1 00:00:03,003 --> 00:00:06,173 (イガレス)魔王様 お耳に入れたいことが。 2 00:00:06,173 --> 00:00:08,675 (アノス)イガレスか どうした? 3 00:00:08,675 --> 00:00:11,678 (イガレス)アゼシオンで 竜が目撃されました。 4 00:00:11,678 --> 00:00:14,181 何人か行方不明になっております。 5 00:00:14,181 --> 00:00:16,850 食われたか。 おそらく。 6 00:00:16,850 --> 00:00:21,188 今のあちらには 竜の討伐方法を 知る者がおりません。 7 00:00:21,188 --> 00:00:23,357 二千年前の配下たちを 派遣するのが➡ 8 00:00:23,357 --> 00:00:25,359 いちばんだろうが…。 9 00:00:25,359 --> 00:00:29,029 しかし 向こうは救援を要請する つもりはないようです。 10 00:00:29,029 --> 00:00:32,366 許可なく軍を送っては あとで問題に…。 11 00:00:32,366 --> 00:00:37,371 では 魔王学院と勇者学院との 学院交流を要請する。 12 00:00:37,371 --> 00:00:41,375 受け入れ体制が整っていないと 言われるかと…。 13 00:00:41,375 --> 00:00:45,679 問題ない。 融通の利く教師がいるのでな。 14 00:02:26,847 --> 00:02:38,025 ♬~ 15 00:02:38,025 --> 00:02:40,027 (エールドメード)すばらしい! 16 00:02:40,027 --> 00:02:43,697 どうだ? ガトムを成功させた気分は? 17 00:02:43,697 --> 00:02:48,368 (ナーヤ)えと… でも 先生の補助のおかげで…。 18 00:02:48,368 --> 00:02:53,540 私が クラスでいちばん魔法が 下手なことは変わりませんし…。 19 00:02:53,540 --> 00:02:56,877 いい心がけだ 居残りのナーヤ。 20 00:02:56,877 --> 00:03:00,313 えっ… い… 居残り? あっ…。 21 00:03:00,313 --> 00:03:03,984 (エールドメード)お前は毎日のように 図書室で居残りをしている。 22 00:03:03,984 --> 00:03:07,988 ゆえに2つ名を授けたのだ。 ええ~っ。 23 00:03:07,988 --> 00:03:12,826 魔王の前では 俺を含めた すべての者が 皆平等に下手クソだ。 24 00:03:12,826 --> 00:03:15,996 ならば クラスの中で 最も慢心しないお前こそ➡ 25 00:03:15,996 --> 00:03:19,666 可能性に満ちているとは 思わないか? うん? 26 00:03:19,666 --> 00:03:22,169 そ… そうでしょうか…。 27 00:03:22,169 --> 00:03:25,005 (サーシャ)エールドメード先生って あんななのに➡ 28 00:03:25,005 --> 00:03:27,841 真面目に仕事してるわね。 (ミーシャ)うん。 29 00:03:27,841 --> 00:03:29,843 (生徒たちの話し声) 30 00:03:29,843 --> 00:03:31,845 (エミリア)授業を始めますよ! (生徒たちの話し声) 31 00:03:31,845 --> 00:03:34,848 (生徒たちの話し声) 32 00:03:34,848 --> 00:03:37,684 聞いてるんですか! いつもいつも! 33 00:03:37,684 --> 00:03:40,687 静かにしてください! (ハイネ)「いつも」って➡ 34 00:03:40,687 --> 00:03:44,191 エミリアは こないだ来た ばっかりじゃん? (笑い声) 35 00:03:44,191 --> 00:03:46,193 大丈夫かしら? 36 00:03:46,193 --> 00:03:48,361 (ラオス)アイツは いないみてえだな。 37 00:03:48,361 --> 00:03:52,699 (レドリアーノ)魔王アノスが学院に通う 意味など ないでしょうからね。 38 00:03:52,699 --> 00:03:56,870 お前たちが学院交流に 興味がないのは よくわかった。 39 00:03:56,870 --> 00:04:00,073 来たまえ アノシュ・ポルティコーロ。 40 00:04:01,975 --> 00:04:04,644 (ラオス)なんだ? 子ども? 41 00:04:04,644 --> 00:04:09,483 聞け 人間ども! 両校の 代表者同士で 勝負をするのだ! 42 00:04:09,483 --> 00:04:11,485 (ざわめき) 43 00:04:11,485 --> 00:04:16,656 勇者学院が勝つようならば 学院交流は すべて休講にしよう。 44 00:04:16,656 --> 00:04:18,992 えっ ちょっと勝手に…。 45 00:04:18,992 --> 00:04:22,662 どうせ そっちの有利な勝負に するつもりなんでしょ? 46 00:04:22,662 --> 00:04:24,831 それは つまり自分に有利なら➡ 47 00:04:24,831 --> 00:04:28,001 やってもいい ということだな 人間。 48 00:04:28,001 --> 00:04:30,837 ならば 勝負の方法を決めたまえ。 49 00:04:30,837 --> 00:04:35,175 (ハイネ)じゃあ サイコロにしようよ 数の大きいほうが勝ち。 50 00:04:35,175 --> 00:04:37,177 (アノシュ)かまわぬ。 51 00:04:37,177 --> 00:04:40,180 はい。 これ使いなよ。 52 00:04:40,180 --> 00:04:44,684 《ふむ。 細工されているな》 53 00:04:44,684 --> 00:04:47,187 じゃあ 僕から。 54 00:04:49,356 --> 00:04:53,693 やったね! どんな振り方でも かまわぬのか? 55 00:04:53,693 --> 00:04:56,696 ご自由に。 ふむ。 56 00:04:56,696 --> 00:04:59,199 (ハイネ)はあっ!? なっ…! 57 00:04:59,199 --> 00:05:01,201 んん…。 58 00:05:03,803 --> 00:05:07,641 俺の勝ちのようだな。 反則だろ それ! 59 00:05:07,641 --> 00:05:12,979 ご自由にと言っただろう? まあ 何度振っても変わらぬがな。 60 00:05:12,979 --> 00:05:16,650 (ハイネ)なっ!? 1以外は出ないはずなのに。 61 00:05:16,650 --> 00:05:21,488 どんなサイコロだろうと 狙った出目を 外すような俺ではないぞ。 62 00:05:21,488 --> 00:05:24,825 んん…。 (エールドメード)ハッハハハハハッ…! 63 00:05:24,825 --> 00:05:28,829 見たかね 諸君! これが アノシュ・ポルティコーロ! 64 00:05:28,829 --> 00:05:32,832 我が魔王学院の誇る天才少年だ! 65 00:05:32,832 --> 00:05:35,035 んんっ… フンッ! 66 00:05:37,337 --> 00:05:41,675 全能者は 誰にも抜けない剣を作れる? 67 00:05:41,675 --> 00:05:45,345 もしも 全能者が誰にも抜けない 剣を作れないなら➡ 68 00:05:45,345 --> 00:05:48,014 全能者ではない。 69 00:05:48,014 --> 00:05:51,518 もしも 全能者が誰にも抜けない 剣を作ったなら➡ 70 00:05:51,518 --> 00:05:54,521 その剣は全能者にも抜けない。 71 00:05:54,521 --> 00:05:57,691 剣を抜けない者は 全能とは言えない。 72 00:05:57,691 --> 00:06:00,460 よって 彼は全能者ではない。 73 00:06:00,460 --> 00:06:03,797 全能者は この世にはいない? 74 00:06:03,797 --> 00:06:07,500 答えがわかったら教えて…。 75 00:06:13,640 --> 00:06:17,143 それでは授業を…。 んっ? 76 00:06:17,143 --> 00:06:20,313 ザミラ学院長 どうされましたか? 77 00:06:20,313 --> 00:06:25,151 (ザミラ)選抜クラスの諸君に 王宮から勅令を賜った。 78 00:06:25,151 --> 00:06:28,989 先日 竜という化け物が 各地で目撃された。 79 00:06:28,989 --> 00:06:32,993 そこで諸君らには 竜討伐に赴いてもらおう。 80 00:06:32,993 --> 00:06:36,162 どういうことだよ。 俺たちが? (ざわめき) 81 00:06:36,162 --> 00:06:39,666 ちょっと待ってください。 軍は どうしたんです? 82 00:06:39,666 --> 00:06:42,669 詳しいことは事務方に聞いてくれ。 83 00:06:42,669 --> 00:06:44,838 私は忙しいのでな。 84 00:06:44,838 --> 00:06:46,840 クッ…。 85 00:06:48,842 --> 00:06:52,679 お初にお目にかかります。 勇者カノン様。 86 00:06:52,679 --> 00:06:57,017 王宮で盛大な式典の準備を 整えてまいりました。 87 00:06:57,017 --> 00:07:01,788 神も兵も勇者カノン様のお帰りを 歓迎しております。 88 00:07:01,788 --> 00:07:04,457 (レイ)僕はもう魔族なんだけどね。 89 00:07:04,457 --> 00:07:08,461 いえいえ… あなた様は 紛れもなく本物の勇者です。 90 00:07:08,461 --> 00:07:11,464 どうぞお越しください。 91 00:07:11,464 --> 00:07:14,801 レイ 放課後に 湖で水遊びでもせぬか? 92 00:07:14,801 --> 00:07:18,805 ああ 僕ちゃん? 残念ながら カノン様は用事が…。 93 00:07:18,805 --> 00:07:20,974 (レイ)それはいいね。 はあ? 94 00:07:20,974 --> 00:07:24,978 (レイ)悪いけど断るよ。 放課後は用事ができたからね。 95 00:07:24,978 --> 00:07:27,647 で… でしたら 今すぐにでも。 96 00:07:27,647 --> 00:07:30,150 こんな偽物の勇者たちのもとで➡ 97 00:07:30,150 --> 00:07:33,153 あなた様が学ぶことなど ございません。 98 00:07:33,153 --> 00:07:35,488 聞き捨てなりませんね。 99 00:07:35,488 --> 00:07:39,993 学院長が生徒を偽物呼ばわりとは いかがなものでしょうか。 100 00:07:39,993 --> 00:07:43,997 だいたい ご立派な式典には 大量の兵士を割くのに➡ 101 00:07:43,997 --> 00:07:46,100 化け物の相手は 俺たちだけでしろってか? 102 00:07:46,100 --> 00:07:51,004 なんなら その本物の勇者に やらせればいいんじゃない? 103 00:07:51,004 --> 00:07:53,340 わきまえよ クズどもが! 104 00:07:53,340 --> 00:07:57,844 勇者カノンになりすました貴様らは 本来ならば死刑なのだぞ! 105 00:07:57,844 --> 00:08:00,780 それは勇者学院による判定です。 106 00:08:00,780 --> 00:08:04,784 そもそも未知の化け物の討伐など 死にに行くようなものです。 107 00:08:04,784 --> 00:08:08,288 勇者が言い訳をするのか!? ンッ…。 108 00:08:08,288 --> 00:08:10,957 先の戦争を 止められなかったクズどもに➡ 109 00:08:10,957 --> 00:08:13,293 チャンスをやろうというのだ。 110 00:08:13,293 --> 00:08:17,130 勇者なら命ぐらいかけるのが 当然であろう! 111 00:08:17,130 --> 00:08:20,300 なんなんですか さっきから 勇者 勇者って! 112 00:08:20,300 --> 00:08:23,803 そんなもののために なんで 命をかけなきゃいけないんです? 113 00:08:23,803 --> 00:08:29,642 安い命すら賭す勇気がない者を 我々人間は勇者とは認めん。 114 00:08:29,642 --> 00:08:32,812 だったら 勇者でなくても いいですよ! ンッ…。 115 00:08:32,812 --> 00:08:35,815 なに? 死んだら終わりなのに➡ 116 00:08:35,815 --> 00:08:39,652 こんないいかげんな命令で 死ぬなんて 私は ごめんです! 117 00:08:39,652 --> 00:08:44,157 言動に気をつけろ! 生徒も御せない無能教師が! 118 00:08:44,157 --> 00:08:48,828 目に余る態度をとるなら 即刻 ディルヘイドに帰ってもらうぞ! 119 00:08:48,828 --> 00:08:53,833 ハッ。 クッ… クッ。 120 00:08:53,833 --> 00:08:57,337 申し訳ございません。 そこに ひざまずけ! 121 00:08:57,337 --> 00:08:59,839 立場の違いをわきまえさせて…。 122 00:08:59,839 --> 00:09:02,442 グオッ! アッ…。 123 00:09:02,442 --> 00:09:06,780 ああ すみません。 足が長すぎるもので。 124 00:09:06,780 --> 00:09:10,617 貴様… うん? (ラオス)ハッ! 125 00:09:10,617 --> 00:09:13,453 さっきから授業の邪魔なんだよ! 126 00:09:13,453 --> 00:09:18,625 ひいぃ…。 おっ… 覚えていろ~! 127 00:09:18,625 --> 00:09:20,627 フッ。 フッ。 128 00:09:20,627 --> 00:09:23,129 (エミリア)余計なことして! あっ? んっ? 129 00:09:23,129 --> 00:09:26,966 せっかく私が がまんしたのに 台なしじゃないですか! 130 00:09:26,966 --> 00:09:30,804 生徒の責任は 教師である私の責任なんですよ! 131 00:09:30,804 --> 00:09:34,474 私に何か恨みでもあるんですか!? 132 00:09:34,474 --> 00:09:36,776 それは失礼しました。 133 00:09:38,812 --> 00:09:40,814 (エミリア)ちょっと どこへ…!? 134 00:09:40,814 --> 00:09:44,150 問題行動ばかりの生徒は 謹慎しておりますよ➡ 135 00:09:44,150 --> 00:09:46,486 あなたのお望みどおりに。 136 00:09:46,486 --> 00:09:48,822 ハッ まったくやってられねえな。 137 00:09:48,822 --> 00:09:52,492 エミリアって ホンットにクズだよね。 待ちなさい! 138 00:09:52,492 --> 00:09:57,163 (ハイネ)まっ 僕たちも人のことは 言えないけどさ。 139 00:09:57,163 --> 00:09:59,365 (ドアの閉まる音) 140 00:10:03,336 --> 00:10:07,340 (エレオノール)ここだぞ! ガイラディーテ名物 勇者焼き! 141 00:10:07,340 --> 00:10:10,343 (エレオノール)猛角牛っていう 猛獣の肉を焼くんだぞ! 142 00:10:10,343 --> 00:10:12,345 じゃあ 行こう! 143 00:10:12,345 --> 00:10:15,548 (エミリア)もう なんで 開かないんですか! 144 00:10:18,852 --> 00:10:23,189 ンッ! 缶詰のくせに生意気ですよ! 145 00:10:23,189 --> 00:10:25,191 えっ? 146 00:10:25,191 --> 00:10:27,861 貸してみるがいい。 147 00:10:27,861 --> 00:10:31,364 その魔法缶詰は 魔族には反応しない。 148 00:10:31,364 --> 00:10:34,868 だが 人間寄りに 魔力を偽装すれば…。 149 00:10:38,872 --> 00:10:41,875 あ…。 150 00:10:41,875 --> 00:10:46,045 ありがとうございます。 なぜ 外で缶詰を? 151 00:10:46,045 --> 00:10:48,381 飯屋なら いくらでもあるだろうに。 152 00:10:48,381 --> 00:10:53,553 人と話すのが煩わしいんです。 だから1年分買いだめしました。 153 00:10:53,553 --> 00:10:57,657 開けられぬではないか。 うるさいですよ! 154 00:11:02,996 --> 00:11:06,666 アノシュくんは 魔法も得意なんですね…。 155 00:11:06,666 --> 00:11:10,503 その年で本当に天才だなんて。 156 00:11:10,503 --> 00:11:12,505 羨ましい…。 157 00:11:14,674 --> 00:11:17,177 あ…。 んっ…。 158 00:11:17,177 --> 00:11:20,013 うまそうだな。 えっ? 159 00:11:20,013 --> 00:11:24,851 塩漬けの肉だ。 食べますか? もらおう。 160 00:11:24,851 --> 00:11:28,354 何やってるんですか。 手づかみはいけません。 161 00:11:28,354 --> 00:11:31,524 あいにくと フォークも何も持ってなくてな。 162 00:11:31,524 --> 00:11:37,030 獣じゃないんですから ちょっと こっちに来なさい。 163 00:11:37,030 --> 00:11:41,201 アノシュくんは 言葉遣いを 直したほうがいいですよ。 164 00:11:41,201 --> 00:11:43,703 なぜだ? そのしゃべりかた➡ 165 00:11:43,703 --> 00:11:46,206 世界一嫌みな男とそっくりです。 166 00:11:48,207 --> 00:11:51,544 アノシュくんは皇族ですよね。 そのようだ。 167 00:11:51,544 --> 00:11:54,547 先生も昔は皇族だったんですよ。 168 00:11:54,547 --> 00:11:58,384 でも 悪い魔法使いのせいで 混血の魔族になったんです。 169 00:11:58,384 --> 00:12:01,487 ほう。 先生は 皇族であることに➡ 170 00:12:01,487 --> 00:12:05,825 誇りを持っていました。 ずっと 幸せに暮らしていたんです。 171 00:12:05,825 --> 00:12:09,662 でも それを奪われて 職も失い➡ 172 00:12:09,662 --> 00:12:12,332 みんなから 見下されるようになりました。 173 00:12:12,332 --> 00:12:16,002 だが 今は教師になったのだろう? 174 00:12:16,002 --> 00:12:21,007 そうですね…。 だけど 幸せが戻るわけじゃありません。 175 00:12:21,007 --> 00:12:25,178 なぜだ? ここに来て わかったことがあるんです。 176 00:12:25,178 --> 00:12:29,682 魔力のない普通の人間は 私を人間だと思ってるんです。 177 00:12:29,682 --> 00:12:35,188 でも 私の扱いは ディルヘイドに いたときと何も変わらなかった。 178 00:12:35,188 --> 00:12:39,359 私を混血だと見下していたのは 私で➡ 179 00:12:39,359 --> 00:12:42,028 私はただ勝手におびえていただけ。 180 00:12:42,028 --> 00:12:46,199 誰も見下してなんか いなかったのに…。 181 00:12:46,199 --> 00:12:48,534 だからって どうしろっていうんですか…。 182 00:12:48,534 --> 00:12:51,871 私が最低で醜くてクズで どうしようもないヤツだって➡ 183 00:12:51,871 --> 00:12:57,877 突きつけられただけで 何一つ変わっていません…。 184 00:12:57,877 --> 00:13:03,316 思えば これが悪い魔法使いの 与えた呪いなんでしょうね…。 185 00:13:03,316 --> 00:13:08,321 皇族なんで名ばかりで 私は何者でもなかった。 186 00:13:08,321 --> 00:13:13,159 でも 今更 立派になんかなれないんですよ。 187 00:13:13,159 --> 00:13:18,164 難しいことは よくわからぬ。 そうですよね…。 188 00:13:18,164 --> 00:13:21,334 それよりも これは少々辛すぎる。 189 00:13:21,334 --> 00:13:25,338 バカですね。 パンと一緒に食べるんですよ。 190 00:13:25,338 --> 00:13:27,340 そのパンは固い。 191 00:13:27,340 --> 00:13:30,843 だから この油を使うんです。 192 00:13:30,843 --> 00:13:34,347 ンッ…。 どうですか? 193 00:13:34,347 --> 00:13:39,352 うまい。 パンは柔らかくなり 肉は ちょうどよい塩加減だ。 194 00:13:39,352 --> 00:13:42,689 そうでしょう。 一つ勉強になった。 195 00:13:42,689 --> 00:13:45,024 こんなこと誰でも知ってますよ。 196 00:13:45,024 --> 00:13:49,529 俺は知らなかったが。 1年分の缶詰ということは➡ 197 00:13:49,529 --> 00:13:52,198 さぞ いろんな食べ方が あるのだろうな。 198 00:13:52,198 --> 00:13:57,036 そんな くだらないことでよければ また教えてあげますよ。 199 00:13:57,036 --> 00:14:01,641 (エレオノール)さあ 水遊びだぞ~! (ゼシア)砂遊びも します…。 200 00:14:01,641 --> 00:14:04,977 どうせなら水着を 持ってくればよかったわね。 201 00:14:04,977 --> 00:14:07,280 では 出してやろう。 202 00:14:09,482 --> 00:14:11,818 あ…。 うわぁ~!? 203 00:14:11,818 --> 00:14:13,820 (ミサ)うわ~! 204 00:14:13,820 --> 00:14:17,990 ありがとう アノスくん! ありがと です…。 205 00:14:17,990 --> 00:14:22,161 (ミーシャ)似合う? (サーシャ)似合うんだけど…。 206 00:14:22,161 --> 00:14:26,165 大胆すぎない? (アノス)ふむ わかってないな サーシャ。 207 00:14:26,165 --> 00:14:29,836 (ミーシャ/サーシャ)うん? 水着とは ただの衣服ではない。 208 00:14:29,836 --> 00:14:34,173 水中での活動能力を 極限まで高める魔法の一種だ。 209 00:14:34,173 --> 00:14:39,178 覚えておけ これが ビ・キニだ。 210 00:14:43,349 --> 00:14:45,651 うわぁ~! 211 00:14:49,188 --> 00:14:52,859 さあ 来るがいい。 水遊びを満喫せよ。 212 00:14:52,859 --> 00:14:55,862 こんなの入ったら死ぬわっ! 213 00:14:55,862 --> 00:14:58,030 (エレオノール)アノスく~ん! 214 00:14:58,030 --> 00:15:01,134 (アノス)ほう デルゾゲードの玉座か。 215 00:15:01,134 --> 00:15:04,637 ゼシアは 魔王ゼシア… です。 216 00:15:04,637 --> 00:15:08,641 うんうん じゃあ 何か 命令を出してみよっか? 217 00:15:08,641 --> 00:15:13,146 アノスは 一緒に座り… ます。 218 00:15:13,146 --> 00:15:15,815 ママも… 座ります。 219 00:15:15,815 --> 00:15:18,985 あ~ それは ちょっと狭いと思うぞ。 220 00:15:18,985 --> 00:15:22,321 んん…。 えっ? ええと…。 221 00:15:22,321 --> 00:15:25,324 アノスくん アノシュに なってもらってもいいかな? 222 00:15:25,324 --> 00:15:27,326 いいだろう。 223 00:15:29,829 --> 00:15:35,835 狭いからといって 3人で座れぬと思ったか… です。 224 00:15:35,835 --> 00:15:39,005 うんうん さすがは魔王ゼシアだぞ。 225 00:15:39,005 --> 00:15:42,508 アノスは… ずっとアノシュです。 226 00:15:42,508 --> 00:15:45,344 ずっとゼシアが お姉さんです。 227 00:15:45,344 --> 00:15:49,515 アノシュだと 弟ができた感じがして うれしいみたいだぞ。 228 00:15:49,515 --> 00:15:52,685 アノシュ… 守ります。 229 00:15:52,685 --> 00:15:56,689 ゼシアは 鏡の魔法 頑張ってます…。 230 00:15:56,689 --> 00:16:01,794 ふむ…。 ミゲロノフの教えか。 231 00:16:01,794 --> 00:16:05,298 僕も一緒に 応援魔法を研究してるんだぞ。 232 00:16:05,298 --> 00:16:10,303 頼もしいことだ。 お姉さん… ですから。 233 00:16:10,303 --> 00:16:13,973 (エレオノール)ねえ アノスくん ありがとね。 234 00:16:13,973 --> 00:16:16,476 1万人のゼシアもたくさん遊べて➡ 235 00:16:16,476 --> 00:16:19,645 エニユニエンは みんな しゃべれるようになるって。 236 00:16:19,645 --> 00:16:22,148 なに まだ これからだ。 237 00:16:22,148 --> 00:16:25,318 全員まとめて 幸せにしてやると言っただろう。 238 00:16:25,318 --> 00:16:27,820 ちっちゃいのに かっこいいこと言って。 239 00:16:27,820 --> 00:16:30,823 そんなアノシュくんが大好きだぞ。 240 00:16:30,823 --> 00:16:33,659 あっ…。 来てよかったね。 241 00:16:33,659 --> 00:16:37,496 あ… この水着 ちょっと恥ずかしすぎますね。 242 00:16:37,496 --> 00:16:40,166 似合ってるよ。 もう…。 243 00:16:40,166 --> 00:16:42,168 えいっ! わっ! 244 00:16:42,168 --> 00:16:45,004 アハハッ! 油断禁物ですよ。 245 00:16:45,004 --> 00:16:47,506 お仕置きが必要みたいだな。 フフッ。 246 00:16:47,506 --> 00:16:49,509 (シン)お仕置きとは なんでしょうか? 247 00:16:49,509 --> 00:16:52,345 あっ… お… お父さん? 248 00:16:52,345 --> 00:16:57,350 (シン)時に レイ・グランズドリィ。 往復で遠泳でもしませんか? 249 00:16:57,350 --> 00:17:00,286 あなたが 私より早く戻ってきたならば➡ 250 00:17:00,286 --> 00:17:04,624 その時間差の分だけ 娘とのことは 目をつむりましょう。 251 00:17:04,624 --> 00:17:07,293 なっ… 何言ってるんですか? お父さん。 252 00:17:07,293 --> 00:17:10,129 泳ぎには それなりに自信があってね。 253 00:17:10,129 --> 00:17:13,132 レイさん!? それは楽しみです。 254 00:17:18,304 --> 00:17:23,976 えっと… 二千年前は 泳いで親睦を深めたとか…? 255 00:17:23,976 --> 00:17:27,480 ミサ~! あっ…。 一緒にやらな~い? 256 00:17:27,480 --> 00:17:29,482 あっ は~い! 257 00:17:31,484 --> 00:17:33,486 この身は魔王の右腕。 258 00:17:33,486 --> 00:17:36,155 その泳法が 破れるわけもありません! 259 00:17:36,155 --> 00:17:39,659 二千年前 ここは僕たちの砦だった。 260 00:17:39,659 --> 00:17:43,863 民を守るため 僕は必死で泳ぎを鍛えたんだ! 261 00:17:46,165 --> 00:17:49,001 そ~れ! はい! 262 00:17:49,001 --> 00:17:53,839 (シン)私より泳ぎの下手な男に 娘を 任せるわけにはいきませんね。 263 00:17:53,839 --> 00:17:57,009 いざというとき 海難救助もできない男には。 264 00:17:57,009 --> 00:17:59,512 君の泳ぎは確かに速いよ。 265 00:17:59,512 --> 00:18:03,449 だけど ミサが溺れたとき 救助するのは僕だ! 266 00:18:03,449 --> 00:18:06,752 見せてあげるよ 勇者の泳法を! 267 00:18:10,289 --> 00:18:12,959 (2人)ハァハァ…。 268 00:18:12,959 --> 00:18:16,462 ど… どちらが早かった… ですか? ミサ。 269 00:18:16,462 --> 00:18:18,798 あっ…。 うん? 270 00:18:18,798 --> 00:18:21,968 (2人)ハァハァハァ…。 271 00:18:21,968 --> 00:18:25,304 あ~ アハハ~。 272 00:18:25,304 --> 00:18:27,607 見てませんでした…。 273 00:18:29,809 --> 00:18:31,811 (シン/レイ)あっ…。 274 00:18:31,811 --> 00:18:35,815 (エレオノール)たくさん泳いだから おなかすいたぞ。 275 00:18:43,322 --> 00:18:46,525 (アノシュ)ここなら目立つまい。 出てきたらどうだ? 276 00:18:49,161 --> 00:18:52,498 お前は誰だ? 277 00:18:52,498 --> 00:18:57,169 (アヒデ)神竜の国ジオルダル枢機卿 アヒデ・アロボ・アガーツェ。 278 00:18:57,169 --> 00:19:00,773 八神選定者が一人 神託者です。 279 00:19:00,773 --> 00:19:03,609 ジオルダル? 知らぬな。 280 00:19:03,609 --> 00:19:07,947 あなたが神聖なる選定審判に 招かれた魔族の王であることは➡ 281 00:19:07,947 --> 00:19:10,116 わかっております。 282 00:19:10,116 --> 00:19:13,953 盟約に従い この場に来たれ 選定の神。 283 00:19:13,953 --> 00:19:18,457 彼と我との審判を下せ。 284 00:19:18,457 --> 00:19:21,560 グアラ・ナーテフォルテオス。 285 00:19:29,135 --> 00:19:33,472 ふむ 神を召喚する魔法が あるとは知らなかったな。 286 00:19:33,472 --> 00:19:36,475 今このときより ここは審判の場。 287 00:19:36,475 --> 00:19:41,480 アノス・ヴォルディゴード あなたの神を 見せてもらいましょうか? 288 00:19:41,480 --> 00:19:44,483 なんのことだ? おわかりでしょう? 289 00:19:44,483 --> 00:19:48,821 八神選定者が一人 不適合者のあなたならば。 290 00:19:48,821 --> 00:19:52,324 知らぬ。 そんな者になった覚えもない。 291 00:19:52,324 --> 00:19:57,329 ならば 選定審判を汚す者に 裁きを下すまでのこと。 292 00:19:57,329 --> 00:20:00,332 我が神アルカナよ。 293 00:20:00,332 --> 00:20:09,008 ♬~ 294 00:20:09,008 --> 00:20:12,344 (アノシュ)創造の月アーティエルトノアか…。 295 00:20:12,344 --> 00:20:15,181 一つ問うが お前は ミリティアか? 296 00:20:15,181 --> 00:20:21,187 私は アルカナ 選定の神。 月の光は凍てついて。 297 00:20:24,356 --> 00:20:26,358 うん? 298 00:20:28,360 --> 00:20:31,030 召喚神だの選定審判だのと➡ 299 00:20:31,030 --> 00:20:33,866 なんのことか 皆目 見当がつかぬがな…。 300 00:20:33,866 --> 00:20:38,037 神ごときの力が 魔王を上回るとでも思ったか。 301 00:20:38,037 --> 00:20:40,372 神ごとき…? 302 00:20:40,372 --> 00:20:44,543 神とは全能なる煌輝エクエスの 差し伸べた救いの手➡ 303 00:20:44,543 --> 00:20:48,380 生きとし生ける者は皆 神を信仰するものです。 304 00:20:48,380 --> 00:20:50,716 信じるのは勝手だがな➡ 305 00:20:50,716 --> 00:20:53,886 それを望まぬ者にまで 押しつけてくれるなよ。 306 00:20:53,886 --> 00:20:57,723 選定審判にて 不適合者を冠された者。 307 00:20:57,723 --> 00:21:01,227 どんな輩と思ってましたが…。 308 00:21:08,334 --> 00:21:10,503 (アヒデ)あなたのような異端者を➡ 309 00:21:10,503 --> 00:21:12,838 エクエスは 決して許しはしないでしょう。 310 00:21:12,838 --> 00:21:14,840 (手をたたく音) 311 00:21:20,513 --> 00:21:24,850 罪深き哀れな子羊に救済を。 312 00:21:24,850 --> 00:21:27,186 んっ…? フッ。 313 00:21:27,186 --> 00:21:29,855 ハッ…。 ンッ…。 314 00:21:29,855 --> 00:21:32,024 ウッ…。 315 00:21:32,024 --> 00:21:35,528 クッ… アヒデ 逃げなさい。 316 00:21:35,528 --> 00:21:39,365 今のあなたでは まだ不適合者に勝てない。 317 00:21:39,365 --> 00:21:44,203 我が選定の神 アルカナの御心のままに。 318 00:21:44,203 --> 00:21:47,373 お荷物がなくなれば 勝てるつもりか? 319 00:21:47,373 --> 00:21:51,043 わからない… 選定審判の中でも➡ 320 00:21:51,043 --> 00:21:53,879 あなたほど強い選定者は いなかった。 321 00:21:53,879 --> 00:21:55,881 (アノス)先ほどから口にしているが➡ 322 00:21:55,881 --> 00:21:58,551 選定審判というのは なんだ? 323 00:21:58,551 --> 00:22:01,320 (アルカナ)あなたが本当に 知らないと言うのなら➡ 324 00:22:01,320 --> 00:22:04,623 私は選定神として 説明する義務がある。 325 00:22:13,832 --> 00:22:16,001 聞かせてもらおう。 326 00:22:16,001 --> 00:22:20,339 選定審判 それは人が神へ至る道。 327 00:22:20,339 --> 00:22:24,343 生きとし生ける者の中から 選ばれた八神選定者が➡ 328 00:22:24,343 --> 00:22:26,345 それぞれ審判を受ける。 329 00:22:26,345 --> 00:22:31,517 そして 代行者が選定され 神の代理となり 力を得る。 330 00:22:31,517 --> 00:22:35,521 審判というわりに どうにも 穏やかではないようだな。 331 00:22:35,521 --> 00:22:37,690 代行者に選ばれるのは➡ 332 00:22:37,690 --> 00:22:41,694 すべての選定神が ふさわしいと 審判を下した者のみ。 333 00:22:41,694 --> 00:22:47,199 しかし 盟約を結んだ選定者以外を 選ぶ選定神は ほとんどない。 334 00:22:47,199 --> 00:22:51,370 (アノス)要は 他の選定者を消すか 選定神を滅ぼせば➡ 335 00:22:51,370 --> 00:22:54,206 一人しか選びようが なくなるというわけだ。 336 00:22:54,206 --> 00:22:59,879 それが 一つの決着の形。 審判はあらゆる形で成立する。 337 00:22:59,879 --> 00:23:01,981 なぜ俺が選ばれた? 338 00:23:01,981 --> 00:23:06,485 8名の選定神 どの者かが あなたを選んだ。 339 00:23:06,485 --> 00:23:11,490 詳しい説明は エーベラストアンゼッタにて 行うことになっている。 340 00:23:11,490 --> 00:23:13,826 そこまで案内してくれるのか? 341 00:23:13,826 --> 00:23:17,162 地底世界にある。 自力で来て。 342 00:23:17,162 --> 00:23:21,166 説明は終わり。 戦いを続ける? いや。 343 00:23:21,166 --> 00:23:25,004 そう。 一つ尋ねたいのだが…。 うん? 344 00:23:25,004 --> 00:23:30,843 昼間の質問はどういう意味だ? あれもアヒデの命か? 345 00:23:30,843 --> 00:23:34,179 答えを探している。 346 00:23:34,179 --> 00:23:44,590 ♬~