1 00:00:45,096 --> 00:00:46,449 どけどけっ! 2 00:00:46,482 --> 00:00:50,347 大王さまのお通りだっ! 3 00:00:57,207 --> 00:00:59,359 大王、この辺りはいかがでしょう? 4 00:00:59,939 --> 00:01:04,040 うん、ここに決めよう。ここにわしの墓を作るのだ。 5 00:01:04,319 --> 00:01:04,659 はっ! 6 00:01:05,379 --> 00:01:08,340 これまでにない大きな墓にしたいものだ。 7 00:01:08,480 --> 00:01:12,239 されば、大王のご威光は太陽のごとく輝きましょう。 8 00:01:12,719 --> 00:01:16,379 ぜひとも、私の生きているうちに完成させてほしい。 9 00:01:16,560 --> 00:01:20,011 はっ!早速、豪族たちに協力を求めましょう。 10 00:01:22,450 --> 00:01:28,043 大和朝廷の成立 ―古墳と大王たち— 11 00:01:34,495 --> 00:01:37,705 おおい!ムラ長はお知らせを伝えるぞ! 12 00:01:37,730 --> 00:01:41,059 明日の朝、村の広場に集まれとのことだ! 13 00:01:41,469 --> 00:01:42,544 用事は何だね? 14 00:01:42,829 --> 00:01:47,424 そんなこと知るか?黙って集まればいいのだ!わかったな! 15 00:01:48,205 --> 00:01:50,565 どうせろくなことじゃないだろうよ。 16 00:01:54,258 --> 00:01:59,804 取り入れがおわったら大王の墓を作ることになった。 17 00:01:59,829 --> 00:02:01,705 やれやれ、まだか。 18 00:02:01,730 --> 00:02:06,890 黙れ!お前らは誰のおかげで無事に暮らしていけると思っているんだ! 19 00:02:07,849 --> 00:02:12,255 よその国の奴隷になりたければ、それでもいいんだぞ。 20 00:02:24,613 --> 00:02:27,204 お母!腹減ったよ! 21 00:02:27,229 --> 00:02:28,664 もうすぐだよ。 22 00:02:30,517 --> 00:02:32,178 どうしたんだ、お父? 23 00:02:32,203 --> 00:02:35,914 大王のお墓づくりに出かけなければならないんだ。 24 00:02:35,939 --> 00:02:38,674 お墓づくりぐらいなら、わけないだろ? 25 00:02:38,699 --> 00:02:41,854 はい、できたよ。そうはいかないらしいよ。 26 00:02:41,879 --> 00:02:46,634 そうなんじゃよ。昔、わしの時は5年もかかったもんなんじゃい。 27 00:02:46,659 --> 00:02:50,294 5年も?どうしてそんなにかかるんだよ。 28 00:02:50,319 --> 00:02:54,215 そりゃあ、でっかい山のようなお墓を作るためなんじゃ。 29 00:02:54,240 --> 00:02:58,595 米を取り上げられた上、墓づくりに駆り出されるなんてよ。 30 00:02:58,620 --> 00:02:59,860 そうぼやくな。 31 00:02:59,860 --> 00:03:01,680 えらい人に立てついたって、 32 00:03:01,699 --> 00:03:04,300 どうせ、ろくなことはないんじゃい。 33 00:03:20,518 --> 00:03:21,664 お父… 34 00:03:22,139 --> 00:03:25,468 お母のお手伝いをちゃんとして待ってるんだぞ。 35 00:03:27,594 --> 00:03:28,800 お父! 36 00:03:34,120 --> 00:03:36,014 気をつけてね、お父。 37 00:03:42,185 --> 00:03:43,712 へー? 38 00:03:45,892 --> 00:03:48,405 こら!いいかげんに帰るんぞ! 39 00:03:50,067 --> 00:03:51,255 なんでよ! 40 00:03:51,297 --> 00:03:53,225 いわっちゃってよ! 41 00:03:53,250 --> 00:03:54,629 こいつ! 42 00:03:59,867 --> 00:04:01,493 お父… 43 00:04:06,840 --> 00:04:09,890 働き手がいなくなったら、どうなるのかな? 44 00:04:10,099 --> 00:04:13,439 種まきや取り入れの忙しいときは返してくれるそうだ。 45 00:04:13,639 --> 00:04:16,655 それならいいけど、あてにならないからな。 46 00:04:16,680 --> 00:04:17,868 ああ… 47 00:04:28,711 --> 00:04:31,839 はあ、ここに大王の墓をつくるのか。 48 00:04:32,139 --> 00:04:33,839 あの白い髭の人は誰だろう? 49 00:04:34,060 --> 00:04:38,060 白い髭の人は、唐の国から来た墓づくりの名人じゃ。 50 00:04:38,060 --> 00:04:40,060 はあ、海の向こうから。 51 00:04:45,769 --> 00:04:48,439 この鉄のすきやくわを与える。 52 00:04:48,439 --> 00:04:51,439 これで濠(ごう)をほり、土を盛り上げるのだ。 53 00:04:51,439 --> 00:04:54,710 俺たちの畑にもこんなのが使えたらな。 54 00:04:54,735 --> 00:04:57,380 お前たちはこれで土を運ぶのだ。 55 00:05:06,604 --> 00:05:12,193 古墳づくりでは、設計図をもとにした測量が行われました。 56 00:05:12,218 --> 00:05:15,910 そして、かりのみぞをほって水を流し、 57 00:05:15,910 --> 00:05:18,173 古墳全体の基準を求め、 58 00:05:18,198 --> 00:05:22,910 そこから各部分の高さをはかりました。 59 00:05:22,910 --> 00:05:24,658 ちっ。 60 00:05:24,683 --> 00:05:26,314 ほら!ぼやぼやするねっ! 61 00:05:26,339 --> 00:05:27,937 でも、こんなに寒くては。 62 00:05:27,962 --> 00:05:31,339 だまれ。お前らは大王の墓をつくっているのだ。 63 00:05:31,339 --> 00:05:34,891 大王のご恩をなんと心得るのだ、この! 64 00:05:34,989 --> 00:05:36,339 ああっ。 65 00:05:45,091 --> 00:05:48,583 お父はどうしてるかな。 66 00:05:48,990 --> 00:05:51,990 元気に働いているといいがね。 67 00:05:51,990 --> 00:05:52,990 そうだね。 68 00:05:58,467 --> 00:06:02,842 神さま、どうかあの人をお守りください。 69 00:06:16,660 --> 00:06:21,934 今年は春になったのにお父は帰ってこないじゃないかよ。 70 00:06:21,959 --> 00:06:24,180 墓作りが忙しいじゃろう。 71 00:06:34,728 --> 00:06:38,448 ムラ長さま!うちの人はどうなってるんですか。 72 00:06:38,750 --> 00:06:43,345 種まきと取り入れの時は必ず帰ってきたのに、今年はどうしたんですか。 73 00:06:43,370 --> 00:06:46,364 うるさい。そんなことはわしの知ったことか。 74 00:06:46,389 --> 00:06:50,564 だって去年はちゃんと帰ってきて言ったのに、どうなったんですか。 75 00:06:50,589 --> 00:06:53,585 いい加減にしないとひどい目に合わすぞ。 76 00:06:53,610 --> 00:06:56,020 でも約束が違うよ。 77 00:06:56,045 --> 00:06:57,167 帰れ!たきのくせに。 78 00:06:57,289 --> 00:06:59,002 何すんでよこのやろう! 79 00:06:59,102 --> 00:07:01,061 ガキのくせに 80 00:07:11,254 --> 00:07:14,694 ふき石をいいかげんにやると、土がくずれるぞ! 81 00:07:21,822 --> 00:07:23,402 危ない! 82 00:07:47,885 --> 00:07:53,655 おお、いたいた。よいか。お前も明日から墓作りに出ろ。 83 00:07:53,680 --> 00:07:54,734 俺は? 84 00:07:54,759 --> 00:07:58,395 そうだ。人手が足りないんだ。わかったな。 85 00:07:58,420 --> 00:08:02,269 これ以上働き手を取られてどうするんですよ。 86 00:08:02,300 --> 00:08:05,674 ムラ長の命令だ。文句言わずに行け。 87 00:08:05,699 --> 00:08:07,715 行かねえ。俺は行かねえぞ。 88 00:08:07,740 --> 00:08:10,955 家は大丈夫だ。安心して行け。 89 00:08:22,501 --> 00:08:25,287 さあ、いそぐんだ‼ 90 00:08:28,293 --> 00:08:32,004 おお、これが棺をおさめる石室ですな。 91 00:08:32,029 --> 00:08:37,026 そうです。宝物と大王のご遺体を入れるのです。 92 00:08:37,330 --> 00:08:40,585 おお、石の棺が来たぞ。 93 00:08:40,850 --> 00:08:48,101 こうした巨大な墓を作るには、一日千人以上の人々が働いて、四、五年はかかりました。 94 00:08:48,141 --> 00:08:53,367 それ!それ!それ!それ! 95 00:09:20,070 --> 00:09:22,276 お父だ! 96 00:09:51,596 --> 00:09:52,935 見事なものじゃ。 97 00:09:53,250 --> 00:09:55,613 今までにない立派なものでございます。 98 00:09:55,663 --> 00:10:00,525 これで地方の豪族どももわしの力を思い知るであろう。 99 00:10:09,085 --> 00:10:10,144 どうした? 100 00:10:10,169 --> 00:10:12,018 お父さん、あれ。 101 00:10:12,269 --> 00:10:16,070 ああ、近くの村に死人が出たようだな。 102 00:10:17,470 --> 00:10:20,716 かわいそうに、共同墓地へ行くんだね。 103 00:10:21,070 --> 00:10:28,589 この頃、一般には人が死ぬと、かめの棺に入れられて共同墓地に葬られたようです。 104 00:10:28,870 --> 00:10:32,329 四世紀からの日本がどんな状態であったのか、 105 00:10:32,353 --> 00:10:34,998 正確に知る方法はありませんが、 106 00:10:35,022 --> 00:10:38,269 今残る古墳がその手がかりになるのです。 107 00:10:38,960 --> 00:10:44,257 このため、古墳の作られた四世紀から六世紀の終わり頃までを、 108 00:10:44,281 --> 00:10:46,631 古墳時代というのです。 109 00:10:50,951 --> 00:10:52,891 六世紀のはじめ 110 00:10:52,915 --> 00:10:58,025 大和では、王位をめぐる豪族同士の争いでみだれました。 111 00:10:58,519 --> 00:11:00,269 おぬし、どう思う? 112 00:11:00,370 --> 00:11:02,769 うん、男大迹王(おおとのきみ)のことか。 113 00:11:03,638 --> 00:11:07,876 もはや、男大迹王の力にかなう者はおるまい。 114 00:11:07,901 --> 00:11:11,607 しかたがない。男大迹王を大和に迎えよう。 115 00:11:11,632 --> 00:11:12,970 今の福井県にいた、 116 00:11:12,970 --> 00:11:18,466 男大迹王が大王の子孫であると名乗りをあげ、進出してきました。 117 00:11:18,491 --> 00:11:24,335 そして、五百二十六年、大和を平定して、継体天皇と名乗りました。 118 00:11:24,555 --> 00:11:26,732 この頃、朝鮮半島も、 119 00:11:26,757 --> 00:11:31,054 百済(くだら)、高句麗(こうくり)、新羅(しらぎ)、 任那(みまな)の四つの国に分かれて、 120 00:11:31,078 --> 00:11:33,353 勢力争いをしていました。 121 00:11:36,530 --> 00:11:40,909 大王さま、どうか、わが任那をお救いくださいませ。 122 00:11:41,369 --> 00:11:43,909 新羅が攻めこんできたのです。 123 00:11:44,368 --> 00:11:45,268 新羅が? 124 00:11:45,342 --> 00:11:46,263 はい。 125 00:11:46,288 --> 00:11:50,909 どうか、大王のお力で、新羅を打ち破ってください。 126 00:11:51,084 --> 00:11:52,984 よし、わかった。 127 00:11:53,009 --> 00:11:55,153 ありがとうございました。 128 00:11:58,677 --> 00:12:04,620 任那は、わが国の朝鮮半島に対する足がかりとなる、大事なところです。 129 00:12:05,190 --> 00:12:08,090 なんとか、守ってやらなくてはなりません。 130 00:12:08,566 --> 00:12:11,711 して、遠せい将軍は誰にするか。 131 00:12:11,885 --> 00:12:14,771 近江毛野臣(おうみのけぬのおみ)がよろしいでしょう。 132 00:12:18,017 --> 00:12:22,072 任那を守らねば、わが大和朝廷の威信に関わることと、 133 00:12:22,096 --> 00:12:24,220 必ず新羅を打て。 134 00:12:24,320 --> 00:12:30,407 六万の兵を朝鮮半島に送るには、九州に武器や食料の基地が必要ですが。 135 00:12:30,432 --> 00:12:32,220 それは考えてある。 136 00:12:32,320 --> 00:12:36,593 少しの国の造(みやつこ)に命じて用意させるから、心配はない。 137 00:12:36,618 --> 00:12:41,220 ならば、新羅の軍勢など踏みつぶしてごらんに入れます。 138 00:12:41,320 --> 00:12:44,534 任那を救って、朝鮮半島に力を伸ばせば、 139 00:12:44,559 --> 00:12:47,655 わしの朝廷での立場も有利になる。 140 00:12:47,680 --> 00:12:50,300 ならば、このわたきしも。 141 00:12:50,324 --> 00:12:53,120 大いに取り立ててやる。頼むぞ。 142 00:12:53,946 --> 00:12:56,042 お任せください。 143 00:13:06,311 --> 00:13:09,511 ただいま、新羅からの使者が到着しました。 144 00:13:10,137 --> 00:13:12,239 なに、新羅? 145 00:13:14,820 --> 00:13:19,267 新羅の使者ご苦労。して何用じゃ。 146 00:13:20,207 --> 00:13:27,269 筑紫にこれだけの勢力を持つ磐井どのが 大和朝廷に支配されているなど、信じられないことです。 147 00:13:27,370 --> 00:13:29,269 ふーん。 148 00:13:29,269 --> 00:13:32,967 大和の軍を打ち破って、倭(わ)の王となられますよう、 149 00:13:32,991 --> 00:13:36,614 わが新羅の王も援助を惜しまないと申しております。 150 00:13:55,778 --> 00:13:59,416 武器をもっと集めろ。食料もだ。 151 00:13:59,441 --> 00:14:02,493 すると、大和朝廷と戦うのですか。 152 00:14:03,029 --> 00:14:08,899 ふーん。そうとも、わしがこの国の大王となるのだ。 153 00:14:09,000 --> 00:14:11,899 大和からの使者が参りました。 154 00:14:12,000 --> 00:14:14,294 なに、大和から。 155 00:14:17,146 --> 00:14:22,854 筑紫国造に、武器と食料を用意するようにとの仰せです。 156 00:14:22,879 --> 00:14:26,779 なに、武器と食料だと。そんなものはない。 157 00:14:27,107 --> 00:14:29,779 大王の命令ですぞ。 158 00:14:30,640 --> 00:14:35,779 黙れ。任那を助ける軍隊など、この筑紫の土を一歩も踏ません。 159 00:14:35,879 --> 00:14:38,779 かえって、毛野臣につたえい。 160 00:14:38,879 --> 00:14:41,286 火国(ひのくに)と豊国(とよのくに)に使いを出せ、 161 00:14:41,310 --> 00:14:46,995 応援の軍を頼み、大和軍を打ち破り、筑紫朝廷を作るのじゃ。 162 00:14:47,020 --> 00:14:48,639 ああ。 163 00:15:01,631 --> 00:15:03,678 撃てっ! 164 00:15:13,157 --> 00:15:16,960 なに?磐井の軍が我が軍に手向かってきたというのか。 165 00:15:17,059 --> 00:15:19,960 我が軍は散々に打ち負かされました。 166 00:15:20,431 --> 00:15:26,267 油断したからだ。たかが田舎の豪族ではないか。わしが蹴散らしてやる。 167 00:15:34,833 --> 00:15:35,993 撃てっ! 168 00:15:38,456 --> 00:15:39,743 撃てっ! 169 00:16:08,160 --> 00:16:12,382 磐井の奴一人ならば、問題はありませんが。 170 00:16:12,622 --> 00:16:14,410 他に何がある。 171 00:16:14,435 --> 00:16:17,840 新羅が後押しをしている気配があるのです。 172 00:16:18,568 --> 00:16:19,586 新羅が? 173 00:16:19,611 --> 00:16:23,555 わが大和朝廷は、まだ誕生したばかりです。 174 00:16:23,579 --> 00:16:27,904 悪くすると朝廷の屋台骨が揺らぐことになるでしょう。 175 00:16:29,179 --> 00:16:35,080 任那のことは後回しにしても、磐井を打つことが先決です。 176 00:16:35,619 --> 00:16:36,899 そうであるな。 177 00:16:36,924 --> 00:16:39,571 わたくしは前々から考えていました。 178 00:16:39,595 --> 00:16:42,245 九州一の磐井を叩きつぶせば、 179 00:16:42,269 --> 00:16:46,825 日本中が震えやがって、大きめに反抗するものはなくなります。 180 00:16:47,179 --> 00:16:48,700 なるほど。 181 00:16:49,701 --> 00:16:54,980 大王の命令に背いた、磐井を打つ絶好の機会です。 182 00:16:55,768 --> 00:16:59,797 いいだろう。それで討伐軍に誰を送るのか。 183 00:17:00,080 --> 00:17:03,980 物部麁鹿火(もののべあらかひ)が一番勇敢な武将です。 184 00:17:04,495 --> 00:17:09,768 よいか。この戦いで大和朝廷の本当の力を世に問うのだ。 185 00:17:09,792 --> 00:17:14,980 絶対に負けられない戦いであるぞ。何としても磐井を滅ぼすのだ。 186 00:17:15,079 --> 00:17:17,242 わかっておる。 187 00:18:03,442 --> 00:18:07,159 このままでは兵力が消耗するばかりだ。 188 00:18:07,183 --> 00:18:09,880 決戦を仕掛けよう。 189 00:18:09,980 --> 00:18:12,430 望むところです。 190 00:18:14,410 --> 00:18:18,753 五百二十七年に始まった磐井軍との戦いは、 191 00:18:18,777 --> 00:18:21,385 一年半も続いたのです。 192 00:18:22,410 --> 00:18:23,525 かかれ! 193 00:19:11,327 --> 00:19:13,463 えっ、無念だ 194 00:19:14,467 --> 00:19:15,487 父上! 195 00:19:15,759 --> 00:19:19,009 あとはわたくしに任せて、落ち延びてください。 196 00:19:20,793 --> 00:19:23,660 葛子(くずこ)、あとを頼む。 197 00:19:29,157 --> 00:19:34,043 こうして、 磐井の乱はようやく鎮圧されました。 198 00:19:35,010 --> 00:19:37,582 葛子は命を助けられましたが、 199 00:19:37,606 --> 00:19:42,874 磐井は斬られたとも、どこかへ落ち延びたとも言われています。 200 00:19:54,490 --> 00:19:57,390 おお、物部麁鹿火、よくやった。 201 00:19:57,490 --> 00:20:04,390 ああ、磐井は頑強に抵抗しましたが、物部の軍が命がけで戦いました。 202 00:20:05,833 --> 00:20:09,994 もはや国中に大王に背く者は一人もいないかと。 203 00:20:10,019 --> 00:20:12,971 物部の奴めの手柄を独り占めにしよって。 204 00:20:12,996 --> 00:20:14,895 今に見ておれ。 205 00:20:17,009 --> 00:20:21,501 大伴金村(おおとものかなむら)は、朝廷内の勢力を盛り返すために、 206 00:20:21,525 --> 00:20:24,910 再び軍を朝鮮半島に送りました。 207 00:20:25,548 --> 00:20:29,910 だが、強力な新羅の軍に打ち勝つことはできなかったのです。 208 00:20:36,160 --> 00:20:37,059 どうした? 209 00:20:37,160 --> 00:20:38,868 大王が亡くなられました。 210 00:20:38,893 --> 00:20:41,635 えい、なんだと。 211 00:20:42,160 --> 00:20:47,628 これを機に、大伴一族は朝廷内の勢力を失ってゆくのです。 212 00:20:48,006 --> 00:20:48,905 そして、 213 00:20:49,059 --> 00:20:52,764 物部一族が勢力を持つようになりました。 214 00:20:53,068 --> 00:21:00,911 この物部一族が力を持ったことで、朝廷の中で新たな事件と争いが起きてきました。 215 00:21:04,748 --> 00:21:08,488 大王の力って大きなものだったんだな。 216 00:21:08,513 --> 00:21:12,371 それで、大王の墓ってどれくらいの大きさだったの? 217 00:21:12,396 --> 00:21:16,223 そうね。今残っているので一番大きいのは、 218 00:21:16,247 --> 00:21:18,774 大阪の堺にある仁徳陵で、 219 00:21:18,798 --> 00:21:23,001 長さ486メートル、 幅305メートルもあるすごく大きなものです。 220 00:21:23,026 --> 00:21:24,801 すごく大きなものなの。 221 00:21:24,826 --> 00:21:29,530 へー、無駄なことするもんだな。みんなが可哀想だよ。 222 00:21:29,555 --> 00:21:33,068 何のためにそんな大きなお墓を作ったのかしら。 223 00:21:33,093 --> 00:21:38,411 うーん、この頃は大王になったからといって、そう安心してはいられなかったのよね。 224 00:21:38,436 --> 00:21:44,127 だから、自分の力を世の中に示すために作られたものと言われているんだけど。 225 00:21:44,152 --> 00:21:47,712 そうか、国中がまだ安定していなかったのか。 226 00:21:47,737 --> 00:21:50,492 それで九州に反乱が起こったのね。 227 00:21:50,730 --> 00:21:51,604 そう。 228 00:21:51,629 --> 00:21:56,891 大和朝廷にとってこの磐井の反乱は最大の危機だったのよね。 229 00:21:57,849 --> 00:22:02,352 この頃、ヨーロッパでは西ローマ帝国が滅んで、 230 00:22:02,376 --> 00:22:06,629 ゲルマン民族が支配するフランク王国ができたのです。 231 00:22:06,654 --> 00:22:11,027 中国ではたくさんの国が入り乱れて争っていましたが、 232 00:22:11,051 --> 00:22:19,823 文学が盛んになって、中でも陶淵明(とうえんめい)は今でも名の残っている優れた詩人だったのです。 233 00:22:36,645 --> 00:22:42,965 子供みたいな あなたを見てると 234 00:22:43,050 --> 00:22:51,026 私は小さな 海になる 235 00:22:51,599 --> 00:22:58,872 遠い過去から 私たち 236 00:22:58,926 --> 00:23:06,723 愛してたような 気がするの 237 00:23:06,770 --> 00:23:13,167 胸に火照(ほて)った 耳を当てれば 238 00:23:13,288 --> 00:23:21,405 せつなくてあたたかい 生命(いのち)のひびき 239 00:23:21,452 --> 00:23:28,033 都会の風は 気まぐれで 240 00:23:28,107 --> 00:23:34,680 今にも別れが 来そうだけど 241 00:23:34,727 --> 00:23:40,696 花が散っては 咲くように 242 00:23:40,721 --> 00:23:55,753 このつぎの人生も 会いましょう