1 00:00:02,002 --> 00:00:06,006 《サーシャ:なんだか 夜の王宮って 薄気味悪いわね》 2 00:00:06,006 --> 00:00:09,176 《エレオノール:昔から 幽霊が出るって うわさだぞ》 3 00:00:09,176 --> 00:00:11,845 《サーシャ:し… 死んだら 根源なんだから➡ 4 00:00:11,845 --> 00:00:13,847 そんなのいるわけないでしょ…》 5 00:00:13,847 --> 00:00:16,183 《ゼシア:ううぅ~…》 うわっ…! うう…。 6 00:00:16,183 --> 00:00:18,185 《お化けゼシアです》 7 00:00:18,185 --> 00:00:21,688 《ダメだぞ ゼシア。 サーシャちゃん 本気で怖がってるから…》 8 00:00:21,688 --> 00:00:24,024 うわ~っ! (竜鳴) 9 00:00:24,024 --> 00:00:26,193 《ミサ:これって!?》 《ミーシャ:竜鳴》 10 00:00:26,193 --> 00:00:30,364 《アノシュ:レイ》 《レイ:式典の話に 応じたほうがよさそうだね。 11 00:00:30,364 --> 00:00:33,533 客人としてなら いろいろ調べやすい》 12 00:00:33,533 --> 00:00:38,138 《アノシュ:気をつけろ。 その話にも 裏があるやもしれぬ》 13 00:02:19,673 --> 00:02:23,010 (エールドメード)さてさて 竜から逃げる分には➡ 14 00:02:23,010 --> 00:02:25,178 お前らでも できるが…。 15 00:02:25,178 --> 00:02:28,849 討伐となると 攻撃手段に欠ける。 16 00:02:28,849 --> 00:02:32,519 ならば どうする? (エミリア)えっ… ええと…。 17 00:02:32,519 --> 00:02:38,358 勇者の得意魔法は なんだ? どうやって我ら魔族と戦った? 18 00:02:38,358 --> 00:02:44,364 アスク… あっ いえ 結界魔法ですか? そのとおり! 19 00:02:44,364 --> 00:02:49,369 二千年前 勇者たちが 竜討伐に使った結界魔法➡ 20 00:02:49,369 --> 00:02:51,705 デ・ジェリアスだ! 21 00:02:51,705 --> 00:02:57,711 デ・ジェリアスは アスクで集めた魔力を使う集団魔法。 22 00:02:57,711 --> 00:03:00,981 糸が発する音で 竜を封じる。 23 00:03:00,981 --> 00:03:04,818 ただし 年を経て深緑色に変化した➡ 24 00:03:04,818 --> 00:03:08,321 いわゆる古竜は 完全には縛れぬ。 25 00:03:08,321 --> 00:03:11,825 命がけで 首を 落とさねばならないだろうな。 26 00:03:11,825 --> 00:03:17,664 それから 緑以外のうろこや 皮膚を持つ竜は 異竜と呼ばれる。 27 00:03:17,664 --> 00:03:22,069 希少種だが 出会ったならば 対策は 一つ…。 28 00:03:24,004 --> 00:03:26,840 脇目も振らずに逃げたまえ。 29 00:03:26,840 --> 00:03:29,176 (動揺する声) 30 00:03:29,176 --> 00:03:32,846 では 早速 デ・ジェリアスに挑戦してもらおう。 31 00:03:32,846 --> 00:03:37,684 エミリア先生。 あっ…。 アスクの魔法術式はわかるかね? 32 00:03:37,684 --> 00:03:43,690 えっ? それはわかりますけど… 私は魔族なので 勇者の魔法は…。 33 00:03:43,690 --> 00:03:47,360 やってみたまえ。 は… はい。 34 00:03:47,360 --> 00:03:52,199 さあ お前ら 彼女のアスクに思いを重ねろ。 35 00:03:52,199 --> 00:03:56,369 ハァ… ウンッ! クッ…。 36 00:03:56,369 --> 00:04:00,474 ンンンッ… ンン…。 37 00:04:00,474 --> 00:04:03,977 クッ… やはり無理です。 続けたまえ。 38 00:04:03,977 --> 00:04:08,148 暴虐の魔王の手によって お前は皇族ではなくなった。 39 00:04:08,148 --> 00:04:10,150 いっ… 今は そんなこと! 40 00:04:10,150 --> 00:04:13,320 続けたまえ。 41 00:04:13,320 --> 00:04:16,656 目を背けるな。 深淵をのぞけ。 42 00:04:16,656 --> 00:04:20,660 今のお前には 人間の血が混ざっている。 43 00:04:24,831 --> 00:04:28,535 ンッ… ンン…。 44 00:04:31,171 --> 00:04:37,511 フッハハハハハッ… 存外 こっちの魔法に 才能があるのではないか! 45 00:04:37,511 --> 00:04:40,847 ああ…。 では使ってみるがいい。 46 00:04:40,847 --> 00:04:43,150 あっ… あっ。 47 00:04:49,189 --> 00:04:51,191 《ラオス:つ~か エミリアって➡ 48 00:04:51,191 --> 00:04:54,361 黙ってりゃ 顔はかわいいよな。 顔だけは》 49 00:04:54,361 --> 00:04:57,864 《ハイネ:そう? 僕は 怒ってるほうが好きだけどね》 50 00:04:57,864 --> 00:05:00,300 《レドリアーノ:2人とも アスクの最中ですから➡ 51 00:05:00,300 --> 00:05:02,803 心をのぞかれますよ。 52 00:05:02,803 --> 00:05:07,641 しかし彼女 童顔だと思っていたら 転生者でしたか》 53 00:05:07,641 --> 00:05:10,644 ハッ! そ… そこ! 54 00:05:10,644 --> 00:05:15,315 授業中に何を 考えているんですかぁ! あっ…。 55 00:05:15,315 --> 00:05:17,984 あなたたちのせいで 失敗したじゃないですか! 56 00:05:17,984 --> 00:05:20,987 おうおう。 そりゃ悪かったな。 57 00:05:20,987 --> 00:05:24,991 てか そんな攻撃的な使い方じゃ ダメだよ。 エミリア。 58 00:05:24,991 --> 00:05:29,329 先生です! だいたい生徒のくせに 教えようとしないでください! 59 00:05:29,329 --> 00:05:31,832 でしたら 私たちよりも➡ 60 00:05:31,832 --> 00:05:35,502 結界魔法を使いこなせなければ ならないのでは? 61 00:05:35,502 --> 00:05:37,504 うるさいですね! (扉の開く音) 62 00:05:37,504 --> 00:05:42,175 (ザミラ)相も変わらず この学院は まともな授業もできんようだな。 63 00:05:42,175 --> 00:05:45,679 (ラオス)んだよ また邪魔しに来たってのか? 64 00:05:45,679 --> 00:05:49,849 (ザミラ)お前のような偽者に 用はない。 聞いたぞ? 竜から➡ 65 00:05:49,849 --> 00:05:53,520 逃げ回る訓練をしているそうだな。 (ラオス/ハイネ/レドリアーノ)あっ…。 66 00:05:53,520 --> 00:05:57,357 勇者カノンは 死んでも戦ったというのにな…。 67 00:05:57,357 --> 00:05:59,359 (3人)ンッ…。 68 00:05:59,359 --> 00:06:04,631 国家火急のときに その鍛えた 逃げ足で逃げるつもりか。 69 00:06:04,631 --> 00:06:07,968 ンッ…! ンッ…。 70 00:06:07,968 --> 00:06:09,970 クッ! 71 00:06:09,970 --> 00:06:15,475 偉そうな口は 竜の一匹でも 倒してから叩くのだな。 72 00:06:15,475 --> 00:06:17,477 ンンッ…。 73 00:06:17,477 --> 00:06:21,648 お迎えに上がりました 勇者カノン様 ミサ様。 74 00:06:21,648 --> 00:06:25,986 本日の王宮での晩さん会を お楽しみください。 75 00:06:25,986 --> 00:06:28,288 行こうか。 はい。 76 00:06:30,991 --> 00:06:35,996 チキショウが! ふざけんじゃね~! ふざけんじゃね~ぞ クソが! 77 00:06:35,996 --> 00:06:37,998 ラオスくん! 78 00:06:37,998 --> 00:06:40,834 うるっせえ! ウッ… クッ…。 79 00:06:40,834 --> 00:06:44,170 《ラオス:どうせ何もかも無駄だ》 ハッ…。 80 00:06:44,170 --> 00:06:46,840 《アイツらが 祭り上げたんじゃねえか。 81 00:06:46,840 --> 00:06:51,011 ずっと言われたとおりに やったじゃねえか。 82 00:06:51,011 --> 00:06:56,349 結局 命をかけたって 本物じゃなきゃ意味がねえんだ。 83 00:06:56,349 --> 00:07:01,621 チキショウ… どうして 勇者に生まれなかったんだ!》 84 00:07:01,621 --> 00:07:04,958 なんだよ? 同情してんのか ああっ? 85 00:07:04,958 --> 00:07:07,627 いらねえんだよ そんなもんは! 86 00:07:07,627 --> 00:07:10,297 (2人)あっ!? 87 00:07:10,297 --> 00:07:13,967 守る気がないなら出ていきなさい。 ああ? 88 00:07:13,967 --> 00:07:16,803 竜から守りたいものが 一つもないなら➡ 89 00:07:16,803 --> 00:07:19,806 授業なんて受けなくて結構です! 90 00:07:19,806 --> 00:07:21,808 クッ…。 91 00:07:25,145 --> 00:07:27,981 ヒャッハハハッ…! 92 00:07:27,981 --> 00:07:32,319 これこそ青春だな シン先生! (シン)若いですね。 93 00:07:32,319 --> 00:07:35,989 (ナーヤ)で… でも 先生 授業は大丈夫ですか? 94 00:07:35,989 --> 00:07:39,326 これが人間には必要なのだ。 95 00:07:39,326 --> 00:07:41,828 アスクの魔法は 思いを一つにすることで➡ 96 00:07:41,828 --> 00:07:43,830 真価を発揮する。 97 00:07:43,830 --> 00:07:50,170 だからこそ エミリア先生は 生徒とぶつかり合ったのだ。 98 00:07:50,170 --> 00:07:55,008 さて お前たちには 魔族の戦い方を教えよう。 99 00:07:55,008 --> 00:07:58,111 東の砂漠へ転移するぞ! 100 00:08:01,281 --> 00:08:03,283 ンン…。 101 00:08:08,455 --> 00:08:10,957 (ザミラ)お連れいたしました。 102 00:08:10,957 --> 00:08:14,627 (リシウス)お初にお目にかかる 勇者カノン。 103 00:08:14,627 --> 00:08:21,801 余が 第106代ガイラディーテ王 リシウス・エンゲロ・ガイラディーテである。 104 00:08:21,801 --> 00:08:24,471 (レイ)今は レイ・グランズドリィです。 105 00:08:24,471 --> 00:08:27,474 よくぞ 王宮へ来てくれた。 106 00:08:27,474 --> 00:08:30,810 我らは この日を待ち望んでいたのだ。 107 00:08:30,810 --> 00:08:33,313 本来は もてなす立場でありながらも➡ 108 00:08:33,313 --> 00:08:37,984 このような非礼を どうか許していただきたい。 109 00:08:37,984 --> 00:08:40,653 あなた様に頼みがあるのだ。 110 00:08:40,653 --> 00:08:42,655 なんでしょうか? 111 00:08:42,655 --> 00:08:50,163 ガイラディーテの王族26名… 皆が病に伏せっておるのだ。 112 00:08:50,163 --> 00:08:52,165 全員がですか? 113 00:08:52,165 --> 00:08:55,835 もはや頼りは 宿命を断ち切るといわれる➡ 114 00:08:55,835 --> 00:08:59,005 あなた様の霊神人剣しかない。 115 00:08:59,005 --> 00:09:02,442 どうか我らを救ってくださらぬか。 116 00:09:02,442 --> 00:09:05,945 呪いの類いでしたら なんとかなるかもしれません。 117 00:09:05,945 --> 00:09:08,782 ああ ありがとう。 感謝する。 118 00:09:08,782 --> 00:09:12,118 王よ! 私は王族の一人として➡ 119 00:09:12,118 --> 00:09:16,122 勇者カノン様を 王宮に連れてまいりました。 120 00:09:16,122 --> 00:09:18,958 うむ。 ご苦労だった ザミラ。 121 00:09:18,958 --> 00:09:22,128 褒美を取らせよう。 ああ…。 122 00:09:22,128 --> 00:09:27,300 これからも勇者学院で 我が国のために尽力するがいい。 123 00:09:27,300 --> 00:09:30,970 ンンッ… ンッ!? 勇者学院で… でしょうか? 124 00:09:30,970 --> 00:09:32,972 何か不服かね? 125 00:09:32,972 --> 00:09:36,142 いえ… ンンッ…。 126 00:09:36,142 --> 00:09:38,645 フッ。 127 00:09:38,645 --> 00:09:41,347 では ご案内しよう。 128 00:09:47,654 --> 00:09:50,990 あっ…。 129 00:09:50,990 --> 00:09:56,162 なんですか? (アノシュ)お守りだ。 仲直りができるといわれている。 130 00:09:56,162 --> 00:10:01,000 フッ… なんだかんだで アノシュくんは子どもなんですね。 131 00:10:01,000 --> 00:10:04,671 出ていけなんて 怒るのも当然ですよ。 132 00:10:04,671 --> 00:10:06,673 仲直りなんて…。 133 00:10:06,673 --> 00:10:09,676 だが 彼らのための言葉だ。 134 00:10:09,676 --> 00:10:12,679 彼らは まるで私みたいで…。 135 00:10:12,679 --> 00:10:17,851 でも結局 私はただ 私を虐げた 何かと似ているものが➡ 136 00:10:17,851 --> 00:10:20,186 許せなかっただけでした。 137 00:10:20,186 --> 00:10:22,856 生徒の気持ちに ちゃんと向き合えるほど➡ 138 00:10:22,856 --> 00:10:25,525 立派な先生じゃありませんから。 139 00:10:25,525 --> 00:10:27,861 そうは思わぬ。 えっ? 140 00:10:27,861 --> 00:10:31,364 お前は彼らの尊厳を 守ってやりたかったのだ。 141 00:10:31,364 --> 00:10:35,535 守りたくない者のために 戦場に立たせたくなかったのだ。 142 00:10:35,535 --> 00:10:39,873 フッ… 今度は大人みたいなこと 言うんですね…。 143 00:10:39,873 --> 00:10:43,042 でも 誰も そんなふうには思いません。 144 00:10:43,042 --> 00:10:45,545 では 俺だけが そう思っていよう。 145 00:10:45,545 --> 00:10:47,881 ハッ!? 今日のお前は➡ 146 00:10:47,881 --> 00:10:51,050 よい先生だったぞ エミリア。 147 00:10:51,050 --> 00:10:53,219 ンッ…。 148 00:10:53,219 --> 00:10:56,389 そ… そんなことありません! 149 00:10:56,389 --> 00:10:59,993 でも もう少し ケンカしてこようと思います。 150 00:10:59,993 --> 00:11:02,328 どうせ この際ですから。 151 00:11:02,328 --> 00:11:05,999 ほら! アノシュくんも みんなのところに行かないと。 152 00:11:05,999 --> 00:11:08,668 もう授業は始まってますよ。 153 00:11:08,668 --> 00:11:11,004 エミリア。 うん? 154 00:11:11,004 --> 00:11:13,506 頑張っているな。 155 00:11:13,506 --> 00:11:17,310 フッ なんですか それ…。 156 00:11:20,179 --> 00:11:24,017 その棺は 呪いを抑えるためのものだ。 157 00:11:24,017 --> 00:11:27,620 この中に王族の方が? うむ。 158 00:11:32,025 --> 00:11:34,027 あっ…。 あっ!? 159 00:11:36,362 --> 00:11:39,532 (咆哮) 160 00:11:39,532 --> 00:11:42,202 ンッ…。 なんですか!? これ。 161 00:11:42,202 --> 00:11:44,370 やっぱりね。 162 00:11:44,370 --> 00:11:48,708 民が襲われているのに その王が 竜を飼っているっていうのは➡ 163 00:11:48,708 --> 00:11:50,710 どういうことかな? 164 00:11:50,710 --> 00:11:54,547 すべては救済なのだよ 勇者カノン。 165 00:11:54,547 --> 00:11:58,885 竜とは神の使い。 身も心もささげることで➡ 166 00:11:58,885 --> 00:12:01,821 真の救いを得ることができる。 167 00:12:01,821 --> 00:12:05,658 だったら自分が 竜のいけにえに なればいいんじゃないかな。 168 00:12:05,658 --> 00:12:09,996 余は王として 民を神のもとへ 導く責がある。 169 00:12:09,996 --> 00:12:14,334 それを果たしたあとは 喜んで神のもとへ旅立とう。 170 00:12:14,334 --> 00:12:16,669 王族の方々は? 171 00:12:16,669 --> 00:12:19,839 一足先に神のもとへ送ってやった。 172 00:12:19,839 --> 00:12:24,510 ハッ!? 竜に食べさせたんですか? 自分の子どもたちを!? 173 00:12:24,510 --> 00:12:28,181 彼らは 王の座を争っていたのだ。 174 00:12:28,181 --> 00:12:32,852 肉親が肉親を恨み 憎悪し 戦う。 175 00:12:32,852 --> 00:12:37,523 そんな地獄から 余は彼らを救済してやったのだ。 176 00:12:37,523 --> 00:12:41,027 何が目的だい? 神託なのだよ。 177 00:12:41,027 --> 00:12:45,531 「勇者を全能なる煌輝エクエスに ささげよ」と。 178 00:12:45,531 --> 00:12:52,705 さすれば 余は神のもとへ赴き 王権と永遠の命を賜るのだ。 179 00:12:52,705 --> 00:12:58,044 そんなウソを君に吹き込んだのは アヒデとかいう竜人かな? 180 00:12:58,044 --> 00:13:03,816 すべては 全能なる煌輝エクエスの 御心のままに。 181 00:13:03,816 --> 00:13:09,822 盟約に従い この場に来たれ。 想いの番神エヌメ・ネ・メス。 182 00:13:09,822 --> 00:13:12,825 我に救いを示したまえ! 183 00:13:18,331 --> 00:13:23,002 ハッ!? アッ…。 184 00:13:23,002 --> 00:13:26,339 うっ! うう…。 185 00:13:26,339 --> 00:13:30,176 あぁあぁ~っ! ああ…。 186 00:13:30,176 --> 00:13:33,846 さあ 霊神人剣を抜くがいい。 187 00:13:33,846 --> 00:13:37,684 でなければ 彼女の心は神に支配され➡ 188 00:13:37,684 --> 00:13:41,354 この世から消えてなくなるだろう。 189 00:13:41,354 --> 00:13:46,192 《ミサ:もう少し… 様子を…》 ウウッ… アア…。 190 00:13:46,192 --> 00:13:49,195 《黒幕を…》 《うん》 191 00:13:49,195 --> 00:13:52,031 残念だけど 彼女は負けないよ。 192 00:13:52,031 --> 00:13:54,867 ならば 悔い改めるがよい。 193 00:13:54,867 --> 00:13:58,705 ああっ… ああ~っ! 194 00:13:58,705 --> 00:14:04,477 さあ 神に従え。 ミサ・レグリア! 195 00:14:04,477 --> 00:14:08,648 アアッ… アッ アア…。 196 00:14:08,648 --> 00:14:13,052 (リシウス)勇者カノンの首を絞め 殺すのだ。 197 00:14:21,994 --> 00:14:24,997 お断り… ですよ…。 198 00:14:24,997 --> 00:14:30,837 なんだと? 神の支配に逆らうなど…。 199 00:14:30,837 --> 00:14:35,007 彼女の心は 神様にだって奪えやしない。 200 00:14:35,007 --> 00:14:38,311 僕が すでに 奪ってしまったからね。 201 00:14:45,518 --> 00:14:48,855 はあ… まったく どこで さぼってるんだか…。 202 00:14:48,855 --> 00:14:52,859 何? この音。 (竜鳴) 203 00:14:52,859 --> 00:14:54,861 (窓が振動する音) 204 00:14:54,861 --> 00:14:56,863 キャ~! 205 00:15:01,467 --> 00:15:03,469 んっ… あっ…。 206 00:15:05,471 --> 00:15:08,641 あっ… 赤い… 異竜! 207 00:15:08,641 --> 00:15:13,479 ⦅希少種だが 出会ったならば 対策は 一つ…。 208 00:15:13,479 --> 00:15:16,649 脇目も振らずに逃げたまえ⦆ 209 00:15:16,649 --> 00:15:19,152 ハッ!? あっ…。 210 00:15:19,152 --> 00:15:21,654 (うめき声) 211 00:15:21,654 --> 00:15:24,323 ハッ!? (咆哮) 212 00:15:24,323 --> 00:15:27,994 チキショウ… 来やがれってんだ! このデカブツが! 213 00:15:27,994 --> 00:15:30,663 刺し違えてでも ぶっ殺してやる! 214 00:15:30,663 --> 00:15:32,832 ンッ…。 ウッ…。 215 00:15:32,832 --> 00:15:37,003 (咆哮) 216 00:15:37,003 --> 00:15:39,005 (3人)あっ…! (エミリア)早く! 217 00:15:39,005 --> 00:15:42,675 さあ みんなを助けて逃げなさい! 218 00:15:42,675 --> 00:15:46,012 (咆哮) 219 00:15:46,012 --> 00:15:49,348 できねえ…。 何やってるんですか!? 早く! 220 00:15:49,348 --> 00:15:52,852 できねえよ! ここで逃げたら 俺たちは! 221 00:15:52,852 --> 00:15:55,188 勇者は逃げちゃなんねえんだよ! 222 00:15:55,188 --> 00:15:57,190 ンッ…。 223 00:15:57,190 --> 00:16:01,461 私が 先に…。 ガウェルが あれに通用するなら…。 224 00:16:01,461 --> 00:16:04,263 ガウェル… 自爆魔法!? 225 00:16:06,632 --> 00:16:08,634 何しやがんだ!? 226 00:16:08,634 --> 00:16:12,805 逃げる大義名分は そのやけどで十分でしょう! 227 00:16:12,805 --> 00:16:15,141 早くしないと巻き込まれますよ。 228 00:16:15,141 --> 00:16:17,310 勇者なら仲間を助けなさい! 229 00:16:17,310 --> 00:16:19,645 (咆哮) 230 00:16:19,645 --> 00:16:21,647 アッ…。 231 00:16:24,817 --> 00:16:27,119 追ってきなさい! 232 00:16:30,490 --> 00:16:32,491 クッ! 233 00:16:34,660 --> 00:16:38,998 (エミリア)何もない 空っぽの私。 234 00:16:38,998 --> 00:16:44,170 虚構の栄光にすがり ありもしない幻想を胸に➡ 235 00:16:44,170 --> 00:16:48,508 真実からずっと目を背け続けた。 236 00:16:48,508 --> 00:16:52,845 それに気が付いたとき 私は逃げた。 237 00:16:52,845 --> 00:16:56,015 逃げて逃げて 逃げ続けて…。 238 00:16:56,015 --> 00:16:58,684 たどりついたのが ここ。 239 00:16:58,684 --> 00:17:01,787 どうしようもない クズみたいな学院➡ 240 00:17:01,787 --> 00:17:05,791 やる気のない 不真面目な生徒たち…。 241 00:17:05,791 --> 00:17:08,628 彼らは私だった。 242 00:17:08,628 --> 00:17:12,632 立派じゃない私が こんなことを思うのは➡ 243 00:17:12,632 --> 00:17:16,469 きっと何かの気の迷いに 違いないけど…。 244 00:17:16,469 --> 00:17:20,806 若い彼らに 可能性ぐらいは残したい。 245 00:17:20,806 --> 00:17:23,476 かなうなら逃げ延びてほしい。 246 00:17:23,476 --> 00:17:27,647 逃亡の果てに きっとつかめる 答えがあるのだと➡ 247 00:17:27,647 --> 00:17:31,150 そう信じたいから。 248 00:17:31,150 --> 00:17:34,153 最後まで つまらない授業でしたね…。 249 00:17:34,153 --> 00:17:36,355 クッ…。 (咆哮) 250 00:17:38,324 --> 00:17:41,994 諦めてんじゃねえ! エミリア~! 251 00:17:41,994 --> 00:17:44,830 やめなさい! 勇者だからって➡ 252 00:17:44,830 --> 00:17:47,333 守りたくないもののために 死ななきゃならない➡ 253 00:17:47,333 --> 00:17:49,502 義務はありません! グッ… ウゥ…。 254 00:17:49,502 --> 00:17:52,004 本物になんか なれなくてもいいんです! 255 00:17:52,004 --> 00:17:55,841 それが私の唯一 教えられること! 256 00:17:55,841 --> 00:17:57,843 あ~っ! 257 00:17:57,843 --> 00:17:59,845 アアッ…。 258 00:17:59,845 --> 00:18:03,115 (エミリア)最期に… 最期ぐらい私に➡ 259 00:18:03,115 --> 00:18:06,118 教師らしいこと させてくださいよ! 260 00:18:06,118 --> 00:18:09,021 うるっせえ! 261 00:18:12,959 --> 00:18:17,129 おめえは ホントむかつくヤツだけどよ。 ハッ!? 262 00:18:17,129 --> 00:18:19,799 「勇者がなんだ」って 言ってくれるのは➡ 263 00:18:19,799 --> 00:18:23,302 エミリアぐらいしかいねえしな! 264 00:18:23,302 --> 00:18:25,304 そんなのは…。 265 00:18:25,304 --> 00:18:27,306 そんなくだらない勘違いで➡ 266 00:18:27,306 --> 00:18:30,142 立派でもない教師のために 死ぬつもりですか!? 267 00:18:30,142 --> 00:18:35,481 どこにいんだよ 立派な教師なんて この国のどこにいるんだよ!? 268 00:18:35,481 --> 00:18:39,318 ハッ…。 あのディルヘイドとの戦争以来➡ 269 00:18:39,318 --> 00:18:43,823 生徒の責任を自分の責任だと 口にした奇特な教師は➡ 270 00:18:43,823 --> 00:18:46,325 あなただけですよ。 ハッ…。 271 00:18:46,325 --> 00:18:50,329 だいたい 今更 ご立派な教師は ごめんなんだよね。 272 00:18:50,329 --> 00:18:54,166 僕たちクズは エミリアぐらいクズじゃないとね! 273 00:18:54,166 --> 00:18:58,838 俺たちは偽物で どうしようもねえ クズかもしれねえけどよ! 274 00:18:58,838 --> 00:19:04,276 そんでもよぉ 仲間見捨てて 逃げんのだけは我慢がならねえ! 275 00:19:04,276 --> 00:19:07,446 俺たちは そこまで腐っちゃいねえよ! 276 00:19:07,446 --> 00:19:10,950 チクショウ! なんとかならねえのかよ! 277 00:19:10,950 --> 00:19:15,121 デ・ジェリアスを使いましょう。 それしか勝機はありません。 278 00:19:15,121 --> 00:19:19,959 だけど今 力を緩めたら 一瞬で かみつぶされるんじゃないの? 279 00:19:19,959 --> 00:19:22,294 (レドリアーノ)一人 手が空いているでしょう。 280 00:19:22,294 --> 00:19:25,631 えっ!? (レドリアーノ)今 私は全員の思いを➡ 281 00:19:25,631 --> 00:19:27,967 アスクで魔力に変えています。 282 00:19:27,967 --> 00:19:30,636 それを あなたが一つにしてください。 283 00:19:30,636 --> 00:19:33,806 うまくいけば 成功させられるでしょう。 284 00:19:33,806 --> 00:19:37,309 私が 勇者学院の生徒たちと…。 285 00:19:37,309 --> 00:19:40,146 怖いのは 我々も同じです。 286 00:19:40,146 --> 00:19:43,149 私たちには 勇気がありませんでした。 287 00:19:43,149 --> 00:19:45,818 大人など みんな同じだと…。 288 00:19:45,818 --> 00:19:49,155 ですが… もう一度だけ信じてみたい。 289 00:19:49,155 --> 00:19:52,324 ちっぽけな勇気が 私たちにもあると。 290 00:19:52,324 --> 00:19:54,326 (ヒビが入る音) 291 00:19:54,326 --> 00:19:57,830 早く! 生き延びたら 真面目に授業を受けるからさ! 292 00:19:57,830 --> 00:19:59,832 ハッ! お願い! 293 00:19:59,832 --> 00:20:05,004 私にもう一度 あなたたちを教えるチャンスを! 294 00:20:05,004 --> 00:20:07,339 あっ…。 295 00:20:07,339 --> 00:20:13,012 ♬~ 296 00:20:13,012 --> 00:20:15,014 ンッ…。 297 00:20:17,683 --> 00:20:20,386 (ラオス)エミリア~! 298 00:20:24,190 --> 00:20:30,029 《私はあさましく 愚かで なんのとりえもないけれど…。 299 00:20:30,029 --> 00:20:34,033 だからこそ あなたたちの痛みがよくわかる。 300 00:20:34,033 --> 00:20:37,870 あなたたちの苦しみも あなたたちの悲しみも➡ 301 00:20:37,870 --> 00:20:42,208 あなたたちの誇りを 痛いぐらいに知っている。 302 00:20:42,208 --> 00:20:45,878 導くなんて 大それたことはできないけど➡ 303 00:20:45,878 --> 00:20:49,381 彼らと一緒に歩いていきたい。 304 00:20:49,381 --> 00:20:54,220 この大きな罪を背負い ちっぽけな勇気を合わせながら➡ 305 00:20:54,220 --> 00:20:59,625 一歩 一歩 前へ 前へ》 306 00:21:03,329 --> 00:21:06,632 やった… のか? 307 00:21:10,336 --> 00:21:13,506 (ラオス)チキショウ! 開け! 開けよぉ! 308 00:21:13,506 --> 00:21:16,675 (ハイネ)こんなところで死なれちゃ 寝覚めが悪いんだよ! 309 00:21:16,675 --> 00:21:20,346 (レドリアーノ)必ず助けます! 必ず! 310 00:21:20,346 --> 00:21:23,516 ハァ ハァ…。 311 00:21:23,516 --> 00:21:25,518 ああ…。 312 00:21:25,518 --> 00:21:27,520 エミリア! 313 00:21:27,520 --> 00:21:31,357 あっ。 あっ…。 314 00:21:31,357 --> 00:21:33,359 ウッ…。 315 00:21:36,362 --> 00:21:41,367 あっ… な… なんだよ 心配して損したじゃねえか…。 316 00:21:41,367 --> 00:21:45,204 ホンット 人騒がせだよね。 317 00:21:45,204 --> 00:21:48,541 フフッ。 318 00:21:48,541 --> 00:21:52,211 おっ… んだよ? そういうの いいから! 319 00:21:52,211 --> 00:21:57,216 バカですね… あなたたちみたいな どうしようもない生徒を残して➡ 320 00:21:57,216 --> 00:21:59,718 死ねるわけないでしょう。 321 00:21:59,718 --> 00:22:03,656 フッ。 フフッ…。 フッ…。 322 00:22:03,656 --> 00:22:07,059 フッ…。 323 00:22:12,832 --> 00:22:14,833 フッ…。