1 00:00:05,973 --> 00:00:08,642 (ミサ)ウフッ。 2 00:00:08,642 --> 00:00:12,312 (アノス)精霊は うわさや伝承どおりの存在となる。 3 00:00:12,312 --> 00:00:16,149 (アノス)魔族や人間が 語り継いできた人格に➨ 4 00:00:16,149 --> 00:00:18,318 支配されたようだな。 5 00:00:18,318 --> 00:00:22,489 (アヴォス)支配? ミサ・イリオローグはかりそめの姿ですわ。 6 00:00:22,489 --> 00:00:25,325 私は アヴォス・ディルヘヴィア。 7 00:00:25,325 --> 00:00:30,664 ディルヘイドを皇族の国にし この世界を正しく導く者。 8 00:00:30,664 --> 00:00:34,668 そのために 魔王アノス・ヴォルディゴード➨ 9 00:00:34,668 --> 00:00:39,072 不適合者たる偽者のあなたを 滅ぼします。 10 00:02:19,973 --> 00:02:24,978 なかなか壮大な謎解きだったが 気づいてみれば 答えは単純だ。 11 00:02:24,978 --> 00:02:27,314 ジークとの知恵比べ。 12 00:02:27,314 --> 00:02:31,985 その目的は 俺を 神の子の正体から遠ざけることだ。 13 00:02:31,985 --> 00:02:36,990 ウソの権利が存在すれば どこでウソをついたかを考える。 14 00:02:36,990 --> 00:02:42,996 ゆえに あえてウソはつかないことで 真実を隠そうとした。 15 00:02:42,996 --> 00:02:48,502 暴虐の魔王であるお前は 破滅の魔眼を持っている。 16 00:02:48,502 --> 00:02:53,507 お前は純粋な魔族でもあり 半霊半魔でもある。 17 00:02:53,507 --> 00:02:56,009 そして…。 18 00:02:56,009 --> 00:02:59,012 俺は お前の名を知っている。 19 00:02:59,012 --> 00:03:01,515 あの時 俺は餌をまいた。 20 00:03:01,515 --> 00:03:05,619 ジークが自らに偽の記憶を 植え付けていた… というな。 21 00:03:05,619 --> 00:03:10,624 ヤツは それに食いつき 俺の予想が 正しいように振る舞った。 22 00:03:10,624 --> 00:03:13,293 更に自決する寸前には➨ 23 00:03:13,293 --> 00:03:17,130 実際に偽の記憶を 自らに植え付けてな。 24 00:03:17,130 --> 00:03:19,132 これで 知恵比べの判定が➨ 25 00:03:19,132 --> 00:03:21,468 すべてデタラメだったと 印象づけられる。 26 00:03:21,468 --> 00:03:25,639 俺は神の子の正体には たどりつけない… と➨ 27 00:03:25,639 --> 00:03:27,974 お前たちは考えた。 28 00:03:27,974 --> 00:03:32,646 メルヘイスを襲った本当の動機は 魔法放送を遅らせるためだ。 29 00:03:32,646 --> 00:03:35,982 アヴォス・ディルヘヴィアが 偽者だったと広まれば➨ 30 00:03:35,982 --> 00:03:38,985 お前は存在できない。 フフッ。 31 00:03:38,985 --> 00:03:42,823 ゲラドや精霊王の狙いは ミサを危機に追いやり➨ 32 00:03:42,823 --> 00:03:46,159 その真体を無理やり 目覚めさせることだった。 33 00:03:46,159 --> 00:03:49,996 そうだな? (アヴォス) 今更わかっても手遅れですわ。 34 00:03:49,996 --> 00:03:55,669 今やディルヘイド中の魔族が 私を暴虐の魔王だと信じている。 35 00:03:55,669 --> 00:03:58,171 今更? 違うな。 36 00:03:58,171 --> 00:04:01,174 お前の狙いは理滅剣だ。 37 00:04:01,174 --> 00:04:04,778 俺をすぐに殺さぬのは あれを手中に収めるのに➨ 38 00:04:04,778 --> 00:04:07,447 まだ時間がかかる ということだろう。 39 00:04:07,447 --> 00:04:09,950 (アイヴィス)黙るがいい しれ者が。 40 00:04:12,285 --> 00:04:15,455 滑稽ですわね アノス。 41 00:04:15,455 --> 00:04:18,125 あなたは すべてを奪われましたの。 42 00:04:18,125 --> 00:04:20,627 ただの魔族に成り果てたのです。 43 00:04:20,627 --> 00:04:24,631 フフフッ ハハハハッ 図に乗るな がん物。 44 00:04:24,631 --> 00:04:29,136 何を奪おうが お前などに 俺が俺であることを奪えはせぬ。 45 00:04:29,136 --> 00:04:32,472 せいぜい 栄華の夢を見ているがよい。 46 00:04:32,472 --> 00:04:35,475 本物の魔王が帰るまでな。 47 00:04:38,979 --> 00:04:41,982 (ミーシャ)結界…。 そのようだな。 48 00:04:41,982 --> 00:04:44,985 直接転移することはできぬ。 49 00:04:44,985 --> 00:04:47,487 なかなかどうして 強大な魔力だ。 50 00:04:47,487 --> 00:04:49,489 (エレン)アノス様! (足音) 51 00:04:49,489 --> 00:04:51,992 (ジェシカ)今の魔法放送って…。 52 00:04:51,992 --> 00:04:55,495 (エレン)ミサが 偽者の魔王に なっちゃったんですか? 53 00:04:55,495 --> 00:04:59,332 変わったわけではない。 もともと ミサの半分が➨ 54 00:04:59,332 --> 00:05:03,937 アヴォス・ディルヘヴィアのうわさと伝承で つくられていたということだ。 55 00:05:03,937 --> 00:05:05,939 (ファンユニオンたち)えっ? 56 00:05:05,939 --> 00:05:12,445 (レイ)僕が 伝承を… 架空の魔王を生み出したから➨ 57 00:05:12,445 --> 00:05:15,949 彼女は…。 58 00:05:15,949 --> 00:05:18,618 今考えるべきは 過去ではない。 59 00:05:18,618 --> 00:05:22,455 一刻も早く アヴォス・ディルヘヴィアを 倒さねばならぬ。 60 00:05:22,455 --> 00:05:24,457 そうだね。 61 00:05:24,457 --> 00:05:27,961 (アノス)過激な皇族派は 彼女に従うだろう。 62 00:05:27,961 --> 00:05:30,964 このままでは 混血の魔族が危うい。 63 00:05:30,964 --> 00:05:35,969 (サーシャ)でも ミサの半分は アヴォス・ディルヘヴィアなんでしょ? 64 00:05:35,969 --> 00:05:39,306 (エレオノール)それが消えちゃったら ミサちゃんは生きていけないぞ。 65 00:05:39,306 --> 00:05:41,308 (ミーシャ)精霊病になる。 66 00:05:41,308 --> 00:05:44,144 なに ミサを救い出し➨ 67 00:05:44,144 --> 00:05:47,480 アヴォスだけを倒す方法を 考えればいい。 68 00:05:47,480 --> 00:05:51,985 これしきの不可能で できぬと弱音を吐く俺ではない。 69 00:05:51,985 --> 00:05:55,655 うん… 二千年前は 諦めてばかりだった。 70 00:05:55,655 --> 00:05:58,992 今度は何も諦めない。 71 00:05:58,992 --> 00:06:00,994 (みんな)わっ! 72 00:06:02,929 --> 00:06:05,599 (アノス)ここから出さぬつもりか エニユニエン。 73 00:06:05,599 --> 00:06:07,934 (エニユニエン)すまぬのう。 74 00:06:07,934 --> 00:06:11,438 レノ様の子を討たせるわけには いかんのでな。 75 00:06:11,438 --> 00:06:14,107 これは補習のマユじゃ。 76 00:06:14,107 --> 00:06:18,778 最後まで授業を受けぬかぎり 決して外には出られはせん。 77 00:06:18,778 --> 00:06:21,448 お前の気持ちは わからぬでもないが➨ 78 00:06:21,448 --> 00:06:23,950 聞くわけにはいかぬな。 79 00:06:23,950 --> 00:06:28,955 無駄じゃて。 この中では 一切の暴力は禁じられておる。 80 00:06:28,955 --> 00:06:31,958 俺の暴力は並ではないぞ。 81 00:06:31,958 --> 00:06:36,463 無駄じゃ! そんなことをして… も? 82 00:06:36,463 --> 00:06:38,465 なんじゃと!? 83 00:06:38,465 --> 00:06:40,967 行くぞ。 84 00:06:45,639 --> 00:06:49,976 (ニギット)アノス・ヴォルディゴード。 85 00:06:49,976 --> 00:06:52,646 ニギットか。 誰? 86 00:06:52,646 --> 00:06:57,484 (アノス)二千年前の我が配下だ。 神隠しにあっていたはずのな。 87 00:06:57,484 --> 00:07:01,821 (ニギット)我が君の命に従い その根源を もらいうける! 88 00:07:01,821 --> 00:07:04,925 はぁ~! 89 00:07:04,925 --> 00:07:07,093 くっ! 90 00:07:07,093 --> 00:07:10,430 イージェス リィナはどうした? (イージェス)無事だ。 91 00:07:10,430 --> 00:07:13,433 あの者たちも 神隠しから救い出した。 92 00:07:13,433 --> 00:07:17,270 しかし 面倒なことになったものよ。 93 00:07:17,270 --> 00:07:22,275 あの神の子は そなたの 二千年前の配下を奪ったようだ。 94 00:07:22,275 --> 00:07:25,445 すでに半数はデルゾゲードへ向かった。 95 00:07:25,445 --> 00:07:30,617 ここは余が引き受けよう。 甘いそなたに免じて滅ぼしはせん。 96 00:07:30,617 --> 00:07:35,288 フッ 二千年がたち 丸くなったようだな 冥王。 97 00:07:35,288 --> 00:07:38,959 さっきも言ったが ただの成り行きよ。 98 00:07:38,959 --> 00:07:41,962 そなたと目的が同じだけのこと。 99 00:07:41,962 --> 00:07:43,964 あっ! 100 00:07:43,964 --> 00:07:45,966 行くがよい。 101 00:07:45,966 --> 00:07:47,967 フッ。 102 00:07:49,969 --> 00:07:53,974 (リィナ)あっ アノス! 103 00:07:53,974 --> 00:07:55,976 無事のようだな。 うん。 104 00:07:55,976 --> 00:08:00,647 眼帯の人に助けてもらって… 外に出るんだよね? 105 00:08:00,647 --> 00:08:02,916 ああ 出方はわかるか? 106 00:08:02,916 --> 00:08:07,420 今は 普通の方法じゃ 出られないと思う。 107 00:08:07,420 --> 00:08:09,589 でも… ティティ! 108 00:08:09,589 --> 00:08:11,925 リィナ! リィナだ。 109 00:08:11,925 --> 00:08:13,927 リィナ 困ってる。 110 00:08:13,927 --> 00:08:16,763 ここから出たいの。 ダメかな? 111 00:08:16,763 --> 00:08:19,766 魔王も魔王の仲間も出すなって。 112 00:08:19,766 --> 00:08:24,437 アヴォス・ディルヘヴィアが目覚めたから。 レノの子ども 守らなきゃ。 113 00:08:24,437 --> 00:08:27,107 お願い。 私 どうしても➨ 114 00:08:27,107 --> 00:08:30,610 会わなきゃいけない人が いるんだよ。 お願い! 115 00:08:30,610 --> 00:08:34,447 (3人)ん~。 うん! 116 00:08:34,447 --> 00:08:37,617 じゃあ コソッとね。 コソッとならいいよ。 117 00:08:37,617 --> 00:08:39,786 誰にも秘密。 うん! 118 00:08:39,786 --> 00:08:42,288 (3人)それ~! 119 00:08:50,463 --> 00:08:54,968 じゃあね リィナ。 またね。 また会おうね。 120 00:08:54,968 --> 00:08:57,470 これから どうするの? 121 00:08:57,470 --> 00:09:02,075 結界の外側ならば 転移できる。 そこからデルゾゲードを目指す。 122 00:09:02,075 --> 00:09:06,913 あの… 私も 連れていってくれる? 123 00:09:06,913 --> 00:09:09,582 《記憶をなくした精霊。 124 00:09:09,582 --> 00:09:12,419 精霊王に会いたいと 切望する彼女が➨ 125 00:09:12,419 --> 00:09:15,588 今回の件に 無関係ということはあるまい。 126 00:09:15,588 --> 00:09:17,590 あるいは…》 127 00:09:17,590 --> 00:09:21,594 お前も二千年前に やり残してきた ことがあるのだろう? 128 00:09:21,594 --> 00:09:23,763 たぶん きっと…。 129 00:09:23,763 --> 00:09:26,099 そうか ならば共に行こう。 130 00:09:26,099 --> 00:09:28,301 ありがとう! 131 00:09:34,274 --> 00:09:36,943 (レイ)どうやって入ろうか? 132 00:09:36,943 --> 00:09:39,446 (サーシャ)そんなの強行突破でしょ! 133 00:09:39,446 --> 00:09:41,948 待って 出てくる。 134 00:09:47,454 --> 00:09:50,123 (エリオ)不適合者と その配下が➨ 135 00:09:50,123 --> 00:09:53,626 この城門のいずこかに 姿を現すはずだ。 136 00:09:53,626 --> 00:09:55,628 あっ あの人は? 137 00:09:55,628 --> 00:10:00,133 (エレオノール)エリオ・ルードウェル。 アゼシオンとディルヘイドの戦争で➨ 138 00:10:00,133 --> 00:10:03,470 ミッドヘイズ軍を率いた皇族だぞ。 139 00:10:03,470 --> 00:10:06,973 (エリオ)二手に分かれ 索敵しろ! はっ! 140 00:10:10,477 --> 00:10:14,314 🔊(アノス)守りが甘いな エリオ。 んっ? 141 00:10:14,314 --> 00:10:17,984 これでは侵入してくれと 言っているようなものだ。 142 00:10:17,984 --> 00:10:19,986 エリオ様。 143 00:10:21,988 --> 00:10:27,327 なるほど。 アヴォス・ディルヘヴィアの支配を 受けぬ者もいるようだな。 144 00:10:27,327 --> 00:10:29,996 はい。 しかし 我が軍も➨ 145 00:10:29,996 --> 00:10:33,666 我々を除いては かの者を信奉してしまいました。 146 00:10:33,666 --> 00:10:38,004 おそらく アノス様を 本物の魔王と知らぬ者ほど➨ 147 00:10:38,004 --> 00:10:40,006 影響を受けやすいものかと。 148 00:10:40,006 --> 00:10:44,010 アヴォス・ディルヘヴィアが偽者だって 確信があればいいのかな? 149 00:10:44,010 --> 00:10:46,679 七魔皇老とか あなたの配下は? 150 00:10:46,679 --> 00:10:51,017 二千年前の魔族は 伝承においても魔王の配下だ。 151 00:10:51,017 --> 00:10:56,022 その分 支配力が強いのだろう。 街は どのような状況だ? 152 00:10:56,022 --> 00:10:58,358 街はデメラで覆われています。 153 00:10:58,358 --> 00:11:01,961 アヴォス・ディルヘヴィアの意思を 植え付ける魔法です。 154 00:11:01,961 --> 00:11:05,965 なかでも かの者を 暴虐の魔王としてきた皇族派が➨ 155 00:11:05,965 --> 00:11:08,468 ひときわ強い影響を受けています。 156 00:11:08,468 --> 00:11:14,974 🔊(アヴォス)尊き皇族よ。 愚かな混血を 不適合者を殺せ。 157 00:11:14,974 --> 00:11:17,644 (アノス)かつてのアスクと同じか。 158 00:11:17,644 --> 00:11:19,979 (エリオ)また 混血の魔族から➨ 159 00:11:19,979 --> 00:11:22,482 魔力を吸収する効果も あるようです。 160 00:11:22,482 --> 00:11:26,152 すでに街では 皇族派の一部が 暴徒化しており➨ 161 00:11:26,152 --> 00:11:29,322 このままでは 暴動に発展しかねません。 162 00:11:29,322 --> 00:11:31,524 フン。 163 00:11:38,498 --> 00:11:42,669 (グスタ)大丈夫だ。 アノスが何も悪いことしてないのは➨ 164 00:11:42,669 --> 00:11:45,171 俺たちが いちばんよく知っている。 165 00:11:45,171 --> 00:11:47,173 そうだろう? 166 00:11:47,173 --> 00:11:49,175 (イザベラ)うん。 167 00:11:49,175 --> 00:11:53,513 アイツは無事に帰ってくる。 168 00:11:53,513 --> 00:11:56,182 絶対にな。 フッ。 169 00:11:56,182 --> 00:12:03,089 (エミリア)ハァ ハァ ハァ…。 うぅっ うっ ハァ ハァ ハァ…。 170 00:12:07,961 --> 00:12:09,963 ハァ ハァ ハァ…。 171 00:12:09,963 --> 00:12:11,965 うっ! 172 00:12:11,965 --> 00:12:15,468 《どうして? 私がこんなことに? 173 00:12:15,468 --> 00:12:17,470 くっ! 174 00:12:17,470 --> 00:12:20,974 卑劣な魔法で 混血にされて➨ 175 00:12:20,974 --> 00:12:24,143 いつ元に戻れるのかも…》 176 00:12:24,143 --> 00:12:27,547 ぎゃ~! うっ う…。 177 00:12:29,482 --> 00:12:31,484 (ラモン)もう逃げられないぜ? 178 00:12:31,484 --> 00:12:34,654 やめなさい! 私は皇族です! 179 00:12:34,654 --> 00:12:37,323 はぁ? 何を血迷ったことを。 180 00:12:37,323 --> 00:12:41,494 皇族を詐称するのは 始祖への侮辱。 重罪だ。 181 00:12:41,494 --> 00:12:43,830 (ラモン)バレねえとでも思ったのかよ。 182 00:12:43,830 --> 00:12:47,667 下賤な混血は考えまで下賤だなぁ。 183 00:12:47,667 --> 00:12:51,671 テメエの魔力は どっからどう見ても 混血だろうが! 184 00:12:51,671 --> 00:12:55,675 ハッ! あぁっ あぁ~! 185 00:12:55,675 --> 00:12:57,677 《魔力が吸われる!?》 186 00:12:57,677 --> 00:13:02,949 喜べ お前の汚れた魔力が 皇族の糧になるんだからよ! 187 00:13:02,949 --> 00:13:05,952 がはっ! おらっ! あっ! 188 00:13:05,952 --> 00:13:09,122 かっ… うっ! 189 00:13:09,122 --> 00:13:12,625 テメエら混血が生き残ってんのは 始祖の慈悲だ! 190 00:13:12,625 --> 00:13:16,462 皇族に逆らうな! 服従しろ! 191 00:13:16,462 --> 00:13:19,132 それが混血の人生だ! ぐおっ! 192 00:13:19,132 --> 00:13:24,137 なんで どうして 私がこんな…。 193 00:13:24,137 --> 00:13:26,306 被害者ぶってんじゃねえよ。 194 00:13:26,306 --> 00:13:30,977 皇族に生まれてこなかった テメエの卑しさが原因だろうが! 195 00:13:30,977 --> 00:13:34,981 《皇族として生まれてこなかった あなたたちこそが➨ 196 00:13:34,981 --> 00:13:37,483 そもそもの間違いです! 197 00:13:37,483 --> 00:13:42,155 混血が皇族の 下でしょうが! 198 00:13:42,155 --> 00:13:44,323 勉強になりましたか? 199 00:13:44,323 --> 00:13:47,493 これが混血の人生です!》 200 00:13:47,493 --> 00:13:49,662 あぁ…。 201 00:13:49,662 --> 00:13:53,833 真なる暴虐の魔王 アヴォス・ディルヘヴィアの名のもとに。 202 00:13:53,833 --> 00:13:56,169 尊き皇族の糧となるがいい。 203 00:13:56,169 --> 00:13:58,171 ハー ハッ。 204 00:13:58,171 --> 00:14:06,946 あぁ~! (ラモンたち)フフフフフ…。 205 00:14:06,946 --> 00:14:08,948 フフフフ…。 206 00:14:08,948 --> 00:14:11,617 やめなさい! あ? えぇ? 207 00:14:11,617 --> 00:14:13,786 あっ。 208 00:14:13,786 --> 00:14:17,290 その子を放しなさい! なんだ貴様は? 209 00:14:17,290 --> 00:14:21,961 待ってください。 コイツは アノスの母親です。 210 00:14:21,961 --> 00:14:24,130 ほう それはいい。 211 00:14:24,130 --> 00:14:27,967 ヒャッハハッ! アイツへの見せしめにしてやるぜ! 212 00:14:27,967 --> 00:14:29,969 おりゃあ~! がっ! 213 00:14:29,969 --> 00:14:32,138 ぐっ! イザベラ 今だ! 214 00:14:32,138 --> 00:14:34,474 えぇ! うお~! 215 00:14:34,474 --> 00:14:36,809 うぅ…。 大丈夫? 216 00:14:36,809 --> 00:14:39,312 行きましょう ここは危ないわ。 217 00:14:39,312 --> 00:14:43,149 あっ。 どうして 私を? 218 00:14:43,149 --> 00:14:47,320 私はもう 皇族じゃ…。 それに…。 219 00:14:47,320 --> 00:14:50,490 大丈夫 私は味方よ。 220 00:14:50,490 --> 00:14:53,993 混血だからって 人を蹴っていい 理由にはならないわ。 221 00:14:53,993 --> 00:14:56,996 あっ。 222 00:14:56,996 --> 00:14:58,998 キャーッ! がっ! 223 00:14:58,998 --> 00:15:02,935 (グスタ)ぐあっ! おいおい 逃がすと思ったか? 224 00:15:02,935 --> 00:15:07,106 ぐっ… イザ ベラ…。 あなた! 225 00:15:07,106 --> 00:15:10,777 おとなしくしてもらおうか。 下手なマネすれば➨ 226 00:15:10,777 --> 00:15:13,946 どうなるか わかるだろう? (アノス)どうなるのだ? 227 00:15:13,946 --> 00:15:17,617 決まってんじゃねえの! バラバラの八つ裂きにして➨ 228 00:15:17,617 --> 00:15:20,620 あの不適合者に 送りつけてやるのさ! 229 00:15:20,620 --> 00:15:23,122 ヒャハハハ! ハハハハ! 230 00:15:23,122 --> 00:15:25,625 ハ? あぁん? 231 00:15:25,625 --> 00:15:27,627 ア… アノス!? 232 00:15:27,627 --> 00:15:30,963 なるほど… 八つ裂きが所望か。 233 00:15:30,963 --> 00:15:33,466 (ラモン)うっ! はっ!? 234 00:15:33,466 --> 00:15:36,302 うっ おい! なっ 何する気だ!? 235 00:15:36,302 --> 00:15:41,474 うっ! こ… こんなことして ただで済むと思ってんのか!? 236 00:15:41,474 --> 00:15:43,476 うっ! 237 00:15:43,476 --> 00:15:47,647 まさか ウソだろ!? 本当に八つ裂きに…。 238 00:15:47,647 --> 00:15:49,649 (ラモンたち)あぁっ! 239 00:15:49,649 --> 00:15:52,485 安心しろ 八つ裂きになどせぬ。 240 00:15:52,485 --> 00:15:54,487 あぁっ! 241 00:15:54,487 --> 00:15:58,324 (アノス)八八八裂きだ! 242 00:15:58,324 --> 00:16:01,928 すべての元凶はアヴォス・ディルヘヴィアだ。 243 00:16:01,928 --> 00:16:07,433 しばらく こま切れのまま かろうじて生きているがよい。 244 00:16:07,433 --> 00:16:11,270 アノスちゃん! よかった 無事で。 245 00:16:11,270 --> 00:16:14,607 信じてたぞ。 何があっても帰ってくるって。 246 00:16:14,607 --> 00:16:18,778 ねぇ 魔王様が アノスちゃんを殺そうとするなんて。 247 00:16:18,778 --> 00:16:20,947 何かの間違いだよね? 248 00:16:20,947 --> 00:16:25,117 あぁ ただの誤解だ。 それもじきに解ける。 249 00:16:25,117 --> 00:16:28,120 (イザベラ)そうよね そうよね! 250 00:16:28,120 --> 00:16:30,289 あっ…。 んっ。 251 00:16:30,289 --> 00:16:35,461 この家は俺が作った結界だ。 アヴォス・ディルヘヴィアの目も届かぬ。 252 00:16:35,461 --> 00:16:39,298 よかった。 う…。 253 00:16:39,298 --> 00:16:41,968 かばってくれてありがとう。 254 00:16:41,968 --> 00:16:45,471 よかったら 奥で休んでいって。 255 00:16:45,471 --> 00:16:47,473 いえ ですが…。 256 00:16:47,473 --> 00:16:49,642 ゆっくりしていくといい。 257 00:16:49,642 --> 00:16:53,646 数日中には 街の混乱も落ち着くだろう。 258 00:16:53,646 --> 00:16:56,649 遠慮しないで。 お名前は? 259 00:16:56,649 --> 00:16:58,985 エミリアです。 260 00:16:58,985 --> 00:17:00,987 エミリアちゃんね! 261 00:17:00,987 --> 00:17:04,924 さぁ おいしいお茶菓子があるの。 262 00:17:04,924 --> 00:17:06,926 はい。 263 00:17:08,928 --> 00:17:13,933 しかしお前 またずいぶんと たくさん連れ込んで…。 264 00:17:13,933 --> 00:17:18,938 父さんは もう お前に教えることは何も…。 265 00:17:18,938 --> 00:17:21,607 うわ~! 266 00:17:21,607 --> 00:17:24,610 あなたのお父様 ピンピンしてるわね。 267 00:17:24,610 --> 00:17:28,948 アルト。 力なき者を自動治癒する 加護の魔法を➨ 268 00:17:28,948 --> 00:17:31,951 事前にかけておいたからな。 269 00:17:31,951 --> 00:17:34,954 父さんがムチャをせぬように 伝えておらぬがな。 270 00:17:34,954 --> 00:17:36,956 (サーシャ)知らずに 外に出たってこと? 271 00:17:36,956 --> 00:17:39,792 (エレオノール)さすが アノスくんのご両親だぞ! 272 00:17:39,792 --> 00:17:41,794 あぁ。 273 00:17:41,794 --> 00:17:46,132 (レイ)問題は どうやって デルゾゲードに入るかだよね。 274 00:17:46,132 --> 00:17:48,134 (ミーシャ)門からは入れない。 275 00:17:48,134 --> 00:17:50,469 (レイ)こっちは 手加減せざるをえないからね。 276 00:17:50,469 --> 00:17:52,638 向こうも それを理解して➨ 277 00:17:52,638 --> 00:17:55,308 アノスの魔力を 消耗させようとしてる。 278 00:17:55,308 --> 00:17:58,978 それと 理滅剣を奪うための 時間稼ぎだぞ。 279 00:17:58,978 --> 00:18:01,314 同じ暴虐の魔王なのに➨ 280 00:18:01,314 --> 00:18:04,250 どうして 理滅剣は すぐ奪えないのかしら? 281 00:18:04,250 --> 00:18:08,588 (アノス)理滅剣に関しては うわさと伝承がないからな。 282 00:18:08,588 --> 00:18:13,592 めったに抜かぬうえ 見た者は皆滅びた。 とはいえ➨ 283 00:18:13,592 --> 00:18:17,930 デルゾゲードが暴虐の魔王の城だという 伝承はある。 284 00:18:17,930 --> 00:18:23,269 その力と 自らの魔力を使い 理滅剣を手に入れる算段だろう。 285 00:18:23,269 --> 00:18:26,605 逆に 伝承にない部分なら➨ 286 00:18:26,605 --> 00:18:29,442 アヴォス・ディルヘヴィアの自由には ならないってことか。 287 00:18:29,442 --> 00:18:32,778 そうだ。 って そんな場所あった? 288 00:18:32,778 --> 00:18:36,282 あっ そっか! ゼシアたちが住んでる地下だ! 289 00:18:36,282 --> 00:18:39,952 あそこは 俺が転生後に 増築した部分だからな。 290 00:18:39,952 --> 00:18:41,954 ヤツの目も届かぬ。 291 00:18:41,954 --> 00:18:45,458 でも メルヘイスが 知ってるんじゃないかしら? 292 00:18:45,458 --> 00:18:47,460 地下街の構造までは 伝えてはおらぬ。 293 00:18:47,460 --> 00:18:51,464 あそこには ゼシアたちもいることだしな。 294 00:18:51,464 --> 00:18:54,967 (ゼシア)お姉ちゃんたち強い… です。 295 00:18:54,967 --> 00:18:59,305 うんうん。 敵が来ても あっという間に追い返しちゃうぞ。 296 00:18:59,305 --> 00:19:02,108 (アノス)さて…。 297 00:19:04,577 --> 00:19:06,579 全員で行く? いや。 298 00:19:06,579 --> 00:19:09,915 お前たちは ここに残れ。 父さんと母さんを頼む。 299 00:19:09,915 --> 00:19:12,251 (ファンユニオンたち)はい! (ヒムカ)任せてください! 300 00:19:12,251 --> 00:19:15,588 (シェリア)お守りします! 残りはデルゾゲードへ向かう。 301 00:19:15,588 --> 00:19:19,425 先に下りろ。 エレオノール 案内を任せた。 302 00:19:19,425 --> 00:19:21,427 (エレオノール)了解だぞ。 303 00:19:23,429 --> 00:19:26,265 あいにくと時間がなくてな。 304 00:19:26,265 --> 00:19:29,468 言いたいことがあるなら 早々に言うことだ。 305 00:19:32,438 --> 00:19:36,942 もう… もう 気が済んだでしょう。 306 00:19:36,942 --> 00:19:40,279 私を殺して。 滅ぼしてください。 307 00:19:40,279 --> 00:19:42,615 皇族に戻せとは言わぬか? 308 00:19:42,615 --> 00:19:45,284 ハッ 戻せるのですか? 309 00:19:45,284 --> 00:19:49,288 たとえ戻ったところで 時間は戻りはせぬがな。 310 00:19:49,288 --> 00:19:52,458 このままであれば ミッドヘイズは➨ 311 00:19:52,458 --> 00:19:56,462 かつて お前が望んだ 皇族たちの街になっていくだろう。 312 00:19:56,462 --> 00:19:59,465 美しいと思うか? 313 00:19:59,465 --> 00:20:02,468 何が… ですか? 314 00:20:02,468 --> 00:20:05,971 (アノス)支配する側にいれば 皇族でさえあれば➨ 315 00:20:05,971 --> 00:20:10,142 お前は その街を 美しいと思って生きていけるか? 316 00:20:10,142 --> 00:20:12,978 混血として過ごした日々が あってなお➨ 317 00:20:12,978 --> 00:20:18,150 皇族に戻りさえすれば 自分が尊いのだと信じられるか? 318 00:20:18,150 --> 00:20:20,152 あっ…。 319 00:20:20,152 --> 00:20:24,323 今なお そう思えるのならば 元の姿に戻してやろう。 320 00:20:24,323 --> 00:20:27,993 アヴォス・ディルヘヴィアのもとへ行くがよい。 321 00:20:27,993 --> 00:20:30,996 あっ… うぅ…。 322 00:20:39,505 --> 00:20:42,007 エミリア。 323 00:20:42,007 --> 00:20:44,510 お前は 母さんをかばったな。 324 00:20:44,510 --> 00:20:46,512 ハッ。 325 00:20:46,512 --> 00:20:48,514 ありがとう。 326 00:21:02,461 --> 00:21:06,465 どうしろって 言うんですか。 327 00:21:22,982 --> 00:21:25,985 本当に街ができてるわ。 328 00:21:25,985 --> 00:21:29,321 みんな 楽しく過ごせてるみたいで よかったぞ。 329 00:21:29,321 --> 00:21:33,159 どこかで見た気がする。 書物か何かだろう。 330 00:21:33,159 --> 00:21:37,163 これらは 二千年前の町並みを 再現したものだ。 331 00:21:37,163 --> 00:21:40,065 書物…。 332 00:21:43,335 --> 00:21:45,337 (アノス)開け。 333 00:21:51,844 --> 00:21:54,346 これは? 334 00:21:54,346 --> 00:21:58,017 (アノス)もともとあった魔王城の 地下ダンジョンにつながっている。 335 00:21:58,017 --> 00:22:01,954 ただ 向こうも 俺たちがここから来ることに➨ 336 00:22:01,954 --> 00:22:04,623 備えているだろう。 337 00:22:04,623 --> 00:22:07,026 覚悟はよいか?