1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (ドゥ)じゃ~ん! ドゥ 恐ろしい? 2 00:00:04,004 --> 00:00:07,174 (アーリマン)うぉ~! なんてかわいすぎて➨ 3 00:00:07,174 --> 00:00:09,176 恐ろしい姿なのだぁ! 4 00:00:09,176 --> 00:00:12,679 (ダハーカ)ぴったりじゃない ドゥ! 5 00:00:12,679 --> 00:00:17,684 (ドゥ)えへへ… 明日の 顔見せの儀で着るんだよ。 6 00:00:17,684 --> 00:00:21,188 我こそは 魔王の子 ドゥである! 7 00:00:21,188 --> 00:00:25,692 恐れあがめよ! (2人)きゃ~ 怖~い! 8 00:00:25,692 --> 00:00:27,694 《ジャヒー:ち 違う…。 9 00:00:27,694 --> 00:00:29,696 私は ドゥ様が 少しでも恐ろしく➨ 10 00:00:29,696 --> 00:00:32,532 風格のあるように見える 衣装を…。 11 00:00:32,532 --> 00:00:34,868 ヴーシュ!》 12 00:00:34,868 --> 00:00:36,870 えへへ…。 13 00:02:22,509 --> 00:02:24,678 うぅ…。 14 00:02:24,678 --> 00:02:28,348 (アコーマン)大丈夫か? お前。 これが大丈夫に見えるか? 15 00:02:28,348 --> 00:02:31,351 顔見せの儀なんざ たかだか ツラ見せて➨ 16 00:02:31,351 --> 00:02:33,353 あいさつするだけだろうが。 17 00:02:33,353 --> 00:02:35,355 そんな単純なものではない! 18 00:02:35,355 --> 00:02:37,858 顔見せの儀とは 次期魔王は 果たして➨ 19 00:02:37,858 --> 00:02:41,695 仕えるに足りる器か 見定めの儀式でもあるのだ。 20 00:02:41,695 --> 00:02:45,699 見合うものでなければ 謀反や暗殺を企てる者も➨ 21 00:02:45,699 --> 00:02:47,701 過去にはいたのだぞ! 22 00:02:47,701 --> 00:02:49,703 魔族らしさを いまだ身につけていない➨ 23 00:02:49,703 --> 00:02:52,039 ドゥ様が出たら どうなると思う!? 24 00:02:52,039 --> 00:02:55,208 だからって 明日までに 身につくわけないだろうが。 25 00:02:55,208 --> 00:02:59,880 諦めて 腹くくれや。 いや まだやりようはある。 26 00:02:59,880 --> 00:03:02,482 なんだ そりゃ? 27 00:03:02,482 --> 00:03:07,487 私が徹夜で書き上げた ドゥ様の演説用原稿だ。 28 00:03:07,487 --> 00:03:09,656 ああ そういう…。 29 00:03:09,656 --> 00:03:12,159 ドゥ様に演説を任せたら…。 30 00:03:12,159 --> 00:03:17,164 ドゥ 大きくなったらねぇ みんなと遠足に行ってねぇ➨ 31 00:03:17,164 --> 00:03:22,002 お菓子のプール作ってねぇ パパと ひなたぼっこしてねぇ➨ 32 00:03:22,002 --> 00:03:27,174 運動会とか お歌うたったりとかねぇ…。 33 00:03:27,174 --> 00:03:30,010 なんて感じで 次期魔王らしい発言なんて➨ 34 00:03:30,010 --> 00:03:32,012 一切しないだろうからな! 35 00:03:32,012 --> 00:03:34,681 お前 徹夜でテンションがおかしいな。 36 00:03:34,681 --> 00:03:39,853 あすの儀式を失敗させないため なんとしても ドゥ様にこれを…。 37 00:03:39,853 --> 00:03:43,023 失礼します。 (ノック) 38 00:03:43,023 --> 00:03:46,827 ドゥ様 あすの儀式のことで お話が…。 39 00:03:50,697 --> 00:03:54,367 《いつになく真剣なドゥ様 いったい何を…。 40 00:03:54,367 --> 00:03:58,371 これは… もしや 演説の原稿!? 41 00:03:58,371 --> 00:04:01,308 まさか ご自分で書いていたとは…。 42 00:04:01,308 --> 00:04:05,479 ここは 無理にでも取り上げて 私の原稿と交換…。 43 00:04:05,479 --> 00:04:09,316 いや しかし こんな一生懸命に 書いておられるのに➨ 44 00:04:09,316 --> 00:04:12,652 取り上げるなんて…。 いや しかし…》 45 00:04:12,652 --> 00:04:15,489 お姉ちゃん? はっ はい! 46 00:04:15,489 --> 00:04:18,992 何してるの? あっ いえ➨ 47 00:04:18,992 --> 00:04:23,163 えっと… ずいぶんと 真剣に書いていらっしゃるので➨ 48 00:04:23,163 --> 00:04:25,665 気になって…。 えへへ。 49 00:04:25,665 --> 00:04:29,336 明日の発表会で話すこと 書いてるんだよ。 50 00:04:29,336 --> 00:04:31,338 そ そうですか…。 51 00:04:31,338 --> 00:04:34,174 《発表会じゃないです! って ますます➨ 52 00:04:34,174 --> 00:04:36,843 交換しにくい雰囲気に…》 53 00:04:36,843 --> 00:04:40,847 あっ…。 54 00:04:40,847 --> 00:04:43,183 《私の日記?》 55 00:04:43,183 --> 00:04:45,185 あっ…。 56 00:04:53,527 --> 00:04:56,863 ⸨ドゥ:おねえちゃんが まじゅつをおしえてくれて➨ 57 00:04:56,863 --> 00:04:59,032 いっぱいあそんだ⸩ 58 00:04:59,032 --> 00:05:01,134 お姉ちゃん。 ハッ! 59 00:05:01,134 --> 00:05:05,305 もっ 申し訳ございません ドゥ様! 勝手に読んでしまって。 60 00:05:05,305 --> 00:05:07,974 ううん その日記ね➨ 61 00:05:07,974 --> 00:05:10,644 お姉ちゃんと 初めて会ったときから➨ 62 00:05:10,644 --> 00:05:12,979 書いてるんだよ! え? 63 00:05:12,979 --> 00:05:17,150 お姉ちゃんが教えてくれたこと 忘れないように➨ 64 00:05:17,150 --> 00:05:20,820 覚えられるように ずっと書いてるの! 65 00:05:20,820 --> 00:05:23,657 だから ほら! 66 00:05:23,657 --> 00:05:27,160 魔法陣も もう見ないで 描けるんだよ! 67 00:05:27,160 --> 00:05:30,063 ちょっとずつ頑張って覚えたの! 68 00:05:31,998 --> 00:05:35,502 えへへ… 明日も頑張るから 見ててね。 69 00:05:35,502 --> 00:05:37,504 ドゥ様…。 70 00:05:54,521 --> 00:05:57,190 これより 顔見せの儀を行う。 71 00:05:57,190 --> 00:06:01,127 次期魔王であらせられる ドゥ様のお姿とお言葉を➨ 72 00:06:01,127 --> 00:06:03,330 心して待て。 73 00:06:06,299 --> 00:06:11,638 (ファンファーレ) 74 00:06:11,638 --> 00:06:17,143 (歓声) 75 00:06:17,143 --> 00:06:19,479 (アーリマン)いよいよだな ダハーカ。 76 00:06:19,479 --> 00:06:22,649 (ダハーカ)いよいよよ あなた。 (ザレス)おぉ…。 77 00:06:22,649 --> 00:06:24,651 あんなに立派に…。 78 00:06:24,651 --> 00:06:27,988 《うぅ… ついに 始まってしまった》 79 00:06:27,988 --> 00:06:30,323 なんだ まだ心配なのか? 80 00:06:30,323 --> 00:06:32,826 むしろ 今が一番不安だ。 81 00:06:32,826 --> 00:06:35,996 結局 原稿も 渡せずじまいだし…。 82 00:06:35,996 --> 00:06:37,998 だが! 悔いはない。 83 00:06:37,998 --> 00:06:42,102 (ジャヒー)あとは信じ 見届けるのみ! 84 00:06:48,675 --> 00:06:52,345 我こそは 魔王の娘 ドゥである! 85 00:06:52,345 --> 00:06:54,347 (ジャヒーたち)おぉ~! 86 00:06:54,347 --> 00:06:56,650 皆の者~! 87 00:07:01,621 --> 00:07:04,624 えっと えっと えっと…。 88 00:07:04,624 --> 00:07:09,629 はわわわ…。 (ドゥ)ん? なんだっけ? 89 00:07:09,629 --> 00:07:11,631 あっ。 90 00:07:11,631 --> 00:07:13,633 おはようございます! 91 00:07:13,633 --> 00:07:17,804 (一同)おはようございま~す! 92 00:07:17,804 --> 00:07:21,308 わははは… 実にドゥらしい あいさつだな。 93 00:07:21,308 --> 00:07:24,644 すてき。 ドゥ~! 94 00:07:24,644 --> 00:07:28,481 (歓声) 95 00:07:28,481 --> 00:07:30,483 「ドゥの夢」。 96 00:07:30,483 --> 00:07:32,485 あっ…。 97 00:07:32,485 --> 00:07:37,490 「ドゥは 大きくなったら 世界征服がしたいです」。 98 00:07:37,490 --> 00:07:39,492 えっ!? 99 00:07:39,492 --> 00:07:42,829 《あのドゥ様が 世界征服?》 100 00:07:42,829 --> 00:07:46,499 世界征服は 世界中のみんなを➨ 101 00:07:46,499 --> 00:07:50,837 仲間にしちゃう すごいことだって パパ言ってたから。 102 00:07:50,837 --> 00:07:53,673 ん? (ドゥ)でも それには➨ 103 00:07:53,673 --> 00:07:56,843 立派な魔族に ならなきゃいけないから➨ 104 00:07:56,843 --> 00:07:59,012 ドゥは お勉強中なの。 105 00:07:59,012 --> 00:08:03,283 それを皆の者に お見せします。 106 00:08:03,283 --> 00:08:05,285 (ゴーシュ)ごめんな~。 (ムーシュ)空けてくださ~い。 107 00:08:05,285 --> 00:08:07,287 (ウルーン)ちょっと空けてね。 108 00:08:10,290 --> 00:08:12,459 (サティ)ドゥちゃん 準備完了! 109 00:08:12,459 --> 00:08:16,463 ありがとう。 それじゃあ えへへ…。 110 00:08:16,463 --> 00:08:19,466 見てて! 111 00:08:19,466 --> 00:08:21,568 む~ む~…。 112 00:08:23,803 --> 00:08:25,972 こっ この魔術は!? 113 00:08:25,972 --> 00:08:29,476 む~… ぽぉ~ん! 114 00:08:34,481 --> 00:08:37,984 (一同)お~! 115 00:08:37,984 --> 00:08:40,320 これは…。 116 00:08:40,320 --> 00:08:42,322 ⸨ぼぉ~ん!⸩ 117 00:08:44,824 --> 00:08:47,327 《私が教えた魔術…》 118 00:08:47,327 --> 00:08:50,663 成長したのだな ドゥ。 119 00:08:50,663 --> 00:08:52,832 まっ 魔王様!? 120 00:08:52,832 --> 00:08:54,834 覚えておるか ジャヒー? 121 00:08:54,834 --> 00:08:57,670 お前とドゥが初めて会ったころ➨ 122 00:08:57,670 --> 00:09:01,374 まだ 歩くのも 精いっぱいだったドゥを。 123 00:09:03,276 --> 00:09:06,279 ⸨わぅわぅ…。 124 00:09:06,279 --> 00:09:09,115 ははは… すごいぞ ドゥ。 125 00:09:09,115 --> 00:09:11,951 この方が 魔王様の…。 126 00:09:11,951 --> 00:09:14,788 わぅ わぅ…。 ふむ どうやら➨ 127 00:09:14,788 --> 00:09:17,624 次期魔王の側近も お前がふさわしそうだ。 128 00:09:17,624 --> 00:09:20,293 えっ!? そ そんな 突然…。 129 00:09:20,293 --> 00:09:22,796 ふははは… よいではないか。 130 00:09:22,796 --> 00:09:26,299 私の側近にも 慣れてきたことだろう? 131 00:09:26,299 --> 00:09:30,637 ドゥの成長を そばで支えてやってくれ ジャヒー。 132 00:09:30,637 --> 00:09:33,306 支える…⸩ 133 00:09:33,306 --> 00:09:36,309 《そうだ いつからか 私は➨ 134 00:09:36,309 --> 00:09:38,478 教え込むばかりで 見落としていた》 135 00:09:38,478 --> 00:09:40,980 できた できた~ わ~い! 136 00:09:40,980 --> 00:09:44,818 《ジャヒー:ドゥ様は ちゃんと ドゥ様の歩幅で成長してる。 137 00:09:44,818 --> 00:09:49,489 その成長をそばで支えることも 私の役目だというのに…》 138 00:09:49,489 --> 00:09:54,327 (ドゥ)へへへ… こうやって できないことを教えてもらって➨ 139 00:09:54,327 --> 00:09:59,165 覚えてって いろんなことを できるようになってね…。 140 00:09:59,165 --> 00:10:01,501 立派です ドゥ様。 141 00:10:01,501 --> 00:10:05,171 そして 世界を征服したら 今度は➨ 142 00:10:05,171 --> 00:10:10,343 ドゥが世界中のみんなに できないことを教えてあげるの。 143 00:10:10,343 --> 00:10:13,847 ドゥは 困ってるみんなを 助けるために➨ 144 00:10:13,847 --> 00:10:16,549 世界征服をしたいです! 145 00:10:18,518 --> 00:10:21,354 見事にやり遂げたなぁ ドゥよ。 146 00:10:21,354 --> 00:10:24,357 偉いわよ ドゥ。 どこがですか!? 147 00:10:24,357 --> 00:10:26,526 最後ので 全部台なしですよ! 148 00:10:26,526 --> 00:10:30,029 世界征服とは 奪い 虐げ 支配することで➨ 149 00:10:30,029 --> 00:10:32,532 成しえるものです! なのに ドゥ様は…。 150 00:10:32,532 --> 00:10:34,868 堅苦しいことを言うな。 151 00:10:34,868 --> 00:10:40,540 見てみよ この興奮冷めやらぬ 観衆と歓声を。 152 00:10:40,540 --> 00:10:44,544 皆が ドゥの雄姿を たたえておるのだ。 153 00:10:44,544 --> 00:10:48,047 これ以上の成功はなかろう。 で ですが…。 154 00:10:48,047 --> 00:10:51,384 素直じゃないわねぇ さっきは…。 155 00:10:51,384 --> 00:10:55,054 立派です ドゥ様… って褒めてたのに。 156 00:10:55,054 --> 00:10:58,391 んなっ!? しかも ほほ笑みながらの。 157 00:10:58,391 --> 00:11:00,994 のわっ!? ホント!? 158 00:11:00,994 --> 00:11:05,331 あ あ… あんなの前言撤回です 浮かれないでください! 159 00:11:05,331 --> 00:11:09,335 少~し成長したからって まだまだ覚えていただくことは➨ 160 00:11:09,335 --> 00:11:11,337 山積みなんですからね! 161 00:11:11,337 --> 00:11:13,339 だから…。 162 00:11:13,339 --> 00:11:16,843 これからも 覚悟していてください ドゥ様! 163 00:11:16,843 --> 00:11:19,012 うんっ! 164 00:11:19,012 --> 00:11:21,814 ひひひ…。 ははは…。 165 00:11:30,857 --> 00:11:34,360 <魔界… そこは あらゆる魔族が➨ 166 00:11:34,360 --> 00:11:38,031 悪逆のかぎりを尽くす 混とんの世界。 167 00:11:38,031 --> 00:11:40,366 魔王は 絶大な力で➨ 168 00:11:40,366 --> 00:11:43,703 あらゆる世界に 侵略の手を伸ばした。 169 00:11:43,703 --> 00:11:48,041 しかし 突如 魔王は侵略をやめ➨ 170 00:11:48,041 --> 00:11:51,878 世界に つかの間の平穏が訪れる。 171 00:11:51,878 --> 00:11:54,380 そして その決断の理由が➨ 172 00:11:54,380 --> 00:11:58,718 魔王の娘にあることを 知る者は少ない。 173 00:11:58,718 --> 00:12:03,489 魔王を継ぐ者… その名をドゥ。 174 00:12:03,489 --> 00:12:05,825 果たして ドゥの何が➨ 175 00:12:05,825 --> 00:12:09,662 凶悪な魔王に 侵略をやめさせたのか?> 176 00:12:09,662 --> 00:12:11,664 あたっ! 177 00:12:11,664 --> 00:12:15,168 < その理由は…> 178 00:12:15,168 --> 00:12:19,005 あっ パパ おかえり~! 179 00:12:19,005 --> 00:12:24,344 うぉ~ ドゥよ~ 悪い子にしておったか~。 180 00:12:24,344 --> 00:12:28,348 きゃ~ お荷物持ってあげるね! 181 00:12:28,348 --> 00:12:33,686 なんと… 父思いの 優しい子であることか。 182 00:12:33,686 --> 00:12:35,688 う~。 183 00:12:35,688 --> 00:12:38,858 <侵略が止まった理由 それは…。 184 00:12:38,858 --> 00:12:44,197 未来の魔王が優しすぎる~!> 185 00:12:44,197 --> 00:12:46,366 (ダハーカ)あら あなた。 はは…。 186 00:12:46,366 --> 00:12:48,368 今日は もうお仕事終わり? 187 00:12:48,368 --> 00:12:51,537 終わってません。 ドゥ様と遊びたいと➨ 188 00:12:51,537 --> 00:12:54,374 執務室を飛び出され…。 あらあら。 189 00:12:54,374 --> 00:12:59,045 して ダハーカ 今日は ドゥと何をして遊んでいたのだ? 190 00:12:59,045 --> 00:13:02,649 ふふ… それが ドゥったら 遊びじゃなくて➨ 191 00:13:02,649 --> 00:13:06,152 お勉強したいって言うのよ。 勉強? 192 00:13:06,152 --> 00:13:08,988 魔術のお勉強! 193 00:13:08,988 --> 00:13:11,491 どうした? おもちゃに飽きてしまったか? 194 00:13:11,491 --> 00:13:16,162 ううん 発表会で みんなに約束したから。 195 00:13:16,162 --> 00:13:20,667 パパみたいな立派な魔王様に なりたいの! 196 00:13:20,667 --> 00:13:25,672 ドゥ… 優しいだけでなく ちゃんと成長して…。 197 00:13:25,672 --> 00:13:29,008 頑張って覚えてるの 見ててね。 198 00:13:29,008 --> 00:13:31,511 え~と…。 199 00:13:31,511 --> 00:13:37,183 「うばぁ~ぼるにっかたじゃ る~や こやんよ~」。 200 00:13:37,183 --> 00:13:40,019 《この詠唱は言語変換魔術!? 201 00:13:40,019 --> 00:13:43,022 まさか こんな高度な魔術を…》 202 00:13:43,022 --> 00:13:46,192 (ドゥ)「るむ… り… るむ…。 203 00:13:46,192 --> 00:13:48,194 っと… たぁ…」。 204 00:13:48,194 --> 00:13:50,697 いつも ここで つっかえちゃうの。 205 00:13:50,697 --> 00:13:53,533 わぁ…。 ドゥ すごいじゃないか! 206 00:13:53,533 --> 00:13:55,702 (アーリマン)長い詠唱をここまで…。 207 00:13:55,702 --> 00:13:57,870 (ダハーカ)十分すごいわ! 208 00:13:57,870 --> 00:14:02,308 《ダメだ… 顔見せの儀が 大成功に終わってから➨ 209 00:14:02,308 --> 00:14:06,646 魔王様もダハーカ様も ますます ドゥ様に甘くなられている…》 210 00:14:06,646 --> 00:14:08,648 ジャヒー 決めたぞ。 211 00:14:08,648 --> 00:14:10,983 ハッ なっ 何をです? 212 00:14:10,983 --> 00:14:14,487 次期魔王として成長著しい ドゥのために➨ 213 00:14:14,487 --> 00:14:18,324 今日は 魔王職務体験の試練を行う! 214 00:14:18,324 --> 00:14:21,494 う~! はぁ~!? 215 00:14:21,494 --> 00:14:24,163 (アコーマン)フン この魔城に➨ 216 00:14:24,163 --> 00:14:27,834 スパイとして忍びいる度胸は このアコーマンが認めよう。 217 00:14:27,834 --> 00:14:30,670 (3人)くっ…。 キリキリ歩け! 218 00:14:30,670 --> 00:14:34,006 この逆賊が! (2人)ひざまずけ! 219 00:14:34,006 --> 00:14:38,010 魔王様 どうぞ この罪人たちに お裁きを。 220 00:14:42,849 --> 00:14:44,851 ふんすっ! 221 00:14:47,019 --> 00:14:49,188 おいっ なんでドゥ様が!? 222 00:14:49,188 --> 00:14:53,025 いずれ魔王になるため 職務を体験させたいそうだ。 223 00:14:53,025 --> 00:14:55,695 なんだ そりゃ!? ということで➨ 224 00:14:55,695 --> 00:14:58,698 今日は 我が娘 ドゥが お前らを罰する。 225 00:14:58,698 --> 00:15:00,633 うん! え~!? 226 00:15:00,633 --> 00:15:02,969 チッ 俺たちをナメやがって。 227 00:15:02,969 --> 00:15:05,138 そんな小娘一匹に 何ができる! 228 00:15:05,138 --> 00:15:07,974 返り討ちにして…。 229 00:15:07,974 --> 00:15:10,143 う~ん… ふんっ! 230 00:15:10,143 --> 00:15:13,646 (3人)ひぃ~! 231 00:15:13,646 --> 00:15:17,817 (3人)優しい寝心地~。 232 00:15:17,817 --> 00:15:19,819 ねんね~。 233 00:15:19,819 --> 00:15:22,321 ねっ 寝かせた~! むぅ…。 234 00:15:22,321 --> 00:15:25,992 これは本来 闇胞子という➨ 235 00:15:25,992 --> 00:15:29,162 触れた部位を腐敗させる 魔術なのだが…。 236 00:15:29,162 --> 00:15:31,831 ドゥ様 何ですか これは? 237 00:15:31,831 --> 00:15:35,668 囚人さんが いつも 硬い石の上で寝てるからね➨ 238 00:15:35,668 --> 00:15:39,005 モコモコのお布団の術 覚えたの! 239 00:15:39,005 --> 00:15:41,507 (アーリマン)なるほど。 えっ? 240 00:15:41,507 --> 00:15:45,845 これはこれでいい魔術だなぁ。 (寝息) 241 00:15:45,845 --> 00:15:49,348 少しは叱る努力をしてください 魔王様! 242 00:15:52,351 --> 00:15:54,353 (サウルワ)俺様は認めねえぞ! 243 00:15:54,353 --> 00:15:59,358 今まで南方の遠征任務は 俺がこなしてきたんだぞ! 244 00:15:59,358 --> 00:16:03,296 (ドルズーヤ)そなたが無能ゆえ わらわが任されただけのこと。 245 00:16:03,296 --> 00:16:05,631 (インドラ)はっは 雑魚ほど よくわめく。 246 00:16:05,631 --> 00:16:08,467 あぁ!? もう一度言ってみやがれ! 247 00:16:08,467 --> 00:16:10,970 おい いいかげんにしろ 貴様ら! 248 00:16:10,970 --> 00:16:14,640 こうなると 力で黙らせる以外 手はないからな…。 249 00:16:14,640 --> 00:16:18,144 上等だ おらぁ 表に出ろ…。 250 00:16:18,144 --> 00:16:20,546 お茶 どうぞ~。 251 00:16:27,320 --> 00:16:29,489 (3人)優しいお味~。 252 00:16:29,489 --> 00:16:31,490 なんか収まった! 253 00:16:31,490 --> 00:16:34,994 ドゥは働き者だなぁ。 ありがとう ドゥ。 254 00:16:34,994 --> 00:16:37,797 とってもおいしいわ。 うん! 255 00:16:40,166 --> 00:16:42,335 では 会議を再開する。 256 00:16:42,335 --> 00:16:45,671 遠征任務における 各々の必要物資について。 257 00:16:45,671 --> 00:16:49,008 先に述べた物以外に 必要な物はあるか? 258 00:16:49,008 --> 00:16:51,344 はい! えっ!? 259 00:16:51,344 --> 00:16:54,013 あっ… では ドゥ様 どうぞ。 260 00:16:54,013 --> 00:16:56,849 お菓子は いくつ持っていけますか? 261 00:16:56,849 --> 00:16:59,685 持っていけません! でも 遠足なら➨ 262 00:16:59,685 --> 00:17:02,455 お菓子持っていったほうが 楽しいよ。 263 00:17:02,455 --> 00:17:04,457 遠足じゃなく 遠征ですよ。 264 00:17:04,457 --> 00:17:08,628 じゃあ いっそ 遠足にするか。 うむ そうしよう。 265 00:17:08,628 --> 00:17:10,630 決まりね。 ダメです! 266 00:17:10,630 --> 00:17:13,299 (笑い声) 267 00:17:13,299 --> 00:17:16,135 《やはり こうなるのか…。 268 00:17:16,135 --> 00:17:19,472 ドゥ様の優しさは その周囲も 優しく➨ 269 00:17:19,472 --> 00:17:21,974 おおらかな気持ちにさせていく。 270 00:17:21,974 --> 00:17:25,311 それはもう きっと 止められない…》 271 00:17:25,311 --> 00:17:27,313 大変です 魔王様! 272 00:17:29,315 --> 00:17:31,617 < ここは 魔界の最果て⤵ 273 00:17:35,655 --> 00:17:37,990 (叫び声) 274 00:17:37,990 --> 00:17:40,326 (泣き声) 275 00:17:40,326 --> 00:17:42,495 (ジャヒー)巨人族の子ども? はい。 276 00:17:42,495 --> 00:17:45,831 言葉も通じない上 どかそうとしても➨ 277 00:17:45,831 --> 00:17:47,833 歯が立たないのです。 278 00:17:47,833 --> 00:17:51,003 巨人族は 古来より 独自の文明を築き➨ 279 00:17:51,003 --> 00:17:54,507 圧倒的な力で名をはせた 戦士たち。 280 00:17:54,507 --> 00:17:56,842 まぁ 当然であろうな。 281 00:17:56,842 --> 00:17:59,345 (アーリマン)だが 問題は その力よりも➨ 282 00:17:59,345 --> 00:18:03,449 言語が通じぬことだ。 私の言語変換魔術も➨ 283 00:18:03,449 --> 00:18:08,554 巨人には対応しておらんからのう。 では 多少強引にでも…。 284 00:18:10,957 --> 00:18:13,459 おっ 何が…。 285 00:18:13,459 --> 00:18:15,628 な~っ ドゥ様! 286 00:18:15,628 --> 00:18:18,631 大丈夫だよ。 ヴァウ…。 287 00:18:18,631 --> 00:18:20,633 巨人が静かに! 288 00:18:20,633 --> 00:18:25,638 パパ おしゃべりの魔術 ドゥがやってみる! 289 00:18:25,638 --> 00:18:30,977 いや ドゥよ その本の魔術では 巨人族に対応してなくてな。 290 00:18:30,977 --> 00:18:34,480 でも… ドゥ やりたい! 291 00:18:37,984 --> 00:18:40,152 わかった やってみなさい。 292 00:18:40,152 --> 00:18:42,822 うん! 293 00:18:42,822 --> 00:18:46,826 魔王様? 信じようじゃないか。 294 00:18:46,826 --> 00:18:48,828 ドゥの成長を。 295 00:18:52,331 --> 00:18:57,503 うばー ばるにっか たじゃるいーや➨ 296 00:18:57,503 --> 00:19:03,109 こやんる~ るむり るむっと➨ 297 00:19:03,109 --> 00:19:05,611 いる いる…。 298 00:19:05,611 --> 00:19:08,014 えっと… あっ! 299 00:19:10,116 --> 00:19:12,618 いるぱぺっと! 300 00:19:17,790 --> 00:19:21,293 これは…。 おぉ 微力であるが➨ 301 00:19:21,293 --> 00:19:24,630 すごい術範囲だ。 これならば…。 302 00:19:24,630 --> 00:19:26,632 ウェイオー! 303 00:19:26,632 --> 00:19:29,635 やはり効かないのか… あ? 304 00:19:34,473 --> 00:19:36,976 ドゥ様 何を? 305 00:19:36,976 --> 00:19:39,145 てんとう虫さん! 306 00:19:39,145 --> 00:19:43,482 って ドゥ様 今は虫とりなど…。 307 00:19:43,482 --> 00:19:46,152 その子は迷子なのダ。 は? 308 00:19:46,152 --> 00:19:49,488 虫が話した!? えへへ…。 309 00:19:49,488 --> 00:19:52,158 この子は 巨人族たちの 引っ越し中に➨ 310 00:19:52,158 --> 00:19:54,160 森ではぐれて 迷子になった。 311 00:19:54,160 --> 00:19:58,330 オイラ この子についてたから わかるのダ。 312 00:19:58,330 --> 00:20:01,834 ドゥ これは まさか…。 へへへ…。 313 00:20:01,834 --> 00:20:04,837 巨人さんに 魔術 効かないなら➨ 314 00:20:04,837 --> 00:20:08,340 周りのみんなに 助けてもらおうって思ったの。 315 00:20:08,340 --> 00:20:11,510 迷子なら みんなで捜してあげようよ! 316 00:20:11,510 --> 00:20:15,514 な なるほど。 あの みんなとは…。 317 00:20:15,514 --> 00:20:17,850 その巨人 北東からキタヨ! 318 00:20:17,850 --> 00:20:20,186 うわぁ~! 319 00:20:20,186 --> 00:20:22,688 き き… 木まで話し出した~! 320 00:20:22,688 --> 00:20:25,524 (キノコたち)うぇ~い。 キノコまで!? 321 00:20:25,524 --> 00:20:29,361 ど どういうことなのだ…。 わはははは…。 322 00:20:29,361 --> 00:20:33,032 ドゥの優しさと 次期魔王としての自覚が➨ 323 00:20:33,032 --> 00:20:35,534 そうさせたのやもしれんな。 324 00:20:35,534 --> 00:20:39,538 実にドゥらしいやり方だ。 325 00:20:39,538 --> 00:20:43,209 ドゥ様らしい…。 326 00:20:43,209 --> 00:20:47,379 てんとう虫さん 木のおじさん ありがとう! 327 00:20:47,379 --> 00:20:50,382 いいってことヨ。 お安い御用ダヨ! 328 00:20:50,382 --> 00:20:53,219 行こう 巨人さん! 329 00:20:53,219 --> 00:20:55,221 タルミトリ? 330 00:20:58,557 --> 00:21:00,493 ワコロディース。 331 00:21:00,493 --> 00:21:03,496 みんな一緒だから大丈夫だよ。 332 00:21:03,496 --> 00:21:07,166 オゥビー オゥビー! バイバーイ! 333 00:21:07,166 --> 00:21:10,836 (ドゥ)バイバーイ! 334 00:21:10,836 --> 00:21:15,341 (ドゥ)また新しいお友達が できたね。 335 00:21:15,341 --> 00:21:18,511 ええ 魔王様が集落に残り➨ 336 00:21:18,511 --> 00:21:23,015 巨人族と友好協定を 結びますから。 337 00:21:23,015 --> 00:21:26,685 《これからも きっと ドゥ様の優しさが➨ 338 00:21:26,685 --> 00:21:28,687 周囲を変えていくのだろうな。 339 00:21:28,687 --> 00:21:33,192 魔族に優しさなど不要… と 少し前の私は➨ 340 00:21:33,192 --> 00:21:35,194 そう思っていたが…。 341 00:21:35,194 --> 00:21:38,864 今は ほんの少しだけ ドゥ様の優しさで➨ 342 00:21:38,864 --> 00:21:44,036 世界がどう変わっていくのか 見てみたいと思っている》 343 00:21:44,036 --> 00:21:46,705 今日も楽しかったですか? 344 00:21:46,705 --> 00:21:48,874 今日も楽しかった! 345 00:21:48,874 --> 00:21:52,077 それはよかったです。 えへへ…。 346 00:21:54,380 --> 00:21:56,382 ジャヒーお姉ちゃん➨ 347 00:21:56,382 --> 00:21:58,551 明日も一緒に試練しようね! 348 00:21:58,551 --> 00:22:00,486 ええ 当然です。 349 00:22:00,486 --> 00:22:04,790 なんせ私は あなたの側近なのですから。 350 00:23:19,832 --> 00:23:22,334 (ハルワタート)我らが偉大なる善神 アフラマズダ様➨ 351 00:23:22,334 --> 00:23:25,004 今 なんと? 352 00:23:25,004 --> 00:23:27,840 (アフラマズダ)あの子が持つ 優しさと純粋さ➨ 353 00:23:27,840 --> 00:23:33,679 あれが魔族に悪用される未来を 私は恐れる。 354 00:23:33,679 --> 00:23:36,682 あの子は魔界にいるべきではない。 355 00:23:39,351 --> 00:23:41,687 天界へ連れてまいれ。 356 00:23:41,687 --> 00:23:46,025 かの者 魔王の娘 ドゥを。 357 00:23:46,025 --> 00:23:49,028 あ? えへへ…。