1 00:00:01,467 --> 00:00:03,636 <マキナ:ほんの少し昔の話。 2 00:00:03,636 --> 00:00:09,975 アルネスの地では 2つの勢力が 覇権を懸けて争っていた。 3 00:00:09,975 --> 00:00:13,779 定められた命を持つ 定命と…> 4 00:00:22,655 --> 00:00:25,658 <マキナ:死の枷から解き放たれた 不死> 5 00:00:25,658 --> 00:00:37,336 ♬~ 6 00:00:37,336 --> 00:00:41,507 <マキナ:不死戦争は 世界を二分し 苛烈を極めた> 7 00:00:41,507 --> 00:00:59,358 ♬~ 8 00:00:59,358 --> 00:01:05,130 <マキナ:ついに 世界の命運は 2人の男の対決に委ねられた。 9 00:01:05,130 --> 00:01:10,636 女神メルディアより 聖剣イクサソルデを賜った 勇者グラム。 10 00:01:10,636 --> 00:01:16,475 不死の頂点にして 魔王 ベルトール=ベルベット・ベールシュバルト> 11 00:01:16,475 --> 00:01:32,291 ♬~ 12 00:01:34,326 --> 00:01:54,346 ♬~ 13 00:01:54,346 --> 00:02:05,791 ♬~ 14 00:02:05,791 --> 00:02:12,631 <マキナ:大陸暦1599年 竜の月 12日。 15 00:02:12,631 --> 00:02:17,636 その一閃をもって 物語は 終えんを迎えた> 16 00:02:25,811 --> 00:02:29,481 (グラム)ハァハァ…。 17 00:02:29,481 --> 00:02:36,321 ハァハァ… フゥー… フゥ…。 18 00:02:36,321 --> 00:02:40,159 (ベルトール)見事だ 勇者よ。 ハッ… ハァ…。 19 00:02:40,159 --> 00:02:46,331 よくぞ 定命の身で 余を打ち倒した。 20 00:02:46,331 --> 00:02:52,004 その強さ そして 何より その勇気を➡ 21 00:02:52,004 --> 00:02:54,006 余は たたえよう。 22 00:02:54,006 --> 00:02:57,676 君も強かった。 本当に。 23 00:02:57,676 --> 00:03:01,447 余は なぜ 負けた? 24 00:03:01,447 --> 00:03:05,951 軍略も 軍勢も 余も➡ 25 00:03:05,951 --> 00:03:08,120 何もかも すべて➡ 26 00:03:08,120 --> 00:03:11,957 ちっぽけで はかない定命より 勝っていた。 27 00:03:11,957 --> 00:03:15,561 なぜだ? 教えてくれ。 28 00:03:20,632 --> 00:03:25,637 (グラム)命だ。 命? 29 00:03:25,637 --> 00:03:30,309 僕たちには 命がある。 それは 君たちにとっては➡ 30 00:03:30,309 --> 00:03:33,479 ちっぽけで はかないものなのかもしれない。 31 00:03:33,479 --> 00:03:39,151 だけど だからこそ 僕たちは 必死に生き あがく。 32 00:03:39,151 --> 00:03:42,988 弱いからこそ 強くあろうとする そこに➡ 33 00:03:42,988 --> 00:03:46,158 命の輝きを見いだした。 34 00:03:46,158 --> 00:03:50,996 命の輝き… ふざけるな。 35 00:03:50,996 --> 00:03:54,333 そんな くだらんものに 余が負けたなどと…。 36 00:03:54,333 --> 00:03:57,336 それでも 僕たちが勝った。 37 00:03:57,336 --> 00:04:01,106 これは 定命の持つ光の 勝利なんだと➡ 38 00:04:01,106 --> 00:04:03,275 僕は そう思っている。 39 00:04:03,275 --> 00:04:07,946 心せよ 勇者よ。 40 00:04:07,946 --> 00:04:13,285 光がある所には 闇も また 存在する。 41 00:04:13,285 --> 00:04:19,958 そして 闇があるかぎり 余は 何度でも 光の前に現れよう。 42 00:04:19,958 --> 00:04:23,128 余は 不滅の王なのだから。 43 00:04:23,128 --> 00:04:27,332 ならば 僕は 何度でも 闇に立ち向かうよ。 44 00:04:29,301 --> 00:04:35,507 さらばだ。 我が最大の怨敵 勇者グラム。 45 00:04:42,147 --> 00:04:49,321 さらばだ。 我が最悪の宿敵 魔王ベルトール。 46 00:04:49,321 --> 00:04:52,324 フゥ…。 47 00:04:52,324 --> 00:04:54,326 帰ろう。 48 00:05:01,433 --> 00:05:03,936 <マキナ:なれど 世界は続いていく> 49 00:05:11,276 --> 00:05:13,278 (マキナ)ベルトール様。 50 00:05:15,614 --> 00:05:17,616 マキナか。 51 00:05:17,616 --> 00:05:22,955 はい。 六魔侯が一柱 煌灼侯マキナ=ソレージュ。 52 00:05:22,955 --> 00:05:26,124 このときを 500年 お待ちしておりました。 53 00:05:26,124 --> 00:05:28,293 面を上げよ。 54 00:05:28,293 --> 00:05:32,464 はっ! このような身なりでの 拝謁の無礼➡ 55 00:05:32,464 --> 00:05:34,466 どうぞ ご容赦ください。 56 00:05:34,466 --> 00:05:38,804 よい。 それより 余の再誕に よくぞ駆け➡ 57 00:05:38,804 --> 00:05:42,641 復活の儀 メテノエルを成功させた。 58 00:05:42,641 --> 00:05:45,644 それで ここは どこだ? 59 00:05:45,644 --> 00:05:49,815 (マキナ)旧新宿駅 ネルドア地下大聖堂迷宮です。 60 00:05:49,815 --> 00:05:52,150 まあ よい。 61 00:05:52,150 --> 00:05:56,488 さあ マキナ! 魔王は 今 復活を遂げた。 62 00:05:56,488 --> 00:06:00,092 再び 余と共に アルネスを支配しようぞ! 63 00:06:00,092 --> 00:06:03,762 それについて 1つ ご報告があります。 なんだ? 64 00:06:03,762 --> 00:06:07,766 我々の支配すべき世界は もう 滅びてしまいました。 65 00:06:09,935 --> 00:06:11,937 (ベルトール)えっ? 66 00:06:11,937 --> 00:06:14,940 (マキナ)今から 約80年前➡ 67 00:06:14,940 --> 00:06:20,612 我々のいた世界 アルネスと 別次元に 存在していた異世界 アースは➡ 68 00:06:20,612 --> 00:06:24,116 未曽有の大災害に巻き込まれ 融合しました。 69 00:06:24,116 --> 00:06:27,452 後に ファンタジオンと名付けられた それは➡ 70 00:06:27,452 --> 00:06:29,621 地殻変動を引き起こし➡ 71 00:06:29,621 --> 00:06:34,459 最初の3年で 人口は 10分の1にまで減少しました。 72 00:06:34,459 --> 00:06:37,963 国家としてのシステムは 完全に機能を停止し➡ 73 00:06:37,963 --> 00:06:42,301 各都市が 独自に 国としての 役割を持つことになりました。 74 00:06:42,301 --> 00:06:46,471 その都市間でも 大きな争いが 2度 起き➡ 75 00:06:46,471 --> 00:06:49,474 ようやく 戦争の傷痕も癒えてきた。 76 00:06:49,474 --> 00:06:52,978 そんな時代が 現在の状況でございます。 77 00:06:52,978 --> 00:06:56,982 機械文明惑星アースの 高い科学技術と➡ 78 00:06:56,982 --> 00:07:00,585 魔法文明惑星アルネスの魔導技術。 79 00:07:00,585 --> 00:07:04,256 2つの異なる概念同士が 結び付いた結果➡ 80 00:07:04,256 --> 00:07:06,591 急激な発展を遂げたのです。 81 00:07:06,591 --> 00:07:09,094 統合暦2099年。 82 00:07:09,094 --> 00:07:11,763 ハッ…。 ああ…。 83 00:07:11,763 --> 00:07:13,765 (マキナ)これが…。 84 00:07:16,935 --> 00:07:19,438 (マキナ)新しい世界の姿です。 85 00:07:26,778 --> 00:07:29,981 (ベルトール)なんなのだ!? これは~! 86 00:09:00,238 --> 00:09:03,909 これほどまでに 定命たちの文明が 発展するとは…。 あっ! 87 00:09:03,909 --> 00:09:06,244 ベルトール様! あたっ! チッ! 88 00:09:06,244 --> 00:09:08,246 ぼ~っとしてんじゃねえぞ。 89 00:09:08,246 --> 00:09:10,415 すまない。 考え事をしていた。 90 00:09:10,415 --> 00:09:13,919 あっ はい。 申し訳ございません。 91 00:09:13,919 --> 00:09:17,589 全く 六魔侯の誰に ぶつかったのかすら➡ 92 00:09:17,589 --> 00:09:20,926 わからぬのか。 93 00:09:20,926 --> 00:09:23,595 んっ… ベルトール様? 94 00:09:23,595 --> 00:09:25,597 愚鈍な定命どもに➡ 95 00:09:25,597 --> 00:09:29,101 魂で理解できるように 教えてやるとするか。 96 00:09:29,101 --> 00:09:31,102 ひっ! あっ…。 97 00:09:31,102 --> 00:09:35,941 刮目せよ。 魔王のみが使える 魔導の秘奥➡ 98 00:09:35,941 --> 00:09:38,276 無詠唱法を! いっ… 今は ちょっと…。 99 00:09:38,276 --> 00:09:40,278 エル・ストナ! 100 00:09:44,616 --> 00:09:48,453 おい 見ろよ。 天候操作魔法か? 101 00:09:48,453 --> 00:09:52,791 今どき あほなことするやつも いるんだな。 102 00:09:52,791 --> 00:09:56,461 (サイレン) 103 00:09:56,461 --> 00:09:58,463 やかましいな。 104 00:09:58,463 --> 00:10:02,467 市内での 大魔法の使用は 禁止されているんです。 何? 105 00:10:02,467 --> 00:10:05,470 なっ! おっ… おい! ここを離れましょう。 106 00:10:05,470 --> 00:10:09,474 なぜ 余が逃げるようなまねを…。 何とぞ 何とぞ。 107 00:10:11,476 --> 00:10:13,478 あっ! 108 00:10:16,314 --> 00:10:18,316 (マキナ)ベルトール様 亡きあと➡ 109 00:10:18,316 --> 00:10:22,821 我々は 定命の者たちと 停戦協定を結びました。 110 00:10:22,821 --> 00:10:25,991 そして 今より およそ80年前➡ 111 00:10:25,991 --> 00:10:28,159 ファンタジオンの動乱により➡ 112 00:10:28,159 --> 00:10:31,663 不死の王国の民は 散り散りに 各都市へ移っていき➡ 113 00:10:31,663 --> 00:10:34,666 まもなく 一部企業の主導で➡ 114 00:10:34,666 --> 00:10:38,069 とある運動が行われました。 運動? 115 00:10:40,338 --> 00:10:42,674 不死狩りです。 116 00:10:42,674 --> 00:10:46,845 不死は 生物ではなく 悪性の存在として➡ 117 00:10:46,845 --> 00:10:49,181 駆除対象にされてしまいました。 118 00:10:49,181 --> 00:10:54,519 魔導工学技術の発達に伴い 対不死用の武器が量産され➡ 119 00:10:54,519 --> 00:10:58,523 我々は ほぼ せん滅させられました。 120 00:10:58,523 --> 00:11:00,792 六魔侯は どうなったのだ? 121 00:11:00,792 --> 00:11:09,634 天忌侯メイ 黒竜侯シルヴァルド卿 青雷侯ラルシーン卿の所在は 不明。 122 00:11:09,634 --> 00:11:15,640 業剣侯ゼノール卿は 私を逃がすために おとりとなって 1人 敵陣に…。 123 00:11:15,640 --> 00:11:19,311 メテノエルの発動条件を 聞かされていたのが➡ 124 00:11:19,311 --> 00:11:21,813 私とラルシーン卿だけだったので➡ 125 00:11:21,813 --> 00:11:25,483 御身のことを思ってのことと おっしゃっておられました。 126 00:11:25,483 --> 00:11:28,320 忠義にあつい あやつらしいな。 127 00:11:28,320 --> 00:11:31,323 誠に 大義である。 128 00:11:31,323 --> 00:11:33,325 ハァ…。 129 00:11:33,325 --> 00:11:36,661 血術侯マルキュスは…。 130 00:11:36,661 --> 00:11:40,165 えっ? え~っと…。 131 00:11:40,165 --> 00:11:44,836 あっ! ベルトール様 喉は お渇きではありませんか? 132 00:11:44,836 --> 00:11:48,173 いや 別に。 御身に影響はないとはいえ➡ 133 00:11:48,173 --> 00:11:50,675 この街の空気は ベルトール様が吸うには➡ 134 00:11:50,675 --> 00:11:52,677 汚れ過ぎています! 135 00:11:52,677 --> 00:11:56,514 ベルトール様の お喉をいたわるために お飲み物を買って参ります。 136 00:11:56,514 --> 00:11:58,850 しばし こちらにて お待ちくださいませ。 137 00:11:58,850 --> 00:12:02,787 📺はいよ~。 んっ? 138 00:12:02,787 --> 00:12:05,957 ヤッホー! 139 00:12:05,957 --> 00:12:07,959 📺フゥー! 140 00:12:07,959 --> 00:12:10,128 あっ…。 141 00:12:10,128 --> 00:12:13,298 2つで十分ですよ。 いや 4つだ。 142 00:12:13,298 --> 00:12:17,636 2つで十分ですよ。 わかってくださいよ。 143 00:12:17,636 --> 00:12:21,139 📺ずっと 鼻声なんでしょうか? 144 00:12:21,139 --> 00:12:23,541 📺はい~。 145 00:12:25,644 --> 00:12:28,813 📺んっ! えっ? 何これ? 146 00:12:28,813 --> 00:12:30,982 広告 ハッキングされてね? 147 00:12:30,982 --> 00:12:33,485 (高橋)イッヒヒヒヒヒヒ…。 148 00:12:33,485 --> 00:12:35,987 んっ…。 149 00:12:35,987 --> 00:12:38,156 (ベルトール)そこな女。 んっ? 150 00:12:38,156 --> 00:12:43,995 あっ…。 わっ… 私? うむ。 151 00:12:43,995 --> 00:12:46,831 んっ… 何? 152 00:12:46,831 --> 00:12:49,167 そなた 今 何をした? 153 00:12:49,167 --> 00:12:52,671 えっ? なっ… なんのことかな? 154 00:12:52,671 --> 00:12:55,173 私 わかんな~い。 155 00:12:55,173 --> 00:12:57,842 そのほうの周囲の 霊素が揺らいでから➡ 156 00:12:57,842 --> 00:13:00,278 そこな投影像が変じただろう。 157 00:13:00,278 --> 00:13:05,617 えっ? 霊素の揺れで 私のハッキングを見破った? 158 00:13:05,617 --> 00:13:08,787 ありえない。 あんた 何者? 159 00:13:08,787 --> 00:13:10,789 フッ…。 160 00:13:10,789 --> 00:13:14,292 魔王だ。 マジで 何 言ってんの? 161 00:13:14,292 --> 00:13:16,294 ところで 先ほどの あれだが➡ 162 00:13:16,294 --> 00:13:18,630 霊素の揺れの感じで 虚像投影に➡ 163 00:13:18,630 --> 00:13:21,299 何かしらを仕掛けたのは 理解したが➡ 164 00:13:21,299 --> 00:13:25,303 原理が わからん。 なかなかの手だれと見受ける。 165 00:13:25,303 --> 00:13:29,808 え~? そんな 別に 大したこと してないって。 166 00:13:29,808 --> 00:13:35,647 単なるハッキングだよ エーテルハック。 ハッキング? 167 00:13:35,647 --> 00:13:37,816 そう。 私 こう見えて➡ 168 00:13:37,816 --> 00:13:41,820 命の危険にさらされるような 危ない仕事もこなす➡ 169 00:13:41,820 --> 00:13:44,155 エーテルハッカーなの! 170 00:13:44,155 --> 00:13:46,991 で さっきのやつはっていうと 今 新宿市で主流の➡ 171 00:13:46,991 --> 00:13:49,160 IHMI製のホロディスプレイって➡ 172 00:13:49,160 --> 00:13:51,996 術式の倫理防壁に 致命的な ぜい弱性があんの。 173 00:13:51,996 --> 00:13:57,001 そこを突いて ネットに転がってる エロ広告と 差し替えたってわけ。 174 00:13:57,001 --> 00:13:59,003 ああ 勘違いしてほしくないのは あれが➡ 175 00:13:59,003 --> 00:14:01,272 私の知的好奇心とか 暇潰しとか➡ 176 00:14:01,272 --> 00:14:03,775 ただ いたずらしたかった ってだけじゃないってこと。 177 00:14:03,775 --> 00:14:07,278 IHMIって ネットの規制とか フィルタリングが 結構 厳しいから➡ 178 00:14:07,278 --> 00:14:11,449 真に自由な場所は ネットの中だと 思ってる私にとっては 敵も同然。 179 00:14:11,449 --> 00:14:15,954 まあ これは その あれ! 一種の 社会抗議活動も兼ねてるってわけ。 180 00:14:15,954 --> 00:14:19,624 この腐った社会に対する 反抗思想の体現者として➡ 181 00:14:19,624 --> 00:14:22,627 このスーパー天才美少女ハッカーの私が…。 182 00:14:22,627 --> 00:14:24,629 そなた。 何? 183 00:14:24,629 --> 00:14:27,465 マルキュスという男を捜している。 184 00:14:27,465 --> 00:14:30,802 この名に聞き覚えはあるか? 185 00:14:30,802 --> 00:14:33,304 あそこに行けば わかるんじゃない? 186 00:14:33,304 --> 00:14:37,509 マルキュスっていったら あそこの社長で有名だもん。 187 00:14:57,328 --> 00:15:02,100 IHMIへ ようこそ。 ご用件を お伺いします。 188 00:15:02,100 --> 00:15:06,271 マルキュスに取り次げ。 ベルトールが来た と言えば わかるだろう。 189 00:15:06,271 --> 00:15:08,606 (木ノ原)お待ちしておりました。 190 00:15:08,606 --> 00:15:12,777 私 マルキュス社長の 秘書を務めております➡ 191 00:15:12,777 --> 00:15:14,779 木ノ原と申します。 192 00:15:21,619 --> 00:15:26,791 なんでしょうか? いや その謎生物が気になってな。 193 00:15:26,791 --> 00:15:31,796 我が石丸魔導重工が誇る マスコットキャラクター イシマルくんです。 194 00:15:31,796 --> 00:15:35,500 近い将来 世界中で ムーブメントになる予定の子です。 195 00:15:37,635 --> 00:15:40,038 (ベルトール)個性的な生き物だな。 196 00:15:42,807 --> 00:15:47,812 (マルキュス) お久しぶりですね 我が王よ。 197 00:15:47,812 --> 00:15:52,817 マルキュス 座したままとは 不敬であるぞ。 198 00:15:52,817 --> 00:15:56,821 本日は どのような ご用件で いらっしゃったのですか? 199 00:15:56,821 --> 00:16:00,258 まずは 余の復活を 祝うべきではないのか? 200 00:16:00,258 --> 00:16:02,260 ええ… まあ…。 201 00:16:02,260 --> 00:16:07,265 もう よい。 余と共に 不死の王国を再建し➡ 202 00:16:07,265 --> 00:16:09,601 世界を支配する手助けをせよ。 203 00:16:09,601 --> 00:16:14,939 フハッ… フフフフフフフ…。 204 00:16:14,939 --> 00:16:18,610 フフフ… フッ… クククク… ハハハハ…。 205 00:16:18,610 --> 00:16:21,446 断る。 なんだと? 206 00:16:21,446 --> 00:16:26,618 断ると そう申し上げたのですよ 我が王。 207 00:16:26,618 --> 00:16:29,621 否 ベルトール。 208 00:16:29,621 --> 00:16:33,791 余の名を軽んずるとは 不敬者が! 209 00:16:33,791 --> 00:16:35,994 (木ノ原)竜刀 千鳥! んっ! 210 00:16:44,802 --> 00:16:46,971 武装鍛造の魔法か? 211 00:16:46,971 --> 00:16:50,642 (マルキュス)かまいませんよ 木ノ原。 下がっていなさい。 212 00:16:50,642 --> 00:16:52,644 承知しました。 213 00:16:54,979 --> 00:16:57,482 (マルキュス)衰えましたね。 214 00:16:57,482 --> 00:17:00,418 以前のあなたならば 斬られた瞬間に 傷が閉じ➡ 215 00:17:00,418 --> 00:17:03,421 血の一滴も流さなかったはずです。 216 00:17:03,421 --> 00:17:08,426 そんなざまで 世界を支配する? 笑わせないでください。 217 00:17:08,426 --> 00:17:12,430 あなたを支えていた信仰も かたどっていた恐怖も➡ 218 00:17:12,430 --> 00:17:15,099 すべては 忘却のかなた。 219 00:17:15,099 --> 00:17:18,436 そんな あなたに垂れる こうべはない。 220 00:17:18,436 --> 00:17:21,606 とっとと 私の前から消えてください。 221 00:17:21,606 --> 00:17:26,778 もしくは 逆に あなたが 地に伏せて懇願すれば➡ 222 00:17:26,778 --> 00:17:30,114 少しは考えてやってもいいですよ。 223 00:17:30,114 --> 00:17:34,953 そなた 余に勝てんことは 理解していよう。 224 00:17:34,953 --> 00:17:36,955 試してみますか? 225 00:17:36,955 --> 00:17:39,290 ベル…。 スペルブレイカー。 226 00:17:39,290 --> 00:17:41,626 ぐっ! あっ…。 227 00:17:41,626 --> 00:17:44,629 二手 遅いですよ。 228 00:17:44,629 --> 00:17:47,632 ばかな… なぜだ? 229 00:17:47,632 --> 00:17:50,301 フフフフフフフ… ハハハハ…。 230 00:17:50,301 --> 00:17:53,304 アーッハッハッハッハッハッ! アハハハハ! 231 00:17:53,304 --> 00:17:56,140 なぜ 無詠唱法を扱える自分が➡ 232 00:17:56,140 --> 00:18:00,745 自分よりも魔法センスのない私に 無効化されたのかと➡ 233 00:18:00,745 --> 00:18:03,581 そう疑問に思っているのですか? 234 00:18:03,581 --> 00:18:08,419 魔王ベルトールが! ねえ そうなのでしょう? 235 00:18:08,419 --> 00:18:10,588 これですよ。 236 00:18:10,588 --> 00:18:12,757 なんなのだ? それは。 237 00:18:12,757 --> 00:18:15,760 今回 皆さんに ご紹介するのは➡ 238 00:18:15,760 --> 00:18:19,597 人類の英知 最先端魔導工学の結晶➡ 239 00:18:19,597 --> 00:18:22,100 魔導具 ファミリアです。 240 00:18:22,100 --> 00:18:24,769 ご存じのとおり 魔法発動には➡ 241 00:18:24,769 --> 00:18:29,273 起動 構築 展開 詠唱 宣言と➡ 242 00:18:29,273 --> 00:18:31,442 5つの工程が必要です。 243 00:18:31,442 --> 00:18:36,781 このファミリアは 構築 展開 詠唱を 省略してくれます。 244 00:18:36,781 --> 00:18:40,618 📺ファミリアを着けた使用者は 選択し 宣言するだけで➡ 245 00:18:40,618 --> 00:18:43,955 使いたい魔法を 発動できるようになります。 246 00:18:43,955 --> 00:18:47,959 📺着けるだけで あらゆる種族 年齢の人々が➡ 247 00:18:47,959 --> 00:18:52,964 無詠唱法 無構築法 無展開法を 習得できる。 248 00:18:52,964 --> 00:18:55,299 そんな理想を 現実にしてくれる。 249 00:18:55,299 --> 00:18:58,136 それが ファミリアなのです。 250 00:18:58,136 --> 00:19:02,073 ちなみに ファミリアは 霊的上位存在である肉体には➡ 251 00:19:02,073 --> 00:19:04,742 適合できないように 設計しています。 252 00:19:04,742 --> 00:19:08,579 つまり あなたは ファミリアを使用できません。 253 00:19:08,579 --> 00:19:12,250 いずれ復活するであろう あなたが ファミリアを着けてしまったら➡ 254 00:19:12,250 --> 00:19:15,420 私の優位性が 薄れてしまうでしょ? 255 00:19:15,420 --> 00:19:18,756 それは よくない。 非常に よくない。 256 00:19:18,756 --> 00:19:20,758 ベルナ…。 スペルブレイカー。 257 00:19:20,758 --> 00:19:25,263 ぐっ! (マルキュス)あなたの 魔法処理速度は大したものだ。 258 00:19:25,263 --> 00:19:28,099 しかし それ以上の性能のファミリアは➡ 259 00:19:28,099 --> 00:19:30,935 今や 誰もが所持する 生活必需品。 260 00:19:30,935 --> 00:19:36,107 それを着けていない あなたは 今の世界では あまりに遅い。 261 00:19:36,107 --> 00:19:38,276 なぜだ? マルキュス。 262 00:19:38,276 --> 00:19:41,279 (マルキュス)なぜ なぜ なぜと 見苦しいですね。 263 00:19:41,279 --> 00:19:46,284 私が 忠誠を誓っていたと 本気で思っていたのですか? 264 00:19:46,284 --> 00:19:49,954 初めから 気に入らなかったんですよ。 265 00:19:49,954 --> 00:19:53,958 独善的で 傲慢で すべてにおいて 私の上を行く貴様が➡ 266 00:19:53,958 --> 00:19:57,462 心底 嫌いだったんだよ! 267 00:19:57,462 --> 00:19:59,464 そんな男の下に➡ 268 00:19:59,464 --> 00:20:02,800 長き時を 臣下として就くことに 甘んじなければいけなかった➡ 269 00:20:02,800 --> 00:20:05,636 私の気持ちが お前に わかるか! 270 00:20:05,636 --> 00:20:08,639 おっと 失礼。 取り乱しました。 271 00:20:08,639 --> 00:20:11,642 余の目が曇っていたということか。 272 00:20:11,642 --> 00:20:14,479 ご理解いただけて 何よりです。 273 00:20:14,479 --> 00:20:16,814 そろそろ お帰り願いましょうか。 274 00:20:16,814 --> 00:20:18,816 ブラッドソード。 275 00:20:18,816 --> 00:20:20,818 うっ… んっ… がっ…。 276 00:20:23,654 --> 00:20:27,358 くっ…。 (マルキュス)さようなら 古き王よ。 277 00:20:32,830 --> 00:20:34,832 ブラッド・トゥ・ボム。 278 00:20:37,001 --> 00:20:40,838 (マルキュス)かつての魔王という幻想は ここに終わった。 279 00:20:40,838 --> 00:20:44,842 これからは 私が 真の魔王となる。 280 00:20:44,842 --> 00:20:47,845 社長。 (マルキュス)なんです? 281 00:20:47,845 --> 00:20:51,649 イシマルくんのグッズ展開について ご相談があります。 282 00:20:53,684 --> 00:20:56,854 そういうのは 企画会議に通しなさい。 283 00:20:56,854 --> 00:20:59,957 ハァハァ…。 284 00:20:59,957 --> 00:21:03,127 ハァハァハァ…。 285 00:21:03,127 --> 00:21:06,797 再生が… 遅い…。 286 00:21:06,797 --> 00:21:10,635 (男性たち)アハハハハハ…。 うおっ… くそ! 287 00:21:10,635 --> 00:21:15,640 あっ? おい てめえ ぶつかっといて くそはねえだろ。 288 00:21:15,640 --> 00:21:18,810 不敬者が! ああん? 289 00:21:18,810 --> 00:21:23,481 ベルトール様! ベルトール様! 290 00:21:23,481 --> 00:21:27,985 え~? 何? けんか? うわっ えぐっ! 291 00:21:27,985 --> 00:21:30,822 (男性たち)ダハハハハハ! 《ベルトール:余は なぜ 負けた? 292 00:21:30,822 --> 00:21:34,992 くだらん。 命の輝きなど…》 (マキナ)ベルトール様! ベルトール様! 293 00:21:34,992 --> 00:21:37,995 ベルトール様! お気を確かに! 294 00:21:37,995 --> 00:21:42,166 ベルトール様! ベルトール様! ベルトール様! 《そんなものは…。 295 00:21:42,166 --> 00:21:45,503 そんな… ものは…》 296 00:21:45,503 --> 00:21:49,841 んっ… 申し訳ございません。 297 00:21:49,841 --> 00:21:53,177 なぜ マキナが謝る? 298 00:21:53,177 --> 00:21:56,013 マルキュスの謀反を告げるのを迷い➡ 299 00:21:56,013 --> 00:22:00,451 そのために ベルトール様に このような 手傷を負わせてしまいました。 300 00:22:00,451 --> 00:22:04,288 よい。 そなたが話していたら➡ 301 00:22:04,288 --> 00:22:09,093 余計に 真意を確かめに マルキュスの元へ向かっていただろう。 302 00:22:18,970 --> 00:22:21,305 (マキナ)ここが 今の私の家です。 303 00:22:21,305 --> 00:22:26,477 ほう…。 趣はないが それなりに大きいではないか。 304 00:22:26,477 --> 00:22:29,146 当世で これほどの 居城を構えるとは➡ 305 00:22:29,146 --> 00:22:31,148 あっぱれなるぞ。 306 00:22:31,148 --> 00:22:34,485 こちらです。 そちらか。 307 00:22:34,485 --> 00:22:36,487 (解錠音) 308 00:22:43,494 --> 00:22:45,997 物置にしても ずいぶん 狭いな。 309 00:22:45,997 --> 00:22:48,099 (マキナ)いいえ。 (ドアの閉まる音) 310 00:22:51,002 --> 00:22:53,004 この部屋が 私の家です。 311 00:22:55,339 --> 00:22:58,342 ハッハハハ! 戯れは よせ。 312 00:22:58,342 --> 00:23:01,846 お給料が安いので…。 313 00:23:03,948 --> 00:23:06,951 このような暮らしを ずっと していたのか? 314 00:23:06,951 --> 00:23:08,953 (マキナ)はい。 315 00:23:14,125 --> 00:23:16,294 あっ…。 316 00:23:16,294 --> 00:23:18,796 そのほうの 真なる忠節➡ 317 00:23:18,796 --> 00:23:21,966 この目に しかと焼き付けさせてもらった。 318 00:23:21,966 --> 00:23:24,635 誠に 大義であった。 319 00:23:24,635 --> 00:23:29,974 ハッ…。 くっ… うぅ…。 うっ…。 320 00:23:29,974 --> 00:23:35,313 私めには もったいない… お言葉です。 321 00:23:35,313 --> 00:23:44,021 (泣き声)