1 00:00:02,002 --> 00:00:18,018 ♬~ 2 00:00:18,018 --> 00:00:20,320 (ミリティア)帰って。 3 00:00:23,857 --> 00:00:25,859 (アノス)断る。 4 00:00:25,859 --> 00:00:27,861 (ミリティア)目的は? 5 00:00:27,861 --> 00:00:31,365 (アノス)あの月を落とす。 (ミリティア)それはできない。 6 00:00:31,365 --> 00:00:33,867 (アノス)不可能など 俺は知らぬ。 7 00:00:33,867 --> 00:00:38,538 (ミリティア)あなたは なぜ創造の月を落としたい? 8 00:00:38,538 --> 00:00:42,709 (アノス)朝になれば 破滅の太陽が命を滅ぼし➡ 9 00:00:42,709 --> 00:00:47,214 夜が訪れれば 創造の月が新たな命を生む。 10 00:00:47,214 --> 00:00:51,051 殺すために生み 生むために殺す。 11 00:00:51,051 --> 00:00:54,221 俺たちは貴様らの おもちゃではないぞ。 12 00:00:54,221 --> 00:00:57,057 それは この世のことわり。 13 00:00:57,057 --> 00:00:59,226 ならば 滅びよ。 14 00:00:59,226 --> 00:01:02,829 そんな理不尽が この世の ことわりだと言うのならば➡ 15 00:01:02,829 --> 00:01:04,998 いっそ滅んでしまえばいい。 16 00:01:04,998 --> 00:01:09,670 (ミリティア)ことわりが滅べば 秩序が滅ぶ。 この世界も滅ぶ。 17 00:01:09,670 --> 00:01:13,507 優しいか? この世界は。 18 00:01:13,507 --> 00:01:17,010 守らなければならぬほどの 世界か? 19 00:01:19,680 --> 00:01:24,518 ここは世界という名の 巨大な拷問部屋だ。 20 00:01:24,518 --> 00:01:29,189 名も知れぬ神よ。 その頭蓋にとくと刻め。 21 00:01:29,189 --> 00:01:32,192 世界が滅びるという 陳腐な脅しで➡ 22 00:01:32,192 --> 00:01:36,897 いつまでも貴様らの定めた ルールに従う俺ではないぞ。 23 00:01:41,034 --> 00:01:43,337 ミリティア。 24 00:01:45,539 --> 00:01:50,043 創造神ミリティア。 この世界を創った秩序。 25 00:01:50,043 --> 00:01:54,214 あなたの名は? 魔王アノス。 26 00:01:54,214 --> 00:01:56,617 アノス…。 27 00:01:58,719 --> 00:02:01,621 (ミリティア)世界は 優しくなんかない…。 28 00:02:07,327 --> 00:02:12,100 ♬~ 29 00:02:12,100 --> 00:02:15,669 (ミリティア)どうして 待っていたの? 30 00:02:15,669 --> 00:02:19,339 (アノス)聞きたいことがある。 (ミリティア)世界のこと? 31 00:02:19,339 --> 00:02:22,175 (アノス)お前のことだ。 32 00:02:22,175 --> 00:02:26,513 思えば俺も 神族を理解しようと したことはなくてな。 33 00:02:26,513 --> 00:02:30,183 ミリティア お前の思いを聞かせてくれ。 34 00:02:30,183 --> 00:02:35,188 (ミリティア)神は秩序。 怒りも悲しみも 私たちには何もない。 35 00:02:35,188 --> 00:02:39,860 ただ秩序として生じ 役割を実行するだけ。 36 00:02:39,860 --> 00:02:43,196 この身は不滅 だから生きてすらいない。 37 00:02:43,196 --> 00:02:45,866 思いはないということか? 38 00:02:45,866 --> 00:02:50,037 それは生者にだけ与えられた 生きるための権能。 39 00:02:50,037 --> 00:02:52,839 (アノス)神は不滅ではない。 40 00:02:54,875 --> 00:02:58,545 俺の眼前で 不滅の存在などありえぬ。 41 00:02:58,545 --> 00:03:02,049 お前のことを聞かせてくれるか? 42 00:03:07,154 --> 00:03:12,492 妹がいる。 ほう。 仲はいいのか? 43 00:03:12,492 --> 00:03:15,829 (ミリティア)会ったことはない。 (アノス)なぜだ? 44 00:03:15,829 --> 00:03:18,832 (ミリティア)それが秩序だから。 45 00:03:18,832 --> 00:03:23,837 創造の月が消える。 地上にいる時間は終わり。 46 00:03:23,837 --> 00:03:28,175 (アノス)では 最後に一つ 聞かせてくれるか。 47 00:03:28,175 --> 00:03:30,877 妹の名は? 48 00:03:42,189 --> 00:03:46,093 (足音) 49 00:03:48,695 --> 00:03:51,198 久しいな ミリティア。 50 00:03:51,198 --> 00:03:53,867 7年ぶり。 51 00:03:53,867 --> 00:03:58,572 今日は土産がある。 妹からだ。 52 00:04:07,647 --> 00:04:11,151 んっ… フフッ。 53 00:04:14,988 --> 00:04:18,492 なんと書いてあった? 54 00:04:18,492 --> 00:04:22,329 私の魔王様によろしくって。 55 00:04:22,329 --> 00:04:26,166 まあ それを書いてもらうのには 苦労したからな。 56 00:04:26,166 --> 00:04:28,168 フッ…。 57 00:04:28,168 --> 00:04:31,338 こよいは時間があるのか? 58 00:04:31,338 --> 00:04:33,340 少し。 59 00:04:35,342 --> 00:04:38,678 では 7年前の続きを。 60 00:04:38,678 --> 00:04:42,182 朝が訪れるまで語り明かそう。 61 00:04:50,857 --> 00:04:52,859 うん…。 62 00:05:11,144 --> 00:05:13,146 (イザベラ)アノスちゃんって~。 63 00:05:13,146 --> 00:05:15,148 魔王様になっちゃったでしょ。 64 00:05:15,148 --> 00:05:17,150 だから 絶対に邪魔しないように➡ 65 00:05:17,150 --> 00:05:20,820 笑顔で送り出してあげなきゃって 思ってね。 だけど➡ 66 00:05:20,820 --> 00:05:23,657 たまには お母さんのことも 思い出してねって言ったの。 67 00:05:23,657 --> 00:05:26,493 そしたら アノスちゃん なんて言ったと思う!? 68 00:05:26,493 --> 00:05:30,664 (ミーシャ)「今日の晩ごはんは キノコグラタンがいいな 母さん」。 69 00:05:30,664 --> 00:05:35,168 そ~う! そうなのよっ! アノスちゃんは戻ってきてくれたの! 70 00:05:35,168 --> 00:05:38,004 なぜ わかった? 5回目だから。 71 00:05:38,004 --> 00:05:40,841 お母さんの子だって そう言ってくれたのよ。 72 00:05:40,841 --> 00:05:43,009 だって そうよね! 魔王様っていっても➡ 73 00:05:43,009 --> 00:05:48,348 まだ6か月だもん。 まだまだ お母さんが必要なんだよね。 74 00:05:48,348 --> 00:05:52,018 アノスは優しい。 ホントにそうなのよ~! 75 00:05:52,018 --> 00:05:56,189 ごちそうさま。 アノスちゃん 今日は デルゾゲードに行くの? 76 00:05:56,189 --> 00:06:00,293 ああ ただ 今朝は早く起きたからな…。 77 00:06:00,293 --> 00:06:02,295 フッ。 78 00:06:02,295 --> 00:06:04,464 ミーシャ。 うん? 79 00:06:04,464 --> 00:06:07,634 サーシャを起こしに行くぞ。 うん。 80 00:06:07,634 --> 00:06:18,311 (サーシャの寝息) 81 00:06:18,311 --> 00:06:24,317 相変わらず朝が弱い。 二度寝… か三度寝。 82 00:06:24,317 --> 00:06:28,822 サーシャ。 (サーシャ)んん…。 うん? 83 00:06:28,822 --> 00:06:33,493 そろそろ起きるがいい。 さもなくば 家ごと揺らすぞ。 84 00:06:33,493 --> 00:06:37,664 んん… もう朝なの? 85 00:06:37,664 --> 00:06:40,333 (アノス)主君の顔を忘れたか? 86 00:06:40,333 --> 00:06:42,335 あっ… 夢だわ。 87 00:06:44,337 --> 00:06:46,673 俺の前で寝かせると思うな。 88 00:06:46,673 --> 00:06:50,010 (サーシャ)ふ… ふ~んだ。 そんなこと言ったら➡ 89 00:06:50,010 --> 00:06:53,346 抱いてくれなきゃ起きないわ。 (アノス)ほう。 90 00:06:53,346 --> 00:06:59,185 んっ… 夢でいいから責任取って。 91 00:06:59,185 --> 00:07:03,623 しかたのないヤツだな。 (指を鳴らす音) 92 00:07:03,623 --> 00:07:06,326 ああ…。 93 00:07:12,799 --> 00:07:15,135 どうだ? 抱いてやったぞ。 94 00:07:15,135 --> 00:07:20,974 まったく一人で起きられぬとは。 幼子のようなことを言うものだ。 95 00:07:20,974 --> 00:07:26,980 あ… あれ? アノス? なんでここに? 96 00:07:26,980 --> 00:07:30,984 いつだったか約束しただろう。 起こしに来てやると。 97 00:07:30,984 --> 00:07:33,820 えっ… あ… ありがとう。 98 00:07:33,820 --> 00:07:39,326 だけど 私 どうして だっこされてるのかしら…? 99 00:07:39,326 --> 00:07:44,030 お前が 抱いてやるまで起きぬと だだをこねたのでな。 100 00:07:49,669 --> 00:07:52,505 目は覚めたか? よい朝だな。 101 00:07:52,505 --> 00:07:58,345 え… えと… い… いい朝だわ… じゃなくて おはよう。 102 00:07:58,345 --> 00:08:00,447 ふむ…。 フフッ。 103 00:08:00,447 --> 00:08:03,283 もう! 何よ ミーシャ! 104 00:08:03,283 --> 00:08:06,286 サーシャが幸せそうで うれしい。 105 00:08:06,286 --> 00:08:11,124 フハハハッ 相も変わらず どちらが姉かわからぬな。 106 00:08:11,124 --> 00:08:14,794 ミーシャは もうちょっと 妹っぽくしてほしいわ。 107 00:08:14,794 --> 00:08:17,797 どうすればいい? そうだな。 108 00:08:17,797 --> 00:08:21,301 たまには わがままの一つぐらい 口にしてみたらどうだ? 109 00:08:21,301 --> 00:08:24,804 わがまま…。 110 00:08:24,804 --> 00:08:28,475 寂しい。 ど… どうしたの? 急に。 111 00:08:28,475 --> 00:08:31,644 アノスが もう授業に出られないのが…。 112 00:08:31,644 --> 00:08:37,650 そうね…。 もう暴虐の魔王だって ディルヘイドに広まったんだから➡ 113 00:08:37,650 --> 00:08:40,653 授業なんか受けたら 大騒ぎにしかならないわ。 114 00:08:42,655 --> 00:08:45,325 なに そう落ち込むな。 115 00:08:45,325 --> 00:08:50,330 いろいろと準備をしていてな。 それが今日整った。 116 00:08:50,330 --> 00:08:52,665 なんの話よ? 117 00:08:52,665 --> 00:08:56,002 (エールドメード)今日からお前らと学ぶ 転入生だ。 118 00:08:56,002 --> 00:08:58,505 では 自己紹介を。 119 00:08:58,505 --> 00:09:04,444 (アノシュ)俺の名は アノシュ・ポルティコーロ。 6歳。 元旅芸人だ。 120 00:09:04,444 --> 00:09:06,946 んっ…。 こういうことね…。 121 00:09:06,946 --> 00:09:11,951 (エレオノール)ビックリだぞ。 (ゼシア)ゼシアが お姉さん です…。 122 00:09:11,951 --> 00:09:15,455 でも 6歳で 転入試験に合格できる? 123 00:09:15,455 --> 00:09:18,124 さすがに おかしいような…? 124 00:09:18,124 --> 00:09:22,462 (エールドメード)ハハハハハハッ! 驚くほどのことではない。 125 00:09:22,462 --> 00:09:25,965 なぜなら アノシュ・ポルティコーロ➡ 126 00:09:25,965 --> 00:09:30,804 彼は まごうことなき 天才なのだから! 127 00:09:30,804 --> 00:09:33,306 (どよめき) 128 00:09:33,306 --> 00:09:38,478 それでは 空いている席に座ることだ。 129 00:09:38,478 --> 00:09:41,648 どうだ? この姿なら大丈夫だろう。 130 00:09:41,648 --> 00:09:45,318 隠し通せるかしら? どうせ あなたのことだから➡ 131 00:09:45,318 --> 00:09:47,821 おとなしくなんて できないでしょ? 132 00:09:47,821 --> 00:09:50,490 なに そのための天才少年だ。 133 00:09:50,490 --> 00:09:54,160 あ~ 何があっても 天才で押し通すつもりだ! 134 00:09:54,160 --> 00:09:56,996 完璧な… 作戦です。 135 00:09:56,996 --> 00:10:00,834 せめて もうちょっと 真面目に隠そうとしてよね。 136 00:10:00,834 --> 00:10:03,336 (エールドメード)はあ…。 137 00:10:03,336 --> 00:10:08,341 今日はもう一人 新しい講師を 紹介しようではないか。 138 00:10:11,010 --> 00:10:13,012 (シン)シン・レグリアです。 139 00:10:13,012 --> 00:10:17,617 本日より 剣術の教練を 担当することになりました。 140 00:10:19,686 --> 00:10:21,688 (ミサ)お父さん? 141 00:10:21,688 --> 00:10:25,859 驚くのは まだ早い! 今後 お前たちには➡ 142 00:10:25,859 --> 00:10:30,029 教育の大樹エニユニエンや 二千年前の魔族たちによる➡ 143 00:10:30,029 --> 00:10:32,031 指導を受けてもらう。 144 00:10:32,031 --> 00:10:35,368 極め付けは! 145 00:10:35,368 --> 00:10:41,374 最高の講師による 新しくも特別な 授業が用意されている。 146 00:10:41,374 --> 00:10:44,210 その名も! 147 00:10:44,210 --> 00:10:48,214 大魔王教練だ! 148 00:10:48,214 --> 00:10:53,720 これでお前らも 魔王への道を 約束されたも同然ではないか! 149 00:10:53,720 --> 00:10:56,890 アーッハッハッハッ…! 150 00:10:56,890 --> 00:11:00,994 エールドメード先生 いつもより ちょっとおかしいよね? 151 00:11:00,994 --> 00:11:04,664 でも 前から自分のことを 神とか言ってたしな…。 152 00:11:04,664 --> 00:11:08,501 (エールドメード)お前たち! 魔王が転生した今➡ 153 00:11:08,501 --> 00:11:14,007 学院が ここまで手厚いカリキュラムを 用意したのは なぜかね? 154 00:11:16,509 --> 00:11:19,178 今の魔族は弱いからですか? 155 00:11:19,178 --> 00:11:23,683 そう そう そうだ。 今の魔族は弱すぎる。 156 00:11:23,683 --> 00:11:28,521 魔王には敵となれるものが 必要なのだ…。 157 00:11:28,521 --> 00:11:30,523 アッ… アア… ウッ…。 158 00:11:30,523 --> 00:11:34,527 えっ どうしたの? ゼクトの効果だ。 159 00:11:34,527 --> 00:11:36,863 俺に逆らおうとすれば ああなる。 160 00:11:36,863 --> 00:11:41,367 んんっ… 敵と言うと語弊がある。 161 00:11:41,367 --> 00:11:46,039 正確には… そう ライバルだ! 162 00:11:46,039 --> 00:11:50,376 魔王は お前たちを育てることで 国がよくなり➡ 163 00:11:50,376 --> 00:11:54,714 いずれ訪れる大いなる争いを 回避できると信じている。 164 00:11:54,714 --> 00:12:01,321 フハハハハハ…! なんとも回りくどくて 遠い理想ではないか。 165 00:12:01,321 --> 00:12:03,323 だが おもしろい。 166 00:12:03,323 --> 00:12:06,993 不可能に挑むその姿こそ まさに魔王! 167 00:12:06,993 --> 00:12:11,331 ゆえに お前たちには 何がなんでも立派に育ってもらう。 168 00:12:11,331 --> 00:12:14,667 それでもなお 争いが起こると知ったとき➡ 169 00:12:14,667 --> 00:12:18,671 あの魔王は 更に大きく成長することだろう! 170 00:12:18,671 --> 00:12:21,341 フハハハハハハッ…! フッ。 171 00:12:21,341 --> 00:12:26,012 (エールドメード)以上を踏まえ 今日は闘技場で剣術の教練だ! 172 00:12:26,012 --> 00:12:28,514 シン先生。 173 00:12:32,185 --> 00:12:37,523 初日ですから 誰にでも できることしかしません。 174 00:12:37,523 --> 00:12:42,362 皆さんに一度死んでもらおうと 思っています。 175 00:12:42,362 --> 00:12:44,664 できれば 二度。 176 00:12:48,034 --> 00:12:51,037 (ミサ)あっ! (剣の音) 177 00:12:51,037 --> 00:12:55,375 アハハ… すみません 相手にならなくて。 178 00:12:55,375 --> 00:12:58,044 (レイ)本気は出さないのかい? えっ? 179 00:12:58,044 --> 00:13:01,314 (レイ)今の君なら 真体になれるんじゃないのかな。 180 00:13:01,314 --> 00:13:04,817 僕と打ち合うぐらい 造作もないはずだよ。 181 00:13:04,817 --> 00:13:09,822 あ… そうかもしれません でも ちょっと怖くて…。 182 00:13:09,822 --> 00:13:13,326 真体になると アヴォス・ディルヘヴィアに近い感じに➡ 183 00:13:13,326 --> 00:13:15,495 なっちゃうと思うんです。 184 00:13:15,495 --> 00:13:18,998 意識が乗っ取られるのかい? ああ いえ。 185 00:13:18,998 --> 00:13:23,002 真体のあたしも 今はしっかり あたしだって感じられます。 186 00:13:23,002 --> 00:13:25,672 でも その…。 187 00:13:25,672 --> 00:13:29,676 レ… レイさんに嫌われちゃうかも しれませんし…。 188 00:13:29,676 --> 00:13:32,011 大丈夫だよ。 えっ!? 189 00:13:32,011 --> 00:13:36,349 見た目や言葉遣いなんかじゃ 僕の気持ちは変えられない。 190 00:13:36,349 --> 00:13:40,687 君が君であるかぎり 僕は君のことを愛している。 191 00:13:40,687 --> 00:13:45,391 レイさん…。 ミサ。 本当の君を見せてごらん。 192 00:13:47,527 --> 00:13:49,862 んっ…。 あっ! 193 00:13:49,862 --> 00:13:55,868 なかなか余裕があるようですね…。 レイ・グランズドリィ。 194 00:13:55,868 --> 00:13:58,538 どうやら相手が 不足しているようですので➡ 195 00:13:58,538 --> 00:14:02,308 私が務めてさしあげましょう。 196 00:14:02,308 --> 00:14:04,310 先ほど申し上げたとおり➡ 197 00:14:04,310 --> 00:14:08,114 死んでもらいましょうか 三度ほど。 198 00:14:11,984 --> 00:14:16,322 あぁ…。 ふむ 仲がよいな。 199 00:14:16,322 --> 00:14:20,993 そうですか? 本気で斬り合ってる ようにしか見えないんですが…。 200 00:14:20,993 --> 00:14:23,162 剣で対話をしているのだ。 201 00:14:23,162 --> 00:14:25,832 聞かせてやろう。 うん? 202 00:14:25,832 --> 00:14:28,334 《レイ:娘さんをください!》 あっ! 203 00:14:28,334 --> 00:14:30,336 《シン:やらぬ!》 ああっ! 204 00:14:30,336 --> 00:14:34,006 《レイ:娘さんをください! 必ず幸せにします! 205 00:14:34,006 --> 00:14:36,008 この命にかけて!》 206 00:14:36,008 --> 00:14:39,512 《やらぬ やらぬ やらぬ やらぬ やらぬ!》 207 00:14:39,512 --> 00:14:41,514 《僕の 何がいけないんでしょうか? 208 00:14:41,514 --> 00:14:44,117 悪いところがあれば直します!》 209 00:14:47,520 --> 00:14:51,858 《ざれ言を。 この程度の腕前で 結婚などまだ早い。 210 00:14:51,858 --> 00:14:54,060 お前に娘が守れるか!》 211 00:14:56,028 --> 00:14:59,031 略奪剣 秘奥が壱。 212 00:15:01,634 --> 00:15:04,837 (シン)剥奪。 アッ…。 213 00:15:07,306 --> 00:15:10,009 (シン)娘を返せ。 214 00:15:19,152 --> 00:15:21,821 レ… レイさん! 215 00:15:21,821 --> 00:15:25,024 あっ… レイさん…。 216 00:15:26,993 --> 00:15:30,163 大丈夫ですか? ああ…。 217 00:15:30,163 --> 00:15:36,669 これに懲りたら あまり夜遅くまで ミサを連れ回さないことです。 218 00:15:36,669 --> 00:15:39,172 あっ… 天牙刃断…。 219 00:15:41,174 --> 00:15:44,510 お父さん? あ…。 220 00:15:44,510 --> 00:15:49,515 (シン)思えば レノもすぐに 求婚してきましたね…。 221 00:15:49,515 --> 00:15:52,685 せめて私に勝てるぐらいの 男でなければ➡ 222 00:15:52,685 --> 00:15:54,687 交際は認められません。 223 00:15:56,689 --> 00:15:59,692 それと 帰りが遅くなるようでしたら➡ 224 00:15:59,692 --> 00:16:02,462 リークスぐらいしてください。 えっ? 225 00:16:02,462 --> 00:16:05,465 レノが心配します。 226 00:16:05,465 --> 00:16:11,137 よし お前らも ガンガン打ち合い どんどん死にたまえ。 227 00:16:11,137 --> 00:16:15,308 己の根源を知るには それがいちばん手っ取り早い。 228 00:16:15,308 --> 00:16:17,977 フハハハハッ…! ふむ。 ほほ笑ましいことだ。 229 00:16:17,977 --> 00:16:20,146 (ラモン)おい! アノシュ。 230 00:16:20,146 --> 00:16:25,485 空いているなら一緒にやろうぜ。 俺は ラモン・アイバーだ。 231 00:16:25,485 --> 00:16:27,486 いいだろう。 232 00:16:27,486 --> 00:16:32,491 なあ アノシュは皇族なんだろ? 今のディルヘイドをどう思う? 233 00:16:32,491 --> 00:16:36,996 あいにくと俺は6歳でな。 世間のことはよく知らぬ。 234 00:16:36,996 --> 00:16:42,335 お前には特別に教えてやるがよ 今の世の中は狂っちまってる。 235 00:16:42,335 --> 00:16:46,839 俺たち皇族は もっと尊い 存在じゃなきゃいけないんだ。 236 00:16:46,839 --> 00:16:49,342 それが平等だの公平だの➡ 237 00:16:49,342 --> 00:16:52,845 くだらない法律が 作られやがった! 238 00:16:52,845 --> 00:16:55,348 あの暴虐の魔王も どうやら統一派が➡ 239 00:16:55,348 --> 00:17:00,453 でっち上げたものらしくてな。 魔王が偽物だということか? 240 00:17:00,453 --> 00:17:05,291 フッ お前とは仲よくやれそうだな。 アノシュ。 241 00:17:05,291 --> 00:17:09,962 できれば 紹介して もらいたいものだ。 なんの話だ? 242 00:17:09,962 --> 00:17:14,133 皇族派という名のレジスタンスがいると 耳にしたことがある。 243 00:17:14,133 --> 00:17:16,135 正義の味方なのだろう? 244 00:17:16,135 --> 00:17:20,139 フッ バカ言うなよ。 皇族派はもう解体された。 245 00:17:20,139 --> 00:17:23,976 それにな アノシュ。 正義の味方っていうのは➡ 246 00:17:23,976 --> 00:17:27,313 そう簡単に 正体を明かさないもんだぜ。 247 00:17:27,313 --> 00:17:29,482 俺は役に立つぞ。 248 00:17:29,482 --> 00:17:32,818 ハハッ 生意気言うなよ 子どものくせに。 249 00:17:32,818 --> 00:17:36,489 見せてやろう。 いいぜ。 手加減してやるよ。 250 00:17:36,489 --> 00:17:38,491 おらぁ! 251 00:17:38,491 --> 00:17:41,661 アッ… ガハッ。 252 00:17:41,661 --> 00:17:45,164 インガル。 253 00:17:45,164 --> 00:17:49,669 ウッ… グ… ハッ… お… お前は何者だ? 254 00:17:49,669 --> 00:17:51,671 アノシュ・ポルティコーロ。 255 00:17:51,671 --> 00:17:55,675 正義の味方に憧れる ただの天才少年だ。 256 00:17:55,675 --> 00:18:00,112 ハァ… アア… クッ…。 257 00:18:00,112 --> 00:18:02,782 放課後 時間はあるか? 258 00:18:02,782 --> 00:18:06,085 皇族派のリーダーに会わせてやる。 259 00:18:09,956 --> 00:18:13,960 (ゼルセアス)同志アノシュ 竜を見るのは初めてだろう。 260 00:18:13,960 --> 00:18:17,463 そなたは 魔法の腕も大したものらしいな。 261 00:18:17,463 --> 00:18:21,968 コイツを魔物に変えて強化し 隷属させることはできるか? 262 00:18:21,968 --> 00:18:23,970 (アノシュ)ペットにでもしたいのか? 263 00:18:23,970 --> 00:18:28,140 まあ そんなところだ。 とりあえず10体。 264 00:18:28,140 --> 00:18:30,643 竜に ミッドヘイズを襲撃させれば➡ 265 00:18:30,643 --> 00:18:33,813 魔王軍の戦力を そぐことができる…。 266 00:18:33,813 --> 00:18:38,317 そうすれば 皇族派の勝利も 近づくことだろう。 267 00:18:38,317 --> 00:18:41,988 兵より先に被害を受けるのは 民だと思うがな。 268 00:18:41,988 --> 00:18:45,825 だからこそよい! 魔王軍は民を守るため➡ 269 00:18:45,825 --> 00:18:48,995 戦闘に集中できなくなる。 270 00:18:48,995 --> 00:18:52,298 コイツを魔物にすればいいのだな。 271 00:18:59,171 --> 00:19:01,874 おおお~っ! 272 00:19:03,776 --> 00:19:06,278 すばらしい! 273 00:19:06,278 --> 00:19:10,116 愚かな。 何か問題が? 274 00:19:10,116 --> 00:19:13,352 (ゼルセアス)なっ… 何!? (咆哮) 275 00:19:13,352 --> 00:19:18,357 (アノシュ)まず 一つ。 お前らは 竜の力を甘く見過ぎている。 276 00:19:18,357 --> 00:19:21,160 魔物化すれば 手に負えなくなるのは道理だ。 277 00:19:23,195 --> 00:19:25,364 (兵士の叫び声) 278 00:19:25,364 --> 00:19:27,867 もう一つ。 279 00:19:30,870 --> 00:19:35,374 ああ… あれだけの化け物を一撃で!? 280 00:19:35,374 --> 00:19:39,045 10体程度では魔王軍の敵ではない。 281 00:19:39,045 --> 00:19:42,214 だ… だが うれしい誤算でもある。 282 00:19:42,214 --> 00:19:46,218 これほど心強い同志を 得られたのならば…。 283 00:19:46,218 --> 00:19:50,056 最後に 致命的な問題に お前は気がついていない。 284 00:19:50,056 --> 00:19:52,058 うん? 285 00:19:52,058 --> 00:19:56,395 功を焦らず 俺の深淵を もっとよくのぞくのだったな。 286 00:19:56,395 --> 00:20:00,900 (ラモン)ア… アノス!? ま… 魔王様 なぜ!? 287 00:20:00,900 --> 00:20:04,236 忘れたのならば もう一度 教えてやろう。 288 00:20:04,236 --> 00:20:06,906 この国は悪意を許さぬ。 289 00:20:06,906 --> 00:20:09,909 ま… 魔王様がここに いるはずがない! 290 00:20:09,909 --> 00:20:11,911 この男は 統一派の仕立てた➡ 291 00:20:11,911 --> 00:20:13,913 真っ赤な偽物! 292 00:20:13,913 --> 00:20:15,915 悪逆非道の 不適合者だ! 293 00:20:15,915 --> 00:20:17,917 焼き殺せ~! 294 00:20:20,086 --> 00:20:22,588 フウッ。 295 00:20:22,588 --> 00:20:24,757 ため息一つで!? 296 00:20:24,757 --> 00:20:29,428 ただ己の欲望のままに お前は民を犠牲にしようとした。 297 00:20:29,428 --> 00:20:33,766 そんな腐った根源には 首輪でも つけておかねばなるまい。 298 00:20:33,766 --> 00:20:36,435 グウゥ…。 な… なんだ これ!? 299 00:20:36,435 --> 00:20:39,605 このネドネリアズに 首を締めつけられた者は➡ 300 00:20:39,605 --> 00:20:41,774 繰り返し悪夢を見る…。 301 00:20:41,774 --> 00:20:45,945 夢の中でお前たちが 愚かな皇族派の道を歩む限り➡ 302 00:20:45,945 --> 00:20:49,115 最後は必ず俺に殺される。 303 00:20:49,115 --> 00:20:51,283 一秒に百度繰り返せ。 304 00:20:51,283 --> 00:20:54,954 夢とも うつつともつかぬ その苦しみを。 305 00:20:54,954 --> 00:21:00,893 目覚めよ。 今後お前たちには 皇族派の改心に励んでもらう。 306 00:21:00,893 --> 00:21:04,063 すべての者が 善良な心を取り戻せば➡ 307 00:21:04,063 --> 00:21:06,232 その首輪は外してやろう。 308 00:21:06,232 --> 00:21:09,068 な… なんたる傲慢! 309 00:21:09,068 --> 00:21:12,071 貴様は 神にでも なったつもりか! 310 00:21:12,071 --> 00:21:14,740 神…。 覚えておけ。 311 00:21:14,740 --> 00:21:17,943 これが魔王アノス・ヴォルディゴードだ。 312 00:21:28,587 --> 00:21:30,923 ほう? 見知らぬ男が? 313 00:21:30,923 --> 00:21:36,095 (ゼルセアス)は… はい。 我々に竜を融通してくれました。 314 00:21:36,095 --> 00:21:39,098 ディルヘイドのものでも アゼシオンのものでもない➡ 315 00:21:39,098 --> 00:21:42,935 指輪をしておりましたが それ以上のことは…。 316 00:21:42,935 --> 00:21:48,274 《ソイツが黒幕か…》 317 00:21:48,274 --> 00:21:51,477 珍しい客人だな。 (足音) 318 00:21:55,614 --> 00:22:01,887 (エミリア)あの… 暴虐の魔王に謁見がしたいです。 319 00:22:01,887 --> 00:22:04,390 許す。 320 00:22:04,390 --> 00:22:10,062 ここに 私の居場所はありません… どこにも…。 321 00:22:10,062 --> 00:22:13,232 あなたが民の悲劇を許さないって 言うのなら➡ 322 00:22:13,232 --> 00:22:16,735 私を救ってみせてください。 323 00:22:16,735 --> 00:22:19,905 エミリア お前は救われるためならば➡ 324 00:22:19,905 --> 00:22:23,008 一切の泣き言を口にせぬと 誓えるか? 325 00:22:25,077 --> 00:22:28,747 はい。 お前の悲劇を俺は許さぬ。 326 00:22:28,747 --> 00:22:32,751 だが お前を救えるのは お前だけだ。 327 00:22:32,751 --> 00:22:34,753 教師の仕事は好きか? 328 00:22:34,753 --> 00:22:38,924 嫌いではありません。 続いたのは それだけです。 329 00:22:38,924 --> 00:22:42,261 では 復職するように 取り計らおう。 330 00:22:42,261 --> 00:22:46,599 ただし お前が行くのは勇者学院 アルクランイスカだ。 331 00:22:46,599 --> 00:22:50,436 ハッ! 私に人間の生徒を教えろと!? 332 00:22:50,436 --> 00:22:54,106 あんなところじゃ 魔族なだけで 差別されるに決まってます! 333 00:22:54,106 --> 00:22:57,276 ああ。 魔族であれば皆平等だ。 334 00:22:57,276 --> 00:23:01,547 魔王だろうと どこの馬の骨とも 知れぬ混血の魔族だろうとな。 335 00:23:01,547 --> 00:23:03,549 そんな…。 336 00:23:03,549 --> 00:23:07,219 (アノス)勇者学院は国民からの信用が がた落ちしていてな。 337 00:23:07,219 --> 00:23:09,889 生徒たちも なかなか荒れているようだ。 338 00:23:09,889 --> 00:23:14,059 成果をあげれば 魔王学院に栄転させてやろう。 339 00:23:14,059 --> 00:23:19,231 七魔皇老と同等の地位を用意する。 340 00:23:19,231 --> 00:23:22,735 (エミリア)本当ですか? (アノス)ウソは言わぬ。 341 00:23:25,571 --> 00:23:27,907 約束は守ってくださいよ。 342 00:23:27,907 --> 00:23:30,409 (アノス)エミリア。 343 00:23:30,409 --> 00:23:32,911 お前は俺に救いを求めた。 344 00:23:32,911 --> 00:23:36,081 ならば 救われるのを放棄して 逃げることは➡ 345 00:23:36,081 --> 00:23:38,784 決して許さぬ。