1 00:00:02,102 --> 00:00:04,771 (エインツヴェルフ)うっ うぅ…。 2 00:00:04,771 --> 00:00:07,107 (エインツヴェルフ)死ね~! 3 00:00:07,107 --> 00:00:09,142 (シオン)あっ…。 4 00:00:09,142 --> 00:00:11,445 ハッ うわぁ~! 5 00:00:11,445 --> 00:00:13,981 ハァ… ハァ…。 6 00:00:13,981 --> 00:00:16,984 (エマ)シオンちゃん! え…。 7 00:00:16,984 --> 00:00:22,122 母さん? (エマ)そうよ お母さんよ。 8 00:00:22,122 --> 00:00:25,959 よかった。 本当に よかった。 9 00:00:25,959 --> 00:00:29,630 シオンちゃん ずっと目を覚まさないから…。 10 00:00:29,630 --> 00:00:36,136 《そうか… 魔法のおかげで 僕は生き残ったんだ》 11 00:02:18,105 --> 00:02:21,441 (コール)ふ~む… 正常だ。 12 00:02:21,441 --> 00:02:25,512 体に異常は ないみたいだな。 ハァ…。 13 00:02:25,512 --> 00:02:29,783 僕は どれくらい寝てたの? ハァ… 1週間だ。 14 00:02:29,783 --> 00:02:34,121 ずっと眠ったままだったんだぞ。 そんなに? 15 00:02:34,121 --> 00:02:37,290 《姉さんだけじゃなく 僕まで…。 16 00:02:37,290 --> 00:02:40,761 母さんに どれだけ心労をかけて しまったんだろう…》 17 00:02:40,761 --> 00:02:42,763 (ドアの開く音) 18 00:02:42,763 --> 00:02:46,299 (ガウェイン)シオン 無事か! 父さん グラストさん。 19 00:02:46,299 --> 00:02:51,872 うん 大丈夫。 体も問題ないよ。 20 00:02:51,872 --> 00:02:54,641 (グラスト)よかったなぁ。 ああ…。 21 00:02:54,641 --> 00:02:58,779 あの日 レイスが現れたことに 気づいてから➡ 22 00:02:58,779 --> 00:03:02,949 村を出たのだが なんとか間に合ってよかった。 23 00:03:02,949 --> 00:03:07,788 そうだったんだ。 だから父さんは あそこにいたんだね。 24 00:03:07,788 --> 00:03:10,457 あまり役には立たなかったがな。 25 00:03:10,457 --> 00:03:12,459 そんなことないよ! 26 00:03:12,459 --> 00:03:14,928 父さんたちが 腕を斬ってくれたから➡ 27 00:03:14,928 --> 00:03:17,464 僕は アイツを倒せたんだ! 28 00:03:17,464 --> 00:03:22,803 でもよ 一撃目に比べて 明らかに 体が柔らかくなってたぞ。 29 00:03:22,803 --> 00:03:25,105 (ガウェイン)グラストの言うとおりだ。 30 00:03:25,105 --> 00:03:29,176 シオンのおかげで あの魔族に 攻撃が効いたようだった。 31 00:03:29,176 --> 00:03:33,947 たまたまだ。 次があれば同じ手は通じまい。 32 00:03:33,947 --> 00:03:35,949 うん…。 33 00:03:35,949 --> 00:03:38,452 《次に赫夜が発生したとき➡ 34 00:03:38,452 --> 00:03:41,922 あんなバケモノが また現れるかもしれないんだ》 35 00:03:41,922 --> 00:03:44,791 あの場にいた みんなは無事? 36 00:03:44,791 --> 00:03:50,163 ラフィーナとブリジットは 軽傷で済んだ。 ヒューイとデーブってヤツも無事だったぞ。 37 00:03:50,163 --> 00:03:52,799 マリーとローズちゃんも無事よ。 38 00:03:52,799 --> 00:03:54,801 そっか よかった。 39 00:03:54,801 --> 00:03:57,804 それで 僕が倒れてから どうなったの? 40 00:03:57,804 --> 00:04:00,440 被害は甚大だったようだ。 41 00:04:00,440 --> 00:04:04,911 死傷者は 420人くらいだったな。 42 00:04:04,911 --> 00:04:07,948 そう… そんなに亡くなった人が。 43 00:04:07,948 --> 00:04:11,451 僕が もっとうまくやっていれば! 44 00:04:11,451 --> 00:04:13,787 お前のせいじゃない。 45 00:04:13,787 --> 00:04:15,956 お前がいなければ 街は どうなっていたか➡ 46 00:04:15,956 --> 00:04:18,625 わからなかったと聞いたぞ。 うん。 47 00:04:18,625 --> 00:04:20,794 コール…。 48 00:04:20,794 --> 00:04:22,929 自分を責める必要はないさ。 49 00:04:22,929 --> 00:04:26,433 むしろ 自分の功績に自信を持って いいんじゃないか? 50 00:04:26,433 --> 00:04:28,468 うん。 51 00:04:28,468 --> 00:04:30,637 うん…。 52 00:04:32,906 --> 00:04:36,109 え…。 (エマ)どうしたの? シオンちゃん。 53 00:04:36,109 --> 00:04:38,612 今って 夜なの? 54 00:04:38,612 --> 00:04:40,614 ええ…。 55 00:04:42,616 --> 00:04:45,452 どうした? シオン。 56 00:04:45,452 --> 00:04:48,622 こ これは…。 57 00:04:54,961 --> 00:04:59,099 《魔力の光だ。 エインツヴェルフほどじゃないけど➡ 58 00:04:59,099 --> 00:05:02,269 明らかに魔力量が増えてる。 59 00:05:02,269 --> 00:05:05,772 魔力を意識の外へ…》 60 00:05:10,443 --> 00:05:15,115 父さん 僕を姉さんのところに 連れて行ってほしいんだ。 61 00:05:15,115 --> 00:05:17,117 あ… ああ。 62 00:05:23,123 --> 00:05:25,458 ありがとう 父さん。 63 00:05:25,458 --> 00:05:27,627 ああ。 64 00:05:31,331 --> 00:05:34,100 シオンちゃん 無理しちゃダメよ。 65 00:05:34,100 --> 00:05:37,103 大丈夫。 かなり調子いいよ。 66 00:05:37,103 --> 00:05:42,542 《膨大な魔力があれば 怠惰病の患者を治療できる。 67 00:05:42,542 --> 00:05:47,981 その仮説が正しいかどうか これまで証明できなかったけど➡ 68 00:05:47,981 --> 00:05:51,885 今の僕の魔力は ざっと見積もっても➡ 69 00:05:51,885 --> 00:05:54,387 以前の100倍以上…。 70 00:05:54,387 --> 00:05:57,290 これだけの魔力量があれば…》 71 00:05:57,290 --> 00:05:59,259 始めるよ。 72 00:06:07,200 --> 00:06:12,439 《15 20 25 30…。 73 00:06:12,439 --> 00:06:21,114 80 85 90 100 105 110…。 74 00:06:21,114 --> 00:06:27,988 200 205 210 300…。 75 00:06:27,988 --> 00:06:31,524 軽度の患者なら とっくに何かしらの反応がある➡ 76 00:06:31,524 --> 00:06:33,460 魔力量なのに…》 77 00:06:33,460 --> 00:06:36,129 まだ足りないのか…。 78 00:06:36,129 --> 00:06:40,901 500 505 510…。 79 00:06:43,136 --> 00:06:45,105 ハッ! 80 00:06:45,105 --> 00:06:47,440 マリー! マリーちゃん! まだです! 81 00:06:47,440 --> 00:06:50,443 今は シオンに任せましょう。 うっ…。 82 00:06:50,443 --> 00:06:54,848 《あっ… 990 995 1,000…》 83 00:06:54,848 --> 00:06:58,551 姉さん 戻ってきて! 84 00:07:01,955 --> 00:07:04,157 姉さん! 85 00:07:08,028 --> 00:07:09,930 (マリー)あ… あ…。 86 00:07:09,930 --> 00:07:11,932 ぐっ…。 87 00:07:11,932 --> 00:07:14,935 《1,300 1,310…》 88 00:07:14,935 --> 00:07:17,871 あ… あ…。 89 00:07:17,871 --> 00:07:19,873 あ… あなた。 90 00:07:19,873 --> 00:07:21,775 う… うん。 91 00:07:21,775 --> 00:07:24,945 1,490 1,500…。 92 00:07:24,945 --> 00:07:27,314 姉さん! 93 00:07:27,314 --> 00:07:30,183 うっ… うぅ! 94 00:07:32,118 --> 00:07:34,220 うっ…。 95 00:07:38,124 --> 00:07:41,594 魔力が… も… 戻った? 96 00:07:48,969 --> 00:07:51,471 シ… オン…。 97 00:07:51,471 --> 00:07:53,640 あっ! ね… 姉さん! 98 00:07:53,640 --> 00:07:56,276 シオンちゃん マリーちゃんは…。 99 00:07:56,276 --> 00:07:59,813 な… 治った… のか? 100 00:07:59,813 --> 00:08:05,719 み んな… どう… した の…。 101 00:08:05,719 --> 00:08:07,787 姉さん…。 102 00:08:07,787 --> 00:08:12,158 うっ… 姉さん… 姉さん…。 103 00:08:12,158 --> 00:08:14,961 (泣き声) 104 00:08:14,961 --> 00:08:19,032 《誰かを助けるために 開発したわけじゃない。 105 00:08:19,032 --> 00:08:22,635 でも それが 誰かの役に立つことがある。 106 00:08:22,635 --> 00:08:30,710 それを証明し 実感し そして 大きな幸福感を抱いた。 107 00:08:30,710 --> 00:08:33,947 僕は 心の底から思った。 108 00:08:33,947 --> 00:08:36,783 魔法を使えてよかったと》 109 00:08:36,783 --> 00:08:38,785 うっ…。 110 00:08:44,124 --> 00:08:48,661 ありがとうございます 先生。 本当に ありがとうございます! 111 00:08:48,661 --> 00:08:52,399 もし何かあったら いつでも呼んでくださいね。 112 00:08:52,399 --> 00:08:54,601 はい では。 113 00:08:56,903 --> 00:09:00,240 <姉さんを治療してから1週間。 114 00:09:00,240 --> 00:09:03,410 コールや看護師さんの 手伝いもあって➡ 115 00:09:03,410 --> 00:09:08,314 イストリアの怠惰病患者 全員の治療を 終えることができた> 116 00:09:08,314 --> 00:09:12,919 シオン… お前は本当に大したヤツだな。 117 00:09:12,919 --> 00:09:15,088 どうしたの? 突然。 118 00:09:15,088 --> 00:09:19,759 別に。 ただ そう思っただけだ。 119 00:09:19,759 --> 00:09:24,998 《とりあえず 怠惰病のほうは解決した》 120 00:09:24,998 --> 00:09:28,902 ((エインツヴェルフ:ほう その血のように 赤き髪と目は➡ 121 00:09:28,902 --> 00:09:32,105 ルグレの系譜か)) 122 00:09:32,105 --> 00:09:36,076 《あとは もう一つのほうだ》 123 00:09:36,076 --> 00:09:41,047 (バルフ公爵)シオン そなたには いろいろと疑問があるはずだ。 124 00:09:41,047 --> 00:09:44,951 (バルフ公爵)さとい そなたは 気づいている点もあるだろう。 125 00:09:44,951 --> 00:09:48,421 今なら質問に答えよう。 126 00:09:48,421 --> 00:09:51,424 僕は… 何者なんですか? 127 00:09:51,424 --> 00:09:53,626 むっ…。 128 00:09:55,929 --> 00:09:58,965 <自分の子どもが 魔法なんていう 訳のわからないものに➡ 129 00:09:58,965 --> 00:10:04,037 のめり込んでいるのに父さんも 母さんも理解がありすぎた。 130 00:10:04,037 --> 00:10:07,440 グラストさんが 僕の出生について 何か言いかけたのを➡ 131 00:10:07,440 --> 00:10:09,943 父さんが口止めした。 132 00:10:09,943 --> 00:10:12,846 バルフ公爵が怠惰病やレイスに関して➡ 133 00:10:12,846 --> 00:10:14,914 ただの子どもでしかない 僕の意見を➡ 134 00:10:14,914 --> 00:10:17,417 あっさり聞き入れてくれた> 135 00:10:17,417 --> 00:10:22,021 あの時点で 僕は魔法を 見せていませんでした。 136 00:10:22,021 --> 00:10:27,760 なのに バルフ公爵は 魔法や 魔力の話を疑わず信じてくれた。 137 00:10:27,760 --> 00:10:34,134 まるで 魔法が存在していると 知っているかのように。 138 00:10:34,134 --> 00:10:36,669 フゥ…。 139 00:10:36,669 --> 00:10:40,773 ガウェイン殿 エマ殿 いいのだな? 140 00:10:40,773 --> 00:10:45,111 はい。 もうシオンに隠し事はできません。 141 00:10:45,111 --> 00:10:48,781 私も覚悟は できています。 142 00:10:48,781 --> 00:10:53,653 シオン… そなたは ルグレの末えいだ。 143 00:10:56,222 --> 00:10:59,626 (バルフ公爵)ルグレとは 1,000年前 人間の側に立ち➡ 144 00:10:59,626 --> 00:11:03,596 魔族と苛烈な戦いを繰り広げた 種族の名前だ。 145 00:11:03,596 --> 00:11:09,102 赤い髪と瞳を持ち 魔術という 不可思議な力を使ったという。 146 00:11:09,102 --> 00:11:14,440 ルグレは 1,000年前の戦いにおいて 魔族を封印したが➡ 147 00:11:14,440 --> 00:11:18,611 魔族たちに死の呪いをかけられ そして滅んだ。 148 00:11:18,611 --> 00:11:21,781 それが覆ったのが 12年前。 149 00:11:21,781 --> 00:11:26,186 王都リスティアにおわす 女王ラクシュア様の前に➡ 150 00:11:26,186 --> 00:11:30,623 赤子を連れた女が現れ こう告げたそうだ。 151 00:11:30,623 --> 00:11:37,096 ((この赤子は ルグレ族の末えい。 世界を救う唯一の光となる。 152 00:11:37,096 --> 00:11:39,432 育て 導きなさい。 153 00:11:39,432 --> 00:11:43,369 そうしなければ 人間は滅ぶでしょう)) 154 00:11:43,369 --> 00:11:46,272 (バルフ公爵)女王は 半信半疑ながらも➡ 155 00:11:46,272 --> 00:11:48,675 もしも赤子が ルグレならば➡ 156 00:11:48,675 --> 00:11:51,277 危険な未来が 迫っているかもしれない。 157 00:11:51,277 --> 00:11:55,248 そう思い 子を育てることに決めた。 158 00:11:55,248 --> 00:11:58,785 しかし 表立って育てるわけにもいかん。 159 00:11:58,785 --> 00:12:04,257 そこで 旧知の仲の ガウェイン殿とエマ殿に預けたわけだ。 160 00:12:04,257 --> 00:12:07,760 そう… だったんだ。 161 00:12:07,760 --> 00:12:11,631 姉さんは 僕のことを…。 162 00:12:11,631 --> 00:12:14,767 私たちも あえて話していなかったからな。 163 00:12:14,767 --> 00:12:19,105 お前を実の息子として 育てようと思っていた。 164 00:12:19,105 --> 00:12:22,976 ごめんなさい シオンちゃん。 ずっと黙ってて。 165 00:12:22,976 --> 00:12:25,278 実は 知ってたんだ。 166 00:12:25,278 --> 00:12:29,482 たまたま父さんたちが僕のことを 話しているのを聞いちゃって。 167 00:12:31,784 --> 00:12:36,589 すまない… 私たちは シオンに気を遣わせていたんだな。 168 00:12:36,589 --> 00:12:39,292 ううん 大丈夫だよ。 169 00:12:39,292 --> 00:12:43,763 血がつながっていなくても 2人は僕の父さんと母さんだから。 170 00:12:43,763 --> 00:12:46,699 (2人)あっ…。 でも 女王は どうして➡ 171 00:12:46,699 --> 00:12:49,269 父さんと母さんに僕を預けたの? 172 00:12:49,269 --> 00:12:52,939 それは 私たちが名誉貴族だからだ。 173 00:12:52,939 --> 00:12:56,342 名誉貴族? 本来 バルフ公爵のような➡ 174 00:12:56,342 --> 00:12:59,245 爵位を持ってこその貴族だが➡ 175 00:12:59,245 --> 00:13:02,949 名誉貴族には 公的に与えられた 称号は ないんだ。 176 00:13:02,949 --> 00:13:07,120 その代わり 女王自身が その後ろ盾になって叙任される➡ 177 00:13:07,120 --> 00:13:09,589 特殊な地位ってわけだ。 178 00:13:09,589 --> 00:13:14,994 その特殊さゆえ 名誉貴族には 特定の領地は与えられぬ。 179 00:13:14,994 --> 00:13:20,233 なので ガウェイン殿には わしの領地の 一部の管理を任せておるのだ。 180 00:13:20,233 --> 00:13:22,235 そういうことか。 181 00:13:22,235 --> 00:13:26,472 名誉貴族は 他の貴族たちと 交流する機会がないし➡ 182 00:13:26,472 --> 00:13:32,111 父さんが管理する領地は 外部との 接触が少ない田舎にあるから➡ 183 00:13:32,111 --> 00:13:36,582 ルグレ族のことを知ってる人間に 悪用されないよう➡ 184 00:13:36,582 --> 00:13:39,452 僕を守ってくれていたんだね。 185 00:13:39,452 --> 00:13:43,322 だから父さんは 僕が魔法の研究をするとき➡ 186 00:13:43,322 --> 00:13:45,925 あんなに厳しく止めたんだ。 187 00:13:45,925 --> 00:13:50,963 シオンが ルグレだと信じたく なかったのかもしれないな。 188 00:13:50,963 --> 00:13:55,001 なあ シオン。 ずっと気になってたんだけどよ➡ 189 00:13:55,001 --> 00:13:58,604 シオンが ルグレだとして 魔法が使えるのは わかる。 190 00:13:58,604 --> 00:14:01,607 だが なんで他のことも いろいろ知ってんだ? 191 00:14:01,607 --> 00:14:03,609 あっ…。 192 00:14:03,609 --> 00:14:05,945 《僕も話すべきなのか…。 193 00:14:05,945 --> 00:14:10,950 この世界とは別の異世界から 転生してきたってことを…》 194 00:14:10,950 --> 00:14:14,854 えっと… 自分でも よくわからないんだけど➡ 195 00:14:14,854 --> 00:14:18,424 そういう知識が 記憶されているだけだよ。 196 00:14:18,424 --> 00:14:24,263 その 僕を連れてきた女の人なら 何か知ってるかも。 197 00:14:24,263 --> 00:14:27,266 シオンよ 他に聞きたいことは? 198 00:14:27,266 --> 00:14:32,739 1つだけ。 これから僕は どうすればいいんですか? 199 00:14:32,739 --> 00:14:36,642 おそらく女王から 招へいの書状が届くだろう。 200 00:14:38,911 --> 00:14:41,414 そうですか。 201 00:14:47,553 --> 00:14:50,256 ただいま 姉さん。 202 00:14:50,256 --> 00:14:56,295 あ… シオン おかえり… なさい。 203 00:14:56,295 --> 00:14:59,799 待ってたん だから…。 204 00:14:59,799 --> 00:15:04,670 シオン… ずっと いない… から。 205 00:15:06,806 --> 00:15:10,610 シオン… 手 握って…。 206 00:15:10,610 --> 00:15:16,783 うん。 私… ちょっと… 怖かった…。 207 00:15:16,783 --> 00:15:21,220 記憶は ほとんど… ない けど➡ 208 00:15:21,220 --> 00:15:23,956 なんとなく ある…。 209 00:15:23,956 --> 00:15:29,595 1人で 暗闇の中 閉じ込められて➡ 210 00:15:29,595 --> 00:15:34,300 ずっと 何もできなくて 怖かった…。 211 00:15:34,300 --> 00:15:39,272 でも ずっと シオンの声が➡ 212 00:15:39,272 --> 00:15:44,977 お母様 お父様の声が… 聞こえてた。 213 00:15:44,977 --> 00:15:50,883 だから… 耐えられた。 214 00:15:50,883 --> 00:15:56,055 夢だったのかも しれない けど…。 215 00:15:58,724 --> 00:16:01,761 あったかい…。 216 00:16:01,761 --> 00:16:07,633 <翌日 僕たちは イストリアを出て 2年ぶりに自宅へ戻った。 217 00:16:07,633 --> 00:16:12,238 やっぱり 勝手知ったる我が家で ゆっくりしたい。 218 00:16:12,238 --> 00:16:17,243 家族と過ごす穏やかな時は 長くは続かないのだから…> 219 00:16:21,747 --> 00:16:23,916 フー。 220 00:16:23,916 --> 00:16:25,885 《怠惰病の前兆として➡ 221 00:16:25,885 --> 00:16:28,888 姉さんが見せた 異常なほどの身体能力。 222 00:16:28,888 --> 00:16:31,357 あれは おそらく赫夜の影響で➡ 223 00:16:31,357 --> 00:16:33,726 過剰な魔力供給を 受けたことによる➡ 224 00:16:33,726 --> 00:16:36,262 身体能力向上魔法だ。 225 00:16:36,262 --> 00:16:42,235 身体能力向上は 体内魔法 体内に循環する魔力を感じ取り➡ 226 00:16:42,235 --> 00:16:45,905 コントロールする感覚が重要だ。 227 00:16:45,905 --> 00:16:48,808 僕は2年間 怠惰病の治療で➡ 228 00:16:48,808 --> 00:16:52,411 魔物や人間の魔力に 干渉し続けてきた。 229 00:16:52,411 --> 00:16:55,214 その経験をフィードバックすれば…》 230 00:16:58,951 --> 00:17:05,224 できた。 この魔法 名付けるなら ブースト… かな。 231 00:17:12,098 --> 00:17:14,767 やっぱり そうだったんだ…。 232 00:17:14,767 --> 00:17:17,403 《あのとき ヤツが まとっていた魔力が➡ 233 00:17:17,403 --> 00:17:20,072 防御の役割を担っていた》 234 00:17:20,072 --> 00:17:22,742 強い魔力は 衝撃を吸収する。 235 00:17:22,742 --> 00:17:27,914 つまり シールドとして僕を守る よろいとなるんだ。 236 00:17:27,914 --> 00:17:32,084 そして ブーストとシールドを組み合わせれば…。 237 00:17:34,287 --> 00:17:36,289 うっ! 238 00:17:40,426 --> 00:17:43,229 さすがに折れないか。 239 00:17:43,229 --> 00:17:47,566 ウヘヘッ これは楽しそうな魔法だね。 240 00:17:47,566 --> 00:17:49,602 < それから数日後➡ 241 00:17:49,602 --> 00:17:54,240 僕の元に 女王ラクシュアからの 招へい状が届いた> 242 00:17:54,240 --> 00:17:58,377 忘れ物はない? 大丈夫? 243 00:17:58,377 --> 00:18:02,315 うん。 何度も確認したから大丈夫だよ。 244 00:18:02,315 --> 00:18:05,851 父さん 姉さんのこと お願いね。 245 00:18:05,851 --> 00:18:08,588 ああ こっちは心配しなくていい。 246 00:18:08,588 --> 00:18:12,058 できるだけ 家を離れないようにするからな。 247 00:18:12,058 --> 00:18:14,260 シオン 世界は広いぜ! 248 00:18:14,260 --> 00:18:18,130 いろんなものを見て いろんなヤツと 会って いろんなことを知って➡ 249 00:18:18,130 --> 00:18:20,399 もっと でっかくなれよ! 250 00:18:20,399 --> 00:18:23,069 グラストさん ありがとうございます。 251 00:18:23,069 --> 00:18:26,739 イストリアでは 本当にお世話になりました。 252 00:18:26,739 --> 00:18:28,741 みんな…。 253 00:18:30,743 --> 00:18:32,745 (ラフィーナ)そう悲しそうにするな。 254 00:18:32,745 --> 00:18:35,247 永遠の別れというわけでも ないだろう。 255 00:18:35,247 --> 00:18:38,250 確かに ずっとってわけじゃないけど➡ 256 00:18:38,250 --> 00:18:42,421 それでも 僕は みんなと 会えなくなるのは寂しいよ。 257 00:18:42,421 --> 00:18:47,760 フフフン シオンは寂しがり屋だな。 私は 全然寂しくないぞ! 258 00:18:47,760 --> 00:18:51,063 なぜなら 私は ああ… ガハハハハ! 259 00:18:51,063 --> 00:18:54,400 な なんでもないぞ! ああ なんでもない! 260 00:18:54,400 --> 00:18:57,737 そうだ! 今度 ゼッペンラストに来るといいぞ! 261 00:18:57,737 --> 00:19:00,406 我が父に紹介してやろう! 262 00:19:00,406 --> 00:19:03,409 う うん。 機会があれば よろしくね。 263 00:19:03,409 --> 00:19:06,245 あ ああ… いつでもいいぞ! 264 00:19:06,245 --> 00:19:08,581 いつでも ばっちこいだ! ガハハ! 265 00:19:08,581 --> 00:19:10,916 コホン! あ…。 266 00:19:10,916 --> 00:19:12,918 むぅ…。 267 00:19:12,918 --> 00:19:14,887 え…。 鈍感だな。 268 00:19:14,887 --> 00:19:17,289 え? 何が? なんでもない。 269 00:19:17,289 --> 00:19:19,859 お前は 鈍感なくらいが ちょうどいい。 270 00:19:19,859 --> 00:19:22,895 はぁ…。 またイストリアに来たときには➡ 271 00:19:22,895 --> 00:19:27,566 顔を見せろ。 何もなくても 顔を見せるくらいは できるだろ。 272 00:19:27,566 --> 00:19:30,069 うん そうさせてもらうよ。 273 00:19:30,069 --> 00:19:32,571 (ブリジット)シオン…。 274 00:19:32,571 --> 00:19:35,574 ブリジットも来てくれて ありがとう。 275 00:19:35,574 --> 00:19:40,746 僕とシオンは 友達。 だから これは当然のこと。 276 00:19:40,746 --> 00:19:44,083 シオン… 頑張れ。 277 00:19:44,083 --> 00:19:46,852 うん 頑張るよ。 278 00:19:49,055 --> 00:19:51,257 (ローズ)シオン 行ってしまうのですね。 279 00:19:51,257 --> 00:19:53,259 ローズ…。 280 00:19:53,259 --> 00:19:56,595 わたくしも 共に行きたい… というのは➡ 281 00:19:56,595 --> 00:19:58,731 わがままなのでしょうね。 282 00:19:58,731 --> 00:20:01,067 気持ちは すごくうれしいよ。 283 00:20:01,067 --> 00:20:06,572 王都は そんなに遠くないし 用事が終わったら帰ってくるから。 284 00:20:06,572 --> 00:20:09,041 そう ですわね。 285 00:20:09,041 --> 00:20:12,078 すぐに帰ってきますわよね? 286 00:20:12,078 --> 00:20:16,248 うん 約束するよ。 ええ 待ってますわ。 287 00:20:16,248 --> 00:20:18,217 シ オン…。 288 00:20:24,256 --> 00:20:27,093 姉さん 行ってくるよ。 289 00:20:27,093 --> 00:20:29,061 うん…。 290 00:20:35,000 --> 00:20:37,570 うぅ…。 291 00:20:37,570 --> 00:20:43,209 姉さん…。 寂しい シオンがいないと寂しいわ…。 292 00:20:43,209 --> 00:20:49,148 ごめんなさい… 我慢しようと 思ってたんだけど…。 293 00:20:49,148 --> 00:20:52,752 ごめんね 姉さん。 ううん。 294 00:20:52,752 --> 00:20:56,388 ご めんね シオン… 私は大丈夫…。 295 00:20:56,388 --> 00:21:05,431 大丈夫 だから… 早く治して 私も王都へ 行く から…。 296 00:21:05,431 --> 00:21:08,734 うん 待ってるよ。 297 00:21:08,734 --> 00:21:13,239 それじゃ 行ってきます。 298 00:21:13,239 --> 00:21:17,910 (ゴート)怠惰病治療の最功労者であり イストリア襲撃に際して➡ 299 00:21:17,910 --> 00:21:22,281 魔族を迎撃した シオン・オーンスタイン様に敬礼! 300 00:21:22,281 --> 00:21:24,250 (兵士たち)はっ! 301 00:21:26,819 --> 00:21:31,724 護衛をさせていただきます。 護衛部隊長のゴート・ファルスと申します。 302 00:21:31,724 --> 00:21:36,929 あなたのような すばらしい方の 護衛ができるとは光栄です! 303 00:21:36,929 --> 00:21:41,600 え… あ ああ どうもありがとうございます。 304 00:21:41,600 --> 00:21:44,069 あ… え? 305 00:21:46,739 --> 00:21:50,576 フッ! フッヒヒヒ! 306 00:21:50,576 --> 00:21:53,612 ふふふ~ん。 307 00:21:53,612 --> 00:21:56,749 シオン…。 308 00:21:56,749 --> 00:21:59,251 これ。 え? 309 00:21:59,251 --> 00:22:02,788 今日 13歳の誕生日でしょ? 310 00:22:02,788 --> 00:22:05,558 あっ 忘れてたよ。 311 00:22:05,558 --> 00:22:10,229 そっか もう13歳になるんだ。 312 00:22:10,229 --> 00:22:12,231 首飾り? 313 00:22:12,231 --> 00:22:16,135 遠く 離れても 寂しく… ないように➡ 314 00:22:16,135 --> 00:22:21,707 私たちの こと… 思い出せる ように➡ 315 00:22:21,707 --> 00:22:28,214 3人で選んだの… 着けて みて…。 316 00:22:35,921 --> 00:22:40,759 ありがとう 父さん 母さん 姉さん。 317 00:22:40,759 --> 00:22:44,930 これ 大事にするよ。 318 00:22:44,930 --> 00:22:47,833 シオンは 魔法の力で➡ 319 00:22:47,833 --> 00:22:50,903 もっと たくさんの人を救える…。 320 00:22:50,903 --> 00:22:54,240 ううん 救うんだと思う。 321 00:22:54,240 --> 00:22:58,410 でも… もしも つらいって思ったら➡ 322 00:22:58,410 --> 00:23:01,747 私たちのこと 思い出して…。 323 00:23:01,747 --> 00:23:05,584 みんな シオンの味方 だから➡ 324 00:23:05,584 --> 00:23:10,422 ずっと シオンのこと 思ってるから…。 325 00:23:10,422 --> 00:23:16,495 ありがとう 姉さん…。 326 00:23:16,495 --> 00:23:19,498 ありが… とう…。 327 00:23:27,239 --> 00:23:29,608 《向かうは王都。 328 00:23:29,608 --> 00:23:31,577 何が待ち受けていようと➡ 329 00:23:31,577 --> 00:23:34,079 僕は諦めない》 330 00:23:46,125 --> 00:23:51,096 《魔法の力で 必ず すべてを 乗り越えてみせる!》