1 00:00:00,960 --> 00:00:05,965 ♪~ 2 00:01:24,043 --> 00:01:29,757 ~♪ 3 00:01:55,282 --> 00:01:59,578 (茗子(めいこ))親友って 弱みも傷口も 何もかも さらけ出して 4 00:01:59,703 --> 00:02:02,081 慰め合ったり 甘え合ったりする関係? 5 00:02:02,915 --> 00:02:06,877 そんなベタベタした友情なら 私 要らない 6 00:02:14,135 --> 00:02:16,595 (光希(みき)) 何を書いたらいいのか分かんない 7 00:02:18,347 --> 00:02:20,850 こんなこと 今までなかった 8 00:02:31,694 --> 00:02:36,699 (光希)初めて茗子に会ったのは 中学の入学式のときだった 9 00:02:41,495 --> 00:02:44,039 (光希)うわぁ… きれいな子 10 00:02:44,415 --> 00:02:47,251 こんな子と友達になれたらいいな 11 00:02:47,835 --> 00:02:51,964 整った顔だち 大人びた表情 12 00:02:52,089 --> 00:02:54,258 たくさんの新入生の中で― 13 00:02:54,383 --> 00:02:57,011 茗子は ひときわ目を引く存在だった 14 00:02:57,636 --> 00:03:01,515 そして 同じクラスになれて親友になった 15 00:03:01,640 --> 00:03:04,435 私は ひと目で 茗子に憧れてしまっていたから 16 00:03:04,560 --> 00:03:06,395 すごく すごく うれしかったんだ 17 00:03:08,063 --> 00:03:09,398 (2人)おいしい! 18 00:03:10,691 --> 00:03:15,279 松浦(まつうら)君と銀太(ぎんた) ウフッ… どっちのキスがうれしかった? 19 00:03:17,740 --> 00:03:21,285 夜は長いんだから ゆっくり話でもしようよ 20 00:03:21,744 --> 00:03:25,456 光希 迷いのない人間なんていないよ 21 00:03:27,416 --> 00:03:31,795 (光希)茗子は あんまり 自分のことは話さなかったけど 22 00:03:32,171 --> 00:03:35,925 いつだって優しく笑って 私のこと受け止めてくれてた 23 00:03:38,135 --> 00:03:43,682 だけど ホントは迷惑だったのかな うっとうしかった? 24 00:03:45,059 --> 00:03:48,437 (泣き声) 25 00:04:00,282 --> 00:04:06,372 今思えば あのころ もう既に 茗子は秘密の恋をしてたんだ 26 00:04:10,584 --> 00:04:14,129 (茗子) そんなベタベタした友情なら 私 要らない 27 00:04:17,925 --> 00:04:22,179 茗子… 私の知ってる茗子って何だったの? 28 00:04:32,231 --> 00:04:37,486 なんだか 茗子が 急に遠くへ行っちゃった気がするよ 29 00:04:49,331 --> 00:04:52,960 先生の所しか 行くとこがなかった 30 00:04:54,003 --> 00:04:56,505 あのとき もし 先生がいてくれなかったら 31 00:04:57,589 --> 00:04:59,758 私 どうなってたか分からない 32 00:05:00,759 --> 00:05:02,094 (ドアをたたく音) 33 00:05:03,012 --> 00:05:05,389 先生 開けて! 34 00:05:06,265 --> 00:05:07,266 (名村(なむら))茗子! 35 00:05:10,144 --> 00:05:11,687 (名村) どうしたんだ? こんな遅くに 36 00:05:14,064 --> 00:05:15,190 先生… 37 00:05:18,152 --> 00:05:21,113 もうイヤ あんな家! 38 00:05:26,201 --> 00:05:28,871 もし先生が 私のせいで― 39 00:05:28,996 --> 00:05:31,707 学校を辞めなければ ならないことになったら… 40 00:05:32,583 --> 00:05:34,043 どうしたらいいの? 41 00:05:35,002 --> 00:05:36,378 (泣き声) 42 00:05:51,685 --> 00:05:52,770 光希… 43 00:06:08,285 --> 00:06:10,788 きっと傷つけた… (電気を消す音) 44 00:06:11,330 --> 00:06:12,247 (電気をつける音) 45 00:06:12,372 --> 00:06:13,791 ごめんね 光希 46 00:06:16,960 --> 00:06:18,003 多分… 47 00:06:20,130 --> 00:06:23,008 光希には 何が何だか分からないよね 48 00:06:24,218 --> 00:06:26,303 (物の割れる音) 49 00:06:26,470 --> 00:06:29,098 (茗子の父親)君は 今回のこと どう責任を取るつもりなのかね? 50 00:06:29,223 --> 00:06:30,099 (茗子の母親)どういうこと? 51 00:06:30,516 --> 00:06:33,018 (父親)茗子が こんな不始末をしでかしたのは― 52 00:06:33,143 --> 00:06:36,105 そもそも 母親である君に原因があるんだよ! 53 00:06:36,605 --> 00:06:39,983 (母親)自分のことを棚上げして 何をおっしゃるの? 54 00:06:40,567 --> 00:06:44,446 茗子が私を見るときの冷たい目つき あなたに そっくりだわ! 55 00:06:44,571 --> 00:06:47,324 (父親)世間の目も考えずに 奔放な恋に走るところなんか― 56 00:06:47,908 --> 00:06:49,868 君のほうに 似ているような気がするがね! 57 00:07:04,550 --> 00:07:05,551 (ノック) (留美(るみ))光希 58 00:07:05,968 --> 00:07:10,764 ねえ 悩みがあるなら話してみて 力になれるかもしれないわ 59 00:07:10,973 --> 00:07:13,016 (仁(じん))光希が そんなに元気ないと心配だよ 60 00:07:13,392 --> 00:07:16,937 (要士(ようじ))そうだよ 何でも我々に相談しなさい 61 00:07:17,062 --> 00:07:18,063 (千弥子(ちやこ))光希ちゃん 62 00:07:20,315 --> 00:07:21,316 あっ… 63 00:07:27,197 --> 00:07:28,449 みんな… 64 00:07:29,241 --> 00:07:31,076 (留美)光希 (千弥子)光希ちゃん 65 00:07:31,743 --> 00:07:33,662 わ… 私… 66 00:07:34,455 --> 00:07:38,375 (泣き声) 67 00:07:39,251 --> 00:07:41,962 (留美) へえ~! やるじゃない 茗子ちゃん 68 00:07:42,129 --> 00:07:45,382 (千弥子)ねえ“なっちゃん”って 担任の名村先生でしょう? 69 00:07:45,549 --> 00:07:47,259 ちょっと かわいいわよね あの子 70 00:07:47,384 --> 00:07:49,178 (留美)うんうん 好青年よね 71 00:07:49,303 --> 00:07:51,305 (仁)え~っ? そうか? 72 00:07:51,763 --> 00:07:54,850 (仁)こんなヤツに 茗子ちゃんは もったいねえよ 73 00:07:54,975 --> 00:07:57,019 (要士) 仁は 茗子ちゃんファンだからな 74 00:07:57,478 --> 00:07:59,313 憧れだったのよね 75 00:08:00,063 --> 00:08:02,524 教師と生徒の禁断の愛 76 00:08:02,733 --> 00:08:07,654 (千弥子)あら 私なら 男子校の先生になって 生徒と… 77 00:08:07,779 --> 00:08:09,406 …ていうのは どう? 78 00:08:09,656 --> 00:08:11,408 (留美)キャ~! ハハッ! 79 00:08:11,533 --> 00:08:13,577 (要士)いやぁ… 思い出すな 80 00:08:13,702 --> 00:08:15,954 高2のとき 大学 出たての音楽の先生と― 81 00:08:16,079 --> 00:08:18,040 放課後にさ いきなりだもんな 82 00:08:18,165 --> 00:08:19,708 (仁) えっ なになに? どうしたって? 83 00:08:20,083 --> 00:08:22,711 ウ~ン… もう! 84 00:08:22,836 --> 00:08:24,588 いいかげんにして! 85 00:08:24,796 --> 00:08:28,133 人のことバカにして! 娘が こんなに… 86 00:08:30,010 --> 00:08:32,679 (遊(ゆう)) 学習能力のねえヤツだな お前 87 00:08:32,804 --> 00:08:36,099 いいかげん読めねえの? あいつらの思考パターン 88 00:08:36,266 --> 00:08:39,144 えっ… ンンッ… 89 00:08:41,438 --> 00:08:42,356 (遊)光希 90 00:08:42,981 --> 00:08:45,526 誰にだって 1つや2つ― 91 00:08:45,651 --> 00:08:48,111 人に言えないことって あるんじゃないか 92 00:08:48,529 --> 00:08:49,655 えっ? 93 00:08:50,364 --> 00:08:51,990 言いたくても言えない 94 00:08:52,115 --> 00:08:55,536 話すのもつらいし 話さないのは もっとつらくて 95 00:08:55,661 --> 00:08:59,373 でも 一生懸命 自分を抑えつけたりしてさ 96 00:09:00,582 --> 00:09:01,625 遊… 97 00:09:06,838 --> 00:09:08,131 (はじく音) アッ… 98 00:09:08,298 --> 00:09:09,132 おやすみ 99 00:09:10,759 --> 00:09:11,969 なっ… 100 00:09:12,844 --> 00:09:15,389 (ドアの開閉音) 101 00:09:16,807 --> 00:09:18,058 おやすみ… 102 00:09:21,895 --> 00:09:26,191 遊のおかげで 茗子の気持ちが 少し分かったような気がした 103 00:09:26,316 --> 00:09:27,317 でも… 104 00:09:28,777 --> 00:09:32,614 遊 まるで 自分のことのようにも聞こえたよ 105 00:09:33,115 --> 00:09:37,035 遊にも 心に 言いたくても 言えない何かがあるの? 106 00:09:40,831 --> 00:09:42,791 (千草(ちぐさ))信じらんない 107 00:09:42,916 --> 00:09:46,336 (生徒)俺 はっきり言って なっちゃんに裏切られたと思ってる 108 00:09:47,254 --> 00:09:50,716 (生徒)こんな気持ちのままで なっちゃんの顔見れないよ 109 00:09:50,841 --> 00:09:52,884 (生徒)そうだ! 誰が何と言おうと― 110 00:09:53,010 --> 00:09:54,928 俺たちは授業をボイコットする! 111 00:09:55,262 --> 00:09:58,015 (麻理(まり))それって 単に サボりたいってだけじゃない 112 00:09:58,140 --> 00:09:59,182 (生徒)エヘヘッ… 113 00:09:59,516 --> 00:10:02,227 (桂子(けいこ))それに たまたま なっちゃんと茗子が― 114 00:10:02,352 --> 00:10:05,731 同じ学校の 先生と生徒だったってだけでしょう 115 00:10:06,315 --> 00:10:09,484 (麻理)卒業までバレなきゃ 問題なかったのよね 116 00:10:09,610 --> 00:10:10,986 (生徒)そういう問題か? 117 00:10:11,445 --> 00:10:14,197 …たく 男の子って ガキっぽくて やぁね 118 00:10:14,323 --> 00:10:15,198 どこが! 119 00:10:18,118 --> 00:10:18,994 (銀太)おい 光希 120 00:10:19,119 --> 00:10:21,872 昨日 茗子ん家(ち)に行ったんだろう? どんな様子だった? 121 00:10:21,997 --> 00:10:23,915 えっ… うん… 122 00:10:24,333 --> 00:10:25,876 (手をたたく音) 123 00:10:29,880 --> 00:10:31,548 (教頭)皆さん いいですか 124 00:10:31,673 --> 00:10:34,843 今日の1時間目は 静かに自習をしていてください 125 00:10:35,510 --> 00:10:36,720 (生徒)なっちゃん どうしたの? 126 00:10:36,845 --> 00:10:39,348 (生徒)なっちゃんから 直接 話が聞きたいよ 127 00:10:39,473 --> 00:10:42,351 (生徒) 教頭 引っ込め! なっちゃん出せ! 128 00:10:43,935 --> 00:10:47,939 あなた方 以前から 私 気になっていたんですが 129 00:10:48,065 --> 00:10:50,484 その“なっちゃん”って 一体 何ですか? 130 00:10:51,026 --> 00:10:52,486 (生徒) なっちゃんは なっちゃんだよ 131 00:10:54,154 --> 00:10:55,322 先生を呼ぶときには― 132 00:10:55,447 --> 00:10:58,825 もっと ふさわしい呼び方と いうものがありますでしょう 133 00:10:59,159 --> 00:11:03,789 ふだんから そういう公私混同した だらしない生活をしているから 134 00:11:03,914 --> 00:11:07,042 今回のような 不祥事を起こすことになるんです 135 00:11:08,001 --> 00:11:11,546 (銀太)教頭先生 俺たち なっちゃんのことが好きだ 136 00:11:12,130 --> 00:11:15,550 みんな なっちゃんのこと 先生として信頼している 137 00:11:16,051 --> 00:11:19,346 茗子とのことは 正直言って びっくりしたけど 138 00:11:19,805 --> 00:11:21,473 不祥事とか だらしないとか 139 00:11:21,598 --> 00:11:23,517 そういう言い方は してもらいたくはねえな 140 00:11:24,267 --> 00:11:25,977 あなた お名前は? 141 00:11:26,561 --> 00:11:27,979 須王(すおう)銀太 142 00:11:28,438 --> 00:11:30,315 そう 須王さん 143 00:11:31,149 --> 00:11:35,570 目上の者に対する話し方が 全然なってないのは 144 00:11:35,695 --> 00:11:38,532 やはり 名村先生の影響かしら 145 00:11:42,994 --> 00:11:45,247 (ドアの開閉音) 146 00:11:51,378 --> 00:11:52,337 (校長)名村君 147 00:11:53,130 --> 00:11:54,464 (ため息) 148 00:11:55,882 --> 00:11:59,594 (校長)結論を急がずに もっと よく考えてみてくれないかね 149 00:12:00,429 --> 00:12:04,349 君を慕っている生徒たちも がっかりするんじゃないのかね? 150 00:12:04,850 --> 00:12:07,853 (名村)僕なりに よく考えての結論なんです 151 00:12:08,520 --> 00:12:10,897 今回のことは 私自身も― 152 00:12:11,022 --> 00:12:14,651 こんな結末で終わらせたくないと 思っているんだが 153 00:12:15,819 --> 00:12:16,862 (ため息) 154 00:12:19,698 --> 00:12:22,534 校長先生のお気持ちは ありがたいんですが 155 00:12:22,659 --> 00:12:25,871 今の僕にできることは これしかないんです 156 00:12:29,374 --> 00:12:30,292 (校長)うん? 157 00:12:33,170 --> 00:12:34,379 名村君! 158 00:12:57,636 --> 00:13:00,514 (教師) う~ん… 今どきの若い教師は― 159 00:13:00,639 --> 00:13:04,726 一体 何を考えているんでしょうね (教師)うん まったくですよ 160 00:13:05,352 --> 00:13:07,521 (教師)常識というものが ないんでしょうか 161 00:13:08,146 --> 00:13:11,775 (教師)これからも 先生方には 気をつけていただかないとね 162 00:13:17,155 --> 00:13:21,159 (桃井)高校時代 私は 木島(きじま)さんとつきあっていた 163 00:13:21,535 --> 00:13:24,746 でも そばには いつも名村君がいて 164 00:13:25,831 --> 00:13:27,457 3人でいることが楽しかった 165 00:13:28,083 --> 00:13:30,419 だから いつも3人一緒だった 166 00:13:35,590 --> 00:13:36,591 それが… 167 00:13:41,722 --> 00:13:45,517 やがて 私の気持ちは 名村君へと傾いていって 168 00:13:45,934 --> 00:13:49,354 私は それを 誰にも相談できずに 苦しむようになった 169 00:13:57,738 --> 00:14:02,159 (桃井)ある日 木島さんが 両親の転勤で 突然の渡米 170 00:14:04,786 --> 00:14:06,288 彼の後ろ姿は― 171 00:14:06,413 --> 00:14:10,584 私の 名村君への思いを 知っているかのように寂しげだった 172 00:14:10,751 --> 00:14:13,920 (飛行機の音) 173 00:14:26,016 --> 00:14:28,560 そして 届いた1通の手紙 174 00:14:29,603 --> 00:14:30,437 ハッ… 175 00:14:32,272 --> 00:14:34,149 (木島)名村と幸せになれ! 176 00:14:34,775 --> 00:14:38,236 それっきり 連絡が取れなくなってしまった 177 00:14:42,366 --> 00:14:44,326 (店員) はい ビール おまちどおさん! 178 00:14:45,786 --> 00:14:48,580 ハァ~ッ… だからさ 179 00:14:48,705 --> 00:14:51,500 僕は 桐稜(とうりょう)で学生時代を送ることができて 180 00:14:51,625 --> 00:14:53,877 ホント良かったと思っているんだ 181 00:14:54,378 --> 00:14:58,131 できれば 生徒たちが“桐稜に来て 良かった”と思うような― 182 00:14:58,256 --> 00:15:01,009 そんな教師になりたいんだよね 183 00:15:01,134 --> 00:15:03,136 (学生) お前らしいよな そういうのって 184 00:15:04,221 --> 00:15:07,516 (学生)亮子(りょうこ)は 卒業してからのこと何か考えてる? 185 00:15:08,600 --> 00:15:10,644 亮子? (桃井)えっ… あっ! 186 00:15:10,894 --> 00:15:13,688 (名村) 亮子はさ ステキな旦那を見つけて 187 00:15:13,814 --> 00:15:15,857 さっさと結婚しちゃうんじゃないの 188 00:15:15,982 --> 00:15:18,902 そうだよな 亮子なら より取り見取りだろう 189 00:15:20,153 --> 00:15:21,238 あら… 190 00:15:21,363 --> 00:15:25,117 そのわりには カレシできないよな なんで? 191 00:15:25,242 --> 00:15:26,952 放っといてくれる? 192 00:15:27,077 --> 00:15:28,120 フン! 193 00:15:28,328 --> 00:15:29,496 もう… 194 00:15:30,622 --> 00:15:32,541 ウフッ… ウフフッ… 195 00:15:34,251 --> 00:15:38,422 (桃井)結局 自分の気持ちを 伝えることができないまま… 196 00:15:40,132 --> 00:15:43,969 3年前 突然 木島さんが この町に帰ってきた 197 00:15:44,511 --> 00:15:50,142 彼は 伝説のメダイユによって 再び巡り会えた女性と結婚していて 198 00:15:50,600 --> 00:15:52,936 そして 私が まだ― 199 00:15:53,061 --> 00:15:56,857 自分の気持ちを話すことさえ できないでいることを知った 200 00:15:57,357 --> 00:16:01,153 (木島)俺はさ 亮子にも名村にも 幸せになってもらいたいよ 201 00:16:04,781 --> 00:16:08,785 亮子 自分の気持ちは 黙ってても伝わらないぜ 202 00:16:08,994 --> 00:16:09,911 えっ… 203 00:16:12,372 --> 00:16:14,958 お前が 自分の気持ちを はっきり言うのを 204 00:16:15,083 --> 00:16:17,169 名村も待っているんじゃないのかな 205 00:16:17,836 --> 00:16:18,795 うん… 206 00:16:23,425 --> 00:16:24,634 ハァ… 207 00:16:25,177 --> 00:16:29,306 こんなふうに 一方的に決着がついてしまうなんて 208 00:16:32,058 --> 00:16:33,685 (教頭) まったく 教師がひどいと― 209 00:16:33,810 --> 00:16:36,688 生徒まで だらしなくなってしまうのね 210 00:16:37,397 --> 00:16:38,607 (ため息) 211 00:16:39,149 --> 00:16:43,195 まあ 結論が出るのも 時間の問題でしょうけど 212 00:16:43,570 --> 00:16:47,282 (教師)教頭先生 それは 一体 どういう意味です? 213 00:16:48,366 --> 00:16:52,787 今 名村先生 校長先生と 話し合ってるところですから 214 00:16:53,121 --> 00:16:57,083 まあ そういった話を されているんだと思いますよ 215 00:16:57,250 --> 00:17:00,795 (教師)あっ… “そういった”と おっしゃいますと その つまり… 216 00:17:01,463 --> 00:17:03,173 (教師)クビっていうことですか? 217 00:17:04,049 --> 00:17:08,678 クビ… 名村君から 教師という職業を取り上げる? 218 00:17:14,893 --> 00:17:15,977 (教師)ああっ… 219 00:17:18,146 --> 00:17:20,774 ハァハァ… 220 00:17:22,984 --> 00:17:24,778 (ノック) (校長)どうぞ 221 00:17:28,782 --> 00:17:29,991 どうしたんだね? 222 00:17:30,367 --> 00:17:34,663 校長先生 私 お話があるんです! 223 00:17:35,038 --> 00:17:38,667 何だね? 君らしくもない 今 名村先生と大事な話を… 224 00:17:38,792 --> 00:17:42,796 分かっています だからこそ 是非 聞いていただきたいのです 225 00:17:42,921 --> 00:17:46,216 (名村)いいんだよ もう (桃井)名村君! 226 00:17:47,050 --> 00:17:47,968 いいんだ 227 00:17:50,345 --> 00:17:54,432 校長先生 名村君は… いえ 名村先生は 228 00:17:54,558 --> 00:17:57,018 この学校で 高校生活を送っていたときから 229 00:17:57,143 --> 00:17:59,312 教師になるのが夢だったんです! 230 00:17:59,437 --> 00:18:02,190 私 ずっと一緒だったから よく知ってるんです 231 00:18:02,857 --> 00:18:04,192 桃井先生… 232 00:18:04,568 --> 00:18:06,778 校長先生も 名村先生が― 233 00:18:06,903 --> 00:18:09,656 どれだけ“教師”という仕事に 一生懸命だったか 234 00:18:09,781 --> 00:18:11,408 よくご存じですよね 235 00:18:11,575 --> 00:18:13,827 そんな名村先生が いいかげんな気持ちで― 236 00:18:13,952 --> 00:18:16,413 女子生徒と つきあったり するわけがないと思います 237 00:18:16,788 --> 00:18:18,456 真剣な 真面目な気持ちで― 238 00:18:18,582 --> 00:18:21,835 秋月(あきづき)さんのことを 考えていたのに違いありません 239 00:18:23,712 --> 00:18:28,675 そうだ… 名村君は 秋月さんのことを真剣に 240 00:18:29,259 --> 00:18:30,677 愛してるんだ 241 00:18:33,513 --> 00:18:37,517 校長先生 どうか 名村先生を辞めさせないでください 242 00:18:37,642 --> 00:18:39,436 いや それが… 243 00:18:39,978 --> 00:18:42,606 決めたのは 僕なんだ (桃井)えっ? 244 00:18:43,481 --> 00:18:45,358 学校を辞める 245 00:18:49,904 --> 00:18:51,823 (プッシュ音) 246 00:18:53,158 --> 00:18:54,868 (呼び出し音) 247 00:18:54,993 --> 00:18:56,870 (お手伝いさん)はい 秋月です 248 00:18:56,995 --> 00:19:00,832 あっ もしもし あの… 私 小石川(こいしかわ)ですけど 249 00:19:01,374 --> 00:19:03,418 茗子さんに替わってもらえますか? 250 00:19:04,252 --> 00:19:05,962 (お手伝いさん) あの… お嬢さまには― 251 00:19:06,087 --> 00:19:09,090 誰からの電話も つながないように 言われておりまして… 252 00:19:09,257 --> 00:19:12,427 (光希) そ… そうなんですか 分かりました 253 00:19:14,554 --> 00:19:18,266 ああ… 茗子 大丈夫なのかな 254 00:19:18,391 --> 00:19:22,687 あっ… 何言ってんだろう 大丈夫に決まってるよ 255 00:19:22,812 --> 00:19:26,816 でも 私なんかが 心配することじゃないよね 256 00:19:37,243 --> 00:19:40,080 名村君… 名村君! 257 00:19:40,455 --> 00:19:41,623 待って! 258 00:19:42,123 --> 00:19:45,168 どうして? どうして学校を辞めるの? 259 00:19:45,293 --> 00:19:47,087 辞めて どうするの? 260 00:19:47,462 --> 00:19:51,091 辞めて広島に帰るつもりだ 261 00:19:51,633 --> 00:19:54,344 そして 両親がやっている不動産屋を継ぐ 262 00:19:54,761 --> 00:19:59,182 そんな… あなたがいなくなったら 秋月さんは どうなるの? 263 00:19:59,349 --> 00:20:02,310 (名村)秋月のためを考えたら こうするのが いちばんいいんだ! 264 00:20:02,560 --> 00:20:03,645 なぜ? 265 00:20:03,770 --> 00:20:07,899 今の僕には 彼女を 幸せにしてやることはできない 266 00:20:09,025 --> 00:20:11,528 秋月の前から姿を消すことが― 267 00:20:11,653 --> 00:20:14,656 今の僕にできる 精いっぱいの愛情なんだ 268 00:20:16,491 --> 00:20:18,868 教師を辞めてまでも? 269 00:20:18,993 --> 00:20:21,413 どうして そこまでしなければ いけないの? 270 00:20:21,830 --> 00:20:25,542 分かってくれよ 君なら分かってくれるだろう? 271 00:20:30,505 --> 00:20:32,882 (名村)じゃ 僕は もう行くよ 272 00:20:37,387 --> 00:20:38,346 亮子… 273 00:20:45,228 --> 00:20:47,147 (悟史(さとし))“秋月のため”だって? 274 00:20:47,772 --> 00:20:50,734 (悟史) 違うね あんたは逃げ出すんだ 275 00:20:51,109 --> 00:20:53,945 三輪(みわ)… いつからそこに? 276 00:20:54,571 --> 00:20:55,572 (悟史)悪いな 277 00:20:55,697 --> 00:20:57,949 立ち聞きするつもりは なかったんだけど 278 00:20:58,074 --> 00:20:59,868 たまたま通りかかったんだよ 279 00:21:00,243 --> 00:21:03,413 でもな さっきから聞いてりゃ あんたが言ってたことは― 280 00:21:03,538 --> 00:21:06,124 自分の卑怯(ひきょう)な行為を 正当化するための― 281 00:21:06,249 --> 00:21:08,126 ごまかしに すぎないんだよ 282 00:21:09,919 --> 00:21:12,088 まあ 俺としては あんたが― 283 00:21:12,213 --> 00:21:14,758 いなくなってくれたほうが 助かるけどね 284 00:21:15,925 --> 00:21:19,012 秋月に アプローチしやすくなるからな 285 00:21:26,478 --> 00:21:28,313 光希 どこ行ってたの? 286 00:21:28,605 --> 00:21:31,816 う… うん ちょ… ちょっと 287 00:21:31,941 --> 00:21:32,817 あっ! 288 00:21:33,234 --> 00:21:35,278 (生徒)なっちゃん (生徒)なっちゃんだ 289 00:21:37,614 --> 00:21:39,157 みんな 席に着いて 290 00:21:39,365 --> 00:21:40,408 なっちゃん 291 00:21:41,034 --> 00:21:42,744 実は 今… 292 00:21:45,371 --> 00:21:47,415 辞職願を提出してきた 293 00:21:47,582 --> 00:21:48,500 えっ? 294 00:21:48,666 --> 00:21:50,585 なっちゃん! (遊)あっ… 295 00:21:50,752 --> 00:21:53,046 (ざわめき) 296 00:21:58,885 --> 00:22:01,095 そんな… なっちゃんが 297 00:22:04,641 --> 00:22:08,019 なっちゃんが 学校を辞める? 298 00:22:17,994 --> 00:22:20,413 (光希) なっちゃんが広島に行っちゃったら 299 00:22:20,538 --> 00:22:24,292 2人は… 茗子は どうなっちゃうの? 300 00:22:24,751 --> 00:22:30,381 (茗子)先生 私も連れてって! 先生なしで幸せになんかなれない! 301 00:22:30,506 --> 00:22:31,883 お願い… 302 00:22:32,925 --> 00:22:35,762 (光希)「ママレード・ボーイ」 “茗子の別れ” 303 00:22:36,179 --> 00:22:38,014 (茗子) “「さよならなんてできない!」”