1 00:00:02,135 --> 00:00:05,038 <シオン:姉さんが 怠惰病だと診断された翌日➡ 2 00:00:05,038 --> 00:00:10,043 僕たちは 村に戻らず しばらく イストリアに滞在することにした> 3 00:00:10,043 --> 00:00:11,979 (ガウェイン)はぁ…。 4 00:00:11,979 --> 00:00:13,981 (ノック) 5 00:00:13,981 --> 00:00:16,984 (グラスト)よう こっちは しばらく 倉庫として➡ 6 00:00:16,984 --> 00:00:20,487 使うつもりだったんだ。 好きにしていいぜ。 7 00:00:20,487 --> 00:00:24,992 (ガウェイン)グラスト すまないな。 (エマ)ありがとね グラストくん。 8 00:00:24,992 --> 00:00:26,994 おいおい 勘弁してくれ。 9 00:00:26,994 --> 00:00:29,763 俺は お前たちに いろいろ世話になってんだ。 10 00:00:29,763 --> 00:00:31,798 これくらい大したことじゃねえ。 11 00:00:31,798 --> 00:00:33,967 (グラスト)にしてもよぉ➡ 12 00:00:33,967 --> 00:00:37,471 なんでマリーみてぇな いい子が こんな目に…。 13 00:00:37,471 --> 00:00:40,307 あっ! わ… 悪ぃ。 14 00:00:40,307 --> 00:00:43,911 お前たちのほうが つらいのによ。 15 00:00:43,911 --> 00:00:46,113 (ガウェイン)いや…。 16 00:00:46,113 --> 00:00:49,149 とにかく 好きに使ってくれ。 17 00:00:49,149 --> 00:00:51,285 また昼に戻ってくる。 18 00:00:51,285 --> 00:00:53,453 ああ すまない。 19 00:00:53,453 --> 00:00:56,990 謝るのは 今ので最後にしてくれよ。 20 00:00:56,990 --> 00:01:00,761 すま… ありがとう。 21 00:01:02,829 --> 00:01:04,798 おう! 22 00:01:07,167 --> 00:01:09,169 (ローズ)失礼いたしますわ。 23 00:01:12,139 --> 00:01:14,141 シオン…。 24 00:03:01,181 --> 00:03:04,217 < どれくらい時間がたったのか。 25 00:03:04,217 --> 00:03:10,457 どれだけ呼びかけても 姉さんが答えることはなかった> 26 00:03:10,457 --> 00:03:12,959 (ガウェイン)シオン。 27 00:03:15,328 --> 00:03:17,431 なに? 28 00:03:17,431 --> 00:03:19,433 お前に会わせたい人がいる。 29 00:03:19,433 --> 00:03:23,270 今から会いに行くから 準備しなさい。 30 00:03:23,270 --> 00:03:26,440 会わせたい人… 医者? 31 00:03:26,440 --> 00:03:28,608 姉さんを治せる人? 32 00:03:28,608 --> 00:03:31,278 いや 違う。 33 00:03:31,278 --> 00:03:33,947 だったら行かない。 34 00:03:33,947 --> 00:03:36,783 僕は 姉さんといる。 35 00:03:36,783 --> 00:03:41,621 (ガウェイン)4日前の夜 姿の見えない 魔物と遭遇したこと➡ 36 00:03:41,621 --> 00:03:46,126 覚えているか? 4日前? 37 00:03:46,126 --> 00:03:50,330 ああ そうか… もう4日前だったんだね。 38 00:03:50,330 --> 00:03:54,468 (ガウェイン)あの日 姿の見えない何者かに襲われ➡ 39 00:03:54,468 --> 00:03:57,971 殺害される事案が 十数件も発生した。 40 00:03:57,971 --> 00:04:02,342 おそらく 私たちが目にした 魔物の仕業だろう。 41 00:04:02,342 --> 00:04:05,979 また同じことが 起きないとも限らん。 42 00:04:05,979 --> 00:04:09,816 私たちは あのとき なんとか あの魔物を撃退した。 43 00:04:09,816 --> 00:04:14,221 つまり私たち… いや➡ 44 00:04:14,221 --> 00:04:20,327 シオンならば あの魔物に対抗する 手段を持っているということだ。 45 00:04:20,327 --> 00:04:23,363 それが どうしたの? 46 00:04:23,363 --> 00:04:26,466 いいか? あの魔物を放置しておけば➡ 47 00:04:26,466 --> 00:04:29,136 また犠牲者が出るということだ。 48 00:04:29,136 --> 00:04:34,307 僕は… 姉さんのそばにいる。 ずっと ここにいる。 49 00:04:34,307 --> 00:04:37,310 姉さんを一人にしない。 50 00:04:39,479 --> 00:04:43,450 他の誰が死んでも構わないと そう言ってるのか! 51 00:04:43,450 --> 00:04:46,119 お前しか できないことかもしれないんだ! 52 00:04:46,119 --> 00:04:49,789 シオンが協力すれば 犠牲を減らせるかもしれない! 53 00:04:49,789 --> 00:04:52,325 関係ない。 54 00:04:52,325 --> 00:04:55,829 夜の魔物が 街を 私たちの村を襲い➡ 55 00:04:55,829 --> 00:04:58,965 領民を殺しても 関係ないと思えるのか? 56 00:04:58,965 --> 00:05:01,301 僕が助ける必要なんてない! 57 00:05:01,301 --> 00:05:03,837 そんなこと 僕には関係ないじゃないか! 58 00:05:03,837 --> 00:05:06,373 どうして僕が そんなこと しないといけないんだ! 59 00:05:06,373 --> 00:05:09,810 僕は 僕は姉さんのそばに いたいだけ! 60 00:05:09,810 --> 00:05:12,312 なんで そんなことも許されないんだ! 61 00:05:12,312 --> 00:05:14,948 父さんは 姉さんが心配じゃないの!? 62 00:05:14,948 --> 00:05:16,950 (ガウェイン)心配に決まっている! 63 00:05:16,950 --> 00:05:19,619 心配に… 決まっている。 64 00:05:19,619 --> 00:05:23,256 私の娘だ。 大事な愛している娘だ。 65 00:05:23,256 --> 00:05:30,130 仮に すべてを捨てて救えるならば 私は悪魔にでも命を売ろう! 66 00:05:30,130 --> 00:05:32,132 しかし 現実は➡ 67 00:05:32,132 --> 00:05:35,235 そんな選択肢さえ与えられない。 68 00:05:35,235 --> 00:05:40,807 だから 今は… できることをするしかない。 69 00:05:40,807 --> 00:05:46,880 お前が協力すれば 多くの人を救えるかもしれない。 70 00:05:46,880 --> 00:05:49,950 お前だけが それをできるかもしれないんだ! 71 00:05:49,950 --> 00:05:53,153 頼む シオン…。 72 00:05:53,153 --> 00:05:55,121 助けてくれ。 73 00:05:55,121 --> 00:05:57,224 父さん…。 74 00:05:57,224 --> 00:06:00,327 ((マリー:シオンが見つけた 魔法ってすごい力を➡ 75 00:06:00,327 --> 00:06:03,830 もっと別の何かのために 使ってもいいのかもって)) 76 00:06:03,830 --> 00:06:05,899 あっ…。 77 00:06:05,899 --> 00:06:08,468 ((特別な力は良くも悪くも➡ 78 00:06:08,468 --> 00:06:12,405 周りに影響を与えるって お父様も言ってたし➡ 79 00:06:12,405 --> 00:06:16,309 簡単じゃないことはわかってる。 でも➡ 80 00:06:16,309 --> 00:06:20,714 それでもね 何かないかなって思うのよ。 81 00:06:22,816 --> 00:06:26,620 それに シオンにしか できないことがあるから。 82 00:06:26,620 --> 00:06:31,324 シオンなら きっとたくさんの人を 救えると思うわよ。 83 00:06:31,324 --> 00:06:36,963 だから そういうときがきたら 助けてあげてほしいわ)) 84 00:06:36,963 --> 00:06:38,965 姉さんは…。 85 00:06:38,965 --> 00:06:43,370 姉さんは魔法で人助けを したらどうかって言ってた。 86 00:06:43,370 --> 00:06:47,474 (ガウェイン)そうか… マリーが。 うん。 87 00:06:47,474 --> 00:06:50,277 姉さんは いつも 自分のことじゃなくて➡ 88 00:06:50,277 --> 00:06:53,280 他人のことばかり考えてた。 89 00:06:53,280 --> 00:06:58,952 文句も言わず 僕のことを考えて 行動して 努力して…。 90 00:06:58,952 --> 00:07:03,823 そんな人だから 真っ先に 人助けなんて言葉が出たのかな。 91 00:07:03,823 --> 00:07:07,460 そうかもしれないな。 マリーは優しい子だからな。 92 00:07:07,460 --> 00:07:09,496 僕も そう思う。 93 00:07:09,496 --> 00:07:13,133 姉さんだったら こういうとき きっと こう言うんだろうね。 94 00:07:13,133 --> 00:07:17,304 シオン なんで そんな顔して グズグズしてるの! 95 00:07:17,304 --> 00:07:20,173 誰かを助けられるのは シオンだけなんだから➡ 96 00:07:20,173 --> 00:07:22,809 シャキッとしなさい って。 97 00:07:22,809 --> 00:07:28,181 うん それでシオンの手を引きずって 強引に連れていくんだろ? 98 00:07:28,181 --> 00:07:33,453 うん そうだね そういう人だ 姉さんは。 99 00:07:35,588 --> 00:07:39,959 僕にできることがあるなら…。 100 00:07:39,959 --> 00:07:42,762 手伝うよ 父さん。 101 00:07:44,964 --> 00:07:48,468 そうか ありがとう シオン。 102 00:07:48,468 --> 00:07:54,007 すまない。 お前の気持ちは わかっているつもりだが。 103 00:07:54,007 --> 00:07:57,510 いいんだ。 僕の気持ちの整理がつくまで➡ 104 00:07:57,510 --> 00:08:00,080 父さんは待っててくれたんだから。 105 00:08:00,080 --> 00:08:02,549 あっ…。 106 00:08:07,153 --> 00:08:09,990 (ガウェイン)どうした? シオン。 107 00:08:09,990 --> 00:08:17,464 《あれ? なんかおかしい。 なんだ この違和感は…》 108 00:08:17,464 --> 00:08:21,434 ((ウフフ ウフッ! 109 00:08:21,434 --> 00:08:25,305 アハハ!)) 110 00:08:25,305 --> 00:08:29,476 魔力が… ない。 111 00:08:29,476 --> 00:08:33,146 母さん! 姉さんをお願い! 112 00:08:33,146 --> 00:08:35,148 え? わ わかったわ。 113 00:08:35,148 --> 00:08:37,684 ま 待て! シオン! 114 00:08:37,684 --> 00:08:39,652 《どうかしてた! 4日もそばにいて➡ 115 00:08:39,652 --> 00:08:41,654 気づかないなんて!》 116 00:08:43,623 --> 00:08:45,792 やっぱり…。 117 00:08:45,792 --> 00:08:48,661 何かわかったのか? シオン。 118 00:08:48,661 --> 00:08:51,798 うん いくつかは。 119 00:08:51,798 --> 00:08:55,602 まず怠惰病の患者は 魔力を帯びていない。 120 00:08:55,602 --> 00:08:59,472 少なくとも この診療所の 怠惰病患者は全員ね。 121 00:08:59,472 --> 00:09:01,508 (ガウェイン)何だと? 122 00:09:01,508 --> 00:09:04,144 それに 街には魔力を持っている人が➡ 123 00:09:04,144 --> 00:09:06,146 まったく見当たらなかった。 124 00:09:06,146 --> 00:09:10,450 以前は ちらほら見かけたのに 今は一人もいないんだ。 125 00:09:10,450 --> 00:09:13,953 おそらくだけど 魔力を持っている人➡ 126 00:09:13,953 --> 00:09:17,957 魔法の素養がある人が 怠惰病を発症しているのかも。 127 00:09:17,957 --> 00:09:21,161 では もしかすると…。 うん…。 128 00:09:21,161 --> 00:09:25,632 《すべてが偶然ではなく 必然だとすれば➡ 129 00:09:25,632 --> 00:09:28,635 僕にできることが あるんじゃないか? 130 00:09:28,635 --> 00:09:31,471 怠惰病の治療法も その糸口も➡ 131 00:09:31,471 --> 00:09:35,308 原因さえも 見つかっていないけど…》 132 00:09:35,308 --> 00:09:38,144 だったら 僕が見つければいい。 133 00:09:38,144 --> 00:09:41,147 魔法と一緒だ。 ないなら自分で見つけ➡ 134 00:09:41,147 --> 00:09:43,149 生み出すんだ。 135 00:09:43,149 --> 00:09:45,318 この4日間で起きたことには➡ 136 00:09:45,318 --> 00:09:49,489 魔法と我々が関わっている。 137 00:09:49,489 --> 00:09:53,092 父さん? やはり これは…。 138 00:09:53,092 --> 00:09:57,096 シオン 会わせたい人がいると 言ったが…。 139 00:10:12,946 --> 00:10:17,617 (ガウェイン)バルフ卿 突然の訪問 失礼いたします。 140 00:10:17,617 --> 00:10:21,120 こちらは 息子のシオンにございます。 141 00:10:28,094 --> 00:10:32,265 早速ですが 本題に入らせていただきます。 142 00:10:32,265 --> 00:10:35,668 先の 見えない魔物対策として➡ 143 00:10:35,668 --> 00:10:40,273 雷光灯を所持するように 進言した件ですが…。 144 00:10:40,273 --> 00:10:43,943 (バルフ公爵)もうイヤだぁ~! 145 00:10:43,943 --> 00:10:46,346 何なの!? 何なのだね うん! 146 00:10:46,346 --> 00:10:49,582 なんで わしがイストリア領を 統治することになってから➡ 147 00:10:49,582 --> 00:10:51,951 こんなことになってるのぉ~! 148 00:10:51,951 --> 00:10:54,988 あ あぁ…。 (バルフ公爵) 怠惰病患者が次々現れるわ➡ 149 00:10:54,988 --> 00:10:59,526 未知の魔物が出現するわ! 何なの!? どうなっとるのよ!? 150 00:10:59,526 --> 00:11:03,096 あ~っ あ~っ! もうイヤだ! イヤだ イヤだ! 151 00:11:03,096 --> 00:11:06,432 わしは もうイストリア領主やめる! 152 00:11:06,432 --> 00:11:08,768 ガウェイン殿に譲る! バルフ卿 落ち着いてください。 153 00:11:08,768 --> 00:11:11,070 これが 落ち着いていられるかっつうの! 154 00:11:11,070 --> 00:11:13,606 もうイヤだ! 公爵って もっと楽かと思ってたのに! 155 00:11:13,606 --> 00:11:15,608 偉くなれば ふんぞり返って➡ 156 00:11:15,608 --> 00:11:18,111 部下に仕事 任せられると思ったのに! 157 00:11:18,111 --> 00:11:21,581 それは難しいでしょう。 通常業務ならまだしも➡ 158 00:11:21,581 --> 00:11:24,417 非常事態においては。 159 00:11:24,417 --> 00:11:27,587 ううっ…。 160 00:11:27,587 --> 00:11:29,589 (バルフ公爵)やるしかないのか…。 161 00:11:29,589 --> 00:11:32,091 (ガウェイン)はい 諦めてください。 162 00:11:32,091 --> 00:11:35,762 それで 先の件は? 163 00:11:35,762 --> 00:11:41,201 うむ 雷光灯は 商人ギルドが 独占しようとしておったが➡ 164 00:11:41,201 --> 00:11:43,636 なんとか街じゅうから かき集めて➡ 165 00:11:43,636 --> 00:11:46,239 衛兵たちに持たせてある。 166 00:11:46,239 --> 00:11:49,108 大変だったけどの。 167 00:11:49,108 --> 00:11:51,277 さすがは バルフ卿です! 168 00:11:51,277 --> 00:11:53,780 辣腕は健在ですね! 169 00:11:53,780 --> 00:11:57,750 (バルフ公爵)フフン 褒めても 何も出ないんだからの! 170 00:11:59,752 --> 00:12:03,823 (バルフ公爵)なるほど 未知なる夜の魔物 そして怠惰病。 171 00:12:03,823 --> 00:12:08,962 その2つは 魔力 魔法が 大きく関わっておると…。 172 00:12:08,962 --> 00:12:12,632 シオン そなたは 聞いておらんだろうが➡ 173 00:12:12,632 --> 00:12:14,801 わしは ガウェイン殿から そなたのことを➡ 174 00:12:14,801 --> 00:12:16,769 すでに聞いておるのだ。 175 00:12:16,769 --> 00:12:18,805 そう… でしたか。 176 00:12:18,805 --> 00:12:21,941 では 未知の魔物に関しては 雷光灯以外にも➡ 177 00:12:21,941 --> 00:12:24,444 シオンの魔法も有効であると。 178 00:12:24,444 --> 00:12:28,848 ならば その魔法の 素養のある者を集めれば➡ 179 00:12:28,848 --> 00:12:31,117 魔物も倒せるのだな!? 180 00:12:31,117 --> 00:12:33,253 いえ それは難しいかと。 181 00:12:33,253 --> 00:12:35,455 はっ? なんでなの? 182 00:12:35,455 --> 00:12:38,458 魔法を習得するには 時間がかかりますし➡ 183 00:12:38,458 --> 00:12:41,127 そもそも 魔力を持っている人の大半は➡ 184 00:12:41,127 --> 00:12:43,963 怠惰病にかかっています。 185 00:12:43,963 --> 00:12:46,766 うぐっ… 怠惰病に関しては➡ 186 00:12:46,766 --> 00:12:49,769 医師の研究も 遅々として進んでおらんし…。 187 00:12:49,769 --> 00:12:51,771 あっ シオン! 188 00:12:51,771 --> 00:12:54,173 そなたは 怠惰病にあたり何か案は? 189 00:12:54,173 --> 00:12:57,076 ございます。 ほう その案とは? 190 00:12:57,076 --> 00:12:59,679 生体実験です。 191 00:13:03,583 --> 00:13:06,252 それは つまりどういうことだ? 192 00:13:06,252 --> 00:13:10,757 健康状態であれば 休息を得ることで魔力は戻る。 193 00:13:10,757 --> 00:13:13,693 ですが 魔力を失った怠惰病患者が➡ 194 00:13:13,693 --> 00:13:17,764 なんらかの理由で魔力回復を できずにいるとしたら➡ 195 00:13:17,764 --> 00:13:21,434 患者に魔力を与えるか 魔力を維持させることで➡ 196 00:13:21,434 --> 00:13:25,371 健康状態に戻る可能性が あるということです。 197 00:13:25,371 --> 00:13:28,241 うむ… 魔力を持つ者に➡ 198 00:13:28,241 --> 00:13:31,911 魔力を与える 実験をするということか。 199 00:13:31,911 --> 00:13:33,946 それは危険なのだな? 200 00:13:33,946 --> 00:13:38,384 おそらくは…。 ふぅ~ しかし➡ 201 00:13:38,384 --> 00:13:42,955 要であるシオンが魔力を与えることが できなければ➡ 202 00:13:42,955 --> 00:13:47,960 怠惰病患者は 助けられない…。 かもしれません。 203 00:13:47,960 --> 00:13:52,031 《医学の発展に 最も必要とされたもの。 204 00:13:52,031 --> 00:13:54,534 それは 犠牲者の数だ。 205 00:13:54,534 --> 00:13:57,236 きれいごとでは人は救えない。 206 00:13:57,236 --> 00:14:01,407 僕は どんな汚名だって背負う。 207 00:14:01,407 --> 00:14:04,911 それで 姉さんを助けられるなら》 208 00:14:07,280 --> 00:14:10,583 魔力を必ず持っていて 殺しても やむをえない者で➡ 209 00:14:10,583 --> 00:14:12,585 試そうかと。 210 00:14:12,585 --> 00:14:16,255 それは? 魔物にございます。 211 00:14:16,255 --> 00:14:19,625 《魔物を使った 生体実験について➡ 212 00:14:19,625 --> 00:14:23,196 バルフ公爵は 許可を与えてくれただけでなく➡ 213 00:14:23,196 --> 00:14:26,232 医学 魔物学に精通する協力者と➡ 214 00:14:26,232 --> 00:14:30,570 魔物と戦える 人員の派遣まで約束してくれた。 215 00:14:30,570 --> 00:14:34,607 僕だけじゃ そんなこと絶対に許されなかった。 216 00:14:34,607 --> 00:14:37,744 それに なぜバルフ公爵は➡ 217 00:14:37,744 --> 00:14:40,747 子どもである僕の話を信じたのか。 218 00:14:40,747 --> 00:14:43,583 魔法だって見てもいないのに…》 219 00:14:43,583 --> 00:14:45,918 すまんな。 え? 220 00:14:45,918 --> 00:14:48,087 いずれ…。 221 00:14:50,123 --> 00:14:55,128 えぇと… それじゃ 自己紹介を。 222 00:14:55,128 --> 00:14:57,296 (コール)俺は コール・アレイスター。 223 00:14:57,296 --> 00:15:01,167 師匠であるアルフォンス先生のもとで 助手をしている。 224 00:15:01,167 --> 00:15:03,936 こんなお坊ちゃんの戯れに つきあわされるのは➡ 225 00:15:03,936 --> 00:15:06,939 はっきり言って 無駄な時間でしかないが。 226 00:15:06,939 --> 00:15:11,811 はぁ… 公爵の勅命だから 仕方なく ここにいる。 227 00:15:11,811 --> 00:15:13,846 以上だ。 228 00:15:13,846 --> 00:15:17,617 (ラフィーナ)コールといったな。 貴様は無礼極まりない。 229 00:15:17,617 --> 00:15:19,986 たとえ相手が子どもだろうと➡ 230 00:15:19,986 --> 00:15:22,588 公爵の命で仕方なく 付き従うことになろうと➡ 231 00:15:22,588 --> 00:15:24,624 忠義をもって接するべきだ。 232 00:15:24,624 --> 00:15:27,960 チッ。 私は ラフィーナ・シュペール。 233 00:15:27,960 --> 00:15:33,833 リスティア国 ゼッペンラスト領を統治する 我が父 アルフレッド・シュペール侯爵が嫡子。 234 00:15:33,833 --> 00:15:36,803 イストリア第七十五親衛騎士隊! 235 00:15:36,803 --> 00:15:38,771 兵長…。 236 00:15:41,774 --> 00:15:43,776 ラフィーナ・シュペールだ。 237 00:15:43,776 --> 00:15:46,446 (コール)落ちこぼれの 第七十五親衛騎士隊? 238 00:15:46,446 --> 00:15:49,282 そこの兵長って 実質 下っ端だろ。 239 00:15:49,282 --> 00:15:53,085 な!? 何を言うか! 私は れっきとした騎士だ! 240 00:15:53,085 --> 00:15:59,492 見よ この剣を! 陛下から賜りし剣だぞ! 241 00:15:59,492 --> 00:16:02,595 (コール)室内で剣を抜くなよ 騎士様。 242 00:16:02,595 --> 00:16:04,797 フフン。 あの…。 243 00:16:04,797 --> 00:16:07,166 あ? すみませんけど➡ 244 00:16:07,166 --> 00:16:10,603 自己紹介をしてくれますか? 245 00:16:10,603 --> 00:16:12,605 (ブリジット)ブリジット・ギーテ…。 246 00:16:12,605 --> 00:16:17,276 あなたも バルフ公爵の命で来たんですね。 247 00:16:17,276 --> 00:16:19,278 うん…。 248 00:16:19,278 --> 00:16:21,447 魔物学に詳しいとか? 249 00:16:21,447 --> 00:16:23,616 (ブリジット)魔物に関してなら…。 うん? 250 00:16:23,616 --> 00:16:27,520 え? ま 魔物に関してなら➡ 251 00:16:27,520 --> 00:16:29,922 いろいろ知ってる…。 252 00:16:29,922 --> 00:16:33,626 まずは 3人とも 集まってくれて ありがとう。 253 00:16:33,626 --> 00:16:37,263 最初に言っておくけど 今回の任務に関して➡ 254 00:16:37,263 --> 00:16:39,465 僕は 決して遊びじゃない。 255 00:16:39,465 --> 00:16:43,436 それに 多少なりとも 情報や根拠があってのことだよ。 256 00:16:46,105 --> 00:16:49,775 ハァ~。 257 00:16:49,775 --> 00:16:52,144 ボルト! 258 00:16:55,281 --> 00:16:58,684 (コール)い… 今のは何だ? 何が起こったんだ? 259 00:16:58,684 --> 00:17:02,121 (ラフィーナ)稲妻が 突然 現れたように見えたが…。 260 00:17:02,121 --> 00:17:04,090 (ブリジット)不思議…。 261 00:17:04,090 --> 00:17:08,261 今のが 僕が開発した技術 魔法だよ。 262 00:17:08,261 --> 00:17:10,463 (3人)あぁ…。 263 00:17:10,463 --> 00:17:15,635 現象を増幅 維持する 魔力という体内の力を放出して➡ 264 00:17:15,635 --> 00:17:17,603 具現化しているんだ。 265 00:17:19,605 --> 00:17:22,275 今の… 魔法だったか…。 266 00:17:22,275 --> 00:17:25,444 それが 怠惰病の治療に 関係しているのか? 267 00:17:25,444 --> 00:17:29,315 魔法は さっき言ったように 魔力を使うんだ。 268 00:17:29,315 --> 00:17:33,452 これは 体や精神に宿る 力のようなものを使う。 269 00:17:33,452 --> 00:17:36,622 だから 使いすぎると ひどく疲れるし➡ 270 00:17:36,622 --> 00:17:39,792 何もしたくなくなるし 動けなくなる。 271 00:17:39,792 --> 00:17:42,662 これって 何かの症状に似ているでしょ? 272 00:17:45,164 --> 00:17:47,633 怠惰病。 あっ! 273 00:17:50,770 --> 00:17:57,843 ハァ… ヌッ… よ… よろ い が…。 274 00:17:57,843 --> 00:18:01,314 重い! 275 00:18:01,314 --> 00:18:05,251 <診療所での仕事がある コールを除いた僕たち3人は➡ 276 00:18:05,251 --> 00:18:08,788 魔物を使った生体実験に 取りかかろうとしていた> 277 00:18:08,788 --> 00:18:12,091 ハァ ハァ… おのれ 魔物め! 278 00:18:12,091 --> 00:18:15,294 私を恐れるあまりに このようなワナを! 279 00:18:15,294 --> 00:18:18,664 この傾斜 明らかに不自然ではないか! 280 00:18:18,664 --> 00:18:20,666 ハハ…。 281 00:18:20,666 --> 00:18:26,605 僕は 見えない 魔物の… 調査のために呼ばれたの? 282 00:18:26,605 --> 00:18:30,276 怠惰病… 関わり… ない? 283 00:18:30,276 --> 00:18:33,646 まったく無関係って わけではないよ。 284 00:18:33,646 --> 00:18:35,948 怠惰病治療をするにあたって➡ 285 00:18:35,948 --> 00:18:39,619 魔力を供給する方法を 模索していたんだけど➡ 286 00:18:39,619 --> 00:18:44,523 魔力は危険で 魔力自体で 対象を殺してしまうこともできる。 287 00:18:44,523 --> 00:18:47,026 魔物相手に何度か使ったけど➡ 288 00:18:47,026 --> 00:18:50,763 魔力を流すと 魔物が持つ魔力に反応して➡ 289 00:18:50,763 --> 00:18:53,632 体の内側から焼かれてしまうんだ。 290 00:18:53,632 --> 00:18:56,969 怠惰病を治療するには おそらくだけど➡ 291 00:18:56,969 --> 00:18:58,938 患者に魔力を供給して➡ 292 00:18:58,938 --> 00:19:01,941 体内に 満たさなければいけないと思う。 293 00:19:01,941 --> 00:19:06,445 その方法を調べるために どうしても魔力を持つ相手に➡ 294 00:19:06,445 --> 00:19:10,116 魔力を流す実験をしないと いけない。 うん。 295 00:19:10,116 --> 00:19:13,519 それには 専門家に 立ち会ってもらったほうがいい。 296 00:19:13,519 --> 00:19:17,790 それに 夜の新たな魔物 レイスに関しても…。 297 00:19:17,790 --> 00:19:21,260 え… あ あなたは そのレイスを見たの!? 298 00:19:21,260 --> 00:19:23,429 ああ…。 どんな形してた? 299 00:19:23,429 --> 00:19:25,431 いつ どこで見たの!? 300 00:19:25,431 --> 00:19:28,401 お… 落ち着いて! 父さんが公爵に報告して➡ 301 00:19:28,401 --> 00:19:30,403 今は 対策を練ってる! 302 00:19:30,403 --> 00:19:32,805 だから 魔物に詳しい君が 呼ばれたってこと! 303 00:19:32,805 --> 00:19:34,774 あっ! 304 00:19:34,774 --> 00:19:41,280 そ そっか ウフフ… 新しい魔物が…。 楽しみ~ ハハハ! 305 00:19:41,280 --> 00:19:44,784 シッ。 ウッ…。 306 00:19:44,784 --> 00:19:49,321 (うなり声) 307 00:19:49,321 --> 00:19:51,357 なんだ… あれ。 308 00:19:51,357 --> 00:19:55,594 そんな!? こ こんなところに ゴブリンウォーリアーがいるなんて! 309 00:19:55,594 --> 00:19:58,631 ほ 本来は 大規模な巣にしか 生息していないはずなのに! 310 00:19:58,631 --> 00:20:02,268 こここ… これは 前代未聞の 非常事態だよ~! 311 00:20:02,268 --> 00:20:05,638 ハァ… あれが いわゆるゴブリンか? 312 00:20:05,638 --> 00:20:08,674 《え? マジですか ラフィーナさん》 313 00:20:08,674 --> 00:20:11,944 ぐぬっ… 重っ… おのれ! 314 00:20:11,944 --> 00:20:15,614 あぁ~ もう! うっとうしい~!! 315 00:20:15,614 --> 00:20:18,284 うわぁ!? 316 00:20:18,284 --> 00:20:22,688 私が ただの 美しく 清く正しく誇り高い➡ 317 00:20:22,688 --> 00:20:25,591 可憐な女騎士だと思ったら 大間違いだ! 318 00:20:25,591 --> 00:20:27,593 いや そんなこと誰も言って…。 319 00:20:27,593 --> 00:20:29,595 私の本気を見せてやろう! 320 00:20:29,595 --> 00:20:31,764 私は ラフィーナ・シュペール! 321 00:20:31,764 --> 00:20:37,269 リスティア国 ゼッペンラスト領を統治する 我が父 アルフレッド・シュペール侯爵が嫡子。 322 00:20:37,269 --> 00:20:41,240 イストリア第七十五親衛騎士隊 兵長! 323 00:20:41,240 --> 00:20:43,776 それ毎回言うんだ。 324 00:20:43,776 --> 00:20:46,112 の ラフィーナ・シュペールだ! 325 00:20:46,112 --> 00:20:48,180 ラインボルト! (咆哮) 326 00:20:50,950 --> 00:20:54,286 くっ… ズレた! えっ? 327 00:20:54,286 --> 00:20:56,255 《再発動まで早すぎる…》 328 00:20:56,255 --> 00:20:58,257 ハァー! 329 00:21:05,931 --> 00:21:08,300 うっ! 330 00:21:08,300 --> 00:21:10,770 ラフィーナ! ぐっ! 331 00:21:13,439 --> 00:21:15,741 アクア・ボルト! 332 00:21:18,744 --> 00:21:22,248 (うめき声) 333 00:21:22,248 --> 00:21:24,917 効いてない!? 334 00:21:24,917 --> 00:21:27,419 テヤーッ! 335 00:21:27,419 --> 00:21:29,922 (うめき声) 336 00:21:36,929 --> 00:21:41,267 (ラフィーナ)フフン! どうだ? ラフィーナって強かったんだ。 337 00:21:41,267 --> 00:21:43,936 魔物を見るのは 初めてじゃなかったの? 338 00:21:43,936 --> 00:21:45,938 (ラフィーナ)ゴブリンは そうだな。 339 00:21:45,938 --> 00:21:50,442 しかし ゼッペンラストには オークが多く住みついているのだ。 340 00:21:50,442 --> 00:21:53,879 だから相手は もっぱらオークばかりだった な。 341 00:21:53,879 --> 00:21:57,616 オークって…。 ゴブリンなんかより ずっと大きくて 強くて…。 342 00:21:57,616 --> 00:22:00,486 鎧さえなければ こんな魔物 お茶の子さいさいだ! 343 00:22:00,486 --> 00:22:02,521 ガッハッハッハッハ! 344 00:22:02,521 --> 00:22:06,926 でも 殺しちゃったら魔力供給の 生体実験はできないんですけど…。 345 00:22:06,926 --> 00:22:11,430 さあ 行くぞ! アーッハッハ! ヌーッハッハ…。 346 00:22:11,430 --> 00:22:16,101 あの人 本来の目的… 忘れてる? 347 00:22:16,101 --> 00:22:18,070 たぶんね。