1 00:00:41,208 --> 00:00:43,877 (いさな)水斗くんの本棚が 見たいです。 2 00:00:43,877 --> 00:00:46,380 (水斗)僕の本棚…? 3 00:00:46,380 --> 00:00:49,716 おっと 理由なんて 聞かないでくださいよ。 4 00:00:49,716 --> 00:00:52,553 これは ただの欲望です。 5 00:00:52,553 --> 00:00:56,056 ただ 水斗くんの本棚が 見たいんです。 6 00:00:56,056 --> 00:00:59,393 しいて言えば…! どのラノベの どの挿絵のページに➡ 7 00:00:59,393 --> 00:01:02,062 癖がついているかを 確認したいんです! 8 00:01:02,062 --> 00:01:05,399 小 中学生の水斗くんの性を 目覚めさせたのは➡ 9 00:01:05,399 --> 00:01:08,402 どのヒロインなんだろうってね。 はぁ? 10 00:01:08,402 --> 00:01:12,906 ご両親に見せられないエッチなラノベの 1冊や2冊 水斗くんだって➡ 11 00:01:12,906 --> 00:01:16,743 本棚の奥に 隠し持ってるんじゃ ありませんかぁ? 12 00:01:16,743 --> 00:01:21,415 あうっ! 触るなら もっと優しくしてくださいよう。 13 00:01:21,415 --> 00:01:24,251 そのほうが 私も気持ちいいですよ? 14 00:01:24,251 --> 00:01:28,422 君… 以前にも増して めんどくさくなったな…。 15 00:01:28,422 --> 00:01:32,225 (いさな)おぉ 触るのがダメなら 目でってことですか? 16 00:01:32,225 --> 00:01:36,563 仕方ないですねぇ 全裸までなら 想像してもいいですよ。 17 00:01:36,563 --> 00:01:39,032 おい 友達やめるぞ。 はうぅ! 18 00:01:39,032 --> 00:01:42,369 あぁ 冗談です もう下ネタは控えます! 19 00:01:42,369 --> 00:01:45,372 うぅ ごめんなさい ごめんなさい~。 20 00:01:45,372 --> 00:01:47,541 ごめんなさい ごめんなさい~。 21 00:01:47,541 --> 00:01:51,211 君を家に入れるって 僕の貞操の危機だろ…。 22 00:01:51,211 --> 00:01:54,881 ご安心ください 賢者モードになってから行きます。 23 00:01:54,881 --> 00:01:56,883 んん…。 24 00:01:58,885 --> 00:02:01,888 エヘヘ… まぁ単純にですね➡ 25 00:02:01,888 --> 00:02:05,225 水斗くんって すっごい昔のラノベ 持ってそうなので➡ 26 00:02:05,225 --> 00:02:07,227 その辺りを ちょっと お借りしたいなと…。 27 00:02:07,227 --> 00:02:09,730 それなら 別にいいけど…。 28 00:02:09,730 --> 00:02:13,400 一応は男子の家に 1人で上がり込むってことに➡ 29 00:02:13,400 --> 00:02:15,402 警戒とかしないのか? 30 00:02:15,402 --> 00:02:19,406 んっ? この前フラれて 脈ナシが証明されたのに➡ 31 00:02:19,406 --> 00:02:22,275 何を警戒することがあるんです? 32 00:02:22,275 --> 00:02:25,612 《うっ… そんな純真な目で 見られると➡ 33 00:02:25,612 --> 00:02:29,616 何も… 反論できない…!》 34 00:02:29,616 --> 00:02:31,585 んん? 35 00:04:12,052 --> 00:04:16,056 (車の音) 36 00:04:20,594 --> 00:04:23,597 (足音) 37 00:04:23,597 --> 00:04:25,732 (結女)東頭さん。 んっ? 38 00:04:25,732 --> 00:04:28,101 お待たせ。 (暁月)待った? 39 00:04:28,101 --> 00:04:30,937 あぁ いえっ 全然待ってません! 40 00:04:30,937 --> 00:04:32,873 どれどれ~? 41 00:04:32,873 --> 00:04:35,342 よかった~! ちゃんとダサいね! 42 00:04:35,342 --> 00:04:38,178 計画立てておいて 正解だったね。 43 00:04:38,178 --> 00:04:42,015 あれ!? 早々に私 ディスられました!? 44 00:04:42,015 --> 00:04:44,017 ディスられましたよね!? 45 00:04:44,017 --> 00:04:48,355 さてっ 早速だけど 今日の予定を発表するよ! 46 00:04:48,355 --> 00:04:52,692 題して 「東頭いさなを着飾ろうの会!」。 47 00:04:52,692 --> 00:04:54,861 えっ…。 (暁月)明日 伊理戸くんの家に➡ 48 00:04:54,861 --> 00:04:58,198 遊びに行くんでしょ? はっ はい…。 49 00:04:58,198 --> 00:05:02,202 東頭さんが 今日みたいなダサい服で 恥をかかないように。 50 00:05:02,202 --> 00:05:05,205 私たちが なんとかしてあげようと思って。 51 00:05:05,205 --> 00:05:08,375 かわいい お洋服 一緒に探しに行こっ。 52 00:05:08,375 --> 00:05:11,211 伊理戸くんに 「かわいい」って 思われたら うれしいでしょ? 53 00:05:11,211 --> 00:05:14,214 まっ まぁ確かに…。 54 00:05:14,214 --> 00:05:18,051 でも今日は そんなに お金を持ってきてないですよ…。 55 00:05:18,051 --> 00:05:22,389 大丈夫 今回の予算は 私と暁月さんで出すから。 56 00:05:22,389 --> 00:05:26,560 えぇ!? あっ そんな お金を出してもらうわけには…! 57 00:05:26,560 --> 00:05:29,896 いいからいいから~ ただ その代わりに…。 58 00:05:29,896 --> 00:05:32,699 1つだけ条件を飲んでもらうけど。 59 00:05:32,699 --> 00:05:35,335 じょっ 条件って…? 60 00:05:35,335 --> 00:05:40,173 (結女/暁月)私たちが薦めた服を 文句ひとつなく着ること! 61 00:05:40,173 --> 00:05:42,175 (いさな)えぇ~!? 62 00:05:42,175 --> 00:05:44,177 (いさな)こっ これ着るんですか? 63 00:05:44,177 --> 00:05:48,014 そっ あたしのセレクト! 黙って着てみて! 64 00:05:48,014 --> 00:05:50,016 あっ でも うぅ…。 65 00:05:50,016 --> 00:05:52,519 私が着ちゃダメなやつです これ。 66 00:05:52,519 --> 00:05:55,355 (結女/暁月)文句ひとつなく 着ること! 67 00:05:55,355 --> 00:05:57,357 (着替える音) 68 00:05:57,357 --> 00:05:59,693 ンフフ 暁月さん➡ 69 00:05:59,693 --> 00:06:03,029 東頭さんを着せ替え人形にして 遊ぼうとしてるでしょ? 70 00:06:03,029 --> 00:06:05,699 ヌフフ~ バレた? 71 00:06:05,699 --> 00:06:08,368 (いさな)あっ あの~ 着たんですけど…。 72 00:06:08,368 --> 00:06:10,370 (暁月)どれどれ~? 73 00:06:14,241 --> 00:06:19,079 うぅ… ホラ-映画の お色気枠みたいです…。 74 00:06:19,079 --> 00:06:21,081 (結女/暁月)エッロ…! 75 00:06:21,081 --> 00:06:23,083 (暁月)てか その胸 何カップ!? 76 00:06:23,083 --> 00:06:25,752 じっ Gカップですけど…。 77 00:06:25,752 --> 00:06:27,754 (結女/暁月)ジィイ~カップ!? 78 00:06:27,754 --> 00:06:30,223 ジィ~…。 79 00:06:30,223 --> 00:06:32,926 ていっ! (いさな)うわぁあっ! 80 00:06:34,828 --> 00:06:38,665 いきなり触らないでくださいっ! 81 00:06:38,665 --> 00:06:41,368 胸って あんなに揺れるんだね…。 82 00:06:41,368 --> 00:06:43,703 だね…。 83 00:06:43,703 --> 00:06:47,073 (暁月)さっ じゃんじゃんいくよ~ 東頭さんっ! 84 00:06:49,342 --> 00:06:51,344 (いさな)うぅ… この服➡ 85 00:06:51,344 --> 00:06:54,848 一時期ネットで よく見かけたやつです…。 86 00:06:54,848 --> 00:06:56,850 (結女/暁月)エッロ…! 87 00:06:58,852 --> 00:07:02,022 うぅ… 露出は控え目なんですが➡ 88 00:07:02,022 --> 00:07:04,024 なんだか窮屈です…。 89 00:07:04,024 --> 00:07:06,026 (結女/暁月)エッロ…! 90 00:07:06,026 --> 00:07:08,361 これは難題だね…。 91 00:07:08,361 --> 00:07:11,364 何を着せても エッロくなっちゃうね…。 92 00:07:11,364 --> 00:07:15,201 うぅ… もう今まで通りの 服でいいです…。 93 00:07:15,201 --> 00:07:17,203 私のような陰キャは 出しゃばったことしちゃ➡ 94 00:07:17,203 --> 00:07:19,205 ダメなんです…。 95 00:07:25,545 --> 00:07:29,215 いや その服は…。 絶対アウト…。 96 00:07:29,215 --> 00:07:31,985 なんにせよ このGカップの存在感を➡ 97 00:07:31,985 --> 00:07:34,654 消さないと話にならないね~。 98 00:07:34,654 --> 00:07:38,325 やっぱ ゆるふわ系かな? (いさな)ゆるふわ? 99 00:07:38,325 --> 00:07:40,360 結女ちゃんが着てるようなやつ。 100 00:07:40,360 --> 00:07:43,196 全体のシルエットを ふわっとさせてさ。 101 00:07:43,196 --> 00:07:46,866 トップスは サイズ大きめ 下も ふわふわのスカート。 102 00:07:46,866 --> 00:07:50,670 それなら 東頭さんのエロボディを 隠せるんじゃないかな? 103 00:07:50,670 --> 00:07:52,672 う~ん 確かに…。 104 00:07:52,672 --> 00:07:56,009 でもな~ 結女ちゃんと かぶるんだよな~。 105 00:07:56,009 --> 00:07:58,044 かぶったら ダメなんですか? 106 00:07:58,044 --> 00:08:00,046 そりゃ ダメでしょ~。 107 00:08:00,046 --> 00:08:02,882 女子の世界は ほかの人との兼ね合いも➡ 108 00:08:02,882 --> 00:08:06,219 考えないといけないんだから~。 ほほう…。 109 00:08:06,219 --> 00:08:09,389 だからさ~ 結女ちゃんが 新しいファッションに挑戦したら➡ 110 00:08:09,389 --> 00:08:11,725 かぶらずに済むよね~! 111 00:08:11,725 --> 00:08:14,060 えっ… わっ 私が? 112 00:08:14,060 --> 00:08:18,398 おぉ! ニュータイプの結女さん ぜひとも拝見したいです! 113 00:08:18,398 --> 00:08:21,201 でしょ!? じゃっ 探してくる~! 114 00:08:21,201 --> 00:08:23,703 《暁月さん 最初から私も➡ 115 00:08:23,703 --> 00:08:26,873 着せ替え人形に するつもりだったんじゃ…》 116 00:08:26,873 --> 00:08:30,910 フンフン フッフフ~ン! はぁ…。 117 00:08:30,910 --> 00:08:33,346 《体のラインが はっきり出る服➡ 118 00:08:33,346 --> 00:08:36,182 しばらく 避けてきたんだけどな…》 119 00:08:36,182 --> 00:08:41,020 <今となっては 若気の至りとしか 言いようがないけれど➡ 120 00:08:41,020 --> 00:08:44,190 私には中学2年から 3年にかけて➡ 121 00:08:44,190 --> 00:08:47,694 いわゆる 彼氏というものが 存在したことがある。 122 00:08:47,694 --> 00:08:51,531 垢抜けないことにかけては 右に出る者のいない私が➡ 123 00:08:51,531 --> 00:08:54,334 そういう事態に 至ってしまったからには➡ 124 00:08:54,334 --> 00:08:58,838 可及的速やかに 解決せねば ならない問題があった。 125 00:08:58,838 --> 00:09:01,674 そう ファッションである。 126 00:09:01,674 --> 00:09:04,344 休日に 会う約束をしてしまった 私は➡ 127 00:09:04,344 --> 00:09:07,180 非常に頭を悩ませていた。 128 00:09:07,180 --> 00:09:10,717 デートに向けて 必死で ファッションについて勉強し…。 129 00:09:10,717 --> 00:09:14,387 ギリギリまで あれでもない これでもないと ウンウンうなり…。 130 00:09:14,387 --> 00:09:16,890 そして当日… なんとか自分でも➡ 131 00:09:16,890 --> 00:09:20,360 「かわいい」と思える服で デートに挑んだ。 132 00:09:20,360 --> 00:09:24,397 しかし 待ち合わせ場所に やってきた あの男の反応は…。 133 00:09:24,397 --> 00:09:27,567 ノーリアクション ノーコメント。 134 00:09:27,567 --> 00:09:29,569 完全スルー。 135 00:09:29,569 --> 00:09:33,640 その後も 私服に コメントをしてくれる気配はなく…。 136 00:09:33,640 --> 00:09:38,645 ダサすぎて あえて触れないで いてくれてるのだろうと悟った。 137 00:09:38,645 --> 00:09:43,149 そして さて解散するかという 空気になったころ➡ 138 00:09:43,149 --> 00:09:45,819 唐突に この男は言った》 139 00:09:45,819 --> 00:09:48,822 ((今日の服 かわいいと思う)) 140 00:09:48,822 --> 00:09:50,824 < ほめたかったけど 恥ずかしくて➡ 141 00:09:50,824 --> 00:09:52,826 なかなか 言い出せずに いたのだろう。 142 00:09:52,826 --> 00:09:56,830 そして この男は さらに畳みかけてきた> 143 00:09:56,830 --> 00:09:59,666 ((でも そのミニスカートは…➡ 144 00:09:59,666 --> 00:10:02,669 外に行く時は 控えてくれると助かる…。 145 00:10:02,669 --> 00:10:05,505 外に行く時以外なら 別に いいんだけど。 146 00:10:05,505 --> 00:10:09,342 んっ? 外に行く時以外…? 147 00:10:09,342 --> 00:10:12,345 てことは 室内ならいい? 148 00:10:12,345 --> 00:10:14,514 なんで 外じゃダメなんだろう。 149 00:10:14,514 --> 00:10:18,017 人目があるから? ほかの人が いっぱい いるから?)) 150 00:10:18,017 --> 00:10:22,021 < なんにしても 執着が 薄そうに見える この男が➡ 151 00:10:22,021 --> 00:10:25,525 こんなにも はっきりと 独占欲を見せてくれたことが➡ 152 00:10:25,525 --> 00:10:27,694 当時は うれしかった。 153 00:10:27,694 --> 00:10:31,865 それから家に着くまで 私の顔は緩みっぱなしで➡ 154 00:10:31,865 --> 00:10:34,367 以来 私のファッションセンスは➡ 155 00:10:34,367 --> 00:10:38,037 「伊理戸水斗ウケ」に 完全に チューニングされてしまった> 156 00:10:38,037 --> 00:10:41,541 《あのころの私 どうかしてる…》 157 00:10:41,541 --> 00:10:44,544 (暁月)結女ちゃ~ん 着れた~? あっ…。 158 00:10:49,549 --> 00:10:51,551 どうかな…? 159 00:10:51,551 --> 00:10:54,387 おぉ~! かっこいいです…! 160 00:10:54,387 --> 00:10:57,390 案外 悪くないかも…。 161 00:10:57,390 --> 00:10:59,392 (暁月)美脚の特権 生かさなきゃ! 162 00:10:59,392 --> 00:11:03,897 白のスキニーが似合う子なんて 滅多にいないんだよ マジで! 163 00:11:03,897 --> 00:11:06,900 《いつまでも 中学のころのファッションセンスを➡ 164 00:11:06,900 --> 00:11:10,236 引きずるわけにはいかないし いい機会かも…》 165 00:11:10,236 --> 00:11:12,238 んっ…。 166 00:11:12,238 --> 00:11:14,908 店員さんに タグ 切ってもらってくる。 167 00:11:14,908 --> 00:11:18,244 ヌフフフ 念願かなったりだよ! 168 00:11:18,244 --> 00:11:20,413 さっ 次は東頭さんだね! 169 00:11:20,413 --> 00:11:22,415 えっ あっ はい…。 170 00:11:22,415 --> 00:11:26,920 ♬(鼻歌) 171 00:11:26,920 --> 00:11:29,923 私には かわいすぎやしませんか…? 172 00:11:29,923 --> 00:11:33,226 かわいくなるために着るんだから 当然でしょ? 173 00:11:35,895 --> 00:11:37,897 んん…。 174 00:11:37,897 --> 00:11:40,867 ちょっと お時間ください…! (結女/暁月)んっ? 175 00:11:40,867 --> 00:11:42,869 (ざわめき) 176 00:11:44,871 --> 00:11:49,042 あの… この服 買ってもいいですか? 177 00:11:49,042 --> 00:11:52,412 うむ よかろう! エヘヘ…。 178 00:11:52,412 --> 00:11:56,249 少し悩んでたみたいだけど 決め手は何だったの? 179 00:11:56,249 --> 00:11:58,918 じゃじゃ~ん! (結女/暁月)んっ? 180 00:11:58,918 --> 00:12:01,588 (暁月)おぉ~ 好評! 181 00:12:01,588 --> 00:12:04,924 「東頭いさなを着飾ろうの会!」 成功だね! 182 00:12:04,924 --> 00:12:08,728 ねっ 結女ちゃん! あっ… うん! 183 00:12:08,728 --> 00:12:10,763 東頭さん 明日 楽しみだね。 184 00:12:10,763 --> 00:12:13,933 はい 楽しみです エヘヘッ。 185 00:12:13,933 --> 00:12:16,736 ンフフ。 186 00:12:16,736 --> 00:12:18,738 んっ…。 187 00:12:22,075 --> 00:12:26,079 <今となっては 若気の至りとしか 言いようがないが➡ 188 00:12:26,079 --> 00:12:29,249 僕には中学2年から 3年にかけて➡ 189 00:12:29,249 --> 00:12:33,186 いわゆる 彼女というものが 存在したことがある。 190 00:12:33,186 --> 00:12:35,688 本来は 恋人なんて 作るガラじゃない➡ 191 00:12:35,688 --> 00:12:39,359 僕たちの間を つなげてしまったのは…。 192 00:12:39,359 --> 00:12:41,527 すなわち 本である> 193 00:12:41,527 --> 00:12:44,564 ((わっ これ探してたやつ! 194 00:12:44,564 --> 00:12:47,400 でも たっ 高い…。 195 00:12:47,400 --> 00:12:50,236 そのシリーズ 全部ウチにあるよ。 196 00:12:50,236 --> 00:12:54,073 えっ ほんと? うん よかったら貸すけど。 197 00:12:54,073 --> 00:12:56,075 これから ウチに寄っていく? 198 00:12:56,075 --> 00:12:59,912 ふえっ…!? い いっ 伊理戸くんのおウチ? 199 00:12:59,912 --> 00:13:03,750 えっと え~っと えっと…。 200 00:13:03,750 --> 00:13:05,918 あっ…! 201 00:13:05,918 --> 00:13:09,589 あぁ えっと… う~んと…。 202 00:13:09,589 --> 00:13:11,924 あっ 明日 学校に持っていくよ。 203 00:13:11,924 --> 00:13:14,927 うっ うん ありがと…)) 204 00:13:14,927 --> 00:13:17,930 <僕たちはしり込みした なぜか? 205 00:13:17,930 --> 00:13:19,932 恋人だったからだ。 206 00:13:19,932 --> 00:13:22,769 恋人と同じ部屋で過ごすという 状況設定には➡ 207 00:13:22,769 --> 00:13:24,737 別の意味が こもってしまう> 208 00:13:26,939 --> 00:13:28,908 んっ? 📱 209 00:13:34,847 --> 00:13:37,850 上がって 2階へ。 (由仁/峰秋)おぉ~。 210 00:13:37,850 --> 00:13:39,852 おっ お邪魔します…。 211 00:13:39,852 --> 00:13:43,656 ただの友達だから。 (由仁/峰秋)おぉ~ ふん…。 212 00:13:46,359 --> 00:13:50,897 (いさな)ほほ~う… これが水斗くんの本棚ですか。 213 00:13:50,897 --> 00:13:53,066 ちょっと あさってみていいですか? 214 00:13:53,066 --> 00:13:56,069 ちゃんと元に戻せよ。 215 00:13:56,069 --> 00:13:58,404 でっ なぜ ここにいる? 216 00:13:58,404 --> 00:14:00,406 監視よ。 217 00:14:00,406 --> 00:14:04,243 あなたが東頭さんに 手を出すかもしれないでしょ? 218 00:14:04,243 --> 00:14:07,914 家族が勢ぞろいしてる家で そんなことするか。 219 00:14:07,914 --> 00:14:11,250 おぉ~! こっ これは…! 220 00:14:11,250 --> 00:14:14,220 まさに読みたかった昔のラノベです! 221 00:14:14,220 --> 00:14:17,056 水斗くん この本読んでいいですか!? 222 00:14:17,056 --> 00:14:19,058 ああ いいけど…。 223 00:14:19,058 --> 00:14:22,261 じゃあ ベッドをお借りしますね。 224 00:14:22,261 --> 00:14:24,764 ホイッ ホイッ! 225 00:14:24,764 --> 00:14:28,935 ちょっ ちょっと 何してるの東頭さん!? 226 00:14:28,935 --> 00:14:31,738 そこ あの男のベッドよ!? 227 00:14:31,738 --> 00:14:33,673 知ってますけど。 228 00:14:33,673 --> 00:14:36,342 だから 許可 取ったじゃないですか~。 229 00:14:36,342 --> 00:14:39,512 あなた 警戒とかしないの…? 230 00:14:39,512 --> 00:14:41,514 警戒? 231 00:14:41,514 --> 00:14:45,017 私は もうフラれてるんですから 大丈夫ですよ~。 232 00:14:45,017 --> 00:14:48,020 ねっ 水斗くん。 ああ。 233 00:14:48,020 --> 00:14:51,023 うう… 頭がついていかない…。 234 00:14:51,023 --> 00:14:53,192 考えたら負けだ。 んっ。 235 00:14:53,192 --> 00:14:57,029 僕も コイツのことは 同性の友達だと思うことにした。 236 00:14:57,029 --> 00:14:59,365 君は 本でも読んで落ち着け。 237 00:14:59,365 --> 00:15:01,367 そうする…。 238 00:15:08,708 --> 00:15:12,211 んっ…。 239 00:15:12,211 --> 00:15:14,213 んん…。 240 00:15:16,883 --> 00:15:19,051 (本を置く音) 241 00:15:19,051 --> 00:15:22,054 (いさな)ぬわ~ 1巻終了です~。 242 00:15:22,054 --> 00:15:24,056 もう読み終わったのか? 243 00:15:24,056 --> 00:15:27,393 (いさな)はふ~ 肩が凝りました。 244 00:15:27,393 --> 00:15:29,896 水斗くん もんでください。 なんでだよ。 245 00:15:29,896 --> 00:15:32,865 (いさな)おっぱいが大きいと 肩が凝りやすいんですよ? 246 00:15:32,865 --> 00:15:36,702 知らないんですか? そういう「なんで」じゃない。 247 00:15:36,702 --> 00:15:39,705 肩がバキバキで動けそうにありません。 248 00:15:39,705 --> 00:15:44,510 このまま水斗くんのベッドに 骨をうずめることにします~。 249 00:15:44,510 --> 00:15:47,547 ごろごろ ごろごろ~。 250 00:15:47,547 --> 00:15:49,515 あぁ もうわかった。 251 00:15:49,515 --> 00:15:53,186 もんでやるから僕のベッドに 匂いをこすりつけるのを やめろ。 252 00:15:53,186 --> 00:15:56,389 (カラスの鳴き声) 253 00:15:56,389 --> 00:16:01,227 優しく してくださいね…。 254 00:16:01,227 --> 00:16:04,730 あぁん! いい です…。 255 00:16:04,730 --> 00:16:07,066 そのまま好きなように…。 おい それは何のマネだ? 256 00:16:07,066 --> 00:16:09,068 ライトノベルの冒頭によくある➡ 257 00:16:09,068 --> 00:16:11,070 「エロいことをしていると 見せかけて➡ 258 00:16:11,070 --> 00:16:14,073 健全なことをしている描写」の マネですけど。 259 00:16:14,073 --> 00:16:17,076 それは リアルじゃ 成立しないんだよ! 260 00:16:17,076 --> 00:16:19,579 あいたたた! あっ ちょっ 握力! 261 00:16:19,579 --> 00:16:22,048 握力間違ってますよ 水斗くん! 262 00:16:22,048 --> 00:16:25,218 いてててて! 痛い~! 距離感どうなっとる…! 263 00:16:25,218 --> 00:16:27,253 私をだましてるでしょ! 264 00:16:27,253 --> 00:16:29,255 ほんとは付き合ってるでしょ! 265 00:16:29,255 --> 00:16:33,159 え~? 前から こんなもんでしたよね? 266 00:16:33,159 --> 00:16:35,661 こんなもんだったんじゃないか? 267 00:16:35,661 --> 00:16:37,997 あっ わかった! あなたたち➡ 268 00:16:37,997 --> 00:16:39,999 まともに 友達 作ったことないから➡ 269 00:16:39,999 --> 00:16:42,501 友達的な距離感が わからないんだわ! 270 00:16:42,501 --> 00:16:44,670 なぞは すべて解けた。 271 00:16:44,670 --> 00:16:48,841 失敬な 私たちだって 友達の1人や2人…。 272 00:16:48,841 --> 00:16:51,844 そうだぞ 友達の1人や2人…。 273 00:16:51,844 --> 00:16:53,846 (水斗/いさな)んっ…。 274 00:16:53,846 --> 00:16:57,016 まぁ 距離感は 人それぞれですよね…。 275 00:16:57,016 --> 00:17:01,187 100人いれば 100通りの 友達の形があるからな。 276 00:17:01,187 --> 00:17:05,524 とっ とりあえずベッドの上で くっつくのをやめなさい。 277 00:17:05,524 --> 00:17:08,027 やれやれ… ブラコンの義妹をもつのも➡ 278 00:17:08,027 --> 00:17:10,863 なかなか難儀なものですね 水斗くん。 279 00:17:10,863 --> 00:17:14,534 ああ まったくだ。 ブラコンでも 義妹でもない! 280 00:17:14,534 --> 00:17:16,535 (いさな)それではっと…。 281 00:17:16,535 --> 00:17:20,706 水斗くん 靴下履かせてください。 はいはい…。 282 00:17:20,706 --> 00:17:24,210 ちょっと! 靴下くらい 自分で履いたらどうなの? 283 00:17:24,210 --> 00:17:26,212 いえ それがですね➡ 284 00:17:26,212 --> 00:17:29,549 胸が大きいと かがむのも一苦労でして。 285 00:17:29,549 --> 00:17:31,717 なにかにつけて 胸っ! 286 00:17:31,717 --> 00:17:34,987 まあ本当は 水斗くんに お世話されるのが➡ 287 00:17:34,987 --> 00:17:38,324 癖になっちゃった だけなんですけどね~。 288 00:17:38,324 --> 00:17:40,326 よし 両方履けたぞ。 289 00:17:40,326 --> 00:17:42,328 ありがとうございます。 290 00:17:42,328 --> 00:17:44,697 あっ お手洗いって どこですか? 291 00:17:44,697 --> 00:17:46,666 わっ 私が案内するわ! 292 00:17:49,702 --> 00:17:53,873 東頭さんって 結局あの男のこと まだ好きなの? 293 00:17:53,873 --> 00:17:56,375 好きですよ? あっ…。 294 00:17:56,375 --> 00:17:59,378 私が水斗くんのことを 好きになったのは➡ 295 00:17:59,378 --> 00:18:04,050 別に 彼氏になってくれる可能性が あったからじゃないですからね。 296 00:18:04,050 --> 00:18:07,553 普通に これからも ずっと好きだと思いますよ。 297 00:18:07,553 --> 00:18:09,722 友達としても 男子としても。 298 00:18:09,722 --> 00:18:12,725 それって つらくないの…? 299 00:18:12,725 --> 00:18:15,728 どうなんでしょう? もし 彼女ができたりしたら➡ 300 00:18:15,728 --> 00:18:17,897 悔しいかもですけど…。 301 00:18:17,897 --> 00:18:20,566 でも どっちかといえば 水斗くんに➡ 302 00:18:20,566 --> 00:18:24,070 別の友達ができるほうが 嫉妬するかもですね。 303 00:18:24,070 --> 00:18:26,072 えっ? 水斗くんと1番 楽しく➡ 304 00:18:26,072 --> 00:18:29,742 おしゃべりできるのは 私なんです! 305 00:18:29,742 --> 00:18:33,346 なんだか 縄張りを荒らされてる 気持ちになるんです。 306 00:18:33,346 --> 00:18:35,848 結女さんも そうじゃないですか? 307 00:18:35,848 --> 00:18:38,184 例えばの話 ある日 突然 水斗くんの➡ 308 00:18:38,184 --> 00:18:42,021 生き別れの妹が現れたりしたら どう思います? 309 00:18:42,021 --> 00:18:45,691 それは…。 怖いんです…。 310 00:18:45,691 --> 00:18:49,028 私には 水斗くんしかいないのに➡ 311 00:18:49,028 --> 00:18:53,099 水斗くんには代わりが たくさんいるんだと思うと…。 312 00:18:55,201 --> 00:18:59,038 《東頭さんは あの男を 独り占めしたいんじゃなくて➡ 313 00:18:59,038 --> 00:19:01,707 あの男の中に 自分の居場所が➡ 314 00:19:01,707 --> 00:19:04,210 なくなってしまうのが 怖いんだ…》 315 00:19:04,210 --> 00:19:07,046 ねえ 東頭さん。 316 00:19:07,046 --> 00:19:09,715 私たちも友達でしょ? 317 00:19:09,715 --> 00:19:13,552 えっ あっ… いいんですか? 318 00:19:13,552 --> 00:19:18,391 もちろん。 あぁ あっ でも…。 319 00:19:18,391 --> 00:19:21,560 水斗くんの代わりには なりませんけど…。 320 00:19:21,560 --> 00:19:24,063 うん 知ってる。 あっ。 321 00:19:24,063 --> 00:19:28,901 《たぶん あなたと同じか それ以上に…》 322 00:19:28,901 --> 00:19:32,671 あの~ ところで お手洗いって…。 323 00:19:34,807 --> 00:19:37,309 あなた いつもあんな感じなの? 324 00:19:37,309 --> 00:19:39,979 肩をもんだり 靴下を履かせたり。 325 00:19:39,979 --> 00:19:43,482 まぁ あいつは特別だからな。 326 00:19:43,482 --> 00:19:45,484 むっ…。 327 00:19:55,161 --> 00:19:58,164 ねぇ。 んっ? 328 00:19:58,164 --> 00:20:01,667 履かせて。 329 00:20:01,667 --> 00:20:03,669 どこで張り合ってるんだよ。 330 00:20:03,669 --> 00:20:06,005 うるさい あなたを召使いにするのも➡ 331 00:20:06,005 --> 00:20:08,507 面白そうだなと思っただけよ。 332 00:20:08,507 --> 00:20:10,843 履 か せ て! 333 00:20:10,843 --> 00:20:12,845 はぁ…。 334 00:20:20,352 --> 00:20:23,189 あっ…。 335 00:20:23,189 --> 00:20:26,692 おぉ… んん…。 336 00:20:31,197 --> 00:20:33,199 んにゃん…! なっ! 337 00:20:33,199 --> 00:20:35,201 なっ なんでもない…。 338 00:20:35,201 --> 00:20:37,203 (結女/水斗)んっ? 📱 339 00:20:42,541 --> 00:20:45,044 (階段を降りる音) 340 00:20:45,044 --> 00:20:47,046 (結女/水斗)あぁ…。 341 00:20:47,046 --> 00:20:50,216 (由仁/峰秋)んん…。 エヘヘヘ…。 342 00:20:50,216 --> 00:20:53,052 (いさな)いやぁ 助かりました…。 343 00:20:53,052 --> 00:20:55,554 質問攻めになっちゃいまして…。 344 00:20:55,554 --> 00:20:58,891 初対面の大人の人とは どう話していいのか…。 345 00:20:58,891 --> 00:21:00,893 あっ そういえば ご両親➡ 346 00:21:00,893 --> 00:21:03,229 すっかり私のことを 水斗くんの元カノだと➡ 347 00:21:03,229 --> 00:21:05,731 思ってるんですけど どうしてですかね? 348 00:21:05,731 --> 00:21:07,900 はぁ? なんでだよ。 349 00:21:07,900 --> 00:21:10,236 彼女ですか? って聞かれたから➡ 350 00:21:10,236 --> 00:21:13,405 「この前フラれたので 今は友達です」 って答えたら➡ 351 00:21:13,405 --> 00:21:15,908 元カノってことに なっちゃいまして…。 352 00:21:15,908 --> 00:21:20,246 はぁ… 君な それは勘違いされるだろ。 353 00:21:20,246 --> 00:21:25,084 (いさな)ウヘヘ… まあなんというか さすがにですね…。 354 00:21:25,084 --> 00:21:29,421 「告ったらフラれただけなので 1回も彼女にはなれてません」➡ 355 00:21:29,421 --> 00:21:33,225 と答えるのは 抵抗がありまして…。 356 00:21:33,225 --> 00:21:36,729 水斗くん 私 実はまだ➡ 357 00:21:36,729 --> 00:21:38,731 そこそこ 傷ついてますからね。 358 00:21:38,731 --> 00:21:40,733 そうか…。 359 00:21:40,733 --> 00:21:45,037 ですから ちゃんと慰めてくださいね。 360 00:21:45,037 --> 00:21:47,039 フフッ。 361 00:21:47,039 --> 00:21:50,709 そうだな…。 362 00:21:50,709 --> 00:21:53,879 おウチで ひたすら本だけ読む休日➡ 363 00:21:53,879 --> 00:21:56,215 というのも なかなか いいものですね~。 364 00:21:56,215 --> 00:21:58,217 ああ。 365 00:21:58,217 --> 00:22:02,888 《きっと綾井結女と 何を話すでもなく➡ 366 00:22:02,888 --> 00:22:05,224 好きな本を読んで過ごすのも➡ 367 00:22:05,224 --> 00:22:09,428 今日と同じように きっと 楽しい経験だったんだと思う》 368 00:22:09,428 --> 00:22:13,265 (いさな)水斗くんは。 んっ? 369 00:22:13,265 --> 00:22:16,402 大切な友達です フフッ。 370 00:22:16,402 --> 00:22:19,104 《だから 恋人になんてならなければ…》 371 00:22:21,440 --> 00:22:24,109 では 私はこの辺で! フフン。 372 00:22:26,445 --> 00:22:29,448 《もし 恋人になんて ならなければ…➡ 373 00:22:29,448 --> 00:22:34,353 友達として ほどよい関係性であったなら…。 374 00:22:34,353 --> 00:22:36,355 僕たちは まだ➡ 375 00:22:36,355 --> 00:22:39,525 あのころのままで いられたんじゃないだろうか。 376 00:22:39,525 --> 00:22:42,194 だけど それは無駄な仮定だ。 377 00:22:42,194 --> 00:22:44,196 僕も あの女も➡ 378 00:22:44,196 --> 00:22:47,199 東頭いさなみたいには 決して できない》