1 00:00:06,974 --> 00:00:08,976 あっ 俊平。 (秋山)あっ…。 2 00:00:08,976 --> 00:00:10,978 何? また 部屋で食べんの? 3 00:00:10,978 --> 00:00:14,481 べっ… 別にいいだろ。 どこで食べようと。 4 00:00:14,481 --> 00:00:17,484 まあ いいけど。 5 00:00:17,484 --> 00:00:20,988 なんか ザ・オタクって感じ。 6 00:00:20,988 --> 00:00:24,491 (秋山)うっせえ。 (ドアの開閉音) 7 00:00:28,328 --> 00:00:32,499 フゥ… フッ お待たせ。 8 00:00:32,499 --> 00:00:34,801 ごはんだよ。 9 00:00:40,507 --> 00:00:42,509 はい。 10 00:00:49,516 --> 00:00:52,185 フゥ…。 11 00:00:52,185 --> 00:01:09,102 ♬~ 12 00:02:52,005 --> 00:02:54,007 (秋山)ねえ 秘鳥君。 13 00:02:54,007 --> 00:02:56,843 無理にとは言わないけど➡ 14 00:02:56,843 --> 00:03:00,047 何があったか 話してくれない? 15 00:03:07,120 --> 00:03:09,790 《秋山:もう 3日も この調子だ。 16 00:03:09,790 --> 00:03:14,628 うちに連絡しようとすると 止められるし…。 17 00:03:14,628 --> 00:03:17,464 まさか 虐待? 18 00:03:17,464 --> 00:03:20,634 いや あの夫婦にかぎって それは…。 19 00:03:20,634 --> 00:03:25,639 でも まあ オリゴン村だしな。 20 00:03:25,639 --> 00:03:28,809 君が 俺を救ってくれたように➡ 21 00:03:28,809 --> 00:03:31,978 今度は 俺が 君を…》 22 00:03:31,978 --> 00:03:33,980 あ~! 23 00:03:33,980 --> 00:03:37,317 この村って 息苦しいよね。 24 00:03:37,317 --> 00:03:40,153 みんな 理想とするライフスタイルがあって➡ 25 00:03:40,153 --> 00:03:42,823 それを演じるのに必死でさ。 26 00:03:42,823 --> 00:03:46,660 蓋を開ければ 等しく問題だらけ。 27 00:03:46,660 --> 00:03:49,329 うちの姉ちゃんだって➡ 28 00:03:49,329 --> 00:03:51,498 ふだんは だらしないってのに。 29 00:03:51,498 --> 00:03:54,167 ⚟俊平。 やべっ。 (ドアの開く音) 30 00:03:54,167 --> 00:03:56,503 あんたの友達 来てるよ。 31 00:03:56,503 --> 00:03:59,506 あっ… うん。 わかった。 32 00:03:59,506 --> 00:04:02,609 誰だ? 33 00:04:02,609 --> 00:04:04,611 は~い。 34 00:04:08,281 --> 00:04:11,284 えっ… えっ? 35 00:04:11,284 --> 00:04:14,287 なんで 外に…。 36 00:04:14,287 --> 00:04:18,625 (ダリ)えっとね 僕… そう。 窓から出ちゃって。 37 00:04:18,625 --> 00:04:20,961 もう一度 中に入れてよ。 38 00:04:20,961 --> 00:04:24,631 あっ ああ… もちろんだけどさ。 39 00:04:24,631 --> 00:04:28,135 変な秘鳥君。 40 00:04:28,135 --> 00:04:30,137 秋山君。 えっ? 41 00:04:30,137 --> 00:04:32,973 僕 喉 渇いちゃった。 紅茶 入れてきて。 42 00:04:32,973 --> 00:04:34,975 はぁ? フフッ。 43 00:04:34,975 --> 00:04:37,577 もう わがままだな。 44 00:04:41,982 --> 00:04:51,992 ♬~ 45 00:04:51,992 --> 00:04:54,327 ミギ? 46 00:04:54,327 --> 00:04:56,997 そこに いるんだな。 47 00:04:56,997 --> 00:05:01,101 なあ ミギ。 帰ってきてくれ。 48 00:05:01,101 --> 00:05:04,938 僕らは 2人で 瑛二に復しゅうするんだ。 49 00:05:04,938 --> 00:05:08,275 2人で1人じゃないと… だめなんだ。 50 00:05:08,275 --> 00:05:10,277 だから…。 51 00:05:10,277 --> 00:05:14,281 ミギ! 開けろ… くっ…。 52 00:05:14,281 --> 00:05:18,952 うっ ぐっ… フッ くっ くっ… うっ! 53 00:05:18,952 --> 00:05:21,788 ごめん 紅茶の葉っぱ 切れてた。 54 00:05:21,788 --> 00:05:25,292 ジュースでいい? うん ありがとう。 55 00:05:30,630 --> 00:05:33,633 《くそ… 邪魔だ! どっか行け!》 56 00:05:33,633 --> 00:05:38,638 ねえ 秘鳥君。 気分転換に 勉強 教えてくれない? えっ? 57 00:05:38,638 --> 00:05:42,309 こないだの授業の 復習したくてさ。 ああ。 58 00:05:42,309 --> 00:05:45,312 あ~ ここだね。 59 00:05:45,312 --> 00:05:48,148 ここは反比例だから 双曲線になる。 60 00:05:48,148 --> 00:05:50,150 なるほど。 61 00:05:50,150 --> 00:05:52,819 《くそっ! こんなことしてる場合では…。 62 00:05:52,819 --> 00:05:55,155 ミギを説得したいってのに》 63 00:05:55,155 --> 00:05:57,157 あっ…。 (物音) 64 00:05:57,157 --> 00:05:59,326 えっ… 聞いた? 今の。 65 00:05:59,326 --> 00:06:02,429 あっ いや… ほら 次の問題を。 66 00:06:02,429 --> 00:06:05,098 いや クローゼットから 確かに…。 あっ…。 67 00:06:05,098 --> 00:06:07,601 秋山君! えっ? 68 00:06:07,601 --> 00:06:09,603 あっ。 69 00:06:13,273 --> 00:06:16,109 あっ… ああ…。 70 00:06:16,109 --> 00:06:19,112 傷つけるつもりはなかった。 71 00:06:19,112 --> 00:06:22,115 あっ… え~っと…。 72 00:06:22,115 --> 00:06:26,119 これも すべて… 復しゅうのためなんだ! 73 00:06:26,119 --> 00:06:28,622 (秋山)あっ いや… ごめん。 74 00:06:28,622 --> 00:06:30,624 俺こそ 気を散らして。 75 00:06:30,624 --> 00:06:34,628 復習したいって言ったのは 俺なのに…。 76 00:06:34,628 --> 00:06:36,796 でも 驚いたな。 77 00:06:36,796 --> 00:06:39,966 秘鳥君が こんなにも 熱心だなんて。 78 00:06:39,966 --> 00:06:44,304 やっぱり 学年1位は違うね。 それは…。 79 00:06:44,304 --> 00:06:47,607 あの日 お母さんに誓っただろう? 80 00:06:51,144 --> 00:06:53,647 あっ…。 81 00:06:53,647 --> 00:06:58,985 ⦅洋子:秘鳥君 次も 1位 取るって 言ったわよね? 82 00:06:58,985 --> 00:07:01,421 アーハーン?⦆ 83 00:07:01,421 --> 00:07:05,091 もう やめよう。 復習なんて。 はっ? 84 00:07:05,091 --> 00:07:09,763 お母さんの期待に応えて いい子なんて 演じることない。 85 00:07:09,763 --> 00:07:12,599 本当の自分を解き放つんだ! 86 00:07:12,599 --> 00:07:16,269 (ミギ)本当の自分…。 87 00:07:16,269 --> 00:07:26,947 ♬~ 88 00:07:26,947 --> 00:07:28,949 んっ? (壁をたたく音) 89 00:07:28,949 --> 00:07:33,119 ⚟ちょっと うるさいんだけど! 今 何時か わかってんの? 90 00:07:33,119 --> 00:07:36,122 (秋山)酉の刻から 6時間少々。 ⚟殺すぞ。 91 00:07:36,122 --> 00:07:39,292 あっ…。 《おっ…。 92 00:07:39,292 --> 00:07:41,294 ミギ?》 93 00:07:43,797 --> 00:07:46,966 《ミギ! 何を?》 (秋山)ごめん ごめん 秘鳥君。 94 00:07:46,966 --> 00:07:51,137 さっきの続きだけど…。 復しゅうなんて どうでもいい。 95 00:07:51,137 --> 00:07:53,640 《えっ?》 (秋山)えっ? 今 なんて…。 96 00:07:53,640 --> 00:07:56,810 もう 僕は➡ 97 00:07:56,810 --> 00:07:59,646 誰の指図も受けない。 98 00:07:59,646 --> 00:08:02,048 あっ… ハッ…。 99 00:08:04,584 --> 00:08:09,422 (秋山)ああ 秘鳥君 ついに 自分を解き放てたね! 100 00:08:09,422 --> 00:08:13,259 俺 今 外を 思いっ切り 飛び回りたい気分だ! 101 00:08:13,259 --> 00:08:16,262 行こう! (ドアの開く音) 102 00:08:16,262 --> 00:08:18,598 ミギ? 待てよ! 103 00:08:18,598 --> 00:08:22,602 ハァハァハ… ハァハァ…。 104 00:08:22,602 --> 00:08:36,282 ♬~ 105 00:08:36,282 --> 00:08:38,451 僕は! 106 00:08:38,451 --> 00:08:44,257 僕は 自由だ~! 107 00:08:47,293 --> 00:08:50,296 《お母さん 僕は…》 108 00:08:53,967 --> 00:08:57,270 《復しゅうする 1人でも》 109 00:09:00,240 --> 00:09:03,910 秘鳥君 待ってたんだから! 110 00:09:03,910 --> 00:09:05,912 これ な~んだ? 111 00:09:07,914 --> 00:09:12,085 ハエ。 ブッブー。 正解は モスキート。 蚊よ。 112 00:09:12,085 --> 00:09:14,921 今度の日曜 オリゴン村広場で➡ 113 00:09:14,921 --> 00:09:17,757 ハロウィーン仮装大会が開かれるの。 114 00:09:17,757 --> 00:09:20,260 かぼちゃや 吸血鬼じゃ ありきたりじゃない? 115 00:09:20,260 --> 00:09:23,096 だから 大穴 吸血モスキート! 116 00:09:23,096 --> 00:09:27,934 これなら 誰とも かぶらないし エッジが効いてるでしょ! 117 00:09:27,934 --> 00:09:30,737 冗談だろ こんな羽虫…。 118 00:09:33,773 --> 00:09:35,775 ミギが着ろよ。 119 00:09:38,611 --> 00:09:41,614 (修)確かに 秘鳥君の蚊なら➡ 120 00:09:41,614 --> 00:09:45,785 全身の血を吸われて 出がらしになってもかまわないね。 121 00:09:45,785 --> 00:09:49,956 でしょ でしょ? これなら 瑛二君にも勝てるかも。 122 00:09:49,956 --> 00:09:53,460 瑛二君も出るの? (洋子)ええ もちろん。 123 00:09:53,460 --> 00:09:57,964 去年は 名画の仮装で優勝したわ。 124 00:09:57,964 --> 00:10:01,468 金ぱくを ふんだんに使ってね。 125 00:10:01,468 --> 00:10:05,305 《これは… おあつらえ向きじゃないか? 126 00:10:05,305 --> 00:10:10,310 大衆の面前で 瑛二に ぶざまな死を!》 127 00:10:10,310 --> 00:10:14,314 そういえば 秘鳥君 えらく小食ね。 128 00:10:14,314 --> 00:10:17,817 いつもの半分も 食べてないじゃない。 129 00:10:17,817 --> 00:10:22,655 そんなことないさ。 あむっ… うん。 あむっ。 130 00:10:22,655 --> 00:10:24,824 おいしい。 おいしいよ。 131 00:10:24,824 --> 00:10:26,826 《しっかりしろ ダリ。 132 00:10:26,826 --> 00:10:30,330 ミギなんか いなくても 1人で やっていける。 133 00:10:30,330 --> 00:10:33,666 僕1人で 事足りる》 134 00:10:33,666 --> 00:10:36,836 お代わり。 (洋子)なんだ。 いつもの秘鳥君ね。 135 00:10:36,836 --> 00:10:38,838 フフッ。 136 00:10:38,838 --> 00:10:41,841 (おう吐する声) 137 00:10:41,841 --> 00:10:47,547 大丈夫さ。 じきに慣れる。 じきに…。 138 00:10:49,682 --> 00:10:54,187 (洋子)ウフフフフ… 久しぶりね 一緒に パイ作り。 139 00:10:54,187 --> 00:10:58,191 また パイ編み 頼むわよ。 あっ…。 140 00:10:58,191 --> 00:11:01,461 《いや 落ち着け。 141 00:11:01,461 --> 00:11:04,797 交互に編み込むだけだ。 142 00:11:04,797 --> 00:11:07,133 1人で できる》 143 00:11:07,133 --> 00:11:16,476 ♬~ 144 00:11:16,476 --> 00:11:18,811 (洋子)まあ 悪くないわね。 145 00:11:18,811 --> 00:11:23,149 パイというよりかは 秘鳥君の つむじみたいだけど。 146 00:11:23,149 --> 00:11:26,819 《しっかりしろ ダリ。 147 00:11:26,819 --> 00:11:30,156 復しゅうは 目前に迫ってるんだぞ。 148 00:11:30,156 --> 00:11:34,661 1人で… できるはずさ》 149 00:11:34,661 --> 00:11:38,331 痛てて…。 150 00:11:38,331 --> 00:11:40,667 お父さん。 んっ? 151 00:11:40,667 --> 00:11:43,503 肩もみ してあげる。 152 00:11:43,503 --> 00:11:46,506 うれしいね。 欲しい物あるかい? 153 00:11:46,506 --> 00:11:48,841 フフッ… そんなんじゃないよ。 154 00:11:48,841 --> 00:11:52,512 《1人で できる。 155 00:11:52,512 --> 00:11:55,181 まずは 右手で たたき➡ 156 00:11:55,181 --> 00:11:59,018 次いで 左手で もみ すかさずに…》 157 00:11:59,018 --> 00:12:03,957 フッフッ フッフッ フッフッ フッフッ フッフッ フッフッ…。 158 00:12:03,957 --> 00:12:07,460 ハァハァ… どう? お父さん 気持ちいい? 159 00:12:07,460 --> 00:12:12,966 フッフッ フッフッ フッフッ…。 秘鳥君 もう いいよ。 160 00:12:12,966 --> 00:12:18,771 ハァ… えっ? ハァハァハァ…。 161 00:12:20,807 --> 00:12:22,976 (修)汗だくじゃないか。 あっ…。 162 00:12:22,976 --> 00:12:25,478 一緒に お風呂 入ろうか。 163 00:12:31,985 --> 00:12:34,821 (修)そいや。 えっ? ハハハハ…。 164 00:12:34,821 --> 00:12:37,824 秘鳥君も やってみるか? それ! 165 00:12:46,100 --> 00:12:49,002 んっ? 166 00:12:51,004 --> 00:12:53,006 えい! あ~… あっ。 167 00:12:53,006 --> 00:12:55,842 (修)アハハハハ… あひるさん パワーアップ! 168 00:12:55,842 --> 00:12:57,844 それ! んっ…。 169 00:12:57,844 --> 00:13:02,448 2つより 1つから出る水 強し。 170 00:13:02,448 --> 00:13:05,451 あひるの片目を塞いでごらん。 171 00:13:07,620 --> 00:13:10,456 うわ~! そうそう そんな感じ。 172 00:13:10,456 --> 00:13:13,126 《簡単なことだったんだ。 173 00:13:13,126 --> 00:13:17,297 穴は 2つより 1つのほうが 強い鉄砲を打てる。 174 00:13:17,297 --> 00:13:22,135 ともすれば… 僕の中にいた ミギを消せばいい》 175 00:13:22,135 --> 00:13:24,470 (修)うっ 秘鳥君~! (水鉄砲を撃つ音) 176 00:13:24,470 --> 00:13:27,473 あっ 今度は 目か。 今度は 目だね。 177 00:13:31,311 --> 00:13:34,480 秘鳥君! どう? 178 00:13:34,480 --> 00:13:36,482 (修/洋子)あっ! 179 00:13:38,985 --> 00:13:43,589 《さあ 復しゅう劇の幕開けだ! フッ…》 180 00:13:46,492 --> 00:13:52,832 🎤エントリーナンバー16 一人前ビーバー! (歓声と拍手) 181 00:13:52,832 --> 00:13:55,668 (丸太)ダムを造るぞ! 182 00:13:55,668 --> 00:13:59,005 ムシャムシャ ムシャムシャ…。 183 00:13:59,005 --> 00:14:01,941 はぁ~ どっこらせっと…。 (笑い声) 184 00:14:01,941 --> 00:14:06,112 (丸太)おばあちゃん ちゃんと 大木みたいに倒れてよ。 185 00:14:06,112 --> 00:14:08,948 《フン… けつの青い げっ歯類よ》 186 00:14:08,948 --> 00:14:11,451 🎤エントリーナンバー29➡ 187 00:14:11,451 --> 00:14:14,620 我々には かつて翼があった。 188 00:14:14,620 --> 00:14:18,958 🎤これは すごい! 本物… いや それ以上! 189 00:14:18,958 --> 00:14:22,795 《フン… ふてぶてしい鳥畜生め》 190 00:14:22,795 --> 00:14:25,798 🎤しかし もう1匹は 依然 動かない。 191 00:14:25,798 --> 00:14:29,802 🎤いや 待て。 ハシビロコウだ~! 動かなくて 正解だ。 192 00:14:29,802 --> 00:14:33,973 全く とんだ茶番だな。 なあ ミギ…。 193 00:14:33,973 --> 00:14:36,809 ハッ… しっかりしろ。 194 00:14:36,809 --> 00:14:39,979 (洋子)そうよ しっかりして。 んっ…。 195 00:14:39,979 --> 00:14:43,316 秘鳥君 出番よ。 いい? 秘鳥君。 196 00:14:43,316 --> 00:14:46,652 優勝は 村人の投票で決まるの。 197 00:14:46,652 --> 00:14:48,988 思いっ切り チャーミングにね! 198 00:14:48,988 --> 00:14:51,824 うん! お母さん。 199 00:14:51,824 --> 00:14:55,828 🎤お次は エントリーナンバー36! 200 00:14:55,828 --> 00:15:01,267 (歓声と拍手) 201 00:15:01,267 --> 00:15:05,772 🎤こよい あなたの血を吸うのは 吸血鬼ではない…。 202 00:15:05,772 --> 00:15:09,609 吸血モスキート! 203 00:15:09,609 --> 00:15:11,778 何それ? ハハハ! 何だ? あれ。 (笑い声) 204 00:15:11,778 --> 00:15:15,615 (笑い声) 205 00:15:15,615 --> 00:15:19,952 怖~い! 私の血 吸われちゃうかも~。 206 00:15:19,952 --> 00:15:23,122 大丈夫。 僕が守る… んっ!? あっ!? 207 00:15:23,122 --> 00:15:25,625 🎤なんと~! モスキート➡ 208 00:15:25,625 --> 00:15:27,960 吸うのではなく 吐き捨てた~! 209 00:15:27,960 --> 00:15:32,632 🎤これには 会場 大ブーイング! (ブーイング) 210 00:15:32,632 --> 00:15:35,968 オー… バッドボーイ…。 ああ…。 211 00:15:35,968 --> 00:15:40,306 《僕が まっとうに 羽虫を 演じるわけがないだろう》 212 00:15:40,306 --> 00:15:42,308 (洋子)もう 秘鳥君ったら! 213 00:15:42,308 --> 00:15:45,478 ちょっぴり 前衛的すぎるわよ! ブンブン。 214 00:15:45,478 --> 00:15:50,650 まあ これが パンクロックコンテストなら 間違いなく 優勝だったわね。 215 00:15:50,650 --> 00:15:53,820 会場を一瞬にして 地獄に…。 ねえ 今年も コンテストの優勝は➡ 216 00:15:53,820 --> 00:15:56,656 瑛二君かな? 当たり前じゃない! 217 00:15:56,656 --> 00:15:59,325 毎年 毎年 瑛二君が優勝して➡ 218 00:15:59,325 --> 00:16:02,595 栄光の玉座に座るのが 風物詩ってもんよ! 219 00:16:02,595 --> 00:16:07,600 アハーン! 今年の仮装も 楽しみ! ウフフフ! 220 00:16:07,600 --> 00:16:10,603 《フフッ… おあいにくさま。 221 00:16:10,603 --> 00:16:14,440 今年の玉座は 栄光の玉座などではない。 222 00:16:14,440 --> 00:16:17,777 僕の手により 改造されし…。 223 00:16:17,777 --> 00:16:21,280 恥辱にまみれた 死の玉座さ!》 224 00:16:21,280 --> 00:16:23,950 さあ 皆さん お待たせいたしました! 225 00:16:23,950 --> 00:16:25,952 絶対的王者の登場です! 226 00:16:25,952 --> 00:16:28,788 んっ? まあ 次は 瑛二君ですって! 227 00:16:28,788 --> 00:16:31,290 一条瑛二君! 228 00:16:31,290 --> 00:16:35,127 🎤による…。 (歓声と拍手) 229 00:16:35,127 --> 00:16:38,297 (ざわめき) 230 00:16:38,297 --> 00:16:40,633 えっ? 231 00:16:40,633 --> 00:16:45,471 え~っと… なんの仮装でしょうか? 232 00:16:45,471 --> 00:16:49,475 どうしちゃったんだろう? いつもの瑛二君じゃない。 233 00:16:49,475 --> 00:16:52,311 《なんだ? あの ふぬけっぷりは…。 234 00:16:52,311 --> 00:16:54,313 ハッ… まさか!》 235 00:16:54,313 --> 00:16:58,484 ⦅瑛二:お化けじゃなかったんだ⦆ 236 00:16:58,484 --> 00:17:01,921 《あれが 原因か? どうする…。 237 00:17:01,921 --> 00:17:04,423 これじゃ 優勝は…》 238 00:17:04,423 --> 00:17:09,262 な~んだ がっかり。 今年の瑛二君の優勝は 絶望的ね。 239 00:17:09,262 --> 00:17:11,597 《どうする? どうしたら…》 240 00:17:11,597 --> 00:17:14,767 あれじゃ まるで貧乏人よ。 《あっ… そうだ》 241 00:17:14,767 --> 00:17:16,769 ハァ…。 どうしちゃったのかしら。 242 00:17:16,769 --> 00:17:20,106 あの仮装は…。 あっ。 コショコショ コショコショ…。 243 00:17:20,106 --> 00:17:23,276 えっ? だとしたら なんで 何も持ってないの? 244 00:17:23,276 --> 00:17:27,780 あっ もしかしたらさ…。 うそ! 245 00:17:27,780 --> 00:17:30,116 ねえ 知ってる? 瑛二君の仮装…。 246 00:17:30,116 --> 00:17:34,954 (話し声) 247 00:17:34,954 --> 00:17:39,959 《フッフフ… なにも 血を吸うだけが モスキートではない。 248 00:17:39,959 --> 00:17:44,063 ある思想を 人々に感染させるのだ》 249 00:17:50,303 --> 00:17:53,139 🎤お~っと! なぜだ!? おひねりが…。 250 00:17:53,139 --> 00:17:56,142 🎤おひねりが止まらない! 251 00:17:56,142 --> 00:18:00,246 (泣き声) 252 00:18:00,246 --> 00:18:03,249 あの… これは どういうことでしょうか? 253 00:18:03,249 --> 00:18:05,751 えっ… 瑛二君は➡ 254 00:18:05,751 --> 00:18:09,255 何よりも大事にしてた楽器を 売ったんです。 255 00:18:09,255 --> 00:18:12,258 一かけらのパンを買うために。 256 00:18:12,258 --> 00:18:14,760 🎤なぜ 一かけらのパンを? 257 00:18:14,760 --> 00:18:20,766 幼くて ひもじい思いをしている 妹のために! 258 00:18:20,766 --> 00:18:25,771 ということは 瑛二君の仮装は… 貧乏人ですか? 259 00:18:25,771 --> 00:18:28,441 いいえ… 感じませんか? 260 00:18:28,441 --> 00:18:31,777 楽器がなくとも 瑛二君は➡ 261 00:18:31,777 --> 00:18:33,779 吟遊詩人。 262 00:18:35,781 --> 00:18:39,285 今も 心で吟じます。 263 00:18:39,285 --> 00:18:47,293 (泣き声) 264 00:18:47,293 --> 00:18:50,463 優勝は 一条瑛二君! (歓声と拍手) 265 00:18:50,463 --> 00:18:55,301 村人の9割以上の票を集めての 圧勝だ~! 266 00:18:55,301 --> 00:18:57,303 (歓声) 267 00:18:57,303 --> 00:18:59,305 《見たか ミギ。 268 00:18:59,305 --> 00:19:02,742 やっぱり 僕は 1人でも できるんだ。 269 00:19:02,742 --> 00:19:07,046 あとは 瑛二が 玉座に座れば…》 270 00:19:13,419 --> 00:19:16,422 《死の冠をかぶるだろう。 271 00:19:16,422 --> 00:19:20,926 さあ 見せてもらおう。 この特等席で。 272 00:19:20,926 --> 00:19:23,929 ぶざまな死を!》 273 00:19:23,929 --> 00:19:27,533 さあ 瑛二君 玉座へ どうぞ。 274 00:19:35,274 --> 00:19:37,276 《さあ!》 275 00:19:37,276 --> 00:19:39,612 辞退します。 276 00:19:39,612 --> 00:19:41,614 あっ? 277 00:19:41,614 --> 00:19:46,118 僕には 王の資格など ありません。 278 00:19:46,118 --> 00:19:49,789 すごい。 まだ 役を全うしてる。 279 00:19:49,789 --> 00:19:53,125 なるほど。 権威よりも 詩を取ると…。 280 00:19:53,125 --> 00:19:55,961 🎤しかたありません。 詩人の意思を尊重しましょう。 281 00:19:55,961 --> 00:19:58,964 《おい…》 🎤では 優勝は 次点の➡ 282 00:19:58,964 --> 00:20:01,634 我々には かつて翼があった! 283 00:20:01,634 --> 00:20:03,969 (歓声と拍手) 284 00:20:03,969 --> 00:20:07,306 やった~! やめろ! やめろって…。 285 00:20:07,306 --> 00:20:09,975 🎤さあ 玉座に。 《待てよ》 286 00:20:09,975 --> 00:20:13,145 やめろ~! うぐっ…。 287 00:20:13,145 --> 00:20:15,548 フゥ…。 288 00:20:19,151 --> 00:20:21,153 《ミギ!》 289 00:20:21,153 --> 00:20:25,491 えっ… 秘鳥君 お色直し? かわいいね~。 290 00:20:25,491 --> 00:20:28,594 🎤さあ こちらへ! よかったぞ。 291 00:20:30,663 --> 00:20:32,665 《フッ! ミギ!》 292 00:20:32,665 --> 00:20:36,168 は~い ゆっくりね。 293 00:20:36,168 --> 00:20:38,504 秘鳥君! 294 00:20:38,504 --> 00:20:40,506 (歓声と拍手) 295 00:20:40,506 --> 00:20:42,508 《ミギ!》 296 00:20:42,508 --> 00:20:46,178 (歓声と拍手) 297 00:20:46,178 --> 00:20:48,180 《ミギ…》 298 00:20:48,180 --> 00:20:50,182 (拍手) 299 00:20:50,182 --> 00:20:52,184 うっ…。 300 00:20:52,184 --> 00:20:54,186 (拍手) 301 00:20:54,186 --> 00:20:56,856 《ミギ!》 302 00:20:56,856 --> 00:20:58,858 ぐっ…。 303 00:21:05,631 --> 00:21:07,800 《ミギ…》 (悲鳴) 304 00:21:07,800 --> 00:21:09,802 (悲鳴) 305 00:21:09,802 --> 00:21:13,639 《ミギ… ミギ➡ 306 00:21:13,639 --> 00:21:17,977 ミギ… ミギ…》 307 00:21:17,977 --> 00:21:37,997 ♬~ 308 00:21:37,997 --> 00:21:45,004 ♬~ 309 00:23:16,128 --> 00:23:36,148 (心電計の音) 310 00:23:36,148 --> 00:23:45,658 (心電計の音)