1 00:00:05,171 --> 00:00:08,466 (ナレーション) その昔 いにしえの魔族が— 2 00:00:08,550 --> 00:00:13,680 神を滅ぼすために作り出した 魔剣があった 3 00:00:18,518 --> 00:00:20,353 (レノ)おいで セネテロ 4 00:00:27,986 --> 00:00:29,529 あの神獣たち 5 00:00:29,612 --> 00:00:31,698 どうやって 入ってきたのかな? 6 00:00:31,781 --> 00:00:34,034 (シン) 入ってきたわけではないでしょう 7 00:00:34,117 --> 00:00:37,078 あの壁は神族にとって 強い呪いです 8 00:00:37,787 --> 00:00:39,789 (エレオノール)えっと つまり? 9 00:00:40,707 --> 00:00:41,833 (アノシュ) 壁ができる以前から 10 00:00:41,916 --> 00:00:43,793 侵入していたのだろうな 11 00:00:43,877 --> 00:00:45,420 (サーシャ)そっか 12 00:00:45,503 --> 00:00:48,757 この頃って まだ壁ができたばっかりなのよね 13 00:00:49,591 --> 00:00:50,759 (レノ)もしかして— 14 00:00:51,634 --> 00:00:54,262 あのノウスガリアって神族が… 15 00:00:55,263 --> 00:00:57,474 まだ この森に? 16 00:00:57,557 --> 00:00:59,267 (シン)ご安心を 17 00:00:59,350 --> 00:01:02,729 我が君の命は あなたの護衛 18 00:01:02,812 --> 00:01:05,231 脅威が去るまでは おそばにおりましょう 19 00:01:07,901 --> 00:01:09,319 ありがとう 20 00:01:09,402 --> 00:01:12,822 シンは頑固だけど 優しいところもあるよね 21 00:01:13,406 --> 00:01:15,408 (シン)そう思われるのでしたら 22 00:01:15,492 --> 00:01:17,827 それは我が君の慈悲にございます 23 00:01:17,911 --> 00:01:19,537 フフ 24 00:01:19,621 --> 00:01:21,247 (ティティたち)レノ~! 25 00:01:21,331 --> 00:01:22,916 (ティティ)おばあちゃんが 26 00:01:22,999 --> 00:01:25,001 (ティティ)おばあちゃんが いなくなっちゃう 27 00:01:25,084 --> 00:01:27,087 (ティティ)ついえるよ~ 28 00:01:29,923 --> 00:01:32,133 {\an8}みんなで お見送りしよう 29 00:01:36,304 --> 00:01:37,430 {\an8}おばあちゃん 30 00:01:39,891 --> 00:01:43,102 (ミゲロノフ) よく戻ってきたね レノ 31 00:01:43,895 --> 00:01:44,896 おや 32 00:01:45,730 --> 00:01:47,023 どうやら 今日は— 33 00:01:47,107 --> 00:01:50,401 かわいらしいお客さんも いるようだね 34 00:01:50,485 --> 00:01:52,487 お名前は? 35 00:01:52,570 --> 00:01:54,114 アノシュ・ポルティコーロだ 36 00:01:54,197 --> 00:01:57,951 私は大戦の樹木ミゲロノフ 37 00:01:58,034 --> 00:02:02,872 人間に大戦を生き抜く知恵を 授ける精霊だよ 38 00:02:04,123 --> 00:02:06,000 葉っぱをお取り 39 00:02:06,084 --> 00:02:10,755 あんたたちに戦うための知恵を 授けてあげるよ 40 00:02:13,591 --> 00:02:18,304 ああ あんたには 必要ないみたいだね 41 00:02:18,388 --> 00:02:22,433 ついえると聞いたが うわさと伝承が途絶えたのか? 42 00:02:22,517 --> 00:02:28,106 どうやら 戦い以外なら 教えられることがあったようだ 43 00:02:28,189 --> 00:02:32,527 精霊が ついえる時ってのは もう一つあるのさ 44 00:02:32,610 --> 00:02:37,740 それは みずからの うわさと伝承に背いた時 45 00:02:37,824 --> 00:02:39,534 私の伝承は— 46 00:02:39,617 --> 00:02:43,746 人間に 魔族と戦う知恵を 授けることだよ 47 00:02:43,830 --> 00:02:45,331 だけど 私は 48 00:02:45,415 --> 00:02:50,336 人間と魔族が共に生きるため 知恵を絞ったのさ 49 00:02:50,420 --> 00:02:52,005 (ミーシャたち)あっ… (サーシャ)葉っぱが! 50 00:02:52,088 --> 00:02:53,965 おばあちゃん 51 00:02:54,048 --> 00:02:57,594 ごめんね 私が わがままを言ったから 52 00:02:58,178 --> 00:03:00,013 (ミゲロノフ) 大戦の樹木なんて— 53 00:03:00,096 --> 00:03:02,974 戦いが終われば忘れられる 54 00:03:03,057 --> 00:03:06,728 どのみち 私は ついえる運命だったのさ 55 00:03:06,811 --> 00:03:09,314 レノ あんたにも 56 00:03:09,397 --> 00:03:13,026 いつかは 選ばなきゃいけない時が 訪れるだろう 57 00:03:13,109 --> 00:03:13,943 (レノ)え? 58 00:03:14,027 --> 00:03:16,529 (ミゲロノフ) うわさと伝承を守るか 59 00:03:16,613 --> 00:03:20,617 それに背き 大切なものを守るか 60 00:03:20,700 --> 00:03:23,661 これは精霊の宿命なんだよ 61 00:03:24,287 --> 00:03:28,208 迷った時は 自分の心に聞くといい 62 00:03:28,291 --> 00:03:32,211 精霊は伝承に 支配されるわけじゃない 63 00:03:32,295 --> 00:03:35,840 心は いつだって お前のものだよ 64 00:03:36,966 --> 00:03:38,843 おばあちゃん 65 00:03:38,927 --> 00:03:39,761 あっ… 66 00:03:39,844 --> 00:03:41,221 (ミーシャたち)あっ… 67 00:03:41,304 --> 00:03:44,432 守りたいものを守るんだよ 68 00:03:44,515 --> 00:03:46,935 私は満足している 69 00:03:47,018 --> 00:03:51,856 きっと もうすぐ 平和がやってくるんだから 70 00:03:55,902 --> 00:03:57,320 (シン)困りました 71 00:03:58,821 --> 00:04:02,116 あなたの涙を 止めようと思いましたが 72 00:04:02,200 --> 00:04:04,285 私は言葉を知りません 73 00:04:07,413 --> 00:04:08,665 ねえ シン 74 00:04:08,748 --> 00:04:11,751 魔王は私を慰めろって 言ったかな? 75 00:04:13,795 --> 00:04:17,715 大丈夫 私は悲しい時は泣かないよ 76 00:04:17,799 --> 00:04:21,177 私の涙は精霊になるんだから 77 00:04:24,764 --> 00:04:25,890 (2人)あっ… 78 00:04:27,976 --> 00:04:32,271 子どもが生まれる時は やっぱり うれしい涙がいいよ 79 00:04:36,359 --> 00:04:37,360 (エレオノール)わお! 80 00:04:38,444 --> 00:04:40,571 (ゼシア)大きい… です 81 00:04:40,655 --> 00:04:42,782 (レノ)フフ 82 00:04:42,865 --> 00:04:44,534 (サーシャ)これって… 83 00:04:44,617 --> 00:04:47,078 (レノ) すてきなうわさを見つけたんだよ 84 00:04:47,161 --> 00:04:49,414 平和な時代の学舎(まなびや) 85 00:04:49,497 --> 00:04:52,917 おじいちゃん先生が いろいろなことを教えてくれる 86 00:04:53,001 --> 00:04:56,337 新しい私たちの家族 87 00:04:56,421 --> 00:04:59,424 教育の大樹 エニユニエンだよ 88 00:05:01,843 --> 00:05:04,595 (レノ)この大樹の中は 暴力を振るえないから 89 00:05:04,679 --> 00:05:07,056 神獣が襲ってきても心配ないよ 90 00:05:07,140 --> 00:05:10,435 レノは自由に 精霊を生むことができるのだな 91 00:05:10,518 --> 00:05:13,938 精霊の母といっても 自由じゃないよ 92 00:05:14,022 --> 00:05:17,650 感情が こぼれ落ちちゃう みたいな感じかな 93 00:05:17,734 --> 00:05:20,820 私とは関係なく 生まれる精霊もいるし 94 00:05:21,946 --> 00:05:24,240 リィナも きっとそうだよ 95 00:05:24,324 --> 00:05:25,283 (リィナ)うん 96 00:05:25,366 --> 00:05:29,245 アノシュたちは しばらくアハルトヘルンにいる? 97 00:05:29,329 --> 00:05:31,873 (アノシュ)できれば やっかいになりたいところだ 98 00:05:31,956 --> 00:05:32,874 いいよ 99 00:05:32,957 --> 00:05:35,168 旅芸人なんて めったに来ないし 100 00:05:35,251 --> 00:05:37,128 みんなも喜ぶから 101 00:05:37,211 --> 00:05:38,421 (アノシュ)恩に着る 102 00:05:38,504 --> 00:05:40,631 シン 一緒に来て 103 00:05:43,926 --> 00:05:45,094 (ドアの開閉音) 104 00:05:46,095 --> 00:05:47,722 レイ ミーシャ 105 00:05:47,805 --> 00:05:51,726 あの2人を見張っておいてくれ 俺は確かめることがある 106 00:05:51,809 --> 00:05:53,644 (ミーシャ)うん (レイ)分かった 107 00:05:54,437 --> 00:05:56,939 (アノシュ)ふむ 100冊ほどか 108 00:05:57,023 --> 00:05:58,399 まだ少ないな 109 00:05:58,483 --> 00:06:00,318 (エニユニエン)すまぬのう 110 00:06:00,401 --> 00:06:04,864 まだ 教育の準備が 整っておらぬのじゃ 111 00:06:04,947 --> 00:06:06,908 (アノシュ) まあ 一応 探してみよう 112 00:06:06,991 --> 00:06:08,367 ゼシア 113 00:06:08,451 --> 00:06:10,661 翠の本を探してくれ 114 00:06:10,745 --> 00:06:12,997 愛の妖精フランが載っているものだ 115 00:06:13,081 --> 00:06:17,085 (ゼシア) お姉さんにお任せ… です 116 00:06:17,668 --> 00:06:19,420 フランって 117 00:06:19,504 --> 00:06:24,384 報われなかった愛を形にして 結び付ける精霊… だったよね? 118 00:06:24,467 --> 00:06:25,593 そうだ 119 00:06:25,676 --> 00:06:28,346 この森に ページが 破かれている本があった 120 00:06:28,930 --> 00:06:29,806 この時代なら— 121 00:06:29,889 --> 00:06:33,559 破られる前の本を 確認できると思ってな 122 00:06:33,643 --> 00:06:36,229 (エレオノール) ゼシアのことはボクが見てる 123 00:06:36,312 --> 00:06:38,314 何かあったら知らせるぞ 124 00:06:38,398 --> 00:06:39,649 任せた 125 00:06:40,900 --> 00:06:43,236 (レノ)シンは 私の護衛が終わったら— 126 00:06:43,319 --> 00:06:44,946 どうするつもりだったの? 127 00:06:45,029 --> 00:06:48,408 仕える主君のいない時代を 生きたところで 128 00:06:48,491 --> 00:06:50,118 意味はありません 129 00:06:50,201 --> 00:06:53,663 我が君を追い 2000年後に転生します 130 00:06:54,455 --> 00:06:55,748 (レノ)そっか 131 00:06:55,832 --> 00:06:58,668 なら この森に 神族が隠れてるのも— 132 00:06:58,751 --> 00:07:01,045 悪いことばかりじゃないのかな 133 00:07:01,129 --> 00:07:02,171 (シン)なぜでしょうか 134 00:07:02,880 --> 00:07:06,008 もうちょっとだけ シンと遊べるから 135 00:07:18,813 --> 00:07:20,690 (レノ)はい シン これ なーんだ? 136 00:07:23,401 --> 00:07:24,610 (シン)分かりません 137 00:07:24,694 --> 00:07:28,823 (レノ)“涙花(るいか)”っていってね 私の涙を吸ったお花なんだよ 138 00:07:28,906 --> 00:07:31,826 先ほど大樹を生んだものですか? 139 00:07:31,909 --> 00:07:32,952 うん 140 00:07:33,035 --> 00:07:35,037 涙花が枯れずに実を結べば 141 00:07:35,121 --> 00:07:37,582 それは うわさと伝承を 精霊化するの 142 00:07:37,665 --> 00:07:41,836 だから 枯れないように 愛情を込めてあげるんだよ 143 00:07:43,045 --> 00:07:44,547 こうやってね 144 00:07:49,260 --> 00:07:52,471 よし それじゃ… 145 00:07:53,723 --> 00:07:54,974 シンもやってみよ 146 00:07:55,057 --> 00:07:56,809 フフフ はい 147 00:07:56,893 --> 00:07:57,977 なぜ 私が? 148 00:07:58,060 --> 00:07:59,145 シンはね 149 00:07:59,228 --> 00:08:03,483 もうちょっと 生き物とか 命と触れ合うといいと思うんだよ 150 00:08:03,566 --> 00:08:05,693 そうしたら きっと楽しいよ 151 00:08:07,361 --> 00:08:10,406 命の触れ合いならば 数え切れないほど 152 00:08:10,490 --> 00:08:12,450 そういうんじゃないよ 153 00:08:12,533 --> 00:08:14,243 いいから ほら 154 00:08:15,953 --> 00:08:17,997 しかたがありませんね 155 00:08:23,920 --> 00:08:27,298 わっ… 待って 待って ダメだよ シン 156 00:08:27,381 --> 00:08:30,676 涙花を育てるには 愛情が大事なんだよ 157 00:08:30,760 --> 00:08:31,636 愛情 158 00:08:31,719 --> 00:08:34,597 笑って まずは笑顔 159 00:08:37,934 --> 00:08:40,311 もう だから愛情だってば! 160 00:08:40,394 --> 00:08:43,564 愛情! もっと本気 出してよ 161 00:08:43,648 --> 00:08:44,899 (シン)愛など知りません 162 00:08:44,982 --> 00:08:48,402 ああ そういう意固地な態度 よくないよ 163 00:08:48,486 --> 00:08:51,405 だって シンは魔王アノスのことは 好きなんでしょ? 164 00:08:52,323 --> 00:08:56,452 だから 魔王を好きな気持ちで 水をあげればいいんだよ 165 00:08:56,535 --> 00:08:59,914 (シン)かの魔王は 私を救ってくれたお方です 166 00:08:59,997 --> 00:09:03,209 お仕えしたのは 愛ではなく恩義によるもの 167 00:09:03,292 --> 00:09:08,172 この身は かつても今も ただの剣にすぎません 168 00:09:08,256 --> 00:09:09,465 それって… 169 00:09:09,548 --> 00:09:10,716 (ティティ)あっ いた! 170 00:09:10,800 --> 00:09:12,385 (ティティ)おじさん いた 171 00:09:12,468 --> 00:09:14,011 (ティティ)遊んで 遊んで 172 00:09:14,095 --> 00:09:15,096 (ティティ)剣のおじさん 173 00:09:15,179 --> 00:09:16,847 (ティティ)遊びましょ! 174 00:09:16,931 --> 00:09:18,015 アハハ 175 00:09:18,099 --> 00:09:21,185 さっき助けてあげたから 懐かれたんだよ 176 00:09:21,269 --> 00:09:22,103 ほら 177 00:09:24,438 --> 00:09:26,274 ねえ 遊ぼ 178 00:09:26,357 --> 00:09:28,776 精霊のみんなで鬼ごっこ 179 00:09:28,859 --> 00:09:31,612 みんな! シンから1分 逃げきったら 180 00:09:31,696 --> 00:09:34,490 シンが なんでも 言うことを聞いてくれるって 181 00:09:34,573 --> 00:09:36,993 よーい どん! 182 00:09:37,076 --> 00:09:38,703 (精霊たち)わーい! 183 00:09:38,786 --> 00:09:40,705 (レノ)ウフフ 184 00:09:40,788 --> 00:09:42,957 (シン)私は遠慮しておきます 185 00:09:43,040 --> 00:09:44,417 へえ 186 00:09:44,500 --> 00:09:49,088 魔王アノスの右腕は 精霊を捕まえる自信もないんだ 187 00:09:49,171 --> 00:09:50,881 そうなんだ 188 00:09:50,965 --> 00:09:52,842 (シン)聞き捨てなりませんね 189 00:09:54,802 --> 00:09:55,720 (ティティたち)わあ! 190 00:09:55,803 --> 00:09:56,679 (ギガデアス)わっ! 191 00:09:56,762 --> 00:09:58,014 (リニヨン)キャ! 192 00:10:14,238 --> 00:10:16,574 シンは精霊みたいだよね 193 00:10:16,657 --> 00:10:18,784 どういう意味でしょうか 194 00:10:18,868 --> 00:10:21,871 (レノ)愛を忘れた剣使いの精霊 195 00:10:21,954 --> 00:10:23,664 いそうだと思って 196 00:10:24,457 --> 00:10:26,542 はい 1分 197 00:10:28,044 --> 00:10:30,004 全て捕まえたはずでは? 198 00:10:30,087 --> 00:10:31,297 (レノ)捕まえてないよ 199 00:10:32,048 --> 00:10:34,467 精霊は まだいるんだから 200 00:10:34,550 --> 00:10:36,218 わ・た・し 201 00:10:40,014 --> 00:10:41,724 言い訳は致しません 202 00:10:41,807 --> 00:10:44,935 じゃあ シンには 何をしてもらおうかな 203 00:10:45,019 --> 00:10:49,023 (エニユニエン) レノ様 シン 客人が見えておる 204 00:10:49,106 --> 00:10:49,940 誰? 205 00:10:50,024 --> 00:10:53,903 (エニユニエン)熾死王(ししおう) エールドメードと名乗っておる 206 00:10:53,986 --> 00:10:57,865 神族のことで話があるそうじゃ 207 00:11:07,041 --> 00:11:08,209 (シン)ご用件は? 208 00:11:08,292 --> 00:11:11,170 (エールドメード) おいおい そう怖い顔をするな 209 00:11:11,253 --> 00:11:13,964 よい話を持ってきたのだ 210 00:11:14,048 --> 00:11:17,760 俺は天父神ノウスガリアの 居場所を知っている 211 00:11:18,761 --> 00:11:23,015 先日 やつは ある計画を持ちかけてきたのだ 212 00:11:23,099 --> 00:11:24,767 やつの狙いは— 213 00:11:26,060 --> 00:11:28,687 お前だ 母なる大精霊 214 00:11:28,771 --> 00:11:29,605 ハッ… 215 00:11:29,688 --> 00:11:32,441 (エールドメード) ノウスガリアは お前を母胎にして 216 00:11:32,525 --> 00:11:34,735 神の子を生もうとしているのだ 217 00:11:34,819 --> 00:11:38,948 2000年後に 魔王アノスを滅ぼすためのな 218 00:11:39,031 --> 00:11:40,991 (シン)なんと お答えに? 219 00:11:41,075 --> 00:11:43,536 (エールドメード) 無論 興味があると答え… 220 00:11:46,038 --> 00:11:51,168 (エールドメードの笑い声) 221 00:11:51,252 --> 00:11:53,421 (エールドメード) さすがは魔王の右腕 222 00:11:53,504 --> 00:11:56,173 お前ほどの男を従えるとは 223 00:11:56,257 --> 00:12:00,845 魔王アノスの人望は なんと すばらしいことか 224 00:12:00,928 --> 00:12:04,265 しかし お前ならば分かるはずだ 225 00:12:04,348 --> 00:12:07,601 魔王には 致命的な欠点があることを! 226 00:12:07,685 --> 00:12:10,479 (シン) 我が君に欠点など ございません 227 00:12:10,563 --> 00:12:12,606 (エールドメード) そう… そうそう 228 00:12:12,690 --> 00:12:16,110 そうだ! まさしく それが欠点だ! 229 00:12:16,193 --> 00:12:18,654 暴虐の魔王に欠点はない 230 00:12:18,738 --> 00:12:23,617 欠点がなさすぎて 魔王アノスには敵がいない 231 00:12:23,701 --> 00:12:26,328 やつには敵が必要なのだ 232 00:12:26,412 --> 00:12:30,708 あれが今よりも強く そして真の魔王となるために 233 00:12:30,791 --> 00:12:33,169 俺は それが見たいのだ 234 00:12:33,252 --> 00:12:34,295 {\an8}(エールドメードの 笑い声) 235 00:12:34,295 --> 00:12:36,505 {\an8}(エールドメードの 笑い声) 236 00:12:34,295 --> 00:12:36,505 あいつ 何 言ってるの? 237 00:12:36,505 --> 00:12:36,589 {\an8}(エールドメードの 笑い声) 238 00:12:36,589 --> 00:12:38,883 {\an8}(エールドメードの 笑い声) 239 00:12:36,589 --> 00:12:38,883 エールドメードは いつまでも子どもでな 240 00:12:38,966 --> 00:12:41,343 一度 軽く なでてやって以来— 241 00:12:41,427 --> 00:12:43,721 ちょっかいを かけてくるようになった 242 00:12:43,804 --> 00:12:46,599 俺に訳の分からぬ期待を寄せてな 243 00:12:46,682 --> 00:12:48,309 どう思う? 244 00:12:48,392 --> 00:12:49,435 (ミーシャ)気持ち悪い 245 00:12:49,518 --> 00:12:50,686 そうよね 246 00:12:50,769 --> 00:12:52,271 (アノシュ)しかも— 247 00:12:52,354 --> 00:12:56,150 やられても 愉快そうに 笑っているのだから始末に負えぬ 248 00:12:56,233 --> 00:12:57,985 (笑い声) 249 00:12:58,068 --> 00:13:03,532 ゆえに 俺は いつ いかなる時も魔王の敵だ 250 00:13:03,616 --> 00:13:06,452 だが 決して神の味方でもない 251 00:13:06,535 --> 00:13:10,789 神の子が 果たして本当に 魔王にふさわしい敵となるのか 252 00:13:10,873 --> 00:13:12,124 いやいや 253 00:13:12,208 --> 00:13:15,085 疑問だ 疑問が残る 254 00:13:15,169 --> 00:13:16,378 だから お前たちに— 255 00:13:16,462 --> 00:13:19,465 ノウスガリアの たくらみを教えている 256 00:13:19,548 --> 00:13:23,886 お前たちは全力で 神の子が生まれるのを阻止するのだ 257 00:13:23,969 --> 00:13:26,013 魔王の右腕と大精霊でも— 258 00:13:26,096 --> 00:13:29,308 その誕生を 阻止できぬほどの者であれば— 259 00:13:29,391 --> 00:13:34,730 それは きっと やつと戦うにふさわしい敵となる 260 00:13:34,813 --> 00:13:39,944 その瞬間までは この熾死王は お前たちの味方だ 261 00:13:40,027 --> 00:13:41,612 (笑い声) 262 00:13:41,695 --> 00:13:45,074 シン この人 おかしいよ 263 00:13:45,157 --> 00:13:48,536 お気になさらず いつものことです 264 00:13:49,245 --> 00:13:51,997 要は 神の子の誕生を阻止すれば 265 00:13:52,081 --> 00:13:54,500 そんなものかと 興味をなくすのでしょう 266 00:13:54,583 --> 00:13:58,128 (エールドメード)おお さすが よく分かっているな 267 00:13:59,964 --> 00:14:02,800 ノウスガリアのもとへ 案内しなさい 268 00:14:05,219 --> 00:14:06,178 (シン)ここに? 269 00:14:06,262 --> 00:14:07,221 (エールドメード)ああ 270 00:14:07,304 --> 00:14:09,223 (シン)気配も感じられませんが 271 00:14:09,306 --> 00:14:12,810 神族は秩序に従い 行動するのでね 272 00:14:12,893 --> 00:14:16,730 やつが現れるには条件があるのだ 273 00:14:19,191 --> 00:14:22,111 さあ 泉の中央へ 274 00:14:31,996 --> 00:14:35,624 天父神ノウスガリアは 神を生む秩序 275 00:14:35,708 --> 00:14:38,043 つまり 条件は… 276 00:14:38,794 --> 00:14:40,212 これだ 277 00:14:41,797 --> 00:14:42,756 (心臓の鼓動) (レノ)あっ… 278 00:14:42,840 --> 00:14:43,674 ぐっ! 279 00:14:46,969 --> 00:14:48,846 (エールドメード) “熾死の砂時計”だ 280 00:14:48,929 --> 00:14:54,310 この砂が全て落ちた時 呪われた者は命を失う 281 00:14:56,145 --> 00:14:57,521 なんのつもりでしょうか 282 00:14:57,605 --> 00:15:01,358 (エールドメード)大精霊レノは 神の子を生むための母胎 283 00:15:01,442 --> 00:15:05,654 彼女を滅ぼそうとすれば やつが姿を現す 284 00:15:05,738 --> 00:15:08,282 (シン) 狂言で現れるとは思えませんね 285 00:15:08,365 --> 00:15:10,784 (笑い声) 286 00:15:10,868 --> 00:15:14,580 無論 滅ぼす気でやるに 決まっているではないか 287 00:15:14,663 --> 00:15:17,666 本当に滅びたならば それまでのこと 288 00:15:21,795 --> 00:15:23,714 ぐっ… ううっ… 289 00:15:23,797 --> 00:15:26,091 (エールドメード) お前は魔王の腹心だ 290 00:15:27,009 --> 00:15:31,513 彼女が神の子の母胎である以上 主君を脅かす存在を 291 00:15:31,597 --> 00:15:35,517 危険を冒してまで 守る必要はあるまい 292 00:15:36,101 --> 00:15:38,479 (シン)弱者の理屈ですね 293 00:15:41,106 --> 00:15:43,150 うっ… ぐっ… 294 00:15:43,233 --> 00:15:45,694 (シン) 彼女の命を危険にさらしてまで 295 00:15:45,778 --> 00:15:48,405 身を守らなければならないほど 296 00:15:48,489 --> 00:15:51,241 我が君は 弱くはございませんので 297 00:15:51,325 --> 00:15:52,368 (エールドメード)うっ… 298 00:15:53,577 --> 00:15:55,371 あっ… ぐっ… 299 00:15:57,956 --> 00:16:02,670 (エールドメードの笑い声) 300 00:16:05,923 --> 00:16:07,383 強力 301 00:16:07,466 --> 00:16:08,967 強大 302 00:16:09,051 --> 00:16:10,636 超弩級(どきゅう) 303 00:16:10,719 --> 00:16:13,180 さすがは魔王の右腕 304 00:16:13,263 --> 00:16:16,392 そうでなくては面白くない 305 00:16:16,475 --> 00:16:17,685 (レノ)あっ… 306 00:16:21,480 --> 00:16:22,773 神族の力? 307 00:16:22,856 --> 00:16:24,817 そのとおり 308 00:16:24,900 --> 00:16:28,821 手負いのノウスガリアに 俺の体を貸してやったのだ 309 00:16:28,904 --> 00:16:32,491 宿主が死ねば 出てこざるをえないと思ったが 310 00:16:32,574 --> 00:16:34,576 にらんだとおりではないか 311 00:16:35,202 --> 00:16:36,829 全て計算ずくだと? 312 00:16:36,912 --> 00:16:38,122 ああ 313 00:16:38,205 --> 00:16:41,208 レノが死にかけても 俺が お前に殺されても 314 00:16:41,291 --> 00:16:43,585 どのみち 神は現れる 315 00:16:43,669 --> 00:16:46,505 俺が滅ぶ危険はあったが 316 00:16:46,588 --> 00:16:49,717 その大ばくちこそ ロマンではないか 317 00:16:49,800 --> 00:16:53,178 さあ 出てきたまえ 天父神ノウスガリア 318 00:16:53,262 --> 00:16:55,014 神の力を見せてみろ 319 00:16:55,097 --> 00:16:57,224 でなければ その力 320 00:16:57,307 --> 00:17:00,811 この熾死王が そっくりそのまま もらい受け… 321 00:17:00,894 --> 00:17:01,729 る… 322 00:17:01,812 --> 00:17:04,189 がっ… ああ… 323 00:17:06,066 --> 00:17:07,276 (レノ)あっ… 324 00:17:16,201 --> 00:17:18,912 (ノウスガリア) 神の言葉は絶対だ 325 00:17:18,996 --> 00:17:22,958 愚かな魔族よ 平伏するがいい 326 00:17:23,041 --> 00:17:27,379 私が平伏する相手は 我が君 ただ一人 327 00:17:27,463 --> 00:17:31,550 熾死王と協力するはずが 当てが外れましたか? 328 00:17:31,633 --> 00:17:32,468 (ノウスガリア)ハハッ… 329 00:17:33,302 --> 00:17:34,261 (レノ)あっ… 330 00:17:34,344 --> 00:17:35,929 (グエンの鳴き声) (レノ)ハッ… 331 00:17:36,013 --> 00:17:39,683 (ノウスガリア)全ては 神の秩序に従い動いている 332 00:17:39,767 --> 00:17:43,145 神を敬い そして恐れよ 333 00:17:43,228 --> 00:17:45,064 (グエンのうなり声) (レノ)シン! 334 00:17:49,401 --> 00:17:53,280 (シン)そんな手負いの体で 何ができるおつもりですか 335 00:17:53,864 --> 00:17:57,743 それは不遜だよ 神殺しの凶剣 336 00:17:58,869 --> 00:18:03,290 魔王に拾われ 人らしい心を持つようになったか 337 00:18:03,373 --> 00:18:08,086 だが その胸にあいた空虚は 永遠に埋まることはない 338 00:18:08,170 --> 00:18:11,298 転生を望んでいるようだが 339 00:18:11,381 --> 00:18:15,177 何度 生まれ変わろうと どれだけ こいねがおうと 340 00:18:15,260 --> 00:18:16,804 ムダなあがきだよ 341 00:18:16,887 --> 00:18:20,015 君の心には 根源には— 342 00:18:20,098 --> 00:18:23,685 愛という感情が 存在しないのだから 343 00:18:25,479 --> 00:18:27,564 勝手なこと 言わないで 344 00:18:27,648 --> 00:18:30,317 シンは無愛想で頑固者だけど 345 00:18:30,400 --> 00:18:33,487 あなたよりは ずっと優しいよ! 346 00:18:35,906 --> 00:18:38,826 (ノウスガリア) 知らないようだな 大精霊レノ 347 00:18:39,618 --> 00:18:42,830 では 蒙昧(もうまい)な君に 神の知恵を授けよう 348 00:18:42,913 --> 00:18:47,209 彼の根源は本来 魔族のそれではない 349 00:18:47,292 --> 00:18:48,460 魔剣なのだよ 350 00:18:48,544 --> 00:18:49,586 (レノ)えっ… 351 00:18:50,921 --> 00:18:53,799 (ノウスガリア) 神殺しの凶剣 シン・レグリア 352 00:18:53,882 --> 00:18:59,096 遠い昔 魔族の先祖が 神と戦うために生み出したものだ 353 00:18:59,179 --> 00:19:03,934 使い手に魔力を授けられ 剣は魔族の体となった 354 00:19:04,017 --> 00:19:07,062 だが 体を手に入れても 意志を持とうとも 355 00:19:07,145 --> 00:19:09,481 愛だけは決して得られない 356 00:19:09,565 --> 00:19:11,066 当然だ 357 00:19:11,150 --> 00:19:15,445 戦うために生まれた魔剣に 愛が宿ろうはずもない 358 00:19:15,529 --> 00:19:18,740 人の心を求め どれほど願おうとも 359 00:19:18,824 --> 00:19:23,203 その半端な心は 未来永ごう 空虚にさいなまれる 360 00:19:23,287 --> 00:19:26,331 所詮 魔剣は魔剣なのだよ 361 00:19:27,416 --> 00:19:32,629 (シン)この身は かつても今も ただの剣にすぎません 362 00:19:32,713 --> 00:19:34,506 (レノ)あ… 363 00:19:35,090 --> 00:19:37,551 だが 感謝するがいい 364 00:19:37,634 --> 00:19:39,803 神殺しの凶剣 365 00:19:39,887 --> 00:19:43,932 君が求め続けても 決して手に入らぬもの 366 00:19:44,016 --> 00:19:48,145 秩序の支配者たる我々は それを与えることができる 367 00:19:48,770 --> 00:19:50,856 君に愛を授けよう 368 00:19:50,939 --> 00:19:52,191 あっ… 369 00:19:52,274 --> 00:19:54,902 (ノウスガリア)大精霊レノを 母胎として生まれる— 370 00:19:54,985 --> 00:19:56,653 神の子を育てよ 371 00:19:56,737 --> 00:20:00,073 魔王を滅ぼす世界の秩序 372 00:20:00,157 --> 00:20:01,158 残念ながら— 373 00:20:04,369 --> 00:20:07,205 私に愛など必要ございません 374 00:20:07,289 --> 00:20:10,417 この身は ただ一振りの剣の如(ごと)く 375 00:20:10,500 --> 00:20:11,585 (レノ)あっ… 376 00:20:15,714 --> 00:20:18,008 神の言葉は絶対だ 377 00:20:18,091 --> 00:20:21,803 君たちは秩序から 決して逃れら… 378 00:20:21,887 --> 00:20:26,725 私は 未来永ごう 我が君にお仕えいたします 379 00:20:26,808 --> 00:20:28,769 この胸の空虚と共に 380 00:20:28,852 --> 00:20:30,312 (ノウスガリア)フッ… 381 00:20:33,523 --> 00:20:35,192 (シン)逃げられましたか 382 00:20:37,569 --> 00:20:39,196 行きましょう 383 00:20:41,698 --> 00:20:43,825 シン ありがとう 384 00:20:43,909 --> 00:20:46,119 また守ってくれて 385 00:20:46,203 --> 00:20:47,037 それと… 386 00:20:48,413 --> 00:20:50,082 ごめんなさい 387 00:20:50,666 --> 00:20:52,000 (シン)なんのお話ですか? 388 00:20:52,084 --> 00:20:54,127 涙花の水やりのこと 389 00:20:54,211 --> 00:20:56,546 “もっと本気 出して” なんて言って 390 00:20:56,630 --> 00:20:57,756 ごめんなさい 391 00:20:57,839 --> 00:21:01,510 ご安心ください 傷つくこともありませんので 392 00:21:01,593 --> 00:21:05,138 (レノ)でも シンは 空虚だって言ってたよ 393 00:21:05,222 --> 00:21:06,098 (シン)大したことでは 394 00:21:06,181 --> 00:21:11,061 空虚だって言ってたよ 私は大したことだと思う 395 00:21:11,144 --> 00:21:12,980 (走る足音) 396 00:21:15,691 --> 00:21:18,235 (レノ) 私がシンに愛を教えてあげる 397 00:21:19,444 --> 00:21:20,988 よく意図が分かりませんが 398 00:21:21,071 --> 00:21:23,490 だって 私を守らなかったら 399 00:21:23,573 --> 00:21:25,867 シンは愛を手に入れられたんだよ 400 00:21:25,951 --> 00:21:28,954 あなたが気に病むことはありません 401 00:21:29,037 --> 00:21:30,956 あの神の言ったとおり 402 00:21:31,039 --> 00:21:33,875 私の根源からは 愛が欠落しております 403 00:21:33,959 --> 00:21:34,876 (レノ)ううん 404 00:21:34,960 --> 00:21:38,088 私はシンにも ちゃんと心があると思う 405 00:21:38,171 --> 00:21:40,674 ただ ちょっと それが分かりづらいだけ 406 00:21:41,341 --> 00:21:44,428 頑張ってみるから 付き合ってよ 407 00:21:45,846 --> 00:21:46,680 それは— 408 00:21:47,556 --> 00:21:49,391 護衛への命令でしょうか? 409 00:21:49,474 --> 00:21:51,643 (レノ)フッ… それでもいいよ 410 00:21:51,727 --> 00:21:53,979 シンが言うこと聞いてくれるなら 411 00:21:54,062 --> 00:21:54,896 (シン)分かりました 412 00:22:05,991 --> 00:22:10,996 ♪~ 413 00:23:30,909 --> 00:23:35,914 ~♪