1 00:00:06,440 --> 00:00:09,243 (シオン)あと10秒…。 2 00:00:16,283 --> 00:00:22,122 5 4 3 2 1…。 3 00:00:22,122 --> 00:00:26,193 きたきたきた~! ついにきたぞ! (アラーム音) 4 00:00:26,193 --> 00:00:29,129 30歳 おめでとう 僕! 5 00:00:29,129 --> 00:00:33,467 童貞のまま30歳を迎えた男は 魔法使いになれる…。 6 00:00:33,467 --> 00:00:36,803 ついに これを実証する時が来た! 7 00:00:36,803 --> 00:00:39,006 ファイアーボール! 8 00:00:47,247 --> 00:00:49,216 サンダーボルト! 9 00:00:55,155 --> 00:00:57,624 ウインドブラスト! 10 00:01:05,098 --> 00:01:07,567 アイスストーム! 11 00:01:16,243 --> 00:01:20,480 ハァ… ハァ… ハァ…。 12 00:01:20,480 --> 00:01:22,449 ハァ…。 13 00:01:30,157 --> 00:01:37,130 深淵より来たり 闇と光の混交せし 異形なるもの 顕現せよ! 14 00:01:43,971 --> 00:01:45,973 くっ… だったら! 15 00:01:45,973 --> 00:01:48,942 ヒッ! ご ごめんなさい! (叩く音) 16 00:01:52,879 --> 00:01:55,449 ダメ… なのか…。 17 00:01:55,449 --> 00:01:58,151 魔法なんてない… 魔法なんてない…。 18 00:01:58,151 --> 00:02:00,220 この世は普通だ。 19 00:02:04,791 --> 00:02:06,793 つまらないな。 20 00:02:09,296 --> 00:02:12,699 寝るか。 明日も会社だ。 21 00:02:12,699 --> 00:02:14,601 (鼓動) 22 00:02:14,601 --> 00:02:20,774 がっ… あっ… がっ!? 23 00:02:20,774 --> 00:02:25,645 あ… あっ あっ あぁ…。 24 00:02:25,645 --> 00:02:29,316 あっ…。 25 00:02:29,316 --> 00:02:32,486 イヤだ… 死にたく…。 26 00:02:35,956 --> 00:02:39,893 《世界には情報があふれている。 27 00:02:39,893 --> 00:02:42,629 知らないことでも 調べれば すぐわかる。 28 00:02:42,629 --> 00:02:47,501 でも それは 心躍るようなものじゃない。 29 00:02:47,501 --> 00:02:50,537 うだつの上がらない人生を 送っていた➡ 30 00:02:50,537 --> 00:02:52,939 僕を支えてくれたのは➡ 31 00:02:52,939 --> 00:02:59,112 想像するだけで心躍るような 「わからないこと」だった。 32 00:02:59,112 --> 00:03:05,786 童貞のまま30歳を迎えた男は 魔法使いになれる。 33 00:03:05,786 --> 00:03:09,823 あぁ わかっていたさ。 34 00:03:09,823 --> 00:03:13,694 そんなの現実では ありえないってこと》 35 00:03:21,334 --> 00:03:26,306 《でも やってみなくちゃ わからないじゃないか》 36 00:05:10,777 --> 00:05:15,782 《それから3年間 僕は必死だった。 37 00:05:15,782 --> 00:05:21,922 勉強した 行動した それは 執着だったと思う。 38 00:05:21,922 --> 00:05:24,424 諦められなかったんだ。 39 00:05:24,424 --> 00:05:31,097 魔法がないなんて 思いたくなかったんだ。 40 00:05:31,097 --> 00:05:35,769 でも 調べれば調べるほど この世界に魔法がないことを➡ 41 00:05:35,769 --> 00:05:37,771 思い知らされた》 42 00:05:37,771 --> 00:05:42,275 ⦅ま… 魔法は? 魔法はあるの? 43 00:05:42,275 --> 00:05:46,746 そう 魔法。 火とか水とか 風とか光とか➡ 44 00:05:46,746 --> 00:05:50,317 何もないところから いろんなものを出したりする。 45 00:05:50,317 --> 00:05:52,919 (ガウェイン)ないな。 ない? 46 00:05:52,919 --> 00:05:56,256 (ガウェイン)魔法という言葉も 聞いたことがない。 47 00:05:56,256 --> 00:05:58,258 そ… それは 父さんが➡ 48 00:05:58,258 --> 00:06:01,261 聞いたことがない ということではなく? 49 00:06:01,261 --> 00:06:04,264 私が知らないこともあるだろう。 50 00:06:04,264 --> 00:06:07,100 だが 私にも それなりに教養がある。 51 00:06:07,100 --> 00:06:13,607 シオン 魔物や妖精 その魔法とやらを どこで知ったんだ?⦆ 52 00:06:16,142 --> 00:06:22,282 《第2の人生で 僕は6歳にして 生きる目標を見失いかけていた。 53 00:06:22,282 --> 00:06:25,652 ほんのちょっと前までは…》 54 00:06:27,621 --> 00:06:30,090 ファイアーボール! 55 00:06:34,294 --> 00:06:39,933 うん わかってた。 やっぱりそうだよね。 56 00:06:39,933 --> 00:06:42,602 《きちんと足元を見よう。 57 00:06:42,602 --> 00:06:47,107 魔法があるかどうかも まだわからない。 58 00:06:47,107 --> 00:06:51,611 でも 近しい何かは発見したんだ》 59 00:06:51,611 --> 00:06:55,282 (マリー)シオン いる? 60 00:06:55,282 --> 00:06:57,284 いた! 61 00:06:57,284 --> 00:06:59,419 姉さん ノックしようよ。 62 00:06:59,419 --> 00:07:02,422 何よ! 恥じるようなことがあるの? 63 00:07:02,422 --> 00:07:04,591 ないけど…。 64 00:07:04,591 --> 00:07:07,594 《それなりの年齢になったら あるんだよ…》 65 00:07:07,594 --> 00:07:11,264 ちょうどよかった。 姉さん ここに座って。 66 00:07:11,264 --> 00:07:15,769 お菓子の時間って言いに 来たんだけど… まあ いいわ。 67 00:07:22,108 --> 00:07:26,746 な… 何? じっと見て…。 68 00:07:26,746 --> 00:07:32,118 姉さん 僕は 姉さんが好きだよ。 69 00:07:32,118 --> 00:07:35,455 えっ!? なな… なっ なに? 70 00:07:35,455 --> 00:07:37,424 何を… いい いきなり…。 71 00:07:37,424 --> 00:07:39,426 あっ! 72 00:07:39,426 --> 00:07:43,930 ああ やっぱり。 告白すると 魔力が放出されるんだ。 73 00:07:47,434 --> 00:07:49,769 どういうことなんだろう。 74 00:07:49,769 --> 00:07:53,106 まさか 毎回 告白しないと反応しないとか? 75 00:07:53,106 --> 00:07:57,243 あ いやいや それは さすがに荒唐無稽だよね。 76 00:07:57,243 --> 00:08:00,814 ってことは…。 ねぇ シオン。 77 00:08:00,814 --> 00:08:03,283 ん~。 78 00:08:03,283 --> 00:08:05,452 な… 何でしょう お姉様。 79 00:08:05,452 --> 00:08:07,821 アンタ 私をオモチャにしたわよね? 80 00:08:07,821 --> 00:08:10,457 し… しし してません! 81 00:08:10,457 --> 00:08:14,427 ほら 前に求愛行動をしたら 魔力が発現したから…。 82 00:08:14,427 --> 00:08:17,430 それで ウソをついたの? ねぇ? 83 00:08:17,430 --> 00:08:19,966 いや ウソじゃないよ 本当だから。 84 00:08:19,966 --> 00:08:22,002 本音だから! 85 00:08:22,002 --> 00:08:26,106 う… ほ 本当 なの? 86 00:08:26,106 --> 00:08:29,442 《あ… この姉 チョロい》 87 00:08:29,442 --> 00:08:32,278 うん 本当だよ。 88 00:08:32,278 --> 00:08:34,814 そ… そそ そっかぁ。 89 00:08:34,814 --> 00:08:37,951 じゃあ 許してあげよっかなぁ。 エヘヘヘ。 90 00:08:37,951 --> 00:08:42,789 それで 何か わかったの? う~ん…。 91 00:08:42,789 --> 00:08:46,693 告白すると魔力が 放出されてるみたいなんだけど➡ 92 00:08:46,693 --> 00:08:52,265 たぶん 告白に限定して放出される わけじゃないと思うんだよね。 93 00:08:52,265 --> 00:08:55,602 どういうこと? ちょっとやってみる。 94 00:08:55,602 --> 00:09:00,473 ま… また告白するの!? ま 待って… その 心の準備が…。 95 00:09:00,473 --> 00:09:04,544 あぁ いや それはしないよ。 しないのね。 96 00:09:04,544 --> 00:09:07,113 《告白は 思いを伝える際➡ 97 00:09:07,113 --> 00:09:09,749 自分も また その思いを自覚する。 98 00:09:09,749 --> 00:09:13,953 つまり 強い感情を 抱いているということ。 99 00:09:13,953 --> 00:09:21,428 楽しい 期待 ワクワク うれしい そんな感情を込めてみよう》 100 00:09:21,428 --> 00:09:24,764 わぁ… あっ! 光ってる! 101 00:09:24,764 --> 00:09:29,102 あっ で… できた! 102 00:09:29,102 --> 00:09:32,939 意識して できたのよね? うん できた! 103 00:09:32,939 --> 00:09:34,941 フフッ! 104 00:09:34,941 --> 00:09:37,110 ただ光っただけだけどね。 105 00:09:37,110 --> 00:09:41,114 それでも すごいじゃない! 光っただけだけれど。 106 00:09:41,114 --> 00:09:43,983 《そう 体が光っただけ。 107 00:09:43,983 --> 00:09:47,087 何の利便性もない 役にも立たない。 108 00:09:47,087 --> 00:09:52,459 だけど それは 常識的には考えられない現象だ。 109 00:09:52,459 --> 00:09:56,129 魔力の存在は ここに確立されたんだ!》 110 00:09:58,932 --> 00:10:02,936 この現象は デンキウナギに近いのかもしれない。 111 00:10:02,936 --> 00:10:06,606 彼らは 電気受容感覚というものを 持っていて➡ 112 00:10:06,606 --> 00:10:09,776 電場を感じ取ることが できるんだよね。 113 00:10:09,776 --> 00:10:12,912 そして 体内に特殊な発電器官があり➡ 114 00:10:12,912 --> 00:10:16,950 その器官を利用して 電気を発生しているとか。 115 00:10:16,950 --> 00:10:22,088 この世界の人間の体には それに似た魔力を感じ取ったり➡ 116 00:10:22,088 --> 00:10:25,525 魔力を発生させたりする器官が あるのかもしれない。 117 00:10:25,525 --> 00:10:27,594 ⦅2人:おぉ~⦆ 118 00:10:27,594 --> 00:10:30,263 とりあえず 現時点での魔力放出の状況を➡ 119 00:10:30,263 --> 00:10:33,933 「帯魔状態」と 名づけることにしよう。 120 00:10:33,933 --> 00:10:36,769 ウヘ… ウヘヘヘヘ。 121 00:10:36,769 --> 00:10:38,938 魔法が使えたぁ~。 122 00:10:38,938 --> 00:10:42,442 ウヘッ ウヘヘヘ…。 すごい顔になってるわね。 123 00:10:42,442 --> 00:10:45,778 ウヘヘヘ…。 フッ 変な笑い方。 124 00:10:45,778 --> 00:10:50,416 でも そんなに うれしそうにしてるシオン➡ 125 00:10:50,416 --> 00:10:53,286 初めて見たわ。 よかったわね。 126 00:10:53,286 --> 00:10:56,789 うん! ヘヘヘッ うれしいよ! 127 00:10:56,789 --> 00:10:59,626 ヘッ ヘヘヘヘ! ウフフフ! 128 00:10:59,626 --> 00:11:02,695 フフフフ ハハハハ! ウフフフフ! 129 00:11:05,098 --> 00:11:07,767 <帯魔状態になってから1か月。 130 00:11:07,767 --> 00:11:12,105 この間に わかったことは いくつかあった。 131 00:11:12,105 --> 00:11:18,745 1つ 帯魔状態になるには ある程度 強い感情が必要。 132 00:11:18,745 --> 00:11:23,416 そして その感情を維持することは 非常に困難だということ。 133 00:11:23,416 --> 00:11:27,820 2つ 1日に帯魔状態になれる回数は➡ 134 00:11:27,820 --> 00:11:29,923 限界があるということ。 135 00:11:29,923 --> 00:11:32,258 魔力を放出し切っちゃうと➡ 136 00:11:32,258 --> 00:11:36,095 一気に無気力になって 何もしたくなくなる。 137 00:11:36,095 --> 00:11:39,933 3つ 魔力を限界近くまで放出すると➡ 138 00:11:39,933 --> 00:11:44,270 次は 魔力量が少し増えるということ。 139 00:11:44,270 --> 00:11:47,807 4つ 帯魔状態は 光の玉同様➡ 140 00:11:47,807 --> 00:11:51,444 魔力の素質がない人間には 見えなかった。 141 00:11:51,444 --> 00:11:54,447 素質のある人間には見えるし➡ 142 00:11:54,447 --> 00:11:58,017 触れば 温かさを感じることも わかった。 143 00:11:58,017 --> 00:12:02,922 そして 5つ これが最大の問題> 144 00:12:02,922 --> 00:12:07,460 あぁ~! 光の玉が出ない~! 145 00:12:07,460 --> 00:12:12,098 う~ん… もしかして 魔力を出せる量には➡ 146 00:12:12,098 --> 00:12:14,601 限界があるのかなぁ…。 147 00:12:14,601 --> 00:12:21,608 僕が出せる魔力の量は体を 光らせる程度ってことなのかも…。 148 00:12:21,608 --> 00:12:25,411 え? 魚以下の魔力放出量ってこと? 149 00:12:25,411 --> 00:12:30,083 ハハハハハ… ご冗談を。 150 00:12:30,083 --> 00:12:32,118 いわゆるマジックポイントみたいなものだ。 151 00:12:32,118 --> 00:12:34,120 上限を増やしても➡ 152 00:12:34,120 --> 00:12:37,590 一度に消費できるマックスの数値が 変わらないとしたら…。 153 00:12:40,593 --> 00:12:45,131 あれ? 詰んだ? 詰んでる? これ…。 154 00:12:45,131 --> 00:12:49,435 いやいやいやいや 待て待て。 まだ諦めるのは早いって! 155 00:12:49,435 --> 00:12:53,573 《ここまできて 実は魔法は 使えませんでした なんて➡ 156 00:12:53,573 --> 00:12:55,942 認めてたまるか! 157 00:12:55,942 --> 00:12:59,612 トラウトは 体を発光させて 光の玉を出していた…》 158 00:13:01,614 --> 00:13:04,117 あっ そうか! 159 00:13:09,622 --> 00:13:13,626 《このまま 腕に 魔力が行くように…》 160 00:13:16,229 --> 00:13:19,098 難しすぎるよ これ…。 161 00:13:19,098 --> 00:13:23,770 《喜びの感情を 思い起こす感情的な思考と➡ 162 00:13:23,770 --> 00:13:27,907 右手に意識を集中する 理性的な思考…。 163 00:13:27,907 --> 00:13:32,178 相反する思考を 同時に行うのは困難だ》 164 00:13:32,178 --> 00:13:34,113 ⦅うわ…⦆ 165 00:13:34,113 --> 00:13:38,284 いや 違うな… 順番が逆なんだ。 166 00:13:38,284 --> 00:13:42,155 《右手に魔力が集まれば うれしい…》 167 00:13:46,926 --> 00:13:49,095 あっ! 168 00:13:51,264 --> 00:13:53,800 うっ おぉ~! 169 00:13:53,800 --> 00:13:59,005 ウヘヘッ 僕の右手が光ってる! ヘヘヘ! 170 00:14:01,074 --> 00:14:03,976 うりゃ! 171 00:14:03,976 --> 00:14:07,013 イ… イッタ~! 172 00:14:07,013 --> 00:14:09,916 た ただの光じゃないか。 173 00:14:09,916 --> 00:14:13,920 なんか破壊する力があるかと 思ったのに…。 174 00:14:13,920 --> 00:14:17,090 ふぅ~ ま いっか。 175 00:14:17,090 --> 00:14:19,592 ヘヘッ 強い光は出せたし。 176 00:14:19,592 --> 00:14:22,595 ウヘッ ヘヘヘヘ! 177 00:14:22,595 --> 00:14:28,668 帯魔状態から魔力を移動させ 特定箇所に集めることを「集魔」。 178 00:14:30,803 --> 00:14:34,774 集めた状態を 「集魔状態」と名づけよう。 179 00:14:34,774 --> 00:14:39,212 ウヘヘ… 一歩前進したぞ~ エヘヘヘ! 180 00:14:39,212 --> 00:14:43,516 よ~し 魔力が枯渇するまで 集魔の練習を続けるぞ! 181 00:14:47,120 --> 00:14:49,455 (2人)今日は よろしくお願いします! 182 00:14:49,455 --> 00:14:51,491 お願いします…。 183 00:14:51,491 --> 00:14:56,262 よし。 では 今日から シオンとローズを加えた3人での➡ 184 00:14:56,262 --> 00:14:58,264 剣術鍛錬を始める。 185 00:14:58,264 --> 00:15:00,933 ふざけたり 気を抜いたりしないように。 186 00:15:00,933 --> 00:15:04,437 木剣でも人は死ぬからな。 187 00:15:04,437 --> 00:15:06,439 わかったか? 188 00:15:06,439 --> 00:15:08,441 あっ! (2人)はい! 189 00:15:08,441 --> 00:15:10,443 あの…。 (3人)ん? 190 00:15:10,443 --> 00:15:15,414 僕は 誰かと戦うつもりはないので 剣術を習う意味は ないんじゃ…。 191 00:15:15,414 --> 00:15:18,951 そんなことはないぞ。 剣を振るう相手は➡ 192 00:15:18,951 --> 00:15:21,087 なにも人間ばかりではない。 193 00:15:21,087 --> 00:15:25,424 一歩 村を出れば 魔物がウロウロしているのだからな。 194 00:15:25,424 --> 00:15:27,593 (ローズ)わたくしも護身のために 剣術を習いたいと➡ 195 00:15:27,593 --> 00:15:29,762 お願いしましたの。 シオン! 196 00:15:29,762 --> 00:15:32,598 うおっ! お姉ちゃんと一緒に頑張ろう! 197 00:15:32,598 --> 00:15:34,634 うん…。 198 00:15:34,634 --> 00:15:36,636 ハァ…。 199 00:15:36,636 --> 00:15:39,705 《あ~ やだ やだ こんなことより 集魔の練習をしたい…》 200 00:15:41,741 --> 00:15:43,776 (倒れる音) 201 00:15:43,776 --> 00:15:46,412 ハァ… ハァ…。 202 00:15:46,412 --> 00:15:50,349 まさか これほどまでに 剣術の資質がないとは…。 203 00:15:50,349 --> 00:15:55,922 ぼ 僕も ここまでとは お 思わなかったよ…。 204 00:15:55,922 --> 00:15:58,457 (ガウェイン)ローズは なかなか筋がいいな。 205 00:15:58,457 --> 00:16:01,761 このまま鍛錬を積めば よい剣士になりそうだ。 206 00:16:01,761 --> 00:16:05,097 お褒めにあずかり光栄ですわ。 207 00:16:05,097 --> 00:16:09,669 では 最後にマリー。 どれくらい 成長したか見てあげよう。 208 00:16:14,607 --> 00:16:16,609 お願いします! 209 00:16:16,609 --> 00:16:31,090 ♬~ 210 00:16:31,090 --> 00:16:33,259 えいっ! 速い! 211 00:16:33,259 --> 00:16:35,928 ふわっ! 212 00:16:35,928 --> 00:16:38,264 でや~っ! 213 00:16:38,264 --> 00:16:40,766 ハッ! フッ。 214 00:16:40,766 --> 00:16:43,102 フッ! うっ… うあっ? 215 00:16:43,102 --> 00:16:45,771 うえっ…。 216 00:16:45,771 --> 00:16:48,241 私の勝ちだ。 217 00:16:50,409 --> 00:16:53,246 ありがとうございました。 218 00:16:53,246 --> 00:16:58,317 うむ 悪くない。 ただ動きが大きい。 219 00:16:58,317 --> 00:17:02,388 しかし 相手の虚を突こうと するところは よかったな。 220 00:17:02,388 --> 00:17:04,257 ハッ あっ! 221 00:17:04,257 --> 00:17:06,259 これからも精進しなさい。 222 00:17:06,259 --> 00:17:09,929 マリーなら数年で かなりの腕前になるだろう。 223 00:17:09,929 --> 00:17:14,100 うん 頑張る! もっと強くなれるように。 224 00:17:26,112 --> 00:17:31,183 《右手に集まった魔力を 体外へ放出できれば うれしい》 225 00:17:38,090 --> 00:17:43,162 う~ん やり方が違うのかな。 226 00:17:43,162 --> 00:17:47,433 《最初は数回で限界だった 帯魔状態の維持も➡ 227 00:17:47,433 --> 00:17:50,636 20回程度まで可能になっている。 228 00:17:50,636 --> 00:17:55,441 ただ最初に比べると回数の上昇は 停滞気味だ…》 229 00:17:57,543 --> 00:18:00,880 一度 立ち止まって 考え直したほうがいいかも。 230 00:18:00,880 --> 00:18:02,782 (ノック) 231 00:18:02,782 --> 00:18:05,117 あっ どうぞ。 232 00:18:05,117 --> 00:18:07,286 勉強中だったか? 233 00:18:07,286 --> 00:18:10,289 ううん 大丈夫。 どうしたの? 234 00:18:10,289 --> 00:18:15,194 うむ。 実は これから イストリアへ行こうかと思っていてな。 235 00:18:15,194 --> 00:18:17,430 シオンも行くか? 236 00:18:17,430 --> 00:18:19,799 えっ… いいの? 237 00:18:19,799 --> 00:18:25,604 <イストリア それは僕たちが住む エッテン地方にある都市のこと。 238 00:18:25,604 --> 00:18:28,908 家から最も近い中規模の都市だ> 239 00:18:34,780 --> 00:18:36,782 着いたぞ。 240 00:18:36,782 --> 00:18:39,952 イタタ…。 お尻が割れるかと思った。 241 00:18:39,952 --> 00:18:44,790 (エマ)あらあら 2人には まだ 遠出は早かったかしら? 242 00:18:44,790 --> 00:18:49,128 まずは買い出しだ。 それから鍛冶屋に寄って帰宅する。 243 00:18:49,128 --> 00:18:53,966 はぐれたら迷子になるから絶対に 私たちから離れないように。 244 00:18:53,966 --> 00:18:56,002 (2人)は~い。 245 00:18:56,002 --> 00:18:58,604 《ハァ… 子どもだから当然か…。 246 00:18:58,604 --> 00:19:02,441 せっかく魔法の手がかりを 探せると思ったのに…。 247 00:19:02,441 --> 00:19:05,111 おっ! まあいいさ。 248 00:19:05,111 --> 00:19:07,279 まだ子どもだから 見回れないけど➡ 249 00:19:07,279 --> 00:19:11,617 ある程度 成長すれば 自分で街へ来られるだろう。 250 00:19:11,617 --> 00:19:15,388 そのときのことを考えて 目星をつけておこう》 251 00:19:22,261 --> 00:19:25,598 フフフフフ。 どうかしたの? 姉さん。 252 00:19:25,598 --> 00:19:29,435 え? ううん 別に何もないわよ? 253 00:19:29,435 --> 00:19:32,271 そう? 落ち着かない様子だけど。 254 00:19:32,271 --> 00:19:34,440 ふ… 普通よ。 255 00:19:34,440 --> 00:19:38,944 よし 買い出しは これで終わりだ。 次は 鍛冶屋に行くぞ。 256 00:19:38,944 --> 00:19:41,147 (2人)あっ! ハハハッ! 257 00:19:43,115 --> 00:19:48,120 (グラスト)あ~ いらっしゃ…。 あんだよ ガウェインか。 258 00:19:48,120 --> 00:19:50,189 おぉ…。 259 00:19:53,092 --> 00:19:55,761 (ガウェイン)あんだとは たいした言いぐさだな。 260 00:19:55,761 --> 00:19:58,164 グラスト お得意様だろう。 261 00:19:58,164 --> 00:20:01,600 ああ ああ そうだな。 悪い悪い。 262 00:20:01,600 --> 00:20:05,104 あれだな 注文の品を取りに来たんだろ? 263 00:20:05,104 --> 00:20:07,773 ああ。 できているな? 264 00:20:07,773 --> 00:20:11,444 上等なの作ってやったぜ。 嬢ちゃんの剣だしな。 265 00:20:11,444 --> 00:20:14,447 あっ! (グラスト)おっと 自己紹介が遅れたな。 266 00:20:14,447 --> 00:20:16,449 俺は グラスト。 267 00:20:16,449 --> 00:20:20,953 コイツ… あぁ お前たちの父さんの 友達みたいなもんだ。 268 00:20:20,953 --> 00:20:23,956 こ こんにちは。 マリアンヌです。 269 00:20:23,956 --> 00:20:26,792 こんにちは。 僕は シオンです。 270 00:20:26,792 --> 00:20:30,429 お前の子どもとは思えないくらい 礼儀正しいな おい。 271 00:20:30,429 --> 00:20:32,431 殴るぞ。 やめろ! 272 00:20:32,431 --> 00:20:34,800 お前の拳は マジで痛いから! 273 00:20:34,800 --> 00:20:37,303 (グラスト)っと ちょっと剣取ってくらぁ! 274 00:20:37,303 --> 00:20:40,873 待っててくれ! 275 00:20:40,873 --> 00:20:43,609 (グラスト)ほらよ。 子ども用に刀身を短くして➡ 276 00:20:43,609 --> 00:20:48,013 重量も軽くしてある。 扱いやすいと思うぜ。 277 00:20:48,013 --> 00:20:50,649 あぁ…。 278 00:20:50,649 --> 00:20:54,620 (グラスト)さやには 装飾を施して あるから かなりオシャレなはずだ。 279 00:20:54,620 --> 00:20:57,423 わっ! うむ。 280 00:21:00,426 --> 00:21:02,628 わぁ~! 281 00:21:06,132 --> 00:21:08,100 わぁ…。 282 00:21:14,573 --> 00:21:18,310 シオンは 何ももらえないのに 私だけがもらうから➡ 283 00:21:18,310 --> 00:21:20,780 ちょっと悪いなって思ってたのよ。 284 00:21:20,780 --> 00:21:24,183 誕生日の品なんでしょ? それに僕は弟だし➡ 285 00:21:24,183 --> 00:21:26,585 剣が欲しいとは思わないし。 286 00:21:26,585 --> 00:21:29,922 別に姉さんが 気にする必要はないのに。 287 00:21:29,922 --> 00:21:33,492 シオンは もうちょっと わがままになっていいと思うわ。 288 00:21:33,492 --> 00:21:35,494 わがままだよ? 289 00:21:35,494 --> 00:21:38,097 姉さんに いろいろと つきあってもらってるでしょ。 290 00:21:38,097 --> 00:21:42,101 ん~ そういうのじゃないのよね。 291 00:21:42,101 --> 00:21:44,670 う~ん… あっ! 292 00:21:47,439 --> 00:21:49,441 父さん あの店って! 293 00:21:49,441 --> 00:21:52,111 あっ! 294 00:21:52,111 --> 00:21:55,881 あそこは シオンが知らなくていい場所だ。 295 00:21:57,983 --> 00:22:00,286 ごめん なんか気になっただけだから➡ 296 00:22:00,286 --> 00:22:02,655 気にしなくていいよ。 297 00:22:05,157 --> 00:22:09,728 《あの看板には 確かに こう書かれていた…》 298 00:22:13,732 --> 00:22:16,235 《「妖精屋」と…》