1 00:00:08,976 --> 00:00:12,980 (深雪)お兄様 おかえりなさいませ。 2 00:00:12,980 --> 00:00:16,316 (達也)ただいま。 3 00:00:16,316 --> 00:00:19,653 今回は悪かったな。 いいえ。 4 00:00:19,653 --> 00:00:23,323 お兄様が ご無事な お姿を見せてくださっただけで➡ 5 00:00:23,323 --> 00:00:25,626 深雪は十分です。 6 00:00:31,331 --> 00:00:36,003 大丈夫。 頼まれた仕事の進展は順調だ。 7 00:00:36,003 --> 00:00:39,006 今の段階でも 叔母上に対する義理は➡ 8 00:00:39,006 --> 00:00:41,675 十分 果たしたと言えるぐらいだ。 9 00:00:41,675 --> 00:00:46,079 いえ それは お兄様のなさることですから…。 10 00:00:48,348 --> 00:00:53,020 言ってごらん。 何が聞きたいんだ? 11 00:00:53,020 --> 00:00:58,625 お兄様 光宣くんの体質の原因は なんだったのですか? 12 00:01:01,628 --> 00:01:06,300 光宣の魔力が強すぎて 体が それに耐えられないんだ。 13 00:01:06,300 --> 00:01:08,969 それは 今の状態ですよね。 14 00:01:08,969 --> 00:01:13,307 お兄様は その原因を ご覧になったのではありませんか。 15 00:01:13,307 --> 00:01:15,642 なぜ そんなことを? 16 00:01:15,642 --> 00:01:18,312 (深雪)あのときの お兄様のご様子は➡ 17 00:01:18,312 --> 00:01:20,314 ただならぬものでした。 18 00:01:20,314 --> 00:01:24,651 いったい何をそんなに 気にかけていらっしゃるのですか。 19 00:01:24,651 --> 00:01:26,987 お兄様 お願いします。 20 00:01:26,987 --> 00:01:31,992 お兄様が何に お悩みなのか 深雪にお聞かせください。 21 00:01:31,992 --> 00:01:36,663 お兄様の悩みを 私に分けてください。 22 00:01:36,663 --> 00:01:41,001 お前は知らないほうがいい。 お願いします。 23 00:01:41,001 --> 00:01:44,004 お兄様お一人で 苦しまないでください。 24 00:01:47,674 --> 00:01:49,676 わかった。 25 00:01:49,676 --> 00:01:55,015 かなりショッキングな話だから 心を強く持って聞いてほしい。 26 00:01:55,015 --> 00:01:57,684 はい…。 27 00:01:57,684 --> 00:02:02,089 光宣と藤林さんは… 異父きょうだいだ。 28 00:02:06,293 --> 00:02:08,295 そんな…。 29 00:02:08,295 --> 00:02:15,302 だって 藤林さんのお母様は 光宣くんのお父様の実の妹…。 30 00:02:15,302 --> 00:02:18,305 光宣は調整体だ。 31 00:02:18,305 --> 00:02:20,974 おそらく人工授精で生まれている。 32 00:02:20,974 --> 00:02:23,977 だから厳密には 近親相姦ではないが➡ 33 00:02:23,977 --> 00:02:29,316 実のきょうだいの間に生まれた 子どもであることに 違いはない。 34 00:02:29,316 --> 00:02:36,656 では… 光宣くんの体質は 近親相姦の弊害だと? 35 00:02:36,656 --> 00:02:38,659 断定はできない。 36 00:02:38,659 --> 00:02:41,661 問題は サイオン体のアンバランスにあるのだし➡ 37 00:02:41,661 --> 00:02:43,663 肉体的には健康なんだ。 38 00:02:43,663 --> 00:02:49,002 調整の過程で 不具合が出たのかもしれない。 39 00:02:49,002 --> 00:02:54,007 だが 近すぎる遺伝子が原因である 可能性も否定できない。 40 00:02:54,007 --> 00:02:59,946 遺伝子がサイオン体に そして 精神に どのような影響を与えるのか➡ 41 00:02:59,946 --> 00:03:02,949 わかっていることは まだ少ない。 42 00:03:02,949 --> 00:03:04,951 そんな…。 43 00:04:43,944 --> 00:04:45,946 (花音)到着! 44 00:04:45,946 --> 00:04:57,257 ♬~ 45 00:04:59,226 --> 00:05:03,563 (亜夜子)達也さん ご依頼の向きは すべて調っております。 46 00:05:03,563 --> 00:05:06,566 (文弥)バイクは達也兄さんが お使いになっているものと➡ 47 00:05:06,566 --> 00:05:09,736 同じ車種をご用意しました。 48 00:05:09,736 --> 00:05:12,906 お召し物も 防刃・防弾効果付きのものを➡ 49 00:05:12,906 --> 00:05:16,243 ご用意しておりますが お召し替えになりますか? 50 00:05:16,243 --> 00:05:19,446 ありがとう。 使わせてもらうよ。 51 00:05:21,581 --> 00:05:24,284 それでは お部屋へ ご案内します。 52 00:05:26,253 --> 00:05:30,257 それで? それが 信じがたいことですが…。 53 00:05:30,257 --> 00:05:33,593 (亜夜子) 国防陸軍宇治第二補給基地。 54 00:05:33,593 --> 00:05:37,264 そこに かくまわれていると見て ほぼ間違いありません。 55 00:05:37,264 --> 00:05:41,568 なるほど。 なかなか見つからないわけだ。 56 00:05:43,603 --> 00:05:45,939 文弥。 はい。 57 00:05:45,939 --> 00:05:47,941 外部への通信は可能か? 58 00:05:47,941 --> 00:05:50,243 少し お待ちください。 59 00:05:52,879 --> 00:05:56,216 (藤林)達也くん 急にどうしたの? 60 00:05:56,216 --> 00:06:00,220 少尉 自分は今 京都に来ております。 61 00:06:00,220 --> 00:06:02,556 そう…。 見つかりましたか? 62 00:06:02,556 --> 00:06:04,558 はぁ…。 63 00:06:04,558 --> 00:06:08,562 周公瑾の潜伏場所は 見当がつきました。 64 00:06:08,562 --> 00:06:10,564 どこです? 65 00:06:10,564 --> 00:06:13,567 憲兵隊が出動する 予定になっています。 66 00:06:13,567 --> 00:06:16,570 大黒特尉は介入しないでください。 67 00:06:16,570 --> 00:06:20,574 それは 特務規則の 適用対象になっていません。 68 00:06:20,574 --> 00:06:24,578 藤林さん 周公瑾は どこにいるのですか? 69 00:06:24,578 --> 00:06:26,913 協力を約束した 九島家の縁者として➡ 70 00:06:26,913 --> 00:06:29,249 答えてください。 71 00:06:29,249 --> 00:06:34,254 国防陸軍 宇治第二補給基地の内部です。 72 00:06:34,254 --> 00:06:38,258 達也くん もう この件は 国防軍に任せて。 73 00:06:38,258 --> 00:06:40,594 📺いくら 君でも 基地に不法侵入したことが➡ 74 00:06:40,594 --> 00:06:43,263 わかったら ただでは済まないわ。 75 00:06:43,263 --> 00:06:46,600 わかりました。 それでは。 達也くん!? 76 00:06:46,600 --> 00:06:49,603 裏付けは取れた。 計画は? 77 00:06:49,603 --> 00:06:53,873 (文弥)日没と同時に行動を開始し 基地内に侵入します。 78 00:06:53,873 --> 00:06:56,543 (達也)侵入経路は? 複数のゲートから➡ 79 00:06:56,543 --> 00:06:58,878 堂々と入らせてもらいます。 80 00:06:58,878 --> 00:07:02,215 もちろん 中から 逃げ出された場合に備えて➡ 81 00:07:02,215 --> 00:07:05,218 ゲートの外にも 人を配置しておきます。 82 00:07:05,218 --> 00:07:08,521 人数が心もとないな。 83 00:07:10,890 --> 00:07:15,228 文弥 亜夜子。 俺は少し戦力を調達してくる。 84 00:07:15,228 --> 00:07:18,231 現地で落ち合う余裕は ないかもしれないが➡ 85 00:07:18,231 --> 00:07:20,900 時間になったら 俺も突入する。 86 00:07:20,900 --> 00:07:24,571 わかりました。 (亜夜子)達也さん お気をつけて。 87 00:07:24,571 --> 00:07:27,574 文弥と亜夜子も油断するなよ。 88 00:07:27,574 --> 00:07:29,976 はい。 もちろんです。 89 00:07:33,914 --> 00:07:38,919 お兄様… どうか ご無事で…。 90 00:07:44,591 --> 00:07:46,593 (通話のつながる音) 91 00:07:46,593 --> 00:07:49,262 📱(将輝)司波か? いったい なんの用だ? 92 00:07:49,262 --> 00:07:52,532 一条 周公瑾の潜伏場所が 絞り込めた。 93 00:07:52,532 --> 00:07:55,535 📱本当か!? (達也)宇治二子塚公園➡ 94 00:07:55,535 --> 00:07:58,204 南西の入り口で待っている。 95 00:07:58,204 --> 00:08:01,207 (将輝)わかった。 すぐ向かう! 96 00:08:07,547 --> 00:08:11,217 (波多江)周先生 もう おたちになるのですか? 97 00:08:11,217 --> 00:08:13,219 (周)波多江大尉 私も➡ 98 00:08:13,219 --> 00:08:15,555 お別れするのは 忍びないのですが➡ 99 00:08:15,555 --> 00:08:19,225 どうやら ここを 嗅ぎつけられてしまったようです。 100 00:08:19,225 --> 00:08:21,895 そうですか。 残念です。 101 00:08:21,895 --> 00:08:27,233 この基地にいるかぎり 先生には 指一本 触れさせないのですが…。 102 00:08:27,233 --> 00:08:29,235 しかたがありません。 103 00:08:29,235 --> 00:08:31,905 あちらには 九島閣下がいますからね。 104 00:08:31,905 --> 00:08:34,574 くっ… もっと仙術について➡ 105 00:08:34,574 --> 00:08:37,577 いろいろ お教えいただきたかったのですが。 106 00:08:37,577 --> 00:08:40,246 それで いつ ご出立に? 107 00:08:40,246 --> 00:08:43,583 夜のうちに おいとましようと思います。 108 00:08:43,583 --> 00:08:47,253 では せめて お車をご用意いたします。 109 00:08:47,253 --> 00:08:52,959 何から何まで お心遣い感謝いたします。 110 00:08:54,861 --> 00:09:00,867 (バイクのエンジン音) 111 00:09:00,867 --> 00:09:03,203 待たせたな。 112 00:09:03,203 --> 00:09:06,873 それで 周公瑾は どこだ? 113 00:09:06,873 --> 00:09:10,210 (達也)あそこだ。 114 00:09:10,210 --> 00:09:12,879 まさか 国防軍の!? 115 00:09:12,879 --> 00:09:15,882 国防陸軍宇治第二補給基地。 116 00:09:15,882 --> 00:09:19,219 あそこに周公瑾が潜伏している。 117 00:09:19,219 --> 00:09:22,889 俺は フェンスを飛び越えて 基地に侵入する。 118 00:09:22,889 --> 00:09:25,492 一条 お前は どうする? 119 00:09:27,560 --> 00:09:31,231 《基地に侵入したことが バレたら 大ごとだ。 120 00:09:31,231 --> 00:09:33,900 俺はともかく うちの学校は➡ 121 00:09:33,900 --> 00:09:37,904 論文コンペの出場を 辞退することになるだろう。 122 00:09:37,904 --> 00:09:40,907 だが 俺は十師族の一員だ》 123 00:09:40,907 --> 00:09:42,909 俺も行く。 124 00:09:42,909 --> 00:09:46,246 もともと 俺が去年 あの男に だまされなければ➡ 125 00:09:46,246 --> 00:09:50,250 片がついていたことだ。 知らん顔はできない。 126 00:09:53,586 --> 00:09:56,289 行くぞ 一条。 わかった。 127 00:10:04,931 --> 00:10:07,934 (光宣)ありがとう。 用が済んだら呼ぶから➡ 128 00:10:07,934 --> 00:10:10,270 適当な所で待っててくれる? 129 00:10:10,270 --> 00:10:12,939 光宣様 ここで お待ちになるのですか? 130 00:10:12,939 --> 00:10:14,941 そうだよ。 131 00:10:14,941 --> 00:10:19,612 周公瑾が脱出に成功したら 必ず ここに逃げてくる。 132 00:10:19,612 --> 00:10:23,283 そのときは 僕が 足止めしなくちゃならないからね。 133 00:10:23,283 --> 00:10:26,286 し… しかし 宇治川を渡るにしても➡ 134 00:10:26,286 --> 00:10:31,291 大鳥にも橋はありますが。 あっちは高架道路専用でしょう? 135 00:10:31,291 --> 00:10:33,626 いったん 高架道に上がってしまうと➡ 136 00:10:33,626 --> 00:10:36,629 逃げ場が限られてしまうからね。 137 00:10:36,629 --> 00:10:38,965 ですが 東へ逃げるという可能性も…。 138 00:10:38,965 --> 00:10:44,571 大丈夫だ。 僕の推理は間違っていない。 139 00:10:53,913 --> 00:10:55,915 時間だ。 140 00:10:55,915 --> 00:10:58,918 作戦開始! (一同)はっ! 141 00:11:00,920 --> 00:11:02,922 (警報) 142 00:11:02,922 --> 00:11:05,925 始まったわよ。 達也兄さんかな。 143 00:11:05,925 --> 00:11:09,262 ええ。 おとりになって くださっているのでしょう。 144 00:11:09,262 --> 00:11:11,264 北側から南へ➡ 145 00:11:11,264 --> 00:11:14,601 獲物を追い立ててくださる おつもりなのではないかしら。 146 00:11:14,601 --> 00:11:18,271 達也兄さん なぜ そんな危ないまねを…。 147 00:11:18,271 --> 00:11:20,607 達也さんには自信があるのよ。 148 00:11:20,607 --> 00:11:25,278 どれほどの危機にひんしても 自分ならば 切り抜けられると。 149 00:11:25,278 --> 00:11:30,617 だから進んで 一番危険な仕事を 引き受けてくださるのだわ。 150 00:11:30,617 --> 00:11:34,954 そうだね。 私たちが 達也さんのお心遣いを➡ 151 00:11:34,954 --> 00:11:38,625 無駄にしては それこそ 申し訳が立たないわよ。 152 00:11:38,625 --> 00:11:41,294 周公瑾を確実に追跡しないと。 153 00:11:41,294 --> 00:11:43,296 わかっている。 154 00:11:43,296 --> 00:11:46,633 ⚟急げ! ⚟おい! 何が起きてる!? 155 00:11:46,633 --> 00:11:49,636 ⚟すぐに確認しろ! ⚟急げ! 156 00:11:49,636 --> 00:11:51,905 何事だ!? 基地に侵入者です! 157 00:11:51,905 --> 00:11:55,241 賊は2名。 いずれも魔法師と思われます。 158 00:11:55,241 --> 00:11:57,243 何!? 状況は? 159 00:11:57,243 --> 00:12:00,246 賊は補給物資を破壊しながら こちらに向かってきております。 160 00:12:00,246 --> 00:12:02,582 応戦するも止まりません! 161 00:12:02,582 --> 00:12:05,585 (鍵の音) 162 00:12:05,585 --> 00:12:07,921 ちょうどいい機会です。 163 00:12:07,921 --> 00:12:10,924 皆さんは 侵入者を排除してください。 164 00:12:10,924 --> 00:12:14,260 基地の全戦力を使って。 165 00:12:14,260 --> 00:12:16,262 (2人)うっ…。 166 00:12:19,265 --> 00:12:26,272 大尉さん お言葉に甘えて 車は お借りしていきます。 鍵を。 167 00:12:26,272 --> 00:12:28,942 さぁ 何をしているのです。 168 00:12:28,942 --> 00:12:31,277 賊は排除しなければ。 169 00:12:31,277 --> 00:12:33,947 基地に侵入するような 不届き者は➡ 170 00:12:33,947 --> 00:12:38,952 死体のかけらも残らぬくらい 徹底的に消し去らなければ➡ 171 00:12:38,952 --> 00:12:41,621 軍の威信を保てませんよ? 172 00:12:41,621 --> 00:12:46,960 そうだ。 これは 国防軍の威信に対する挑戦だ。 173 00:12:46,960 --> 00:12:52,265 甘く見られるな。 徹底的にたたけ。 はっ。 174 00:13:01,240 --> 00:13:05,912 その魔法は なんだ? そんなことを言っている場合か。 175 00:13:05,912 --> 00:13:08,581 それより 燃料の処理が遅れているぞ。 176 00:13:08,581 --> 00:13:11,284 手間がかかるんだよ これは! 177 00:13:14,253 --> 00:13:17,257 《将輝:燃料である水素吸蔵液を 気化して➡ 178 00:13:17,257 --> 00:13:22,262 収束魔法で水素ガスを分離し それを球体にして➡ 179 00:13:22,262 --> 00:13:25,598 水素ガスそれ自体を 水素気球に仕立て上げ➡ 180 00:13:25,598 --> 00:13:28,001 火気のない上空へ逃がす》 181 00:13:31,604 --> 00:13:33,940 爆発させるだけが 芸ではないだろう。 182 00:13:33,940 --> 00:13:35,942 わかっている! 183 00:13:35,942 --> 00:13:37,944 (銃声) 184 00:13:37,944 --> 00:13:39,946 チッ。 185 00:13:39,946 --> 00:13:42,615 撃ってきたぞ! 実弾か。 186 00:13:42,615 --> 00:13:47,287 どうやら 彼らも 操られているようだな。 187 00:13:47,287 --> 00:13:49,288 《そういうことか》 188 00:13:49,288 --> 00:13:51,291 んっ? 189 00:13:55,228 --> 00:13:57,897 おい 戦車まで出てきたぞ! 190 00:13:57,897 --> 00:14:02,902 あきれたな。 内戦でも やらかすつもりか。 191 00:14:02,902 --> 00:14:05,571 一気にいくぞ。 爆発させるなよ。 192 00:14:05,571 --> 00:14:08,241 むちゃを…。 193 00:14:08,241 --> 00:14:10,243 ええい 任せろ! 194 00:14:10,243 --> 00:14:20,253 ♬~ 195 00:14:20,253 --> 00:14:23,923 お見事。 お前に褒められてもうれしくない。 196 00:14:23,923 --> 00:14:26,926 ハッ! やつだ! 197 00:14:26,926 --> 00:14:28,928 何? 198 00:14:30,930 --> 00:14:33,933 《ん? これは…。 199 00:14:33,933 --> 00:14:38,938 蜂の一刺しか…。 あなたの死を無駄にはしない》 200 00:14:42,275 --> 00:14:46,279 周公瑾が こちらの南ゲートに接近中ですわ。 201 00:14:46,279 --> 00:14:48,281 (文弥)追え! はっ 若! 202 00:14:48,281 --> 00:14:52,285 いえ お嬢様! (文弥)どっちでもいい 早く出せ! 203 00:15:00,226 --> 00:15:03,563 どうも 嫌な感じがしますね。 204 00:15:03,563 --> 00:15:07,567 まぁ 追われるのは 慣れていますが。 205 00:15:10,236 --> 00:15:13,539 九島光宣! なぜ ここに!? 206 00:15:18,911 --> 00:15:20,913 (爆発音) 207 00:15:20,913 --> 00:15:22,915 (どよめき) 208 00:15:22,915 --> 00:15:24,917 なんだ? なんだ? 209 00:15:28,921 --> 00:15:32,592 ハァ ハァ ハァ…。 210 00:15:32,592 --> 00:15:35,261 《あの少年 車を爆発させて➡ 211 00:15:35,261 --> 00:15:39,966 通行人や対向車を巻き込むことを まるで ちゅうちょしなかった》 212 00:15:41,934 --> 00:15:43,936 疾。 213 00:15:46,272 --> 00:15:48,274 パレードか。 214 00:15:50,209 --> 00:15:52,211 あれ? 215 00:15:52,211 --> 00:15:54,881 《鬼門遁甲で 照準を外しているのに➡ 216 00:15:54,881 --> 00:15:58,885 九島光宣の魔法は 徐々に私を追尾している》 217 00:16:07,560 --> 00:16:11,264 《達也さん あとは任せましたよ》 218 00:16:17,570 --> 00:16:19,906 フフ…。 219 00:16:19,906 --> 00:16:21,908 疑似瞬間移動!? 220 00:16:21,908 --> 00:16:23,910 フッ! 221 00:16:23,910 --> 00:16:25,912 ぎいっ!? 222 00:16:31,584 --> 00:16:33,586 《周:一条将輝…》 223 00:16:33,586 --> 00:16:36,255 久しぶりだな 周公瑾。 224 00:16:36,255 --> 00:16:39,559 あのときは ずいぶんと こけにしてくれた。 225 00:16:41,594 --> 00:16:45,598 一条家の爆裂を前にして 水の中に入るのは➡ 226 00:16:45,598 --> 00:16:48,935 爆弾の山に突っ込むのと同じだ。 227 00:16:48,935 --> 00:16:51,204 司波達也! 228 00:16:51,204 --> 00:16:53,206 《鬼門遁甲》 229 00:17:02,882 --> 00:17:06,886 なぜ 私の遁甲術が 通用しないのです? 230 00:17:06,886 --> 00:17:09,889 鬼門遁甲 見事なものだ。 231 00:17:09,889 --> 00:17:12,892 お前の術は 確かに通じていた。 232 00:17:12,892 --> 00:17:15,895 俺には お前が 横をすり抜けようとしたのが➡ 233 00:17:15,895 --> 00:17:19,899 わからなかった。 理解できませんね。 234 00:17:19,899 --> 00:17:23,569 では 先ほどの攻撃は まぐれだったとでも? 235 00:17:23,569 --> 00:17:26,239 お前の居場所は わからなかった。 236 00:17:26,239 --> 00:17:31,577 だが お前の中にある 名倉三郎の血の動きは わかった。 237 00:17:31,577 --> 00:17:35,281 名倉三郎の血… あのときの! 238 00:17:37,917 --> 00:17:41,254 血で作った針を 撃ち込まれでもしたか? 239 00:17:41,254 --> 00:17:43,923 2週間もたてば 体内に入った異物は➡ 240 00:17:43,923 --> 00:17:45,925 消えるものなのだがな。 241 00:17:45,925 --> 00:17:49,595 よほど強い念が 込められていたらしい。 242 00:17:49,595 --> 00:17:51,531 念… ですか。 243 00:17:51,531 --> 00:17:56,202 現代魔法理論では切り捨てた ファクターだと思っていましたが。 244 00:17:56,202 --> 00:17:59,539 どんな理屈をつけようと あるものは ある。 245 00:17:59,539 --> 00:18:01,541 ないものは ない。 246 00:18:01,541 --> 00:18:03,542 ありながら ないもの。 247 00:18:03,542 --> 00:18:07,547 無でありながら 有であるものもあるのですが。 248 00:18:07,547 --> 00:18:09,882 講釈は おりの中でしてくれ。 249 00:18:09,882 --> 00:18:13,219 あまり時間は やれないかもしれないが。 250 00:18:13,219 --> 00:18:16,555 どちらにしても 殺すということですか。 251 00:18:16,555 --> 00:18:19,892 (達也)それを決めるのは 俺じゃない。 252 00:18:19,892 --> 00:18:22,228 命乞いは無意味だと? 253 00:18:22,228 --> 00:18:27,567 名倉三郎の血が残っているかぎり お前は俺から逃げられない。 254 00:18:27,567 --> 00:18:30,269 これまでですか。 255 00:18:33,906 --> 00:18:35,908 ぐっ…。 256 00:18:35,908 --> 00:18:38,244 ここまでだな。 257 00:18:38,244 --> 00:18:42,915 確かに そのようですね。 258 00:18:42,915 --> 00:18:47,920 ですが あなたたちに 私を捕まえることはできない。 259 00:18:47,920 --> 00:18:49,855 私は滅びない。 260 00:18:49,855 --> 00:18:53,526 たとえ死すとも 私は あり続ける! 261 00:18:53,526 --> 00:18:55,528 一条 下がれ! 262 00:18:55,528 --> 00:19:05,237 (笑い声) 263 00:19:08,874 --> 00:19:12,545 (将輝)周公瑾は 本当に死んだのか? 264 00:19:12,545 --> 00:19:14,547 (達也)逃げられてはいない。 265 00:19:14,547 --> 00:19:19,552 間違いなく 周公瑾は あの炎の中で燃え尽きた。 266 00:19:23,222 --> 00:19:25,558 📱(深雪)お兄様 ご無事ですか? 267 00:19:25,558 --> 00:19:27,893 (達也)ああ 大丈夫だよ。 268 00:19:27,893 --> 00:19:31,230 よかった… 周公瑾は? 269 00:19:31,230 --> 00:19:35,234 やつは死んだ。 もはや この世には いない。 270 00:19:35,234 --> 00:19:37,236 📱(深雪)さすがです お兄様。 271 00:19:37,236 --> 00:19:39,905 📱では お帰りを お待ちしています。 272 00:19:39,905 --> 00:19:41,907 ああ。 273 00:19:48,247 --> 00:19:50,916 お兄様 おかえりなさい。 274 00:19:50,916 --> 00:19:54,520 ただいま 深雪。 フフ…。 275 00:19:56,589 --> 00:19:59,925 (真由美)そう… 名倉さんを殺した犯人は➡ 276 00:19:59,925 --> 00:20:01,927 自殺したのね。 277 00:20:01,927 --> 00:20:03,929 (達也)俺たちが 追い詰めた結果の➡ 278 00:20:03,929 --> 00:20:05,931 自決ですから 自殺と言って➡ 279 00:20:05,931 --> 00:20:07,933 よいものかどうか わかりませんが。 280 00:20:07,933 --> 00:20:09,935 (真由美)そのほうが いいわ。 281 00:20:09,935 --> 00:20:14,273 達也くんが 名倉さんの無念を 晴らしてくれたということだもの。 282 00:20:14,273 --> 00:20:16,976 ありがとう 達也くん。 283 00:20:18,944 --> 00:20:21,947 (五十里)このように 刻印型魔法の本質は➡ 284 00:20:21,947 --> 00:20:26,952 物としての刻印に依存しないと 結論づけることができます。 285 00:20:26,952 --> 00:20:30,289 (拍手) 286 00:20:30,289 --> 00:20:34,293 🔊続いて 第二高校のプレゼンテーションを 開始します。 287 00:20:34,293 --> 00:20:37,963 🔊テーマは 「精神干渉系魔法の原理と➡ 288 00:20:37,963 --> 00:20:41,634 起動式に記述すべき事項に 関する仮説」。 289 00:20:41,634 --> 00:20:44,303 🔊発表は九島光宣くん。 290 00:20:44,303 --> 00:20:46,605 なんだって? 光宣くんが? 291 00:20:49,642 --> 00:20:53,913 (光宣)と仮定すれば すべての精神干渉系魔法は➡ 292 00:20:53,913 --> 00:20:57,583 意思の形成により作り出される サイオン情報体を➡ 293 00:20:57,583 --> 00:21:00,252 観測し 分析することにより➡ 294 00:21:00,252 --> 00:21:06,258 真に技術としての魔法として 発展することができると考えます。 295 00:21:06,258 --> 00:21:16,268 (拍手) 296 00:21:20,940 --> 00:21:23,609 (葉山) お聞きいただきましたとおり➡ 297 00:21:23,609 --> 00:21:28,280 司波達也は 四葉にとって有用な人材であり➡ 298 00:21:28,280 --> 00:21:33,285 仕事に対する忠誠心も 問題ないと思われます。 299 00:21:33,285 --> 00:21:37,623 (真夜)今回の任務は 達也さんに対するテストでした。 300 00:21:37,623 --> 00:21:40,960 結果は葉山さんから 報告があったとおりです。 301 00:21:40,960 --> 00:21:44,296 皆様も そう思われませんか? 302 00:21:44,296 --> 00:21:46,632 認めないわけにはいかぬだろう。 303 00:21:46,632 --> 00:21:49,301 この能力は 確かに惜しい。 304 00:21:49,301 --> 00:21:52,571 今回は合格だ。 今回はな。 305 00:21:52,571 --> 00:21:57,743 我々は 変な先入観を 捨てるべきではありませんか。 306 00:21:57,743 --> 00:22:01,580 賛成です。 そろそろ 客観的になることが必要でしょう。 307 00:22:01,580 --> 00:22:08,254 だが 司波達也が偏った才しか 持たぬのも また客観的事実。 308 00:22:08,254 --> 00:22:11,257 黒羽殿は どうお考えか? 309 00:22:14,260 --> 00:22:17,596 (貢)私は 今回の任務に失敗しました。 310 00:22:17,596 --> 00:22:20,599 この件について 意見を述べる資格は➡ 311 00:22:20,599 --> 00:22:23,302 ないと思っています。 312 00:22:29,942 --> 00:22:36,248 でしたら 新年の慶春会まで 結論は保留といたしましょう。 313 00:22:39,285 --> 00:22:41,287 フフ…。 314 00:22:55,234 --> 00:22:58,904 (玄関チャイム) 315 00:22:58,904 --> 00:23:04,210 (着信音) 316 00:23:06,579 --> 00:23:09,915 達也さん。 (達也)叔母上…。 317 00:23:09,915 --> 00:23:14,920 今年の慶春会は 元旦から参加するように。 318 00:23:14,920 --> 00:23:33,939 ♬~