1 00:00:18,210 --> 00:00:20,210 ピッ 2 00:00:21,280 --> 00:00:24,250 (さやか) だましてたのね 私たちを。 3 00:00:24,250 --> 00:00:26,290 (キュゥべえ) 僕は 魔法少女になってくれって・ 4 00:00:26,290 --> 00:00:29,230 きちんと お願いしたはずだよ。 5 00:00:29,230 --> 00:00:33,220 実際の姿が どういうものか 説明を省略したけれど。 6 00:00:33,220 --> 00:00:35,220 (さやか)くっ! んっ! 7 00:00:37,280 --> 00:00:39,290 (さやか) なんで教えてくれなかったのよ・ 8 00:00:39,290 --> 00:00:41,290 聞かれなかったからさ。 9 00:00:41,290 --> 00:00:45,280 知らなければ 知らないままで なんの不都合もないからね。 10 00:00:45,280 --> 00:00:49,250 事実 あのマミでさえ 最後まで気付かなかった。 11 00:00:50,280 --> 00:00:54,230 そもそも 君たち人間は 魂の存在なんて・ 12 00:00:54,230 --> 00:00:56,290 最初から 自覚できてないんだろう? 13 00:00:56,290 --> 00:00:59,300 そこは 神経細胞の集まりでしかないし・ 14 00:00:59,300 --> 00:01:04,270 そこは 循環器系の中枢があるだけだ。 15 00:01:04,270 --> 00:01:07,250 そのくせ 生命が維持できなくなると・ 16 00:01:07,250 --> 00:01:10,240 人間は 精神まで消滅してしまう。 17 00:01:10,240 --> 00:01:14,230 そうならないよう 僕は 君たちの魂を実体化し・ 18 00:01:14,230 --> 00:01:17,230 手に取って きちんと守れる形にしてあげた。 19 00:01:17,230 --> 00:01:21,260 少しでも安全に 魔女と戦えるようにね。 20 00:01:21,260 --> 00:01:25,200 大きなお世話よ そんな余計なこと! 21 00:01:25,200 --> 00:01:28,210 君は 戦いというものを 甘く考え過ぎだよ。 22 00:01:28,210 --> 00:01:30,210 (さやか)えっ? 例えば・ 23 00:01:30,210 --> 00:01:33,200 おなかに 槍が刺さった場合 肉体の痛覚が・ 24 00:01:33,200 --> 00:01:35,280 どれだけの刺激を 受けるかっていうとね…。 25 00:01:37,210 --> 00:01:39,220 あっ…。 26 00:01:39,220 --> 00:01:42,220 ・~ 27 00:01:42,220 --> 00:01:46,200 ううっ! うっ うっ… うっ ぐっ! 28 00:01:46,200 --> 00:01:49,280 うっ! これが本来の痛みだよ。 29 00:01:49,280 --> 00:01:52,240 ただの一発でも 動けやしないだろう? 30 00:01:52,240 --> 00:01:54,240 うっ! 31 00:01:55,280 --> 00:01:57,280 うっ…。 32 00:01:57,280 --> 00:02:00,280 君が 杏子との戦いで 最後まで立っていられたのは・ 33 00:02:00,280 --> 00:02:03,280 強すぎる苦痛が セーブされていたからさ。 34 00:02:03,280 --> 00:02:06,250 君の意識が 肉体と直結していないからこそ・ 35 00:02:06,250 --> 00:02:09,220 可能なことだ。 おかげで 君は・ 36 00:02:09,220 --> 00:02:11,280 あの戦闘を 生き延びることができた。 37 00:02:13,260 --> 00:02:16,200 (さやか)ううっ…。 38 00:02:16,200 --> 00:02:18,290 あっ。 はぁ…。 39 00:02:18,290 --> 00:02:22,290 慣れてくれば 完全に 痛みを遮断することもできるよ。 40 00:02:22,290 --> 00:02:25,260 もっとも それはそれで 動きが鈍るから・ 41 00:02:25,260 --> 00:02:28,220 あまり お勧めはしないけど。 42 00:02:28,220 --> 00:02:31,290 (さやか)なんでよ? どうして 私たちを こんな目に…。 43 00:02:31,290 --> 00:02:34,200 戦いの運命を受け入れてまで・ 44 00:02:34,200 --> 00:02:36,290 君には かなえたい望みが あったんだろう? 45 00:02:36,290 --> 00:02:39,280 それは 間違いなく実現したじゃないか。 46 00:02:39,280 --> 00:02:41,280 あっ…。 47 00:02:41,280 --> 00:02:45,270 ・ 交わした約束忘れないよ 48 00:02:45,270 --> 00:02:48,210 ・ 目を閉じ確かめる 49 00:02:48,210 --> 00:02:53,270 ・ 押し寄せた闇 振り払って進むよ 50 00:02:53,270 --> 00:03:04,280 ・~ 51 00:03:04,280 --> 00:03:09,260 ・ いつになったらなくした未来を 52 00:03:09,260 --> 00:03:15,300 ・ 私ここで また見ることできるの? 53 00:03:15,300 --> 00:03:20,260 ・ 溢れ出した不安の影を 54 00:03:20,260 --> 00:03:26,230 ・ 何度でも裂いて この世界歩んでこう 55 00:03:26,230 --> 00:03:31,270 ・ とめどなく刻まれた 56 00:03:31,270 --> 00:03:37,230 ・ 時は今始まり告げ 57 00:03:37,230 --> 00:03:42,230 ・ 変わらない思いをのせ 58 00:03:42,230 --> 00:03:47,290 ・ 閉ざされた扉開けよう 59 00:03:47,290 --> 00:03:51,200 ・ 目覚めた心は走りだした 60 00:03:51,200 --> 00:03:53,260 ・ 未来を描くため 61 00:03:53,260 --> 00:03:58,270 ・ 難しい道で 立ち止まっても 空は 62 00:03:58,270 --> 00:04:03,240 ・ きれいな青さで いつも待っててくれる 63 00:04:03,240 --> 00:04:05,260 ・ だから怖くない 64 00:04:05,260 --> 00:04:11,200 ・ もう何があっても挫けない 65 00:04:12,250 --> 00:04:16,250 キーン コーン カーン コーン…(チャイム) (女子生徒)起立。・ 66 00:04:16,250 --> 00:04:18,250 礼。 67 00:04:18,250 --> 00:04:21,290 ガタガタ…(着席する音) (鹿目まどか)んっ…。 68 00:04:21,290 --> 00:04:26,300 ・~ 69 00:04:26,300 --> 00:04:30,280 ほむらちゃんは知ってたの? 70 00:04:30,280 --> 00:04:33,250 どうして教えてくれなかったの? 71 00:04:33,250 --> 00:04:36,250 (暁美ほむら)前もって話しても 信じてくれた人は・ 72 00:04:36,250 --> 00:04:38,250 今まで 一人もいなかったわ。 73 00:04:41,210 --> 00:04:44,220 キュゥべえは どうして こんな ひどいことをするの? 74 00:04:44,220 --> 00:04:46,300 あいつは ひどいとさえ思っていない。 75 00:04:46,300 --> 00:04:50,250 人間の価値観が 通用しない生き物だから。 76 00:04:50,250 --> 00:04:55,220 何もかも 奇跡の正当な対価だと そう言い張るだけよ。 77 00:04:55,220 --> 00:04:57,300 くっ! 全然 釣り合ってないよ! 78 00:04:57,300 --> 00:05:01,260 あんな体にされちゃうなんて…。 さやかちゃんは ただ・ 79 00:05:01,260 --> 00:05:04,270 好きな人のケガを 治したかっただけなのに。 80 00:05:04,270 --> 00:05:07,260 ううっ… うぅ…。 81 00:05:07,260 --> 00:05:09,270 奇跡であることに違いはないわ。 82 00:05:09,270 --> 00:05:13,260 はっ! 不可能を可能にしたんだから。 83 00:05:13,260 --> 00:05:17,250 美樹さやかが 一生を費やして 介護しても あの少年が・ 84 00:05:17,250 --> 00:05:20,250 再び演奏できるようになる日は 来なかった。 85 00:05:20,250 --> 00:05:26,210 奇跡はね 本当なら 人の命でさえ あがなえるものじゃないのよ。 86 00:05:26,210 --> 00:05:28,270 それを売って歩いているのが あいつ。 87 00:05:28,270 --> 00:05:31,280 あっ…。 さやかちゃんは・ 88 00:05:31,280 --> 00:05:34,280 元の暮らしには戻れないの? 89 00:05:34,280 --> 00:05:38,280 魔法さえ使わなければ グリーフシードなんて いらないよね? 90 00:05:38,280 --> 00:05:41,280 魔女と戦わなくても いいんだよね? 91 00:05:41,280 --> 00:05:43,280 ただ 体を維持するだけでも・ 92 00:05:43,280 --> 00:05:46,270 ほんの少しだけど 魔力を消耗していくの。 93 00:05:46,270 --> 00:05:50,250 だから やがては グリーフシードが必要になる。 94 00:05:50,250 --> 00:05:53,250 魔女を倒して 手に入れるしかない。 95 00:05:53,250 --> 00:05:57,210 美樹さやかのことは諦めて。 96 00:05:57,210 --> 00:06:00,260 さやかちゃんは 私を助けてくれたの。 97 00:06:00,260 --> 00:06:02,280 さやかちゃんが 魔法少女じゃなかったら・ 98 00:06:02,280 --> 00:06:06,210 あのとき 私も仁美ちゃんも死んでたの。 99 00:06:06,210 --> 00:06:08,260 感謝と責任を混同してはダメよ。 100 00:06:08,260 --> 00:06:10,260 んっ…。 101 00:06:10,260 --> 00:06:14,210 あなたには 彼女を救う手だてなんてない。 102 00:06:14,210 --> 00:06:17,290 引け目を感じたくないからって 借りを返そうだなんて・ 103 00:06:17,290 --> 00:06:20,240 そんな出過ぎた考えは捨てなさい。 104 00:06:22,260 --> 00:06:26,240 ほむらちゃん どうして いつも冷たいの? 105 00:06:26,240 --> 00:06:28,240 そうね・ 106 00:06:28,240 --> 00:06:31,290 きっと もう 人間じゃないから… かもね。 107 00:06:31,290 --> 00:06:36,280 ・~ 108 00:06:36,280 --> 00:06:39,240 (さやか) こんな体になっちゃって・ 109 00:06:39,240 --> 00:06:43,270 私 どんな顔して 恭介に会えばいいのかな…。 110 00:06:43,270 --> 00:06:47,210 (杏子の声)いつまでも しょぼくれてんじゃねぇぞ ボンクラ。 111 00:06:47,210 --> 00:06:49,220 はっ! 112 00:06:53,290 --> 00:06:55,290 あっ。 113 00:06:57,270 --> 00:07:00,280 (杏子の声) ちょいと 面 貸しな。 話がある。 114 00:07:02,220 --> 00:07:06,300 ・~ 115 00:07:06,300 --> 00:07:09,290 (杏子)あんたさ やっぱり 後悔してるの?・ 116 00:07:09,290 --> 00:07:12,210 こんな体にされちゃったこと。 117 00:07:14,290 --> 00:07:18,210 (杏子)私はさ まあいっかって思ってるんだ。・ 118 00:07:18,210 --> 00:07:20,280 なんだかんだで この力を手に入れたから・ 119 00:07:20,280 --> 00:07:22,280 好き勝手できてるわけだし・ 120 00:07:22,280 --> 00:07:25,270 後悔するほどのことでもない ってね。 121 00:07:25,270 --> 00:07:28,210 あんたは自業自得なだけでしょ。 122 00:07:28,210 --> 00:07:31,270 (杏子)そうだよ 自業自得にしちゃえばいいのさ。・ 123 00:07:31,270 --> 00:07:35,260 自分のためにだけ生きてれば 何もかも自分のせいだ。・ 124 00:07:35,260 --> 00:07:40,260 誰を恨むこともないし 後悔なんてあるわけがない。・ 125 00:07:40,260 --> 00:07:43,260 そう思えば 大抵のことは背負えるもんさ。 126 00:07:43,260 --> 00:07:50,240 ・~ 127 00:07:50,240 --> 00:07:54,210 ドカッ! ズシン! 128 00:07:54,210 --> 00:07:56,210 バキッ! 129 00:07:56,210 --> 00:08:03,210 ・~ 130 00:08:03,210 --> 00:08:06,300 (さやか)こんな所まで連れてきて なんなのよ? 131 00:08:06,300 --> 00:08:09,280 (杏子) ちょっとばかり長い話になる。 132 00:08:13,300 --> 00:08:16,260 食うかい? 133 00:08:16,260 --> 00:08:18,260 (さやか)んっ。 134 00:08:18,260 --> 00:08:20,260 (杏子)くっ! 135 00:08:22,200 --> 00:08:24,290 (さやか)うっ! 136 00:08:24,290 --> 00:08:27,290 (杏子) 食い物を粗末にするんじゃねぇ。 137 00:08:27,290 --> 00:08:30,230 殺すぞ。 138 00:08:30,230 --> 00:08:33,230 ううっ うっ…。 139 00:08:33,230 --> 00:08:35,230 (杏子)あっ。 140 00:08:35,230 --> 00:08:37,270 うっ! 141 00:08:37,270 --> 00:08:39,280 あっ。 142 00:08:42,250 --> 00:08:50,250 ・~ 143 00:08:50,250 --> 00:08:55,220 (杏子)ここはね 私のおやじの教会だった。・ 144 00:08:55,220 --> 00:08:58,260 正直すぎて 優しすぎる人だった。・ 145 00:08:58,260 --> 00:09:02,220 毎朝 新聞を読む度に 涙を浮かべて・ 146 00:09:02,220 --> 00:09:05,280 真剣に悩んでるような人でさ。・ 147 00:09:05,280 --> 00:09:07,290 新しい時代を救うには・ 148 00:09:07,290 --> 00:09:10,250 新しい信仰が必要だって・ 149 00:09:10,250 --> 00:09:13,210 それが おやじの言い分だった。・ 150 00:09:13,210 --> 00:09:15,270 だから あるとき 教義にないことまで・ 151 00:09:15,270 --> 00:09:18,260 信者に説教するようになった。・ 152 00:09:18,260 --> 00:09:22,210 もちろん 信者の足は ぱったり途絶えたよ。・ 153 00:09:22,210 --> 00:09:24,270 本部からも破門された。・ 154 00:09:24,270 --> 00:09:28,240 誰も おやじの話を 聞こうとしなかった。・ 155 00:09:28,240 --> 00:09:31,220 ふっ… 当然だよね。・ 156 00:09:31,220 --> 00:09:34,210 はたから見れば うさんくさい新興宗教さ。・ 157 00:09:34,210 --> 00:09:36,210 どんなに正しいことを…・ 158 00:09:36,210 --> 00:09:38,240 当たり前のことを 話そうとしても・ 159 00:09:38,240 --> 00:09:40,290 世間じゃ ただの鼻つまみ者さ。 160 00:09:42,230 --> 00:09:44,240 私たちは 一家そろって・ 161 00:09:44,240 --> 00:09:47,230 食うものにも 事欠くありさまだった。・ 162 00:09:47,230 --> 00:09:49,230 納得できなかったよ。・ 163 00:09:49,230 --> 00:09:52,230 おやじは 間違ったことなんて 言ってなかった。・ 164 00:09:52,230 --> 00:09:56,230 ただ 人と違うことを話しただけだ。・ 165 00:09:56,230 --> 00:10:00,220 5分でいい。 ちゃんと 耳を傾けてくれれば・ 166 00:10:00,220 --> 00:10:05,200 正しいことを言ってるって 誰にでも分かったはずなんだ。・ 167 00:10:05,200 --> 00:10:09,220 なのに 誰も相手をしてくれなかった。・ 168 00:10:10,260 --> 00:10:13,210 悔しかった。 許せなかった。・ 169 00:10:13,210 --> 00:10:15,280 誰も あの人のこと 分かってくれないのが・ 170 00:10:15,280 --> 00:10:18,210 私には我慢できなかった。・ 171 00:10:19,250 --> 00:10:22,250 だから キュゥべえに頼んだんだよ・ 172 00:10:22,250 --> 00:10:26,300 みんなが おやじの話を 真面目に 聞いてくれますようにって。 173 00:10:26,300 --> 00:10:29,250 あっ…。 174 00:10:29,250 --> 00:10:31,250 (杏子)翌朝には おやじの教会は・ 175 00:10:31,250 --> 00:10:34,210 押しかける人で ごった返していた。・ 176 00:10:34,210 --> 00:10:38,260 毎日 おっかなくなるほどの勢いで 信者は増えていった。・ 177 00:10:38,260 --> 00:10:43,230 私は私で 晴れて 魔法少女の仲間入りさ。・ 178 00:10:43,230 --> 00:10:46,220 いくら おやじの説法が正しくったって・ 179 00:10:46,220 --> 00:10:49,220 それで 魔女が退治できるわけじゃない。・ 180 00:10:49,220 --> 00:10:52,220 だから そこは 私の出番だって・ 181 00:10:52,220 --> 00:10:54,280 バカみたいに意気込んでいたよ。・ 182 00:10:54,280 --> 00:10:57,250 私と おやじで 表と裏から・ 183 00:10:57,250 --> 00:11:00,240 この世界を救うんだって。・ 184 00:11:00,240 --> 00:11:02,240 んっ。・ 185 00:11:02,240 --> 00:11:05,270 でもね あるとき からくりが おやじにバレた。・ 186 00:11:07,200 --> 00:11:10,200 大勢の信者が ただ 信仰のためじゃなく・ 187 00:11:10,200 --> 00:11:13,200 魔法の力で集まってきたんだと 知ったとき・ 188 00:11:13,200 --> 00:11:15,200 おやじは ぶちキレたよ。・ 189 00:11:15,200 --> 00:11:20,200 娘の私を 人の心を惑わす魔女だ って罵った。・ 190 00:11:20,200 --> 00:11:22,280 笑っちゃうよね。 私は 毎晩・ 191 00:11:22,280 --> 00:11:26,280 本物の魔女と 戦い続けてたってのに。・ 192 00:11:26,280 --> 00:11:30,220 それで おやじは壊れちまった。・ 193 00:11:30,220 --> 00:11:33,220 最後は惨めだったよ。・ 194 00:11:33,220 --> 00:11:36,270 酒に溺れて 頭がイカれて・ 195 00:11:36,270 --> 00:11:40,230 とうとう 家族を道連れに 無理心中さ。・ 196 00:11:41,270 --> 00:11:45,220 私一人を置き去りにしてね。 197 00:11:45,220 --> 00:11:48,210 んっ。・ 198 00:11:48,210 --> 00:11:51,280 私の祈りが 家族を壊しちまったんだ。 199 00:11:53,280 --> 00:11:57,280 (杏子)他人の都合を知りもせず 勝手な願い事をしたせいで・ 200 00:11:57,280 --> 00:12:00,260 結局 誰もが不幸になった。・ 201 00:12:00,260 --> 00:12:03,240 そのとき 心に誓ったんだよ。・ 202 00:12:03,240 --> 00:12:07,220 もう二度と 他人のために 魔法を使ったりしない。・ 203 00:12:07,220 --> 00:12:11,290 この力は 全て 自分のためだけに使いきるって。 204 00:12:19,220 --> 00:12:21,220 (杏子)奇跡ってのは タダじゃないんだ。 希望を祈れば・ 205 00:12:21,220 --> 00:12:25,220 それと同じ分だけの絶望が まき散らされる。・ 206 00:12:25,220 --> 00:12:27,240 そうやって 差し引きをゼロにして・ 207 00:12:27,240 --> 00:12:30,260 世の中のバランスは 成り立ってるんだよ。 208 00:12:30,260 --> 00:12:33,230 なんで そんな話を私に? 209 00:12:33,230 --> 00:12:35,230 んっ…。 210 00:12:35,230 --> 00:12:38,240 あんたも開き直って 好き勝手にやればいい・ 211 00:12:38,240 --> 00:12:41,290 自業自得の人生をさ。 212 00:12:41,290 --> 00:12:43,290 それって変じゃない? 213 00:12:43,290 --> 00:12:47,230 あんたは 自分のことだけ考えて 生きてるはずなのに・ 214 00:12:47,230 --> 00:12:49,290 私の心配なんかしてくれるわけ? 215 00:12:51,280 --> 00:12:55,230 あんたも 私と同じ間違いから始まった。・ 216 00:12:55,230 --> 00:12:59,230 これ以上 後悔するような生き方を 続けるべきじゃない。・ 217 00:12:59,230 --> 00:13:01,280 あんたは もう 対価としては高すぎるもんを・ 218 00:13:01,280 --> 00:13:04,280 支払っちまってるんだ。 だからさ・ 219 00:13:04,280 --> 00:13:08,300 これからは 釣り銭を取り戻すことを考えなよ。 220 00:13:08,300 --> 00:13:10,300 あんたみたいに? 221 00:13:10,300 --> 00:13:13,300 (杏子)そうさ。 私は それを わきまえてるが・ 222 00:13:13,300 --> 00:13:18,250 あんたは 今も間違い続けてる。 見てられないんだよ そいつが。 223 00:13:20,270 --> 00:13:23,260 あんたのこと いろいろと誤解してた。 224 00:13:23,260 --> 00:13:26,210 そのことは ごめん。 謝るよ。 225 00:13:27,250 --> 00:13:30,250 でもね 私は 人のために祈ったことを・ 226 00:13:30,250 --> 00:13:34,210 後悔してない。 その気持ちを うそにしないために・ 227 00:13:34,210 --> 00:13:37,290 後悔だけはしないって決めたの これからも。 228 00:13:37,290 --> 00:13:41,220 (杏子)なんで あんたは…。 (さやか)私はね・ 229 00:13:41,220 --> 00:13:44,290 高すぎるものを支払ったなんて 思ってない。 230 00:13:44,290 --> 00:13:47,240 この力は 使い方しだいで・ 231 00:13:47,240 --> 00:13:50,250 いくらでも すばらしいものに できるはずだから。・ 232 00:13:51,290 --> 00:13:54,220 それからさ あんた・ 233 00:13:54,220 --> 00:13:57,240 そのリンゴは どうやって手に入れたの?・ 234 00:13:57,240 --> 00:13:59,260 お店で払ったお金は どうしたの? 235 00:14:01,220 --> 00:14:03,220 (杏子)あっ…。 236 00:14:04,280 --> 00:14:07,290 言えないんだね。 なら 私・ 237 00:14:07,290 --> 00:14:12,250 そのリンゴは食べられない。 もらっても うれしくない。 238 00:14:12,250 --> 00:14:14,290 あっ。・ 239 00:14:14,290 --> 00:14:18,260 バカ野郎! 私たちは魔法少女なんだぞ!・ 240 00:14:18,260 --> 00:14:21,240 他に同類なんていないんだぞ! 241 00:14:21,240 --> 00:14:25,290 (さやか)私は 私のやり方で戦い続けるよ。・ 242 00:14:25,290 --> 00:14:30,250 それが あんたの邪魔になるなら 前みたいに殺しに来ればいい。・ 243 00:14:30,250 --> 00:14:34,260 私は負けないし もう 恨んだりもしないよ。 244 00:14:36,210 --> 00:14:38,210 (杏子)くっ! 245 00:14:40,210 --> 00:14:43,270 (杏子)くっ んっ!・ 246 00:14:43,270 --> 00:14:46,230 んっ!・ 247 00:14:46,230 --> 00:14:48,240 んっ! 248 00:15:05,260 --> 00:15:08,240 さやかちゃん おはよう。 あっ。 249 00:15:08,240 --> 00:15:10,240 (仁美) おはようございます さやかさん。 250 00:15:10,240 --> 00:15:13,270 (さやか)あ… ああ~ おはよ。 251 00:15:13,270 --> 00:15:16,210 あっ…。 (仁美)昨日は・ 252 00:15:16,210 --> 00:15:18,230 どうかしたんですの? (さやか)えっ?・ 253 00:15:18,230 --> 00:15:22,210 ちょっとばかり 風邪っぽくてね。 さやかちゃん。 254 00:15:22,210 --> 00:15:26,210 (さやかの声)大丈夫だよ。 もう平気。 心配いらないから。 255 00:15:26,210 --> 00:15:28,210 あっ…。 256 00:15:28,210 --> 00:15:31,210 (さやか) さ~て 今日も張り切って…。 257 00:15:33,210 --> 00:15:36,210 あっ…。 (仁美)あら・ 258 00:15:36,210 --> 00:15:39,220 上条君 退院なさったんですの? 259 00:15:40,280 --> 00:15:44,290 あっ…。 260 00:15:46,280 --> 00:15:49,230 (中沢) 上条 もう ケガはいいのかよ? 261 00:15:49,230 --> 00:15:53,240 (恭介)ああ。 家にこもってたんじゃ リハビリにならないしね。・ 262 00:15:53,240 --> 00:15:57,220 来週までに 松葉杖なしで歩くのが目標なんだ。 263 00:15:57,220 --> 00:16:00,290 よかったね 上条君。 (さやか)うん…。 264 00:16:00,290 --> 00:16:05,260 さやかちゃんも行ってきなよ。 まだ 声 掛けてないんでしょ? 265 00:16:05,260 --> 00:16:08,280 (さやか)私は いいよ…。 あっ。 266 00:16:19,200 --> 00:16:22,200 (さやか)それで 話って何? 267 00:16:22,200 --> 00:16:25,240 恋の相談ですわ。 あっ。 268 00:16:25,240 --> 00:16:28,220 私ね 前から さやかさんや まどかさんに・ 269 00:16:28,220 --> 00:16:32,250 秘密にしてきたことがあるんです。 えっ? うん。 270 00:16:33,280 --> 00:16:36,260 (仁美)ずっと前から 私・ 271 00:16:36,260 --> 00:16:39,280 上条恭介君のこと お慕いしてましたの。 272 00:16:39,280 --> 00:16:43,270 はっ! そ… そうなんだ。 273 00:16:45,270 --> 00:16:50,220 (さやか)あ… あははっ…。 まさか 仁美がねぇ。・ 274 00:16:50,220 --> 00:16:53,280 なんだ 恭介のヤツも 隅に置けないなぁ。 275 00:16:53,280 --> 00:16:57,240 さやかさんは 上条君とは幼なじみでしたわね。 276 00:16:57,240 --> 00:16:59,300 う~ん まあ その…・ 277 00:16:59,300 --> 00:17:03,230 腐れ縁っていうか なんていうか…。 278 00:17:03,230 --> 00:17:05,230 本当に それだけ? 279 00:17:05,230 --> 00:17:07,230 (さやか)あっ。 280 00:17:07,230 --> 00:17:11,290 (仁美)私 決めたんですの もう 自分に うそはつかないって。・ 281 00:17:11,290 --> 00:17:14,270 あなたは どうですか? さやかさん・ 282 00:17:14,270 --> 00:17:17,270 あなた自身の本当の気持ちと 向き合えますか? 283 00:17:17,270 --> 00:17:21,240 (さやか) な… なんの話をしてるのさ? 284 00:17:21,240 --> 00:17:24,250 あなたは 私の大切なお友達ですわ。 285 00:17:24,250 --> 00:17:27,240 だから 抜け駆けも 横取りするようなことも・ 286 00:17:27,240 --> 00:17:30,240 したくないんですの。 287 00:17:30,240 --> 00:17:33,230 上条君のことを 見つめていた時間は・ 288 00:17:33,230 --> 00:17:35,270 私より さやかさんの方が上ですわ。 289 00:17:35,270 --> 00:17:40,220 だから あなたには 私の先を越す権利があるべきです。 290 00:17:40,220 --> 00:17:42,270 (さやか)仁美…。 (仁美)私・ 291 00:17:42,270 --> 00:17:46,220 明日の放課後に 上条君に告白します。 292 00:17:46,220 --> 00:17:48,230 丸一日だけ お待ちしますわ。 293 00:17:48,230 --> 00:17:52,200 さやかさんは 後悔なさらないよう 決めてください。 294 00:17:52,200 --> 00:17:55,210 上条君に 気持ちを伝えるべきかどうか。 295 00:17:55,210 --> 00:17:57,250 わ… 私は…。 296 00:18:03,250 --> 00:18:05,290 あっ…。 297 00:18:05,290 --> 00:18:21,290 ・~ 298 00:18:21,290 --> 00:18:24,290 (さやか)あっ まどか。 299 00:18:24,290 --> 00:18:27,230 ついてっていいかな? 300 00:18:28,300 --> 00:18:32,260 さやかちゃんに 独りぼっちになってほしくないの。 301 00:18:32,260 --> 00:18:34,260 だから…。 302 00:18:34,260 --> 00:18:38,240 (さやか) うぅ… あんた なんで…・ 303 00:18:38,240 --> 00:18:40,300 なんで そんなに優しいかなぁ。・ 304 00:18:40,300 --> 00:18:44,230 私には そんな価値なんてないのに。 305 00:18:44,230 --> 00:18:46,230 そんな…。 306 00:18:46,230 --> 00:18:50,230 (さやか)私ね 今日 後悔しそうになっちゃった。 307 00:18:50,230 --> 00:18:52,230 あっ。 308 00:18:52,230 --> 00:18:55,260 あのとき 仁美を助けなければって・ 309 00:18:55,260 --> 00:18:58,270 ほんの一瞬だけ思っちゃった。 310 00:18:58,270 --> 00:19:01,280 正義の味方 失格だよ。 311 00:19:01,280 --> 00:19:05,230 マミさんに顔向けできない。 312 00:19:05,230 --> 00:19:07,260 あっ…。 313 00:19:07,260 --> 00:19:11,260 (さやか)うっ うっ… うぅ…。・ 314 00:19:11,260 --> 00:19:15,260 仁美に 恭介を取られちゃうよ…。 315 00:19:15,260 --> 00:19:18,260 でも 私 何もできない。 316 00:19:18,260 --> 00:19:20,260 だって 私・ 317 00:19:20,260 --> 00:19:24,240 もう死んでるんだもん。 ゾンビだもん。・ 318 00:19:24,240 --> 00:19:28,220 こんな体で 抱き締めてなんて言えない。・ 319 00:19:28,220 --> 00:19:32,220 キスしてなんて言えないよ。 うぅ…。 320 00:19:32,220 --> 00:19:37,200 ううっ ううっ…・ 321 00:19:37,200 --> 00:19:39,210 うぅ~…。 322 00:19:39,210 --> 00:19:42,230 ・~ 323 00:19:46,290 --> 00:19:49,290 ありがと。 ごめんね。 324 00:19:49,290 --> 00:19:51,290 さやかちゃん…。 325 00:19:51,290 --> 00:19:55,290 (さやか) もう大丈夫 すっきりしたから。 326 00:19:55,290 --> 00:19:57,290 んっ…。 327 00:19:57,290 --> 00:20:01,280 (さやか)さあ 行こ。 今夜も 魔女をやっつけないと。 328 00:20:01,280 --> 00:20:03,280 うん。 329 00:20:05,270 --> 00:20:07,280 (杏子)あむっ。 330 00:20:07,280 --> 00:20:10,240 バチバチッ バチッ 331 00:20:18,270 --> 00:20:22,220 黙って見てるだけなんて 意外だわ。 332 00:20:22,220 --> 00:20:24,230 (杏子)今日のあいつは 使い魔じゃなくて・ 333 00:20:24,230 --> 00:20:28,220 魔女と戦ってる。 ちゃんと グリーフシードも落とすだろ。・ 334 00:20:28,220 --> 00:20:30,230 無駄な狩りじゃないよ。 335 00:20:30,230 --> 00:20:33,260 そんな理由で あなたが 獲物を譲るなんてね。 336 00:20:33,260 --> 00:20:35,270 んっ! 337 00:20:35,270 --> 00:20:37,280 ん? 338 00:20:39,270 --> 00:20:43,210 (杏子) ちっ あのバカ 手こずりやがって。 339 00:20:48,200 --> 00:20:51,270 (さやか)はぁ はぁ はぁ…・ 340 00:20:51,270 --> 00:20:54,220 はぁ はぁ…。 341 00:20:56,260 --> 00:20:58,290 ザシュッ ザシュッ ザシュッ ザシュッ! 342 00:20:58,290 --> 00:21:01,290 ・~ 343 00:21:01,290 --> 00:21:04,290 ザシュッ ザシュッ ザシュッ… (さやか)んっ! 344 00:21:04,290 --> 00:21:09,240 ・~ 345 00:21:09,240 --> 00:21:11,240 (さやか)んっ! 346 00:21:11,240 --> 00:21:15,210 ・~ 347 00:21:15,210 --> 00:21:17,210 (さやか)はあ~! ドゴッ! 348 00:21:17,210 --> 00:21:21,210 ・~ 349 00:21:21,210 --> 00:21:23,210 さやかちゃん! 350 00:21:24,290 --> 00:21:26,290 はっ! 351 00:21:26,290 --> 00:21:31,240 ・~ 352 00:21:31,240 --> 00:21:33,240 あっ! (杏子)まったく・ 353 00:21:33,240 --> 00:21:35,260 見てらんねぇっつぅの。・ 354 00:21:35,260 --> 00:21:37,290 いいから もう すっ込んでなよ。・ 355 00:21:37,290 --> 00:21:40,280 手本を見せてやるからさ。・ 356 00:21:40,280 --> 00:21:42,280 おい! (さやか)邪魔しないで。・ 357 00:21:42,280 --> 00:21:44,280 一人でやれるわ。 358 00:21:46,230 --> 00:21:48,230 ザシュッ! バシン! 359 00:21:48,230 --> 00:21:50,240 さやかちゃん! 360 00:21:51,270 --> 00:21:55,270 (さやか) ふふっ… ふふふっ ふふふっ。 361 00:21:55,270 --> 00:21:58,250 (杏子)あんた まさか…。 (さやか)はははっ。・ 362 00:21:58,250 --> 00:22:02,250 はははっ はははっ ははっ。 363 00:22:02,250 --> 00:22:04,250 ドドドドッ! 364 00:22:04,250 --> 00:22:08,260 ザシュッ ザシュッ ザシュッ… 365 00:22:08,260 --> 00:22:11,220 ザシュッ! 366 00:22:11,220 --> 00:22:14,250 (さやか)あはははっ ほんとだ!・ 367 00:22:14,250 --> 00:22:17,210 その気になれば 痛みなんて…・ 368 00:22:17,210 --> 00:22:19,260 ふふっ あはははっ!・ 369 00:22:19,260 --> 00:22:21,270 完全に消しちゃえるんだ。 370 00:22:21,270 --> 00:22:26,230 ・~ 371 00:22:26,230 --> 00:22:29,290 やめて… もう やめて。 372 00:22:29,290 --> 00:22:39,240 ・~ 373 00:22:39,240 --> 00:22:43,230 ・ いつか君が瞳に灯す 374 00:22:43,230 --> 00:22:47,210 ・ 愛の光が 時を超えて 375 00:22:47,210 --> 00:22:51,210 ・ 滅び急ぐ 世界の夢を 376 00:22:51,210 --> 00:22:54,280 ・ 確かに一つ壊すだろう 377 00:22:54,280 --> 00:22:57,240 ・ 躊躇いを飲み干して 378 00:22:57,240 --> 00:23:01,220 ・ 君が 望むモノは何? 379 00:23:01,220 --> 00:23:05,230 ・ こんな 欲深い憧れの 380 00:23:05,230 --> 00:23:10,270 ・ 行方に 儚い 明日はあるの? 381 00:23:12,210 --> 00:23:15,280 ・ 子供の頃 夢に見てた 382 00:23:15,280 --> 00:23:19,270 ・ 古の魔法のように 383 00:23:19,270 --> 00:23:23,250 ・ 闇さえ砕く力で 384 00:23:23,250 --> 00:23:27,230 ・ 微笑む君に 会いたい 385 00:23:27,230 --> 00:23:31,220 ・ 怯える この手の中には 386 00:23:31,220 --> 00:23:35,210 ・ 手折られた 花の勇気 387 00:23:35,210 --> 00:23:38,290 ・ 想いだけが 頼る全て 388 00:23:38,290 --> 00:23:42,270 ・ 光を呼び覚ます 389 00:23:42,270 --> 00:23:50,260 ・ 願い 390 00:23:50,260 --> 00:23:59,260 ・~ 391 00:25:32,220 --> 00:25:44,260 ・~