1 00:00:03,337 --> 00:00:06,340 (エレオノール)わ~お 楽しいぞ! (ゼシア)わあ~。 2 00:00:08,675 --> 00:00:13,180 (アルカナ)もうすぐジオルダルの領空。 首都ジオルヘイゼを目指す。 3 00:00:13,180 --> 00:00:17,351 (サーシャ)ねえ ジオルダルって アゼシオンを襲ったヤツらでしょ? 4 00:00:17,351 --> 00:00:19,520 こんなに目立って大丈夫なの? 5 00:00:19,520 --> 00:00:23,690 (アノス)先の襲撃については アヒデの独断だったそうだ。 6 00:00:23,690 --> 00:00:28,028 (アルカナ)そう。 彼が利用した王竜も 地底三大国の一つ➡ 7 00:00:28,028 --> 00:00:30,030 アガハのものだった。 8 00:00:30,030 --> 00:00:33,700 王竜は本来 ジオルダルの教義に反する。 9 00:00:33,700 --> 00:00:37,871 しかし アヒデが盗み出し 人間の王に与えた。 10 00:00:37,871 --> 00:00:41,041 じゃあ 国としては 敵意はないってこと? 11 00:00:41,041 --> 00:00:45,212 わからない。 ただ 教皇ゴルロアナ・デロ・ジオルダルは➡ 12 00:00:45,212 --> 00:00:47,214 八神選定者の一人。 13 00:00:47,214 --> 00:00:50,217 敵意がなくとも アノスの敵ではある。 14 00:00:50,217 --> 00:00:52,886 (ミーシャ)痕跡神リーバルシュネッドは? 15 00:00:52,886 --> 00:00:56,223 そのいどこは 教皇にのみ語り継がれている。 16 00:00:56,223 --> 00:01:01,328 私たちの記憶を調べるには まずは 教皇に会わなきゃってことよね? 17 00:01:01,328 --> 00:01:05,666 そう。 今の時期は 多くの巡礼者がやってくる。 18 00:01:05,666 --> 00:01:09,002 堂々と行ったほうが安全。 19 00:01:09,002 --> 00:01:12,839 (ジェシカ)うん? あれ…。 (ノノ)何か聞こえる。 20 00:01:12,839 --> 00:01:15,175 これは神竜の歌声。 (歌声) 21 00:01:15,175 --> 00:01:18,845 (シェリア)神竜? 竜が歌ってるってことですか? 22 00:01:18,845 --> 00:01:22,683 神竜は音の竜であり 歌声は建国以来➡ 23 00:01:22,683 --> 00:01:25,185 絶えることなく 国中に響いている。 24 00:01:25,185 --> 00:01:27,354 しかし その姿は➡ 25 00:01:27,354 --> 00:01:31,024 教皇と盟約を交わした神以外は 見ることができない。 26 00:01:31,024 --> 00:01:33,026 (ファンユニオンたち)へえ~。 27 00:01:33,026 --> 00:01:36,530 到着した。 あそこが ジオルヘイゼ。 28 00:03:20,834 --> 00:03:23,003 それで まずは どこに…。 (物音) 29 00:03:23,003 --> 00:03:26,006 んんっ… 何よ この音!? あっ…。 30 00:03:26,006 --> 00:03:28,175 天蓋が落ちてきている。 31 00:03:28,175 --> 00:03:30,677 はあっ!? 32 00:03:30,677 --> 00:03:35,182 (アルカナ)地底の空は震え 鳴く。 これを震天という。 33 00:03:35,182 --> 00:03:39,019 (アノス)しかし あれでは やがて地底は潰されるだろう。 34 00:03:39,019 --> 00:03:45,525 落ちた天蓋は神の柱が持ち上げる。 常人には見えない 秩序の柱。 35 00:03:45,525 --> 00:03:50,864 ほう。 なかなか珍しい。 街を案内する。 36 00:03:50,864 --> 00:03:55,869 この国は ジオルダル教団が 神の名のもとに治めている。 37 00:03:55,869 --> 00:04:01,308 彼らは教会の聖職者や聖騎士たち。 38 00:04:01,308 --> 00:04:03,977 (シア)ねえねえ あっちから歌が聞こえない? 39 00:04:03,977 --> 00:04:06,646 (ヒムカ)うん? あっ 聞こえる 聞こえる! 40 00:04:06,646 --> 00:04:09,649 (エレン)アノス様 聴きに行ってもいいですか? 41 00:04:09,649 --> 00:04:12,486 では皆 自由行動としよう。 42 00:04:12,486 --> 00:04:14,988 おのおの見聞を広めてくるがよい。 43 00:04:14,988 --> 00:04:19,993 ありがとうございます! (カーサ)歌も覚えてきますね。 44 00:04:19,993 --> 00:04:22,996 (レイ)僕たちも行こうか。 (ミサ)はい! 45 00:04:22,996 --> 00:04:28,168 (ナーヤ)先生。 どちらへ行かれるんですか? 46 00:04:28,168 --> 00:04:31,171 (エールドメード)教会だ。 ここの聖職者たちは➡ 47 00:04:31,171 --> 00:04:35,342 竜や神を召喚するという。 実に興味深い。 48 00:04:35,342 --> 00:04:38,011 お前も一緒に来るか 居残り。 49 00:04:38,011 --> 00:04:40,514 でも 邪魔をしてしまうんじゃ…? 50 00:04:40,514 --> 00:04:45,852 ハハハハハッ! この俺が 生徒を邪険に するわけがないではないか。 51 00:04:45,852 --> 00:04:48,021 あぁ…。 52 00:04:48,021 --> 00:04:51,525 (ノック) 53 00:04:51,525 --> 00:04:54,861 (司教)見慣れぬお方ですな。 いかがなさいました? 54 00:04:54,861 --> 00:04:57,531 (エールドメード)入信したい。 コイツも一緒だ。 55 00:04:57,531 --> 00:04:59,533 え~っ!? 56 00:04:59,533 --> 00:05:01,801 んんっ…。 (指を鳴らす音) 57 00:05:01,801 --> 00:05:03,970 (司教)そうでしたか。 しかし➡ 58 00:05:03,970 --> 00:05:08,475 入信には 厳しい戒律 過酷な修行が待ち構えています。 59 00:05:08,475 --> 00:05:11,978 問題ない。 ならば 一つ尋ねましょう。 60 00:05:11,978 --> 00:05:16,983 あなたの前に いばらの道と 平穏な道が分かれています。 61 00:05:16,983 --> 00:05:19,152 選ぶのは どちらでしょうか? 62 00:05:19,152 --> 00:05:25,492 カハハハハッ…! 無論 俺が選ぶのは いばらの道に猛獣とサソリを放ち➡ 63 00:05:25,492 --> 00:05:28,829 あらゆる危険の種をまいた 修羅の道だ! 64 00:05:28,829 --> 00:05:32,666 さ… さようですか。 それでは あなたが選ぶのは➡ 65 00:05:32,666 --> 00:05:36,503 いばらの道と平穏の道 どちらでしょうか? 66 00:05:36,503 --> 00:05:38,505 ああっ…。 (指を鳴らす音) 67 00:05:38,505 --> 00:05:41,007 え… えっと その 私は平穏…。 68 00:05:41,007 --> 00:05:45,512 (エールドメード)フハハハハッ…! う… あ… い… いばら? 69 00:05:45,512 --> 00:05:48,515 よろしい。 神に命をささげる者に➡ 70 00:05:48,515 --> 00:05:51,518 我々は 救いの手を差し伸べるでしょう。 71 00:05:51,518 --> 00:05:54,187 どうぞ中へ。 72 00:05:54,187 --> 00:05:56,189 ふむ…。 73 00:05:56,189 --> 00:05:59,526 共に来い。 えっ? ちょっと! 74 00:05:59,526 --> 00:06:03,797 (ノック) 75 00:06:03,797 --> 00:06:06,967 はい いかがなさいま…。 (アノス)入信したい。 76 00:06:06,967 --> 00:06:09,069 (司教)では…。 (アノス)いばら。 77 00:06:12,973 --> 00:06:15,475 あっ アノス様 どうして…? 78 00:06:15,475 --> 00:06:18,311 いやいや また俺が ろくでもないことをと➡ 79 00:06:18,311 --> 00:06:21,648 怪しんで来たのだろう。 そうだ。 80 00:06:21,648 --> 00:06:24,818 おや? お知り合いで。 (エールドメード)知り合いも何も➡ 81 00:06:24,818 --> 00:06:27,988 その男は 俺たちの国の魔王だからな。 82 00:06:27,988 --> 00:06:30,991 魔王? なんという国から? 83 00:06:30,991 --> 00:06:34,327 ディルヘイドだ。 それ 言っちゃうんだ…。 84 00:06:34,327 --> 00:06:39,833 初めて聞く国です。 これも神のお導きでしょう。 85 00:06:39,833 --> 00:06:45,171 では これより入信の儀式 盟珠の洗礼を行います。 86 00:06:45,171 --> 00:06:49,342 神のかがり火を ご覧くださいますよう。 87 00:06:49,342 --> 00:06:53,513 やけどを負うことなく この盟珠を手にできた者だけが➡ 88 00:06:53,513 --> 00:06:57,117 天命に選ばれます。 そして…。 89 00:07:00,287 --> 00:07:02,455 (司教)リテルデ・デイロ。 90 00:07:02,455 --> 00:07:05,959 (鳴き声) 91 00:07:05,959 --> 00:07:09,462 このように 盟珠とリテルデの魔法によって➡ 92 00:07:09,462 --> 00:07:14,301 信仰のあつい聖職者は 神の使い 竜を召喚できます。 93 00:07:14,301 --> 00:07:17,304 ただし 最初の洗礼で成功できる者は➡ 94 00:07:17,304 --> 00:07:19,806 100人に1人ほどといわれ…。 95 00:07:19,806 --> 00:07:22,809 ああっ… なっ なんと!? 96 00:07:22,809 --> 00:07:25,979 リテルデ・デイロ。 (司教)おっ おおっ…!? 97 00:07:25,979 --> 00:07:29,316 (2人)リテルデ・デイロ。 おお~っ…。 98 00:07:29,316 --> 00:07:31,651 (2人)リテルデ・デイロ。 99 00:07:31,651 --> 00:07:33,853 (司教)おおぉ~…!? 100 00:07:36,156 --> 00:07:38,325 これは なんという奇跡が!? 101 00:07:38,325 --> 00:07:41,494 (サーシャ)ていうか アノスの竜 大きすぎじゃない? 102 00:07:41,494 --> 00:07:43,496 (ミーシャ)足しか見えない。 103 00:07:43,496 --> 00:07:45,498 あぁ…。 104 00:07:45,498 --> 00:07:47,500 あっ… ああっ。 105 00:07:49,669 --> 00:07:52,672 キュウッ。 106 00:07:52,672 --> 00:07:57,177 ち… 小さいですけど なんとかできました。 107 00:07:57,177 --> 00:07:59,579 クウッ。 108 00:08:05,452 --> 00:08:07,454 キュウ。 109 00:08:07,454 --> 00:08:11,291 ンッ…。 キュウ! 110 00:08:11,291 --> 00:08:13,960 (エレオノール/サーシャ/ミーシャ/司教)あっ…。 竜を食べた。 111 00:08:13,960 --> 00:08:17,297 いや… 竜が竜を食べるなどという 話は…。 112 00:08:17,297 --> 00:08:22,135 おもしろい竜を呼んだではないか。 魔族も食うのか? 113 00:08:22,135 --> 00:08:24,804 シュル… フンッ。 114 00:08:24,804 --> 00:08:29,309 そうかそうか。 魔族は 口に合わないのだな トモグイ。 115 00:08:29,309 --> 00:08:32,479 ト… トモグイって それ名前ですか? 116 00:08:32,479 --> 00:08:36,983 居残り 今度は神の召喚を 試してみようではないか。 117 00:08:36,983 --> 00:08:39,152 えっ? 神様? 118 00:08:39,152 --> 00:08:41,988 おっ… お待ちなさい。 神を召喚できるのは➡ 119 00:08:41,988 --> 00:08:43,990 選ばれた信徒だけ。 120 00:08:43,990 --> 00:08:47,827 今のあなた方では 術式を 知ることさえ許されません。 121 00:08:47,827 --> 00:08:50,997 ならば 一から作ればいいだけのこと。 122 00:08:50,997 --> 00:08:52,999 そのようなこと できるはずが…。 123 00:08:52,999 --> 00:08:56,803 無論 無理だ。 この熾死王にはな! 124 00:08:59,005 --> 00:09:01,941 これが神を呼ぶ魔法術式だ。 125 00:09:01,941 --> 00:09:05,945 (司教)はぁっ…!? いや しかし 盟約を交わした神でなければ➡ 126 00:09:05,945 --> 00:09:08,114 そもそも召喚など…。 127 00:09:08,114 --> 00:09:10,950 かっ…! あっ アノス様! どうして!? 128 00:09:10,950 --> 00:09:14,120 カハハハッ…! 騒ぐな 居残り。 129 00:09:14,120 --> 00:09:18,291 天に唾吐く愚か者よ。 秩序に背いた罰を受けろ。 130 00:09:18,291 --> 00:09:21,094 神の姿を仰ぎ見よ。 131 00:09:23,296 --> 00:09:27,634 フハハハハ…! ンンッ! 132 00:09:27,634 --> 00:09:30,303 ああっ…!? クッ… ああ…。 133 00:09:30,303 --> 00:09:33,807 (ナーヤ)せ… 先生 羽 生えてますけど…。 134 00:09:33,807 --> 00:09:36,810 俺は とある神の力をさん奪してな。 135 00:09:36,810 --> 00:09:40,146 秩序に危機が及ばねば 発揮できぬのだ。 136 00:09:40,146 --> 00:09:43,483 早い話 この熾死王が神のようなものだ。 137 00:09:43,483 --> 00:09:46,319 熾死王先生が 神様…? 138 00:09:46,319 --> 00:09:49,022 証拠を見せてやろう。 139 00:09:50,990 --> 00:09:55,328 天父神の秩序に従い 熾死王エールドメードが命ずる。 140 00:09:55,328 --> 00:10:00,533 産まれたまえ 4つの秩序 ことわりを守護せし番神よ。 141 00:10:02,502 --> 00:10:06,005 (司教)こ… これは 本当に天父神の…!? 142 00:10:06,005 --> 00:10:08,341 ああ…!? (エールドメード)では 居残り。 143 00:10:08,341 --> 00:10:10,844 あっ…。 盟約してみたまえ。 144 00:10:10,844 --> 00:10:14,514 自らの召喚神となるよう 念ずるのだ。 145 00:10:14,514 --> 00:10:19,853 め… 盟約って…。 これ と…? 146 00:10:19,853 --> 00:10:23,022 む… 無理だと思うんですけど…! 147 00:10:23,022 --> 00:10:25,024 (エールドメード)できる。 んっ? 148 00:10:25,024 --> 00:10:27,527 (エールドメード)この番神は いわば俺の子ども。 149 00:10:27,527 --> 00:10:32,031 そして お前は この俺の教え子なのだからな。 150 00:10:32,031 --> 00:10:35,034 わ… わかりました。 151 00:10:37,203 --> 00:10:40,707 な… なんでも 言うことを聞きますから➡ 152 00:10:40,707 --> 00:10:45,111 私の召喚神に なってくれません… か? 153 00:10:47,046 --> 00:10:49,716 ンンッ…。 154 00:10:49,716 --> 00:10:52,218 あっ。 155 00:10:52,218 --> 00:10:54,387 ああ…。 156 00:10:54,387 --> 00:10:57,390 呼んでみたまえ。 あっ…。 157 00:10:57,390 --> 00:10:59,392 リ… リテルデ! 158 00:11:01,995 --> 00:11:04,831 あっ…。 159 00:11:04,831 --> 00:11:07,167 なっ なんと!? あの盟珠では➡ 160 00:11:07,167 --> 00:11:10,670 1名の神を召喚するのが 限界のはず…。 161 00:11:10,670 --> 00:11:14,841 なるほど。 なるほど なるほど なるほどなっ。 162 00:11:14,841 --> 00:11:17,510 わかったぞ 居残り! えっ? 163 00:11:17,510 --> 00:11:22,182 お前は魔力に乏しい。 根源を 器とし 魔力を水とするならば➡ 164 00:11:22,182 --> 00:11:26,686 お前の器は そう まさに空っぽ同然だ! 165 00:11:26,686 --> 00:11:29,355 はい…。 166 00:11:29,355 --> 00:11:31,858 あっ…。 しかし その器は➡ 167 00:11:31,858 --> 00:11:35,194 この上ないほど広く大きく そして 上等だ。 168 00:11:35,194 --> 00:11:39,699 4名の番神を呼んでなお 隙間があるほどにな。 あっ…。 169 00:11:39,699 --> 00:11:42,869 ナーヤ この熾死王と盟約を結べ。 170 00:11:42,869 --> 00:11:46,539 俺はお前の神となり 願いをかなえてやろう。 171 00:11:46,539 --> 00:11:50,543 ふむ。 おもしろい試みだな 熾死王。 172 00:11:50,543 --> 00:11:54,047 そうなれば 天父神の秩序は ナーヤのものだ。 173 00:11:54,047 --> 00:11:57,216 彼女の命令なら お前は俺と交わしたゼクトに➡ 174 00:11:57,216 --> 00:11:59,218 逆らうことができる。 175 00:11:59,218 --> 00:12:05,325 まさか俺が ナーヤを魔王の敵として 育てようとしているとでも? 176 00:12:05,325 --> 00:12:07,660 ナーヤ。 はっ… はい! 177 00:12:07,660 --> 00:12:11,331 お前は熾死王をどう思う? んっ…。 178 00:12:11,331 --> 00:12:15,335 とてもいい先生です。 先生についていけば➡ 179 00:12:15,335 --> 00:12:20,673 こんな私でも ディルヘイドの 役に立てる日が来るのかなって。 180 00:12:20,673 --> 00:12:24,844 そのとおりだ。 彼を信じ 恩を受けたと感じたならば➡ 181 00:12:24,844 --> 00:12:27,847 成長をもって それに報いてやるがいい。 182 00:12:27,847 --> 00:12:30,683 はい! 183 00:12:30,683 --> 00:12:35,188 まさか見過ごすどころか この熾死王の背中を押そうとは! 184 00:12:35,188 --> 00:12:38,191 すべてを真っ向からねじ伏せ 勝利する。 185 00:12:38,191 --> 00:12:41,861 まさに暴虐 まさに魔王! 186 00:12:41,861 --> 00:12:46,366 ならば この熾死王 全力をもって その期待に応えてやろう! 187 00:12:46,366 --> 00:12:51,371 さあ 願いを言え。 盟約を交わそうではないか! 188 00:12:51,371 --> 00:12:56,209 ね… 願い? え~と え~と…。 189 00:12:56,209 --> 00:13:01,481 いつまでも 私の先生でいてくれますか? 190 00:13:01,481 --> 00:13:06,653 引き受けよう。 ありとあらゆる 真理から 役に立たぬ雑学まで➡ 191 00:13:06,653 --> 00:13:09,822 お前の脳髄と体と いたいけな心に➡ 192 00:13:09,822 --> 00:13:13,159 とくと 叩き込んでやろうではないか! 193 00:13:13,159 --> 00:13:16,663 フハハハハハハッ! 194 00:13:16,663 --> 00:13:18,665 さて… うん? 195 00:13:18,665 --> 00:13:23,836 おお… 偉大なる天父神 そして選ばれし聖人よ…。 196 00:13:23,836 --> 00:13:27,674 おいおい 頭を下げる相手が 間違っているではないか? 197 00:13:27,674 --> 00:13:30,510 俺を統べるのは あそこにいる魔王だ。 198 00:13:30,510 --> 00:13:34,681 (司教)し… しかし 神とは 王の上に立つ至上の存在で…。 199 00:13:34,681 --> 00:13:38,851 (エールドメード)では覚えておけ。 魔王とは その上に立つ存在。 200 00:13:38,851 --> 00:13:43,690 そもそも天父神の秩序も あの男が俺に与えたのだからな。 201 00:13:43,690 --> 00:13:49,195 なんと…。 だとすれば あなた様は 全能なる煌輝エクエスでは…。 202 00:13:49,195 --> 00:13:52,365 かしこまるな。 俺は そうではない。 203 00:13:52,365 --> 00:13:56,869 御心は計り知れませんが そのお言葉をただ信じましょう。 204 00:13:56,869 --> 00:14:00,640 ところで この国の教皇に会うには どうすればいい? 205 00:14:00,640 --> 00:14:03,142 あっ… 私が話を通してまいります。 206 00:14:03,142 --> 00:14:06,979 しかし その前に あなた様のお耳を➡ 207 00:14:06,979 --> 00:14:10,817 どうか この哀れな信徒に 貸してくださらないでしょうか? 208 00:14:10,817 --> 00:14:13,152 (アノス)言ってみるがよい。 209 00:14:13,152 --> 00:14:17,657 (司教)この信仰の国に 邪教に落ちた愚者がいるのです。 210 00:14:17,657 --> 00:14:21,327 彼は神を冒とくし 全能なる煌輝エクエスの存在を➡ 211 00:14:21,327 --> 00:14:23,996 否定して回ります。 212 00:14:23,996 --> 00:14:25,998 (アノス)その者の名は? 213 00:14:25,998 --> 00:14:30,002 元枢機卿アヒデ。 一度は投獄されましたが➡ 214 00:14:30,002 --> 00:14:33,840 まつろわぬ神を信仰する邪教 ガデイシオラの手を借りて➡ 215 00:14:33,840 --> 00:14:36,509 逃走しました。 (2人)ああ…。 216 00:14:36,509 --> 00:14:39,178 明日 聖歌の祭礼がございます。 217 00:14:39,178 --> 00:14:42,515 あの愚か者めは またやってくるはず。 218 00:14:42,515 --> 00:14:49,355 なるほど。 では アヒデを 教皇の 手土産に引きずってくるとしよう。 219 00:14:49,355 --> 00:14:51,858 ♬~ 220 00:14:51,858 --> 00:14:55,695 (イリーナ)すばらしい歌声でした。 (拍手) 221 00:14:55,695 --> 00:14:58,364 ありがとうございます イリーナさん! 222 00:14:58,364 --> 00:15:00,633 (イリーナ)もう少し 早くいらしていれば➡ 223 00:15:00,633 --> 00:15:04,137 明日の来聖捧歌を お願いしたかったところですよ。 224 00:15:04,137 --> 00:15:08,141 来聖捧歌? 外から訪れた巡礼者に➡ 225 00:15:08,141 --> 00:15:11,144 新しい歌をささげてもらう 儀式です。 226 00:15:11,144 --> 00:15:13,646 よかったら 見にいらしてくださいね。 227 00:15:13,646 --> 00:15:15,648 (一同)はい! 228 00:15:17,650 --> 00:15:20,486 (一同)ああっ…。 (アノス)今日の宿だ。 229 00:15:20,486 --> 00:15:23,089 各自 好きに使うがよい。 230 00:15:26,159 --> 00:15:28,661 あの部屋は何か意図している? 231 00:15:28,661 --> 00:15:31,564 ほんの余興だ。 見せてやろう。 232 00:15:33,666 --> 00:15:35,868 ああ…。 233 00:15:39,172 --> 00:15:42,008 (アルカナ)ここは…。 先日の夢に➡ 234 00:15:42,008 --> 00:15:47,013 妹と暮らしていた家も出てきてな。 再現してみた。 235 00:15:49,348 --> 00:15:52,185 なぜだろう? 覚えがある気がする。 236 00:15:52,185 --> 00:15:56,189 そういえば 妹の名を 教えていなかったな。 237 00:15:56,189 --> 00:15:59,692 アルカナだ。 私と同じ…。 238 00:15:59,692 --> 00:16:04,630 あるいは 二千年前 お前は 俺の妹だったのかもしれぬ。 239 00:16:04,630 --> 00:16:10,803 あぁ…。 アルカナ。 お前は記憶を取り戻したいか? 240 00:16:10,803 --> 00:16:13,306 お前は自ら名を捨てた。 241 00:16:13,306 --> 00:16:16,309 あるいは 記憶も 捨てたかったのやもしれぬ。 242 00:16:16,309 --> 00:16:19,645 再び忘れられるとはかぎらぬぞ。 243 00:16:19,645 --> 00:16:23,649 名を捨てたことは 私の罪のはず。 244 00:16:23,649 --> 00:16:26,986 私は彼に絶望を与えてしまった。 245 00:16:26,986 --> 00:16:28,988 過去が どんなものであれ➡ 246 00:16:28,988 --> 00:16:32,491 私は忘れてはならなかったのだと 思う。 247 00:16:32,491 --> 00:16:37,496 あなたが教えてくれた。 きっと神の名と記憶を取り戻し➡ 248 00:16:37,496 --> 00:16:40,666 なお感情を失わない方法が あるのだろう。 249 00:16:40,666 --> 00:16:45,671 そうして人々を救い続けることが 贖罪になるのだと思う。 250 00:16:45,671 --> 00:16:49,375 心が決まっているのならば それでよい。 251 00:16:52,845 --> 00:16:56,515 たゆたう記憶は夢を重ねて みなもに浮かぶ。 252 00:16:56,515 --> 00:16:58,518 (アノス)どういう意味だ? 253 00:16:58,518 --> 00:17:02,955 私が あなたの妹だったなら➡ 254 00:17:02,955 --> 00:17:07,627 夢を重ねれば 強く記憶を 想起できるかもしれない。 255 00:17:07,627 --> 00:17:09,795 待ちなさい! このふしだら神! 256 00:17:09,795 --> 00:17:12,465 私がいるかぎり ふらちなことはさせないわ! 257 00:17:12,465 --> 00:17:16,636 魔族の子。 これは 記憶を取り戻すのに必要なこと。 258 00:17:16,636 --> 00:17:18,638 おあいにくさま! 259 00:17:18,638 --> 00:17:22,141 「記憶を取り戻すのに 一緒に寝る 必要があると思ったか」➡ 260 00:17:22,141 --> 00:17:24,310 って アノスなら言うんだから! 261 00:17:24,310 --> 00:17:26,646 寝るのを避ける理由もあるまい? 262 00:17:26,646 --> 00:17:29,982 なっ… グッ…。 サーシャは アノスが心配。 263 00:17:29,982 --> 00:17:33,986 (アノス)アルカナが俺に何かすると? 264 00:17:33,986 --> 00:17:37,823 (ミーシャ)アルカナは いい子。 でも 心配は心配。 265 00:17:37,823 --> 00:17:40,993 ならば見張っているがよい。 はい? 266 00:17:40,993 --> 00:17:43,162 共に夢を見させてもらえ。 267 00:17:43,162 --> 00:17:45,831 番神の秩序に直接触れていれば➡ 268 00:17:45,831 --> 00:17:48,000 何かあったときにも わかるだろう。 269 00:17:48,000 --> 00:17:52,505 で… でも それって…。 一緒に寝る? えっ!? 270 00:17:52,505 --> 00:17:56,175 お前たちが そばに いてくれるのならば 安心だ。 271 00:17:56,175 --> 00:17:59,345 あっ そっか…。 そうなんだ…。 272 00:17:59,345 --> 00:18:03,783 アノスが そう言うなら し… しかたないわ。 273 00:18:03,783 --> 00:18:06,118 ン~…! 274 00:18:06,118 --> 00:18:09,622 フッ…。 どうした? 家族みたい。 275 00:18:09,622 --> 00:18:12,024 そういうものか? うん。 276 00:18:14,126 --> 00:18:17,964 分け隔てなく 境を挟まず。 277 00:18:17,964 --> 00:18:22,468 まっ 待って! ねえ これって裸になるやつじゃ…! 278 00:18:27,974 --> 00:18:31,310 ⦅誰? (竜人)見つけたぞ いけにえの子。 279 00:18:31,310 --> 00:18:34,313 (竜人)さあ その身を 神にささげるのだ。 280 00:18:34,313 --> 00:18:38,484 や… やだ… お兄ちゃん…。 (3人)ぐあっ。 281 00:18:38,484 --> 00:18:40,486 くっ… おおっ!? 282 00:18:40,486 --> 00:18:43,990 俺の妹に何か用か? お兄ちゃん…。 283 00:18:43,990 --> 00:18:47,994 お前が娘をさらったせいで 各地で竜が暴れているのだ! 284 00:18:47,994 --> 00:18:50,329 いい大人が がん首そろえて➡ 285 00:18:50,329 --> 00:18:54,500 ありもせぬ責任を 俺と妹に押しつけるな。 286 00:18:54,500 --> 00:18:58,004 覚えたての魔法だ。 食らってみるがいい。 287 00:18:58,004 --> 00:19:00,606 (竜人たち)ぐお~! 288 00:19:00,606 --> 00:19:04,110 んん… うう… あっ…。 289 00:19:04,110 --> 00:19:07,780 おびえさせてすまぬ。 もう大丈夫だ。 290 00:19:07,780 --> 00:19:12,451 んっ…。 あ… あのね 全然怖くなかったよ。 291 00:19:12,451 --> 00:19:19,125 だって だってね お兄ちゃんが 助けてくれるって信じてたもん。 292 00:19:19,125 --> 00:19:21,527 食事にしよう。 293 00:19:24,630 --> 00:19:31,303 ンッ…。 ねえ お兄ちゃん。 また本を読んでほしいな。 ダメ? 294 00:19:31,303 --> 00:19:33,806 (アノス)いつものか? うん! 295 00:19:33,806 --> 00:19:36,108 (指を鳴らす音) 296 00:19:40,479 --> 00:19:44,650 「ある辺境の村に ドーラという少女がいた。 297 00:19:44,650 --> 00:19:48,487 彼女は貴族の令嬢で 優秀な魔法使い。 298 00:19:48,487 --> 00:19:53,159 悪いヤツらから身を隠し 人知れず 不治の病を治している…。 299 00:19:53,159 --> 00:19:56,495 というのは ドーラが作り上げたウソ。 300 00:19:56,495 --> 00:19:59,665 ドーラのウソに 村人たちは右往左往していたが➡ 301 00:19:59,665 --> 00:20:04,670 あるとき 少年がウソを暴き 彼女は ひとりぼっちになってしまう。 302 00:20:04,670 --> 00:20:07,173 それでも ウソをつき続けたドーラは➡ 303 00:20:07,173 --> 00:20:10,843 いつしか自分のウソを本当だと 思い込んでしまった。 304 00:20:10,843 --> 00:20:14,513 そうして 最後まで 誰にも信じてもらえることなく➡ 305 00:20:14,513 --> 00:20:17,683 生涯を終えるのだった」。 306 00:20:17,683 --> 00:20:21,520 ふむ。 相変わらず 何がおもしろいのかわからぬ。 307 00:20:21,520 --> 00:20:23,522 これの何が好きなのだ? 308 00:20:23,522 --> 00:20:27,693 う~んとね ドーラがウソをつくのが 楽しそうなの! 309 00:20:27,693 --> 00:20:31,363 そのようなことを言ってると ドーラのような末路になるぞ。 310 00:20:31,363 --> 00:20:35,034 えっ… うう… やっ やだもん。 311 00:20:35,034 --> 00:20:38,871 ドーラは好きだけど ひとりぼっちになるのは嫌! 312 00:20:38,871 --> 00:20:42,875 ほら お兄ちゃん。 今度は あそこを読んでほしいな。 313 00:20:42,875 --> 00:20:45,878 どこだ? 当ててみて! ふむ。 314 00:20:45,878 --> 00:20:48,881 あっ…。 315 00:20:48,881 --> 00:20:53,552 ああ…。 どうした? あっ えっと…。 316 00:20:53,552 --> 00:20:58,557 一口でパンを食べたら 苦しかったの! 317 00:20:58,557 --> 00:21:01,160 あっ そうだ。 ヒントあげよっか? 318 00:21:01,160 --> 00:21:05,331 アルカナ。 えっ? 319 00:21:05,331 --> 00:21:09,335 また俺が食べ物を探しに行くと 思って気遣ったのだろう? 320 00:21:09,335 --> 00:21:14,673 あぁ… だって お外は寒いし お兄ちゃんが かわいそうだから。 321 00:21:14,673 --> 00:21:16,675 あっ…。 322 00:21:16,675 --> 00:21:19,011 誰も傷つけぬ優しいウソだ。 323 00:21:19,011 --> 00:21:22,181 お前は決して ドーラのようにはならぬ。 324 00:21:22,181 --> 00:21:25,518 ああ…⦆ 325 00:21:25,518 --> 00:21:29,188 アノス。 起きられる? 326 00:21:29,188 --> 00:21:31,357 (アノス)朝か。 327 00:21:31,357 --> 00:21:35,694 あなたと一緒の夢を見た。 あれは妙だったな。 328 00:21:35,694 --> 00:21:39,198 二千年前は まだ竜人たちは いなかったはずだ。 329 00:21:39,198 --> 00:21:41,867 私も 小さい かわいいアノスの➡ 330 00:21:41,867 --> 00:21:43,869 夢を見たわ。 331 00:21:43,869 --> 00:21:47,373 (アルカナ)他には? 他? う~ん…。 332 00:21:47,373 --> 00:21:51,043 見ていない。 2人には 私たちの夢以外に➡ 333 00:21:51,043 --> 00:21:54,380 彼女らが転生する前の 夢を見るようにしていた。 334 00:21:54,380 --> 00:21:57,550 ふむ。 だが 何も見ていないか。 335 00:21:57,550 --> 00:22:02,154 ちょ… ちょっとアノス! 起きたんなら服を着なさい! 336 00:22:07,993 --> 00:22:10,830 (マイア)わあ~ これが祭礼! 337 00:22:10,830 --> 00:22:13,032 楽しみだね 来聖捧歌! 338 00:22:15,000 --> 00:22:18,504 んん…。 なんだ その顔は。 339 00:22:18,504 --> 00:22:21,507 だって アノスは神様なんて 信じてないし➡ 340 00:22:21,507 --> 00:22:24,510 大嫌いでしょ? 否定はせぬ。 341 00:22:24,510 --> 00:22:27,012 とはいえ 信仰は人それぞれだ。 342 00:22:27,012 --> 00:22:30,182 参列するなら 彼らのために 祈りをささげるのが➡ 343 00:22:30,182 --> 00:22:32,518 相応の礼儀 というものだろう。 344 00:22:32,518 --> 00:22:35,688 魔王のくせに 常識人みたいなこと言うわ。 345 00:22:35,688 --> 00:22:37,690 アノスは気にしてる。 346 00:22:37,690 --> 00:22:41,026 アヒデが 祭礼の妨害を しようとしてること。 347 00:22:41,026 --> 00:22:44,196 でも それは別に アノスのせいじゃないわ。 348 00:22:44,196 --> 00:22:46,198 ネドネリアズにかかってなかったら➡ 349 00:22:46,198 --> 00:22:49,535 妨害どころか人が死ぬじゃない。 350 00:22:49,535 --> 00:22:52,371 クッ ハハッ。 なっ なんで笑うのよ。 351 00:22:52,371 --> 00:22:57,543 (アノス)なに 心優しい配下を 持ったものだと思ってな。 ンン…。 352 00:22:57,543 --> 00:23:02,147 あっ 何か始まるみたいだぞ! 353 00:23:02,147 --> 00:23:05,651 神よ また無事に この日を迎えられたこと➡ 354 00:23:05,651 --> 00:23:07,653 感謝いたします。 355 00:23:09,989 --> 00:23:13,993 (イリーナ)来聖捧歌。 本日の歌も また神が宿りし➡ 356 00:23:13,993 --> 00:23:17,997 聖なる調べとなるでしょう。 しばし 耳を傾けなさい。 357 00:23:17,997 --> 00:23:20,499 (アヒデ)ジオルダルの民よ 聞きなさい。 358 00:23:20,499 --> 00:23:23,168 えっ? 急にどうしたんだ? 359 00:23:23,168 --> 00:23:26,839 (アヒデ)神はいません。 全能なる煌輝エクエスは➡ 360 00:23:26,839 --> 00:23:29,675 初代教皇が作り出した虚構。 361 00:23:29,675 --> 00:23:33,178 その証拠に 来聖捧歌は ここで途絶えます。 362 00:23:33,178 --> 00:23:36,015 この声…。 363 00:23:36,015 --> 00:23:40,185 (アヒデ)私は ジオルダル枢機卿アヒデ・アロボ・アガーツェ。 364 00:23:40,185 --> 00:23:44,690 あなた方に 真実を伝えに参りました。