1 00:00:41,174 --> 00:00:43,176 《幸助:エロゲなんてものは➡ 2 00:00:43,176 --> 00:00:46,847 大体が 異常で ツッコミどころ満載である。 3 00:00:46,847 --> 00:00:51,018 理由は たくさんある。 まずは 主人公の家庭からいこう。 4 00:00:51,018 --> 00:00:54,521 大抵のエロゲ主人公の親は 家にいない。 5 00:00:54,521 --> 00:00:56,523 なぜか いない。 6 00:00:56,523 --> 00:00:58,692 かわいい妹や 世話好きな幼なじみに➡ 7 00:00:58,692 --> 00:01:00,694 朝 起こしてもらうためにか➡ 8 00:01:00,694 --> 00:01:04,865 ちょっと 特殊な家庭で 生活していることが多い。 9 00:01:04,865 --> 00:01:07,868 ツッコミどころ満載なのは 家庭だけではない。 10 00:01:07,868 --> 00:01:13,707 エロゲ主人公が持ちうる特殊能力 エロゲ主人公補正も そうだ。 11 00:01:13,707 --> 00:01:16,877 例えば 女装して 女子校に通うというエロゲでは➡ 12 00:01:16,877 --> 00:01:19,379 なぜか 正体は ばれない。 13 00:01:19,379 --> 00:01:22,716 しかし どうして そこで ばれる? というところで➡ 14 00:01:22,716 --> 00:01:24,718 正体が露見したりする。 15 00:01:24,718 --> 00:01:26,720 また そのモテっぷりも➡ 16 00:01:26,720 --> 00:01:30,223 主人公補正の1つと言えるだろう。 17 00:01:30,223 --> 00:01:32,392 かわいくて すてきな女の子たちが➡ 18 00:01:32,392 --> 00:01:34,995 ただ優しいだけの少年に集まり➡ 19 00:01:34,995 --> 00:01:37,831 ひたすら ハーレム状態になるのだ。 20 00:01:37,831 --> 00:01:39,833 つまり エロゲとは➡ 21 00:01:39,833 --> 00:01:44,338 一般的思考が通用しない 一種の超世界なのである。 22 00:01:44,338 --> 00:01:50,510 でも 自分が その世界の 中心ではないとわかったならば➡ 23 00:01:50,510 --> 00:01:55,215 その世界は 一歩 間違えれば 地獄と化す》 24 00:02:08,028 --> 00:02:10,030 (幸助)ハッ! 25 00:02:12,866 --> 00:02:15,869 (幸助)どこだ? ここ。 26 00:02:15,869 --> 00:02:17,871 あっ…。 27 00:02:26,213 --> 00:02:28,215 あっ! 28 00:02:39,493 --> 00:02:41,495 いっ…。 29 00:02:41,495 --> 00:02:51,838 ♬~ 30 00:02:51,838 --> 00:02:54,674 うっ…。 ひっ…。 31 00:02:54,674 --> 00:02:58,679 うっ! ハァハァ…。 32 00:02:58,679 --> 00:03:01,681 やべえ… やべえよ。 33 00:03:01,681 --> 00:03:03,684 んっ? 34 00:03:08,689 --> 00:03:13,193 (幸助)この校章… 「マジエク」? 35 00:03:13,193 --> 00:03:15,195 あっ! 36 00:03:18,865 --> 00:03:20,867 これって…。 37 00:03:20,867 --> 00:03:23,203 《あの エロゲの主人公…。 38 00:03:23,203 --> 00:03:30,210 じゃなくて 横で騒いでる モテない友人キャラのほうかよ。 39 00:03:30,210 --> 00:03:35,148 確か 本編の学園スタートは 2週間後だったはず。 40 00:03:35,148 --> 00:03:40,153 てことは 今は ゲームになかった時間軸か?》 41 00:03:40,153 --> 00:03:42,489 あっ…。 42 00:03:42,489 --> 00:03:45,659 《両親は 1年前に死亡。 43 00:03:45,659 --> 00:03:48,161 父方の祖父も すでに亡くなっている。 44 00:03:48,161 --> 00:03:51,331 母方の親戚とは 縁が切れていて➡ 45 00:03:51,331 --> 00:03:54,835 唯一の血縁であり 世話になっていた父方祖母は➡ 46 00:03:54,835 --> 00:03:57,504 病気で病院へ。 47 00:03:57,504 --> 00:04:00,006 だから 誰もいないのか》 48 00:04:02,008 --> 00:04:04,010 《どうやら 瀧音幸助は➡ 49 00:04:04,010 --> 00:04:09,182 主人公をやれそうなほど ベリーハードな人生のようだ。 50 00:04:09,182 --> 00:04:13,687 幸い あの魔法学園には 合格しているみたいだが➡ 51 00:04:13,687 --> 00:04:16,356 学費を払えるとは思えない。 52 00:04:16,356 --> 00:04:20,360 いや そもそも このままじゃ 飯も食えずに 野たれ死ぬ》 53 00:04:23,363 --> 00:04:26,166 ハァ… これしかないのか。 54 00:04:33,640 --> 00:04:37,644 《エロゲ主人公の友人とは 大抵 不遇である。 55 00:04:37,644 --> 00:04:40,313 彼らは 非常に モテない。 56 00:04:40,313 --> 00:04:42,315 理由は 簡単だ。 57 00:04:42,315 --> 00:04:46,820 プレーヤーが気に入った女の子が 主人公の友人と くっついたら➡ 58 00:04:46,820 --> 00:04:48,822 どうなるか考えればいい。 59 00:04:48,822 --> 00:04:50,824 すぐさま 土砂降りのように 苦情が来て➡ 60 00:04:50,824 --> 00:04:53,493 ユーザーが激減するだろう。 61 00:04:53,493 --> 00:04:55,996 鏡に映る俺 瀧音幸助は➡ 62 00:04:55,996 --> 00:04:59,833 不遇にも 超不遇にもなりえる 可変キャラクターだ》 63 00:04:59,833 --> 00:05:01,835 ハァ…。 64 00:05:01,835 --> 00:05:05,338 《このキャラが登場するゲーム➡ 65 00:05:05,338 --> 00:05:09,009 『マジカル★エクスプローラー』 通称 「マジエク」は➡ 66 00:05:09,009 --> 00:05:11,011 学園生活を行いながら➡ 67 00:05:11,011 --> 00:05:13,513 ダンジョンで 自分の仲間を強化していく➡ 68 00:05:13,513 --> 00:05:16,349 戦闘シミュレーションゲームである。 69 00:05:16,349 --> 00:05:19,853 無論 エロゲのため 恋愛要素も しっかり存在する。 70 00:05:19,853 --> 00:05:22,189 むしろ それがメインだ。 71 00:05:22,189 --> 00:05:24,858 日々の生活では 美人かつ実力者のヒロインたちが➡ 72 00:05:24,858 --> 00:05:26,860 異常なほど絡んできて➡ 73 00:05:26,860 --> 00:05:29,863 神にも祝福された エロハプニングが起こる。 74 00:05:29,863 --> 00:05:32,799 主人公のみ。 75 00:05:32,799 --> 00:05:35,635 そして 友人である 瀧音幸助は➡ 76 00:05:35,635 --> 00:05:37,637 イチャイチャする主人公を横目に➡ 77 00:05:37,637 --> 00:05:42,142 半泣きで ハンカチをかんでいるような いわゆる 三枚目。 78 00:05:42,142 --> 00:05:45,312 そう 引き立て役君だ。 79 00:05:45,312 --> 00:05:48,648 「あの子 実はな…」とか➡ 80 00:05:48,648 --> 00:05:52,152 「あの子は 学園1の美少女とも 言われてるぜ!」とか➡ 81 00:05:52,152 --> 00:05:54,154 やたら語るものの➡ 82 00:05:54,154 --> 00:05:57,490 ヒロインは すべて 主人公に持っていかれてしまう。 83 00:05:57,490 --> 00:06:00,660 もちろん 瀧音に用意された女性はいない。 84 00:06:00,660 --> 00:06:03,330 むしろ 嫌われていたくらいだ。 85 00:06:03,330 --> 00:06:06,833 また 戦闘面でも 不遇なほうであった。 86 00:06:06,833 --> 00:06:09,836 当然だ。 エロゲをプレーする紳士淑女が➡ 87 00:06:09,836 --> 00:06:11,838 何を求めているか。 88 00:06:11,838 --> 00:06:15,842 嫁にしたい 美少女ヒロインである。 89 00:06:15,842 --> 00:06:21,681 ただ その中で 瀧音の能力は悪くはない。 90 00:06:21,681 --> 00:06:23,683 悪くはないのだが➡ 91 00:06:23,683 --> 00:06:26,887 どう考えたって ヒロインを使いたいに決まってる》 92 00:06:29,689 --> 00:06:32,492 (ラーメンをすする音) 93 00:06:35,128 --> 00:06:38,932 ここって 『マジカル★エクスプローラー』の 世界なんだよな。 94 00:06:41,968 --> 00:06:44,471 魔法… 使えるんだよな? 95 00:06:46,473 --> 00:06:49,976 フッ! 96 00:06:49,976 --> 00:06:53,146 ゲームだったら マウスでクリックなんだけど…。 97 00:06:53,146 --> 00:06:56,816 せめて あの Excelファイルがあればな…。 98 00:06:56,816 --> 00:07:01,988 《俺は RTAのために 独自で集めた詳細データ集と➡ 99 00:07:01,988 --> 00:07:05,992 最適化した レベル上げ方法の メモを作成していた》 100 00:07:05,992 --> 00:07:09,496 まあ 使えるか わからないんだけど。 101 00:07:09,496 --> 00:07:14,000 今のところ 攻略データ以前の問題だよな。 102 00:07:14,000 --> 00:07:16,836 となれば…。 103 00:07:16,836 --> 00:07:19,172 《本に書いてあることを 信じれば➡ 104 00:07:19,172 --> 00:07:23,510 この世界に生まれた生物には 魔力が備わっており➡ 105 00:07:23,510 --> 00:07:26,846 大気中にも 魔力があるらしい。 106 00:07:26,846 --> 00:07:31,851 そして その魔力を 利用して起こす奇跡… 魔法。 107 00:07:31,851 --> 00:07:33,787 ゲームと同じであれば➡ 108 00:07:33,787 --> 00:07:37,290 瀧音幸助は 学園の教師ですら 舌を巻くほどの➡ 109 00:07:37,290 --> 00:07:39,793 魔力量を誇っているはずだ。 110 00:07:39,793 --> 00:07:42,796 そう 魔力量だけなら…》 111 00:07:45,465 --> 00:07:48,301 (幸助)えっと… ライト? 112 00:07:48,301 --> 00:07:51,471 ライト! あっ…。 113 00:07:51,471 --> 00:07:53,473 ライト!? ライト! 114 00:07:53,473 --> 00:07:56,876 ライッ… ライッ… くっ…。 んっ…。 115 00:07:59,145 --> 00:08:02,315 ライト!! 116 00:08:02,315 --> 00:08:05,919 ハッ! ハハッ すっげえ! 117 00:08:07,988 --> 00:08:12,158 そうだ。 この世界には ダンジョンがあるんだよな! 118 00:08:12,158 --> 00:08:16,997 《設定どおりなら この世界には あまたのダンジョンが存在している。 119 00:08:16,997 --> 00:08:19,666 学園生活では 転移魔法陣のおかげで➡ 120 00:08:19,666 --> 00:08:21,668 ダンジョンに挑戦できた》 121 00:08:24,337 --> 00:08:26,339 《幸助:そんな楽しそうな場所へ➡ 122 00:08:26,339 --> 00:08:29,175 主人公やヒロインたちと 行くことができたら…》 123 00:08:29,175 --> 00:08:31,177 ヘヘヘッ…。 124 00:08:33,780 --> 00:08:36,383 (幸助) その前に 強くならなきゃな! 125 00:08:38,451 --> 00:08:41,454 《幸助:とはいえ ゲームでの瀧音幸助は➡ 126 00:08:41,454 --> 00:08:44,958 放出系魔法には ほとんど 適性はない。 127 00:08:44,958 --> 00:08:48,294 強くはなれても 最強には届かないだろう。 128 00:08:48,294 --> 00:08:51,965 いや 本当に そうか? 129 00:08:51,965 --> 00:08:54,134 本当に 最強になれないか? 130 00:08:54,134 --> 00:08:57,470 エロゲにおいて 優遇されるのは ヒロインたち。 131 00:08:57,470 --> 00:09:00,306 そして プレーヤーの分身である 主人公だ。 132 00:09:00,306 --> 00:09:05,979 そんなやつらを超えて 友人キャラで 最強になれるのか? 133 00:09:05,979 --> 00:09:09,816 いや…。 意外に いけるんじゃないか? 134 00:09:09,816 --> 00:09:12,652 俺には ゲームの知識がある。 135 00:09:12,652 --> 00:09:15,822 これ以上ない 最高のチートだ》 136 00:09:15,822 --> 00:09:18,324 決めた! 137 00:09:18,324 --> 00:09:22,495 《なんで この世界に来たのかは わからない。 138 00:09:22,495 --> 00:09:25,832 でも ここで 生活しなければならないなら…。 139 00:09:25,832 --> 00:09:31,171 この世界を 満喫しようじゃないか!》 140 00:09:31,171 --> 00:09:33,173 ヘヘッ! 141 00:09:35,108 --> 00:09:40,280 《長所を生かすために あいつは 長いストールをしていたんだよな。 142 00:09:40,280 --> 00:09:44,951 瀧音幸助は 膨大な魔力を ストールにあてがい➡ 143 00:09:44,951 --> 00:09:49,856 まるで 自分の体の一部のように 自在に動かすことができた》 144 00:09:51,958 --> 00:09:53,960 とりあえず なるべく早く➡ 145 00:09:53,960 --> 00:09:56,463 この能力に 慣れておいたほうがいいよな。 146 00:09:56,463 --> 00:09:59,866 ツクヨミ魔法学園入学までに! 147 00:10:02,135 --> 00:10:06,473 《魔力の強化は 魔素の回収によるレベル上げと➡ 148 00:10:06,473 --> 00:10:09,309 魔法を限界まで使うこと。 149 00:10:09,309 --> 00:10:12,812 自分の限界も知りたいな。 150 00:10:12,812 --> 00:10:15,915 むしろ 知らなければ 魔力アップの条件が わからん》 151 00:10:17,984 --> 00:10:23,323 ハァハァ ハァハァ ハァハァ…。 152 00:10:23,323 --> 00:10:25,325 しばらくは➡ 153 00:10:25,325 --> 00:10:30,330 身体強化魔法と 付与魔法の練習だな! 154 00:10:30,330 --> 00:10:37,670 ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ…。 155 00:10:37,670 --> 00:10:44,511 (ラーメンをすする音) 156 00:10:44,511 --> 00:10:48,414 (幸助)武器か…。 武器ね…。 157 00:10:54,854 --> 00:10:56,856 《幸助:瀧音幸助は➡ 158 00:10:56,856 --> 00:10:59,459 放出する魔法には 向いていなかった》 159 00:11:02,028 --> 00:11:04,364 《幸助:能力を 最大限に引き出すなら➡ 160 00:11:04,364 --> 00:11:07,367 盾で 防御特化にすることだ。 161 00:11:07,367 --> 00:11:10,870 あとは 道具に対してのエンチャントが 異様に得意だったから➡ 162 00:11:10,870 --> 00:11:14,374 魔法具開発所に就職するのも ありだな》 163 00:11:14,374 --> 00:11:16,876 ブラック企業は避けたいけど…。 164 00:11:16,876 --> 00:11:18,878 あっ…。 (チャイム) 165 00:11:18,878 --> 00:11:20,880 んっ? 166 00:11:20,880 --> 00:11:23,383 はいはい。 167 00:11:23,383 --> 00:11:26,386 どちらさ… まっ!? 168 00:11:26,386 --> 00:11:29,188 (毬乃)ごきげんよう。 169 00:11:32,392 --> 00:11:34,494 瀧音幸助君。 170 00:11:41,668 --> 00:11:44,170 (幸助)うぐっ…。 171 00:11:44,170 --> 00:11:46,339 どうかしたの? 172 00:11:46,339 --> 00:11:49,676 えっ いえ… 魔法界の有名人がいるのが➡ 173 00:11:49,676 --> 00:11:53,680 信じられなくて…。 ウフッ! 174 00:11:53,680 --> 00:11:57,350 《エロゲの登場人物が 目の前にいるからとか➡ 175 00:11:57,350 --> 00:12:00,687 学園で教授をしている娘がいる 年齢に見えないから➡ 176 00:12:00,687 --> 00:12:02,689 なんて言えるわけない。 177 00:12:02,689 --> 00:12:06,526 それにしても 若すぎるだろう。 178 00:12:06,526 --> 00:12:10,530 制服を着ていたら 学生でも通せてしまえそうだ》 179 00:12:10,530 --> 00:12:13,366 あらあら そんな 気にしなくていいのよ。 180 00:12:13,366 --> 00:12:16,869 これからは もっと 気軽に 接してもらうんだから。 181 00:12:16,869 --> 00:12:18,871 はぁ…。 182 00:12:36,823 --> 00:12:40,159 ごめんね こんな場所しか用意できなくて。 183 00:12:40,159 --> 00:12:42,495 こんな すてきな お店に 連れてきてもらえて…。 184 00:12:42,495 --> 00:12:44,497 驚くばかりです。 185 00:12:44,497 --> 00:12:46,100 《花邑毬乃は➡ 186 00:12:46,100 --> 00:12:49,836 学園長 兼 理事長として➡ 187 00:12:49,836 --> 00:12:54,007 何度か 主人公たちの前に現れる キャラクターだった。 188 00:12:54,007 --> 00:12:57,510 とはいえ 深く絡むことはない。 189 00:12:57,510 --> 00:12:59,679 裏で 暗躍はするが…》 190 00:12:59,679 --> 00:13:01,681 瀧音幸助君! 191 00:13:01,681 --> 00:13:05,685 えっ… はい。 単刀直入に言います。 192 00:13:05,685 --> 00:13:08,354 私の子になってもらいます。 193 00:13:08,354 --> 00:13:11,024 えっ? 《今 なんて言った?》 194 00:13:11,024 --> 00:13:15,194 魔法使い保護法に基づき 親権は すでに 私に移りました。 195 00:13:15,194 --> 00:13:17,196 えっ? 196 00:13:17,196 --> 00:13:19,699 あなたは 私の子どもになります。 197 00:13:19,699 --> 00:13:21,701 え~? 198 00:13:21,701 --> 00:13:25,204 《いや ちょっと待て。 一体 どういうことだ? 199 00:13:25,204 --> 00:13:27,540 花邑毬乃が 親になるって? 200 00:13:27,540 --> 00:13:30,043 ツクヨミの魔女だぞ? 201 00:13:30,043 --> 00:13:33,980 Sランクモンスターを ソロで粉砕したと うわさがある魔女だ。 202 00:13:33,980 --> 00:13:36,983 攻略対象にいなくて絶望し➡ 203 00:13:36,983 --> 00:13:40,486 仲間の紳士たちと ユーザーサポートに突撃したのに➡ 204 00:13:40,486 --> 00:13:43,656 結局 ヒロイン化せず イベントの追加もなかった➡ 205 00:13:43,656 --> 00:13:45,992 あの魔女だ》 206 00:13:45,992 --> 00:13:50,997 嫌かしら? いえいえ よろしくお願いします。 207 00:13:50,997 --> 00:13:54,333 こちらこそ よろしくね。 コウちゃん。 208 00:13:54,333 --> 00:13:56,336 あっ…。 209 00:13:56,336 --> 00:14:01,341 《どうやら 彼女は 母方の 遠い親戚らしく➡ 210 00:14:01,341 --> 00:14:05,011 遺言があったこともあって 後見人となったとか。 211 00:14:05,011 --> 00:14:08,848 学費や生活費は 毬乃さんが 支払ってくれるらしい》 212 00:14:08,848 --> 00:14:12,852 それで コウちゃんには 私の家に住んでもらうけれど…。 213 00:14:12,852 --> 00:14:15,188 えっ 学園寮じゃなくて? 214 00:14:15,188 --> 00:14:17,190 寮でもいいんだけど…。 215 00:14:17,190 --> 00:14:19,859 家は 学園の近くだし➡ 216 00:14:19,859 --> 00:14:23,196 仲よくなるために 一緒に生活したいと思ったのよ。 217 00:14:23,196 --> 00:14:25,698 《なんで エロゲみたいな展開が 起こってるんだ? 218 00:14:25,698 --> 00:14:29,035 そもそも 俺が 瀧音幸助になったことからして➡ 219 00:14:29,035 --> 00:14:32,538 意味不明なのに! しかも 彼女の家には…》 220 00:14:32,538 --> 00:14:36,142 確か 娘さんが いらっしゃいましたよね? 221 00:14:36,142 --> 00:14:39,812 《美魔女の娘ということもあり 非常に美人ではあるが➡ 222 00:14:39,812 --> 00:14:41,814 なぜか 攻略ルートがなく➡ 223 00:14:41,814 --> 00:14:44,984 何を考えているか さっぱり わからなかったんだよな》 224 00:14:44,984 --> 00:14:47,487 (毬乃)コウちゃんは 気にしなくていいの。 225 00:14:47,487 --> 00:14:49,489 歓迎するわ。 226 00:14:49,489 --> 00:14:53,493 すみません。 もう 他人行儀は だめよ。 227 00:14:53,493 --> 00:14:57,330 すみません。 フフフッ…。 228 00:14:57,330 --> 00:15:00,633 それ 触ってもいい? えっ… ええ…。 229 00:15:05,004 --> 00:15:09,175 良質なアラクネの糸ね。 魔力を込めてみて。 230 00:15:09,175 --> 00:15:11,177 んっ…。 231 00:15:16,682 --> 00:15:21,020 やっぱり! コウちゃんの エンチャントと魔力量は 異常ね。 232 00:15:21,020 --> 00:15:23,856 鍛えれば 私以上になるんじゃないかしら。 233 00:15:23,856 --> 00:15:27,193 でも 放出系は からっきしだから…。 234 00:15:27,193 --> 00:15:31,197 大丈夫よ。 学園では すてきな仲間に出会えるし。 235 00:15:31,197 --> 00:15:34,133 それに こうして 常時 魔力付与をしていれば➡ 236 00:15:34,133 --> 00:15:37,970 魔力量は どんどん 増え続けるんだから。 フッ…。 237 00:15:37,970 --> 00:15:40,473 📱 238 00:15:40,473 --> 00:15:43,476 あら… 学園からだわ。 239 00:15:43,476 --> 00:15:47,146 ごめんね。 急に 戻らないと いけなくなったみたい。 240 00:15:47,146 --> 00:15:49,816 私の連絡先なんだけど…。 241 00:15:49,816 --> 00:15:53,319 そういえば 俺 スマホとか持ってないんですけど…。 242 00:15:53,319 --> 00:15:56,656 《屋敷中を探したけど なかったんだよな》 243 00:15:56,656 --> 00:15:59,659 あなたの両親が 魔族に殺される前に➡ 244 00:15:59,659 --> 00:16:01,661 電話が来たでしょう。 245 00:16:01,661 --> 00:16:03,663 私にも来たから 知ってるわ。 246 00:16:03,663 --> 00:16:06,999 それが あなたの中で トラウマになっていることも…。 247 00:16:06,999 --> 00:16:09,669 えっ!? 《そんな かわいそうなの? 248 00:16:09,669 --> 00:16:13,673 そういえば 瀧音は 絶対に 電話に出なかった。 249 00:16:13,673 --> 00:16:16,008 寝てたとか言ってたけど➡ 250 00:16:16,008 --> 00:16:19,512 魔族に 親を殺された 裏設定があったのか》 251 00:16:19,512 --> 00:16:23,015 かわいそう…。 あっ ごめんなさい! 252 00:16:23,015 --> 00:16:25,518 あっ いや 違うんです! むしろ 俺のほうが➡ 253 00:16:25,518 --> 00:16:27,687 迷惑をかけてるっていうのに! 254 00:16:27,687 --> 00:16:32,525 できれば 持っていてほしいの。 255 00:16:32,525 --> 00:16:36,629 何かあれば 私が 駆けつけられるから。 256 00:16:36,629 --> 00:16:39,298 ありがとうございま…。 (おなかの鳴る音) 257 00:16:39,298 --> 00:16:42,635 あっ…。 ウフフッ…。 258 00:16:42,635 --> 00:16:45,137 んっ…。 えっ!? 259 00:16:45,137 --> 00:16:47,974 ここで食べていったらいいわ。 260 00:16:47,974 --> 00:16:50,476 育ち盛りなんだから。 261 00:16:50,476 --> 00:16:52,478 あとで 連絡するわね。 262 00:16:52,478 --> 00:16:56,649 (ふすまの開閉音) 263 00:16:56,649 --> 00:16:58,651 ハァ…。 264 00:17:01,153 --> 00:17:03,155 《異次元収納袋》 265 00:17:03,155 --> 00:17:05,992 ゲームでは 当たり前だったけど➡ 266 00:17:05,992 --> 00:17:08,494 実際あると 便利だな。 267 00:17:10,663 --> 00:17:16,168 えっ! 毬乃さんは 金銭感覚が まひしてないか? 268 00:17:16,168 --> 00:17:18,170 ハッ! 《待てよ? 269 00:17:18,170 --> 00:17:21,507 俺は とてつもなく すごい物を持ってないか? 270 00:17:21,507 --> 00:17:25,845 金と権力! 271 00:17:25,845 --> 00:17:28,681 どうやら 最強を目指す俺の背中には➡ 272 00:17:28,681 --> 00:17:32,351 追い風が吹いているようだ!》 273 00:17:32,351 --> 00:17:34,453 お待たせいたしました。 んっ…。 274 00:17:36,622 --> 00:17:40,626 なっ…。 お~! 275 00:17:40,626 --> 00:17:43,296 いただきま~…。 276 00:17:43,296 --> 00:17:45,298 なんだ!? 277 00:17:45,298 --> 00:17:49,302 何が起きたんだね? んっ! 278 00:17:49,302 --> 00:17:51,304 (ざわめき) 279 00:17:51,304 --> 00:17:53,306 毬乃さんに…。 280 00:17:53,306 --> 00:17:55,641 やばっ! 281 00:17:55,641 --> 00:17:57,810 あっ! おい! 282 00:17:57,810 --> 00:17:59,812 待てって! 283 00:18:03,649 --> 00:18:06,152 (リュディ)この 裏切り者! ハッ! 284 00:18:06,152 --> 00:18:08,154 《この声!》 285 00:18:12,658 --> 00:18:14,660 あっ…。 286 00:18:16,996 --> 00:18:20,166 《幸助:うそだろ? あの子は…。 287 00:18:20,166 --> 00:18:25,504 ゲームパッケージに写る メインヒロインの一柱。 288 00:18:25,504 --> 00:18:28,174 人気投票で 常に 上位だった➡ 289 00:18:28,174 --> 00:18:31,377 リュディヴィーヌ・マリー=アンジュ・ド・ラ・トレーフル じゃないか!》 290 00:18:35,448 --> 00:18:38,784 (クラリス)んっ…。 《幸助:あの女の人は 誰だ? 291 00:18:38,784 --> 00:18:41,287 隣の男も…。 292 00:18:41,287 --> 00:18:43,789 リュディルートには いなかったはずだ》 293 00:18:43,789 --> 00:18:46,626 お嬢様は 勘違いされてるな。 294 00:18:46,626 --> 00:18:49,295 俺らは 裏切ってなどいないよ。 295 00:18:49,295 --> 00:18:52,465 最初から こっち側だっただけさ。 296 00:18:52,465 --> 00:18:55,634 《どうする? ここで 彼女を助けて➡ 297 00:18:55,634 --> 00:18:58,304 物語を変えてもいいのか? 298 00:18:58,304 --> 00:19:00,306 彼女の敵対する組織は➡ 299 00:19:00,306 --> 00:19:04,643 序盤から中盤にかけて 重要な敵役として出現する。 300 00:19:04,643 --> 00:19:07,346 もし そのイベントが 発生しなくなったら…》 301 00:19:12,985 --> 00:19:15,388 オーレリアン! (オーレリアン)フッ! 302 00:19:17,490 --> 00:19:20,826 うっ…。 《幸助:このまま 放置していいのか?》 303 00:19:20,826 --> 00:19:24,497 フッ…。 《それに もし ゲームどおりなら➡ 304 00:19:24,497 --> 00:19:28,834 リュディを助けた人は 毬乃さん という設定だったはずだ。 305 00:19:28,834 --> 00:19:30,836 俺ではなく》 306 00:19:33,773 --> 00:19:35,775 《連絡できねえ…》 307 00:19:35,775 --> 00:19:39,278 あっ! うっ… あっ…。 308 00:19:44,784 --> 00:19:46,786 あっ…。 309 00:19:46,786 --> 00:19:48,954 クラリス! ハッ! 310 00:19:48,954 --> 00:19:53,159 あっ…。 オーレリアン あなたもなの? 311 00:19:57,463 --> 00:19:59,465 うわ~! 312 00:20:02,968 --> 00:20:05,137 フッ…。 313 00:20:05,137 --> 00:20:07,973 んっ! ぐあっ! あっ クラリス! 314 00:20:07,973 --> 00:20:10,309 (オーレリアン)んっ…。 うっ… うっ…。 315 00:20:10,309 --> 00:20:12,311 うわ~! 316 00:20:12,311 --> 00:20:15,648 んっ…。 お次は お嬢様です。 317 00:20:15,648 --> 00:20:17,650 ひっ…。 318 00:20:22,822 --> 00:20:25,658 うっ…。 うぅ…。 うっ…。 319 00:20:25,658 --> 00:20:29,829 ハッ… あっ… ハァ… あっ…。 320 00:20:29,829 --> 00:20:31,831 あっ…。 321 00:20:31,831 --> 00:20:35,668 フフフフフ… ハハハハハハハハ…。 322 00:20:35,668 --> 00:20:38,504 アハハハハハハハハハハハ…。 323 00:20:38,504 --> 00:20:41,507 アハハハハハハハハハハ…。 324 00:20:41,507 --> 00:20:43,709 フハハハハハハハ…。 325 00:20:46,011 --> 00:20:48,013 フフッ…。 326 00:20:48,013 --> 00:20:51,350 その顔が見たかったんだ。 327 00:20:51,350 --> 00:20:53,352 ハハッ! なんのために➡ 328 00:20:53,352 --> 00:20:56,856 何年も がきのわがままに 我慢してたと思ってんだ! 329 00:20:56,856 --> 00:21:00,359 全部 このためだよ。 最高だ! 330 00:21:00,359 --> 00:21:02,361 そんな…。 331 00:21:02,361 --> 00:21:05,030 (邪神教たち)フフフフ…。 332 00:21:05,030 --> 00:21:08,701 おいおい お前ら まだ 撃つなよ。 333 00:21:08,701 --> 00:21:12,037 殺す前に 少し 楽しんでからだ。 334 00:21:12,037 --> 00:21:16,041 あっ… ハッ…。 あっ…。 335 00:21:16,041 --> 00:21:18,878 やめ… やめて! 336 00:21:18,878 --> 00:21:21,046 ハッ… くっ! 337 00:21:21,046 --> 00:21:23,382 キャー! フン! 338 00:21:23,382 --> 00:21:25,384 ぐわっ! 339 00:21:25,384 --> 00:21:27,386 なっ…。 340 00:21:29,388 --> 00:21:31,390 フッ! 341 00:21:31,390 --> 00:21:33,392 ぐわ~! (邪神教たち)あっ…。 342 00:21:36,829 --> 00:21:38,831 フッ! (邪神教たち)チッ! 343 00:21:38,831 --> 00:21:40,100 んっ…。 344 00:21:40,100 --> 00:21:43,669 あっ! んっ…。 345 00:21:43,669 --> 00:21:45,871 あっ クラリス! 346 00:21:48,507 --> 00:21:50,676 フッ… んっ! 347 00:21:50,676 --> 00:21:52,678 あっ! 348 00:21:54,847 --> 00:21:56,849 あっ! 349 00:21:58,851 --> 00:22:02,021 あっ…。 350 00:22:02,021 --> 00:22:04,023 あっ…。 撃て! 351 00:22:07,693 --> 00:22:10,196 チッ…。 352 00:22:10,196 --> 00:22:14,366 ここで守れなきゃ 最強にはなれないよな。 353 00:22:14,366 --> 00:22:16,368 えっ? 354 00:22:20,039 --> 00:22:22,041 ハッ! 355 00:22:25,711 --> 00:22:27,713 あっ! 356 00:22:27,713 --> 00:22:29,715 《不思議な感覚だ。 357 00:22:29,715 --> 00:22:33,152 怒りで 頭が沸騰しそうだけど➡ 358 00:22:33,152 --> 00:22:35,654 なぜか 思考は すっきりしてる》 359 00:22:35,654 --> 00:22:45,664 ♬~ 360 00:22:45,664 --> 00:22:47,666 《だから 俺は…》