1 00:00:17,851 --> 00:00:19,953 (レノ)おいで セネテロ。 2 00:00:27,194 --> 00:00:31,365 あの神獣たち どうやって 入ってきたのかな? 3 00:00:31,365 --> 00:00:33,367 (シン)入ってきたわけでは ないでしょう。 4 00:00:33,367 --> 00:00:36,870 あの壁は 神族にとって 強い呪いです。 5 00:00:36,870 --> 00:00:39,706 (エレオノール)えぇっと つまり? 6 00:00:39,706 --> 00:00:43,377 (アノシュ)壁ができる以前から 侵入していたのだろうな。 7 00:00:43,377 --> 00:00:45,712 (サーシャ)そっか。 このころって➡ 8 00:00:45,712 --> 00:00:48,715 まだ 壁ができたばっかりなのよね? 9 00:00:48,715 --> 00:00:54,488 もしかして… あの ノウスガリアって神族が➡ 10 00:00:54,488 --> 00:00:56,657 まだ この森に? 11 00:00:56,657 --> 00:00:58,659 (シン)ご安心を。 あっ。 12 00:00:58,659 --> 00:01:01,828 我が君の命は あなたの護衛。 13 00:01:01,828 --> 00:01:04,331 脅威が去るまでは おそばにおりましょう。 14 00:01:07,000 --> 00:01:10,003 ありがとう。 シンは頑固だけど➡ 15 00:01:10,003 --> 00:01:12,506 優しいところもあるよね。 16 00:01:12,506 --> 00:01:14,675 そう思われるのでしたら➡ 17 00:01:14,675 --> 00:01:17,344 それは我が君の慈悲にございます。 18 00:01:17,344 --> 00:01:20,847 フフッ。 (ティティたち)レノ~! 19 00:01:20,847 --> 00:01:22,849 おばあちゃんが…。 おばあちゃんが➡ 20 00:01:22,849 --> 00:01:25,953 いなくなっちゃう! ついえるよぉ。 21 00:01:28,855 --> 00:01:30,857 みんなで お見送りしよう。 22 00:01:35,362 --> 00:01:37,698 おばあちゃん…。 23 00:01:37,698 --> 00:01:43,203 (ミゲロノフ)うぅ… よく戻ってきたね レノ。 24 00:01:43,203 --> 00:01:45,539 おや… どうやら➡ 25 00:01:45,539 --> 00:01:49,876 今日は かわいらしいお客さんも いるようだねぇ。 26 00:01:49,876 --> 00:01:53,480 お名前は? アノシュ・ポルティコーロだ。 27 00:01:53,480 --> 00:01:57,484 私は大戦の樹木 ミゲロノフ。 28 00:01:57,484 --> 00:02:03,323 人間に 大戦を生き抜く 知恵を授ける精霊だよ。 29 00:02:03,323 --> 00:02:06,326 葉っぱをお取り。 アンタたちに➡ 30 00:02:06,326 --> 00:02:10,330 戦うための知恵を 授けてあげるよ。 31 00:02:10,330 --> 00:02:12,100 (エレオノールたち)あっ。 32 00:02:12,100 --> 00:02:17,504 (ミゲロノフ)あぁ アンタには 必要ないみたいだねぇ。 33 00:02:17,504 --> 00:02:20,507 ついえると聞いたが うわさと 伝承が➡ 34 00:02:20,507 --> 00:02:23,844 途絶えたのか? どうやら 戦い以外なら➡ 35 00:02:23,844 --> 00:02:27,347 教えられることがあったようだ。 36 00:02:27,347 --> 00:02:32,019 精霊がついえるときってのは もう一つあるのさ。 37 00:02:32,019 --> 00:02:37,357 (ミゲロノフ)それは 自らのうわさと 伝承に背いたとき。 38 00:02:37,357 --> 00:02:43,196 私の伝承は 人間に 魔族と戦う 知恵を授けることだよ。 39 00:02:43,196 --> 00:02:47,200 だけど私は 人間と魔族が 共に生きるため➡ 40 00:02:47,200 --> 00:02:50,303 知恵を絞ったのさ。 (エレオノールたち)あっ。 41 00:02:50,303 --> 00:02:53,140 (サーシャ)葉っぱが! おばあちゃん! 42 00:02:53,140 --> 00:02:57,310 ごめんね 私が ワガママを言ったから…。 43 00:02:57,310 --> 00:03:02,149 大戦の樹木なんて 戦いが終われば忘れられる。 44 00:03:02,149 --> 00:03:06,486 どのみち 私は ついえる運命だったのさ。 45 00:03:06,486 --> 00:03:09,156 レノ アンタにも いつかは➡ 46 00:03:09,156 --> 00:03:12,325 選ばなきゃいけないときが 訪れるだろう。 47 00:03:12,325 --> 00:03:15,829 え? うわさと 伝承を守るか➡ 48 00:03:15,829 --> 00:03:19,833 それに背き 大切なものを守るか…。 49 00:03:19,833 --> 00:03:23,670 これは精霊の宿命なんだよ。 50 00:03:23,670 --> 00:03:27,674 迷ったときは 自分の心に聞くといい。 51 00:03:27,674 --> 00:03:31,845 精霊は 伝承に 支配されるわけじゃない。 52 00:03:31,845 --> 00:03:36,016 心は いつだって お前のものだよ。 53 00:03:36,016 --> 00:03:39,352 おばあちゃん… あっ。 54 00:03:39,352 --> 00:03:43,690 (エレオノールたち)あっ…。 守りたいものを守るんだよ。 55 00:03:43,690 --> 00:03:46,193 (ミゲロノフ)私は満足している。 56 00:03:46,193 --> 00:03:50,497 きっと もうすぐ 平和がやってくるんだから。 57 00:03:55,135 --> 00:03:58,138 困りました。 58 00:03:58,138 --> 00:04:01,141 あなたの涙を 止めようと思いましたが➡ 59 00:04:01,141 --> 00:04:03,443 私は言葉を知りません。 60 00:04:06,480 --> 00:04:10,984 ねぇ シン。 魔王は 私を慰めろって言ったかな? 61 00:04:13,153 --> 00:04:16,823 大丈夫。 私は 悲しいときは泣かないよ。 62 00:04:16,823 --> 00:04:19,826 私の涙は 精霊になるんだから。 63 00:04:19,826 --> 00:04:21,828 フフッ。 64 00:04:24,164 --> 00:04:27,334 (2人)あっ。 65 00:04:27,334 --> 00:04:31,338 子どもが産まれるときは やっぱり うれしい涙がいいよ。 66 00:04:35,675 --> 00:04:37,677 わぁお! あぁ! 67 00:04:37,677 --> 00:04:40,013 (ゼシア)大きい… です。 68 00:04:40,013 --> 00:04:42,516 フフッ。 69 00:04:42,516 --> 00:04:44,684 (サーシャ)これって…。 (レノ)すてきなうわさを➡ 70 00:04:44,684 --> 00:04:48,688 見つけたんだよ。 平和な時代の学びや…。 71 00:04:48,688 --> 00:04:52,626 おじいちゃん先生が いろいろなことを教えてくれる。 72 00:04:52,626 --> 00:04:55,462 (レノ)新しい 私たちの家族。 73 00:04:55,462 --> 00:04:58,465 教育の大樹 エニユニエンだよ。 74 00:05:00,967 --> 00:05:03,803 この大樹の中は 暴力を振るえないから➡ 75 00:05:03,803 --> 00:05:06,640 神獣が襲ってきても心配ないよ。 76 00:05:06,640 --> 00:05:09,810 レノは 自由に 精霊を生むことができるのだな。 77 00:05:09,810 --> 00:05:13,146 精霊の母といっても 自由じゃないよ。 78 00:05:13,146 --> 00:05:16,817 感情が こぼれ落ちちゃう みたいな感じかな。 79 00:05:16,817 --> 00:05:21,154 私とは関係なく 生まれる精霊もいるし➡ 80 00:05:21,154 --> 00:05:23,490 リィナも きっとそうだよ。 81 00:05:23,490 --> 00:05:25,992 (リィナ)うん。 アノシュたちは➡ 82 00:05:25,992 --> 00:05:28,995 しばらく アハルトヘルンにいる? できれば➡ 83 00:05:28,995 --> 00:05:31,998 やっかいになりたいところだ。 いいよ。 84 00:05:31,998 --> 00:05:34,334 旅芸人なんて めったに来ないし➡ 85 00:05:34,334 --> 00:05:37,671 みんなも喜ぶから。 恩に着る。 86 00:05:37,671 --> 00:05:39,673 シン 一緒に来て。 87 00:05:43,009 --> 00:05:45,345 (ドアの開く音) 88 00:05:45,345 --> 00:05:49,015 レイ ミーシャ。 あの2人を見張っておいてくれ。 89 00:05:49,015 --> 00:05:51,785 俺は確かめることがある。 (ミーシャ)ん…。 90 00:05:51,785 --> 00:05:53,787 (レイ)わかった。 91 00:05:53,787 --> 00:05:56,122 (アノシュ)ふむ 100冊ほどか。 92 00:05:56,122 --> 00:05:59,626 まだ少ないな。 (エニユニエン)すまぬのう。 93 00:05:59,626 --> 00:06:04,130 まだ 教育の準備が 整っておらぬのじゃ。 94 00:06:04,130 --> 00:06:06,132 まぁ 一応探してみよう。 95 00:06:06,132 --> 00:06:09,803 ゼシア。 ん…。 (アノシュ)翠の本を探してくれ。 96 00:06:09,803 --> 00:06:12,639 愛の妖精 フランが載っているものだ。 97 00:06:12,639 --> 00:06:17,310 (ゼシア)お姉さんにお任せ… です。 98 00:06:17,310 --> 00:06:20,814 フランって 報われなかった愛を形にして➡ 99 00:06:20,814 --> 00:06:23,650 結びつける精霊… だったよね? 100 00:06:23,650 --> 00:06:27,988 そうだ。 この森に ページが破かれている本があった。 101 00:06:27,988 --> 00:06:30,490 (アノシュ)この時代なら 破られる前の本を➡ 102 00:06:30,490 --> 00:06:33,159 確認できると思ってな。 103 00:06:33,159 --> 00:06:35,495 ゼシアのことは 僕が見てる。 104 00:06:35,495 --> 00:06:39,100 何かあったら知らせるぞ。 任せた。 105 00:06:39,100 --> 00:06:44,337 シンは 私の護衛が終わったら どうするつもりだったの? 106 00:06:44,337 --> 00:06:47,674 仕える主君のいない時代を 生きたところで➡ 107 00:06:47,674 --> 00:06:50,777 意味はありません。 我が君を追い➡ 108 00:06:50,777 --> 00:06:53,613 二千年後に転生します。 109 00:06:53,613 --> 00:06:57,784 (レノ)そっか。 なら この森に 神族が隠れてるのも➡ 110 00:06:57,784 --> 00:07:00,287 悪いことばかりじゃないのかな。 111 00:07:00,287 --> 00:07:03,290 (シン)なぜでしょうか? もうちょっとだけ➡ 112 00:07:03,290 --> 00:07:05,292 シンと遊べるから。 ウフフッ。 113 00:07:15,468 --> 00:07:17,971 あ…。 114 00:07:17,971 --> 00:07:19,973 (レノ)はい シン。 これな~んだ? 115 00:07:22,475 --> 00:07:25,478 (シン)わかりません。 (レイ)涙花っていってね➡ 116 00:07:25,478 --> 00:07:28,315 私の涙を吸ったお花なんだよ。 117 00:07:28,315 --> 00:07:30,984 先ほど 大樹を生んだものですか? 118 00:07:30,984 --> 00:07:34,321 うん。 涙花が枯れずに実を結べば➡ 119 00:07:34,321 --> 00:07:37,324 それは うわさと 伝承を精霊化するの。 120 00:07:37,324 --> 00:07:42,162 だから 枯れないように 愛情を込めてあげるんだよ。 121 00:07:42,162 --> 00:07:44,364 こうやってね。 122 00:07:48,501 --> 00:07:50,704 よし それじゃあ…。 123 00:07:52,939 --> 00:07:55,942 シンもやってみよ! フフッ はい。 124 00:07:55,942 --> 00:08:00,113 なぜ 私が? シンはね もうちょっと生き物とか➡ 125 00:08:00,113 --> 00:08:02,615 命と触れ合うと いいと思うんだよ。 126 00:08:02,615 --> 00:08:06,453 そうしたら きっと楽しいよ。 127 00:08:06,453 --> 00:08:09,789 命の触れ合いならば 数えきれないほど…。 128 00:08:09,789 --> 00:08:11,791 そういうんじゃないよぉ! 129 00:08:11,791 --> 00:08:15,128 いいから ほら! 130 00:08:15,128 --> 00:08:17,330 しかたがありませんね。 131 00:08:19,466 --> 00:08:22,969 ンッフフン。 132 00:08:22,969 --> 00:08:26,473 あっ 待って 待って! ダメだよ シン。 133 00:08:26,473 --> 00:08:29,976 涙花を育てるには 愛情が大事なんだよ。 134 00:08:29,976 --> 00:08:33,480 愛情…。 笑って。 まずは笑顔。 135 00:08:37,150 --> 00:08:39,819 (レノ)もう だから愛情だってば! 136 00:08:39,819 --> 00:08:42,822 愛情! もっと本気出してよ。 137 00:08:42,822 --> 00:08:45,325 愛など知りません。 あ~ そういう➡ 138 00:08:45,325 --> 00:08:47,494 いこじな態度 よくないよ。 139 00:08:47,494 --> 00:08:51,598 だって シンは 魔王アノスのことは 好きなんでしょ? 140 00:08:51,598 --> 00:08:55,935 だから 魔王を好きな気持ちで 水をあげればいいんだよ。 141 00:08:55,935 --> 00:08:59,105 かの魔王は 私を 救ってくれたお方です。 142 00:08:59,105 --> 00:09:02,776 お仕えしたのは 愛ではなく恩義によるもの。 143 00:09:02,776 --> 00:09:05,445 この身は… かつても今も➡ 144 00:09:05,445 --> 00:09:07,614 ただの剣にすぎません。 145 00:09:07,614 --> 00:09:10,116 それって…。 ⚟あっ いた! 146 00:09:10,116 --> 00:09:13,119 オジサンいた。 遊んで 遊んで。 147 00:09:13,119 --> 00:09:15,622 剣のオジサン。 あっそび~ましょ。 148 00:09:15,622 --> 00:09:20,627 アハハッ さっき助けてあげたから 懐かれたんだよ。 149 00:09:20,627 --> 00:09:23,963 ほら。 150 00:09:23,963 --> 00:09:27,967 ねっ 遊ぼ! 精霊のみんなで鬼ごっこ! 151 00:09:27,967 --> 00:09:30,804 みんな シンから 1分逃げきったら➡ 152 00:09:30,804 --> 00:09:34,140 シンが なんでも 言うことを聞いてくれるって。 153 00:09:34,140 --> 00:09:36,142 よ~い ドン! 154 00:09:36,142 --> 00:09:39,979 (ティティたち)わぁ~い! ウッフフ…。 155 00:09:39,979 --> 00:09:42,148 私は遠慮しておきます。 156 00:09:42,148 --> 00:09:45,318 へぇ~? 魔王アノスの右腕は➡ 157 00:09:45,318 --> 00:09:48,321 精霊を捕まえる自信もないんだ。 158 00:09:48,321 --> 00:09:52,492 そうなんだぁ。 聞き捨てなりませんね。 159 00:09:52,492 --> 00:09:55,161 フフッ ハハッ。 (ティティたち)うわ~! 160 00:09:55,161 --> 00:09:57,330 (ギガデアス)あぁっ! (リニヨン)キャッ! 161 00:09:57,330 --> 00:10:13,680 ♬~ 162 00:10:13,680 --> 00:10:16,349 シンは精霊みたいだよね。 163 00:10:16,349 --> 00:10:21,020 どういう意味でしょうか? 愛を忘れた 剣使いの精霊。 164 00:10:21,020 --> 00:10:23,690 いそうだと思って。 165 00:10:23,690 --> 00:10:27,193 はい 1分。 ん…。 166 00:10:27,193 --> 00:10:29,195 すべて捕まえたはずでは…。 167 00:10:29,195 --> 00:10:31,197 捕まえてないよ。 168 00:10:31,197 --> 00:10:33,533 精霊は まだいるんだから。 169 00:10:33,533 --> 00:10:35,535 わっ たっ しっ。 170 00:10:39,205 --> 00:10:41,708 言い訳はいたしません。 じゃあ シンには➡ 171 00:10:41,708 --> 00:10:44,210 何をしてもらおうかなぁ? 172 00:10:44,210 --> 00:10:48,548 (エニユニエン)レノ様 シン。 客人が見えておる。 173 00:10:48,548 --> 00:10:51,484 誰? (エニユニエン)熾死王エールドメードと➡ 174 00:10:51,484 --> 00:10:53,486 名乗っておる。 175 00:10:53,486 --> 00:10:56,890 神族のことで 話があるそうじゃ。 176 00:11:06,165 --> 00:11:08,501 ご用件は? (エールドメード)おいおい➡ 177 00:11:08,501 --> 00:11:10,670 そう怖い顔するな。 178 00:11:10,670 --> 00:11:13,173 よい話を持ってきたのだ。 179 00:11:13,173 --> 00:11:15,508 俺は 天父神ノウスガリアの➡ 180 00:11:15,508 --> 00:11:18,178 居場所を知っている。 ん…。 181 00:11:18,178 --> 00:11:22,348 先日 ヤツは ある計画を 持ちかけてきたのだ。 182 00:11:22,348 --> 00:11:25,184 ヤツの狙いは➡ 183 00:11:25,184 --> 00:11:28,188 お前だ 母なる大精霊。 184 00:11:28,188 --> 00:11:31,691 あっ…。 ノウスガリアは お前を母胎にして➡ 185 00:11:31,691 --> 00:11:34,193 神の子を産もうとしているのだ。 186 00:11:34,193 --> 00:11:38,531 二千年後に 魔王アノスを滅ぼすためのな。 187 00:11:38,531 --> 00:11:42,936 なんとお答えに? 無論 興味があると答え…。 188 00:11:45,371 --> 00:11:50,310 カッハハハ… カハハハハハ…。 189 00:11:50,310 --> 00:11:52,645 さすがは魔王の右腕。 190 00:11:52,645 --> 00:11:55,648 お前ほどの男を従えるとは…。 191 00:11:55,648 --> 00:12:00,320 魔王アノスの人望は なんとすばらしいことか。 192 00:12:00,320 --> 00:12:03,489 しかし お前ならばわかるはずだ! 193 00:12:03,489 --> 00:12:06,993 魔王には 致命的な欠点があることを! 194 00:12:06,993 --> 00:12:09,829 我が君に欠点などございません。 195 00:12:09,829 --> 00:12:12,832 そう そうそう そうだ! 196 00:12:12,832 --> 00:12:15,335 まさしく それが欠点だ! 197 00:12:15,335 --> 00:12:17,837 暴虐の魔王に欠点はない。 198 00:12:17,837 --> 00:12:22,842 欠点がなさすぎて 魔王アノスには敵がいない。 199 00:12:22,842 --> 00:12:25,511 ヤツには 敵が必要なのだ。 200 00:12:25,511 --> 00:12:30,516 あれが今よりも強く そして真の魔王となるために! 201 00:12:30,516 --> 00:12:33,019 俺は それが見たいのだ! 202 00:12:33,019 --> 00:12:35,855 ガハハハハハ…。 アイツ 何言ってるの? 203 00:12:35,855 --> 00:12:38,524 エールドメードは いつまでも子どもでな。 204 00:12:38,524 --> 00:12:40,526 (アノシュ)一度 軽くなでてやって以来➡ 205 00:12:40,526 --> 00:12:43,196 ちょっかいを かけてくるようになった。 206 00:12:43,196 --> 00:12:46,032 俺に わけのわからぬ期待を寄せてな。 207 00:12:46,032 --> 00:12:48,701 どう思う? 気持ち悪い。 208 00:12:48,701 --> 00:12:51,971 そうよね。 (アノシュ)しかも やられても➡ 209 00:12:51,971 --> 00:12:55,975 愉快そうに笑っているのだから 始末に負えぬ。 210 00:12:55,975 --> 00:13:00,313 アッハハ… 故に俺は いつ いかなるときも➡ 211 00:13:00,313 --> 00:13:02,815 魔王の敵だ。 212 00:13:02,815 --> 00:13:05,485 だが 決して神の味方でもない! 213 00:13:05,485 --> 00:13:10,156 神の子が 果たして本当に 魔王にふさわしい敵となるのか➡ 214 00:13:10,156 --> 00:13:14,661 いやいや 疑問だ。 疑問が残る。 215 00:13:14,661 --> 00:13:18,831 だから お前たちに ノウスガリアのたくらみを教えている! 216 00:13:18,831 --> 00:13:23,169 お前たちは全力で 神の子が 生まれるのを阻止するのだ! 217 00:13:23,169 --> 00:13:25,338 魔王の右腕と 大精霊でも➡ 218 00:13:25,338 --> 00:13:28,675 その誕生を 阻止できぬほどの者であれば➡ 219 00:13:28,675 --> 00:13:34,347 それはきっと ヤツと戦うにふさわしい敵となる! 220 00:13:34,347 --> 00:13:39,185 その瞬間までは この熾死王は お前たちの味方だ! 221 00:13:39,185 --> 00:13:44,357 ガッハハハハ…。 シン この人 おかしいよ? 222 00:13:44,357 --> 00:13:48,361 お気になさらず。 いつものことです。 223 00:13:48,361 --> 00:13:51,297 要は 神の子の誕生を阻止すれば➡ 224 00:13:51,297 --> 00:13:53,966 そんなものかと 興味をなくすのでしょう。 225 00:13:53,966 --> 00:13:56,869 おぉっ さすが よくわかっているな。 226 00:13:59,138 --> 00:14:01,641 ノウスガリアの元へ案内しなさい。 227 00:14:04,477 --> 00:14:06,479 ここに? あぁ。 228 00:14:06,479 --> 00:14:08,648 気配も感じられませんが。 229 00:14:08,648 --> 00:14:11,984 神族は 秩序に従い行動するのでね。 230 00:14:11,984 --> 00:14:15,688 ヤツが現れるには条件があるのだ。 231 00:14:18,324 --> 00:14:20,827 さぁ 泉の中央へ。 232 00:14:22,829 --> 00:14:24,831 うん。 233 00:14:31,504 --> 00:14:35,007 天父神ノウスガリアは 神を生む秩序。 234 00:14:35,007 --> 00:14:38,010 つまり条件は➡ 235 00:14:38,010 --> 00:14:41,013 これだ。 236 00:14:41,013 --> 00:14:43,015 あっ… くっ! 237 00:14:46,185 --> 00:14:48,521 (エールドメード)熾死の砂時計だ。 238 00:14:48,521 --> 00:14:53,226 この砂がすべて落ちたとき 呪われた者は命を失う。 239 00:14:55,461 --> 00:14:58,297 なんのつもりでしょうか。 (エールドメード)大精霊レノは➡ 240 00:14:58,297 --> 00:15:00,967 神の子を産むための母胎。 241 00:15:00,967 --> 00:15:04,971 彼女を滅ぼそうとすれば ヤツが姿を現す。 242 00:15:04,971 --> 00:15:07,640 狂言で現れるとは思えませんね。 243 00:15:07,640 --> 00:15:10,476 カッハッハッハッハッ…。 244 00:15:10,476 --> 00:15:13,813 無論 滅ぼす気でやるに 決まっているではないか! 245 00:15:13,813 --> 00:15:17,116 本当に滅びたならば それまでのこと! 246 00:15:20,987 --> 00:15:23,489 キャッ! うっ うぅ…。 247 00:15:23,489 --> 00:15:26,159 お前は魔王の腹心だ。 248 00:15:26,159 --> 00:15:28,661 彼女が 神の子の母胎である以上➡ 249 00:15:28,661 --> 00:15:31,998 主君を脅かす存在を 危険を冒してまで➡ 250 00:15:31,998 --> 00:15:35,334 守る必要はあるまい? ぐっ…。 251 00:15:35,334 --> 00:15:40,339 弱者の理屈ですね。 ん…。 252 00:15:40,339 --> 00:15:43,342 うっ あうっ…。 彼女の命を➡ 253 00:15:43,342 --> 00:15:47,680 危険にさらしてまで 身を守らなければならないほど➡ 254 00:15:47,680 --> 00:15:50,783 我が君は 弱くはございませんので。 255 00:15:50,783 --> 00:15:52,785 あっ…。 256 00:15:52,785 --> 00:15:55,455 あ… く…。 257 00:15:55,455 --> 00:15:58,958 くっ… ハハハハ…。 258 00:15:58,958 --> 00:16:01,461 カハハハハ…。 259 00:16:01,461 --> 00:16:05,298 カハハハハハ…。 260 00:16:05,298 --> 00:16:08,134 強力 強大➡ 261 00:16:08,134 --> 00:16:12,471 超弩級! さすがは魔王の右腕! 262 00:16:12,471 --> 00:16:15,808 そうでなくては おもしろくないっ! 263 00:16:15,808 --> 00:16:17,810 あっ…。 264 00:16:20,146 --> 00:16:22,148 あっ 神族の力? 265 00:16:22,148 --> 00:16:24,150 そのとおり! 266 00:16:24,150 --> 00:16:28,154 手負いのノウスガリアに 俺の体を貸してやったのだ! 267 00:16:28,154 --> 00:16:31,824 宿主が死ねば 出てこざるをえないと思ったが➡ 268 00:16:31,824 --> 00:16:34,327 にらんだとおりではないか! 269 00:16:34,327 --> 00:16:36,329 すべて計算ずくだと? 270 00:16:36,329 --> 00:16:38,497 あぁ。 レノが死にかけても➡ 271 00:16:38,497 --> 00:16:40,500 俺が お前に殺されても➡ 272 00:16:40,500 --> 00:16:42,835 どのみち 神は現れる! 273 00:16:42,835 --> 00:16:45,671 俺が滅ぶ危険はあったが➡ 274 00:16:45,671 --> 00:16:49,008 その大博打こそ ロマンではないか! 275 00:16:49,008 --> 00:16:52,445 さぁ 出てきたまえ 天父神ノウスガリア! 276 00:16:52,445 --> 00:16:56,449 神の力を見せてみろ! でなければ その力➡ 277 00:16:56,449 --> 00:16:58,451 この熾死王が そっくりそのまま➡ 278 00:16:58,451 --> 00:17:01,287 もらいうけ… るっ…。 279 00:17:01,287 --> 00:17:05,291 がっ あぁ…。 280 00:17:05,291 --> 00:17:07,293 あっ…。 281 00:17:15,468 --> 00:17:18,137 (ノウスガリア)神の言葉は絶対だ。 282 00:17:18,137 --> 00:17:22,642 愚かな魔族よ 平伏するがいい。 283 00:17:22,642 --> 00:17:26,979 私が平伏する相手は 我が君 ただ一人。 284 00:17:26,979 --> 00:17:30,816 熾死王と協力するはずが 当てが外れましたか? 285 00:17:30,816 --> 00:17:34,487 ハッ。 あ…。 (うなり声) 286 00:17:34,487 --> 00:17:37,657 あっ。 すべては神の秩序に従い➡ 287 00:17:37,657 --> 00:17:40,660 動いている。 神を敬い➡ 288 00:17:40,660 --> 00:17:43,663 そして 恐れよ。 (グエンたち)グア~! 289 00:17:43,663 --> 00:17:45,865 シン! 290 00:17:48,668 --> 00:17:53,272 そんな手負いの体で 何ができるおつもりですか? 291 00:17:53,272 --> 00:17:55,274 それは不遜だよ。 292 00:17:55,274 --> 00:17:58,110 神殺しの凶剣。 293 00:17:58,110 --> 00:18:02,615 魔王に拾われ 人らしい心を 持つようになったか。 294 00:18:02,615 --> 00:18:07,286 だが その胸にあいた空虚は 永遠に埋まることはない。 295 00:18:07,286 --> 00:18:10,790 転生を望んでいるようだが…。 296 00:18:10,790 --> 00:18:14,460 何度生まれ変わろうと どれだけ こいねがおうと➡ 297 00:18:14,460 --> 00:18:19,298 無駄なあがきだよ。 君の心には 根源には➡ 298 00:18:19,298 --> 00:18:22,635 愛という感情が 存在しないのだから。 299 00:18:22,635 --> 00:18:24,804 あ…。 300 00:18:24,804 --> 00:18:26,806 勝手なこと言わないで! 301 00:18:26,806 --> 00:18:29,475 シンは 無愛想で 頑固者だけど➡ 302 00:18:29,475 --> 00:18:32,178 あなたよりは ずっと優しいよぉ! 303 00:18:35,147 --> 00:18:38,150 知らないようだな 大精霊レノ。 304 00:18:38,150 --> 00:18:40,152 ハッ…。 では もう昧な君に➡ 305 00:18:40,152 --> 00:18:42,321 神の知恵を授けよう。 306 00:18:42,321 --> 00:18:46,492 彼の根源は 本来 魔族のそれではない。 307 00:18:46,492 --> 00:18:50,262 魔剣なのだよ。 あっ…。 308 00:18:50,262 --> 00:18:53,099 神殺しの凶剣 シン・レグリア。 309 00:18:53,099 --> 00:18:56,602 遠い昔 魔族の先祖が 神と戦うために➡ 310 00:18:56,602 --> 00:18:58,771 生み出したものだ。 311 00:18:58,771 --> 00:19:03,109 使い手に魔力を授けられ 剣は魔族の体となった。 312 00:19:03,109 --> 00:19:06,278 だが 体を手に入れても 意思を持とうとも➡ 313 00:19:06,278 --> 00:19:08,948 愛だけは決して得られない。 314 00:19:08,948 --> 00:19:12,284 当然だ。 戦うために生まれた魔剣に➡ 315 00:19:12,284 --> 00:19:14,787 愛が宿ろうはずもない。 316 00:19:14,787 --> 00:19:17,957 人の心を求め どれほど願おうとも➡ 317 00:19:17,957 --> 00:19:22,461 その半端な心は 未来永劫 空虚にさいなまれる。 318 00:19:22,461 --> 00:19:26,966 所詮 魔剣は魔剣なのだよ。 319 00:19:26,966 --> 00:19:29,802 ((この身は… かつても今も➡ 320 00:19:29,802 --> 00:19:32,304 ただの剣にすぎません)) 321 00:19:32,304 --> 00:19:34,473 あ…。 322 00:19:34,473 --> 00:19:38,978 だが感謝するがいい 神殺しの凶剣。 323 00:19:38,978 --> 00:19:43,149 君が求め続けても 決して手に入らぬもの…。 324 00:19:43,149 --> 00:19:47,987 秩序の支配者たる我々は それを与えることができる。 325 00:19:47,987 --> 00:19:50,322 君に愛を授けよう。 326 00:19:50,322 --> 00:19:54,160 あっ。 大精霊レノを母胎として産まれる➡ 327 00:19:54,160 --> 00:19:56,162 神の子を育てよ。 328 00:19:56,162 --> 00:19:59,331 魔王を滅ぼす 世界の秩序。 329 00:19:59,331 --> 00:20:01,333 残念ながら…。 330 00:20:03,502 --> 00:20:06,338 私に愛など必要ございません。 331 00:20:06,338 --> 00:20:10,009 この身は ただ一振りの剣の如く。 332 00:20:10,009 --> 00:20:12,011 あっ。 333 00:20:14,847 --> 00:20:17,183 神の言葉は絶対だ。 334 00:20:17,183 --> 00:20:21,353 君たちは 秩序から 決して逃れられ…。 335 00:20:21,353 --> 00:20:25,858 私は 未来永劫 我が君にお仕えいたします。 336 00:20:25,858 --> 00:20:28,527 この胸の空虚と共に。 337 00:20:28,527 --> 00:20:30,529 フッ…。 338 00:20:32,531 --> 00:20:34,533 逃げられましたか。 339 00:20:36,702 --> 00:20:38,704 行きましょう。 340 00:20:40,873 --> 00:20:45,377 シン ありがとう また守ってくれて。 341 00:20:45,377 --> 00:20:47,379 それと➡ 342 00:20:47,379 --> 00:20:49,715 ごめんなさい。 343 00:20:49,715 --> 00:20:51,650 なんのお話ですか? 344 00:20:51,650 --> 00:20:55,821 涙花の水やりのこと もっと 本気出してなんて言って…。 345 00:20:55,821 --> 00:20:58,824 ごめんなさい! ご安心ください。 346 00:20:58,824 --> 00:21:01,160 傷つくこともありませんので。 347 00:21:01,160 --> 00:21:04,330 でも シンは 空虚だって言ってたよ。 348 00:21:04,330 --> 00:21:07,500 大したことでは…。 空虚だって言ってたよ! 349 00:21:07,500 --> 00:21:09,902 私は 大したことだと思う! 350 00:21:14,840 --> 00:21:18,511 私が シンに 愛を教えてあげる。 351 00:21:18,511 --> 00:21:20,513 よく 意図がわかりませんが。 352 00:21:20,513 --> 00:21:22,681 だって 私を守らなかったら➡ 353 00:21:22,681 --> 00:21:25,518 シンは 愛を手に入れられたんだよ! 354 00:21:25,518 --> 00:21:28,187 あなたが 気に病むことはありません。 355 00:21:28,187 --> 00:21:31,357 あの神の言ったとおり 私の根源からは➡ 356 00:21:31,357 --> 00:21:34,193 愛が欠落しております。 ううん➡ 357 00:21:34,193 --> 00:21:37,363 私は シンにも ちゃんと心があると思う。 358 00:21:37,363 --> 00:21:40,366 ただ ちょっと それがわかりづらいだけ。 359 00:21:40,366 --> 00:21:45,204 頑張ってみるから つきあってよ。 360 00:21:45,204 --> 00:21:48,707 それは… 護衛への命令でしょうか? 361 00:21:48,707 --> 00:21:50,976 フッ それでもいいよ。 362 00:21:50,976 --> 00:21:53,312 シンが 言うこと 聞いてくれるなら。 363 00:21:53,312 --> 00:21:56,148 わかりました。 あっ…。 364 00:21:56,148 --> 00:21:58,150 フフッ。