1 00:00:02,002 --> 00:00:04,338 (セリス)忘れているとはいえ つれないね アノス。 2 00:00:04,338 --> 00:00:08,342 僕は幻名騎士団団長 セリス・ヴォルディゴード。 3 00:00:08,342 --> 00:00:10,511 君の父親だよ。 4 00:00:10,511 --> 00:00:13,180 (サーシャ)あっ…。 (アノス)ほう 忘れていると…。 5 00:00:13,180 --> 00:00:16,850 そう 創造神ミリティアの仕業だ。 6 00:00:16,850 --> 00:00:20,020 彼女は君から 僕の記憶を奪ったあと➡ 7 00:00:20,020 --> 00:00:23,690 偽の記憶を創造したんだ。 なんのためにだ? 8 00:00:23,690 --> 00:00:27,694 それを口にして 君が信じてくれるとは思えない。 9 00:00:27,694 --> 00:00:31,698 そうでなければ 僕は とっくの昔に姿を現し➡ 10 00:00:31,698 --> 00:00:34,201 すべてを打ち明けていたよ。 11 00:00:34,201 --> 00:00:37,371 ならば なぜ 痕跡神を滅ぼそうとした? 12 00:00:37,371 --> 00:00:39,706 記憶が戻るまで待っていると➡ 13 00:00:39,706 --> 00:00:43,877 痕跡神には 逃げられてしまいそうだからね。 14 00:00:43,877 --> 00:00:52,719 ♬~ 15 00:00:52,719 --> 00:00:54,721 (3人)あっ…。 16 00:00:54,721 --> 00:00:58,559 そこをどくといいよ ケガをするかもしれない。 17 00:00:58,559 --> 00:01:03,063 どかしてみよ。 やれやれ 聞き分けのない…。 18 00:01:07,501 --> 00:01:09,503 (ゼシア)消えました。 19 00:01:09,503 --> 00:01:13,006 どうやら君の神の仕業のようだね。 20 00:01:15,175 --> 00:01:17,511 (アルカナ)痕跡神を逃がした。 21 00:01:17,511 --> 00:01:21,515 その魔族は 何かをかばいながら 戦える相手ではないだろう。 22 00:01:21,515 --> 00:01:26,019 その必要はないよ 戦う理由はなくなった。 23 00:01:26,019 --> 00:01:29,189 あなたは 私たちの敵ではないのか? 24 00:01:29,189 --> 00:01:34,194 親子だからね 今回は たまたま 利害が一致しなかっただけだよ。 25 00:01:36,196 --> 00:01:38,599 それじゃ また。 26 00:01:40,534 --> 00:01:44,371 (サーシャ)本当に痕跡神だけが 目的だったみたいね。 27 00:01:44,371 --> 00:01:49,042 アルカナ 記憶は思い出せたか? 28 00:01:49,042 --> 00:01:53,547 私は… 思い出せなかった…。 29 00:03:34,681 --> 00:03:37,017 (アノス)では お前たちが 相手にしたのも➡ 30 00:03:37,017 --> 00:03:39,019 魔族だったわけか。 31 00:03:39,019 --> 00:03:42,355 (レイ)うん。 そっちの セリスの配下なんだろうね。 32 00:03:42,355 --> 00:03:47,694 アノスの父親っていうけど そんな話 聞いたこともないけどね。 33 00:03:47,694 --> 00:03:50,363 (アノス)まあ 記憶にはないがな。 34 00:03:50,363 --> 00:03:53,700 ヤツが真実を言っているという 確証もない。 35 00:03:53,700 --> 00:03:56,870 ミーシャ アイツの心を見たな? 36 00:03:56,870 --> 00:04:02,976 (ミーシャ)うん… 何も見えなかった。 なんにもない空っぽの人。 37 00:04:02,976 --> 00:04:05,979 (サーシャ)アイツ この前の夢に 出てきたわよね? 38 00:04:05,979 --> 00:04:10,984 そうだな 少なくとも過去に ヤツと会ったことがあるようだ。 39 00:04:13,153 --> 00:04:18,859 うむ… だが 疲れもあるだろう。 今日は休め。 40 00:04:25,499 --> 00:04:28,835 時間はあった。 41 00:04:28,835 --> 00:04:33,173 しかし あまたある その世界の痕跡から➡ 42 00:04:33,173 --> 00:04:37,344 私は私の記憶のページを 見つけられなかった。 43 00:04:37,344 --> 00:04:42,682 恐怖があった。 その瞬間になって おじけづいたのだろう➡ 44 00:04:42,682 --> 00:04:45,352 今の私がなくなることに。 45 00:04:45,352 --> 00:04:48,188 また罪を犯してしまった。 46 00:04:48,188 --> 00:04:52,526 意図的ではあるまい。 自ら その名を捨てたならば➡ 47 00:04:52,526 --> 00:04:55,362 思い出すことに恐怖があるのは 当然だ。 48 00:04:55,362 --> 00:04:59,032 神が恐れては 人々は不安に思う。 49 00:04:59,032 --> 00:05:02,135 恐怖も解せぬ神に何がわかる? 50 00:05:02,135 --> 00:05:05,305 人の心を知らねば 人は救えぬ。 51 00:05:05,305 --> 00:05:07,307 あっ…。 52 00:05:07,307 --> 00:05:09,976 優しさが欲しかったのだろう。 53 00:05:09,976 --> 00:05:14,815 恐怖が優しさなのだろうか? 人は弱いものだ。 54 00:05:14,815 --> 00:05:19,486 そして その弱さに 手を差し伸べることが優しさだ。 55 00:05:19,486 --> 00:05:24,658 人の弱さを口にするお前が 俺にはとても心地よい。 56 00:05:24,658 --> 00:05:26,827 どういうことだろうか? 57 00:05:26,827 --> 00:05:29,829 それが俺にとっても 救いだということだ。 58 00:05:29,829 --> 00:05:32,666 今の私に眠りは遠い。 59 00:05:32,666 --> 00:05:36,002 あのときのように 兄が寝かしつけてくれれば➡ 60 00:05:36,002 --> 00:05:41,675 きっと眠りが訪れるのだと思う。 それが私の弱さ。 61 00:05:41,675 --> 00:05:45,078 フッ… しかたのない。 62 00:05:47,848 --> 00:05:53,353 弱さを知った… 神の身で ありながら 私は堕落してしまう。 63 00:05:53,353 --> 00:05:58,358 フハハハッ 神だからといって 堕落せぬと思ったか。 64 00:05:58,358 --> 00:06:02,796 今日は もう少しだけ 堕落してもいいのだろうか。 65 00:06:02,796 --> 00:06:06,466 許す。 あなたが私の兄であれば➡ 66 00:06:06,466 --> 00:06:09,636 怖いものはないのだろう きっと。 67 00:06:09,636 --> 00:06:13,807 夢のように呼んでもいい? 好きにせよ。 68 00:06:13,807 --> 00:06:17,811 お兄ちゃん おやすみ…。 69 00:06:23,984 --> 00:06:26,086 ⦅んん…。 70 00:06:28,154 --> 00:06:30,156 やあ 来たね。 71 00:06:30,156 --> 00:06:34,494 魔法を教えて。 竜を倒せる魔法 あるんだよね? 72 00:06:34,494 --> 00:06:38,498 もちろん。 ただし それは ここじゃ難しくてね。 73 00:06:38,498 --> 00:06:40,834 行こうか。 74 00:06:40,834 --> 00:06:43,837 んん… うんっ。 75 00:06:50,343 --> 00:06:53,013 (セリス)これは審判のかがり火。 76 00:06:53,013 --> 00:06:57,350 この炎に身を投げ 幾千の苦痛に 耐えきることができれば➡ 77 00:06:57,350 --> 00:07:00,954 その者は強い力を得られる といわれている。 78 00:07:00,954 --> 00:07:04,057 ああ…。 ああ 大丈夫。 79 00:07:07,294 --> 00:07:10,630 あっ… これは なぁに? 80 00:07:10,630 --> 00:07:15,802 魔法が成功するおまじないだよ。 さあ やってみようか。 81 00:07:15,802 --> 00:07:17,804 んっ…。 82 00:07:23,143 --> 00:07:27,047 んんっ…。 手伝ってあげるよ。 83 00:07:31,651 --> 00:07:33,653 ああっ…!? 84 00:07:35,989 --> 00:07:37,991 ああっ!? 85 00:07:40,994 --> 00:07:42,996 ううっ…。 86 00:07:42,996 --> 00:07:44,998 (咆哮) 87 00:07:44,998 --> 00:07:49,002 あっ…! やだ…。 88 00:07:49,002 --> 00:07:52,005 (セリス)おびえることはないよ アルカナ。 89 00:07:52,005 --> 00:07:56,009 君は竜に食われても その胎内で 生まれ変わることができる➡ 90 00:07:56,009 --> 00:07:58,345 「竜核」だからね。 91 00:07:58,345 --> 00:08:02,782 竜は産み落とす子の 核となるべき根源を求める。 92 00:08:02,782 --> 00:08:06,786 だから君は これまでずっと 竜に狙われていたんだよ。 93 00:08:06,786 --> 00:08:12,459 あの招待状を見たんだろう? そろそろ思い出さないかい? 94 00:08:12,459 --> 00:08:18,465 アノスが君から奪い去った記憶を 彼がついたウソを。 95 00:08:18,465 --> 00:08:20,467 私は…。 96 00:08:20,467 --> 00:08:25,472 アノスは竜に狙われる君を ふびんに思って逃げ続けてきた。 97 00:08:25,472 --> 00:08:30,810 けれど 君は竜に食われても ただ子竜として生まれ変わるだけ。 98 00:08:30,810 --> 00:08:34,147 意味はなかったんだよ。 やめ… て…。 99 00:08:34,147 --> 00:08:36,316 やめる? どうして? 100 00:08:36,316 --> 00:08:39,652 生まれ変われば 君は逃げなくてもよくなるんだ。 101 00:08:39,652 --> 00:08:41,821 それを望んでいたんじゃないか? 102 00:08:41,821 --> 00:08:47,160 んん… だって た… 食べられたら痛いよ。 103 00:08:47,160 --> 00:08:51,664 ああ… 確かに根源が 混ぜ合わされて一つになるのは➡ 104 00:08:51,664 --> 00:08:54,334 想像を絶する苦痛だよ。 105 00:08:54,334 --> 00:08:59,339 だけど この竜が千人ほどの根源を 食べれば 君は生まれ変わる。 106 00:08:59,339 --> 00:09:01,274 それまでの辛抱だよ。 107 00:09:01,274 --> 00:09:05,445 審判のかがり火に落ちる 予行演習とでも思えばいい。 108 00:09:05,445 --> 00:09:07,614 この先にある審判の地では➡ 109 00:09:07,614 --> 00:09:10,617 もっとすさまじい苦痛が 待っているからね。 110 00:09:10,617 --> 00:09:13,453 (咆哮) 111 00:09:13,453 --> 00:09:16,790 助けて…。 もちろん僕が助けてあげるよ。 112 00:09:16,790 --> 00:09:19,626 もう竜におびえる生活は おしまいだ。 113 00:09:19,626 --> 00:09:22,529 うう… 助けて お兄ちゃ…! 114 00:09:35,975 --> 00:09:39,279 君は こうなるべくして生まれた。 115 00:09:42,982 --> 00:09:45,819 (アノス)人の妹に よくもまあ➡ 116 00:09:45,819 --> 00:09:48,321 好き勝手なことを言ったものだな。 117 00:09:50,824 --> 00:09:55,328 なかなか強い魔法を 使えるようになったね アノス。 118 00:09:55,328 --> 00:09:59,332 君に彼女は救えない。 だから僕が救ってあげるよ。 119 00:10:02,335 --> 00:10:04,337 んっ…。 120 00:10:06,339 --> 00:10:09,008 け…。 なんだい? 121 00:10:09,008 --> 00:10:11,611 どけと 言っているのだ! 122 00:10:13,680 --> 00:10:18,184 へえ~ 僕を力ずくで 押しやるなんてね。 だけど…。 123 00:10:18,184 --> 00:10:20,687 んっ? 124 00:10:20,687 --> 00:10:26,359 気が付いたか マヌケめ。 そんな手が通じるとでも…。 125 00:10:26,359 --> 00:10:29,863 ここしばらく 竜と鬼ごっこを 楽しんだものでな。 126 00:10:29,863 --> 00:10:33,867 ヤツらの気を引くすべは 嫌というほど学んだ! 127 00:10:35,869 --> 00:10:41,040 どこの誰だか知らぬが そんなに 審判の地とやらが好きならば➡ 128 00:10:41,040 --> 00:10:44,544 一人で受けてくるがよい。 129 00:10:44,544 --> 00:10:48,648 (セリス)やれやれ まあ これはこれで悪くない。 130 00:10:58,224 --> 00:11:03,229 俺の妹を トカゲごときに 食わせると思ったか! 131 00:11:07,667 --> 00:11:09,669 (竜が倒れる音) 132 00:11:13,339 --> 00:11:16,009 どうして わかったの? 133 00:11:16,009 --> 00:11:19,345 出かけるときに これを置いていっただろう。 134 00:11:19,345 --> 00:11:21,347 ああ…。 135 00:11:21,347 --> 00:11:23,349 ⦅アルカナ:「明日の誕生日➡ 136 00:11:23,349 --> 00:11:27,020 お兄ちゃんが いちばん 欲しいものをプレゼントするから➡ 137 00:11:27,020 --> 00:11:29,188 待っててね」⦆ 138 00:11:29,188 --> 00:11:32,692 何やら むちゃを するのではないかと思ってな。 139 00:11:32,692 --> 00:11:36,196 ああ… ごめんね お兄ちゃん。 140 00:11:36,196 --> 00:11:40,533 もう大丈夫だよ。 私 元気になったよ。 141 00:11:40,533 --> 00:11:43,536 相変わらず下手なウソをつくものだ。 142 00:11:47,373 --> 00:11:49,876 クッ…。 143 00:11:49,876 --> 00:11:53,546 私 強くなりたかったんだよ。 144 00:11:53,546 --> 00:11:58,217 お兄ちゃん 本当は 魔法のお勉強がしたいんでしょ? 145 00:11:58,217 --> 00:12:02,655 でも 私のせいで お城に行けないから…。 146 00:12:02,655 --> 00:12:06,492 私 一人で竜を倒せるようになって➡ 147 00:12:06,492 --> 00:12:12,999 お兄ちゃんに安心して行ってきて って言いたかったんだよ。 148 00:12:12,999 --> 00:12:20,506 それをプレゼントにしたくて… だけど 私はウソつきだった…。 149 00:12:20,506 --> 00:12:22,508 そんなものは いらぬ。 150 00:12:22,508 --> 00:12:24,844 かわいい妹がいてくれれば それでいい。 151 00:12:24,844 --> 00:12:29,682 だって… だって私は! 152 00:12:29,682 --> 00:12:34,854 お兄ちゃんの妹じゃないのに…。 153 00:12:34,854 --> 00:12:38,358 本当は… お兄ちゃんじゃないのに…。 154 00:12:38,358 --> 00:12:41,861 んっ… アルカナ…。 155 00:12:41,861 --> 00:12:46,366 力が及ばぬようだ。 お前を助けてやることができぬ。 156 00:12:46,366 --> 00:12:49,869 転生の魔法を使う。 だが 竜の胎内で➡ 157 00:12:49,869 --> 00:12:52,705 お前の根源は 変質してしまっている。 158 00:12:52,705 --> 00:12:58,378 どこで いつ何に生まれ変わるのか 記憶が残るかも定かでない。 159 00:12:58,378 --> 00:13:04,083 私は大丈夫。 一人だって怖くないよ。 160 00:13:05,985 --> 00:13:10,823 最後に プレゼントをもらおう。 んっ…? 161 00:13:10,823 --> 00:13:13,326 俺の妹になってくれ。 162 00:13:13,326 --> 00:13:16,496 ああ… うっ うう…。 163 00:13:16,496 --> 00:13:21,334 忘れるなとは言わぬ 思い出せ お前は俺の妹だ。 164 00:13:21,334 --> 00:13:26,005 確かに血はつながっていない それでも お前と過ごした日々は➡ 165 00:13:26,005 --> 00:13:29,342 偽りなどでは決してなかった。 166 00:13:29,342 --> 00:13:31,678 お兄ちゃん…。 167 00:13:31,678 --> 00:13:36,182 今度は絶対 私 強くなるから。 ああ。 168 00:13:36,182 --> 00:13:40,520 会いに行くからね。 今度はウソじゃないから。 169 00:13:40,520 --> 00:13:43,856 ああ 信じている。 170 00:13:43,856 --> 00:13:46,025 必ず会いに来い。 171 00:13:46,025 --> 00:13:49,696 何者に生まれ変わろうと お前は俺の➡ 172 00:13:49,696 --> 00:13:53,599 たった一人の大切な妹だ。 173 00:13:56,869 --> 00:13:58,871 ああ…。 174 00:14:00,807 --> 00:14:02,809 んっ? 175 00:14:02,809 --> 00:14:12,151 ♬~ 176 00:14:12,151 --> 00:14:15,321 今度は泣かせはせぬ…。 177 00:14:15,321 --> 00:14:21,494 何があろうと 失わぬほど 強くなって お前を待とう。 178 00:14:21,494 --> 00:14:23,496 アルカナ…⦆ 179 00:14:30,670 --> 00:14:33,005 会いに来いと言っておきながら➡ 180 00:14:33,005 --> 00:14:36,008 俺が忘れたのでは 申し訳が立たぬな。 181 00:14:36,008 --> 00:14:41,347 んっ…。 あなたのおかげで眠れた。 182 00:14:41,347 --> 00:14:44,350 夢は見たのだな? うん。 183 00:14:48,521 --> 00:14:52,525 (アノス)あのあと お前は 神に 生まれ変わったのだと思うか? 184 00:14:52,525 --> 00:14:56,863 転生しても 魔族が 神に生まれ変わることはない。 185 00:14:56,863 --> 00:15:00,299 普通ならばな。 例外はあるだろう。 186 00:15:00,299 --> 00:15:04,303 教皇ゴルロアナは 私をミリティアだと言った。 187 00:15:04,303 --> 00:15:07,473 (アノス)それが事実ならば 二千年前の時点で➡ 188 00:15:07,473 --> 00:15:10,309 俺に会いに来たことになる。 189 00:15:10,309 --> 00:15:12,645 事実かは まだわからない。 190 00:15:12,645 --> 00:15:15,481 (セリス)教えてあげようか。 うん? 191 00:15:15,481 --> 00:15:19,485 (セリス)僕は君が忘れてしまった 過去を すべて知っているよ。 192 00:15:19,485 --> 00:15:21,487 この声? セリス。 193 00:15:21,487 --> 00:15:24,323 (セリス)あのあと 少し考え直してね➡ 194 00:15:24,323 --> 00:15:28,494 僕たちは親子で 何より同じ魔族の同胞だ。 195 00:15:28,494 --> 00:15:32,832 無駄に争う理由はないし 手を取り合えるはずだ。 196 00:15:32,832 --> 00:15:37,837 さあ 話をしよう 平和的にね。 197 00:15:37,837 --> 00:15:41,174 (アノス)手を取り合おうというのは 悪くない提案だ。 198 00:15:41,174 --> 00:15:44,010 平和が目的ならばな。 199 00:15:44,010 --> 00:15:47,346 イージェスもそうだけど… 僕たちの目的は➡ 200 00:15:47,346 --> 00:15:50,683 第一に痕跡神を滅ぼすこと。 201 00:15:50,683 --> 00:15:54,353 あれは必ず 僕たち魔族の住む 地上を侵略する➡ 202 00:15:54,353 --> 00:15:59,525 地底の守り神だからね。 僕も魔族だ 故郷を守りたい。 203 00:15:59,525 --> 00:16:03,629 つまり痕跡神を捜すのを 協力し合おうというわけか? 204 00:16:03,629 --> 00:16:06,966 いいや 捜す必要はないよ。 (アノス)ほう。 205 00:16:06,966 --> 00:16:10,136 僕たち2人で ジオルダルを滅ぼそう。 206 00:16:10,136 --> 00:16:12,138 (一同)あっ…! 207 00:16:12,138 --> 00:16:15,808 (セリス)きっと守るために 向こうから姿を現すよ。 208 00:16:15,808 --> 00:16:20,646 もろとも滅ぼしてしまえば 地上へ害をなすものが2つ消える。 209 00:16:20,646 --> 00:16:22,982 お前は争いが好きなようだな。 210 00:16:22,982 --> 00:16:26,152 争わずに済むなら それが いちばんだよ。 211 00:16:26,152 --> 00:16:31,157 ただ向こうは そう思っていない。 難しいね 平和というのは。 212 00:16:31,157 --> 00:16:33,326 ならば俺に従え。 213 00:16:33,326 --> 00:16:37,496 ジオルダルを滅ぼすことなく 地上を守ってやろう。 214 00:16:37,496 --> 00:16:41,667 君は まだ甘いね。 僕の息子とは思えないよ。 215 00:16:41,667 --> 00:16:46,672 お前こそ 俺の親とは思えぬほど 弱い男だ。 216 00:16:46,672 --> 00:16:50,676 罪なき民を滅ぼさねば 故郷一つ守れぬとはな。 217 00:16:50,676 --> 00:16:53,513 (セリス)相変わらず 聞き分けのない子だね。 218 00:16:53,513 --> 00:16:58,017 そういえば 君は まつろわぬ神を連れているね。 219 00:16:58,017 --> 00:17:00,786 背理神ゲヌドゥヌブ。 (サーシャ/ミーシャ)あっ…。 220 00:17:00,786 --> 00:17:04,790 生まれ変わったようだけど 僕を覚えてはいるのかい? 221 00:17:04,790 --> 00:17:07,960 私たちの話? 全然知らないわよ! 222 00:17:07,960 --> 00:17:12,131 教えてあげようか 偽りと裏切りの神➡ 223 00:17:12,131 --> 00:17:15,301 それが背理神ゲヌドゥヌブ。 224 00:17:15,301 --> 00:17:18,804 ゲヌドゥヌブは 最初の選定審判を戦い➡ 225 00:17:18,804 --> 00:17:22,808 地底に盟珠という恵みを もたらしたといわれている。 226 00:17:22,808 --> 00:17:25,978 だけど かの神は ジオルダルを裏切り➡ 227 00:17:25,978 --> 00:17:30,149 アガハに盟珠の半分を 持ち去ってしまったんだ。 228 00:17:30,149 --> 00:17:33,819 力をつけたアガハは 盟珠を取り返そうとするジオルダルと➡ 229 00:17:33,819 --> 00:17:36,822 戦争になった。 その後 しばらくすると➡ 230 00:17:36,822 --> 00:17:39,825 平穏な日が訪れたが…。 231 00:17:39,825 --> 00:17:43,496 ゲヌドゥヌブは 今度はアガハを裏切った。 232 00:17:43,496 --> 00:17:48,167 アガハだけではない 神々すら反逆したゲヌドゥヌブは➡ 233 00:17:48,167 --> 00:17:50,503 背理神と呼ばれるようになり➡ 234 00:17:50,503 --> 00:17:54,340 そこに 神を信じない竜人たちが集った。 235 00:17:54,340 --> 00:17:59,512 いつしか それは 覇竜の国ガデイシオラとなった。 236 00:17:59,512 --> 00:18:05,284 けれど ゲヌドゥヌブは その民すら裏切った。 237 00:18:05,284 --> 00:18:08,621 だから もしも背理神に 信頼を寄せているのだとしたら➡ 238 00:18:08,621 --> 00:18:13,626 気をつけたほうがいい。 その神は必ず君を裏切る。 239 00:18:13,626 --> 00:18:16,629 (アノス)ありえぬ。 もちろん それが いちばんだ。 240 00:18:16,629 --> 00:18:21,467 だけど父親の言葉も 記憶の 片隅には留めておいてほしい。 241 00:18:21,467 --> 00:18:26,138 いつか思い出すことになる そう遠くない未来にね。 242 00:18:26,138 --> 00:18:30,309 一つ問おう。 お前は 俺の妹のことを知っているか? 243 00:18:30,309 --> 00:18:33,312 妹? 父親ぶりたいのならば➡ 244 00:18:33,312 --> 00:18:36,315 その存在ぐらいは 覚えておくことだ。 245 00:18:36,315 --> 00:18:38,317 ふっ…。 246 00:18:38,317 --> 00:18:40,486 昔のことを思い出してな➡ 247 00:18:40,486 --> 00:18:43,823 いつだったか 貴様とは 楽しい火遊びをした。 248 00:18:43,823 --> 00:18:47,994 審判のかがり火は楽しかったか? 249 00:18:47,994 --> 00:18:51,831 思い出した… か。 250 00:18:51,831 --> 00:18:54,834 本当にそうかな? 251 00:18:54,834 --> 00:18:59,839 審判のかがり火だ 神がもたらした審判の火。 252 00:18:59,839 --> 00:19:02,441 ここが どこかというと…。 253 00:19:02,441 --> 00:19:06,445 地底だよ この城の中にしかないんだ。 254 00:19:06,445 --> 00:19:13,119 昔の記憶と言ったね つまり 君は これを地上で見たということだ。 255 00:19:13,119 --> 00:19:16,122 僕は 君の妹に 会ったことがないんだ。 256 00:19:16,122 --> 00:19:20,126 もちろん君に妹がいた という話も初耳だよ。 257 00:19:20,126 --> 00:19:22,128 これが どういうことか わかるかい? 258 00:19:22,128 --> 00:19:25,131 一つは お前がウソをついている。 259 00:19:25,131 --> 00:19:30,302 そして もう一つは 思い出した 君の記憶が間違っているんだ。 260 00:19:30,302 --> 00:19:35,641 創造神ミリティアは 君の記憶に 二重三重の仕掛けを施した。 261 00:19:35,641 --> 00:19:39,812 つまり 君が思い出したのは 偽の記憶かもしれない。 262 00:19:39,812 --> 00:19:44,316 彼女が創造神だったとすれば いったい何をたくらんでいるのか。 263 00:19:44,316 --> 00:19:48,487 くだらぬ手だな。 ここにいる者を すべて疑わせれば➡ 264 00:19:48,487 --> 00:19:50,656 俺がお前につくとでも? 265 00:19:50,656 --> 00:19:53,659 妹の話が真実だとしよう。 266 00:19:53,659 --> 00:19:58,330 君はかつて 妹と別れを 余儀なくされ 彼女は神となり➡ 267 00:19:58,330 --> 00:20:04,503 そうして この地底で再会した 感動的な話だ 涙が出るね。 268 00:20:04,503 --> 00:20:08,674 そんな都合のいい偶然はね 奇跡というんだ。 269 00:20:08,674 --> 00:20:11,510 そして奇跡が起きるときは いつだって➡ 270 00:20:11,510 --> 00:20:14,847 神の思惑が絡んでいる。 271 00:20:14,847 --> 00:20:17,149 (一同)あっ…! 272 00:20:22,688 --> 00:20:25,524 あれって…! ミッドヘイズの方角。 273 00:20:25,524 --> 00:20:29,695 第一射は 君の魔法結界が 受け止めてくれたようだね。 274 00:20:29,695 --> 00:20:33,866 損耗は半分くらいかな? もって あと1度だろう。 275 00:20:33,866 --> 00:20:37,703 さあ アノス 一緒にディルヘイドを守ろう。 276 00:20:37,703 --> 00:20:41,373 お前は手を出すな。 いらぬ犠牲が増えるだけだ。 277 00:20:41,373 --> 00:20:44,210 へえ~ じゃあ 今日は帰るよ。 278 00:20:44,210 --> 00:20:47,213 それでも 結果は同じだと思うけどね。 279 00:20:47,213 --> 00:20:50,049 たぶん 君は このどうしようもない国を➡ 280 00:20:50,049 --> 00:20:53,219 滅ぼさずにはいられなくなる。 281 00:20:53,219 --> 00:20:55,554 行くぞ! 282 00:20:55,554 --> 00:20:59,892 (神竜の歌声) 283 00:20:59,892 --> 00:21:03,162 (サーシャ)うっ… これって 神竜の歌声よね? 284 00:21:03,162 --> 00:21:05,164 (エレオノール)すっごく 大きくなってるぞ。 285 00:21:05,164 --> 00:21:07,500 (ミーシャ)ガトムと魔眼が乱れる。 286 00:21:07,500 --> 00:21:10,169 唱炎の術者を守るためだろうね。 287 00:21:10,169 --> 00:21:26,018 ♬~ 288 00:21:26,018 --> 00:21:29,355 唱炎を放てる部隊は 複数いるようだ。 289 00:21:29,355 --> 00:21:31,690 アルカナは ここでミッドヘイズを守れ。 290 00:21:31,690 --> 00:21:34,527 他の者たちは砲撃部隊を撃破する。 291 00:21:34,527 --> 00:21:37,696 わかった。 (エレオノール/ゼシア)うん。 292 00:21:37,696 --> 00:21:40,699 (サーシャ)行ってくるわ。 (ミーシャ)気をつけて。 ああ。 293 00:21:42,701 --> 00:21:45,037 ああ…。 どうした? 294 00:21:45,037 --> 00:21:49,708 あの唱炎を防ぐことはできる。 ただし限度もある。 295 00:21:49,708 --> 00:21:53,879 私に あなたの国の命運を 預けていいのだろうか? 296 00:21:53,879 --> 00:21:58,551 あなたの国は この身が背負うには重すぎる…。 297 00:21:58,551 --> 00:22:01,654 アルカナ お前の願いはなんだった? 298 00:22:01,654 --> 00:22:06,992 どうか人々が救われますように。 それが私の願い。 299 00:22:06,992 --> 00:22:12,164 ならば お前以上に適任はいない。 守り通せ。 300 00:22:12,164 --> 00:22:14,567 んっ…。