1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (エレオノール)急にどうしたんだ? (アヒデ)神はいません。 2 00:00:04,004 --> 00:00:08,675 全能なる煌輝エクエスは 初代教皇が作り出した虚構。 3 00:00:08,675 --> 00:00:13,347 その証拠に 来聖捧歌は ここで途絶えます。 4 00:00:13,347 --> 00:00:16,183 私は アヒデ・アロボ・アガーツェ。 5 00:00:16,183 --> 00:00:20,020 あなた方に 真実を伝えに参りました。 6 00:00:20,020 --> 00:00:22,356 来聖捧歌が途絶えるですって!? 7 00:00:22,356 --> 00:00:25,692 何をバカな。 邪教に落ちた 愚者の言うことなど。 8 00:00:25,692 --> 00:00:27,694 だが 舞台には誰も…。 9 00:00:27,694 --> 00:00:31,365 (エレン)アノス様 どうしたんでしょうか? 10 00:00:31,365 --> 00:00:34,568 (アノス)ふむ。 事情を聞くとしよう。 11 00:00:45,379 --> 00:00:50,884 (イリーナ)異端者アヒデ。 来聖歌人を… エルノラ司祭をどこへやりました!? 12 00:00:50,884 --> 00:00:54,221 (アヒデ)来聖歌人など 元からおりませんよ。 13 00:00:54,221 --> 00:00:58,058 なぜなら 私が 魔法で変身していたのですから。 14 00:00:58,058 --> 00:01:00,827 (一同)はっ!? なんという大罪を! 15 00:01:00,827 --> 00:01:05,332 来聖捧歌が途絶え これで 不適合者にかけられた魔法が➡ 16 00:01:05,332 --> 00:01:07,334 この悪夢が終わるはず! 17 00:01:07,334 --> 00:01:12,039 さあ 目覚めろ! 覚めろ~! 18 00:01:14,508 --> 00:01:17,177 なぁぜ~ 覚めぬぅ~! 19 00:01:17,177 --> 00:01:20,013 あっ…。 ウウッ…。 ウウ…。 20 00:01:20,013 --> 00:01:22,683 悔い改めなさい。 邪魔だぁ! 21 00:01:22,683 --> 00:01:25,018 あっ! ウウッ…。 22 00:01:25,018 --> 00:01:28,855 待ちなさい! (アノス)ギジェル。 あっ…。 23 00:01:28,855 --> 00:01:33,026 なに…!? まだ気付いておらぬか アヒデ。 24 00:01:33,026 --> 00:01:36,029 フフフフフ。 25 00:01:36,029 --> 00:01:38,198 (アノス)偽者か。 26 00:01:38,198 --> 00:01:42,202 大丈夫ですか? イリーナさん。 大したことは…。 27 00:01:42,202 --> 00:01:45,372 それよりも来聖棒歌を すぐに行わなければ…。 28 00:01:45,372 --> 00:01:49,042 しかし隊長 来聖歌人を 務められるほどの方など➡ 29 00:01:49,042 --> 00:01:53,046 今からでは…。 方法はあります。 30 00:01:53,046 --> 00:01:57,217 お願いします エレン。 あなたならば 務めることができるでしょう。 31 00:01:57,217 --> 00:02:00,487 えっ? でも 練習する時間も…。 32 00:02:00,487 --> 00:02:02,823 あなたの国の歌でよいのです。 33 00:02:02,823 --> 00:02:07,327 来聖棒歌は 新しい歌を ジオルヘイゼにもたらす儀式。 34 00:02:07,327 --> 00:02:10,330 どうか このとおりです。 ああ…。 35 00:02:10,330 --> 00:02:13,166 ああ…。 お前たちの歌が➡ 36 00:02:13,166 --> 00:02:17,170 地底の民にどう響くのか 俺も見てみたいものだ。 37 00:02:19,840 --> 00:02:23,510 わかりました。 あたしたちの歌を➡ 38 00:02:23,510 --> 00:02:27,014 平和を願う魔王の歌を 聴いてください。 39 00:02:27,014 --> 00:02:34,021 (鐘の音) 40 00:02:36,023 --> 00:02:38,358 (サーシャ)えっ!? あの子たち…。 41 00:02:38,358 --> 00:02:40,527 お待たせしてすみません。 42 00:02:40,527 --> 00:02:44,698 あたしたちは ディルヘイド魔王聖歌隊です。 43 00:02:44,698 --> 00:02:47,868 来聖歌人が…。 ああ 神よ…。 44 00:02:47,868 --> 00:02:49,870 大丈夫かしら? 45 00:02:49,870 --> 00:02:52,205 (ノノ)あたしたちの国は とても遠く➡ 46 00:02:52,205 --> 00:02:55,375 そして そこには 魔王という王がいます。 47 00:02:55,375 --> 00:02:57,377 (シェリア)魔王は言いました。 48 00:02:57,377 --> 00:03:00,814 この国で生きる人々を 見てくるようにと。 49 00:03:00,814 --> 00:03:04,151 ここに来て 早速 気が付いたことがあります。 50 00:03:04,151 --> 00:03:08,155 (マイア)この国の人たちは 歌が大好きだということ。 51 00:03:08,155 --> 00:03:12,993 あたしたちの国も同じです。 魔王も歌が大好きなんです。 52 00:03:12,993 --> 00:03:17,497 (シア)これは あたしたちの国と 魔王を知ってもらうための歌。 53 00:03:17,497 --> 00:03:24,171 (エレン)聴いてください。 (一同)魔王讃美歌第6番 『隣人』。 54 00:03:24,171 --> 00:03:27,007 さすがに大丈夫そうな曲ね…。 55 00:03:27,007 --> 00:03:31,845 ♬「あー 神様 こ・ん・な 世界が あるなんて」 56 00:03:31,845 --> 00:03:34,848 ♬「知・ら・な・かったよ~~~っ」 57 00:03:34,848 --> 00:03:37,350 ♬「ク・イック ク・イック」 58 00:03:37,350 --> 00:03:41,021 おおっ! うっ ううっ…。 59 00:03:41,021 --> 00:03:44,524 ♬「開けないでっ うっうー」 開けないでっ うっうー」 60 00:03:44,524 --> 00:03:47,861 ♬「開けないでっ それは禁断の門っ」 61 00:03:47,861 --> 00:03:53,700 ♬「教えて 神様 これはナニ それはナニ」 62 00:03:53,700 --> 00:04:00,474 ♬「まずはノックから優しく叩いて なーんてダメダメッ」 63 00:04:00,474 --> 00:04:02,976 ♬「ぼくは隣人 ただの隣人」 64 00:04:02,976 --> 00:04:09,483 ♬「一人ぼっちで 平和だったはずなのにー」 65 00:04:09,483 --> 00:04:15,822 ♬「いつのまにか伸びてる それはナニナニ」 66 00:04:15,822 --> 00:04:21,328 ♬「それは魔の手で 君はナニナニ 彼は魔王で」 67 00:04:21,328 --> 00:04:27,667 ♬「あー 神様が言ったよーっ」 68 00:04:27,667 --> 00:04:30,837 ♬「なんじの隣人を」 69 00:04:30,837 --> 00:04:34,007 ♬「愛せよ 愛せよ」 70 00:04:34,007 --> 00:04:37,177 ♬「心開いて 禁断の門っ」 71 00:04:37,177 --> 00:04:40,514 ♬「あー そこは不浄のっ」 72 00:04:40,514 --> 00:04:43,683 ♬「誰も知らない」 73 00:04:43,683 --> 00:04:46,853 ♬「そこは不浄で」 74 00:04:46,853 --> 00:04:50,023 ♬「入らないでよ」 75 00:04:50,023 --> 00:04:53,693 ♬「入らないはず」 76 00:04:53,693 --> 00:04:56,363 ♬「なんてなんーて」 77 00:04:56,363 --> 00:04:59,366 ♬「ダメダメっ」 78 00:04:59,366 --> 00:05:03,303 ♬「ク・イック ク・イック ク・イックウッウー」 79 00:05:03,303 --> 00:05:05,472 ク・イックは 古代魔法語で➡ 80 00:05:05,472 --> 00:05:07,974 「道理なく楽しい」 っていう意味です。 81 00:05:07,974 --> 00:05:09,976 これは 「訳がわからないけど➡ 82 00:05:09,976 --> 00:05:12,646 楽しいからいいじゃん」 ってことだと思います。 83 00:05:12,646 --> 00:05:16,149 (ジェシカ)あたしたちの国では みんなで声をそろえて歌います。 84 00:05:16,149 --> 00:05:18,318 どうか 一緒に歌ってください。 85 00:05:18,318 --> 00:05:21,154 これは すばらしい歌のように思うが…。 86 00:05:21,154 --> 00:05:24,825 もちろん どんな曲も 来聖棒歌であるかぎりは神聖…。 87 00:05:24,825 --> 00:05:29,329 神聖であるのだが しかし 少し不敬…。 いや 曲の解釈は…。 88 00:05:29,329 --> 00:05:31,665 落ち着くのだ! こういうときのために➡ 89 00:05:31,665 --> 00:05:35,001 聖歌の専門家 八歌賢人に 来ていただいている! 90 00:05:35,001 --> 00:05:38,338 ク・イック…。 なんと深い言葉だ! 91 00:05:38,338 --> 00:05:43,009 見知らぬ国同士の最初の関わり… その禁断の門を開けるのを➡ 92 00:05:43,009 --> 00:05:46,012 私たちは いつもためらってしまう。 93 00:05:46,012 --> 00:05:50,350 心を開けば いつでも新しい 世界の幕開けがやってくる! 94 00:05:50,350 --> 00:05:52,519 それこそ経典にない教え! 95 00:05:52,519 --> 00:05:56,356 それに この心躍る旋律 なんとすばらしい。 96 00:05:56,356 --> 00:06:00,126 さすが 八歌賢人 なんて深い見識なんだ! 97 00:06:00,126 --> 00:06:03,797 皆さん 訳がわからないぐらい 楽しい歌を➡ 98 00:06:03,797 --> 00:06:06,633 訳がわからないぐらい 楽しく歌いましょう! 99 00:06:06,633 --> 00:06:12,806 ♬「ク・イック ク・イック ク・イックウッウー」 100 00:06:12,806 --> 00:06:14,808 ♬「入れないで」 (2人)せっ! 101 00:06:14,808 --> 00:06:16,810 ♬「入れないで」 (2人)せっ! 102 00:06:16,810 --> 00:06:19,646 ♬「入れないで それは禁忌の鍵」 (2人)せっ せっ せーっ! 103 00:06:19,646 --> 00:06:22,983 ♬「教えて 魔王様っ」 (2人)せっ! 104 00:06:22,983 --> 00:06:26,152 ♬「これはナニ それはナニ」 (2人)せっ! せっ! 105 00:06:26,152 --> 00:06:32,492 ♬「まずはタッチから優しく 触れてなんーて ダメダメッ」 106 00:06:32,492 --> 00:06:38,498 ♬~ 107 00:06:42,836 --> 00:06:45,338 (アルカナ)アヒデが現れた? ああ。 108 00:06:45,338 --> 00:06:48,341 ヤツの魔力をたどってきたが…。 109 00:06:51,845 --> 00:06:54,180 どうやら これを おとりにしたか。 110 00:06:54,180 --> 00:06:59,019 ♬「ク・イック ク・イック…」 111 00:06:59,019 --> 00:07:02,289 (ディードリッヒ)ハーッ! こいつは たまらんぜ。 112 00:07:02,289 --> 00:07:05,125 今度 うちにも 歌いに来てはくれまいか。 113 00:07:05,125 --> 00:07:08,795 気をつけて。 彼は八神選定者の一人➡ 114 00:07:08,795 --> 00:07:10,797 アガハを治める剣帝。 115 00:07:10,797 --> 00:07:16,970 地底三大国の一つ アガハの王 ディードリッヒ・クレイツェン・アガハだ。 116 00:07:16,970 --> 00:07:22,309 聖戦の舞台では 恨みっこなしで いくとしようや 魔王さんよ。 117 00:07:22,309 --> 00:07:27,647 なかなか豪胆な男だ。 だが あいにく今は忙しくてな。 118 00:07:27,647 --> 00:07:31,818 アヒデだろう。 俺も用があるのは そっちだ。 119 00:07:31,818 --> 00:07:34,988 (ディードリッヒ)あやつは 我が国の王竜を盗んだのだ。 120 00:07:34,988 --> 00:07:38,491 落とし前を つけてもらわねばなるまいて。 121 00:07:38,491 --> 00:07:42,829 だが 教皇に使者を送っても なしのつぶてなものでな。 122 00:07:42,829 --> 00:07:45,332 お前さんに会うのが最善なのだ。 123 00:07:45,332 --> 00:07:48,635 ふむ。 話が見えぬな。 124 00:07:51,004 --> 00:07:54,841 (ナフタ)ディードリッヒは預言者。 あまたの未来を見通し➡ 125 00:07:54,841 --> 00:07:57,677 正しき道を 歩むことができるのです。 126 00:07:57,677 --> 00:08:02,282 (ディードリッヒ)コイツは 未来神ナフタ。 俺を選んだ選定神だ。 127 00:08:02,282 --> 00:08:06,953 つまり俺に会えば 回り回って お前は教皇の元へたどりつく。 128 00:08:06,953 --> 00:08:09,122 その未来を見たわけか? 129 00:08:09,122 --> 00:08:12,292 おうよ。 もう一つ預言するなら➡ 130 00:08:12,292 --> 00:08:17,464 本物のアヒデは まもなく 神竜の霊地に姿を現すぜ。 131 00:08:17,464 --> 00:08:20,800 ♬「ク・イックウッウー」 132 00:08:20,800 --> 00:08:22,802 ♬「入れないで」 133 00:08:22,802 --> 00:08:24,804 ウッ! ハッ…!? 134 00:08:24,804 --> 00:08:28,641 よう。 俺のいねえ間に 好き勝手してくれたではないか。 135 00:08:28,641 --> 00:08:30,643 ディッ!? ディードリッヒ! 136 00:08:30,643 --> 00:08:34,314 おのれぇ~! はあぁ~! 137 00:08:34,314 --> 00:08:37,617 グッ… ブッ! グホォ~ッ! 138 00:08:39,819 --> 00:08:41,988 どうだ? 俺の予言は。 139 00:08:41,988 --> 00:08:47,160 大したものだ。 では もう一つの 予言も現実にしてやろう。 140 00:08:47,160 --> 00:08:52,332 今から教皇と会う。 一緒に来るか。 そいつは重畳。 141 00:08:52,332 --> 00:08:57,170 しかし 予知ができるというのに なぜ アヒデに王竜を盗ませた? 142 00:08:57,170 --> 00:09:00,774 先が見えすぎるというのも 困りものでな。 143 00:09:00,774 --> 00:09:05,945 未来の危機を回避するために あのときはそれが最善だったのだ。 144 00:09:05,945 --> 00:09:08,114 ふむ。 その予言とやらは? 145 00:09:08,114 --> 00:09:10,784 どのぐらい先の未来まで わかっているのだ? 146 00:09:10,784 --> 00:09:12,786 そうさなぁ…。 147 00:09:12,786 --> 00:09:17,590 地底の終わる日ぐらいまでは 予言できるだろうよ。 148 00:09:19,626 --> 00:09:22,462 (司教)ゴルロアナ様。 お連れしました。 149 00:09:22,462 --> 00:09:25,298 (ゴルロアナ)ご苦労でした 司教ミラノ。 150 00:09:25,298 --> 00:09:28,802 私は教皇ゴルロアナ・デロ・ジオルダル。 151 00:09:28,802 --> 00:09:33,473 救済者の称号を賜りし 八神選定者の一人です。 152 00:09:33,473 --> 00:09:36,476 会談をご所望と伺いましたが? 153 00:09:36,476 --> 00:09:39,145 ディードリッヒ・クレイツェン・アガハだ。 154 00:09:39,145 --> 00:09:43,316 このアヒデが 我が国の王竜を 盗んだことは承知であろう。 155 00:09:43,316 --> 00:09:48,154 その件に ジオルダルは関わっていない ことを示してもらおう。 156 00:09:48,154 --> 00:09:51,157 どう裁こうと関与しない とな。 157 00:09:51,157 --> 00:09:53,993 でなけりゃ こいつは戦争ものだぜ。 158 00:09:53,993 --> 00:09:57,330 (ゴルロアナ)アヒデは すでに 教団の信徒ではありません。 159 00:09:57,330 --> 00:09:59,499 我が神に宣誓しましょう。 160 00:09:59,499 --> 00:10:01,501 (ディードリッヒ)そいつは重畳。 161 00:10:01,501 --> 00:10:04,671 ヒャハッ! とうとう ここまでやってきましたよ! 162 00:10:04,671 --> 00:10:09,008 教皇ゴルロアナ 聞くがいい! 神などいない! 163 00:10:09,008 --> 00:10:13,613 全能なる煌輝エクエスなど ただの妄想なのです! 164 00:10:15,849 --> 00:10:19,853 うっ… なぜ 悪夢が終わらない…。 165 00:10:19,853 --> 00:10:23,857 (ゴルロアナ)アヒデ。 どのような魔法を かけられたのか存じませんが➡ 166 00:10:23,857 --> 00:10:27,861 これは現実です。 (アヒデ)現実…? 167 00:10:27,861 --> 00:10:32,532 では 私の積み重ねてきた信仰は… 私の地位は…!? 168 00:10:32,532 --> 00:10:35,535 (ゴルロアナ)何もかも 因果応報というものでしょう。 169 00:10:35,535 --> 00:10:39,873 そんな…! うう… あああ~っ! 170 00:10:39,873 --> 00:10:42,208 ああっ… お許しを! 171 00:10:42,208 --> 00:10:47,046 私は この暴虐の魔王に 悪夢を 見せられていた哀れな子羊です! 172 00:10:47,046 --> 00:10:51,217 どうか どうか お救いを! 私は悔い改めております! 173 00:10:51,217 --> 00:10:53,219 (ゴルロアナ)どんな悪夢であろうと➡ 174 00:10:53,219 --> 00:10:57,056 信徒ならば ただ一心に 神を信じ続けるべきでした。 175 00:10:57,056 --> 00:10:59,392 違いますか? ハッ… アア…。 176 00:10:59,392 --> 00:11:01,661 (ゴルロアナ)あなたを 破門といたします。 177 00:11:01,661 --> 00:11:04,163 二度と この地を踏むことは許しません。 178 00:11:04,163 --> 00:11:06,165 ああっ…。 179 00:11:06,165 --> 00:11:10,503 ってことだ。 お前さんにゃ 王竜を盗んだ罰として➡ 180 00:11:10,503 --> 00:11:13,173 いけにえになってもらう。 いっ… いけにえ!? 181 00:11:13,173 --> 00:11:16,342 そのような非道なまねを 神が お許しになるはずが…。 182 00:11:16,342 --> 00:11:19,679 ブアァッ…! (殴る音) 183 00:11:19,679 --> 00:11:24,684 神を信じてもいない輩が 言うせりふではあるまいて。 184 00:11:24,684 --> 00:11:26,686 用件は もう一つある。 185 00:11:26,686 --> 00:11:31,858 代々教皇に受け継がれてきた経典。 そいつを教えてはくれまいか? 186 00:11:31,858 --> 00:11:35,028 (ゴルロアナ)経典は 信徒たちを救済するためのもの。 187 00:11:35,028 --> 00:11:38,364 外に漏らせば 彼らを 救うことはかなわないでしょう。 188 00:11:38,364 --> 00:11:40,700 そいつは どうだろうな? 189 00:11:40,700 --> 00:11:44,871 まっ お前さん方には お前さん方の教えがあろう。 190 00:11:44,871 --> 00:11:49,042 ならば ここ大聖門を開けて 話をしようではないか。 191 00:11:49,042 --> 00:11:52,879 地底の未来について 互いに腹を割ってな。 192 00:11:52,879 --> 00:11:55,048 (ゴルロアナ)用件はわかりました。 193 00:11:55,048 --> 00:11:59,218 ですが 返答より先に 不適合者の ご用をお尋ねしましょう。 194 00:11:59,218 --> 00:12:05,491 2つある。 選定審判についてと 痕跡神リーバルシュネッドのいどこだ。 195 00:12:05,491 --> 00:12:07,493 (ゴルロアナ)よくわかりました。 196 00:12:07,493 --> 00:12:12,665 神は言われました。 あなた方の やり方で ただ一人を選びなさい。 197 00:12:12,665 --> 00:12:15,668 その者の手を 救済者は取るでしょう。 198 00:12:15,668 --> 00:12:17,670 残念だったな ディードリッヒ。 199 00:12:17,670 --> 00:12:21,174 まあ 今日のところは 欲張らずに帰るがいい。 200 00:12:21,174 --> 00:12:23,676 まだ どちらかは わかるまいて。 201 00:12:23,676 --> 00:12:26,346 俺が選ばれることが わからぬようでは➡ 202 00:12:26,346 --> 00:12:30,850 預言者とは言えぬぞ。 さあて そいつは どうだろうな? 203 00:12:30,850 --> 00:12:33,519 ならば 選び方を決めるがよい。 204 00:12:33,519 --> 00:12:36,356 ここで聖戦というわけにも いくまいて。 205 00:12:36,356 --> 00:12:41,194 互いに相手の選定神と戦い 長く持ちこたえたほうが勝ち➡ 206 00:12:41,194 --> 00:12:44,530 というところで どうであろうか? かまわぬ。 207 00:12:44,530 --> 00:12:50,837 この男は強い。 全力で戦うがいい。 あなたに従おう。 208 00:12:53,206 --> 00:12:56,542 魔族の王よ 預言いたします。 209 00:12:56,542 --> 00:13:01,481 この目が開くとき ナフタには すべての未来が見えるでしょう。 210 00:13:01,481 --> 00:13:04,984 あなたの手から 勝利という未来は こぼれ落ち➡ 211 00:13:04,984 --> 00:13:07,654 最悪の日が あなたを襲います。 212 00:13:07,654 --> 00:13:11,491 ほう。 では こちらも一つ預言しておくぞ。 213 00:13:11,491 --> 00:13:13,993 未来をつかさどる神よ➡ 214 00:13:13,993 --> 00:13:18,798 その目を開いた瞬間 お前の敗北は確定する。 215 00:13:25,838 --> 00:13:29,042 冷たいつららに覆われ眠れ。 216 00:13:31,344 --> 00:13:33,513 ふんっ! ぬおぉ~っ! 217 00:13:33,513 --> 00:13:36,182 雪乱れて剣となり➡ 218 00:13:36,182 --> 00:13:40,520 穿つあなたが凍りつく。 219 00:13:40,520 --> 00:13:43,523 (ディードリッヒ)そいつをもらうぜ。 220 00:13:43,523 --> 00:13:46,526 あっ…。 221 00:13:46,526 --> 00:13:48,528 魔力を食らう。 222 00:13:48,528 --> 00:13:51,698 ウッ…。 223 00:13:51,698 --> 00:13:54,367 アガハの剣帝は子竜と聞く。 224 00:13:54,367 --> 00:13:58,204 おうよ。 なんの因果か 竜から生まれ落ちた。 225 00:13:58,204 --> 00:14:01,607 おかげさんで 分不相応な力を持った。 226 00:14:03,476 --> 00:14:09,148 ここに未来世水晶カンダクイゾルテの 裁きは下る。 227 00:14:09,148 --> 00:14:11,484 未来の判決は下りました。 228 00:14:11,484 --> 00:14:15,822 あなたの根源を串刺しの刑に処す。 229 00:14:15,822 --> 00:14:21,027 ナフタは未来を限局します。 あなたは槍をつかめなかった。 230 00:14:23,496 --> 00:14:26,499 なるほど。 確かに何億回に一度は➡ 231 00:14:26,499 --> 00:14:29,001 つかみ損ねることも あるやもしれぬ。 232 00:14:29,001 --> 00:14:33,506 水晶の力で その未来に 限定したというわけか。 233 00:14:33,506 --> 00:14:36,609 だが もっと先を見据えろ 未来神。 234 00:14:38,678 --> 00:14:44,350 根源から噴き出す魔王の血が カンダクイゾルテを腐らせる前にな。 235 00:14:44,350 --> 00:14:48,688 そろそろ本気を出すことだ。 ナフタは宣誓します。 236 00:14:48,688 --> 00:14:53,359 現在がここにあるかぎり 未来は何度でもよみがえる。 237 00:14:53,359 --> 00:14:58,865 未来世水晶を滅ぼすには あらゆる 可能性を滅ぼすしかありません。 238 00:14:58,865 --> 00:15:03,469 其は ありえたかもしれぬ もう一つの世界の形。 239 00:15:03,469 --> 00:15:07,473 咎人よ なんじを限局世界の刑に処す。 240 00:15:09,475 --> 00:15:12,311 この世界は すべてが あなたにとって➡ 241 00:15:12,311 --> 00:15:15,314 最悪の結果になるように 限局します。 242 00:15:15,314 --> 00:15:19,819 おもしろい。 さあ 未来よ 挑んでみよ。 243 00:15:30,663 --> 00:15:34,834 これだけの血を流すのは 久方ぶりだ。 244 00:15:34,834 --> 00:15:38,671 すべてが俺にとって 最悪の結果になると言ったな。 245 00:15:38,671 --> 00:15:41,340 最悪の日が俺を襲うと。 246 00:15:41,340 --> 00:15:44,177 なかなかどうして すさまじい権能だ。 247 00:15:44,177 --> 00:15:50,016 しかし お前が強いならば 俺にも使える魔法がある。 248 00:15:50,016 --> 00:15:54,687 どのような魔法であれ ここでは 最悪の結果に終わるでしょう。 249 00:15:54,687 --> 00:15:59,859 それでよい。 まともな場所で 使えば 世界がもたぬ。 250 00:15:59,859 --> 00:16:03,062 エギル・グローネ・アングドロア! 251 00:16:21,147 --> 00:16:26,319 最悪の結果だからといって 勝利でないと思ったか? 252 00:16:26,319 --> 00:16:29,155 ナフタは敗北を宣誓します。 253 00:16:29,155 --> 00:16:34,160 あなたの敗北する未来は ただの一つも存在しませんでした。 254 00:16:34,160 --> 00:16:39,365 その未来を見ないために お前は あえて目を開かなかった。 255 00:16:41,834 --> 00:16:47,340 幾億の奇跡を重ねようとも 俺の最悪には決して届かぬ。 256 00:16:52,678 --> 00:16:55,681 再生の光は傷を癒やす。 257 00:16:57,683 --> 00:17:00,119 治りが遅い…。 258 00:17:00,119 --> 00:17:03,122 神といえども 根源を食い破られたんじゃ➡ 259 00:17:03,122 --> 00:17:05,958 そう簡単に傷は癒やせまいて。 260 00:17:05,958 --> 00:17:08,628 だが まあ 俺の負けだ。 261 00:17:08,628 --> 00:17:12,798 敗北を口にする必要はない。 私の負け。 262 00:17:12,798 --> 00:17:16,969 あいにく こいつは あちらさんとの勝負なものでな。 263 00:17:16,969 --> 00:17:22,141 ふむ。 お前がアルカナに負けを 認めさせたのなら 決着はつかぬ。 264 00:17:22,141 --> 00:17:26,312 誰がどう見ても お前さんが先に ナフタに勝ったであろう。 265 00:17:26,312 --> 00:17:29,315 取り決めだからと 引き分けた顔をしていては➡ 266 00:17:29,315 --> 00:17:32,318 アガハの王として 示しがつくまいて。 267 00:17:32,318 --> 00:17:35,655 ほう なかなか潔いことを言う。 268 00:17:35,655 --> 00:17:38,157 お前の国に興味が湧いてきた。 269 00:17:38,157 --> 00:17:42,662 アガハに来たならば 存分にもてなそう。 270 00:17:42,662 --> 00:17:45,831 一つ尋ねるが 未来が見えるのならば➡ 271 00:17:45,831 --> 00:17:50,336 この勝負に勝てぬことを 知っていたはずだ。 なぜ挑んだ? 272 00:17:50,336 --> 00:17:54,674 なぁに こいつは 未来神ナフタの審判というやつでな。 273 00:17:54,674 --> 00:17:57,343 勝たねばならぬ戦いが あったとしよう。 274 00:17:57,343 --> 00:18:01,614 未来を知り 決して勝てぬと わかったなら さあ どうする? 275 00:18:01,614 --> 00:18:05,618 挑まず逃げろというのが 預言者の仕事ではあるまいよ。 276 00:18:05,618 --> 00:18:08,287 覆らぬ予言に意味などない。 277 00:18:08,287 --> 00:18:11,123 見事な覚悟だ 地底の王よ。 278 00:18:11,123 --> 00:18:15,127 お前さんが気にかけていることを 予言しておいてやろう。 279 00:18:15,127 --> 00:18:19,298 不適合者アノス・ヴォルディゴードを 選定者に選んだのは➡ 280 00:18:19,298 --> 00:18:23,135 創造神ミリティアだ。 281 00:18:23,135 --> 00:18:26,472 もう一つ おまけだ。 ゴルロアナとやり合うんなら➡ 282 00:18:26,472 --> 00:18:28,975 確実に滅ぼすがよかろうて。 283 00:18:28,975 --> 00:18:31,644 ディルヘイドを 危険にさらしたくなければな。 284 00:18:31,644 --> 00:18:35,648 俺がどうするのかは すでにわかっていよう。 285 00:18:35,648 --> 00:18:38,317 アガハでまた会おうや 魔王。 286 00:18:38,317 --> 00:18:43,155 そのときは お前さんとこの 聖歌隊も連れてきてくれ。 287 00:18:43,155 --> 00:18:47,493 ♬「ク・イック ク・イック…」 288 00:18:47,493 --> 00:18:50,997 (扉が開く音) 289 00:18:50,997 --> 00:18:55,167 (ゴルロアナ)お入りなさい。 不適合者アノス・ヴォルディゴード。 290 00:18:55,167 --> 00:18:57,169 (アノス)ゴルロアナだな。 291 00:18:57,169 --> 00:18:59,672 (ゴルロアナ)どうか 無礼をお許しください。 292 00:18:59,672 --> 00:19:02,608 この国のため いかなるときも 祈りをやめることは➡ 293 00:19:02,608 --> 00:19:06,612 かなわないのです。 (アノス)かまわぬ 続けてくれ。 294 00:19:06,612 --> 00:19:09,949 (ゴルロアナ)選定審判について それから➡ 295 00:19:09,949 --> 00:19:13,953 痕跡神リーバルシュネッドのいどこを 知りたいとおっしゃいましたね。 296 00:19:13,953 --> 00:19:16,455 ああ。 本命は後者だ。 297 00:19:16,455 --> 00:19:19,625 痕跡神は我が国に眠っております。 298 00:19:19,625 --> 00:19:23,295 其は地底に救済をもたらす 大いなる秩序。 299 00:19:23,295 --> 00:19:26,465 そのときが来るまで 目を覚ますことはないでしょう。 300 00:19:26,465 --> 00:19:30,136 無理に起こせば どのような災いが 起こるかわかりません。 301 00:19:30,136 --> 00:19:33,472 多少 寝起きが悪かろうと なだめてやればよい。 302 00:19:33,472 --> 00:19:36,308 それができたとして➡ 303 00:19:36,308 --> 00:19:39,478 痕跡神を無理やり起こす 理由になりましょうか? 304 00:19:39,478 --> 00:19:45,151 (アノス)つまり 痕跡神が納得して 起きれば文句はない と…。 305 00:19:45,151 --> 00:19:48,821 眠れる神をどうやって 納得させるおつもりでしょうか? 306 00:19:48,821 --> 00:19:53,159 (アノス)それは これから考える。 痕跡神はどこにいる? 307 00:19:53,159 --> 00:19:57,663 それを示すのは 教皇に語り継がれし経典のみ。 308 00:19:57,663 --> 00:20:00,499 あなたに教えることは かないません。 309 00:20:00,499 --> 00:20:06,505 ただし あなたが我々から収奪した 神をお返しくださるのでしたら➡ 310 00:20:06,505 --> 00:20:08,674 お教えいたしましょう。 アッ…。 311 00:20:08,674 --> 00:20:14,180 あいにく アルカナと約束をしていてな それをたがえるわけにはいかぬ。 312 00:20:14,180 --> 00:20:17,850 (ゴルロアナ)アルカナは 地底の新生に必要な神。 313 00:20:17,850 --> 00:20:21,020 創造神ミリティアの 生まれ変わりなのです。 314 00:20:21,020 --> 00:20:23,522 それをどこで知った? 315 00:20:23,522 --> 00:20:27,693 全能なる煌輝エクエスより。 316 00:20:27,693 --> 00:20:31,697 竜の子よ。 私は収奪されたのでなく➡ 317 00:20:31,697 --> 00:20:34,700 自らの意志で彼と共にいる。 318 00:20:34,700 --> 00:20:37,536 この選定審判を終わらせるために。 319 00:20:37,536 --> 00:20:40,706 選定の神よ。 あなたは名を捨てたことで➡ 320 00:20:40,706 --> 00:20:44,043 神としての役割を 忘れてしまったのでしょう。 321 00:20:44,043 --> 00:20:46,045 どうか お考え直しを。 322 00:20:46,045 --> 00:20:50,049 選定審判は大いなる救済のための 儀式なのです。 323 00:20:50,049 --> 00:20:52,384 救済とは聞こえがいいが➡ 324 00:20:52,384 --> 00:20:55,554 そのために苦しんでいる者も いるようだぞ。 325 00:20:55,554 --> 00:20:59,391 (ゴルロアナ)私たちには私たちの教え というものがございます。 326 00:20:59,391 --> 00:21:01,660 ぬくぬくと地上で暮らす魔族が➡ 327 00:21:01,660 --> 00:21:04,663 地底のことに 口を挟まないでいただきたい。 328 00:21:04,663 --> 00:21:08,167 (アノス)地底だけで済むことならば 好きにしているがよい。 329 00:21:08,167 --> 00:21:12,004 だが お前の配下は地上を侵略した。 330 00:21:12,004 --> 00:21:15,341 アヒデの愚行は 遺憾なことでございました。 331 00:21:15,341 --> 00:21:20,179 深く謝罪をいたします。 二度とせぬと神に誓え。 332 00:21:20,179 --> 00:21:23,182 謝罪までが 最大限の譲歩でございます。 333 00:21:23,182 --> 00:21:25,851 事を荒だてたいわけでは ありませんが➡ 334 00:21:25,851 --> 00:21:29,688 偉大なる神の教えより 優先するものはないのです。 335 00:21:29,688 --> 00:21:34,193 (アノス)神の言葉なら 迷いなく ディルヘイドに戦火を上げる。 336 00:21:34,193 --> 00:21:36,862 そんなものは譲歩とは言わぬ。 337 00:21:36,862 --> 00:21:40,533 では 一つ よい解決策を お持ちいたしましょう。 338 00:21:40,533 --> 00:21:42,701 (アノス)ほう。 言ってみよ。 339 00:21:42,701 --> 00:21:46,539 ディルヘイドが ジオルダルに入信なさっては? 340 00:21:46,539 --> 00:21:49,542 さすれば すべての問題は解決しましょう。 341 00:21:49,542 --> 00:21:52,545 (アノス)ならば ジオルダルが俺の統治下に入れ。 342 00:21:52,545 --> 00:21:56,715 この地底の一切の問題を 解決してやろう。 343 00:21:56,715 --> 00:22:00,820 愚かな提案を。 神以外の者に従うことが➡ 344 00:22:00,820 --> 00:22:04,990 どうしてできましょうか。 (アノス)理解できたようだな。 345 00:22:04,990 --> 00:22:07,660 それは こちらとて同じことだ。 346 00:22:07,660 --> 00:22:10,996 立つがいい。 選定審判で負ければ➡ 347 00:22:10,996 --> 00:22:14,600 少しは 俺の言い分を認める気になろう。