1 00:00:02,002 --> 00:00:05,839 <魔族たちを 暴力と権力で従えようとする者➨ 2 00:00:05,839 --> 00:00:09,009 魔王アーリマン。 3 00:00:09,009 --> 00:00:13,680 その欲望は 彼を魔界統一へと走らせた。 4 00:00:13,680 --> 00:00:19,853 が 魔王は ある悩みを抱え その侵略をやめてしまう。 5 00:00:19,853 --> 00:00:22,356 その悩みとは➨ 6 00:00:22,356 --> 00:00:26,059 魔王アーリマンの一人娘 ドゥが…> 7 00:00:31,031 --> 00:00:33,033 (ドゥ)フフッ… 食べる? 8 00:00:35,369 --> 00:00:38,372 <優しすぎることだった!> 9 00:02:29,683 --> 00:02:34,021 ⸨アッシム:おっ サリヤギクじゃないか。 10 00:02:34,021 --> 00:02:36,690 ラシーダとハウラが喜ぶな。 11 00:02:36,690 --> 00:02:39,693 母子そろって花が好きだからなぁ。 12 00:02:44,031 --> 00:02:46,633 おいおい せっかく摘んだのに⸩ 13 00:02:52,039 --> 00:02:54,541 ハッ!? 14 00:02:54,541 --> 00:02:58,712 ふっ… ふっ…。 15 00:02:58,712 --> 00:03:02,315 (ジャヒー)魔晶石の採掘は 順調のようだな。 16 00:03:02,315 --> 00:03:05,819 はい 手を焼かせる者も おりますが…。 17 00:03:05,819 --> 00:03:07,821 うっ! 18 00:03:07,821 --> 00:03:11,324 この間入った 魔族狩りか? あまり逆らうようなら➨ 19 00:03:11,324 --> 00:03:13,493 焼いて食っちまおうかと 思ってるんですが…。 20 00:03:13,493 --> 00:03:16,997 ならん! 奴隷は貴重な労働力だ。 21 00:03:16,997 --> 00:03:19,332 利用する手は他にもある。 22 00:03:19,332 --> 00:03:21,835 ♬(ドゥ)「おいも~」 23 00:03:21,835 --> 00:03:24,171 ♬(ドゥ)「おいも~」 ドゥ様!? 24 00:03:24,171 --> 00:03:28,675 ジャヒーお姉ちゃん! なっ なぜ こんなところに? 25 00:03:28,675 --> 00:03:31,511 パパが お芋採ってきてくれたの。 26 00:03:31,511 --> 00:03:35,348 《侵略ほったらかして 何やってんだ あの親バカ!》 27 00:03:35,348 --> 00:03:39,686 いっぱいあるから 人間さんとジャヒーお姉ちゃんと➨ 28 00:03:39,686 --> 00:03:42,522 みんなで食べた~い! (アーリマン)こら ドゥ➨ 29 00:03:42,522 --> 00:03:46,526 奴隷に分けるのは ダメだと言ったろう。 パパぁ! 30 00:03:46,526 --> 00:03:50,363 《ホント 何やってんだ この親子は…》 31 00:03:50,363 --> 00:03:53,366 自重してください 魔王様! 32 00:03:53,366 --> 00:03:55,368 あなたの その行動が➨ 33 00:03:55,368 --> 00:03:57,537 ドゥ様の優しさを 助長しているのです! 34 00:03:57,537 --> 00:04:00,140 なに!? そうなのか? 35 00:04:00,140 --> 00:04:03,477 ドゥ様 以前言いましたよね。 36 00:04:03,477 --> 00:04:05,812 あなたがお優しいままでは➨ 37 00:04:05,812 --> 00:04:09,483 魔王様は心配で 侵略を進められないのです。 38 00:04:09,483 --> 00:04:13,820 もっと魔族として 残虐な心を持ってください。 39 00:04:13,820 --> 00:04:16,490 ごめんなさい…。 ぬぅ~。 40 00:04:16,490 --> 00:04:19,659 何かよい手はないものか。 41 00:04:19,659 --> 00:04:22,829 この間の村人を使った試練は➨ 42 00:04:22,829 --> 00:04:26,333 まったくうまくいかなかったしな。 ぐっ…。 43 00:04:26,333 --> 00:04:28,668 魔王様 ご安心を。 44 00:04:28,668 --> 00:04:32,339 ドゥ様には 新たな試練を ご用意しております。 45 00:04:32,339 --> 00:04:34,841 ほぉ どんな試練だ? 46 00:04:34,841 --> 00:04:37,844 規律を乱す反抗的な奴隷を虐げ➨ 47 00:04:37,844 --> 00:04:41,181 恐怖と痛みで服従させる試練です。 48 00:04:41,181 --> 00:04:45,018 おお それは名案だ! しかし これは➨ 49 00:04:45,018 --> 00:04:47,020 多少 危険が伴いますので➨ 50 00:04:47,020 --> 00:04:50,524 ドゥ様の安全のため 少々準備を。 51 00:04:50,524 --> 00:04:53,026 それなら心配いらぬ。 52 00:04:53,026 --> 00:04:57,197 ほれ ドゥ これを渡し忘れて 追ってきたのだ。 53 00:04:57,197 --> 00:04:59,866 なぁに? これ。 54 00:04:59,866 --> 00:05:04,471 わぁ…。 55 00:05:04,471 --> 00:05:07,808 これで 今から ドゥが この杖の所有者だ。 56 00:05:07,808 --> 00:05:12,012 どういった杖なのですか? まあ 見ておれ。 57 00:05:17,484 --> 00:05:20,654 魔王様 いったい何を!? 動くな。 58 00:05:20,654 --> 00:05:24,324 ん~ ただの棒だよ パパぁ。 59 00:05:24,324 --> 00:05:27,327 むぉ~! 60 00:05:27,327 --> 00:05:29,329 ドゥ様! 61 00:05:34,334 --> 00:05:37,504 フハハハ… この杖の所有者に➨ 62 00:05:37,504 --> 00:05:41,675 悪意 殺意 害意のある者が 触れると➨ 63 00:05:41,675 --> 00:05:44,010 たちまち ちりと化すのだ。 64 00:05:44,010 --> 00:05:48,348 ワッハッハ… 私の特製の杖だ。 65 00:05:48,348 --> 00:05:53,520 これで安心だろう。 さぁ 存分に試練に励んでこい。 66 00:05:53,520 --> 00:05:56,690 わぁ お砂だ~! 67 00:05:56,690 --> 00:05:59,192 わぁ! うわぁ…。 魔族が触れたら➨ 68 00:05:59,192 --> 00:06:01,795 どうなるんですか? わぁ! 69 00:06:01,795 --> 00:06:03,997 知らぬ。 70 00:06:07,634 --> 00:06:10,303 魔族狩り また お前か! 71 00:06:10,303 --> 00:06:12,305 逆らわずに 働いていれば➨ 72 00:06:12,305 --> 00:06:15,508 痛い目にあわずに済むってのに! 73 00:06:17,477 --> 00:06:22,816 ⸨はぁ はぁ…。 74 00:06:22,816 --> 00:06:26,820 お~い 何かお宝 持ってないか? 75 00:06:26,820 --> 00:06:30,657 何も持ってない 頼む 通してくれ。 76 00:06:30,657 --> 00:06:34,494 なんだぁ? おいおい 逆らうのかよ。 77 00:06:34,494 --> 00:06:37,998 よっ… おっと。 うわぁ…。 78 00:06:37,998 --> 00:06:41,001 うぅ…。 チッ! 79 00:06:41,001 --> 00:06:44,504 アーリマンとかいうやつの軍勢が のしてきてるせいで➨ 80 00:06:44,504 --> 00:06:47,507 俺らの食い扶持が減って しようがねえ。 81 00:06:47,507 --> 00:06:51,344 おかげで こんな田舎で 貧乏な人間を襲う暮らしだ。 82 00:06:51,344 --> 00:06:54,347 この先に小せえ村があったはずだ。 83 00:06:54,347 --> 00:06:57,684 そこなら ちったぁ マシなもんがあるかもな。 84 00:06:57,684 --> 00:07:01,388 さっきの家は な~んにもなかったしなぁ。 85 00:07:09,296 --> 00:07:11,298 ラシーダ ハウラ! 86 00:07:11,298 --> 00:07:13,633 うわっ…。 87 00:07:13,633 --> 00:07:15,635 あぁ…。 88 00:07:15,635 --> 00:07:19,472 あ~!⸩ 89 00:07:19,472 --> 00:07:21,474 ハッ!? 90 00:07:21,474 --> 00:07:24,811 あの魔族狩りでしたら 今 地下牢ですよ。 91 00:07:24,811 --> 00:07:27,480 まったく反抗的なやつで…。 92 00:07:27,480 --> 00:07:30,083 あっ お姉ちゃん! 93 00:07:37,657 --> 00:07:39,993 なんで すぐ離れるの? 94 00:07:39,993 --> 00:07:43,997 しっ 試練中は 私がそばにいては 緊張感がないでしょう。 95 00:07:43,997 --> 00:07:48,335 《魔族なんて 悪意と殺意と 害意の塊なんだから➨ 96 00:07:48,335 --> 00:07:51,137 触れたら ちりになるに 決まっているでしょう》 97 00:07:53,506 --> 00:07:56,176 そんなことより ちゃんと 「虐げる」の意味は➨ 98 00:07:56,176 --> 00:07:58,345 わかっていますか? うん! 99 00:07:58,345 --> 00:08:00,947 服従するまで 痛めつければいいんです。 100 00:08:00,947 --> 00:08:03,783 わかってますね? うん! 101 00:08:03,783 --> 00:08:05,952 《本当に わかっているのだろうか? 102 00:08:05,952 --> 00:08:09,289 いや 今回それは二の次でいい。 103 00:08:09,289 --> 00:08:14,294 真の目的は ドゥ様に 人間は敵だと わからせること》 104 00:08:14,294 --> 00:08:16,629 着きましたよ。 105 00:08:16,629 --> 00:08:19,132 《ジャヒー:さすがのドゥ様も➨ 106 00:08:19,132 --> 00:08:22,635 人間は 醜く危険な存在だと 認識すれば➨ 107 00:08:22,635 --> 00:08:26,306 警戒し 敵視するようになるはず。 108 00:08:26,306 --> 00:08:29,809 それには 心がすり切れた囚人は うってつけだ》 109 00:08:31,811 --> 00:08:36,483 では ドゥ様 このむちを使って 囚人を…。 110 00:08:36,483 --> 00:08:38,651 わぁ 真っ暗だ~。 111 00:08:38,651 --> 00:08:40,653 こら~! 112 00:08:44,157 --> 00:08:46,826 なんでガキが ここにいる? 113 00:08:46,826 --> 00:08:49,496 ガキじゃなくてドゥだよ。 114 00:08:49,496 --> 00:08:53,166 《会わせようと思っていた 魔族狩りに会ってる!》 115 00:08:53,166 --> 00:08:55,502 その角は どこのお土産だ? 116 00:08:55,502 --> 00:08:59,506 お土産じゃないよ 魔族は生えてるんだよ。 117 00:08:59,506 --> 00:09:01,941 ハハ… あぁ そうだったな。 118 00:09:01,941 --> 00:09:05,278 で 何しに来たんだ? 119 00:09:05,278 --> 00:09:07,947 俺を殺しに来たのか? 120 00:09:07,947 --> 00:09:12,952 《よし! このまま脅してくれれば ドゥ様は人間を嫌いになるはず。 121 00:09:12,952 --> 00:09:16,456 そうなれば おのずと 人間を虐げることも…》 122 00:09:16,456 --> 00:09:20,126 ううん しいたけに来たの! 123 00:09:20,126 --> 00:09:22,796 《「虐げ」ですよ ドゥ様!》 124 00:09:22,796 --> 00:09:25,965 ジューッてするまで炒めるんだって。 125 00:09:25,965 --> 00:09:28,301 《料理になっちゃってますよ!》 126 00:09:28,301 --> 00:09:32,806 あぁ おいしいよな しいたけ。 うん おいしい! 127 00:09:32,806 --> 00:09:36,976 鍋によく合うよな。 もうすぐ鍋の季節! 128 00:09:36,976 --> 00:09:39,813 楽しみか? うん 楽しみ! 129 00:09:39,813 --> 00:09:42,649 《完全に もてあそばれている!》 130 00:09:42,649 --> 00:09:45,485 ガキなんざ 差し向けて 何がしたいんだ? 131 00:09:45,485 --> 00:09:48,655 ♬「おなべ おなべ」 俺は お前らの言うことはきかん。 132 00:09:48,655 --> 00:09:51,157 あっ? 殺すなら さっさと殺せ。 133 00:09:51,157 --> 00:09:53,993 しょせん この世に 俺の居場所はない。 134 00:09:53,993 --> 00:09:55,995 いばしょ? 135 00:09:57,997 --> 00:10:00,500 (悲鳴) 136 00:10:00,500 --> 00:10:03,670 ⸨ハッハッハ…。 137 00:10:03,670 --> 00:10:06,005 何かお宝 持ってねえのか? 138 00:10:06,005 --> 00:10:09,175 差し出したら 村を潰さないでやるぞ~。 139 00:10:09,175 --> 00:10:13,680 あん? はぁ はぁ…。 140 00:10:13,680 --> 00:10:16,349 おぉ さっき斬った人間じゃねえか。 141 00:10:16,349 --> 00:10:18,852 とどめを刺してほしいのか? 142 00:10:18,852 --> 00:10:21,020 あぁ~! 143 00:10:21,020 --> 00:10:24,357 人間ごときが。 うわぁ~! 144 00:10:24,357 --> 00:10:27,060 うわぁ…。 ぐわっ…。 145 00:10:31,197 --> 00:10:34,534 てめえ…。 うわぁ~! 146 00:10:34,534 --> 00:10:37,704 なんなんだよ てめえ! ぐわぁ…。 147 00:10:37,704 --> 00:10:41,875 ふざけるな! 148 00:10:41,875 --> 00:10:44,377 ぐはぁ…。 149 00:10:44,377 --> 00:10:47,881 うわぁ~! 150 00:10:47,881 --> 00:10:50,083 あぁ! あぁ…。 151 00:10:55,221 --> 00:11:00,660 アッシム そのあざは 魔族の血を浴びるとできる➨ 152 00:11:00,660 --> 00:11:04,497 消えない呪い 魔族狩りの証し…。 153 00:11:04,497 --> 00:11:08,835 それに引き寄せられ 復しゅうにかられた魔族たちが➨ 154 00:11:08,835 --> 00:11:11,838 この村に またやってきてしまう。 155 00:11:11,838 --> 00:11:17,510 村を救ってくれた お前に ひどいことだと承知で言う。 156 00:11:17,510 --> 00:11:20,113 ここから出て行ってくれ⸩ 157 00:11:28,354 --> 00:11:30,690 (アッシム)あれ以来 俺の居場所はなくなった。 158 00:11:30,690 --> 00:11:35,028 ずっと独りだ。 何をされたって怖くねえ。 159 00:11:35,028 --> 00:11:37,030 俺は魔族狩りだ。 160 00:11:37,030 --> 00:11:40,366 ガキでも殺しちま…。 (鍵を開ける音) 161 00:11:40,366 --> 00:11:42,368 あっ! 162 00:11:42,368 --> 00:11:44,537 開いた~。 えぇ!? 163 00:11:44,537 --> 00:11:46,706 《杖をなんてことに!》 164 00:11:46,706 --> 00:11:51,211 話を聞いてなかったのか? 俺は お前を殺すと言ってるんだぞ! 165 00:11:51,211 --> 00:11:54,714 《いいぞ そうやって 人間の負の面を見せろ。 166 00:11:54,714 --> 00:11:57,550 ただし ドゥ様に 指一本でも触れたら➨ 167 00:11:57,550 --> 00:11:59,886 貴様は ちりと化すがな》 168 00:11:59,886 --> 00:12:02,822 にらめっこ? 違う! 169 00:12:02,822 --> 00:12:06,159 (ドゥ)ドゥもね ひとりなんだよ。 170 00:12:06,159 --> 00:12:08,161 ハッ…。 なに? 171 00:12:08,161 --> 00:12:11,331 パパやジャヒーお姉ちゃんが お仕事のときは➨ 172 00:12:11,331 --> 00:12:13,499 独りぼっちなんだよ。 173 00:12:13,499 --> 00:12:18,504 お部屋でずっと 絵本読んだり 積み木をしながら待ってるの。 174 00:12:18,504 --> 00:12:20,673 そういうことじゃ…。 でも➨ 175 00:12:20,673 --> 00:12:24,844 ひとりで お留守番は 寂しいから…。 176 00:12:24,844 --> 00:12:29,182 どうしても寂しいときは お外に出て➨ 177 00:12:29,182 --> 00:12:31,851 いろんな人と いつも一緒にいるんだよ。 178 00:12:31,851 --> 00:12:37,357 動物さんとか 人間さんとか 魔族のおじちゃんたちも➨ 179 00:12:37,357 --> 00:12:39,692 みんな一緒に遊んでくれる。 180 00:12:39,692 --> 00:12:43,863 今も おじさんがいるから ドゥは ひとりじゃないし➨ 181 00:12:43,863 --> 00:12:47,033 おじさんも ドゥがここにいるから➨ 182 00:12:47,033 --> 00:12:49,035 ひとりじゃないよ! 183 00:12:53,873 --> 00:12:56,075 ヘヘッ…。 184 00:12:58,044 --> 00:13:01,848 《いや 大丈夫だ。 触れたとたんに やつはちりだ》 185 00:13:05,818 --> 00:13:07,820 《なぜ ちりにならない!?》 186 00:13:13,993 --> 00:13:18,831 これは…。 頭 触りたい! 187 00:13:18,831 --> 00:13:21,000 わぁ! ハハッ…。 188 00:13:21,000 --> 00:13:24,003 本当におもしろいお嬢ちゃんだよ。 わぁ! 189 00:13:24,003 --> 00:13:27,840 さては 魔族狩りの意味も わかってねえな? 190 00:13:27,840 --> 00:13:30,343 うんっ でも ひとりになっちゃうなら➨ 191 00:13:30,343 --> 00:13:33,346 やらないほうがいい! そうだな。 192 00:13:33,346 --> 00:13:36,516 じゃあ 次は しいたけ狩りでもやるかな。 193 00:13:36,516 --> 00:13:42,021 ドゥは食べたい。 ハハッ たんまり採ってきてやるよ。 194 00:13:42,021 --> 00:13:45,825 あっ ジャヒーお姉ちゃんいた! 195 00:13:49,696 --> 00:13:52,365 ドゥ様 あなたという方は…。 196 00:13:52,365 --> 00:13:56,202 ドゥ ちゃんとできてた? うわぁ! 197 00:13:56,202 --> 00:14:00,907 あっ あれ? ちりにならない!? 198 00:14:03,643 --> 00:14:07,647 だっ 大丈夫でしたよ ドゥ様! ちゃんとできてましたから。 199 00:14:07,647 --> 00:14:10,483 ヘヘヘ… ホント? 200 00:14:10,483 --> 00:14:13,986 (ジャヒー)でも 今後は 勝手に 鍵開けたりしないでくださいよ。 201 00:14:13,986 --> 00:14:15,988 (ドゥ)は~い。 202 00:14:15,988 --> 00:14:19,325 ジャヒーよ 成果は どうであった? 203 00:14:19,325 --> 00:14:22,328 そっ それはもう 大成功でしたよ。 204 00:14:22,328 --> 00:14:27,333 パパ しいたけ ちゃんとできたよ。 そうか そうか。 205 00:14:27,333 --> 00:14:31,170 えっ どこに? エヘヘ…。 206 00:14:31,170 --> 00:14:33,506 アハハハ…。 207 00:14:33,506 --> 00:14:37,009 《しかし なんで ちりにならなかったんだろう?》 208 00:14:44,350 --> 00:14:47,353 ふっ… ふっ…。 209 00:14:47,353 --> 00:14:50,523 あんた 働くようになったな。 210 00:14:50,523 --> 00:14:54,360 何かあったのかい? ちょっと しいたけをな。 211 00:14:54,360 --> 00:14:57,530 はぁ? それにしても暑いなぁ。 212 00:14:57,530 --> 00:15:01,300 それも もう少しの辛抱だろう。 そろそろ冬が来る。 213 00:15:01,300 --> 00:15:04,303 俺が聞いた話じゃ➨ 214 00:15:04,303 --> 00:15:08,975 ここは一年中こんな暑さらしいぞ。 えっ!? 215 00:15:08,975 --> 00:15:13,579 (アッシム)季節で言ったら 外は とっくに冬だよ。 216 00:16:31,490 --> 00:16:34,827 《今日は 外で ドゥ様への試練を しようと思っていたのに➨ 217 00:16:34,827 --> 00:16:36,829 これでは…》 218 00:16:36,829 --> 00:16:39,832 ジャヒーお姉ちゃん 寒いの? 219 00:16:39,832 --> 00:16:44,003 ヘヘヘ… あったかい? 220 00:16:44,003 --> 00:16:47,106 これ お姉ちゃんのね。 えっ? 221 00:16:51,510 --> 00:16:53,513 ふんっ。 222 00:16:53,513 --> 00:16:56,682 お姉ちゃんも投げて! まったく…。 223 00:16:56,682 --> 00:16:59,685 少しだけですよ? わっ…。 224 00:16:59,685 --> 00:17:02,455 申し訳ありません ドゥ様! 225 00:17:02,455 --> 00:17:05,124 手加減したつもりでしたが…。 エヘヘ…。 226 00:17:05,124 --> 00:17:10,796 すごいね ジャヒーお姉ちゃん 今の どうやったの? 魔術? 227 00:17:10,796 --> 00:17:13,966 いえいえ 使っていませんよ 魔術など。 228 00:17:13,966 --> 00:17:15,968 (ジャヒー)うん? 229 00:17:15,968 --> 00:17:19,305 ほぉ 攻撃魔術の試練? はい。 230 00:17:19,305 --> 00:17:21,807 私が見てきた魔族の多くは➨ 231 00:17:21,807 --> 00:17:24,477 攻撃魔術を 使えるようになるにつれ➨ 232 00:17:24,477 --> 00:17:26,979 凶悪性が増す傾向にありました。 233 00:17:26,979 --> 00:17:31,150 なるほど! 攻撃魔術を究めれば➨ 234 00:17:31,150 --> 00:17:33,819 おのずと魔族に近づく… と。 235 00:17:33,819 --> 00:17:39,325 はい 問題は そもそもドゥ様が 攻撃魔術を使えるのか。 236 00:17:39,325 --> 00:17:42,828 問題ない。 (ジャヒー)魔王様 それは…。 237 00:17:42,828 --> 00:17:45,665 暗黒物質だ。 238 00:17:45,665 --> 00:17:49,168 人間が触れれば 存在ごと取り込まれるが➨ 239 00:17:49,168 --> 00:17:55,007 魔族は これを取り込むことで 魔力と凶悪性を増幅できる。 240 00:17:55,007 --> 00:17:58,010 《また とんでもないもの 生み出してる!》 241 00:17:58,010 --> 00:18:01,781 さぁ 行け ドゥ! 暗黒物質を取り込み➨ 242 00:18:01,781 --> 00:18:04,083 試練に挑むのだ! 243 00:18:06,285 --> 00:18:09,622 おいしいですか? 暗黒物質。 甘い。 244 00:18:09,622 --> 00:18:13,125 ドゥ様 先ほど 雪玉の投げ方を➨ 245 00:18:13,125 --> 00:18:15,127 知りたがっていましたね? うん! 246 00:18:15,127 --> 00:18:18,464 それをお教えしましょう。 実は あれは➨ 247 00:18:18,464 --> 00:18:20,466 魔術を使ったのです。 248 00:18:20,466 --> 00:18:22,802 《ということにしておいて…》 249 00:18:22,802 --> 00:18:26,806 例えば この小石にしても 強化魔術を使えば…。 250 00:18:30,142 --> 00:18:32,144 (衝撃音) 251 00:18:32,144 --> 00:18:35,147 はぁ! 地平線まで飛ばすことも可能です。 252 00:18:35,147 --> 00:18:37,149 ドゥもやる! 253 00:18:37,149 --> 00:18:40,653 《よし 興味津々だ》 254 00:18:40,653 --> 00:18:43,489 (ジャヒー)いいですか? 心臓から手先に➨ 255 00:18:43,489 --> 00:18:47,827 水が流れるイメージです。 ん~…。 256 00:18:47,827 --> 00:18:51,163 そう! そのまま投げてください。 257 00:18:51,163 --> 00:18:54,066 えいっ! 258 00:18:56,669 --> 00:19:01,440 まっ まぁ 向き不向きがあるので 魔術もいろいろありますから➨ 259 00:19:01,440 --> 00:19:04,443 そのなかから 向いているものを 身につければ…。 260 00:19:04,443 --> 00:19:07,613 (ドゥ)ジャヒーお姉ちゃんは いろんなのできるの? 261 00:19:07,613 --> 00:19:10,116 えっ? まぁ それなりに…。 262 00:19:10,116 --> 00:19:13,786 すごい! ドゥ もっと いろんなやつ見たい! 263 00:19:13,786 --> 00:19:17,289 しょっ しようがないですね。 264 00:19:21,293 --> 00:19:24,797 これが 炎魔術フレアです。 やってみますか? 265 00:19:24,797 --> 00:19:26,799 やりたい やりたい! 266 00:19:26,799 --> 00:19:28,801 できた! 267 00:19:28,801 --> 00:19:30,803 《炎ですらない!》 268 00:19:30,803 --> 00:19:32,805 他をやってみましょうか。 269 00:19:32,805 --> 00:19:35,508 見て 見て~。 270 00:19:37,810 --> 00:19:40,146 ちっちゃいパパ。 271 00:19:40,146 --> 00:19:42,548 ぽぉん! 272 00:19:45,985 --> 00:19:49,321 大きくなってね。 273 00:19:49,321 --> 00:19:51,657 涼しい~。 274 00:19:51,657 --> 00:19:53,659 《平和すぎる! 275 00:19:53,659 --> 00:19:55,661 凶暴性が増さない! 276 00:19:55,661 --> 00:19:58,497 すべて遊びの延長にしか ならない!》 277 00:19:58,497 --> 00:20:03,102 ねぇ あれって消えないの? えっ? あぁ…。 278 00:20:05,171 --> 00:20:07,173 わぁ! 炎魔術は➨ 279 00:20:07,173 --> 00:20:09,175 対となる氷魔術でしか消せません。 280 00:20:09,175 --> 00:20:12,078 じゃあ 今日は このくらいにして…。 281 00:20:16,515 --> 00:20:20,686 できた できた~! すっ すごいです ドゥ様! 282 00:20:20,686 --> 00:20:23,355 ここまでのものは 私でもできませんよ。 283 00:20:23,355 --> 00:20:25,858 ジャヒーお姉ちゃん。 はい? 284 00:20:25,858 --> 00:20:30,196 んふ~ これ人間さんにやりたい! 285 00:20:30,196 --> 00:20:32,698 ハッ… いっ今 なんと? 286 00:20:32,698 --> 00:20:37,536 人間さんが働いてるとこで やりたい! あぁ…。 287 00:20:37,536 --> 00:20:39,538 《やりましたよ 魔王様! 288 00:20:39,538 --> 00:20:44,043 ついに… ついに ドゥ様が凶悪性に目覚めました》 289 00:20:44,043 --> 00:20:47,046 まことか ジャヒーよ。 290 00:20:47,046 --> 00:20:49,548 はい 今ごろ ドゥ様は➨ 291 00:20:49,548 --> 00:20:52,885 奴隷どもに氷の災厄を 振りまいておいででしょう。 292 00:20:52,885 --> 00:20:56,889 そうか ついにドゥも…。 293 00:20:56,889 --> 00:21:01,327 これでドゥ様も 正しく 魔族の道を歩んでいかれるかと。 294 00:21:01,327 --> 00:21:05,331 ジャヒーよ よくぞドゥを そこまで育ててくれた。 295 00:21:05,331 --> 00:21:09,535 心から礼を言うぞ。 ありがたきお言葉! 296 00:21:15,841 --> 00:21:21,347 雪なんて 何年ぶりだろう? ハハハッ こりゃ涼しいや。 297 00:21:21,347 --> 00:21:25,050 それ何? アイス! ドゥって子がくれた。 298 00:21:27,186 --> 00:21:30,022 はい どうぞ。 ドゥ様! 299 00:21:30,022 --> 00:21:33,025 パパ~! 300 00:21:33,025 --> 00:21:35,694 はぁっ! すごいぞ ドゥ。 301 00:21:35,694 --> 00:21:38,197 どうして そうなるんですかぁ! 302 00:21:38,197 --> 00:21:42,201 今 みんなにアイスあげてるの。 だから なぜ➨ 303 00:21:42,201 --> 00:21:45,704 なぜ それほどの魔術を こんな無駄なことに使うんです! 304 00:21:45,704 --> 00:21:48,207 涼しいから。 305 00:21:48,207 --> 00:21:51,877 そうだぞ ジャヒー 涼しいから無駄じゃない。 306 00:21:51,877 --> 00:21:55,881 まずは成長を喜ぶべきだ。 307 00:21:55,881 --> 00:21:58,584 ジャヒーお姉ちゃん まだ寒いの? 308 00:22:01,654 --> 00:22:04,156 これで あったか~い。 309 00:22:04,156 --> 00:22:09,495 パパ 白ひげにしてあげる! ぐぉ~ やめてくれ~。 310 00:22:09,495 --> 00:22:15,301 (笑い声)