1 00:00:02,002 --> 00:00:04,671 ⸨俺:お願いします! お願いします! 2 00:00:04,671 --> 00:00:06,673 お願いしま~す! 3 00:00:06,673 --> 00:00:10,177 お願いします! お願いします! こちらを お願いしま~す! 4 00:00:10,177 --> 00:00:12,179 トラック3台 いきま~す! 5 00:00:12,179 --> 00:00:14,181 どうぞ~! 6 00:00:24,024 --> 00:00:26,026 うわぁ…⸩ 7 00:00:26,026 --> 00:00:29,863 まぁ 平凡といえば平凡な人生では あったんですけど➨ 8 00:00:29,863 --> 00:00:31,865 平凡だからこそ➨ 9 00:00:31,865 --> 00:00:34,368 何か輝かしいものに 引かれたというか…。 10 00:00:34,368 --> 00:00:38,205 ⸨イエーイ!⸩ 11 00:00:38,205 --> 00:00:41,708 彼女いない歴イコール 年齢な俺ですけど➨ 12 00:00:41,708 --> 00:00:46,547 その輝きに近づくため がむしゃらに突っ走りましたね。 13 00:00:46,547 --> 00:00:48,882 理想の女性を追い求め続け➨ 14 00:00:48,882 --> 00:00:51,685 それは いにしえの存在にまで及び…。 15 00:00:57,724 --> 00:00:59,993 そしてついに…。 16 00:00:59,993 --> 00:01:04,331 画期的な古代文明の 発掘調査にも加わったわけですよ。 17 00:01:04,331 --> 00:01:06,333 ⸨研究者:Goddess!⸩ 18 00:01:06,333 --> 00:01:08,502 けど なぜか満たされない。 19 00:01:08,502 --> 00:01:12,506 地の果てまで輝きを求めても なぜか満たされなかったんです。 20 00:01:12,506 --> 00:01:15,509 そんな俺が出会ったのが…。 (女神)ストップ。 21 00:01:15,509 --> 00:01:17,511 なんでしょう? 22 00:01:17,511 --> 00:01:20,013 発掘調査の話は本当ですか? 23 00:01:20,013 --> 00:01:22,516 あっ…。 24 00:01:22,516 --> 00:01:24,518 ん~っ…。 25 00:01:24,518 --> 00:01:26,520 そこは盛りましたねっ! 26 00:01:26,520 --> 00:01:28,522 ぎゃぎゃぎゃぎゃ…! (雷撃音) 27 00:01:28,522 --> 00:01:31,024 ウソは嫌いです。 (指を鳴らす音) 28 00:01:31,024 --> 00:01:34,628 (くじ引きくんとTVくんの声) 29 00:03:11,324 --> 00:03:16,663 リスポン。 おぉ…! 俺復活! 30 00:03:16,663 --> 00:03:21,334 五体満足に復活して 飲むお茶のうまさよ~。 31 00:03:21,334 --> 00:03:23,503 どうでしたか? 俺の人生は。 32 00:03:23,503 --> 00:03:27,007 ただのむなしい オタ活人生でしたね。 まぁ➨ 33 00:03:27,007 --> 00:03:30,510 引きこもって ゲーム中毒に なっていないだけましですが。 34 00:03:30,510 --> 00:03:32,512 俺 意外とアウトドア派で➨ 35 00:03:32,512 --> 00:03:35,182 学生時代は週3回も ゲーセンに出向いてました。 36 00:03:35,182 --> 00:03:37,684 それをアウトドア派とは認めません。 37 00:03:37,684 --> 00:03:41,021 家でやる恋愛ゲームも大好きです。 そうですか。 38 00:03:41,021 --> 00:03:44,024 態度が冷たい… ちなみに➨ 39 00:03:44,024 --> 00:03:47,194 俺に対する女神様の 好感度って どれくらいです? 40 00:03:47,194 --> 00:03:50,697 最大を100として 95くらい… でしょうか。 41 00:03:50,697 --> 00:03:54,201 予想外の高さ! 今日も美しいですね! 42 00:03:54,201 --> 00:03:57,704 現在 96です。 43 00:03:57,704 --> 00:04:01,308 ヌルゲーすぎる! 女神様 誰よりも神々しい! 44 00:04:01,308 --> 00:04:04,478 98になりました。 45 00:04:04,478 --> 00:04:07,647 おぉ! ちなみに満点になったら どうなるんです? 46 00:04:07,647 --> 00:04:09,649 はい… いとしさのあまり➨ 47 00:04:09,649 --> 00:04:12,853 あなたを剥製にして インテリアとして飾ります。 48 00:04:14,821 --> 00:04:16,823 おっと…。 49 00:04:16,823 --> 00:04:20,127 恋愛ゲームじゃなかったか。 50 00:04:24,664 --> 00:04:29,002 というわけで ヤドカリでしたね。 はい ヤドカリです。 51 00:04:29,002 --> 00:04:33,173 ただのヤドカリですか。 ヤドカリのモンスターだと➨ 52 00:04:33,173 --> 00:04:36,009 すでに転生している人が いるからですかね。 53 00:04:36,009 --> 00:04:38,011 いました。 (操作音) 54 00:04:40,514 --> 00:04:44,184 食物連鎖の関係で すぐに終わられても困るので➨ 55 00:04:44,184 --> 00:04:47,354 待ち時間のかからない範囲で オプションを増やしておきます。 56 00:04:47,354 --> 00:04:49,356 では いってまいりま…。 57 00:04:49,356 --> 00:04:52,859 ぎゃぎゃぎゃ…! さては忘れてましたね? 58 00:04:52,859 --> 00:04:55,162 痛い痛い痛い あ~! 痛い痛い…。 59 00:05:00,300 --> 00:05:02,302 ヤドカリ! 60 00:05:02,302 --> 00:05:09,609 ♬~ 61 00:05:16,149 --> 00:05:18,985 サプラ~イズ! 62 00:05:18,985 --> 00:05:21,154 戻ってきましたぁ~! 63 00:05:21,154 --> 00:05:23,156 知ってました。 64 00:05:23,156 --> 00:05:26,993 わっ! (爆発音) 65 00:05:26,993 --> 00:05:28,995 リスポン。 66 00:05:28,995 --> 00:05:31,665 途中までは快調だったんですよ。 67 00:05:31,665 --> 00:05:35,502 ヤドカリ人生の快調なんて たかが知れていますがね。 68 00:05:35,502 --> 00:05:37,504 世界にあだなす煉 獄の支配者➨ 69 00:05:37,504 --> 00:05:40,674 グラスレイを倒したところまでは よかったのですが。 70 00:05:40,674 --> 00:05:43,343 しかしそのあと… がはぁ! 71 00:05:43,343 --> 00:05:46,346 まぁ 詳細は見てみましょう。 ハウ~ン。 72 00:05:49,349 --> 00:05:52,352 最初の記憶は卵からかえったとき。 73 00:05:52,352 --> 00:05:54,854 多くのきょうだいたちが 餌となる中➨ 74 00:05:54,854 --> 00:05:58,858 俺は辛うじて生き延び 勇者ライツンベルに拾われます。 75 00:05:58,858 --> 00:06:01,795 ⸨ライツンベル:さぁ 私と共に冒険へ!⸩ 76 00:06:01,795 --> 00:06:04,297 ライツンベルは なぜにヤドカリを? 77 00:06:04,297 --> 00:06:06,466 女神様から与えられたオプションの➨ 78 00:06:06,466 --> 00:06:08,468 「勇者との縁を結ぶ」のおかげです。 79 00:06:08,468 --> 00:06:11,471 私のせいで大惨事に。 そして…。 80 00:06:11,471 --> 00:06:13,473 女神様のオプション➨ 81 00:06:13,473 --> 00:06:16,142 「勇者の最強の武具になる」 の影響で➨ 82 00:06:16,142 --> 00:06:20,146 俺は最強のヤドカリに! 83 00:06:20,146 --> 00:06:23,817 しかし 山を崩し 海を割り 雲を裂いたあとに➨ 84 00:06:23,817 --> 00:06:26,319 勇者はふっと我に返ります。 85 00:06:26,319 --> 00:06:29,656 ⸨なぜ… ヤドカリなのだ…⸩ 86 00:06:29,656 --> 00:06:32,158 最初の段階で気付いてほしかった。 (ライツンベル)なぜ…。 87 00:06:32,158 --> 00:06:34,661 勇者は俺を 手放そうとしたんですが➨ 88 00:06:34,661 --> 00:06:37,831 女神様のオプション 「呪われた武器」の影響で➨ 89 00:06:37,831 --> 00:06:39,833 手放すことが できなかったんです。 90 00:06:39,833 --> 00:06:43,503 そろそろこの世界の神様に 怒られそうですね 私。 91 00:06:43,503 --> 00:06:48,174 しかたなく 所有権を維持する という形で 俺は海に預けられ。 92 00:06:48,174 --> 00:06:51,511 うまく呪いの欠陥を ついてくれて安心しました。 93 00:06:51,511 --> 00:06:56,182 俺は海底神殿で 海の女神 ラクトーシャと出会ったのです。 94 00:06:56,182 --> 00:06:59,019 あっ 女神様より スタイルよかったですよ。 95 00:06:59,019 --> 00:07:04,291 あとで剥製の刑です。 しまった 継続していたのか。 96 00:07:04,291 --> 00:07:07,627 俺は神殿に捕らわれていた ラクトーシャを救い出し➨ 97 00:07:07,627 --> 00:07:10,797 神殿を 愛の巣にすることにしました。 98 00:07:10,797 --> 00:07:12,799 色欲の塊ですね。 99 00:07:12,799 --> 00:07:16,136 しかし 巨大な守護者 リヴァイアクンが現れたのです。 100 00:07:16,136 --> 00:07:18,138 ネーミングセンスが雑。 101 00:07:18,138 --> 00:07:20,473 俺は ひん死の重傷を 負わされましたが➨ 102 00:07:20,473 --> 00:07:23,310 こちらもリヴァイアクンの右目を 失わせました。 103 00:07:23,310 --> 00:07:27,147 ヤドカリに右目を失わされて さんざんなリヴァイアクン。 104 00:07:27,147 --> 00:07:29,983 そんな俺を救ってくれたのが…。 105 00:07:29,983 --> 00:07:32,986 日光浴をしていた紅鮭師匠でした。 106 00:07:32,986 --> 00:07:36,990 ⸨紅鮭師匠:んっ? お前 大丈夫か?⸩ ストップ。 107 00:07:36,990 --> 00:07:41,161 ここまでなんとかファンタジーの体裁は 取れていましたが➨ 108 00:07:41,161 --> 00:07:43,663 紅鮭とは いきなりシュールすぎるでしょう。 109 00:07:43,663 --> 00:07:45,665 そうですか? 110 00:07:45,665 --> 00:07:48,001 俺は憎きリヴァイアクンを倒すため➨ 111 00:07:48,001 --> 00:07:51,004 紅鮭師匠のもとで 修業を始めました。 112 00:07:51,004 --> 00:07:53,840 そして ついに師匠の死をもって➨ 113 00:07:53,840 --> 00:07:58,511 秘奥義 煉 獄剛炎雷鳴冥界蹴を 会得したのです。 114 00:07:58,511 --> 00:08:01,614 とても魚の編み出した技とは 思えませんね。 115 00:08:01,614 --> 00:08:03,950 そして師匠の死を 省いちゃいましたか。 116 00:08:03,950 --> 00:08:06,119 いよいよ リヴァイアクンとの再戦。 117 00:08:06,119 --> 00:08:10,457 俺は自慢のハサミで首を切断 見事 勝利を収めたのでした。 118 00:08:10,457 --> 00:08:14,294 煉 獄剛炎雷鳴冥界蹴で 勝ってほしかった。 119 00:08:14,294 --> 00:08:18,465 そして無事 ラクトーシャを 恋人にすることができました。 120 00:08:18,465 --> 00:08:20,467 ヤドカリを恋人にするとは➨ 121 00:08:20,467 --> 00:08:22,802 なかなか性癖のとがった 海の女神ですね。 122 00:08:22,802 --> 00:08:24,804 あれ? もしかしてやいてます? 123 00:08:24,804 --> 00:08:28,308 内臓をえぐり出したまま 剥製にしてあげましょう。 124 00:08:28,308 --> 00:08:30,977 バッドエンドのレベルが上がってしまった。 125 00:08:30,977 --> 00:08:34,647 恋人と結ばれ ハッピーエンドを 迎えられたはずなのに➨ 126 00:08:34,647 --> 00:08:37,650 なぜ戻ってきたのです。 それがですね…。 127 00:08:39,986 --> 00:08:41,988 ⸨ラクトーシャ:うっ… がはっ!⸩ 128 00:08:41,988 --> 00:08:44,657 「勇者の最強の武具」 「勇者以外➨ 129 00:08:44,657 --> 00:08:47,160 所有できない呪い」両方の因果で➨ 130 00:08:47,160 --> 00:08:49,329 俺を装備しようとしたラクトーシャが➨ 131 00:08:49,329 --> 00:08:51,331 命を落としてしまったのです。 132 00:08:51,331 --> 00:08:57,670 ⸨今まで… ありが…。 ラクトーシャ~!⸩ 133 00:08:57,670 --> 00:08:59,672 その仕組みを知りながら➨ 134 00:08:59,672 --> 00:09:02,609 俺を海に放流した勇者を 憎悪しました。 135 00:09:02,609 --> 00:09:05,278 オプションをつけた私が悪いのですが➨ 136 00:09:05,278 --> 00:09:08,281 都合よく解釈していただき ありがとうございます。 137 00:09:08,281 --> 00:09:11,451 そしていよいよ 因縁の勇者 ライツンベルとの決闘! 138 00:09:11,451 --> 00:09:13,453 結果はどうなったんです? 139 00:09:13,453 --> 00:09:16,623 互いの拳と拳が交差して ダブルノックダウン! 140 00:09:16,623 --> 00:09:19,793 ⸨2人:うぉ~⸩ うわ 本当に拳が交差して…。 141 00:09:19,793 --> 00:09:22,295 んっ? あの あなた。 142 00:09:22,295 --> 00:09:25,298 これ拳じゃなくハサミ。 えっ? 143 00:09:25,298 --> 00:09:28,134 互いの力を認め合った2人は和解。 144 00:09:28,134 --> 00:09:31,137 過去に起きたことを すべて海に流しました。 145 00:09:31,137 --> 00:09:35,141 私の発言も流された…。 ラクトーシャは浮かばれませんね。 146 00:09:35,141 --> 00:09:37,977 死後は浮いてましたよ。 シャラップ。 147 00:09:37,977 --> 00:09:40,480 ⸨この世界にあだなす➨ 148 00:09:40,480 --> 00:09:44,484 煉 獄の支配者 グラスレイを倒してほしい。 149 00:09:44,484 --> 00:09:47,320 君のその手で⸩ だからハサミ。 150 00:09:47,320 --> 00:09:51,658 ⸨必ずや 「この手」で… 友よ! 君に力を託す⸩ 151 00:09:51,658 --> 00:09:53,993 ヤドカリに託しちゃいましたか。 152 00:09:53,993 --> 00:09:57,997 ⸨勇者ライツンベルの敵 今こそ討たせてもらう! 153 00:09:57,997 --> 00:10:00,333 (グラスレイ)どこだ… どこにいる! おい! ここだ! 154 00:10:00,333 --> 00:10:02,335 見えてんだろ! おい!⸩ 155 00:10:02,335 --> 00:10:05,839 ヤドカリちっちゃいから… というか勇者 いつ死にました? 156 00:10:05,839 --> 00:10:10,176 俺に力を託したあと グラスレイの手下にソッコー殺されました。 157 00:10:10,176 --> 00:10:12,345 不用意に託すから。 158 00:10:12,345 --> 00:10:14,347 ⸨おのれ! おのれ! 159 00:10:14,347 --> 00:10:18,184 煉 獄の炎に焼かれよ!⸩ なかなか当たらない。 160 00:10:18,184 --> 00:10:20,353 ⸨おぉ~っ! 161 00:10:20,353 --> 00:10:22,355 ホワッチャ~! ヒィ…。 162 00:10:26,025 --> 00:10:30,196 (グラスレイ)うわぁ~!⸩ 163 00:10:30,196 --> 00:10:33,700 こうして俺は 煉 獄剛炎雷鳴冥界蹴で➨ 164 00:10:33,700 --> 00:10:38,705 見事 グラスレイを原子分解 勝利したのです。 165 00:10:38,705 --> 00:10:42,208 やっと煉 獄剛炎雷鳴冥界蹴 使いましたね。 166 00:10:42,208 --> 00:10:45,712 そしてえげつない威力。 その散りざまはまるで➨ 167 00:10:45,712 --> 00:10:48,715 紅鮭師匠のようでした。 さては➨ 168 00:10:48,715 --> 00:10:53,720 紅鮭師匠に煉 獄剛炎雷鳴冥界蹴 使いましたね。 えっ? 169 00:10:53,720 --> 00:10:58,057 ⸨さぁ 修業の成果を見せてみろ! はい! 170 00:10:58,057 --> 00:11:00,326 うおぉ~! うっ! 171 00:11:00,326 --> 00:11:03,496 えっ なんで こっちに打… ちょ まっ…。 172 00:11:03,496 --> 00:11:06,666 うぅ~!⸩ 173 00:11:06,666 --> 00:11:09,168 世界に平和をもたらした 俺でしたが➨ 174 00:11:09,168 --> 00:11:12,005 ヤドカリだということで 世間から勇者として➨ 175 00:11:12,005 --> 00:11:14,674 認めてもらえませんでした。 当然ですね。 176 00:11:14,674 --> 00:11:18,344 そして寿命が尽き 夢半ばで死んでしまいました。 177 00:11:18,344 --> 00:11:20,346 世界を救えたなら➨ 178 00:11:20,346 --> 00:11:23,183 勇者としての夢は 達成している気がしますけどね。 179 00:11:23,183 --> 00:11:27,353 女性に装備されることが かなわなかったので。 180 00:11:27,353 --> 00:11:30,857 結局 色欲でしたか。 あっ そうそう。 181 00:11:30,857 --> 00:11:33,526 これがお土産の 「紅鮭の缶詰」です。 182 00:11:33,526 --> 00:11:35,695 早速食べましょう! 183 00:11:35,695 --> 00:11:40,867 ⸨紅鮭師匠:俺を食らえ! BENIJAKE~!⸩ 184 00:11:40,867 --> 00:11:42,869 よく食べる気になれますね。 185 00:11:42,869 --> 00:11:46,039 とはいえ お土産で好感度が上がったので。 186 00:11:46,039 --> 00:11:49,876 あっ? 187 00:11:49,876 --> 00:11:54,714 100%に達しましたので 剥製にします。 188 00:11:54,714 --> 00:11:56,716 ほええ! まだ続いてた! 189 00:11:56,716 --> 00:11:59,218 できれば ヤドカリの姿で。 190 00:11:59,218 --> 00:12:03,323 あの姿に愛着湧きましたか。 では。 191 00:12:03,323 --> 00:12:05,491 ふうぅ…。 192 00:12:05,491 --> 00:12:09,829 おぉ… このアングル 最高…! 193 00:12:09,829 --> 00:12:11,831 あっ? あぁ…。 194 00:12:11,831 --> 00:12:14,667 箱に入れておきます。 195 00:12:14,667 --> 00:12:18,671 め 女神様… み 見えない…。 196 00:12:22,008 --> 00:12:25,812 ふぅむ なかなかオツな味ですね この缶詰は。 197 00:12:28,348 --> 00:12:31,651 おっと そろそろ 次の転生をさせねば。 198 00:12:34,520 --> 00:12:38,191 それでは次の転生先を。 199 00:12:38,191 --> 00:12:41,694 返事がない ただのヤドカリの剥製のようだ。 200 00:12:57,043 --> 00:13:02,148 ヘヘヘッ 女神様が 着替えようしてる…? 201 00:13:02,148 --> 00:13:05,151 ぐはあ! (雷撃音) 202 00:13:05,151 --> 00:13:08,321 リスポン。 203 00:13:08,321 --> 00:13:12,492 やはりこの体が落ち着きますね~ 人体が一番です。 204 00:13:12,492 --> 00:13:14,994 剥製なのに よく動けましたね。 205 00:13:14,994 --> 00:13:19,332 執念ですよ 執念。 執念というよりも執着では。 206 00:13:19,332 --> 00:13:24,337 女神様が立てる物音で いろいろと 想像も膨らみましたし。 207 00:13:24,337 --> 00:13:26,673 そんな盗聴ヤドカリは。 えっ? 208 00:13:26,673 --> 00:13:28,675 ぐえっ! 209 00:13:28,675 --> 00:13:30,677 うぅ…。 体をすり潰してあげましょうか。 210 00:13:30,677 --> 00:13:35,381 そろそろ転生のお時間ですぅ…。 211 00:13:37,850 --> 00:13:39,852 フンフンフン…。 (くじ引きくん)ウゥ…。 212 00:13:39,852 --> 00:13:42,855 ヴェッ… オェ…。 213 00:13:42,855 --> 00:13:47,026 ウゥ… オエッ! アタッ。 214 00:13:47,026 --> 00:13:50,363 「魔王城の右扉」です。 215 00:13:50,363 --> 00:13:54,033 いいじゃないですか! 魔王城の右扉。 ついさっきまで➨ 216 00:13:54,033 --> 00:13:56,202 人の体が一番だと 言っていたことに➨ 217 00:13:56,202 --> 00:13:58,204 責任を持ってください。 218 00:13:58,204 --> 00:14:00,807 それで オプションは どうしましょうか? 219 00:14:00,807 --> 00:14:03,509 自動ドアはダメですかね。 ダメです。 220 00:14:07,814 --> 00:14:10,983 ん~ またこの扉。 221 00:14:10,983 --> 00:14:13,820 2話にしてバンクですか? 222 00:14:13,820 --> 00:14:16,155 転生先への扉はこれだけですから。 223 00:14:16,155 --> 00:14:20,326 それに アニメ業界 どこも深刻な人手不足なのです。 224 00:14:20,326 --> 00:14:22,662 なるほど それならしかたがな…。 225 00:14:22,662 --> 00:14:26,165 ぎゃ~ ぎゃぎゃぎゃぎゃ…。 そこは学習しましょう。 (雷撃音) 226 00:14:26,165 --> 00:14:40,680 ♬~ 227 00:14:40,680 --> 00:14:43,583 右扉! 228 00:14:45,518 --> 00:14:47,520 ふぅ…。 229 00:14:47,520 --> 00:14:50,022 発注したいのですが➨ 230 00:14:50,022 --> 00:14:52,525 どこに連絡すれば いいのでしょうか。 231 00:14:52,525 --> 00:14:56,195 め~がみ様~! 232 00:14:56,195 --> 00:14:59,031 おかえりなさい。 ぐへっ。 233 00:14:59,031 --> 00:15:03,136 その椅子 動くんですか? 自由自在です。 234 00:15:03,136 --> 00:15:05,138 おなかすきました。 235 00:15:05,138 --> 00:15:08,808 昨日の残りのカレー合わせて チャーハンでも作りましょう! 236 00:15:08,808 --> 00:15:11,644 (鼻歌) 237 00:15:11,644 --> 00:15:14,480 ヘイッ! フンフフ フンフフ フ~ンフフ~ン。 (指を鳴らす音) 238 00:15:14,480 --> 00:15:17,150 ヘイ ヘイッ! (指を鳴らす音) 239 00:15:17,150 --> 00:15:20,319 勝手に指パッチンで部屋を 使いこなさないでください。 240 00:15:20,319 --> 00:15:25,324 すっかりこの空間になじみました。 部屋を乗っ取られた気分です。 241 00:15:25,324 --> 00:15:27,326 (炒める音) 242 00:15:27,326 --> 00:15:29,996 いや~ でも驚くことにダメでしたよ➨ 243 00:15:29,996 --> 00:15:32,665 魔王城の右扉。 でしょうね。 244 00:15:32,665 --> 00:15:36,002 ぶふっ! んご… おぉ…。 245 00:15:36,002 --> 00:15:39,338 まぁ 一応 報告を聞きましょう。 246 00:15:39,338 --> 00:15:42,008 ただし 料理の手は 止めないでください。 247 00:15:42,008 --> 00:15:44,010 うっ… は~い。 248 00:15:44,010 --> 00:15:47,847 ⸨魔王:うぅ…⸩ 249 00:15:47,847 --> 00:15:51,851 最初は魔王城の玉座の間で 頑張って扉ってたんです。 250 00:15:51,851 --> 00:15:53,853 扉ってたんですね。 251 00:15:56,189 --> 00:15:58,191 ⸨フガ…。 252 00:15:58,191 --> 00:16:00,460 ブワックション!⸩ 253 00:16:00,460 --> 00:16:02,462 とんだトラップ扉ですね。 254 00:16:02,462 --> 00:16:05,465 あまりにホコリっぽいんですよ 魔王城が。 255 00:16:05,465 --> 00:16:11,137 あと猫アレルギーでクシャミが出まして。 ライオンはネコ科ですからね。 256 00:16:11,137 --> 00:16:13,973 あっそうだ! 見た目 強そうな魔物もいました。 257 00:16:13,973 --> 00:16:16,776 たしか 不敗将軍…。 258 00:16:20,646 --> 00:16:25,651 ⸨ガレンザ:お~い! 魔王様に お目通り願~う! 259 00:16:25,651 --> 00:16:27,987 ハ… ハ… ハ…。 260 00:16:27,987 --> 00:16:30,490 ブワックション! ぐわ! 261 00:16:30,490 --> 00:16:32,992 ハ ハ ブァクシュ! ブァクシュ! げふ! あぶ! 262 00:16:32,992 --> 00:16:34,994 ブァクシュ! ぎえ!⸩ 263 00:16:36,996 --> 00:16:39,165 (ガレンザの悲鳴) 264 00:16:39,165 --> 00:16:41,167 なぜ死なないんです? (ガレンザの悲鳴) 265 00:16:41,167 --> 00:16:43,836 彼の強さは本物だったんですよ。 266 00:16:43,836 --> 00:16:47,340 将軍でありながら 一度 戦斧を握れば➨ 267 00:16:47,340 --> 00:16:50,510 敵陣の中央を単騎で駆け抜け…。 268 00:16:50,510 --> 00:16:52,845 アチチ~! ちゃんと集中してください。 269 00:16:52,845 --> 00:16:54,847 比類なき武勇伝が…。 アチチ アチチチ…。 270 00:16:54,847 --> 00:16:57,350 手袋しよ。 アチチチ…。 271 00:16:57,350 --> 00:16:59,352 ち ちなみに彼の最期は…。 272 00:16:59,352 --> 00:17:01,287 (ノック) 273 00:17:01,287 --> 00:17:05,625 ⸨ぎゃっ ぎゃっ… ぎゃ~!⸩ 274 00:17:05,625 --> 00:17:08,628 圧死でした。 やっぱりとどめまで刺しましたか。 275 00:17:11,631 --> 00:17:18,137 (叫び声) 276 00:17:18,137 --> 00:17:20,640 魔王軍の幹部は だいたい しとめましたね。 277 00:17:20,640 --> 00:17:24,644 これだけ被害を出しておきながら よく撤去されませんでしたね。 278 00:17:24,644 --> 00:17:26,812 実は特殊な力の働きで➨ 279 00:17:26,812 --> 00:17:30,983 魔王軍は扉に対して不信感を 持たないようになっていたんです。 280 00:17:30,983 --> 00:17:33,653 カレーをイン! 281 00:17:33,653 --> 00:17:35,655 匂いがテロですね。 282 00:17:35,655 --> 00:17:38,991 しかし そんなオプションつけましたか? 283 00:17:38,991 --> 00:17:41,827 魔王城の左扉のオプションですね。 284 00:17:41,827 --> 00:17:45,998 彼もまた 意思を持った扉でしたが…。 285 00:17:45,998 --> 00:17:48,000 仲よくはなれませんでした。 286 00:17:48,000 --> 00:17:50,002 ⸨左扉:愚か者! 287 00:17:50,002 --> 00:17:54,006 魔王様の 忠実なる家具として働け! 288 00:17:54,006 --> 00:17:56,008 魔王など この世にはいらない。 289 00:17:56,008 --> 00:17:58,678 必要なのだ。 必要なもんか。 290 00:17:58,678 --> 00:18:00,780 うるさい! やかましい!⸩ 291 00:18:00,780 --> 00:18:04,784 魔王もノイローゼになりませんかね。 そこはほら➨ 292 00:18:04,784 --> 00:18:08,955 不信感を持たないという オプションがありますから。 293 00:18:08,955 --> 00:18:13,125 俺たちの言い争いは 魔王の脳内の謎の言葉として➨ 294 00:18:13,125 --> 00:18:16,796 処理されていたのです。 ノイローゼになるしか。 295 00:18:16,796 --> 00:18:18,798 魔王軍は➨ 296 00:18:18,798 --> 00:18:22,301 やがて人間たちに 押され始めてしまいます。 297 00:18:22,301 --> 00:18:24,470 幹部たちが自陣の城の扉に➨ 298 00:18:24,470 --> 00:18:27,640 ことごとく圧殺されていれば そうもなるしょう。 299 00:18:27,640 --> 00:18:29,642 サラダを盛る際には➨ 300 00:18:29,642 --> 00:18:31,811 彩りよくお願いします。 は~い。 301 00:18:31,811 --> 00:18:34,647 ⸨ユーラレクトフルレト:必ず勝利を!⸩ 302 00:18:34,647 --> 00:18:39,051 そしていよいよ 勇者 ユーラレクトフルレトがやってきました。 303 00:18:40,987 --> 00:18:45,658 ⸨お前一人だけか? 人望ないな! グウゥ! 304 00:18:45,658 --> 00:18:49,161 滅びろ魔王! ゴワァ~! 305 00:18:49,161 --> 00:18:52,999 ぬおぉ~! これでも食らえ~! 306 00:18:52,999 --> 00:18:56,002 グォ~! 307 00:18:56,002 --> 00:18:58,504 (ライオン)ニャ~ン…。 (倒れる音) 308 00:18:58,504 --> 00:19:00,606 なんだ? おい!⸩ 309 00:19:00,606 --> 00:19:04,777 魔王の ひん死になればなるほど 強大な力を得て再生する➨ 310 00:19:04,777 --> 00:19:07,780 「無限の成長」というスキルが すさまじく…。 311 00:19:07,780 --> 00:19:11,617 ⸨誰が人望ないだ~! 312 00:19:11,617 --> 00:19:13,619 ヤバっ! ヒィ! 313 00:19:13,619 --> 00:19:15,955 グッハッハッハ…! 314 00:19:15,955 --> 00:19:17,957 ワーッハッハ…! コイツ 気にしてるだろ!⸩ 315 00:19:17,957 --> 00:19:20,459 更には。 ⸨んなっ!? 316 00:19:20,459 --> 00:19:22,461 ヒィッ!⸩ 317 00:19:22,461 --> 00:19:25,297 突如背後から魔法攻撃をしてきた 左扉によって➨ 318 00:19:25,297 --> 00:19:27,800 勇者は窮地に! 319 00:19:27,800 --> 00:19:30,636 このままでは 勇者が死んでしまう! 320 00:19:30,636 --> 00:19:33,639 だけど俺には 開け閉めすることしかできない! 321 00:19:36,475 --> 00:19:39,812 左扉も攻撃できたというのは 予想外でした。 322 00:19:39,812 --> 00:19:44,150 ホント 扉のくせに魔法とか 使うなって文句言いましたよ。 323 00:19:44,150 --> 00:19:46,318 あなたにだけは 言われたくないですね。 324 00:19:46,318 --> 00:19:49,488 しかしですね~ このあとが大変でして。 325 00:19:49,488 --> 00:19:52,324 魔王を倒して ハッピーエンドではないのですか? 326 00:19:52,324 --> 00:19:54,326 それがですね~。 327 00:19:54,326 --> 00:19:56,495 ⸨貴様も死ね~! ハッ! 328 00:19:56,495 --> 00:19:59,832 フンッ! って! ざっけんな 殺すぞ! 329 00:19:59,832 --> 00:20:02,668 (魔王)ぐわぁ! これは…。 330 00:20:02,668 --> 00:20:08,507 人望のなさか~! ウソ!? うわぁ! うぅ…。 331 00:20:08,507 --> 00:20:10,509 わ~っ! うわぁ~! 332 00:20:10,509 --> 00:20:12,511 (左扉)ぎぇぇ~!⸩ (爆発音) 333 00:20:12,511 --> 00:20:16,849 あっ 都合よく倒しましたね。 はい。 334 00:20:16,849 --> 00:20:19,351 ⸨やったぁ~! しゃ~っ!⸩ 335 00:20:19,351 --> 00:20:23,689 突然の出来事に 勇者も12名の個性派ヒロインたちと➨ 336 00:20:23,689 --> 00:20:27,359 勝利を喜びます。 取って付けたようなハーレム要素。 337 00:20:27,359 --> 00:20:30,863 でも ヒロインの一人が 猫耳系ヒロインだったのです。 338 00:20:30,863 --> 00:20:33,365 ⸨にゃはは~ん ごろにゃ~ん⸩ あっ。 339 00:20:33,365 --> 00:20:37,203 あなた たしか猫アレルギー。 ⸨ハ… ハ ハ…。 340 00:20:37,203 --> 00:20:40,206 ブワックション! ぐあぁ!⸩ 341 00:20:40,206 --> 00:20:42,708 やらかしましたね。 はい。 (ヒロインたちの悲鳴) 342 00:20:42,708 --> 00:20:46,378 (ヒロイン)なんばしよっと…! 343 00:20:46,378 --> 00:20:49,715 ⸨このクソ無能扉~! しゃべんな! 344 00:20:49,715 --> 00:20:53,052 はぁ!? お前たちが悪いんだろ? 入り口でたむろしやがって! 345 00:20:53,052 --> 00:20:55,721 違うだろ~ 違うだろ~! うるせぇ なめんな!⸩ 346 00:20:55,721 --> 00:20:57,890 激怒したヒロインたちと俺の➨ 347 00:20:57,890 --> 00:20:59,892 壮絶なバトルの末➨ 348 00:20:59,892 --> 00:21:01,827 魔王城がなくなったことで➨ 349 00:21:01,827 --> 00:21:03,829 俺の 「魔王城の扉」という➨ 350 00:21:03,829 --> 00:21:06,632 アイデンティティーも失われ 消滅しました。 351 00:21:08,667 --> 00:21:11,003 さっ いただきましょうか。 352 00:21:11,003 --> 00:21:13,005 あの。 はい。 353 00:21:13,005 --> 00:21:18,177 このテーブルは初めて見ますが。 お土産の魔王城の左扉です。 354 00:21:18,177 --> 00:21:20,179 テーブルに加工しておきました。 355 00:21:20,179 --> 00:21:24,683 物を無駄にしない精神は 評価しましょう。 では。 356 00:21:24,683 --> 00:21:27,853 いただきます。 いただきま~す! 357 00:21:27,853 --> 00:21:30,356 アムアム… モグモグ…。 358 00:21:30,356 --> 00:21:34,193 ん~っ 有り合わせにしては…。 359 00:21:34,193 --> 00:21:36,195 むっ…。 360 00:21:36,195 --> 00:21:39,698 あっ… ヘヘッ こんなのでよければ➨ 361 00:21:39,698 --> 00:21:41,867 女神様のために毎日作りますよ。 362 00:21:41,867 --> 00:21:46,071 カレーチャーハンは週に1回で十分です。 はいはい。