1 00:00:00,805 --> 00:00:04,785 《サーシャ:なんだか 夜の王宮って薄気味悪いわね》 2 00:00:04,809 --> 00:00:07,955 《エレオノール:昔から幽霊が出るって うわさだぞ》 3 00:00:07,979 --> 00:00:10,624 《サーシャ:し… 死んだら根源なんだから➡ 4 00:00:10,648 --> 00:00:12,626 そんなのいるわけないでしょ…》 5 00:00:12,650 --> 00:00:14,962 《ゼシア:ううぅ〜…》うわっ…! うう…。 6 00:00:14,986 --> 00:00:16,964 《お化けゼシアです》 7 00:00:16,988 --> 00:00:20,467 《ダメだぞ ゼシア。 サーシャちゃん本気で怖がってるから…》 8 00:00:20,491 --> 00:00:22,803 うわ〜っ!(竜鳴) 9 00:00:22,827 --> 00:00:24,972 《ミサ:これって!?》《ミーシャ:竜鳴》 10 00:00:24,996 --> 00:00:29,143 《アノシュ:レイ》《レイ:式典の話に応じたほうがよさそうだね。 11 00:00:29,167 --> 00:00:32,312 客人としてならいろいろ調べやすい》 12 00:00:32,336 --> 00:00:36,936 《アノシュ:気をつけろ。 その話にも裏があるやもしれぬ》 13 00:02:08,476 --> 00:02:11,788 (エールドメード)さてさて竜から逃げる分には➡ 14 00:02:11,812 --> 00:02:13,957 お前らでも できるが…。 15 00:02:13,981 --> 00:02:17,628 討伐となると 攻撃手段に欠ける。 16 00:02:17,652 --> 00:02:21,298 ならば どうする?(エミリア)えっ… ええと…。 17 00:02:21,322 --> 00:02:27,137 勇者の得意魔法は なんだ?どうやって我ら魔族と戦った? 18 00:02:27,161 --> 00:02:33,143 アスク… あっ いえ結界魔法ですか?そのとおり! 19 00:02:33,167 --> 00:02:38,148 二千年前 勇者たちが竜討伐に使った結界魔法➡ 20 00:02:38,172 --> 00:02:40,484 デ・ジェリアスだ! 21 00:02:40,508 --> 00:02:46,490 デ・ジェリアスはアスクで集めた魔力を使う集団魔法。 22 00:02:46,514 --> 00:02:49,760 糸が発する音で 竜を封じる。 23 00:02:49,784 --> 00:02:53,597 ただし年を経て深緑色に変化した➡ 24 00:02:53,621 --> 00:02:57,100 いわゆる古竜は 完全には縛れぬ。 25 00:02:57,124 --> 00:03:00,604 命がけで 首を落とさねばならないだろうな。 26 00:03:00,628 --> 00:03:06,443 それから 緑以外のうろこや皮膚を持つ竜は 異竜と呼ばれる。 27 00:03:06,467 --> 00:03:10,867 希少種だが出会ったならば 対策は 一つ…。 28 00:03:12,807 --> 00:03:15,619 脇目も振らずに逃げたまえ。 29 00:03:15,643 --> 00:03:17,955 (動揺する声) 30 00:03:17,979 --> 00:03:21,625 では 早速デ・ジェリアスに挑戦してもらおう。 31 00:03:21,649 --> 00:03:26,463 エミリア先生。あっ…。アスクの魔法術式はわかるかね? 32 00:03:26,487 --> 00:03:32,469 えっ? それはわかりますけど…私は魔族なので 勇者の魔法は…。 33 00:03:32,493 --> 00:03:36,139 やってみたまえ。は… はい。 34 00:03:36,163 --> 00:03:40,978 さあ お前ら彼女のアスクに思いを重ねろ。 35 00:03:41,002 --> 00:03:45,148 ハァ… ウンッ! クッ…。 36 00:03:45,172 --> 00:03:49,253 ンンンッ… ンン…。 37 00:03:49,277 --> 00:03:52,756 クッ… やはり無理です。続けたまえ。 38 00:03:52,780 --> 00:03:56,927 暴虐の魔王の手によってお前は皇族ではなくなった。 39 00:03:56,951 --> 00:03:58,929 いっ… 今は そんなこと! 40 00:03:58,953 --> 00:04:02,099 続けたまえ。 41 00:04:02,123 --> 00:04:05,435 目を背けるな。 深淵をのぞけ。 42 00:04:05,459 --> 00:04:09,459 今のお前には人間の血が混ざっている。 43 00:04:13,634 --> 00:04:17,334 ンッ… ンン…。 44 00:04:19,974 --> 00:04:26,290 フッハハハハハッ… 存外 こっちの魔法に才能があるのではないか! 45 00:04:26,314 --> 00:04:29,626 ああ…。では使ってみるがいい。 46 00:04:29,650 --> 00:04:31,950 あっ… あっ。 47 00:04:37,992 --> 00:04:39,970 《ラオス:つ〜か エミリアって➡ 48 00:04:39,994 --> 00:04:43,140 黙ってりゃ 顔はかわいいよな。顔だけは》 49 00:04:43,164 --> 00:04:46,643 《ハイネ:そう? 僕は怒ってるほうが好きだけどね》 50 00:04:46,667 --> 00:04:49,079 《レドリアーノ:2人ともアスクの最中ですから➡ 51 00:04:49,103 --> 00:04:51,581 心をのぞかれますよ。 52 00:04:51,605 --> 00:04:56,420 しかし彼女 童顔だと思っていたら転生者でしたか》 53 00:04:56,444 --> 00:04:59,423 ハッ! そ… そこ! 54 00:04:59,447 --> 00:05:04,094 授業中に何を考えているんですかぁ! あっ…。 55 00:05:04,118 --> 00:05:06,763 あなたたちのせいで失敗したじゃないですか! 56 00:05:06,787 --> 00:05:09,766 おうおう。 そりゃ悪かったな。 57 00:05:09,790 --> 00:05:13,770 てか そんな攻撃的な使い方じゃダメだよ。 エミリア。 58 00:05:13,794 --> 00:05:18,108 先生です! だいたい生徒のくせに教えようとしないでください! 59 00:05:18,132 --> 00:05:20,610 でしたら 私たちよりも➡ 60 00:05:20,634 --> 00:05:24,281 結界魔法を使いこなせなければならないのでは? 61 00:05:24,305 --> 00:05:26,283 うるさいですね!(扉の開く音) 62 00:05:26,307 --> 00:05:30,954 (ザミラ)相も変わらず この学院はまともな授業もできんようだな。 63 00:05:30,978 --> 00:05:34,458 (ラオス)んだよまた邪魔しに来たってのか? 64 00:05:34,482 --> 00:05:38,628 (ザミラ)お前のような偽者に用はない。 聞いたぞ? 竜から➡ 65 00:05:38,652 --> 00:05:42,299 逃げ回る訓練をしているそうだな。(ラオス/ハイネ/レドリアーノ)あっ…。 66 00:05:42,323 --> 00:05:46,136 勇者カノンは死んでも戦ったというのにな…。 67 00:05:46,160 --> 00:05:48,138 (3人)ンッ…。 68 00:05:48,162 --> 00:05:53,410 国家火急のときに その鍛えた逃げ足で逃げるつもりか。 69 00:05:53,434 --> 00:05:56,747 ンッ…! ンッ…。 70 00:05:56,771 --> 00:05:58,749 クッ! 71 00:05:58,773 --> 00:06:04,254 偉そうな口は 竜の一匹でも倒してから叩くのだな。 72 00:06:04,278 --> 00:06:06,256 ンンッ…。 73 00:06:06,280 --> 00:06:10,427 お迎えに上がりました勇者カノン様 ミサ様。 74 00:06:10,451 --> 00:06:14,765 本日の王宮での晩さん会をお楽しみください。 75 00:06:14,789 --> 00:06:17,089 行こうか。はい。 76 00:06:19,794 --> 00:06:24,775 チキショウが! ふざけんじゃね〜!ふざけんじゃね〜ぞ クソが! 77 00:06:24,799 --> 00:06:26,777 ラオスくん! 78 00:06:26,801 --> 00:06:29,613 うるっせえ!ウッ… クッ…。 79 00:06:29,637 --> 00:06:32,949 《ラオス:どうせ何もかも無駄だ》ハッ…。 80 00:06:32,973 --> 00:06:35,619 《アイツらが祭り上げたんじゃねえか。 81 00:06:35,643 --> 00:06:39,790 ずっと言われたとおりにやったじゃねえか。 82 00:06:39,814 --> 00:06:45,128 結局 命をかけたって本物じゃなきゃ意味がねえんだ。 83 00:06:45,152 --> 00:06:50,400 チキショウ… どうして勇者に生まれなかったんだ!》 84 00:06:50,424 --> 00:06:53,737 なんだよ?同情してんのか ああっ? 85 00:06:53,761 --> 00:06:56,406 いらねえんだよ そんなもんは! 86 00:06:56,430 --> 00:06:59,075 (2人)あっ!? 87 00:06:59,099 --> 00:07:02,746 守る気がないなら出ていきなさい。ああ? 88 00:07:02,770 --> 00:07:05,582 竜から守りたいものが一つもないなら➡ 89 00:07:05,606 --> 00:07:08,585 授業なんて受けなくて結構です! 90 00:07:08,609 --> 00:07:10,609 クッ…。 91 00:07:13,948 --> 00:07:16,760 ヒャッハハハッ…! 92 00:07:16,784 --> 00:07:21,097 これこそ青春だな シン先生!(シン)若いですね。 93 00:07:21,121 --> 00:07:24,768 (ナーヤ)で… でも 先生授業は大丈夫ですか? 94 00:07:24,792 --> 00:07:28,104 これが人間には必要なのだ。 95 00:07:28,128 --> 00:07:30,607 アスクの魔法は思いを一つにすることで➡ 96 00:07:30,631 --> 00:07:32,609 真価を発揮する。 97 00:07:32,633 --> 00:07:38,949 だからこそ エミリア先生は生徒とぶつかり合ったのだ。 98 00:07:38,973 --> 00:07:43,787 さて お前たちには魔族の戦い方を教えよう。 99 00:07:43,811 --> 00:07:46,911 東の砂漠へ転移するぞ! 100 00:07:50,084 --> 00:07:52,084 ンン…。 101 00:07:57,258 --> 00:07:59,736 (ザミラ)お連れいたしました。 102 00:07:59,760 --> 00:08:03,406 (リシウス)お初にお目にかかる勇者カノン。 103 00:08:03,430 --> 00:08:10,580 余が 第106代ガイラディーテ王リシウス・エンゲロ・ガイラディーテである。 104 00:08:10,604 --> 00:08:13,250 (レイ)今は レイ・グランズドリィです。 105 00:08:13,274 --> 00:08:16,253 よくぞ 王宮へ来てくれた。 106 00:08:16,277 --> 00:08:19,589 我らはこの日を待ち望んでいたのだ。 107 00:08:19,613 --> 00:08:22,092 本来はもてなす立場でありながらも➡ 108 00:08:22,116 --> 00:08:26,763 このような非礼をどうか許していただきたい。 109 00:08:26,787 --> 00:08:29,432 あなた様に頼みがあるのだ。 110 00:08:29,456 --> 00:08:31,434 なんでしょうか? 111 00:08:31,458 --> 00:08:38,942 ガイラディーテの王族26名…皆が病に伏せっておるのだ。 112 00:08:38,966 --> 00:08:40,944 全員がですか? 113 00:08:40,968 --> 00:08:44,614 もはや頼りは宿命を断ち切るといわれる➡ 114 00:08:44,638 --> 00:08:47,784 あなた様の霊神人剣しかない。 115 00:08:47,808 --> 00:08:51,221 どうか我らを救ってくださらぬか。 116 00:08:51,245 --> 00:08:54,724 呪いの類いでしたらなんとかなるかもしれません。 117 00:08:54,748 --> 00:08:57,561 ああ ありがとう。 感謝する。 118 00:08:57,585 --> 00:09:00,897 王よ! 私は王族の一人として➡ 119 00:09:00,921 --> 00:09:04,901 勇者カノン様を王宮に連れてまいりました。 120 00:09:04,925 --> 00:09:07,737 うむ。 ご苦労だった ザミラ。 121 00:09:07,761 --> 00:09:10,907 褒美を取らせよう。ああ…。 122 00:09:10,931 --> 00:09:16,079 これからも勇者学院で我が国のために尽力するがいい。 123 00:09:16,103 --> 00:09:19,749 ンンッ… ンッ!?勇者学院で… でしょうか? 124 00:09:19,773 --> 00:09:21,751 何か不服かね? 125 00:09:21,775 --> 00:09:24,921 いえ… ンンッ…。 126 00:09:24,945 --> 00:09:27,424 フッ。 127 00:09:27,448 --> 00:09:30,148 では ご案内しよう。 128 00:09:36,457 --> 00:09:39,769 あっ…。 129 00:09:39,793 --> 00:09:44,941 なんですか?(アノシュ)お守りだ。仲直りができるといわれている。 130 00:09:44,965 --> 00:09:49,779 フッ… なんだかんだでアノシュくんは子どもなんですね。 131 00:09:49,803 --> 00:09:53,450 出ていけなんて怒るのも当然ですよ。 132 00:09:53,474 --> 00:09:55,452 仲直りなんて…。 133 00:09:55,476 --> 00:09:58,455 だが 彼らのための言葉だ。 134 00:09:58,479 --> 00:10:01,458 彼らは まるで私みたいで…。 135 00:10:01,482 --> 00:10:06,630 でも結局 私はただ 私を虐げた何かと似ているものが➡ 136 00:10:06,654 --> 00:10:08,965 許せなかっただけでした。 137 00:10:08,989 --> 00:10:11,635 生徒の気持ちにちゃんと向き合えるほど➡ 138 00:10:11,659 --> 00:10:14,304 立派な先生じゃありませんから。 139 00:10:14,328 --> 00:10:16,640 そうは思わぬ。えっ? 140 00:10:16,664 --> 00:10:20,143 お前は彼らの尊厳を守ってやりたかったのだ。 141 00:10:20,167 --> 00:10:24,314 守りたくない者のために戦場に立たせたくなかったのだ。 142 00:10:24,338 --> 00:10:28,652 フッ… 今度は大人みたいなこと言うんですね…。 143 00:10:28,676 --> 00:10:31,821 でも 誰もそんなふうには思いません。 144 00:10:31,845 --> 00:10:34,324 では 俺だけが そう思っていよう。 145 00:10:34,348 --> 00:10:36,660 ハッ!?今日のお前は➡ 146 00:10:36,684 --> 00:10:39,829 よい先生だったぞ エミリア。 147 00:10:39,853 --> 00:10:41,998 ンッ…。 148 00:10:42,022 --> 00:10:45,168 そ… そんなことありません! 149 00:10:45,192 --> 00:10:48,772 でも もう少しケンカしてこようと思います。 150 00:10:48,796 --> 00:10:51,107 どうせ この際ですから。 151 00:10:51,131 --> 00:10:54,778 ほら! アノシュくんもみんなのところに行かないと。 152 00:10:54,802 --> 00:10:57,447 もう授業は始まってますよ。 153 00:10:57,471 --> 00:10:59,783 エミリア。うん? 154 00:10:59,807 --> 00:11:02,285 頑張っているな。 155 00:11:02,309 --> 00:11:06,109 フッ なんですか それ…。 156 00:11:08,982 --> 00:11:12,796 その棺は呪いを抑えるためのものだ。 157 00:11:12,820 --> 00:11:16,420 この中に王族の方が?うむ。 158 00:11:20,828 --> 00:11:22,828 あっ…。 あっ!? 159 00:11:25,165 --> 00:11:28,311 (咆哮) 160 00:11:28,335 --> 00:11:30,980 ンッ…。なんですか!? これ。 161 00:11:31,004 --> 00:11:33,149 やっぱりね。 162 00:11:33,173 --> 00:11:37,487 民が襲われているのに その王が竜を飼っているっていうのは➡ 163 00:11:37,511 --> 00:11:39,489 どういうことかな? 164 00:11:39,513 --> 00:11:43,326 すべては救済なのだよ 勇者カノン。 165 00:11:43,350 --> 00:11:47,664 竜とは神の使い。身も心もささげることで➡ 166 00:11:47,688 --> 00:11:50,600 真の救いを得ることができる。 167 00:11:50,624 --> 00:11:54,437 だったら自分が 竜のいけにえになればいいんじゃないかな。 168 00:11:54,461 --> 00:11:58,775 余は王として 民を神のもとへ導く責がある。 169 00:11:58,799 --> 00:12:03,113 それを果たしたあとは喜んで神のもとへ旅立とう。 170 00:12:03,137 --> 00:12:05,448 王族の方々は? 171 00:12:05,472 --> 00:12:08,618 一足先に神のもとへ送ってやった。 172 00:12:08,642 --> 00:12:13,289 ハッ!? 竜に食べさせたんですか?自分の子どもたちを!? 173 00:12:13,313 --> 00:12:16,960 彼らは 王の座を争っていたのだ。 174 00:12:16,984 --> 00:12:21,631 肉親が肉親を恨み 憎悪し 戦う。 175 00:12:21,655 --> 00:12:26,302 そんな地獄から余は彼らを救済してやったのだ。 176 00:12:26,326 --> 00:12:29,806 何が目的だい?神託なのだよ。 177 00:12:29,830 --> 00:12:34,310 「勇者を全能なる煌輝エクエスにささげよ」と。 178 00:12:34,334 --> 00:12:41,484 さすれば 余は神のもとへ赴き王権と永遠の命を賜るのだ。 179 00:12:41,508 --> 00:12:46,823 そんなウソを君に吹き込んだのはアヒデとかいう竜人かな? 180 00:12:46,847 --> 00:12:52,595 すべては 全能なる煌輝エクエスの御心のままに。 181 00:12:52,619 --> 00:12:58,601 盟約に従い この場に来たれ。想いの番神エヌメ・ネ・メス。 182 00:12:58,625 --> 00:13:01,625 我に救いを示したまえ! 183 00:13:07,134 --> 00:13:11,781 ハッ!? アッ…。 184 00:13:11,805 --> 00:13:15,118 うっ! うう…。 185 00:13:15,142 --> 00:13:18,955 あぁあぁ〜っ! ああ…。 186 00:13:18,979 --> 00:13:22,625 さあ 霊神人剣を抜くがいい。 187 00:13:22,649 --> 00:13:26,462 でなければ彼女の心は神に支配され➡ 188 00:13:26,486 --> 00:13:30,133 この世から消えてなくなるだろう。 189 00:13:30,157 --> 00:13:34,971 《ミサ:もう少し… 様子を…》ウウッ… アア…。 190 00:13:34,995 --> 00:13:37,974 《黒幕を…》《うん》 191 00:13:37,998 --> 00:13:40,810 残念だけど 彼女は負けないよ。 192 00:13:40,834 --> 00:13:43,646 ならば 悔い改めるがよい。 193 00:13:43,670 --> 00:13:47,483 ああっ… ああ〜っ! 194 00:13:47,507 --> 00:13:53,256 さあ 神に従え。 ミサ・レグリア! 195 00:13:53,280 --> 00:13:57,427 アアッ… アッ アア…。 196 00:13:57,451 --> 00:14:01,851 (リシウス)勇者カノンの首を絞め殺すのだ。 197 00:14:10,797 --> 00:14:13,776 お断り… ですよ…。 198 00:14:13,800 --> 00:14:19,616 なんだと?神の支配に逆らうなど…。 199 00:14:19,640 --> 00:14:23,786 彼女の心は神様にだって奪えやしない。 200 00:14:23,810 --> 00:14:27,110 僕が すでに奪ってしまったからね。 201 00:14:34,321 --> 00:14:37,634 はあ… まったくどこで さぼってるんだか…。 202 00:14:37,658 --> 00:14:41,638 何? この音。(竜鳴) 203 00:14:41,662 --> 00:14:43,640 (窓が振動する音) 204 00:14:43,664 --> 00:14:45,664 キャ〜! 205 00:14:50,270 --> 00:14:52,270 んっ… あっ…。 206 00:14:54,274 --> 00:14:57,420 あっ… 赤い… 異竜! 207 00:14:57,444 --> 00:15:02,258 ⦅希少種だが 出会ったならば対策は 一つ…。 208 00:15:02,282 --> 00:15:05,428 脇目も振らずに逃げたまえ⦆ 209 00:15:05,452 --> 00:15:07,931 ハッ!? あっ…。 210 00:15:07,955 --> 00:15:10,433 (うめき声) 211 00:15:10,457 --> 00:15:13,102 ハッ!?(咆哮) 212 00:15:13,126 --> 00:15:16,773 チキショウ… 来やがれってんだ!このデカブツが! 213 00:15:16,797 --> 00:15:19,442 刺し違えてでも ぶっ殺してやる! 214 00:15:19,466 --> 00:15:21,611 ンッ…。ウッ…。 215 00:15:21,635 --> 00:15:25,782 (咆哮) 216 00:15:25,806 --> 00:15:27,784 (3人)あっ…!(エミリア)早く! 217 00:15:27,808 --> 00:15:31,454 さあ みんなを助けて逃げなさい! 218 00:15:31,478 --> 00:15:34,791 (咆哮) 219 00:15:34,815 --> 00:15:38,127 できねえ…。何やってるんですか!? 早く! 220 00:15:38,151 --> 00:15:41,631 できねえよ!ここで逃げたら 俺たちは! 221 00:15:41,655 --> 00:15:43,967 勇者は逃げちゃなんねえんだよ! 222 00:15:43,991 --> 00:15:45,969 ンッ…。 223 00:15:45,993 --> 00:15:50,239 私が 先に…。ガウェルが あれに通用するなら…。 224 00:15:50,263 --> 00:15:53,063 ガウェル… 自爆魔法!? 225 00:15:55,435 --> 00:15:57,413 何しやがんだ!? 226 00:15:57,437 --> 00:16:01,584 逃げる大義名分はそのやけどで十分でしょう! 227 00:16:01,608 --> 00:16:03,920 早くしないと巻き込まれますよ。 228 00:16:03,944 --> 00:16:06,089 勇者なら仲間を助けなさい! 229 00:16:06,113 --> 00:16:08,424 (咆哮) 230 00:16:08,448 --> 00:16:10,448 アッ…。 231 00:16:13,620 --> 00:16:15,920 追ってきなさい! 232 00:16:19,292 --> 00:16:21,292 クッ! 233 00:16:23,463 --> 00:16:27,777 (エミリア)何もない 空っぽの私。 234 00:16:27,801 --> 00:16:32,949 虚構の栄光にすがりありもしない幻想を胸に➡ 235 00:16:32,973 --> 00:16:37,286 真実からずっと目を背け続けた。 236 00:16:37,310 --> 00:16:41,624 それに気が付いたとき私は逃げた。 237 00:16:41,648 --> 00:16:44,794 逃げて逃げて 逃げ続けて…。 238 00:16:44,818 --> 00:16:47,463 たどりついたのが ここ。 239 00:16:47,487 --> 00:16:50,566 どうしようもないクズみたいな学院➡ 240 00:16:50,590 --> 00:16:54,570 やる気のない不真面目な生徒たち…。 241 00:16:54,594 --> 00:16:57,407 彼らは私だった。 242 00:16:57,431 --> 00:17:01,411 立派じゃない私がこんなことを思うのは➡ 243 00:17:01,435 --> 00:17:05,248 きっと何かの気の迷いに違いないけど…。 244 00:17:05,272 --> 00:17:09,585 若い彼らに可能性ぐらいは残したい。 245 00:17:09,609 --> 00:17:12,255 かなうなら逃げ延びてほしい。 246 00:17:12,279 --> 00:17:16,426 逃亡の果てに きっとつかめる答えがあるのだと➡ 247 00:17:16,450 --> 00:17:19,929 そう信じたいから。 248 00:17:19,953 --> 00:17:22,932 最後までつまらない授業でしたね…。 249 00:17:22,956 --> 00:17:25,156 クッ…。(咆哮) 250 00:17:27,127 --> 00:17:30,773 諦めてんじゃねえ! エミリア〜! 251 00:17:30,797 --> 00:17:33,609 やめなさい! 勇者だからって➡ 252 00:17:33,633 --> 00:17:36,112 守りたくないもののために死ななきゃならない➡ 253 00:17:36,136 --> 00:17:38,281 義務はありません!グッ… ウゥ…。 254 00:17:38,305 --> 00:17:40,783 本物になんかなれなくてもいいんです! 255 00:17:40,807 --> 00:17:44,620 それが私の唯一 教えられること! 256 00:17:44,644 --> 00:17:46,622 あ〜っ! 257 00:17:46,646 --> 00:17:48,624 アアッ…。 258 00:17:48,648 --> 00:17:51,894 (エミリア)最期に… 最期ぐらい私に➡ 259 00:17:51,918 --> 00:17:54,897 教師らしいことさせてくださいよ! 260 00:17:54,921 --> 00:17:57,821 うるっせえ! 261 00:18:01,761 --> 00:18:05,908 おめえは ホントむかつくヤツだけどよ。ハッ!? 262 00:18:05,932 --> 00:18:08,578 「勇者がなんだ」って言ってくれるのは➡ 263 00:18:08,602 --> 00:18:12,081 エミリアぐらいしかいねえしな! 264 00:18:12,105 --> 00:18:14,083 そんなのは…。 265 00:18:14,107 --> 00:18:16,085 そんなくだらない勘違いで➡ 266 00:18:16,109 --> 00:18:18,921 立派でもない教師のために死ぬつもりですか!? 267 00:18:18,945 --> 00:18:24,260 どこにいんだよ 立派な教師なんてこの国のどこにいるんだよ!? 268 00:18:24,284 --> 00:18:28,097 ハッ…。あのディルヘイドとの戦争以来➡ 269 00:18:28,121 --> 00:18:32,602 生徒の責任を自分の責任だと口にした奇特な教師は➡ 270 00:18:32,626 --> 00:18:35,104 あなただけですよ。ハッ…。 271 00:18:35,128 --> 00:18:39,108 だいたい 今更 ご立派な教師はごめんなんだよね。 272 00:18:39,132 --> 00:18:42,945 僕たちクズはエミリアぐらいクズじゃないとね! 273 00:18:42,969 --> 00:18:47,617 俺たちは偽物で どうしようもねえクズかもしれねえけどよ! 274 00:18:47,641 --> 00:18:53,055 そんでもよぉ 仲間見捨てて逃げんのだけは我慢がならねえ! 275 00:18:53,079 --> 00:18:56,225 俺たちはそこまで腐っちゃいねえよ! 276 00:18:56,249 --> 00:18:59,729 チクショウ!なんとかならねえのかよ! 277 00:18:59,753 --> 00:19:03,900 デ・ジェリアスを使いましょう。それしか勝機はありません。 278 00:19:03,924 --> 00:19:08,738 だけど今 力を緩めたら 一瞬でかみつぶされるんじゃないの? 279 00:19:08,762 --> 00:19:11,073 (レドリアーノ)一人手が空いているでしょう。 280 00:19:11,097 --> 00:19:14,410 えっ!?(レドリアーノ)今 私は全員の思いを➡ 281 00:19:14,434 --> 00:19:16,746 アスクで魔力に変えています。 282 00:19:16,770 --> 00:19:19,415 それをあなたが一つにしてください。 283 00:19:19,439 --> 00:19:22,585 うまくいけば成功させられるでしょう。 284 00:19:22,609 --> 00:19:26,088 私が 勇者学院の生徒たちと…。 285 00:19:26,112 --> 00:19:28,925 怖いのは 我々も同じです。 286 00:19:28,949 --> 00:19:31,928 私たちには勇気がありませんでした。 287 00:19:31,952 --> 00:19:34,597 大人など みんな同じだと…。 288 00:19:34,621 --> 00:19:37,934 ですが…もう一度だけ信じてみたい。 289 00:19:37,958 --> 00:19:41,103 ちっぽけな勇気が私たちにもあると。 290 00:19:41,127 --> 00:19:43,105 (ヒビが入る音) 291 00:19:43,129 --> 00:19:46,609 早く! 生き延びたら真面目に授業を受けるからさ! 292 00:19:46,633 --> 00:19:48,611 ハッ! お願い! 293 00:19:48,635 --> 00:19:53,783 私にもう一度あなたたちを教えるチャンスを! 294 00:19:53,807 --> 00:19:56,118 あっ…。 295 00:19:56,142 --> 00:20:01,791 ♬〜 296 00:20:01,815 --> 00:20:03,815 ンッ…。 297 00:20:06,486 --> 00:20:09,186 (ラオス)エミリア〜! 298 00:20:12,993 --> 00:20:18,808 《私はあさましく 愚かでなんのとりえもないけれど…。 299 00:20:18,832 --> 00:20:22,812 だからこそあなたたちの痛みがよくわかる。 300 00:20:22,836 --> 00:20:26,649 あなたたちの苦しみもあなたたちの悲しみも➡ 301 00:20:26,673 --> 00:20:30,987 あなたたちの誇りを痛いぐらいに知っている。 302 00:20:31,011 --> 00:20:34,657 導くなんて大それたことはできないけど➡ 303 00:20:34,681 --> 00:20:38,160 彼らと一緒に歩いていきたい。 304 00:20:38,184 --> 00:20:42,999 この大きな罪を背負いちっぽけな勇気を合わせながら➡ 305 00:20:43,023 --> 00:20:48,423 一歩 一歩 前へ 前へ》 306 00:20:52,132 --> 00:20:55,432 やった… のか? 307 00:20:59,139 --> 00:21:02,285 (ラオス)チキショウ! 開け! 開けよぉ! 308 00:21:02,309 --> 00:21:05,454 (ハイネ)こんなところで死なれちゃ寝覚めが悪いんだよ! 309 00:21:05,478 --> 00:21:09,125 (レドリアーノ)必ず助けます! 必ず! 310 00:21:09,149 --> 00:21:12,295 ハァ ハァ…。 311 00:21:12,319 --> 00:21:14,297 ああ…。 312 00:21:14,321 --> 00:21:16,299 エミリア! 313 00:21:16,323 --> 00:21:20,136 あっ。 あっ…。 314 00:21:20,160 --> 00:21:22,160 ウッ…。 315 00:21:25,165 --> 00:21:30,146 あっ… な… なんだよ心配して損したじゃねえか…。 316 00:21:30,170 --> 00:21:33,983 ホンット 人騒がせだよね。 317 00:21:34,007 --> 00:21:37,320 フフッ。 318 00:21:37,344 --> 00:21:40,990 おっ… んだよ?そういうの いいから! 319 00:21:41,014 --> 00:21:45,995 バカですね… あなたたちみたいなどうしようもない生徒を残して➡ 320 00:21:46,019 --> 00:21:48,497 死ねるわけないでしょう。 321 00:21:48,521 --> 00:21:52,435 フッ。フフッ…。フッ…。 322 00:21:52,459 --> 00:21:55,859 フッ…。 323 00:22:01,634 --> 00:22:03,634 フッ…。