1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 <天人種族。 2 00:00:04,004 --> 00:00:07,508 それは 6種のドラゴン種族の中で 最も聡明で→ 3 00:00:07,508 --> 00:00:12,512 キエサルヒマ大陸を統治する 地位にあったとされる者。 4 00:00:12,512 --> 00:00:14,515 彼らが用いる→ 5 00:00:14,515 --> 00:00:18,518 ウィルドグラフと呼ばれる 文字を媒体とした沈黙魔術は→ 6 00:00:18,518 --> 00:00:21,021 ドラゴン種族が用いる中でも→ 7 00:00:21,021 --> 00:00:25,526 1 2を争うとされる 強力な魔術である。 8 00:00:25,526 --> 00:00:29,863 キエサルヒマ大陸の各所には 天人たちが つくり出した→ 9 00:00:29,863 --> 00:00:32,199 さまざまな施設が 遺跡として残され→ 10 00:00:32,199 --> 00:00:34,701 その中には いまだに→ 11 00:00:34,701 --> 00:00:38,105 全容が解明されていないものも 多く存在する> 12 00:02:23,010 --> 00:02:27,180 (マジク)お~ お師様のおかげで すっかり元どおりですね。 13 00:02:27,180 --> 00:02:30,350 (クリーオウ)まっ 罪滅ぼしとしては 当然のことじゃない? 14 00:02:30,350 --> 00:02:32,686 (オーフェン)だから なんでお前の中では→ 15 00:02:32,686 --> 00:02:34,688 俺が火を付けたことに なってんだよ! 16 00:02:34,688 --> 00:02:36,690 (エリス)あの…。 ん? 17 00:02:36,690 --> 00:02:38,692 もしよかったら しばらく ここにいてくれない? 18 00:02:38,692 --> 00:02:42,195 もう働かなくていいし 客室も使っていいから。 19 00:02:42,195 --> 00:02:45,198 (クリーオウ)そうよね。 こんなことがあった後で→ 20 00:02:45,198 --> 00:02:47,868 親子2人じゃ心細いもんね。 21 00:02:47,868 --> 00:02:51,872 まぁ もともと しばらく 滞在するつもりだったからな。 22 00:02:51,872 --> 00:02:55,042 ありがとう。 23 00:02:55,042 --> 00:02:57,044 心配なの? 24 00:02:57,044 --> 00:03:00,981 そうじゃなくて 自分でも不思議なの。 25 00:03:00,981 --> 00:03:04,651 二度とこんなことが 起きてほしくないと思う一方で→ 26 00:03:04,651 --> 00:03:08,488 いっそ この宿が焼けてなくなって しまえばいいのにって→ 27 00:03:08,488 --> 00:03:11,658 思ってる自分がいて。 エリスは ここを出たいの? 28 00:03:11,658 --> 00:03:16,329 そうね。 他の場所に行けば 別の人生があるかも。 29 00:03:16,329 --> 00:03:20,167 でも ここにいなきゃ いけないような気もするし。 30 00:03:20,167 --> 00:03:23,837 私ね 幼い頃の記憶がないの。 31 00:03:23,837 --> 00:03:26,840 気がついたら ママと2人で ここで暮らしてた。 32 00:03:26,840 --> 00:03:31,344 ここでの暮らしが私のすべて。 だから怖いのよ。 33 00:03:31,344 --> 00:03:33,346 他の場所は知らないし→ 34 00:03:33,346 --> 00:03:37,050 ここを出て どうしたらいいのかもわからない。 35 00:03:49,863 --> 00:03:54,034 あ~ん? 誰だ こんなとこに ゴミを捨てたのは! 36 00:03:54,034 --> 00:03:58,538 また ロッツって連中の 嫌がらせかしら。 あっ。 37 00:03:58,538 --> 00:04:01,041 って あれ ドーチンじゃない? はぁ!? 38 00:04:04,644 --> 00:04:06,646 おっ。 39 00:04:06,646 --> 00:04:09,316 これ 俺の剣じゃないか! おい 起きろ! 40 00:04:09,316 --> 00:04:12,986 山道でなくした荷物を どうしてお前が持ってる!? 41 00:04:12,986 --> 00:04:15,489 おい! (ドーチン)あ…。 42 00:04:15,489 --> 00:04:17,824 ろし…。 ろ紙? 43 00:04:17,824 --> 00:04:20,827 ひっ ひっ 人殺し~! 44 00:04:20,827 --> 00:04:25,999 起きたと思ったら いきなり 人を人殺し呼ばわりとはな。 45 00:04:25,999 --> 00:04:28,668 落ち着け! 何があった!? 46 00:04:28,668 --> 00:04:33,006 にっ 兄さんが! 兄さんが! 47 00:04:33,006 --> 00:04:37,844 フゥー。 つまりお前は あのボルカンが 死んだって言いたいのか? 48 00:04:37,844 --> 00:04:39,846 そうですよ! 49 00:04:39,846 --> 00:04:44,518 僕らを崖から突き落としたせいで 兄さんがあんなことに! 50 00:04:44,518 --> 00:04:46,520 あ? 51 00:04:46,520 --> 00:04:49,022 なっ 何なんですか その反応は。 52 00:04:49,022 --> 00:04:52,526 何を言いだすかと思ったら あの福ダヌキが死んだとか→ 53 00:04:52,526 --> 00:04:54,694 そんなこと言われても…。 54 00:04:54,694 --> 00:04:56,696 なんか僕らのこと→ 55 00:04:56,696 --> 00:04:59,032 絶対死なないとか 勘違いしてません? 56 00:04:59,032 --> 00:05:02,302 だってそうだろうが。 そうじゃないです! 57 00:05:02,302 --> 00:05:04,471 僕はハッキリと見たんですよ! 58 00:05:04,471 --> 00:05:07,641 森の中で 猿みたいなのに襲われて→ 59 00:05:07,641 --> 00:05:10,977 人が左右に真っ二つに…。 60 00:05:10,977 --> 00:05:13,980 そして兄さんの 兄さんの…→ 61 00:05:13,980 --> 00:05:19,486 くっ くっ くっ… 首が~! 62 00:05:19,486 --> 00:05:22,155 そういえば エリスが言ってたわよね? 63 00:05:22,155 --> 00:05:25,492 時々 観光客が 行方不明になるとか。 64 00:05:25,492 --> 00:05:27,494 あっ。 (ドアが開く音) 65 00:05:27,494 --> 00:05:31,498 (シーナ)騒がしいね まったく。 何だい? その子は。 66 00:05:31,498 --> 00:05:34,501 ケガをしていて 一応 手当てを。 67 00:05:34,501 --> 00:05:37,003 エリスが何て言ったか知らないが→ 68 00:05:37,003 --> 00:05:40,340 金も払わないで いつまでも いてもらっちゃ迷惑なんだよ。 69 00:05:40,340 --> 00:05:43,176 何よ! 昨日 火を消してあげたじゃない! 70 00:05:43,176 --> 00:05:45,345 それで恩着せようってのかい? 71 00:05:45,345 --> 00:05:47,848 そんな言い方…。 宿代は払う。 72 00:05:47,848 --> 00:05:51,184 金は持ってないんだろ? 73 00:05:51,184 --> 00:05:55,088 我は癒やす 斜陽の傷痕! 74 00:06:00,961 --> 00:06:06,132 とりあえず これが担保だ。 足りない分は あとで払う。 75 00:06:06,132 --> 00:06:08,969 あとで払うって…。 76 00:06:08,969 --> 00:06:13,473 コイツが剣を持ってたってことは 森を調べれば→ 77 00:06:13,473 --> 00:06:15,976 金が入っていたカバンが あるかもしれないだろ。 78 00:06:17,978 --> 00:06:21,648 (ドーチン)その なんとか調査隊の人が言うには→ 79 00:06:21,648 --> 00:06:24,651 この森には どう猛な肉食獣がいるって。 80 00:06:24,651 --> 00:06:27,320 僕が見たのが そうだと思うんですけど。 81 00:06:27,320 --> 00:06:29,656 温泉街の目と鼻の先だぜ。 82 00:06:29,656 --> 00:06:32,158 そんな獣のウワサがあるんなら→ 83 00:06:32,158 --> 00:06:37,364 すぐ広まりそうなもんだけど… なぁ。 84 00:06:40,166 --> 00:06:44,337 観光地だから 秘密にしてるってことも… んっ!? 85 00:06:44,337 --> 00:06:46,673 何か見つけたんですか? 86 00:06:46,673 --> 00:06:49,576 コイツは どうしたもんかなぁ。 87 00:06:51,511 --> 00:06:53,513 うっ うぇ~! 88 00:06:53,513 --> 00:06:58,018 とりあえず 我は撃つ! 89 00:06:58,018 --> 00:07:00,020 なっ!? 90 00:07:03,957 --> 00:07:06,626 ギッ! ギィー! 91 00:07:06,626 --> 00:07:12,032 コイツ! 我は放つ 光の白刃! 92 00:07:13,967 --> 00:07:15,969 ギーッ! 93 00:07:20,473 --> 00:07:24,477 ウィルドグラフ!? ギッ ギィー! 94 00:07:24,477 --> 00:07:30,150 それなら 我が契約により 聖戦よ終われ! 95 00:07:30,150 --> 00:07:33,053 ギッ ガァ! 96 00:07:36,990 --> 00:07:39,492 だっ 大丈夫ですか? おう。 97 00:07:39,492 --> 00:07:42,996 っていうか なんでそんなに 落ち着いてるんですか! 98 00:07:42,996 --> 00:07:44,998 手がちぎれちゃったんですよ? 99 00:07:44,998 --> 00:07:48,335 いや 明らかにおかしいんだよ。 ほら。 100 00:07:48,335 --> 00:07:51,504 痛みも感じないし 自分の意思で動かせる。 101 00:07:51,504 --> 00:07:54,007 それも魔術なんですか? 102 00:07:54,007 --> 00:07:57,510 そうともいえるが 俺のじゃない。 え? 103 00:07:57,510 --> 00:08:00,280 この猿 魔術文字を使っていやがった。 104 00:08:00,280 --> 00:08:02,949 おそらく 俺がさっき使ったのと同質の→ 105 00:08:02,949 --> 00:08:05,452 物質の持つ意味を 変えてしまう魔術だ。 106 00:08:05,452 --> 00:08:09,055 これで人間が真っ二つに なったのも説明がつく。 107 00:08:12,125 --> 00:08:14,794 あぁ くっ くっついた~! 108 00:08:14,794 --> 00:08:17,130 沈黙魔術を使う猿か。 109 00:08:17,130 --> 00:08:21,968 おそらく 天人種族 ウィールド・ドラゴン・ノルニルにつくられた→ 110 00:08:21,968 --> 00:08:23,970 下僕か何かだったんだろう。 111 00:08:23,970 --> 00:08:27,974 問題は どうして こんな所にいるのか… ん? 112 00:08:32,312 --> 00:08:34,647 (足音) 113 00:08:34,647 --> 00:08:37,317 どうぞ~。 (ノック) 114 00:08:37,317 --> 00:08:40,320 クリーオウ エリスとシーナを見なかった? 115 00:08:40,320 --> 00:08:43,156 え? 気付いたら2人ともいなくて。 116 00:08:43,156 --> 00:08:46,659 ちゅう房も裏庭も 全部見たんだけど。 117 00:08:46,659 --> 00:08:49,496 まさか! えっ 何? 118 00:08:49,496 --> 00:08:54,000 マジク ロッツに行くわよ! アイツら 強硬手段に出たに違いないわ! 119 00:08:54,000 --> 00:08:56,836 さらわれたってこと!? そんな! 120 00:08:56,836 --> 00:09:00,273 オーフェンの留守を狙って ひきょうなことを! 121 00:09:00,273 --> 00:09:02,976 絶対 許さないわ! 122 00:09:04,944 --> 00:09:07,614 うわぁ~! 123 00:09:07,614 --> 00:09:10,116 ねぇ いきなりレキに頼んで→ 124 00:09:10,116 --> 00:09:12,118 ぶっ壊しちゃったけど 大丈夫かなぁ。 125 00:09:12,118 --> 00:09:15,455 いいの いいの。 悪いヤツは この程度のことをしないと→ 126 00:09:15,455 --> 00:09:17,457 反省しないのよん。 127 00:09:17,457 --> 00:09:20,794 (マジク)でも まだ2人が ここの連中にさらわれたって→ 128 00:09:20,794 --> 00:09:23,463 決まったわけじゃないし…。 いいから! 129 00:09:23,463 --> 00:09:25,465 根こそぎ ぶっ壊すわよ! 130 00:09:25,465 --> 00:09:27,467 (ボルカン)ハッハッハッハッハッハッ! (2人)お? 131 00:09:27,467 --> 00:09:29,969 (ボルカン)相変わらず 物騒なヤツらだな! 132 00:09:29,969 --> 00:09:34,140 このマスマテュリアの闘犬 ボルカノ・ボルカン様は ビクともしないぞ! 133 00:09:34,140 --> 00:09:36,142 (2人)え? 134 00:09:36,142 --> 00:09:38,978 (ボルカン)どこを見ている 愚か者! ここだ ここ! 135 00:09:38,978 --> 00:09:41,147 えっ? なんでそんな所に? 136 00:09:41,147 --> 00:09:44,484 っていうか ドーチンが あなたは 死んだって言ってたわよ。 137 00:09:44,484 --> 00:09:49,989 俺様が死んだ? 冗談言うな! 見てのとおり ピンピンしている! 138 00:09:49,989 --> 00:09:51,991 (2人)ん? 139 00:09:51,991 --> 00:09:57,163 あっ! 俺様が見つけた英雄の書を 軽々しく読むな~! 140 00:09:57,163 --> 00:09:59,165 英雄の書? 141 00:09:59,165 --> 00:10:04,170 「天人種族の処刑場 処刑方法の推測。 142 00:10:04,170 --> 00:10:06,506 フィーン・ショスキー・ロッツ」。 143 00:10:06,506 --> 00:10:10,009 ロッツ? ロッツって ここの? 144 00:10:10,009 --> 00:10:14,180 (ロッツ)そうだ。 フィーン・ショスキー・ロッツは 私の息子だ。 145 00:10:14,180 --> 00:10:17,016 この騒ぎは お前たちの仕業か? 146 00:10:17,016 --> 00:10:20,854 そうよ! エリスとシーナを 返してもらいに来たわ! 147 00:10:20,854 --> 00:10:24,357 知らんな。 しらばっくれないで! 148 00:10:24,357 --> 00:10:26,359 知らんもんは知らん。 149 00:10:26,359 --> 00:10:28,528 それより そのノートを渡してもらおう。 150 00:10:28,528 --> 00:10:30,530 それは息子のものだ。 151 00:10:30,530 --> 00:10:36,536 20年前 旅の歌姫 シーナ・ショスキーにたぶらかされ→ 152 00:10:36,536 --> 00:10:39,539 姿をくらました 息子のな。 153 00:10:39,539 --> 00:10:43,543 シーナ? (3人)あっ! 154 00:10:43,543 --> 00:10:46,045 あっ! 155 00:11:05,999 --> 00:11:08,501 ギギーッ! ガーッ! 156 00:11:08,501 --> 00:11:12,005 我は描く! 光刃の軌跡! 157 00:11:16,176 --> 00:11:19,078 ギャー! 158 00:11:22,515 --> 00:11:25,518 全滅… にしては数が少ない。 159 00:11:25,518 --> 00:11:29,188 あぁ~! あれ あれ! ん? 160 00:11:29,188 --> 00:11:31,191 ギーッ! 161 00:11:31,191 --> 00:11:34,527 我は踊る! 天の楼閣! 162 00:11:34,527 --> 00:11:37,363 ギーッ! ギッ! 163 00:11:37,363 --> 00:11:39,566 走れ! うぅ~! 164 00:11:44,537 --> 00:11:46,539 グヘッ! 165 00:11:53,046 --> 00:11:55,715 こ… ここは? 166 00:11:55,715 --> 00:11:59,552 森の中の天人の遺跡。 167 00:11:59,552 --> 00:12:02,989 かつて天人の処刑場だった場所だ。 168 00:12:02,989 --> 00:12:06,826 (クリーオウ)この立体地図が 天人種族の転移装置だったの? 169 00:12:06,826 --> 00:12:10,330 もともと ここにあったものを 息子が運び出したんだ。 170 00:12:10,330 --> 00:12:16,002 一つはシーナの所に 一つは私のホテルに。 171 00:12:16,002 --> 00:12:21,174 これを使って 息子とシーナは 密かに逢瀬を重ねていたんだ。 172 00:12:21,174 --> 00:12:23,176 あっ。 173 00:12:26,012 --> 00:12:28,681 エリス? 174 00:12:28,681 --> 00:12:30,683 エリス! 175 00:12:30,683 --> 00:12:34,587 大丈夫 ちゃんと生きてるわ。 (シーナ)当たり前だ。 176 00:12:36,689 --> 00:12:38,691 シーナ? 177 00:12:38,691 --> 00:12:40,693 アンタたち→ 178 00:12:40,693 --> 00:12:44,097 絶対に来てはいけない所に 来てしまったね。 179 00:12:47,033 --> 00:12:51,037 ギィーッ! 180 00:12:53,706 --> 00:12:57,110 ギャーッ! (みんな)うわぁ~! 181 00:12:59,212 --> 00:13:01,648 何でしょう? あの音。 182 00:13:01,648 --> 00:13:04,484 いいから黙って走れ! それから もう一つ! 183 00:13:04,484 --> 00:13:06,653 今度は何だ!? さっきから→ 184 00:13:06,653 --> 00:13:09,656 同じ所をグルグル回っているような 気がするんですが! 185 00:13:09,656 --> 00:13:13,159 奇遇だな! 俺も同じことを 思ってたところだ。 186 00:13:13,159 --> 00:13:15,161 (2人)ハァ ハァ ハァ…。 187 00:13:17,163 --> 00:13:20,066 (コンラッド)私が お力になりましょうか? 188 00:13:23,503 --> 00:13:27,674 あっ あの人ですよ! 真っ二つにされた! 189 00:13:27,674 --> 00:13:29,676 (コンラッド)私はコンラッド。 190 00:13:29,676 --> 00:13:33,346 貴族連盟遺跡調査会の 研究員長です。 191 00:13:33,346 --> 00:13:35,515 (ノサップ)研究員のノサップです。 192 00:13:35,515 --> 00:13:40,520 そうか… この中は 天地の概念が逆転しているんだ。 193 00:13:40,520 --> 00:13:42,689 だから扉は天井にある。 194 00:13:42,689 --> 00:13:46,359 どなたかは知らないが 飲み込みが早い。 195 00:13:46,359 --> 00:13:49,362 あなたさえよければ この先にある転移装置まで→ 196 00:13:49,362 --> 00:13:52,198 ご案内しましょう。 転移装置? 197 00:13:52,198 --> 00:13:55,868 そのかわり 私にもご協力いただきたい。 198 00:13:55,868 --> 00:13:57,870 その方のお兄さんが→ 199 00:13:57,870 --> 00:14:01,808 私が苦労して手に入れた研究ノートを 持っていってしまったのです。 200 00:14:01,808 --> 00:14:06,813 そこには この天人種族の 処刑場について書かれていました。 201 00:14:06,813 --> 00:14:10,016 天人の処刑場だと? 202 00:14:17,990 --> 00:14:21,828 あっ ママ? ここは どこなの!? 203 00:14:21,828 --> 00:14:27,133 遺跡の中だよ。 どうせ いつかは 話すことになると思っていたさ。 204 00:14:38,678 --> 00:14:41,013 わぁ~! 205 00:14:41,013 --> 00:14:44,684 うるさいよ! まったくバカな子だね。 206 00:14:44,684 --> 00:14:47,019 これを見て悲鳴を上げるなんて。 207 00:14:47,019 --> 00:14:52,191 ママ 説明してよ! 私 何もわからない! 208 00:14:52,191 --> 00:14:56,028 これはね すべての悲劇を覆すもの。 209 00:14:56,028 --> 00:14:58,197 死者の蘇生装置さ。 210 00:14:58,197 --> 00:15:06,639 20年前 旅の歌手をやっていた私は この街に流れ着いた。 211 00:15:06,639 --> 00:15:12,478 そして この人 フィーン・ロッツ・ジュニアと恋に落ちた。 212 00:15:12,478 --> 00:15:17,150 でも ジュニアの父親は 私たちの結婚を許さなかった。 213 00:15:17,150 --> 00:15:19,318 息子を手放したくないロッツは→ 214 00:15:19,318 --> 00:15:22,989 ジュニアの研究論文を 調査隊に売り渡したの。 215 00:15:22,989 --> 00:15:26,492 彼は小さい頃から この遺跡に出入りしていて→ 216 00:15:26,492 --> 00:15:29,495 誰よりも この遺跡を知っていたのよ。 217 00:15:29,495 --> 00:15:36,169 論文をなくし 焦っていた彼は ここの最深部へと姿を消した。 218 00:15:36,169 --> 00:15:41,174 それから3日後 ここに来た私が見たのは→ 219 00:15:41,174 --> 00:15:45,578 変わり果てた 彼の姿だった。 220 00:15:48,514 --> 00:15:53,519 彼の研究によれば ここは天人の処刑場。 221 00:15:53,519 --> 00:15:58,357 それと同時に 処刑された罪人が 蘇生するための装置。 222 00:15:58,357 --> 00:16:01,961 ただし 蘇生するためには 一つ条件がある。 223 00:16:01,961 --> 00:16:05,965 肉体を定期的に補充し続けること。 224 00:16:09,135 --> 00:16:12,972 ((時々 観光客が 行方不明になるのよ。 225 00:16:12,972 --> 00:16:15,975 年に1人か2人だけど)) 226 00:16:30,156 --> 00:16:32,992 ずっと そんなことを続けてきたの? 227 00:16:32,992 --> 00:16:34,994 そんな 残酷な! 228 00:16:34,994 --> 00:16:36,996 残酷だって? 229 00:16:36,996 --> 00:16:39,999 これからは お前が私のしてきたことを→ 230 00:16:39,999 --> 00:16:42,001 引き継ぐんだよ。 えっ? 231 00:16:42,001 --> 00:16:47,173 選択の余地はないんだ。 だって お前は私なんだから。 232 00:16:47,173 --> 00:16:50,843 どういうこと? 彼が残した研究成果から→ 233 00:16:50,843 --> 00:16:54,013 私は この遺跡に 人間の肉体の一部から→ 234 00:16:54,013 --> 00:16:57,516 複製をつくる 装置があることを知った。 235 00:17:06,792 --> 00:17:10,463 あ… ウッ ウソ…。 236 00:17:10,463 --> 00:17:14,967 私に必要だったのは この人が よみがえったときに→ 237 00:17:14,967 --> 00:17:19,472 この人と釣り合いがとれる 若く美しい自分。 238 00:17:19,472 --> 00:17:21,807 それがお前。 239 00:17:21,807 --> 00:17:26,979 私の肉体の一部からつくった もう一人の私。 240 00:17:26,979 --> 00:17:29,649 肉体だけじゃない。 241 00:17:29,649 --> 00:17:33,653 お前は私の記憶も引き継ぐんだ。 242 00:17:33,653 --> 00:17:37,156 これから この装置を使ってね。 243 00:17:37,156 --> 00:17:41,060 私にはもう 時間がないんだ。 244 00:17:42,995 --> 00:17:47,500 イ… イヤ… イヤーッ! 245 00:17:47,500 --> 00:17:50,503 我は放つ! 光の白刃! 246 00:17:50,503 --> 00:17:56,509 ギャーッ! 247 00:17:56,509 --> 00:17:58,511 あっ! 248 00:18:01,948 --> 00:18:05,117 インチキ温泉のオチとしては ちょうどいいな! 249 00:18:05,117 --> 00:18:08,621 インチキ処刑場の インチキ蘇生装置ってのはよ! 250 00:18:08,621 --> 00:18:10,623 インチキだと!? 251 00:18:10,623 --> 00:18:12,625 結局 天人種族は→ 252 00:18:12,625 --> 00:18:16,462 自分たちで自分たちの仲間を 断罪できなかったんだ! 253 00:18:16,462 --> 00:18:19,966 処刑したフリをして ここで蘇生しようとした! 254 00:18:19,966 --> 00:18:22,969 だが そのおかげで この人を蘇生できる。 255 00:18:22,969 --> 00:18:24,971 できないね! うっ。 256 00:18:24,971 --> 00:18:28,307 結局 この蘇生装置は 不完全だったんだ。 257 00:18:28,307 --> 00:18:32,144 その証拠に 天人種族は 絶滅したじゃねえか! 258 00:18:32,144 --> 00:18:34,981 誰一人 生き残ることもなく! 259 00:18:34,981 --> 00:18:37,316 ウソだ! そんなこと…。 260 00:18:37,316 --> 00:18:39,318 エリスを放せ! 261 00:18:39,318 --> 00:18:41,487 近づくな! 放して ママ。 262 00:18:41,487 --> 00:18:45,324 うるさいね! アンタが 私に逆らえるはずないんだ! 263 00:18:45,324 --> 00:18:47,827 アンタは もともと あの猿たちと同じように→ 264 00:18:47,827 --> 00:18:51,330 私が望むとおりに動くように 処置がしてあるんだ。 265 00:18:51,330 --> 00:18:57,670 私が ママの望むとおりに? 私がしたことは 全部ママが? 266 00:18:57,670 --> 00:18:59,672 ああ そうさ。 267 00:18:59,672 --> 00:19:04,944 じゃあ 私が宿に火を付けたのも ママが望んだことなの? 268 00:19:04,944 --> 00:19:06,946 何だって!? 269 00:19:08,948 --> 00:19:10,950 ((まずい! 逃げろ! 270 00:19:10,950 --> 00:19:12,952 待て!)) 271 00:19:24,964 --> 00:19:30,136 宿に火を付けたのは 私。 それもママが望んだことなの? 272 00:19:30,136 --> 00:19:32,471 何をバカなことを…。 273 00:19:32,471 --> 00:19:36,308 私 あの宿を出たかった。 うっ うるさい! 274 00:19:36,308 --> 00:19:40,146 同じことを繰り返す毎日から 解放されて→ 275 00:19:40,146 --> 00:19:45,985 どこか遠くへ… 行きたかった。 276 00:19:45,985 --> 00:19:48,988 うるさいって言ってるんだよ! 277 00:19:55,995 --> 00:19:58,597 ウギャ~! ごっ! 278 00:20:01,500 --> 00:20:04,503 エリス! (2人)うぅっ。 279 00:20:04,503 --> 00:20:06,105 我は放つ…。 280 00:20:06,105 --> 00:23:53,332 行きましょう お師様。 フッ。