1 00:00:02,336 --> 00:00:04,338 (メリーナ)ここにいるのね。 2 00:00:04,338 --> 00:00:08,342 そうデス。 魔王にとらわれ 奴隷となった人間と➨ 3 00:00:08,342 --> 00:00:10,677 その子どもたちが。 4 00:00:10,677 --> 00:00:13,347 魔王といえば 冷酷無比で 残虐非道! 5 00:00:13,347 --> 00:00:15,349 どんなひどい仕打ちを 受けているか➨ 6 00:00:15,349 --> 00:00:17,684 わかったもんじゃないデス! 7 00:00:17,684 --> 00:00:22,022 (メリーナ)そう だったら なおさら 見捨てるわけにはいかないわ。 8 00:00:22,022 --> 00:00:24,024 このメリーナさんに➨ 9 00:00:24,024 --> 00:00:26,360 お任せ! 10 00:00:26,360 --> 00:00:28,695 (ほえ声) 11 00:00:28,695 --> 00:00:31,865 (ドゥ)お~い。 あっ ドゥちゃん! 12 00:00:31,865 --> 00:00:35,369 (ドゥ)みんな~ 遊ぼう! 13 00:00:35,369 --> 00:00:37,871 待ってたよ。 えへへ~。 14 00:00:37,871 --> 00:00:40,207 今日は何して遊ぶ? 15 00:00:40,207 --> 00:00:42,709 う~ん そうだね…。 16 00:00:42,709 --> 00:00:47,047 おじさんたちが造ってくれた 公園で遊ぼう! 17 00:00:47,047 --> 00:00:49,049 よ~し 決定! 18 00:02:59,046 --> 00:03:01,048 お~い! 19 00:03:05,819 --> 00:03:08,121 おっ お~い! 20 00:03:36,016 --> 00:03:42,823 (笑い声) 21 00:03:50,697 --> 00:03:52,699 サンタさん? 22 00:03:52,699 --> 00:03:56,036 うん クリスマスの夜 みんなが寝たあとに➨ 23 00:03:56,036 --> 00:03:58,872 来てくれるんだ。 よい子の枕元に➨ 24 00:03:58,872 --> 00:04:02,142 欲しい物を置いてってくれる 妖精さんなんだよ。 25 00:04:02,142 --> 00:04:05,812 すごい すご~い! クリスマスって いつ? 26 00:04:05,812 --> 00:04:09,649 今日なんだ。 じゃあ サンタさん 来るの? 27 00:04:09,649 --> 00:04:12,986 (2人)う~ん…。 来ないの? 28 00:04:12,986 --> 00:04:14,988 サンタさんがわかるように➨ 29 00:04:14,988 --> 00:04:18,158 紙に 願い事と名前を書かないと ダメなの。 30 00:04:18,158 --> 00:04:23,163 でも ここには紙もないし 書くものも ないから…。 31 00:04:25,499 --> 00:04:29,002 わかった ドゥに任せて! 32 00:04:29,002 --> 00:04:32,839 (ジャヒー)で 紙とペンを 取りに来た と。 33 00:04:32,839 --> 00:04:35,175 うん そうだよ。 34 00:04:35,175 --> 00:04:39,679 フフ~。 どうお考えですか? 魔王様。 35 00:04:39,679 --> 00:04:43,183 (アーリマン)う~ん… 許してやってくれ ジャヒーよ。 36 00:04:43,183 --> 00:04:46,853 奴隷たちに 紙やペンを 渡したところで➨ 37 00:04:46,853 --> 00:04:48,855 害にはならんだろ。 38 00:04:48,855 --> 00:04:50,857 甘いです! (アーリマン/ドゥ)うん? 39 00:04:50,857 --> 00:04:53,026 たかが紙とペンと 侮ってはいけません。 40 00:04:53,026 --> 00:04:55,362 使いようによっては…。 41 00:04:55,362 --> 00:04:59,199 ⸨うっ…。 (アッシム)ヘッヘッヘ…。 42 00:04:59,199 --> 00:05:02,636 フッ! うぅ~!⸩ 43 00:05:02,636 --> 00:05:04,971 このように武器になります。 44 00:05:04,971 --> 00:05:07,641 なるほど…。 45 00:05:07,641 --> 00:05:09,643 こっちにしなさい。 46 00:05:09,643 --> 00:05:12,312 柔らかいからね。 は~い。 47 00:05:12,312 --> 00:05:15,649 魔王様! しかたあるまい。 48 00:05:15,649 --> 00:05:18,318 サンタさ~ん サンタさ~ん。 49 00:05:18,318 --> 00:05:20,654 こんなに楽しみにしているんだ。 50 00:05:20,654 --> 00:05:24,324 今更ダメとは言えんよ。 くっ…。 51 00:05:24,324 --> 00:05:28,995 まぁ そう心配するな。 サンタのことは聞いたことがある。 52 00:05:28,995 --> 00:05:31,998 伝承どおりならば そやつは➨ 53 00:05:31,998 --> 00:05:37,003 どんな願い事も具現化できる 能力を持っていることになる。 54 00:05:37,003 --> 00:05:41,007 だが そんな傑物が 存在するわけがない。 55 00:05:41,007 --> 00:05:45,011 いれば 我ら魔族は とうの昔に滅んでおるわ。 56 00:05:45,011 --> 00:05:48,682 おっしゃるとおりです。 そうであろう? 57 00:05:48,682 --> 00:05:51,851 ふんっ そんな傑物が 存在するならば➨ 58 00:05:51,851 --> 00:05:54,020 この上ない戦力となりましょう。 59 00:05:54,020 --> 00:05:57,357 うむ… んっ? 60 00:05:57,357 --> 00:05:59,526 サンタさ~ん…。 ドゥ様 サンタを捕らえ➨ 61 00:05:59,526 --> 00:06:02,629 魔王様の配下としましょう。 えっ? 62 00:06:02,629 --> 00:06:05,966 サンタ捕縛の試練です! お~! 63 00:06:05,966 --> 00:06:08,068 ん~? 64 00:06:11,471 --> 00:06:16,309 それでは 作戦を説明します。 は~い 先生! 65 00:06:16,309 --> 00:06:18,645 情報によると サンタは 夜➨ 66 00:06:18,645 --> 00:06:20,981 皆が眠ったあとに 来るとのことです。 67 00:06:20,981 --> 00:06:24,651 (ドゥ)うんうん。 まずは採掘場に移動し➨ 68 00:06:24,651 --> 00:06:26,653 物陰に隠れましょう。 69 00:06:26,653 --> 00:06:30,991 そして 全員が眠ったタイミングで 透過魔術を使い➨ 70 00:06:30,991 --> 00:06:34,160 完全に気配を消して サンタを待ち構えます。 71 00:06:34,160 --> 00:06:36,329 おぉ~。 72 00:06:36,329 --> 00:06:38,832 何も知らず侵入してきたサンタを➨ 73 00:06:38,832 --> 00:06:43,003 魔王様が 呪縛結界で 逃げられないように拘束。 74 00:06:43,003 --> 00:06:45,839 えっ ワシも参加するの? 75 00:06:45,839 --> 00:06:48,675 すかさず ドゥ様の氷魔術で 閉じ込めて➨ 76 00:06:48,675 --> 00:06:50,844 ミッションコンプリート。 77 00:06:50,844 --> 00:06:54,514 コンプリート! いかがでしょうか? この作戦! 78 00:06:54,514 --> 00:06:56,683 いや いかがって…。 79 00:06:56,683 --> 00:07:00,620 フフ…。 ワクワク ワクワク! 80 00:07:00,620 --> 00:07:03,623 ワクワク ワクワク…。 81 00:07:03,623 --> 00:07:06,793 名案だ! ありがとうございます! わ~い! 82 00:07:06,793 --> 00:07:09,129 魔王様! 83 00:07:09,129 --> 00:07:12,632 ドゥ様 早速 人間の子どもたちに 手紙を書かせ➨ 84 00:07:12,632 --> 00:07:15,802 サンタを呼び寄せましょう! お~! 85 00:07:15,802 --> 00:07:18,305 《サンタなどいるわけないが➨ 86 00:07:18,305 --> 00:07:21,975 ほほ笑ましいから このまま見守っていよう》 87 00:07:21,975 --> 00:07:25,812 ドゥちゃん ありがとう。 えへへ…。 88 00:07:25,812 --> 00:07:29,816 サンタさん 来てくれるかな? うん 絶対に来るよ。 89 00:07:29,816 --> 00:07:33,153 俺 ケーキをお願いしよ! 僕 おもちゃ! 90 00:07:33,153 --> 00:07:35,488 お願い いっぱいだね。 91 00:07:35,488 --> 00:07:37,991 ドゥちゃんは 何をお願いするの? 92 00:07:37,991 --> 00:07:39,993 う~ん…。 93 00:07:39,993 --> 00:07:41,995 決めた! 94 00:07:44,831 --> 00:07:52,138 (鈴の音) 95 00:07:59,946 --> 00:08:02,782 とぅ! 96 00:08:02,782 --> 00:08:08,455 (寝息) 97 00:08:08,455 --> 00:08:11,791 (サティ)いたずら大成功…。 98 00:08:11,791 --> 00:08:16,463 (寝息) 99 00:08:16,463 --> 00:08:25,638 ♬~ 100 00:08:25,638 --> 00:08:27,974 (いびき) 101 00:08:27,974 --> 00:08:30,143 子どもたちは どこ? 102 00:08:30,143 --> 00:08:33,980 よりによって 魔王城で迷子なんて どうするデス。 103 00:08:33,980 --> 00:08:36,483 トントが こっちって 言ったんじゃない。 104 00:08:36,483 --> 00:08:40,320 早く見つけるデス 魔族が起きたら大変デス。 105 00:08:40,320 --> 00:08:43,656 大丈夫よ サンタの鈴の音を聞くと➨ 106 00:08:43,656 --> 00:08:47,327 しばらくは目を覚まさないから。 そんなこと言って➨ 107 00:08:47,327 --> 00:08:49,529 ない胸が震えてますよ。 108 00:08:51,998 --> 00:08:55,168 ギャー! 魔族ののど元に 突っ込まれたいのかしら? 109 00:08:55,168 --> 00:08:58,171 サンタさん 捕まえた~! うわぁ~! 110 00:08:58,171 --> 00:09:00,273 ひゃあ! 111 00:09:00,273 --> 00:09:02,275 ばぁ! こっ 子ども!? 112 00:09:02,275 --> 00:09:05,278 みんな寝ちゃったから 1人で来た。 113 00:09:05,278 --> 00:09:07,614 んなっ 何者デスか!? 114 00:09:07,614 --> 00:09:10,950 ドゥだよ 魔族のドゥ。 115 00:09:10,950 --> 00:09:12,952 まっ 魔族!? 116 00:09:12,952 --> 00:09:15,288 ん~ ハイ~! 117 00:09:15,288 --> 00:09:19,292 サンタ以外の生き物は この音で 眠るんじゃなかったんデスか~! 118 00:09:19,292 --> 00:09:21,961 なぜ 起きてるデスか!? 119 00:09:21,961 --> 00:09:25,298 へへへ… 夜更かしだ~! 120 00:09:25,298 --> 00:09:27,967 あら 悪い子ね。 121 00:09:27,967 --> 00:09:30,470 ドゥ 悪い子! あはは…。 122 00:09:30,470 --> 00:09:33,139 サンタが魔族に懐柔された!? 123 00:09:33,139 --> 00:09:38,645 お姉ちゃん ホントにサンタさんなの? ええ 本当にサンタさんよ。 124 00:09:38,645 --> 00:09:41,314 ちなみに こっちは妖精のトント。 125 00:09:41,314 --> 00:09:44,317 トント? わぁ…。 そうだ ドゥちゃん➨ 126 00:09:44,317 --> 00:09:47,987 私たち プレゼント配らなきゃいけないの。 127 00:09:47,987 --> 00:09:51,658 子どもたちがどこにいるか 知らない? えっ ちょ…。 128 00:09:51,658 --> 00:09:54,828 知ってる! ドゥも一緒に配りたい。 129 00:09:54,828 --> 00:09:57,997 えっ? 130 00:09:57,997 --> 00:09:59,999 こんなの 絶対おかしいデス。 131 00:09:59,999 --> 00:10:03,002 これもお願いしていい? うん! 132 00:10:03,002 --> 00:10:07,173 魔族にプレゼント配りを 手伝ってもらうなんて…。 133 00:10:07,173 --> 00:10:09,175 (2人)シー! あわわ…。 134 00:10:09,175 --> 00:10:12,512 ドゥちゃんは いい子よ。 この子は魔族デス。 135 00:10:12,512 --> 00:10:15,515 こうして油断させて 突然 牙をむくかも。 136 00:10:15,515 --> 00:10:18,017 そういうトントも 元は魔族じゃない。 137 00:10:18,017 --> 00:10:20,186 そうですけど…。 138 00:10:20,186 --> 00:10:22,188 トント 魔族なの? 139 00:10:22,188 --> 00:10:25,692 そうよ トントは たくさんいる お手伝いさんの呼び名。 140 00:10:25,692 --> 00:10:27,694 たくさんいるの? 141 00:10:27,694 --> 00:10:30,530 ええ トントたちは おもちゃを生み出して➨ 142 00:10:30,530 --> 00:10:33,867 屋根裏から人間にいたずらをする 魔族だったの。 143 00:10:33,867 --> 00:10:37,203 でも… 昔 ひどく寒い夜に➨ 144 00:10:37,203 --> 00:10:40,874 食べ物を盗もうとしたところを 子どもに見つかってしまった➨ 145 00:10:40,874 --> 00:10:43,209 トントがいたの。 146 00:10:43,209 --> 00:10:45,211 屋根裏へ逃げたけど➨ 147 00:10:45,211 --> 00:10:48,882 トントは 空腹と寒さで 動けなくなってしまった。 148 00:10:48,882 --> 00:10:52,552 そのときよ トントを見つけた子どもが➨ 149 00:10:52,552 --> 00:10:57,056 温かいミルクとお菓子を 持ってきてくれたわ。 150 00:10:57,056 --> 00:10:59,392 2人は一緒の布団にくるまった。 151 00:10:59,392 --> 00:11:03,997 寒い夜だったけど とても暖かく眠ることができたの。 152 00:11:03,997 --> 00:11:06,332 トントは改心して➨ 153 00:11:06,332 --> 00:11:08,835 この子や この子のようないい子たちに➨ 154 00:11:08,835 --> 00:11:11,838 何かしてあげられることはないか と考えた。 155 00:11:11,838 --> 00:11:15,341 そして サンタクロースになったのです。 156 00:11:15,341 --> 00:11:17,844 おっきくなった! 157 00:11:17,844 --> 00:11:21,014 つまり トントが成長すると…。 158 00:11:21,014 --> 00:11:24,817 こうなりま~す! わぁ! 159 00:11:26,853 --> 00:11:29,689 サンタになると 何でも生み出せるようになるの。 160 00:11:29,689 --> 00:11:31,691 すごい すご~い! 161 00:11:31,691 --> 00:11:34,527 じゃあ サンタさんも いっぱいいるの? 162 00:11:34,527 --> 00:11:37,530 そうデス。 じゃあ…。 163 00:11:37,530 --> 00:11:39,699 こんなサンタさんたちもいる? 164 00:11:39,699 --> 00:11:41,701 あら 上手。 165 00:11:41,701 --> 00:11:43,703 これなんて 兄にそっくり。 166 00:11:43,703 --> 00:11:47,040 怒られますよ。 全部 ドゥちゃんが描いたの? 167 00:11:47,040 --> 00:11:49,876 ううん ドゥのこれ。 168 00:11:49,876 --> 00:11:53,212 (ドゥ)こっちがデンくんで こっちがサナちゃん。 169 00:11:53,212 --> 00:11:57,050 なんで 魔族のドゥちゃんが 人間たちと そんなことを…。 170 00:11:57,050 --> 00:11:59,218 友達だもん! 171 00:11:59,218 --> 00:12:02,121 友達? うん! 172 00:12:03,990 --> 00:12:06,492 そっか。 それでね…。 173 00:12:06,492 --> 00:12:08,661 なっ なんデスか? 174 00:12:08,661 --> 00:12:12,332 メリーナもトントも 友達。 175 00:12:12,332 --> 00:12:16,669 ホント? サンタさん うれしい。 176 00:12:16,669 --> 00:12:20,673 じゃあ いつか 私以外のサンタや トントとも会ったら➨ 177 00:12:20,673 --> 00:12:22,675 お友達になってあげて。 178 00:12:22,675 --> 00:12:24,677 うん! 179 00:12:24,677 --> 00:12:28,181 よ~し プレゼントも 残すところ あと3つ。 180 00:12:28,181 --> 00:12:32,352 最後は 誰がいちばん早く配れるか 競争だ! えっ? 181 00:12:32,352 --> 00:12:34,520 よ~い ドン! 182 00:12:34,520 --> 00:12:36,856 わぁ~! 183 00:12:36,856 --> 00:12:40,193 はぁ… まったく 子どもみたいなことを。 184 00:12:40,193 --> 00:12:42,695 しかたないデスね。 185 00:12:45,198 --> 00:12:47,200 (2人)終わった~! 186 00:12:47,200 --> 00:12:49,869 わ~い ミッションコンプリート! 187 00:12:49,869 --> 00:12:53,539 ドゥちゃん お手伝いどうもありがとう。 188 00:12:53,539 --> 00:12:57,210 あっ もう帰るの? 189 00:12:57,210 --> 00:12:59,712 うん さて 最後に➨ 190 00:12:59,712 --> 00:13:01,981 ドゥちゃんの願い事を聞こうかな。 191 00:13:01,981 --> 00:13:05,652 本当は 人間の子ども以外には あげられないんだけど➨ 192 00:13:05,652 --> 00:13:08,655 かなえさせて ドゥちゃんの願い。 193 00:13:08,655 --> 00:13:11,991 ドゥのお願いねぇ➨ 194 00:13:11,991 --> 00:13:13,993 もう かなったよ。 195 00:13:16,829 --> 00:13:19,165 だから 起きて…。 196 00:13:19,165 --> 00:13:21,334 ありがとう。 197 00:13:21,334 --> 00:13:25,338 また お話できる? うん きっとできるよ。 198 00:13:25,338 --> 00:13:29,175 それまで ずっといい子でいてね。 うん! 199 00:13:29,175 --> 00:13:31,177 えへへ…。 200 00:13:31,177 --> 00:13:33,179 メリークリスマス! 201 00:13:38,017 --> 00:13:40,353 (ジャヒー)サンタに会った!? 202 00:13:40,353 --> 00:13:43,189 うん お姉さんサンタだった。 203 00:13:43,189 --> 00:13:46,693 なっ なぜ そんなときに 寝てしまったんだ 私は…。 204 00:13:46,693 --> 00:13:49,529 一緒にプレゼントを配ったんだよ。 205 00:13:49,529 --> 00:13:52,198 ミッションコンプリートしたの! 206 00:13:52,198 --> 00:13:54,701 まさか 本当にいたとはなぁ。 207 00:13:54,701 --> 00:13:56,703 世の中は広い。 208 00:13:56,703 --> 00:14:00,306 そっ それでサンタは!? サンタは捕まえましたか? 209 00:14:00,306 --> 00:14:03,976 ううん 帰っちゃったよ。 そんな…。 210 00:14:03,976 --> 00:14:07,313 捕まえなきゃ ミッションコンプリートじゃ ありませんよ。 211 00:14:07,313 --> 00:14:09,982 でも プレゼントもらったよ。 212 00:14:09,982 --> 00:14:12,652 ほら! おっきい箱。 213 00:14:12,652 --> 00:14:15,154 何が入ってるのかなぁ? 214 00:14:18,324 --> 00:14:21,027 えへへへ…。 215 00:14:24,330 --> 00:14:28,334 ほら ドゥ ジャヒーサンタ捕獲の試練だ! 216 00:14:28,334 --> 00:14:30,503 わぁ~! 217 00:14:30,503 --> 00:14:33,005 えっちょ えっちょ…。 (アーリマン)わははは…。 218 00:14:33,005 --> 00:14:35,808 ミッションコンプリート。 219 00:14:43,015 --> 00:14:45,518 (アーリマン)採掘場の壁が崩落? 220 00:14:45,518 --> 00:14:49,021 (ジャヒー)はい 人間にも 被害が出たそうです。 221 00:14:49,021 --> 00:14:52,692 (ドゥ)被害? (アーリマン)お~ ドゥには関係ない。 222 00:14:52,692 --> 00:14:56,195 それより ほら ちゃんと見てないと危ないぞ~? 223 00:14:56,195 --> 00:15:00,800 は~い。 左手は どうするんだっけ? 224 00:15:00,800 --> 00:15:02,802 ん~。 225 00:15:02,802 --> 00:15:06,139 あっ ネコさん! そう! ネコさんだ。 226 00:15:06,139 --> 00:15:09,976 ニャー ニャー。 よくできました。 227 00:15:09,976 --> 00:15:13,646 それじゃ ゆっくり 包丁を入れていこうな。 228 00:15:13,646 --> 00:15:15,648 ゆっくりだぞ。 229 00:15:15,648 --> 00:15:17,650 ゆっくり~。 230 00:15:17,650 --> 00:15:19,819 包丁には気をつけるんだぞ。 231 00:15:19,819 --> 00:15:22,822 おてて切ったら 痛い痛いだからな~。 232 00:15:22,822 --> 00:15:25,992 ゆっくり~ ゆっくり~。 233 00:15:25,992 --> 00:15:27,994 よ~し よし よし…。 234 00:15:27,994 --> 00:15:30,830 って 過保護! わぁ~! 235 00:15:30,830 --> 00:15:33,332 えいっ。 違う! 違うぞ ジャヒー。 236 00:15:33,332 --> 00:15:35,501 何が どう違うのですか! 237 00:15:35,501 --> 00:15:39,005 しっかり がっつり 過保護に 料理教えてるじゃないですか! 238 00:15:39,005 --> 00:15:43,342 私も こうなると思って 断ろうとしたのだ。 239 00:15:43,342 --> 00:15:45,845 したのだが…。 240 00:15:45,845 --> 00:15:49,849 ⸨ドゥ:あのね パパも ジャヒーお姉ちゃんも➨ 241 00:15:49,849 --> 00:15:51,851 お仕事 忙しいでしょ? 242 00:15:51,851 --> 00:15:55,021 だから ドゥは お料理上手になって➨ 243 00:15:55,021 --> 00:15:58,691 おいしいごはん 作ってあげたいの!⸩ 244 00:15:58,691 --> 00:16:02,128 そんなこと言われたら 断れんだろ。 245 00:16:02,128 --> 00:16:05,465 かわいい娘の 初めての手料理なんだ。 246 00:16:05,465 --> 00:16:08,301 大目に見てやってくれ ジャヒー。 247 00:16:08,301 --> 00:16:11,137 《この方は もう 手遅れかもしれない…》 248 00:16:11,137 --> 00:16:13,639 食べて~。 249 00:16:13,639 --> 00:16:15,975 おいしそうですね。 250 00:16:15,975 --> 00:16:18,811 ハッ! 251 00:16:18,811 --> 00:16:21,814 《あぁ… ドゥ様の初めての手料理が➨ 252 00:16:21,814 --> 00:16:23,816 ご自分に こられなかったばかりに➨ 253 00:16:23,816 --> 00:16:25,818 魔王様が しょんぼりしておられる!》 254 00:16:25,818 --> 00:16:28,120 あ~ん。 255 00:16:30,656 --> 00:16:34,660 《これは食べていいのか? いけないのか? 256 00:16:34,660 --> 00:16:37,330 どっちだ~!?》 257 00:16:37,330 --> 00:16:39,832 サンドイッチ嫌い? 258 00:16:39,832 --> 00:16:42,501 いえ 嫌いというわけでは…。 259 00:16:42,501 --> 00:16:46,005 ハッ! そういうことであれば ドゥ様➨ 260 00:16:46,005 --> 00:16:50,176 魔獣にも ごはんを用意してあげましょう。 261 00:16:50,176 --> 00:16:53,679 えっ!? 魔獣さんの? 262 00:16:53,679 --> 00:16:56,015 なるほど 名案だな。 263 00:16:56,015 --> 00:16:59,685 ならば 私の使い魔に 食わせてやってくれ。 264 00:16:59,685 --> 00:17:01,954 その試練には適役であろう。 265 00:17:01,954 --> 00:17:04,757 はい かしこまりました。 266 00:17:06,959 --> 00:17:09,295 (ドゥ)大きい石ころだ! 267 00:17:09,295 --> 00:17:11,797 (ジャヒー)壁の部分が 崩れ落ちたのですよ。 268 00:17:11,797 --> 00:17:14,467 そのせいで 採掘作業は中止。 269 00:17:14,467 --> 00:17:16,469 そればかりか➨ 270 00:17:16,469 --> 00:17:19,639 ああいった人的被害も 出ているのです。 271 00:17:19,639 --> 00:17:22,475 はい そこですぐ 治しに行かない! 272 00:17:22,475 --> 00:17:26,646 でも 治してあげないと お仕事できないよ。 273 00:17:26,646 --> 00:17:30,483 はぁ… どうして そういった発想になるのですか。 274 00:17:30,483 --> 00:17:35,321 一人前の魔族になるための 3か条を 忘れたのですか? 275 00:17:35,321 --> 00:17:39,158 うまい しいたけ ころころ? 276 00:17:39,158 --> 00:17:42,361 奪う 虐げる 殺す です。 277 00:17:44,330 --> 00:17:47,333 人間をいじめたり 傷つけるのが 魔族なんですよ。 278 00:17:47,333 --> 00:17:52,338 そして すでにケガを負った人間は 癒やすのではなく➨ 279 00:17:52,338 --> 00:17:54,340 魔物の餌とするのです。 280 00:17:54,340 --> 00:17:56,509 (うなり声) 281 00:17:56,509 --> 00:18:00,947 ドゥルジ 魔王様の唯一の使い魔です。 282 00:18:00,947 --> 00:18:04,283 ドゥルジは 魔王様の 世界侵略の際にも➨ 283 00:18:04,283 --> 00:18:06,786 大きく貢献しました。 284 00:18:06,786 --> 00:18:09,956 なかでも役に立ったのは➨ 285 00:18:09,956 --> 00:18:13,459 倒した人間の処理です。 286 00:18:13,459 --> 00:18:15,962 (うなり声) 287 00:18:15,962 --> 00:18:18,631 ドゥルジは 人の血に反応し➨ 288 00:18:18,631 --> 00:18:20,800 ケガ人のみを食べるのです。 289 00:18:20,800 --> 00:18:24,303 ケガ人? そうです。 290 00:18:24,303 --> 00:18:28,307 つまり あの人間を ドゥルジの餌にする。 291 00:18:28,307 --> 00:18:30,977 それが 今日 ドゥ様に課す試練です。 292 00:18:30,977 --> 00:18:35,481 でも ドゥ 人間さんのおケガ 治したい。 293 00:18:35,481 --> 00:18:38,484 では ドゥ様は ドゥルジを見捨てて➨ 294 00:18:38,484 --> 00:18:41,153 人間を助けるというのですね? 295 00:18:41,153 --> 00:18:43,322 ドゥルジだけではありません。 296 00:18:43,322 --> 00:18:46,492 魔界には さまざまな者が 住んでいます。 297 00:18:46,492 --> 00:18:48,494 (ジャヒー)肉しか食べない者➨ 298 00:18:48,494 --> 00:18:50,830 魚しか食べない者➨ 299 00:18:50,830 --> 00:18:53,165 卵しか口にしない者。 300 00:18:53,165 --> 00:18:55,167 好き嫌いではなく➨ 301 00:18:55,167 --> 00:18:57,336 彼らは それしか 食べられないのです。 302 00:18:57,336 --> 00:19:01,107 ドゥルジは ケガ人以外は 食べ物ではないと判断し➨ 303 00:19:01,107 --> 00:19:03,275 吐き出してしまいます。 304 00:19:03,275 --> 00:19:05,778 ドゥ様が人間を治せば治すほど➨ 305 00:19:05,778 --> 00:19:08,280 ドゥルジは 食べる物が なくなってしまい➨ 306 00:19:08,280 --> 00:19:11,784 死んでしまうんですよ。 そんなの嫌だ! 307 00:19:11,784 --> 00:19:14,453 そうですよね? さぁ では➨ 308 00:19:14,453 --> 00:19:16,789 ケガ人を連れてきてください。 309 00:19:16,789 --> 00:19:19,625 《ジャヒー:ドゥ様は優しすぎる。 310 00:19:19,625 --> 00:19:23,129 ならば その優しさに つけいるまでです》 311 00:19:26,632 --> 00:19:29,635 《魔族か 人間か どちらかしか救えない➨ 312 00:19:29,635 --> 00:19:33,472 この状況なら ドゥ様でも 人間を見捨てることができる。 313 00:19:33,472 --> 00:19:36,142 それが今回でわかりました。 314 00:19:36,142 --> 00:19:39,145 ならば 何度も その状況を作り➨ 315 00:19:39,145 --> 00:19:41,313 見捨てることに慣れさせれば➨ 316 00:19:41,313 --> 00:19:43,816 人間への情は消えていくはず…。 317 00:19:43,816 --> 00:19:47,319 これは そのための第一歩です》 318 00:19:47,319 --> 00:19:50,322 ついてきて。 待って… ダメなの。 319 00:19:50,322 --> 00:19:53,993 足をケガしてて 痛くて立てないの。 320 00:19:53,993 --> 00:19:57,163 立てなかったら 連れてけないよ。 321 00:19:57,163 --> 00:19:59,165 うぅ…。 322 00:20:01,667 --> 00:20:04,837 ドゥ様~ なんで治してるんですか!? 323 00:20:04,837 --> 00:20:07,173 治すなって言いましたよね 私! 324 00:20:07,173 --> 00:20:10,676 でも 歩けなかったら 連れてけないよ。 325 00:20:10,676 --> 00:20:13,846 引きずってでも歩かせるんですよ そういうときは! 326 00:20:13,846 --> 00:20:15,848 それが魔族なんです! 327 00:20:15,848 --> 00:20:18,851 でも ドゥは力持ちじゃないし➨ 328 00:20:18,851 --> 00:20:21,687 おてても重いから 引きずれない。 329 00:20:21,687 --> 00:20:24,590 手が重い? なんでですか? 330 00:20:26,525 --> 00:20:29,361 ポッケに サンドイッチいっぱい入れてるの。 331 00:20:29,361 --> 00:20:31,363 直に!? 332 00:20:31,363 --> 00:20:35,534 (子どもたち)うわぁ! ほら どうするんですか? 333 00:20:35,534 --> 00:20:38,704 ドゥルジも食べる物がなくて 怒ってますよ。 334 00:20:38,704 --> 00:20:41,107 (うなり声) 335 00:20:45,544 --> 00:20:51,550 (うなり声) 336 00:20:51,550 --> 00:20:53,552 食べてみて。 337 00:20:53,552 --> 00:20:55,888 へへへ… いっぱいあるの。 338 00:20:55,888 --> 00:20:59,058 ドゥ様 無理です! 言ったはずですよ➨ 339 00:20:59,058 --> 00:21:01,660 ドゥルジはケガをした人間しか 食べないと。 340 00:21:07,333 --> 00:21:10,002 はっ…。 341 00:21:10,002 --> 00:21:14,006 わぁ! (ドゥルジ)ウォウ! 342 00:21:14,006 --> 00:21:17,343 ホント? ジャヒーお姉ちゃん➨ 343 00:21:17,343 --> 00:21:20,513 ドゥルジがね おいしいって。 バ バカな…。 344 00:21:20,513 --> 00:21:23,516 あれは… 魔力!? 345 00:21:23,516 --> 00:21:26,018 《ジャヒー:ま まさか ドゥ様が魔力で➨ 346 00:21:26,018 --> 00:21:28,020 食べられるように してしまったのか? 347 00:21:28,020 --> 00:21:30,022 そんなことが…》 348 00:21:30,022 --> 00:21:32,858 ドゥ 決めた! なっ 何をですか? 349 00:21:32,858 --> 00:21:37,029 ドゥは やっぱり みんなが おいしく食べれるお料理➨ 350 00:21:37,029 --> 00:21:40,866 作れるようになりたい! 魔族も 人間さんも➨ 351 00:21:40,866 --> 00:21:43,869 魔獣さんも 動物さんも。 352 00:21:43,869 --> 00:21:47,039 そしたら いっぱいおいしいって 言ってもらえるし➨ 353 00:21:47,039 --> 00:21:49,842 みんな一緒に食べれるもんね。 354 00:21:52,044 --> 00:21:54,046 や やっぱり…。 355 00:21:59,985 --> 00:22:01,987 お~。 いいぞ! 356 00:22:01,987 --> 00:22:05,491 ドゥちゃん すご~い! ドゥルジも すごい すごい! 357 00:22:05,491 --> 00:22:07,993 (ほえ声) 358 00:22:07,993 --> 00:22:10,162 どうしたら こうなるのだ…。 359 00:22:10,162 --> 00:22:13,165 私にも わからなくて…。 360 00:22:13,165 --> 00:22:15,668 誰か教えて? 361 00:22:15,668 --> 00:22:18,671 アウ! えへへ…。