鍛錬と➡ 19 00:02:44,965 --> 00:02:47,100 実験を続けていた> 20 00:02:47,100 --> 00:02:49,936 集魔! 21 00:02:49,936 --> 00:02:54,207 < それは 魔力の形状を 変化させるというもので…> 22 00:02:56,943 --> 00:02:59,913 < まず わかったのは 体外放出した魔力を➡ 23 00:02:59,913 --> 00:03:02,449 薄く伸ばすことも可能ということ。 24 00:03:02,449 --> 00:03:06,486 だからといって 体外放出できる魔力量が➡ 25 00:03:06,486 --> 00:03:09,289 増えるというわけではない。 26 00:03:09,289 --> 00:03:12,459 要するに 放出する魔力の体積を➡ 27 00:03:12,459 --> 00:03:14,428 広げれば広げるほど➡ 28 00:03:14,428 --> 00:03:17,597 全体の魔力は 薄くなるってことで➡ 29 00:03:17,597 --> 00:03:23,103 この状態だと 魔法には 昇華 できないってこともわかった。 30 00:03:23,103 --> 00:03:26,773 それじゃあ 逆に体積を小さくしたら➡ 31 00:03:26,773 --> 00:03:28,942 どうなるんだろう?> 32 00:03:28,942 --> 00:03:30,944 (2人)おぉ~。 33 00:03:35,916 --> 00:03:38,085 <結果は 予想以上だった。 34 00:03:38,085 --> 00:03:41,254 魔力を凝縮したことで➡ 35 00:03:41,254 --> 00:03:44,791 フレアの威力は 目に見えて上がったんだ。 36 00:03:44,791 --> 00:03:47,761 僕は これを 暫定的に➡ 37 00:03:47,761 --> 00:03:49,763 ガスフレアと名付けた> 38 00:03:56,436 --> 00:04:01,441 < ちなみに電気のほうは 小さく光るだけで終わった。 39 00:04:01,441 --> 00:04:04,377 たぶん体積が小さすぎたんだろう。 40 00:04:04,377 --> 00:04:06,780 それらの研究の結果➡ 41 00:04:06,780 --> 00:04:10,150 僕は 魔力を体外放出させながら➡ 42 00:04:10,150 --> 00:04:12,919 形状変化させることも できるようになった> 43 00:04:12,919 --> 00:04:15,756 ハハハ… ハハハ…。 44 00:04:15,756 --> 00:04:17,757 集魔! 45 00:04:23,363 --> 00:04:25,432 うわっ! 46 00:04:25,432 --> 00:04:28,268 だ… 大丈夫? シオン! 47 00:04:28,268 --> 00:04:30,937 ケガはありませんこと? 48 00:04:30,937 --> 00:04:35,609 大丈夫 なんともないよ。 49 00:04:35,609 --> 00:04:39,613 そ… そう? だったら いいけど。 50 00:04:39,613 --> 00:04:42,816 でも さっきのどういうこと? 51 00:04:42,816 --> 00:04:45,786 雷が 手前に来ていましたわ。 52 00:04:45,786 --> 00:04:50,290 わたくしは てっきり 前方へ 向かうと思っていたのですが。 53 00:04:50,290 --> 00:04:52,626 フレアのときも思ったけど➡ 54 00:04:52,626 --> 00:04:56,296 魔力を消費して 魔法は生まれているんだ。 55 00:04:56,296 --> 00:04:59,966 だから 魔力があるほうに 流れてくるのは➡ 56 00:04:59,966 --> 00:05:01,935 おかしなことじゃないんだよ。 57 00:05:01,935 --> 00:05:04,838 魔力が 雷鉱石に触れた時点で➡ 58 00:05:04,838 --> 00:05:09,142 僕の方向に流れてくるのは 当然の帰結だと思う。 59 00:05:09,142 --> 00:05:11,611 フム…。 う~ん? 60 00:05:11,611 --> 00:05:15,549 《何かがつかめそうで つかめないって感じだ。 61 00:05:15,549 --> 00:05:19,452 魔力には無限の可能性が あるように思える。 62 00:05:19,452 --> 00:05:23,790 けど 僕は無知で発想力も乏しい》 63 00:05:23,790 --> 00:05:27,961 むしろ これまでが とんとん拍子すぎたんだ。 64 00:05:27,961 --> 00:05:32,465 《あまりに 事が うまく進み過ぎていた。 65 00:05:32,465 --> 00:05:36,303 世界が僕に 魔法を 開発させようとしているのかと➡ 66 00:05:36,303 --> 00:05:38,638 錯覚するほどに》 67 00:05:38,638 --> 00:05:40,707 (グラスト)よう シオン! 68 00:05:40,707 --> 00:05:43,510 あっ グラストさん! 69 00:05:48,281 --> 00:05:50,584 (ガウェイン)はぁ~。 (グラスト)んっ…。 70 00:05:50,584 --> 00:05:55,088 シオン 雷鉱石を 採取したことは覚えているな? 71 00:05:55,088 --> 00:05:57,757 うん 覚えてるよ。 72 00:05:57,757 --> 00:05:59,926 うむ 実はな➡ 73 00:05:59,926 --> 00:06:04,431 あのあと このバカは シオンの知識を利用し➡ 74 00:06:04,431 --> 00:06:06,433 雷鉱石を採取したらしい。 75 00:06:06,433 --> 00:06:11,438 今まで 雷鉱石を運搬することは ほぼできなかったからな。 76 00:06:11,438 --> 00:06:14,975 持ち帰り 商売にしようとしたそうだ。 77 00:06:14,975 --> 00:06:18,545 あぁ その なんだ…。 78 00:06:18,545 --> 00:06:22,449 許可も得ず 勝手に雷鉱石を 運んでもうけようとした。 79 00:06:22,449 --> 00:06:24,451 悪かった。 80 00:06:24,451 --> 00:06:26,419 (エマ)まぁ…。 81 00:06:30,090 --> 00:06:33,426 別に問題ないと思うんですけど。 82 00:06:33,426 --> 00:06:39,099 えっ? いや… お前の考えを 利用したんだぞ 俺は! 83 00:06:39,099 --> 00:06:44,604 まぁ そうなるんですかね? でも 別にいいのでは? 84 00:06:44,604 --> 00:06:47,774 しかしだな…。 (せきばらい) 85 00:06:47,774 --> 00:06:51,278 実はな 問題は それだけではない。 86 00:06:51,278 --> 00:06:53,280 あぁ…。 87 00:06:57,784 --> 00:07:02,088 うわぁ…。 すごい 光ってる。 88 00:07:02,088 --> 00:07:06,760 (グラスト)雷鉱石は 明かりに使うには 不便だし危険だ。 89 00:07:06,760 --> 00:07:11,097 最初は もの珍しさに 買う人間もいたけどよ。 90 00:07:11,097 --> 00:07:16,269 すぐに客足が途絶えちまって ご覧のありさまさ。 91 00:07:16,269 --> 00:07:18,471 ハハハハ…。 92 00:07:20,440 --> 00:07:23,076 そこで お前に頼みがあるんだ! 93 00:07:23,076 --> 00:07:27,781 この雷鉱石を どうにか 売る方法を考えてくれねえか? 94 00:07:27,781 --> 00:07:31,284 えっ? バチバチって音がうるさいって➡ 95 00:07:31,284 --> 00:07:33,420 苦情が来てるみてえでな。 96 00:07:33,420 --> 00:07:35,789 3日後までにどうにかしねえと➡ 97 00:07:35,789 --> 00:07:38,591 この倉庫も 借りられなくなっちまうんだ。 98 00:07:38,591 --> 00:07:43,463 雷鉱石の運搬をするための 発想と知識が お前にはあった。 99 00:07:43,463 --> 00:07:48,501 だから お前なら なんとかできるかもしれねえと➡ 100 00:07:48,501 --> 00:07:50,937 思ったんだけどよ…。 101 00:07:50,937 --> 00:07:53,907 わかりました。 102 00:07:53,907 --> 00:07:56,810 僕にできることならやってみます。 103 00:07:56,810 --> 00:08:00,847 い… いいのか? こんな勝手な話なのによ。 104 00:08:00,847 --> 00:08:04,417 ええ でも 何か 案があるわけじゃないので➡ 105 00:08:04,417 --> 00:08:06,753 あまり期待はしないでください。 106 00:08:06,753 --> 00:08:12,425 あの どうして 雷鉱石同士の 間隔を空けてるんですか? 107 00:08:12,425 --> 00:08:14,427 それなんだが…。 108 00:08:17,097 --> 00:08:19,099 あっ! あらあら! 109 00:08:22,268 --> 00:08:24,270 これは…。 110 00:08:27,640 --> 00:08:32,746 (グラスト)で こいつが 雷鉱石を製錬して鋳造した金属だ。 111 00:08:35,281 --> 00:08:38,785 電気反応というか さっきみたいな接触させたら➡ 112 00:08:38,785 --> 00:08:40,854 雷が走ったりはしませんか? 113 00:08:40,854 --> 00:08:42,822 (グラスト)試してみな。 114 00:08:44,891 --> 00:08:48,395 えっ! シオン…。 うん。 115 00:08:54,501 --> 00:08:57,637 (金属音) 116 00:08:57,637 --> 00:09:01,207 《金属を加工するのって たしか》 117 00:09:04,944 --> 00:09:09,115 雷が出なくなったのは 製錬の どの段階ですか? 118 00:09:09,115 --> 00:09:14,621 雷鉱石を砕いた時点では ほんの少しは バチッと出たぜ。 119 00:09:14,621 --> 00:09:19,459 そのあと 燃焼して溶かしたときに なくなったのかもしれねえな。 120 00:09:19,459 --> 00:09:23,129 そこからは ある程度 工程が ひとつなぎだからよ。 121 00:09:23,129 --> 00:09:25,131 《燃やす…》 122 00:09:25,131 --> 00:09:27,967 燃やす… か。 123 00:09:27,967 --> 00:09:30,804 父さん いいかな? 124 00:09:30,804 --> 00:09:33,306 (ガウェイン)ああ いいだろう。 125 00:09:33,306 --> 00:09:37,977 何がいいの? ちょっと試したいことがあるんだ。 126 00:09:41,281 --> 00:09:43,450 集魔! あ? 127 00:09:43,450 --> 00:09:46,119 フレア! おお! 128 00:09:46,119 --> 00:09:49,122 なな なんだ こりゃ!? 129 00:09:49,122 --> 00:09:51,991 では このまま作業を…。 130 00:09:51,991 --> 00:09:54,294 いやいやいや… 待て! 131 00:09:54,294 --> 00:09:57,130 何もなかったかのように 振る舞うな! 132 00:09:57,130 --> 00:10:00,700 今の何だ? 手から火が生まれたぞ! 133 00:10:00,700 --> 00:10:02,735 魔法です。 134 00:10:02,735 --> 00:10:05,004 ま… 魔法? 135 00:10:06,973 --> 00:10:09,109 うむ…。 136 00:10:09,109 --> 00:10:11,211 ええ 魔法とは…。 137 00:10:14,013 --> 00:10:16,115 (グラスト)信じられねえ。 138 00:10:16,115 --> 00:10:20,453 お前たちは知ってたのか? ああ まぁな。 139 00:10:20,453 --> 00:10:25,458 はぁ~ まっ 実際に 見ちまったんだから➡ 140 00:10:25,458 --> 00:10:27,460 信じるしかねえ。 141 00:10:27,460 --> 00:10:29,963 とにかく 魔法っての? 142 00:10:29,963 --> 00:10:33,600 それの火で製錬すれば 結果が違うってことか? 143 00:10:33,600 --> 00:10:36,603 どうでしょう? わからないです。 144 00:10:36,603 --> 00:10:38,605 わかんねえのかよ。 145 00:10:38,605 --> 00:10:42,442 魔法に関しては まだ研究中なので。 146 00:10:42,442 --> 00:10:46,446 そ… そうか。 まぁ いい。 147 00:10:46,446 --> 00:10:49,449 とりあえず やってみることにする。 148 00:10:49,449 --> 00:10:54,120 小一時間はかかるから 外をぶらついてきていいぜ。 149 00:10:54,120 --> 00:10:58,625 いえ 僕は どうなるか 興味があるので見学してます。 150 00:10:58,625 --> 00:11:01,628 シオンがいるなら 私も残るわ。 151 00:11:04,130 --> 00:11:06,099 フフフ…。 ハハハ…。 152 00:11:12,138 --> 00:11:14,140 (グラスト)出来たぜ! 153 00:11:14,140 --> 00:11:16,109 ふぅ! 154 00:11:30,790 --> 00:11:32,792 (3人)あっ! 155 00:11:35,261 --> 00:11:37,964 か… 雷が走ったぞ! 156 00:11:37,964 --> 00:11:41,868 すごいわ! やったわね シオン! 157 00:11:41,868 --> 00:11:43,903 ええ ええ! 158 00:11:43,903 --> 00:11:46,439 うん ありがとう。 159 00:11:46,439 --> 00:11:48,975 この金属 えっと…。 160 00:11:48,975 --> 00:11:52,645 とりあえず 鉄雷という名前にしましょうか。 161 00:11:55,815 --> 00:12:00,153 この 鉄雷は いい商品になりそうですよ。 162 00:12:00,153 --> 00:12:04,457 < それから僕たちは 寝る間も惜しんで➡ 163 00:12:04,457 --> 00:12:07,460 鉄雷を作り続けた。 164 00:12:07,460 --> 00:12:15,969 なかでも グラストさんは 三日三晩 一睡もせずに働き続けて…> 165 00:12:20,773 --> 00:12:23,943 お… 終わったぜ。 166 00:12:23,943 --> 00:12:26,145 ふぁ…。 167 00:12:30,617 --> 00:12:34,787 今回 ご紹介するのは こちらの商品! 168 00:12:34,787 --> 00:12:39,292 漆黒の闇を照らす優れもの 雷光灯です! 169 00:12:39,292 --> 00:12:42,929 こうして 間に挟んだ 絶縁体を取ると➡ 170 00:12:42,929 --> 00:12:45,632 ほら 明るいでしょ? 171 00:12:45,632 --> 00:12:48,635 これがあれば もう ランプはいりません! 172 00:12:48,635 --> 00:12:52,639 続いてご紹介するのは こちら! 173 00:12:52,639 --> 00:12:55,108 発雷石です! 174 00:12:58,311 --> 00:13:00,446 ご覧ください。 火打ち石より➡ 175 00:13:00,446 --> 00:13:03,449 簡単に着火させることが できますよ。 176 00:13:03,449 --> 00:13:06,452 こちらの商品をお求めの方は➡ 177 00:13:06,452 --> 00:13:10,490 今すぐ グラストさんの 武器屋にお越しください。 178 00:13:10,490 --> 00:13:13,760 シオンちゃんは 本当に賢いわね~。 179 00:13:13,760 --> 00:13:17,130 お母さん 自慢しちゃいたいくらいよ。 180 00:13:17,130 --> 00:13:21,434 ああ 大したものだ。 私も鼻が高いぞ。 181 00:13:21,434 --> 00:13:23,436 あ… ありがとう。 182 00:13:23,436 --> 00:13:26,606 フフン! 私は知ってたもん! 183 00:13:26,606 --> 00:13:30,109 シオンはすごいんだから! ハハハハ…。 184 00:13:30,109 --> 00:13:33,780 《また嫉妬しちゃうかもって 思ったけど➡ 185 00:13:33,780 --> 00:13:36,783 女の子って わからない》 186 00:13:36,783 --> 00:13:41,988 しっかし ホントすげえよ シオンは! こんなものを思いつくなんてな! 187 00:13:41,988 --> 00:13:45,992 やっぱ 特別なんだなぁ。 なんせ お前は…。 188 00:13:45,992 --> 00:13:47,960 グラスト! (2人)はっ…。 189 00:13:50,797 --> 00:13:53,633 いや すまん! 190 00:13:53,633 --> 00:13:57,103 なんでもねえ 忘れてくれ。 191 00:14:00,206 --> 00:14:03,443 ささ… 話は まとまったみたいだし➡ 192 00:14:03,443 --> 00:14:05,445 お昼にしましょうね。 193 00:14:05,445 --> 00:14:08,881 今日は 海鮮シチューですよ~。 194 00:14:08,881 --> 00:14:10,850 ふぅ…。 195 00:14:13,286 --> 00:14:16,956 《グラストさんは 何を言おうとしたんだろうか? 196 00:14:16,956 --> 00:14:21,294 僕が… 僕が何なんだ?》 197 00:14:21,294 --> 00:14:25,431 ありがとな シオン! 何かあったら すぐに言えよ! 198 00:14:25,431 --> 00:14:27,467 絶対に助けるからよ! 199 00:14:27,467 --> 00:14:31,304 礼も きちんとするから 待ってろよ~! 200 00:14:31,304 --> 00:14:33,773 シオン お礼って? 201 00:14:33,773 --> 00:14:39,479 雷光灯と発雷石を作ってる間に パッとひらめいたんだ。 202 00:14:39,479 --> 00:14:44,450 《鉄雷を組み込んだ あの道具が 本当に出来れば➡ 203 00:14:44,450 --> 00:14:49,789 間違いなく 僕の魔法は 劇的に変わるだろう》 204 00:14:49,789 --> 00:14:56,195 < ちなみに 雷光灯と発雷石は 大好評で すぐに完売したそうだ> 205 00:14:59,766 --> 00:15:02,435 今日は どんな研究をするの? 206 00:15:02,435 --> 00:15:05,838 火は 酸素がないと燃えない。 207 00:15:05,838 --> 00:15:10,610 だから こうやって 密閉空間にすると…。 208 00:15:10,610 --> 00:15:13,980 消える。 それは知ってるよね? 209 00:15:13,980 --> 00:15:17,283 えっ ええ 知ってるわよ! 210 00:15:17,283 --> 00:15:20,453 カンテラを消すときの原理と 同じですわね。 211 00:15:20,453 --> 00:15:24,624 それじゃ 魔法の火は どうなるのか? 212 00:15:24,624 --> 00:15:27,093 集魔! 213 00:15:27,093 --> 00:15:29,095 フレア! 214 00:15:33,599 --> 00:15:36,102 さて どうなるか? 215 00:15:36,102 --> 00:15:38,438 消えないわ たぶん! 216 00:15:38,438 --> 00:15:40,640 消えると思いますけど。 うぅ…。 217 00:15:51,083 --> 00:15:54,453 ローズの予想は外れたわね。 フフン! 218 00:15:54,453 --> 00:15:57,623 はいはい わたくしの負けですわよ。 219 00:15:57,623 --> 00:16:02,094 《そう 消えていない。 酸素がないはずなのに➡ 220 00:16:02,094 --> 00:16:04,096 消えていない》 221 00:16:04,096 --> 00:16:08,935 炎魔法では 酸素は必要ないってことか。 222 00:16:08,935 --> 00:16:10,970 どういうことですの? 223 00:16:10,970 --> 00:16:15,608 まだ わからないけど 魔力は どんな状況でも➡ 224 00:16:15,608 --> 00:16:18,611 その現象自体を 増幅させ続けることが➡ 225 00:16:18,611 --> 00:16:21,113 できるってことなのかも。 226 00:16:21,113 --> 00:16:25,451 でも それがわかったからって 何かあるの? 227 00:16:25,451 --> 00:16:27,420 まだ なんとも…。 228 00:16:27,420 --> 00:16:30,957 ただ フレアが普通の火とは 違うってことはわかったよ。 229 00:16:30,957 --> 00:16:35,428 フレアは 魔力を燃料にして…。 230 00:16:35,428 --> 00:16:37,763 燃料…。 231 00:16:37,763 --> 00:16:40,099 そうか もしかして! 232 00:16:40,099 --> 00:16:44,704 ちょっと やりたいことがあるんだ。 233 00:16:48,174 --> 00:16:50,243 フレア! 234 00:16:50,243 --> 00:16:54,447 姉さん フレアに 魔力の塊をぶつけてくれる? 235 00:16:54,447 --> 00:16:57,750 うん… 集魔! 236 00:17:05,291 --> 00:17:07,760 あぁっ! 237 00:17:07,760 --> 00:17:11,430 な… 何が起きたんですの? 238 00:17:11,430 --> 00:17:13,432 大丈夫? 239 00:17:13,432 --> 00:17:16,602 うん… ちょっとビックリしたけど。 240 00:17:18,871 --> 00:17:21,140 シオンは こうなるって わかっていたんですの? 241 00:17:21,140 --> 00:17:27,280 ううん 僕も こんな結果に なるとは思わなかったよ。 242 00:17:27,280 --> 00:17:29,949 火力が上がるくらいだろうな って思ってた。 243 00:17:29,949 --> 00:17:33,953 そ… そう。 どうして あんなふうになったのかしら? 244 00:17:33,953 --> 00:17:39,158 威力が 明らかに 魔力量に比例していませんわね。 245 00:17:39,158 --> 00:17:42,795 《そうだ 魔力に触れただけなのに➡ 246 00:17:42,795 --> 00:17:47,466 まるで 爆薬に 火が着いたみたいに爆発した。 247 00:17:47,466 --> 00:17:52,305 火 燃える… 酸素 可燃物質…。 248 00:17:52,305 --> 00:18:00,813 電気 流れる… 放電 電流…》 249 00:18:00,813 --> 00:18:03,649 電流! 250 00:18:03,649 --> 00:18:05,618 シオン どうしたのよ? 251 00:18:13,459 --> 00:18:15,962 そうか そうだったんだ! 252 00:18:15,962 --> 00:18:17,964 これは魔力じゃない! 253 00:18:17,964 --> 00:18:19,966 魔力じゃないんだ! 254 00:18:22,134 --> 00:18:24,603 で… ですが それが魔力だと➡ 255 00:18:24,603 --> 00:18:27,039 シオンが おっしゃっていましたわよね? 256 00:18:27,039 --> 00:18:30,610 うん そうだよ。 これは魔力。 257 00:18:30,610 --> 00:18:32,778 でも 魔力じゃない。 258 00:18:32,778 --> 00:18:36,282 これは 魔力に反応している 空気だったんだ。 259 00:18:36,282 --> 00:18:41,787 雷魔法の発動には 明らかに空気抵抗があったし。 260 00:18:41,787 --> 00:18:47,426 フレアには 酸素は必要なく 魔力だけで燃焼した。 261 00:18:47,426 --> 00:18:50,763 これは つまり 魔力が➡ 262 00:18:50,763 --> 00:18:53,799 空気の役割を 担ってるってことなんだ! 263 00:18:53,799 --> 00:18:57,136 そして 魔力が物質に反応し➡ 264 00:18:57,136 --> 00:19:00,706 その特性を 増幅するものだったら…。 265 00:19:00,706 --> 00:19:05,945 あぁ アハ… これは かなりの進展になっているかも。 266 00:19:05,945 --> 00:19:08,447 きたきた きたよ~ これは! 267 00:19:08,447 --> 00:19:10,850 あ~ぁ また変な顔してる。 268 00:19:10,850 --> 00:19:13,953 フフ… けれど とてもうれしそうですわね。 269 00:19:13,953 --> 00:19:18,624 まっ あんまり 人さまに 見せられる顔じゃないけどね。 270 00:19:18,624 --> 00:19:24,096 魔法や魔力を合わせたものを 合成魔法と名付けよう。 271 00:19:24,096 --> 00:19:29,668 < そして グラストさんに頼んでいた あの道具が ついに完成した> 272 00:19:29,668 --> 00:19:33,739 お前の指示どおり 絶縁性の高い ペラ鉱石と➡ 273 00:19:33,739 --> 00:19:36,809 頑丈で耐火性の高い革を 縫い合わせてる。 274 00:19:42,648 --> 00:19:44,617 フレア! 275 00:19:50,122 --> 00:19:52,625 ハッ! 276 00:19:52,625 --> 00:19:54,927 うおっ なんだ ありゃ!? 277 00:20:05,504 --> 00:20:08,207 《さぁ ここからが本番だ》 278 00:20:14,613 --> 00:20:16,615 はぁ~っ!! 279 00:20:24,290 --> 00:20:27,126 で… 出来た。 280 00:20:27,126 --> 00:20:29,662 出来た~!! 281 00:20:29,662 --> 00:20:32,198 ついに出来たぞ~!! 282 00:20:32,198 --> 00:20:37,470 雷魔法… いや 「ボルト」の完成だ~!! 283 00:20:37,470 --> 00:20:40,139 す… すさまじいな。 284 00:20:40,139 --> 00:20:44,310 今まで見たなかで いちばんすごかったわ! 285 00:20:44,310 --> 00:20:47,279 ねぇ シオン! (泣き声) 286 00:20:47,279 --> 00:20:50,683 (泣き声) 287 00:20:50,683 --> 00:20:53,786 シオン? 泣いてますの? (泣き声) 288 00:20:53,786 --> 00:20:59,625 うえぇ~ やったよ~! 僕 やったよ~!! 289 00:20:59,625 --> 00:21:03,996 (泣き声) 290 00:21:03,996 --> 00:21:10,269 もう ホント シオンは泣き虫なんだから。 (泣き声) 291 00:21:10,269 --> 00:21:25,684 (泣き声) 292 00:23:01,113 --> 00:23:03,215 トイレ…。 293 00:23:05,284 --> 00:23:07,286 (グラスト)あのまま ほっといていいのか? 294 00:23:07,286 --> 00:23:11,423 シオンの魔法 ありゃ とんでもない代物だぜ。 295 00:23:11,423 --> 00:23:14,827 (ガウェイン)あの子は聡明だ。 調子に乗って➡ 296 00:23:14,827 --> 00:23:17,596 軽々しく見せびらかすような ことはしないと思うが。 297 00:23:17,596 --> 00:23:20,432 あなた 過信はだめよ。 298 00:23:20,432 --> 00:23:25,004 あの子は とても頭がいいけど まだ子どもなんだから。 299 00:23:25,004 --> 00:23:28,274 ついな… どうしても時折➡ 300 00:23:28,274 --> 00:23:31,944 シオンが特別であると 考えてしまう。 301 00:23:31,944 --> 00:23:35,614 シオンは あの方から託された➡ 302 00:23:35,614 --> 00:23:38,450 子どもなのだから。 え? 303 00:23:38,450 --> 00:23:42,488 《今 父さんは何て言ったんだ? 304 00:23:42,488 --> 00:23:49,161 僕は 父さんたちと 血が つながっていないってこと?》